「大丈夫日記」 [映画(洋画)]
表題の作品は1988年の香港映画「大丈夫日記」(英語のタイトルは「THE DIARY OF A BIG MAN 」である。)この作品は、香港映画得意のコメディ作品であり、大傑作である。(そのため、日本でもこの物語がTVドラマ化されたこともあります。)主演は香港の誇るビッグ・スターであるチョウ・ユンファで、ジョイ・ウォンとサリー・イップの美女がダブル・ヒロインで、当時は絶大な人気を誇る3大スターの共演ということで話題になった作品である。しかも、クオリティが高くて大いに楽しむことの出来る作品である。またこのタイトルの「大丈夫」と言うのは「危なげなく平気だよ」という意味ではなく、「大+丈夫」であり、「丈夫」とは内縁関係にある男性のことであり、ある意味では「偉大な男(夫)」ということである。(英語のタイトルにある「BIG MAN」というのが当を得ています。)
ツイ・ハークが製作で、監督はチュー・イエン、ン・ティンファイとチェン・チュンタイの二人が脚本を書いている。音楽を担当したのはジェームズ・ウォンとロメオ・ディアズである。出演は、チョウ・ユンファ、ジョイ・ウォン、サリー・イップ、レイ・チーホン、キャリー・ン、ケント・チェン、エレイン・ジン、デイヴィッド・ウーたちである。
この物語は、世の中の男性であれば、一度は(いや、何度も)この主人公のような生活を夢道ことがあるのではないでしょうか?(女性からみれば、「何と言うことを...」と呆れられるでしょうが...)しかも、それがジョイ・ウォンとサリー・イップなんですから、考えない方がおかしい...
物語は、証券会社に勤めるツァッツァイ(極普通の男なので、誰でも彼になったつもりで物語に入り込めます。)。ある土砂降りの夜、彼はブティックに勤める女性・ジョイ、更にはスチュワーデス(現在は「キャビン・アテンダント」と言いますが、本作製作時は「スチュワーデス」と言っていました。)のサリーと出会い、(注釈:ジョイ・ウォンとサリー・イップは、それぞれ「ジョイ」と「サリー」を演じているが、香港映画ではこういう役名は珍しいことではありません。)たちまち恋に落ち、なんと二人の女性にプロポーズをし、二人の女性と結婚してしまう。これによって彼は奇妙な二重生活を始めることになる。最初はそれなりに上手くいっていたが、ある日、ツァッツァイは自動車事故を起こして病院に担ぎ込まれた。で、二人の妻が鉢合わせ。二重結婚をしていることがばれてしまう。怒ったジョイとサリーは、協力して復讐しようとするが、二人とも彼のことが忘れられず...
ドタバタとしたコメディ作品であるが、ラストはハッピーエンドである。それは「回教徒」になること。(回教は一夫多妻制を認めている。)とは言っても、日本では回教徒であっても二人の女性と結婚することは出来ません。が、世界は広いもので、一夫多妻制を認めている国はあります。よって、その国に移住すれば可能です。(但し、何かとお金がかかるでしょうし、そもそも、それぞれの女性が許してくれるかどうか。←これが一番大事。)まあ、男の夢をおもしろおかしく描いたコメディ作品ということです。(女性の皆さん、「男の夢」ということでお許し下さい。)
尚、本作では劇中でチョウ・ユンファが『Very Nice』という歌を歌い、ジョイとサリーがそのバックで歌っていますが、そのシーンはちょっと見物でもある。何せ、チョウ・ユンファは、これで詩を詠うことに気をよくして、この後にアルバムを発表したのをはじめ、この曲で、香港電影金像奨最優秀主題歌賞を受賞しました。(香港版アカデミー賞の最優秀主題歌賞といったら分かりやすいでしょう。)で、サントラ盤は、ということになるのだが、それが無くて...
「畫中仙」 [映画(洋画)]
表題の作品は1988年の香港映画「画中仙」である。(ビデオ化された時に「画中仙 ~ジョイ・ウォンのゴースト・ラブ・ストーリー」というように余計なものが付けられた。ちなみに、英語のタイトルは「PICTURE OF A NYMPH」である。)前年の1987年に「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」が大ヒットしたということで、同じコンセプトで製作された作品であり、ここでも女幽霊を演じているジョイ・ウォンです。(当たり役になりました。とにかく美しい...)監督はウー・マー、ウー・マーとチャン・カムチョンの共同脚本で、出演はユン・ピョウ、ジョイ・ウォン、ウー・マー、ローレンス・ウォン、デイヴィッド・ラム、エリザベス・リー、メイ・ロー、ラム・ウェイ、ユン・ウーたちである。
物語は、「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」をアレンジしたようなものである。舞台は戦乱の時代、道士に拾われて育った孤児のシュワは妖怪に襲われそうになった文士ツイを救った。やがてシュワと暮らし始めたツイは近くの川で美しい女・モシュウに出会うが、彼女は嫁入りの途中で妖怪に襲われて魂を奪われそうになり、崖から身を投げた女性の幽霊であった。が、幽霊になった彼女は今だに妖怪に狙われていて、ツイの描いた絵の中に隠れ住むのだった。恋に落ちたツイとモシュウの恋は...
発想は「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」のリメイクと考えられる作品ですが、中国の伝統的怪異譚を題材にしていて、この物語自体は結構有名なものである。スケールの大きさでは「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」の方が一回り大きく、本作は「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」の亜流作品(それにしても、同じスタッフが結構いる。「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」に「孔雀王」の関係者が加わっている。)といった感は否めないものの、ジョイ・ウォンがあまりにも美しく、これだれで許せる作品(「ジョイ・ウォンの動く写真集」といったらいいでしょう。)でもある...(ヒットの大きさも「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」には及ばず、「二番煎茶」といった印象の強い作品である。→で、この後に「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー2」が製作されることになり、こちらはヒットを記録している。)
「A CHINESE GHOST STORY/倩女幽魂」 [映画(洋画)]
表題の作品は、「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」である。11/24にこのシリーズの第3作目を取り上げた際は、香港での原題のみを記すことに留めたが、やはり、アルファベットでの原題も記しておくことにする。
この作品は1987年の香港作品であり、前年の「男たちの挽歌」で香港映画界に新しい波を起こしたツイ・ハークが、自ら主催する電影工作室(フィルム・ワーク・ショップ)の総力を挙げて製作したSFXアクション大作である。彼は「香港のスピルバーグ」とも言われていて、彼の作品はいずれもが超一流の娯楽作品ですが、本作はその名前に恥じない仕上がりの娯楽大作です。で、香港で公開されると大ヒットを記録した。日本での公開は1989年まで待つことになったが、香港と同様に大ヒットを記録した。それまでの香港映画というと、カンフー・アクションやコメディが多く、女優さんは主役のアクションスターの脇にいる存在でしかなかったのだが、本作はヒロインにスポットライトを当てることになり、主演のジョイ・ウォン(王祖賢)は一躍ヒロイン人気を獲得することになった。(当然、本作品もシリーズ化されて、3本制作された。)
監督はチン・シュウ・タン、脚本はユエン・カイチであり、音楽はロメオ・ディアズとジェームズ・ウォンが担当している。出演は、レスリー・チャン、ジョイ・ウォン、ウー・マー、ラウ・シー・ミン、ラム・ウェイ、バリー・ウォン、デイヴィッド・ウーたちである。尚、レスリー・チャン(張國栄)は「男たちの挽歌」でも有名ですが、歌手としても人気のある香港の誇る大スターであるが、2003/4/1に香港のホテルから転落して亡くなりました。香港のスターって、何故かこういう悲劇を迎えるという人が多いのが気になります。
本作は、何と言ってもジョイ・ウォンである。ヒロインである女幽霊・小倩(スー・シン)の健気さもよく、(本人はとても気の強いことで有名ですが...)本作によって東洋人の美貌(何と言っても美しい黒髪がたまらない)と美しい脚線美、更に役柄のイメージなどの相乗効果により、アジアを代表する人気女優になった。(元々彼女は台湾の出身であり、香港を拠点に活動をしていたが、アジアの星となった。で、韓国では「聖女」と呼ばれるようになり、出演作品全てが劇場公開となる、ということになりましたので、人気のほどがいかほどのものかは容易にお分かり戴けるでしょう。)で、「ジョイ・ウォン=幽霊役」というように、あまりにも本作のイメージが強烈です。
また、映画の方は、SFX満載のアクション作品でもあり、香港特有のワイヤー・ワークとSFXが融合していて、見せてくれる。(現在のCG全盛と作品と比べると、映像は陳腐な感じを受けるが、そこがまた香港映画らしく、手作りの味わいがあって良いところである。)
尚本作は、第17回パリ国際ファンタスティック映画祭で「審査員特別賞」を、第20回シトヘス国際ファンタスティック映画祭で「審査員特別賞」を、第16回アヴォリアッツ国際ファンタスティック映画祭で「審査員特別賞」を受賞すると共に、第4回東京国際ファンタスティック映画祭ではダントツの人気NO.1作品となりました。(これらの功績はとにかく王祖賢の美しさが一番の理由なのでは...)
物語は、一人の若者・寧来臣(ニン・シァイシェン)が人里離れた荒廃した寺に一晩の宿を求めてやってきた。そこで彼は妖艶な美女・小倩(スーシン)に出会い、瞬く間に恋に落ちた。が、小倩の背後には、彼女を利用して人間を餌食にしようと企む妖怪軍団がいた。で、妖怪は寧来臣を襲ってくる。また、小倩は幽霊だったと言うことも分かる。更に、妖怪を退治しようとする剣の達人・燕(イン)道士も現れて...
