SSブログ

PSYCHO(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品と言えば、1960年のA.ヒッチコック監督による「サイコ」と考えるのが普通であろう。(が、本ブログではこの考えは通用しない。)ここで取り上げるのは1998年のリメイク版のサントラである。といっても、映画の方がリメイクであり、サントラの方は旧作のカヴァーである。ということなので、旧作のファンであっても失望することはないサントラである。(が、リメイク版を評価しない久作ファンの方にとっては、リメイク版のサントラ盤も一緒に否定されるでしょうが...)

物語については、特に記すことをしなくても、あまりにも有名で「ベイツ・モーテル」と言えばお分かり頂けるであろう。サイコ・サスペンスの傑作である。一応、新旧両方のデータを記しておくと、原作はロバート・ブロック(これは当然ながら両方とも共通である。)。また、脚本のジョセフ・ステファノも新旧両方とも同じである。監督は、旧作がアルフレッド・ヒッチコック監督、リメイク版はガス・ヴァン・サント監督、音楽は、旧作がバーナード・ハーマン、リメイク版がダニー・エルフマン。キャストは、旧作は、アンソニー・パーキンス、ジャネット・リー、ジョン・ギャヴィン、ヴェラ・マイルズ、マーティン・バルサム、サイモン・オークランドたち、リメイク版はヴィンス・ヴォーン、アン・ヘッシュ、ジュリアン・ムーア、ヴィゴ・モーテンセン、ウィリアム・H・メイシーたちである。

サントラ盤の収録曲は以下の全22曲である。『Intro/Logos』『Prelude』『City』『Marion And Sam』『Temptation』『Rainstorm』『Peephole』『Murder』『Clean Up』『Car』『Swamp』『Curtain』『Search』『Stairs』『Knife』『1st Floor』『Search B』『Hill』『Bedroom』『Cellar, Part. 1』『Discovery』『Finale』。

旧作があまりにも有名な作品であるだけに、そのリメイク版を製作するに当たって、旧作の音楽までもカヴァーするというのは、、人によったら「手抜き」と言うかも知れないが、あまりにも有名すぎる作品であるだけに、新たな曲を作ると、旧作ファンからやり玉に挙げられるのは目に見えているだけに、こういうやり方もあっても悪くはない。また、クラシック音楽であれば、同じ曲でも異なるオーケストラが演奏していて、それらが共に広く受け入れられているということを考えれば、「サイコ」(の音楽の方)は時代を超越したクラシック音楽と同じ仲間になったと考えたらいい。それならば、リメイク版のサントラが旧作のカヴァーとなっていても許容できるであろう。(それでも許容できないという方は、そもそもリメイク版自体の存在を否定されるでしょうから、相手にしないと言うことで、それでもよろしいかと...)が、ちょっと複雑な感じになってしまうことは否定できない。でも、映画と共にじっくりと聴いておいてもらいたいサントラ盤である。

 

Psycho: Original Motion Picture Score

Psycho: Original Motion Picture Score

  • アーティスト: Original Soundtrack
  • 出版社/メーカー: Virgin
  • 発売日: 1999/06/08
  • メディア: CD

ちなみに、オリジナル版のサントラは↓

Psycho: Essential Alfred Hitchcock

Psycho: Essential Alfred Hitchcock

  • アーティスト: Original Soundtrack
  • 出版社/メーカー: Silva Screen
  • 発売日: 1999/09/21
  • メディア: CD

↓DVD

サイコ(1998)

リメイク版

サイコ(1998)

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
  • 発売日: 2006/04/19
  • メディア: DVD

サイコ スペシャル・エディション

サイコ スペシャル・エディション

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
  • 発売日: 2006/11/30
  • メディア: DVD