とにかく、本作のジョイ・ウォンがあまりにも美しく、白い羽衣を纏って宙を飛ぶシーンは、ただうっとりと見とれてしまうだけで...(これだけでも十二分に見る価値はあります。)
ケータイ刑事銭形雷9話[改訂版] [ケータイ刑事]
今回の物語は第9話「狼男は見た!? ~死体のない殺人事件」である。この物語に登場するキャラのネタ元は「怪物くん」である。また、魔女にも見える死神博士ですが、これを演じる半海さんの怪演が光っている。(半海さんと言えば「泪・2nd.24話」のヒトラーや「舞・4話」の菅原道真などでも怪演している「ケー刑事」ではお馴染みさんの一人です。)
今回もバレーボールの延長で10分繰り下がっての放送でしたが、皆さん、大丈夫でしたか?(もしも、結末が欠けたという方は、まもなく発売になる「銭形雷DVD-BOX」を買いましょう!)
この記事のタイトルに「[改訂版]」と付いているのは、BS-iの本放送時に記したものをベースにして加筆を行ったためです。(BS-iの放送時に記したものはその物語が最新作であった時に記したものですが、今回は「銭形雷」全40話まで見た後なので、全体を見通した観点からも追記しています。)BS-iの本放送時に記したものと合わせてご覧頂ければ幸いです。(BS-iでの放送時に記したものは、ここをクリックして下さい。)ということで、長文&(今更ながらの)ネタバレありで、本編に行きます。
警視庁、トミーが「不老不死検定4級」の試験問題集を開いて勉強している。尚、部屋には「ケータイ刑事THE MOVIE」のポスターが貼ってあるが、2/4に封切りとなった所では、この物語の放送日(2006/2/26でした)には既に終了していましたが、福島が3/11、北海道と岐阜が3/18、山形、三重、京都、大阪が3/25、青森が4/1、広島が4/22からというように、まだこれから封切りになる所があり、しっかりと宣伝をしている。そこに雷ちゃんが顔を見せると、トミーの背後から「わっ!」と脅かす。これに驚くトミーだったが、雷ちゃんの顔を見ると「何で、銭形くんが、脅かさないでよ...」と口にする。雷ちゃんは「何やってたんですか?」と尋ねるが、「色々とね、試験が近いものですから...」とトミー。これに「またおかしな資格取ろうとしているんでしょう」と雷ちゃん。そしてトミーが見ていた本を見つけるとそれを手にして「不老不死検定4級?何ですかこれ?」と半分呆れ顔でいる。すると「フォーエバー・ライフ、永遠に死なない命。それが私の当面の課題なんですよ」と説明するトミー。すると「不老不死になって何かやりたいことでもあるんですか?」と尋ねる雷ちゃん。それに「私には壮大な野望があるんだ...」と答えようとするトミーを遮るように「警視庁から入電中」という着ボイスで雷ちゃんの携帯が鳴る。ということで雷ちゃんは直ぐに携帯を開く。港区赤坂の振ろう府と研究所で殺人事件発生の通報。直ちに現場に急行せよ、ということで、またも事件は港区赤坂でした。
現場に到着した雷ちゃんとトミー。その正面玄関でトミーが「ここはね、不老不死研究家にとっては聖地なんだよ」と説明するが、雷ちゃんは「何か怪しくないですか?」と言うも、トミーは嬉しさのあまりに興奮していて「さあ、行くぞ」と言って走って入っていきました。で、「待ってくださいよ~」と後を追う雷ちゃん。
「こんにちは」と言ってある部屋の扉を開けて中に入るトミーと雷ちゃん。「警察です。通報を受けてきました」と続けるトミーですが、何か、出前の配達にやってきたように見えます。が、返事はなく、雷ちゃんは「誰もいないみたいですね」というが、トミーは「凄いな~」と部屋の中をキョロキョロと見回して興奮している。で、「ドラキュラの棺桶」を発見したトミーは感慨深げ「銭形くん、見たまえ」と言って触ろうとするが、「岡野さん、さわっちゃだめです」と雷ちゃん。(やはり「雷・3話」がトラウマになっている...)は言うと、手袋をはめる。(それにしても冷静です。)トミーも手袋をはめるが、頭の中は事件のことよりも本物を見ることが出来た喜びでいっぱい。そうしていると、トミーは部屋の奥に狼男が床に寝ているのを発見し、それを指さして「狼男だ!」と実に嬉しそう。で、狼男の側に行き、そっと手を伸ばして触り、「この毛並み、この耳、やっぱり本物は違うな...」と感激しているトミー。が、突然狼男が目を覚まして立ち上がると「誰だ?」と問う。二人が警察手帳を見せ「警察の者です」と言う(「あっ、間違えた」はありません。)と「お待ちしておりました」と狼男は深々とお辞儀をする。トミーが「あなたは一体?」と尋ねると「おら、狼田洋(おおかみだ・よう→この名前のノリが「ケー刑事」です)ってもんです」と自己紹介をする。彼はこの不老不死研究所で助手をしているのだった。「私たち、殺人事件の通報を受けてきたんですけど...」と雷ちゃんが言うと、正座して泣き崩れるようになる狼田は「おらが、おらが、人を殺してしまいましただ...刑事さん、おらを逮捕してけろ」と言ってトミーの腕に噛みつこうとする。(慌ててそれを止める雷ちゃん。)
そうしていると、「一体、何の騒ぎだ?」と言って魔女、もとい死神博士が姿を現す。するとその姿を見たトミーは「あなたは死神博士ですね」と、彼のことを知っていて、またも感激している。で、死神博士は「我こそは日本が世界に誇る不老不死界のカリスマ、人呼んで死神博士」と格好をつけて見得を切るように自己紹介をする。しかし雷ちゃんは「不老不死なんて、あるわけ無いじゃないですか」と冷めている。また、狼田は死神博士の側に駆け寄ると「博士、おら、本当に感謝してますだ」と言い、生い立ちを語る。(狼に育てられ、死神博士に拾われ、面倒を見てもらってきた。→狼に育てられたって、こういう物語、何かありましたよね...)そして「これ以上は貸せに迷惑を掛けるわけにはいかねえづら」と言う。「どういうことだ?」と問う死神博士に「狼田さんは人を殺したと証言しているのです」と雷ちゃんが説明する。が、死神博士は「何をバカなことを...」と相手にしないが、狼田はトミーに向かって「刑事さん、おらを早く逮捕してけろ」と言うと、再びトミーの腕に噛みつく。で、またも慌ててそれを止める雷ちゃんは「遺体は何処にあるのですか?」と尋ねる。→確かに、遺体が発見されなければ警察は動きませんし、事件にはなりませんからね...
で、狼田は雷ちゃんとトミーを事件現場となった控室に連れて行き、中にはいると「ソファ」と指を指して「そこに死体が...」と言うが、何もない。で、「何処に?」とトミーが言うと、ソファを見た狼田は「ええっ??死体がねえだ」と驚き、狼田は部屋の中を探し始める。が、何処にもない。「さっき運んでここにしたいがあっただ」と狼田は言うが、トミーは雷ちゃんにそっと耳打ちして「銭形くん、これいっぱい喰わされたよ」と言うが、冷静な雷ちゃんは「誰を殺害したのですか?」と狼田に尋ねる。これに「腐乱健(ふらんけん)くんだ」と答える狼田。で、死神博士、狼田、不乱健のスリーショットの写真を見せる。また、死神博士が、彼は二人目の助手として不老不死研究所で働いていたが、ドラキュラを見せ物小屋に売り飛ばそうとした、と語る。で、狼田がこれに続いて、一度は注意されたものの、再び盗み出そうとしているのを狼田が止めようとして、もみ合いになり、弾みで突き飛ばしたら頭を打って死んでしまったというのであった。その後、死体を運びだしたが、自分のしたことが怖くなって警察に通報した、とあらましを語った。
これにトミーは「肝心の腐乱健さんの死体が何処にもなかった。一体どういうことですか?」と困った顔をして問うが、死神博士が「簡単なことだ。狼田くんは幻覚を見たのだ」と答える。彼はここの所実験で徹夜続きで、二ヶ月も徹夜をしていた。が、雷ちゃんは「ちょっと待ってください。二ヶ月も徹夜なんてできる訳ないじゃないですか」と常識を口にするも、死神博士は「彼は常人と異なる。この際、常識はポイと捨てていただきたい」と言う。で、トミーはそれを受け入れて、「幻覚と言うことで決まり」と結論を決めると引き上げようとする。(いつもながら、トミーは調子が良い...)が、狼田が慌てて「ちょっと待ってください。本当に殺したんだ」とトミーを捕まえて主張する。死神博士が「それなら、死体は一体何処に行ったというのだ」と言って狼田を説得しようとするが「博士はおらを庇ってくれてるだ。刑事さん、信じてくだせえ」と言ってまたもトミーの腕に噛みつく。これに狼田の頭を押さえながら「死体もないのに逮捕は出来ない」と言うトミー。(確かにその通りなんですよね。トミーもまともなことを言ってくれます。)
しかし狼田は「これだけ言っているのに信じてくれないだか...」とトミーに言うが、突然胸を押さえてその場にうずくまってしまう狼田。で「大丈夫ですか?」と雷ちゃんが言うも、死神博士は「心配ない、この男の心臓発作は日常茶飯事だ」と言い、狼田の胸をさすると治まる。そして、「狼田くん、控室で少し休みたまえ。これは命令だ」と告げる。で、狼田は控室に向かっていった。それを見送ると「では、ごきげんよう」と死神博士も退室しようとする。しかし、トミーが「待ってください」と言う。(刑事として話を聞きたいことがあるのかと思ったのですが...)ドラキュラの棺桶の側に行くと、それをなでなでしながら「博士、この中にドラキュラが眠っているんですよね」と言うと「さよう」と死神博士。で、興奮するトミーだったが、雷ちゃんがトミーに「絶対嘘」と耳打ちをする。しかしトミーは雷ちゃんの言葉は耳に届いていないようで「ちょっとだけ、見せていただけませんか」と死神博士に言う。すると慌てて棺桶とトミーの間に走り入って「寝てるからダメだ」と慌てる死神博士。で、結局「分かりました」と諦めるトミーだったが、「夜に来れば会えるかもしれんぞ」と死神博士。更に雷ちゃんの髪をさわって「こんな麗しい女性の血を吸うことが出来ればこいつも元気になるかもしれないね...」と続ける。雷ちゃんは「遠慮しておきます」と言うが、トミーが「私の血を吸ってください。私、東京大学法学部卒業なんです。きっと頭が冴えてくると思うんですよ」と来る。(トミーの血を吸ったら、頭が冴えるよりもボケをより多くかますことになるだけだと思いますが...)
そうしていると、狼田の悲鳴が3人に届いた。で、3人は急いで控室に移動した。そこには狼田が床に倒れていた。雷珍は「なんか様子が変ですよ」と言うが、死神博士は「徹夜続きで寝ぼけたのだろう。放っておきたまえ」と心配していない。でもトミーが「こんな格好で寝ていると体に毒ですよ」と言って狼田を起こそうとして狼田を触る。すると「死んでるぞ」とトミー。「ええっ??」と死神博士。
鑑識・柴田束志がやってきて調べている中、雷ちゃんは「事件性がある以上、きちんと調べる必要があります」と言うが、「狼田君は過労で心臓発作を起こしただけだ」と言うが、「心臓発作であんなに大きな悲鳴を上げるでしょうか。あの時、狼田さんの身に何かが起こった。私はそう睨んでいます」と雷ちゃん。これに逆立ちをした柴田の足が現れて「逆もまた真なり。死因が分かりました」と報告する。で、逆立ちを止めて普通に立つと「これは歴とした心臓発作ですね。正真正銘の自然死です」と報告する。で「報告、以上」と言うと退場していく。
死神博士は「これではっきりした。狼田くんは病死だ。事件の可能性はない。さあ、お引き取りいただこう」と言う。これを受けてトミーは「お騒がせして申し訳ありませんでした」と言って引き上げようとするが、「納得がいきません。単なる自然死じゃないと思います。事件の匂いがします。」と雷ちゃん。トミーは「いい加減にしなさい」と言って宥めようとするが、死神博士が「分かった分かった、好きにしなさい」と言って、雷ちゃんが調べることを許した。「だが、くれぐれも研究の邪魔だけはせんでくれよ」と言うと退室していった。で、死神博士の姿がなくなると「犯人はあの人ですね」と雷ちゃん。これにいつものようにトミーは「それはあり得ない」と否定的な見解を口にする。「どうしてですか?」と問う雷ちゃんに「仮に博士が犯人だとしよう。殺人罪は終身刑の可能性が非常に高い。だから、不老不死の人間が終身刑になったことを考えでごらんなさい」とくる。雷ちゃんもいつものことだとして、それを聞き流しながら携帯を手にして捜査を始めるが、トミーは続けて理由を語る。「100年、1000年、いや何億年と刑務所から出ることができないんだよ。その頃には地球が無くなっているかもしれないじゃないか。そんな気が遠くなるような刑罰、考えただけでも死にたくなるでしょう」(全く理由になっていないと思いますが...)雷ちゃんは「だから、不老不死なんて最初からあり得ません」と頭から否定する。トミーは「分かった。じゃあそういうことにしよう。それで君は一体何がやりたいの?」とあっさりとしていました。これに雷ちゃんは「この部屋にあるものを徹底的に調べてみましょう」ということで、二人は控室を調べ始める。
トミーはテレビ台の引き出しを開いて、「銭形くん、大変だ。こんな所に...」と大きな声で言う。で、雷ちゃんが急いで駆け寄る。トミーはそこで見つけたビデオテープを雷ちゃんに見せて「こんなものが...」と言うが「新耳袋?」と雷ちゃん。トミーが見つけたのは「怪談新耳袋」のビデオテープだった。で、雷ちゃんは「岡野さんが前に言っていたやつですね」と覚えていました。(「雷・1st.2話」です。)これにトミーは「私は新耳の会員だからね。こうして手に取った以上見ない訳にはいかないよ」と言ってそのビデオを見ようとする。(トミーが「新耳クラブ」の会員であったというのも「雷・1st.2話」でした。)で、雷ちゃんの「ビデオよりちゃんと捜査してくださいよ」という言葉に「分かっているよ、見たら直ぐに」と言って、再生を始める。
テレビには「怪談新耳袋」のオープニング映像が流れる。が、大音量でタイトルが流れ、それにビックリするトミー。雷ちゃんが慌ててテレビに駆け寄り「ボリューム、ちゃんと下げてくださいよ」と言ってテレビのボリュームを下げる。トミーは「僕は何もしてないよ」と言い訳をするが、ソファに腰を下ろすとおならをする。これに「信じられない...」と呆れ顔の雷ちゃん。トミーは「私はそんな...」と否定すると、ソファにはブーブークッションが仕掛けてあるのを見つけ、それを手にして「ブーブークッション」と言って雷ちゃんにそれを見せようとするが、今度は転倒してしまう。で、「もう、何やってるんですか」と雷ちゃんはオカンムリ。「何だか滑っちゃってね」と言うトミーが躓いた辺りを見るとバナナの皮が落ちていて、それに滑ったのでした。で、そのバナナの皮を手にして「誰だ、こんな所にバナナの皮なんか捨てとく奴は」と言ってそれを捨てに行く。で、雷ちゃんは「バナナ?」ということで閃いた様で、「よどむ、悪の天気」(ここでAパート終了。経過時間は15分を回ったところなので、Bパートは10分半を少し割ったぐらいとなります。)
犯人が分かったと言うことで、トミーが死神博士を控室に呼んでくるが「私は忙しいんだ」と不満げな死神博士。雷ちゃんはいきなり「あなたが狼田さんを殺した犯人ですね」と言う。これに死神博士は「何を言い出すかと思えば...彼は自然死だ。何度言ったら分かるんだ。大体私にどうやって彼を殺せたというのか」と逆に尋ねてくる死神博士。しかし、余裕のある雷ちゃんの答えは「99.9%のフェルマーの最終定理を使ったんですよ」であった。(これって、何処かで聞いたことが...→「零・1st.10話」で出てきました。が、その物語と今回の脚本家は別人です。でも「雷・1st.6話」で「同じトリックは使わない」と言った雷ちゃんですが...?)
そして雷ちゃんは説明を始める。死神博士は、狼田が驚くような仕掛けをこの部屋の様々な場所に仕掛けておいた。(TVのボリューム、ブーブークッション、バナナの皮)どれも心臓発作を引き起こす確率は低いが、たくさん罠を仕掛けておくことで、その確率は限りなく100%に近づいていく。狼田に必要以上の徹夜を刺せたのも心臓を弱らせるためだった、というのである。(零ちゃんの説明の時と同じですね。→同じトリックだから、説明も同じになるのは当然ですが...)で「違いますか?」と雷ちゃんは問うが、死神博士は「常識を捨てて戴きたいとは言ったが、それにしても非常識な仮説だねえ」と言って笑うだけだった。これに「そうでしょうか?」と雷ちゃんは反論しようとするも、「では聴くが、私がバナナの皮を置いたという証拠は一体何処にあるんだ?」と尋ねる。すると「それは...」と答えられない雷ちゃん。(証拠不十分で追いつめられないという「ケー刑事」の王道パターンですね。)
再びドラキュラの棺桶が置いてある部屋で改めて捜査をしようとしている雷ちゃん。でも、トミーはドラキュラの棺桶を狩るのノックしている。で「岡野さん、何やってるんですか?」と尋ねる雷ちゃんに「ちょっと拝ませていただこうと思ってね」と言って、ドラキュラの棺桶の蓋を開けようとする。雷ちゃんは「どうせ空っぽですよ」と言うが、トミーはそこである物を発見して驚く。で、雷ちゃんが「どうしたのですか?」と言って駆け寄り、中を見ると「えっ?」で、「謎は解けたよ、ワトソンくん」
夜になり、ドラキュラの棺桶の置いてある部屋に死神博士がこっそりと入ってきて、棺桶の蓋を開ける。が、中にあるものを見て驚く。中から出てきたのは、ドラキュラのマントを羽織った雷ちゃんだった。で、稲妻が走り、ピカピカ!から「雷鳴轟く積乱雲。…」雷ちゃんの口上が始まり、「私の稲妻でしびれなさい!」から稲妻が落とされる。しびれる死神博士は床に倒れて煙を噴く。
が、直ぐに立ち上がって雷ちゃんを見ると「まだいたのか」。雷ちゃんは着地を決めると「死神博士、あなたのトリックは全て見破りました」と指さして言う。「何のことだよ?」と惚ける白神博士だったが、トミーが「博士、どうして棺桶を開けようとしたのですか?」と問う。これに「ドラキュラの健康チェックをしようと思っただけだよ。あまり寝過ぎると床ずれが出来るからな」と答える。が、「嘘ですよ。ドラキュラなんて、最初から入っていなかったじゃないですか」と雷ちゃん。すると「一体何が入っていたと言うのかね?」と死神博士。で「ある人の遺体です」と言う雷ちゃん。((予想通り)腐乱健さんの遺体が入っていた。)が、「腐乱健くんの死体が?」と惚ける死神博士は「そうか、彼は死んだのか。それはお気の毒だなぁ」と惚ける。そして、狼田が幻覚を見たと思っていたが、それは事実だったのだと納得しようとする。しかし雷ちゃんは「狼田さんは殺してなんかいません」と言う。「しかし、そう自供したではないか」と死神博士。これに「彼は騙されていたんです」と言い、推理を語り始める。
死神博士は腐乱健と共謀して狼田を死に至らしめた。狼田はドラキュラの棺桶を盗もうとしている腐乱健を見つけ、もみ合いになった。が、腐乱健の目的はドラキュラを盗み出すことではなく、狼田に自分が死んだと思いこませることだった。で、騙された狼田は腐乱健の死体を倉庫に隠そうとした。が、狼田は怖くなって警察に通報したため、これを逆手にとって、狼田が心臓発作を起こして死ぬように仕向けた。元々軽い心臓発作を起こしていた狼田は博士に命令されて控え室に行ったが、そこに腐乱健が待ちかまえていて、死んだはずの腐乱健を見た狼田は致命的な心臓発作を起こしてしまった。それから腐乱健は控え室から出て、ドラキュラの棺桶の中に隠れた。
しかしここで死神博士が「それはおかしいではないか。君たちは棺桶の中から遺体になった腐乱健くんを発見したのだろう。それはどう説明する?」と疑問を口にする。しかし雷ちゃんは冷静に答えてくれる。狼田は腐乱健が死んだのは打ち所が悪かったためだと供述していたが、腐乱健の遺体からそれらしい傷は一切見当たらなかった。代わりに見つかったのは青酸カリによる毒物反応であり、誰かが腐乱健を毒殺したと言うことである。そしてそれをやったのは死神博士だと言う。現場検証が行われている間、腐乱健は外に出ることが出来ず、棺桶の中でじっとしていたが、口封じのために博士が腐乱健を殺害した、と言う。しかし「そんなのは全て君の妄想にすぎん」と死神博士は「証拠はあるのか?」と言う。
これに雷ちゃんは「あなたがさっき棺桶を開けようとしたのは、腐乱健さんの遺体と一緒に証拠品を運び出すためだったんですよね。そのチャンスを失った以上、凶器はまだこの建物内にある。くまなく捜せば必ず見つかるはずです」と答える。すると死神博士は観念して「くっそぅ~。よろしい、君たちの手間を省いてあげよう」と言って凶器を手にして自殺しようとする。それを目にした雷ちゃんは稲妻スティックで死神博士の手から凶器の注射器をたたき落として止める。(ドラキュラのマントをしていることもあって、アニメに出てくる魔法使いという感じがする雷ちゃんです。)床に転がった注射器を拾おうとする死神博士だったが、トミーがそれを先に拾い上げられてしまい「頼む、死なせてくれたまえ」と懇願する。しかし雷ちゃんが「ダメです。あなたには余命の許す限り、罪を償う責任があるんです」と雷ちゃん。で、続けて「どうしてこんなに手の込んだ殺害方法を選んだのですか?」と尋ねる。それは、狼田に掛けた保険金を受け取るには自然死に見せかける必要があったということと、不老不死の研究には金がかかるということでした。で、トミーが死神博士を逮捕した。
事件解決後、夜の町を歩いている雷ちゃんとトミー。雷ちゃんが「そう言えば岡野さん。不老不死になってやりたいことって何だったんですか?」と尋ねる。トミーはそっと雷ちゃんに耳打ちで答えるが、それを繰り返すように雷ちゃんが口にしてくれました。「世界中の資格を片っ端から取る?」で、トミーは「シナリオ検定映画部門B級を取っていないし、…」と次々と取りたい資格を口にするが、雷ちゃんは自転車に乗って「聴いてられませ~ん」と言って走り去っていきました。(資格を取るのは良いけれど、まあ、好きにしてください。)
今回の物語は、6話で雷ちゃんが「同じトリックは二度と出てこない」と言ったことを早くも覆してくれました。何せ動機は、今回と同じ脚本家が書いた「泪・2nd.3話」の「波動砲研究所」の時と全く同じであり、「99.9%のフェルマーの最終定理」は「零・1st..10話」で使っていました。(仕掛けの内容は違っていますが...)また、「零・1st.6話」では高村さんが仮装でドラキュラ・マントを羽織っていましたし、今回はそれを雷ちゃんが羽織っていました。→元々「雷・1st.6話」の時に言ったことは信じていませんでしたし、既に通算で100話を越えているシリーズとなると、これまでの組み合わせというのも仕方ない所だと...
次回の予習。次回の物語は「昆虫大パニック!? ~恐怖の殺人蚊殺人事件」であるが、注目なのは、今回のゲストと全く同じ顔ぶれがゲストです。が、物語は全く独立したものであって、連続しているものではありません。(が、そこは「ケー刑事」なんで、美味しいネタはありますが...)で、ネタのヒントは「桃太郎」「蚊」「男たちの大和」です。そして「私の蠅叩きで潰れなさい!」
鑑識メモ。今回は出番が少なかった柴田束志が、フランケンの耳を付けていて、公演にいる。で、カメラが振られると「あっ、来た」と言って嬉しいという顔をしてから語り始める。「今回はモンスター、勢揃いでしたね...」とここまでは良いとして、ここから先は裏話となり「ふと横を見ると、メイクの桂木さんが死人のような青い顔をして疲れ切った目でジロッと私を睨みました。そっちの方がよっぽと怖かった~」続けて「皆さんはどんなモンスターがお好きですか?」と問うと「私は雷ちゃん以外のことに全く興味がありません」と言うも、カラスの鳴き声が響きました。
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 スタンダード・エディション
- 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
- 発売日: 2006/08/25
- メディア: DVD
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 プレミアム・エディション
- 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
- 発売日: 2006/08/25
- メディア: DVD
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 銭形姉妹への挑戦状 オフィシャルガイドブック
- 作者:
- 出版社/メーカー: 学習研究社
- 発売日: 2006/01
- メディア: 単行本
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック
- アーティスト: サントラ, ナミ&チヨ
- 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
- 発売日: 2006/02/01
- メディア: CD
- アーティスト: アニメ主題歌, 野沢雅子, 神山卓三, 肝付兼太, 相模太郎, 藤子不二雄, 筒井広志, ヤング・フレッシュ, ピーカブー
- 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2005/01/19
- メディア: CD
三大怪人 ドラキュラ VS.フランケンシュタイン VS.狼男
- 出版社/メーカー: ビデオメーカー
- 発売日: 2005/12/09
- メディア: DVD
「WISDOM」 [映画(洋画)]
表題の作品は1987年の映画「ウィズダム ~夢のかけら」である。この作品は色々な点で注目の一本である。まず、当時はブラッド・パックのリーダー格として扱われていたエミリオ・エステベスの初監督作品であるということ、そして、これも当時は恋人関係にあったデミ・ムーアとの共演ということ、また、本作はエミリオの父・マーティン・シーンの「地獄の逃避行」のオマージュ的な作品であるということ、往年の名作「俺たちに明日はない」を意識しているということ、等が挙げられる。今では監督としての実力も評価されている彼であるが、本作ではまだまだという所はあるものの、ブラッド・パックの中でも人気の点では苦戦していただけに、「監督」という道でその存在をアピールしたことになったが、現在の彼があるのは、本作があってである。
本作はエミリオ・エステベスの監督、脚本、主演で、ダニー・エルフマンが音楽を担当し、共演はデミ・ムーア、トム・スケリット、ベロニカ・カートライト、チャーリー・シーン、ウィリアム・アレン・ヤング、リチャード・ミンチェンバーグ、アーニー・ブラウンたちである。
物語は、弱者のために、金を盗まずに債券証書を破棄する銀行強盗の青年とその恋人。彼は義賊として人々から崇められることになるが、警察、FBIは見逃すはずはなかった。そんな彼はある時、殺人を犯してしまい、状況は一変した...
ということで、まさに'80's版 &ブラッド・パック版「俺たちに明日はない」という作品なのである。(物語の時代設定も'80'sです。)それにしても、彼らのような義賊というのはいつの世でも現れてくれないものでしょうか。
本作のサントラ盤に収録されているのは以下の全16曲である。『Change Of Life』『The Mirror』『The Passion Of Wisdom』『Job Search』『The Big Heist』『Karen Decides』『Close Call In Albuquerque』『The Face Off』『Trouble』『The Shootout』『Wisdom Phone Home』『Heist (Part Two)』『Karen Bites The Bullet』『In The Desert』『Finale』『Main Titles』。
派手さは無いものの、「俺たちに明日はない」の様な若さのエネルギーを感じるサウンドは心地良さを与えてくれる。青春と言ったらちょっと語弊があるかも知れないが、若者の若さを感じられる音楽というのは、映画から離れても聴かせてくれる。この辺りは、後にハリウッドの大作の音楽を次々と手掛けるD.エルフマンの力量がいかんなく発揮されている、と言うことが出来る。(本作は、映画の展開、ストーリーは今一だが、音楽は素晴らしい!が、エステベスの監督処女作ということで、大目に見ます。)
それにしても、ブラッド・パックの面々って、本当に大物になった人がたくさんいますね。'80'sの時と同じ顔ぶれが集まって映画を作ったら、ギャラだけでも大変なことになってしまいます...
POLTERGEIST(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1982年の映画「ポルターガイスト」である。この作品はスティーヴン・スピルバーグとトビー・フーパーというビッグ・ネームが組んだ作品で、スピルバーグの原案をスティーヴン・スピルバーグ、マイケル・グレイス、マーク・ヴィクターの3人が脚本として仕上げ、ホラー界の鬼才・トビー・フーパー監督がメガホンを取った作品である。また、音楽はジェリー・ゴールドスミス、出演は、ヘザー・オルーク、ジョベス・ウィリアムズ、クレイグ・T・ネルソン、ビアトリス・ストレイト、ドミニク・ダン、オリバー・ロビンス、ゼルダ・ルービンシュタイン、リチャード・ローソン、ジェームズ・カレン、マイケル・マクマナス、ヴァージニア・カイザーたちである。
また、シリーズ化されて、全3作が製作されているが、撮影中から何かと不吉なことが起こったということも有名な話である。(やはり、第一作が一番です。)
物語は、郊外に新築された家に引っ越してきた一家だったが、その日から家族には異常な現象が襲った。娘が行方不明になり、色々と調べると、この地は墓地だったところであり、様々な現象はその悪霊たちの仕業であり、悪霊が娘を奪ったと言うことが分かる。両親は娘を取り戻すために立ち上がったが...
サントラ盤に収録されているのは以下の全13曲である。『Star Spangled Banner』『Calling/The Neighborhood (Main Title)』『Tree』『Clown/They're Here/Broken Glass/The Hole/TV Peopl [Outtake]』『Twisted Abduction』『Contacting The Other Side』『Light』『Night Visitor/No Complaints』『It Knows What Scares You』『Rebirth』『Night Of The Beast』『Escape From Suburbia』『Carol Ann's Theme (End Title)』。
恐怖感をかき立ててくれる音楽もまた素晴らしく、スピルバーグとフーパーのコンビであれば当然と言うことが出来るが、本作はホラー大作として一級の仕上げとなっている。'70'sの中盤過ぎには「オカルト・ブーム」があって、怖い怖いホラー作品の名作がいくつも生まれたが、その後の、音楽界の世界的ディスコ・ブーム期によって、このジャンルの作品は今ひとつとなったが、'80'sになって久しぶりにこのジャンルの作品としては本格的に怖い作品として登場しただけに、ホラー・ファンであれば当然の如くチェックしておかなければならない作品であるが、サントラ盤の方もお忘れなく...
Poltergeist: Original Motion Picture Soundtrack
- アーティスト: Original Soundtrack
- 出版社/メーカー: Rhino
- 発売日: 1997/03/04
- メディア: CD
KING KONG['76](SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
前の記事に続いて同じタイトルの記事(区別するために「['76]」と一応付けましたが...)であるが、こちらは1976年の映画「キングコング」のサントラ盤である。この作品は1933年の「キング・コング」のリメイク作品である。(邦題の注意:1933年の方は「キング・コング」というように「・」が入るが、本作は「キングコング」であり、「・」は入らない。→一応、日本語表記上は区別できます。)
こちらの作品は、ディノ・デ・ラウレンティスが巨費を投じて1933年の作品をリメイクすることを企画して、ジョン・ギラーミン監督、ロレンツォ・センプル・Jr.の脚本で、特撮はリック・ベイカー、音楽はジョン・バリーが担当し、出演は、ジェフ・ブリッジス、ジェシカ・ラング、チャールズ・グローディン、ジャック・オハローラン、ジョン・ランドルフ、ルネ・オーベルジョノワ、ジュリアス・ハリス、ジョン・ローン、ジョン・エイガー、コービン・バーンセン、エド・ローターたちである。
今では演技派女優として知られているジェシカ・ラングであるが、当時は「コングの恋人」と言われていて、本作出演後は、しばらくこのキャッチフレーズを着ることが出来ずに低迷していたが、「郵便配達は二度ベルを鳴らす」以降は完全にイメージが変わりました。(今では「キングコング」に出ていたの?と言われるようになっている...)
ところで、本作には、公開の10年後の1986年に本作の続編の物語である「キングコング2」が製作公開され、そこには、本作でビルから落ちたコングが生きていたとか、クイーンコングまでが登場するということになり、ストーリーも支離滅裂なものとなっていて、完全な駄作が生まれたのですが、その作品については現在では殆ど忘れ去られたようですね。
サントラ盤に収録されているのは以下の全13曲である。『Opening』『Maybe My Luck Has Changed』『Arrival On The Island』『Sacrifice- Hail To The King』『Arthusa』『Full Moon Domain- Beauty Is A Beast』『Breakout To Captivity』『Incomprehensible Captivity』『Kong Hits The Big Apple』『Blackout In New York/How About Buying Me A Drink』『Climb To Skull Island』『End Is At Hand』『End』。
本作は、公開当時にはメカ式のコングが話題になったものの、その登場シーンは少なく、また、ストーリー自体も纏まりすぎていて、評価の方は余り良くないのだが、現在では演技派女優となったジェシカ・ラングの違った姿が見られるという別のことで注目できる作品となっている。しかし、サントラ盤の方は、「007」シリーズでもお馴染みのジョン・バリーということで、映画のジャンルは異なっていても、見せ場を盛り上げる音楽ということでは流石に上手いところを出している。本作公開当時は、「リメイク映画はダメ」ということが定着していた感があったのだが、その言葉のように光が見えない作品の中で数少ない光明があったのがサントラ盤でした。(でも、最近のサントラ盤のように、豪華アーティストたちが集結したオムニバス盤というものではなく、スコア集でもある従来からの形のサントラ盤です。)
King Kong [Original Motion Picture Soundtrack]
- アーティスト: John Barry, John Barry
- 出版社/メーカー: FSM
- 発売日: 2005/10/25
- メディア: CD
↓映画DVDはこちらです。
↓1933年のオリジナル版と、2005年のリメイク版
↓駄作
↓その他、「キングコング」が関係する作品。
キング・コング デラックス・エクステンデッド・エディション(3枚組)
- 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
- 発売日: 2006/11/30
- メディア: DVD
KING KONG(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1933年の映画「キング・コング」のサントラ盤である。この映画は特撮作品でも、パニック映画でも、マペット映画のいずれでも古典として語り継がれる作品であると同時に「コングの復讐」という続編が製作されたり、リメイクもされていることから、あまりにも有名な作品である。(2005年にもリメイク盤が公開されているが、これは記憶に新しいところであろう。)が、今回はそんな中でもサントラ盤の方にも注目してピックアップすることにした。
「キング・コング」といえば、原作はエドガー・ウォレスであり、これも有名であるが、本作はその原作をジェームズ・アシュモア・クリールマンとルース・ローズが脚本を仕上げ、メリアン・C・クーパーとアーネスト・B・シュードサックが監督を務め、特撮はウィリス・H・オブライエン、音楽はマックス・スタイナーが担当し、出演は、フェイ・レイ、ロバート・アームストロング、ブルース・キャボット、フランク・ライチャー、サム・ハーディ、ノーブル・ジョンソン、ジェームズ・フラヴィンたちである。また、本作では、コングはモデル・アニメーションを用いて製作されているが、近年のSFX、更にCGの技術の発展した映像を見てしまうと、あまりにも陳腐に見えてしまうが、ここには手作りの暖かさを感じることが出来、こういうものもまた良いものだと言うことを感じることが出来る。(技術の進歩だけが全てではありません。)
サントラ盤に収録されているのは以下の11曲と9曲のボーナス・トラックである。(ボーナス・トラックについては省略する。)『Adventure Begins: King Kong/Jungle Dance』『Aboard Ship』『Arrival At Skull Island』『Ship At Night』『Bride For Kong』『Log Sequence』『Deham's Escape: The Sailors/King Kong/Stolen Love』『Kong Attacks The Village』『Kong In New York: King Kong March/Fanfare No. 1/Fanfare No. 2』『Kong Escapes: King Kong/Stolen Love/Agitato/Elevated Sequence』『Death Of King King: The Aeroplane/King Kong/Stolen Love』。
作品の方が既に製作されてから70年以上の歳月が流れているということで、音楽の方も最新のCGを派手に使い、音響的にも色々と設計された作品のサウンドと比べると、音質的な点では勝ち目はないものの、本作は手作りと言った感じの映像であり、そういう映像にはやはり手作りと言った感じのこぢんまりとしたサウンドの方が似合っている。で、雰囲気的にはいずれもがストーリーにピッタリというのが本サントラ盤である。(音質的なクオリティではなく、音楽の雰囲気的なクオリティはとても高い。)
映像のクオリティということでは、最新のCGを使いまくった作品には全く適わない本作であるが、時には本作のような古典と言われる作品も見てもらいたい所である。確かに映像の方は陳腐な感じがするだろうが、人手をかけて作った映像には人間的なハートを感じることが出来るものである。そして、それ以上に音楽の方にも注目していただきたい所である。何せ、現在の数多くの作品において使われているサウンド(メロディ)は、この当時の作品の映画音楽で使われたメロディやシーケンスが多く使われていたりするものであり、精神は現在の映画音楽にもしっかりと受け継がれていることが分かる。でもサントラ盤を聴いていると、「あっ!」と言うようなメロディがここにはありますよ。
An Legend of King Kong: Incredible Discovery
- アーティスト: Original Soundtrack
- 出版社/メーカー: Image
- 発売日: 2001/10/02
- メディア: CD
↓映画はこちらです。
↓そのリメイク作品です。
キング・コング デラックス・エクステンデッド・エディション(3枚組)
- 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
- 発売日: 2006/11/30
- メディア: DVD
「STREETS OF FIRE」 [映画(洋画)]
表題の作品は1984年の映画「ストリート・オブ・ファイヤー」である。この作品については、「サントラ盤」ということで一度ピックアップしているが、今回は「映画」ということで改めてピックアップすることにした。(「サントラ盤」としてピックアップした記事はここをクリックして下さい。)
この作品は、ウォルター・ヒル監督とラリー・グロスの共同脚本をウォルター・ヒル監督がメガホンを取り、ライ・クーダーが音楽を担当していて、出演はマイケル・パレ、ダイアン・レイン、リック・モラニス、エイミー・マディガン、ウィレム・デフォー、リック・ロソヴィッチ、ビル・パクストン、デボラ・ヴァン・フォルケンバーグ、リチャード・ローソン、リー・ヴィング、ミケルティ・ウィリアムソン、グランド・L・ブッシュ、ロバート・タウンゼント、ストーニー・ジャクソン、エリザベス・デイリーたちである。
全編をロックのサウンドに乗せて綴られる作品である。ストーリーは単純明快なものであり、歌姫が悪漢に掠われ、それを奪い返すというであり、旧来から多く見られるストーリーである。よって、物語の方にはあまり大きな魅力はない。が、音楽の方は実に魅力的である。しかも、'50'sのテイストに満ちた曲と、いかにも'80'sという雰囲気の曲とのバランスが良く、本作映画は「お伽噺」と言う謳い文句があるが、音楽の「お伽噺」ということが出来る。その中でも見所は、冒頭とラストのFIRE INC.(本作品のためだけに結成されたプロジェクトです。)の『Nowhere Fast』と『Tonight Is What It Means To Be Young』のライブ・シーンである。
物語の方では、良い味を出しているのがリック・モラニスとエイミー・マディガンであり、リックはこの頃は「ゴーストバスターズ」でも良いところを出していて、脂の乗ったとてもいい時期であり、コミカルな所がストーリーを和ませてくれている。エイミーは力強さのある頼りがいのある女性を演じているが、その存在感が凄い!ダイアン・レイン演じるロック・シンガー・エレンが今ひとつロック・シンガーらしくなく、リズム感が欠けていると言うことで酷評されているが、「リトル・ロマンス」のダイアンが成長したということを考えれば、これはこれで別の意味で良いところである。(まあ、「動くダイアンの写真集」としてだけですが...)
本作は、「映画」としたら1度見たらいいか、ということになるが、「音楽」(長いPVと考える)ということでは何度でも見たくなる、いや、聴きたくなる作品である。'80'sサウンドがお好きな方には絶対お薦めである。(映画ではなくてサントラ盤ですが...)それにしても、「映画」としたら今ひとつなのに、サントラ盤が絶品というものは意外と少ないものである。(大抵は、どちらも良いか、どちらもダメとなるものです。)そういう意味では、本作映画はちょっと珍しい作品であり、だからこそ'80'sの忘れられない映画と言うことになる。まあ、一度は映画の方も見ましょう。(が、映画を1度見るよりは、サントラ盤を10回聴く方が...)
Streets Of Fire: A Rock & Roll Fable (1984 Film)
- アーティスト: Original Soundtrack
- 出版社/メーカー: MCA
- 発売日: 1990/10/25
- メディア: CD
ケータイ刑事銭形零7話[改訂版] [ケータイ刑事]
今回の物語は第7話の「金は天下の回り物!? ~福沢U吉誘拐事件」である。再放送の今では、「何故ここで福沢諭吉なの?」となるが、この物語がBS-iで初放送されたのは2004/11/14であり、当時は実はタイムリーなネタでした。と言うのは、2004年11月から新しいデザインの千円札、五千円札、一万円札が登場したのでした。(一万円札は福沢諭吉の留任でしたが、千円札と五千円札は夏目漱石、新渡戸稲造から野口英世、樋口一葉に変わりました。)で、新紙幣の肖像画として登場している人物が登場するというのは、やっぱり「ケー刑事」です。(また、お札に関する雑学も登場します。)更に、この時ですら影の薄い二千円札(現在、一段と影が薄くなっている...)も絡んでくれるので、これも嬉しい所です。
尚、本記事のタイトルに「[改訂版]」とあるのは、「銭形零」は全話過去に一度記しているが、その時の記事をベースに加筆&修正を行ったために「[改訂版]」としています。(以前に記した第4話の記事をご覧く場合は、ここをクリックして下さい。)それではいつものように、長文&今更ながらのネタバレありで本編に行きます。
警視庁、高村さんがご機嫌で「バーボン刑事のテーマ」を歌いながら部屋に入ってくる。そこでは零ちゃんが非番なのにいた。「事件に非番はありません。それがケータイ刑事魂なのです」と言っている。これに高村さんが「君のお姉ちゃんも似たようなことを言っていた」と言うが、それは泪ちゃんですね。(「事件が起こればいかなる時も現場に駆けつける」と言っていました。)
零ちゃんは机にノートを広げて計算をしていたが、「あれっ?私が計算ミスするはずがないのに...」と言う。で「見せてご覧」と高村さんが零ちゃんのノートを手にすると、そこには「今週の銭形家」ということで、最後の答えが「1.025%」がはじき出されていた。零ちゃんは「丁度1%になるように毎日計算しているのに...」と言っている。高村さんは「これ、何の計算式?」と尋ねると「エンゲル係数」と言うことでした。銭形家では零ちゃんが家計簿を付けていて、エンゲル係数が毎日1%になるように帳尻を合わせているということでした。(愛お姉ちゃまはイギリス・スコットランドヤードに留学中ですが、泪お姉ちゃまと舞お姉ちゃまは妹に押しつけているのですね。でも、数学が得意な零ちゃんに任せた方が正解だと思います。泪ちゃんはどう見ても文系ですし、舞ちゃんは体育会系ですし... あれっ?お母様は...?)
そんな零ちゃんは「高村さんのも出してあげましょうか」と言うと、早速ノートに「高村さんの先月のエンゲル係数」ということで計算を始めました。(でも、どうやって高村さんの支出額と食費の金額が分かったのでしょうか?)で、はじき出された数字が「95%」(分子が237560円でした。→分母は250063円と言うことになるが、月に25万円の支出ですか...)であった。高村さんはそれを知って「銭形家に勝った」と言って喜んでいるが、「エンゲル係数」の意味が分かっていない様ですね。で、部屋を出て行った高村さんを見て、零ちゃんは「数値が大きいほど貧乏ってことなんだけど、高村さんには内緒、内緒...」→食費を1%に押さえる努力ということで、お姉ちゃまたちも五代さんや高村さんに色々と奢ってもらって、食費の支出を減らそうとしていたのですね... それにしても、エンゲル係数95%というのは高すぎる。一日当たりの食費が8000円弱ということになるが、いくら何でも多すぎます。ということは、エステサロンに使う支出も含めちゃったと考えるのが妥当なところですね。
そうしていると「警視庁から入電中」ということで、零ちゃんの携帯に事件を知らせるメールが届く。今回の事件は、千代田区霞が関で身代金誘拐事件発生の通報。誘拐されたのは財務省のお札向上委員会委員長の福沢U吉。ということで現場に零ちゃんと高村さんは向かった。
財務省お札向上委員会の会議室。壁には「天は人の上に人を作らず人の下に人を作らず」という言葉が一文字が一枚の半紙に書かれていて、それが張ってある。(ご丁寧に、右から左向きに字が並んでいる。尚、福沢諭吉の言葉では「作らず」ではなく「造らず」です。)更に、テーブルは「円」という漢字となるように並べられている。(当然、無駄がある並びになります。)そうしていると、「もしや、警察の方では?」と言いながら、平安時代の着物姿の女性が会議室に入ってきた。零ちゃんが「はい」と言って警察手帳を見せ、高村さんがその女性に「あなたは?」と尋ねる。すると「私、「二千円札を広める会」会長の紫式部子(むらさき・しきぶこ)と申します」と言う。更に、白衣姿でちょび髭を蓄えた男が会議室に入ってきて、「私、南里大学の助教授でウラリ菌について研究している野々口秀男(ののぐち・ひでお)です」と言う。(彼は、南里大学病院助教授という肩書きを持っている。)更に、短冊に「たけくらべ ああたけくらべ たけくらべ」と一句詠むと咳をする着物姿の女性が会議室の奥にいた。それを見た高村さんは「わっ、樋口だ」と言って感激し、彼女の方に歩み寄ると、ポケットから警察手帳を取り出して、「ここにサインを」ということで、サインを求める。彼女は歌人の樋口一代(ひぐち・いちよ)であり、高村さんの警察手帳にボールペンで「ひぐち」とサインをする。で、高村さんは大感激。が、零ちゃんが「誘拐事件の通報が...」と言って、樋口に事情を聴く。ということで、事件の捜査が始まる。
樋口は「こんなものが会議室に」と言って、「脅迫状」と書かれた封筒を取り出して、それを零ちゃんに渡す。で、零ちゃんが封筒を開いて中からメッセージが書かれた紙を取りだして読んでくれる。「福沢U吉は誘拐した。」これに野々口は「いたずらに決まっている」と言うが、樋口は「いたずらにしては悪質すぎます。実際、福沢さんの姿が見当たらない」と言う。更に紫が「さよう、それに福沢様のお命を狙うお輩はたくさんおられますから...」と言う。そうしていると、会議室の電話が鳴った。樋口がこれに出ると、それは福沢からだった。で、電話のスピーカー・ボタンを樋口が押し、電話の声をみんなで聴く。「助けてくれ~」という福沢の助けを求める声に続いて悲鳴がする。で、慌てる野々口と紫。すると、声が変わって「聴いての通り、福沢を預かっている。1億円を用意し、5分後、FAXで指定した場所に向かえ。そうだ、女だ。女の職員に持って来させろ」と、要求を話すと電話が切れた。
零ちゃんは「5分後?」と口にするが、直ぐに「今のは福沢さんの声ですか?」と確認する。すると「間違いない」と野々口。そうしていると、直ぐに電話機の隣にあるFAXが鳴り、犯人からのFAXが届いた。(「身代金受け渡し場所」と書かれていて簡単な地図が記されているが、「えき」と「ここ」だけじゃあ、一体何処なのか分からないですぞ。)高村さんがFAXを手にすると「1億円を5分で用意しろ。インポッシブル」と、まともなことを口にする。(こんな大金、簡単にあるはずがありません。)これに紫が「ここは是非、二千円札で」と主張する。(佐藤二朗さん(遠州理津)に負けないいいキャラです。そういえば今回、二朗さんは登場しない。)→二千円札で1億円となると5万枚ということになりますが、これを一段に積み上げると約5mになります。
が、ここは財務省ということで、簡単に1億円が用意された。(本当の財務省でも、これは無理だと思いますが...)ジェラルミンの鞄に入れられた1億円(新デザインの1万円札です。)これに「さすが、財務省」と高村さん。しかし、その札束を見て「エステ何千回分だろう?」と口にすると、その中から1枚を手にする。で、臭いを嗅いで「良い匂い」と漏らす。で、「臭いなんてします?」と零ちゃんもしっかりとお札の臭いを嗅いでいました。そのお札はこの11月に改札された新しいものということで、高村さんは「ファーストコンタクト」と言うと、それをしっかりと自分の財布に入れてしまう。それを見た零ちゃんは「ネコババは犯罪ですよ」と言うが、高村さんは「1万円ぐらい持ってるさ」と言って、旧札の1万円札を財布から取り出して交換する。(気持ちは分かります。が、いつものことながらこれが後になって事件を解く鍵になるのですから...)この時、高村さんは財布から小銭を何枚か床に落としてしまうが、その硬貨の落ちる音を聴いた樋口は「100円玉が1枚、50円玉2枚、10円玉が3枚、1円玉が5枚、しめて235円なり~」とその金額を言い当てる。(高村さんが小銭を拾って確かめると「凄い!ピッタリ!」ということでした。)で、野々口が「彼女は幼い時から貧乏でね、ああいう計算は早いんだ」と言うと「1円を笑う者は1円に泣く」と樋口。→しかし、小銭の落ちる音を聞き分けるという能力は凄い!(実際に、これを本当に出来る人がいます。)また、樋口の言葉「1円を…」というのはその通りですね。
高村さんは「あとは女の職員か」ということで、誰がお金を運ぶかを決めることになる。まずは零ちゃんが「それじゃあ、私が」と言うも、紫が「そなたでは小学生にしか見えませぬ」と言うと、自分がと言う。(「中学生です」と零ちゃんも言ってくれますが...)しかし、これに樋口が「あなたじゃ目立ちすぎます」と言うも「これは正装でございます」と紫は反論する。が、紫もアウト。で、結局樋口がお金を運ぶ役割を務めることになる。
樋口が向かった先はなんとペットショップだった。で、その店先で張り込む零ちゃんと高村さん。(あんなFAXで、どうしてペットショップと分かったのでしょうか?(今回は事件のトリックよりも、この場所がどうして分かったかの方がより大きい謎である。)高村さんは「犯人が出てきたところを逮捕だ」と意気込んでいるが「何故、ペットショップ?」と零ちゃん。(そりゃあ、誰でもそう思います。)また、零ちゃんは高村さんに「あの人たち、何者なんですか?」と尋ねるが、これに高村さんは「有識者だよ」と言う返事だった。それにしても本当に有識者なんでしょうか?
そんなことをしていると、店内から樋口の悲鳴がした。零ちゃんと高村さんは慌てて店の中(2Fです)に入っていく。で、2階にやってくると、樋口が床に倒れていて、側には金属の棒が転がっていた。高村さんが「樋口さん、樋口さん」と声を掛けると樋口は無事だった。一方、零ちゃんは福沢が倒れているのを発見し、調べてみると「亡くなってます」ということだった。また、その側には空のジェラルミンの鞄が落ちていた。(これで「誘拐事件」が「誘拐殺人事件」となりました。)
ペットショップは封鎖され、本格的に捜査が行われている。柴田さんが「絞殺」ということで、福沢は紐状の何かによって後ろから首を絞められて殺されたのだった。が、現場に紐状の物は残っていなかった。で、零ちゃんが「店長は今日お休みですか?」と言うと、高村さんが「店長は横浜の方に動物を買い付けに言っている」ということで、店長は不在だった。で、高村さんは犯人は裏口から逃げたと考えていた。で、床にいた大きなゾウガメを触る高村さんだったが、手を噛まれることになる。で、「高村さん、大丈夫ですか?と心配げに駆け寄るが、「亀だけに噛めか...」と親父ギャグを忘れない高村さんでした。「とにかく、手当てしましょう」という零ちゃんに「傷跡になったらどうするんだよ」と漏らすが、ここで「傷跡」と言う言葉からヒントを得た零ちゃんは、福沢の死体を再確認して首の絞殺痕を撮影すると「増せり、悪の数字」→「亀」といえば「泪・1st.5話」や「泪・2nd.8話」などを思い出します。(それだけ「ケー刑事」ではお馴染みの動物です。)
警視庁の取調室。ペットショップの店長・井口昇(前回の物語をはじめ、「ケー刑事」ではお馴染みの監督さんです。)の尋問が行われている。「知りまへんがな~」ということで、事件の関与を否定する店長だったが、身代金の取引場所になったことから高村さんは疑っていた。で、「横浜の中華街に行っていた」とアリバイを主張する。で「証拠見せましょう」と言って写真を取り出し「横浜で購入した密輸パンダ」と言う。(どうみてもぬいぐるみのパンダですが...)です。これに高村さんが「あっ、パンダじゃないの。ダメだよ。ワシントン条約違反。逮捕する」と言って店長を別件逮捕して、「お願い」と言って店長を預けました。→高村さんもちゃんと法律を知っているのですね。ワシントン条約とは「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」というのが正式名称であり、国際取引によって生存を脅かされている又は絶滅してしまう恐れのある野生動植物の保護を目的とした物です。
が、高村さんは店長が犯人だと自信を持っていたが、零ちゃんは「犯人は何故首を絞めて殺害したんでしょう?樋口さんは鉄パイプで殴られたのに...」と言って、福沢の首の絞殺痕の携帯写真を見せる。更に、1億円についても、そのまま持ち去った方が早いのに、中身だけ取り出されていること、要求した1億円が持ち去られたのにどうして福沢を殺されたのか、という疑問を口にする。これらに対してそれぞれ、「動転していた」「ジェラルミンのケースは目立つ」「犯人の顔を見たから」と、それらしい理由を言う高村さんは「謎は解けたよ、ミリオンくん」
改めて事情聴取を行う零ちゃんと高村さん。まずは樋口に対してで、樋口は「部屋にはいると覆面をしていた男が立っていて、鉄パイプのような物で殴られたんです」と言っておでこに湿布を貼っていて痛々しそうである。また、男は奥へ逃げたと証言するが、その後のことは覚えていないと言うことだった。高村さんが「福沢さんにトラブルがあったという話は聞いていませんか?」と尋ねると、これに「実は…」と語った。
続いて紫の事情聴取。二千円札の普及は滞っていて、そのことと委員長の福沢とは犬猿の仲だったが、それと福沢は何の関係もないということだった。更に高村さんは「長い髪を束ねたら凶器になる」と言って自白を迫るが、「髪は女の命です。そのような悪行に使ったりはしない」と、犯行を否定した。
そして野々口の事情聴取。福沢を殺す動機はゼロだと言うが、「教授になるために賄賂として金をばらまき1億円使った」と高村さんが言うが、「あれは女房の実家に借りたものだ」と言い、更に「動機なら樋口にだってある」と証言する。(樋口は五千円札のデザインに「能面みたいな顔だ」という不満があった。)
3人の話を聞くと「3人とも動機は十分あるみたいですね」と零ちゃん。これに高村さんが「おとしのバーボンの得意技で攻めてみるか」ということで、カツ丼の登場です。(カツ丼が出されるが、用意された割り箸は「参考人様用お箸」と書かれてある。→細かい所まで拘っているのは良いけど、細かすぎるぞ、警視庁)高村さんは「暖かうちに食べなさい」と言うと、樋口、紫、野々口はお互い顔を見合わせているだけ。で、「遠慮しないで食べなさい。食べて食べて」と高村さん。すると3人は割り箸を割って食べ始める。だけど、部屋の反対側では、零ちゃんと柴田さんも仲良くカツ丼を食べている。(何でこの二人が食べる必要があるの?)高村さんは「国のご両親、どう思われるだろうね」から始めて、色々と語り始めるが、それを耳にした零ちゃんは「刑事ドラマの見過ぎ」と冷たい。また、3人もそんな話に耳を傾けずに、カツ丼を食べている。が、樋口と紫の肘が当たったことから、喧嘩を始める二人。慌てて「ウエイト」と止めに入る高村さんに「腕が当たって」「肘が当たって食べられない」と紫と樋口は言う。これに「小学生の給食の時間じゃないんだから...」と言う高村さんは零ちゃんと柴田さんの方を見るが、この二人はひたすらカツ丼を食べ続けている。これに「あれっ?君たち、どうしてぶつからないの」と高村さん。すると「私も柴田さんも左利きだから肘がぶつからないんです」と零ちゃん。高村さんも「僕も左利き」とアピールするが、この零・高村・柴田のトリオは全員左利きというのは3話で判明していることです。(零ちゃんは歴代ケー刑事の中でも唯一の左利きです。)これに「左利き?レレレ」と零ちゃん。→樋口は左利き、紫は右利きであり、この二人の箸を持つ腕がぶつかったのでした。(ちなみに、野々口は右利きでした。)
「現場百回」ということで、再び事件現場のペットショップにやってきた零ちゃんと高村さん。が、高村さんは「僕はサボタージュだな」と嫌がっている。「ここには亀がいるんだもん」と言うのがその理由だったが、「私がいるから大丈夫です」と零ちゃん。(本当に、零ちゃんが大人で高村さんが子供なんですから...)で、高村さんはヘビの入っている水槽に指を入れるが、「下手にさわると噛まれちゃいますよ、毒蛇に」と零ちゃん。(先ほど亀に噛まれたことを忘れている高村さんです)「動かないね、このヘビ。死んじゃってるのかね」と高村さん。これに零ちゃんが「あっ、暖房が入っていない。さっき、店長を逮捕したからか」と言うが、「動かないヘビ」という所に何かを感じました。その当てだに高村さんは別の水槽のヘビを見ていて、「凄いデカいヘビがいるよ。お腹の辺り、変なんだけど...」という。で、零ちゃんは閃いたようで、冷蔵庫を開けると中にチーズを発見し、それを手にして「謎は解けたよ、ワトソンくん」(ここでAパート終了、少し長めの18分弱ということで、子パートは約7分半ということになります。)
「犯人が判った」ということで、3人を会議室に集めた零ちゃんは、「整理してみましょう」と言って事件について、最初から説明を始める。で、脅迫電話を聴いていたみんなはアリバイがあるが、それがこの「トリックの始まり」と言い、「狂言誘拐」だと語る。(これに驚く3人。)零ちゃんの説明は続き、あの脅迫電話は福沢が駆けたもので、悲鳴を上げた後、ガスを使って声を変えて喋ったのだという。更に、この事件には共犯者がいたが、その人が裏切って福沢を殺したという。で、野々口が「誰なんだ?」と問う。すると零ちゃんは携帯を取りだして、福沢の絞殺痕の写真を見せながら話す。「人は誰かの首を絞める時、自然と利き腕に力がこもるのです。この写真から犯人が左利きということが分かりました。」すると樋口が「それで?」と言うと、「ある人の証言に不自然な点があるんです」と零ちゃんは言うと「樋口さん」と名指しして、証言の不自然なところを指摘する。それは、部屋に入ると突然鉄パイプのようなもので殴られたと言ったことであり、左利きの犯人が鉄パイプを振り下ろしたのなら、右側に傷が残るはずなのに、樋口のおでこの傷は左側にあったためである。で、「自分で自分を殴る場合、左利きの人は左側に傷が出来る。樋口さん、あなたは左利きですね」と追求するが、手を振って否定する樋口。
高村さんが部屋の隅にあるホワイトボードの所にある箒を手にして「右で叩けば右、左で叩けば左」と言って確認する。これに「貸してくれ」「貸してたまれ」と野々口と紫がやってきて箒の奪い合いを始める。それを見た樋口はこっそりと会議室から出て行こうとする。
すると零ちゃんからの出題の声が響く。「五千円札と千円札を25枚使って65000円分の支払いをしました。さて、五千円札、千円札はそれぞれ何枚ずつでしょう?その内、聖徳太子は最大で何人いるでしょう?」指で計算しようとする樋口だったが、分からなくなりパニックに。ということで鐘の音が響き、銭形ストラップが飛んでくると、チェーンが樋口を捉える。「午前零時の鐘の声。…」零ちゃんの口上が始まり、「わらわの暗算、解いてみよ」からチェーンを引くと、樋口は大回転してその場に倒れ込む。で「犯人はあなたです。樋口一代さん」と零ちゃん。
これに驚いた表情をして大きく口を開けて零ちゃんを見上げる樋口は「ちょっと待ってよ、福沢さんは絞殺されたんでしょう。肝心の凶器は見つかったの?」と言うが、「ええ、凶器はヘビです」と零ちゃん。が、樋口は笑い出して「バカじゃないの。あのヘビには猛毒があるのよ。だったら試してご覧なさいよ。自分が噛まれて死ぬのがオチだわ」と零ちゃんをバカにしたように言う。すると「よくご存知ですね。あのヘビに猛毒があったと...」と零ちゃん。するとしまったという表情をして口を開けて誤魔化そうとする樋口。で、零ちゃんが「ヘビは凶器に変わるんですよ」と言ってその説明をしてくれる。で、高村さんがクーラーボックスに入ったヘビを捕りだして零ちゃんに渡す。
ヘビを手にした零ちゃんの説明は、ヘビは変温動物であり、ある一定の温度以下になると冬眠してしまう。つまり、温度を下げればヘビは動かなくなり、凶器に変わるというのである。その説明を聞いた樋口は着物の袖口を噛んで悔しいという表情をする。更に、柴田さんが「先ほどのヘビと被害者の首に残ってた痕はピッタリと一致」と言い、零ちゃんが冷蔵庫で見つけたチーズからはウラリヘビの毒を検出したと言って、チーズを見せる。(「ウラリヘビ」って、やっぱり「ケー刑事」ですね。「毒」と言えばやはり「ウラリ」ですし...)
で、零ちゃんが「暖房の効いた部屋に戻せば凶器はヘビに元通り」と言うと、歯ぎしりをする樋口。しかし「それじゃあ1億円は何処へ行ったの?」と零ちゃんを睨みつけて悪あがき。これに零ちゃんは「1億円はヘビさんたちのお腹の中に隠した」ときっぱりと言い切る。すると樋口は更に悔しがる。で、零ちゃんが「ヘビは物体を丸呑みする習性があり、それを利用した」とトリックを解明しました。で、高村さんが「麻薬の密輸によく利用される手だ」と補足説明をしてくれる。すると、うなだれて首を横に振る樋口。零ちゃんは更に、1億円は全て改札された新しいデザインのはずだったが、高村さんが交換した1枚の旧札があり、これを持ってヘビのお腹の中に入れられたのは、時間的にも空間的にも樋口しか考えられない、と言ってダメを押した。
樋口も観念して「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」と言うと笑いだし(当然、咳き込んでくれる。)この言葉を言った福沢が1万円札としてずっと君臨し続けるのを笑っちゃうと言う。で、高村さんが樋口に手錠を掛けた。(高村さんのお茶目なところが決定的な証拠になりました。)
事件解決後、夜の町を歩いている零ちゃんと高村さん。「凶器がヘビだけにヘビーな事件でした」と高村さんは親父ギャグを口にするが「あっ、親父ギャグ」と零ちゃんも呆れたという表情で突っ込んでくれる。で、高村さんは「まあ、同じ親父でも、福沢さんのようにはなりたくないな...賭博に相当入れ込んでいたみたいよ」と口にするが、零ちゃんはポケットから新1万円のピン札を手にして臭いを嗅ぎ「いい臭い」と言うと「どうしたのそのピン札?」と高村さん。すかさず「これで焼き芋食べ放題!」と零ちゃんは言うと自転車にまたいでこぎ始める。(やはり、銭形姉妹は「焼き芋」が大好物です。)高村さんは「あっ!」と気づいたようで、財布を取り出して中身を見ると、慌てて「ウエイト!ウエイト」と言うも、零ちゃんは「待ちません。焼き芋GO GO!!」(焼き芋を食べたいという気持ちは分かりますが、無断で抜いたのなら窃盗ですよ...)
今回の物語は、BS-iの本放送時では実にタイムリーなネタでしたが、それから2年も経過していると、そのネタの面白さも理解しづらくなってしまったのは仕方のないところですね。が、お札のデザインが変わったのがたった2年前のことだったなんて、「まだ2年?」なのか「もう2年?」なのか、人それぞれでしょうが、まだ2年前のことだったのか、というのが正直なところです。
次回は第8話「ハッタリ君のはったりを暴け! ~忍者殺人事件」ということで、元ネタは「忍者ハットリ君」である。「ケー刑事」では珍しく、それなりのアクションが見られる物語です。が、それ以上に注目なのは、零ちゃんの真っ赤な忍者コスチュームです。(6話の赤頭巾といい、零ちゃんのコスプレ、良いですね~)
鑑識メモ。ヘビを首に巻いている柴田さんがナゾナゾの答えを語る。(鶴亀算と雑学)で、「答えは、五千円札が10枚、千円札が15枚。聖徳太子は25人。」解説は、後半の部分についてであり、「聖徳太子は百円札から千円円札、五千円円札、一万円札にもなっている名実共に偉人と語る。で、時間的に余裕がある今回は「めっきり寒くなってきましたね...」なんてことを言い出すと、ヘビが柴田さんの首を絞めだして... それを見ていたあの方は、やはり携帯を閉じてしまいました。→補足説明と言うことで、聖徳太子の百円札、千円札、五千円札、一万円札ですが、これらの紙幣は現在でも使用可能です。が、日銀の所にこれらのお札が入ったら、回収してしまい、外には出さなくするので、ものの売買では入手するのは不可能と言って良いでしょう。(入手しようと思うなら、古銭ショップで購入するしかないでしょうね。が、額面以上の出費となる。)
↓同居している(はずの)お姉ちゃまたち
↓イギリス留学中のお姉ちゃま
↓従姉妹とは同居してないですよね...
↓「お札」に関して
↓紙幣の肖像画の皆さん
↓「ワシントン条約」に関して
地球環境ガバナンスとレジームの発展プロセス―ワシントン条約とNGO・国家
- 作者: 阪口 功
- 出版社/メーカー: 国際書院
- 発売日: 2006/02
- メディア: 単行本