サイコ (1960) ― コレクターズ・エディション

サイコ (1960) ― コレクターズ・エディション

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2002/08/01
  • メディア: DVD


コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

PATTON(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1970年の作品で、邦題「パットン大戦車軍団」のサントラ盤である。この映画はアカデミー賞を7部門に渡って獲得した作品でもある。また、主演男優賞を獲得したジョージ・C・スコットは受賞を辞退したことでも有名な作品である。監督はフランクリン・J・シャフナーであり、フランシス・フォード・コッポラとエドマンド・H・ノースが脚本を書いているということも注目である。また、音楽はジェリー・ゴールドスミスである。出演は、パットン将軍にジョージ・C・スコット、敵であるドイツ軍のロンメル元帥はカール・ミカエル・フォーグラー、その他にカール・マルデン、マイケル・ストロング、スティーヴン・ヤング、フランク・ラティモアと言った顔ぶれが出演している。第二次大戦のアフリカ戦線で活躍したアメリカの将軍・ジョージ・パットンの半生を描いた伝記的戦争ドラマである。時間も3時間弱(172分)という大作であり、たっぷりと魅せてくれる。見所は、やはりロンメル元帥率いるドイツ軍との戦いである。既に35年以上前の作品ということもあって、最近の特撮技術の水準と比べると、前時代的な感じがしないでもないが、逆に、当時の大作映画という雰囲気もあり、それはそれでまた面白いところである。が、映画の方は、真の男の姿を見ることが出来るものであり、その迫力は凄いものがある。また、サントラ盤の方もスケール感豊かに聴かせてくれる。

収録されているのは以下の全15曲である。『Main Title』『Battle Ground』『Cemetary』『First Battle』『Funeral』『Hospital』『Prayer』『No Assignment』『Entr'acte』『Attack』『German Advance』『Eloquent Man』『Pay-Off』『Change In The Weather』『Pensive Patton/End Titles』。

有名なのは、やはり『Main Title』であるが、本サントラ盤の収録曲はいずれもが迫力のある男のドラマを感じさせてくれるものであり、自分の気持ちを高めようという時に耳にするのも悪くないような曲が詰まっている。戦争映画のテーマ曲を集めたオムニバス盤でも、本作の『Main Title』は聴くことが出来るが、そういうオムニバス盤ではなく、作品単独のサントラ盤の方も一度は聴いてみることをお勧めします。

尚、現在は、「パットン大戦車軍団」だけのサントラ盤は廃盤になっているようであり、下にピックアップしているのは、「パットン大戦車軍団」と「飛べ!フェニックス」の2作品のサントラ盤を1枚のDISCにカップリングしたものである。(「パットン大戦車軍団」の15曲と「飛べ!フェニックス」の18曲、合わせて全33曲が収録されている。)

 

Patton [Original Motion Picture Soundtrack]

Patton [Original Motion Picture Soundtrack]

  • アーティスト: Frank DeVol, Jerry Goldsmith, Alec Wilder, Jerry Goldsmith, Connie Francis
  • 出版社/メーカー: FSM
  • 発売日: 2005/01/11
  • メディア: CD
パットン大戦車軍団 <特別編>

パットン大戦車軍団 <特別編>

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2006/08/18
  • メディア: DVD


コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

PINK FLAMINGOS(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1972年製作の映画「ピンクフラミンゴ」のサントラ盤である。この作品はも日本での公開は1986年と遅くなったが、カルト作品として高い人気のある作品であり、製作25周年となった1997年に追加シーンが加えられた「特別編」が公開された。(日本では1998年に公開された。)

ジョン・ウォーターズが、製作、監督、脚本を務め、ディヴァイン、デヴィッド・ローチャリー、ミンク・ストール、エディス・マッセイ、メアリー・ヴィヴィアン・ピアース、チャニング・ウィルロイたちが出演しているこの怪作は、「地上で最も破廉恥な人間」の座をめぐって変態行為が行われる作品であり、普通の方は見ない方がいい作品である。(が、怖いもの見たさというのがあるでしょうね)本作を見るのであれば、それなりの覚悟をしてからでないと、あなたの脳細胞が破壊されても知りません。また、アンダーグラウンド界がどういうものか知りたいという興味本位で見るというのも、やめておいた方が良い。とにかく、それなりの覚悟をしてみて下さい。が、サントラ盤の方であれば、その何とも言えない世界観を味わうことが出来るものの、脳細胞の破壊までは行かないでしょうから、一度は聴いてみることをお勧めします。

収録されているのは以下の全12曲である。『Swag』『Intoxica』『Jim Dandy』『I'm Not A Juvenile Delinquent』『Girl Can't Help It』『Ooh! Look-A-There, Ain't She Pretty?』『Chicken Grabber』『Happy, Happy Birthday Baby』『Pink Champagne』『Surfin' Bird』『Riot In Cell Block #9』『(How Much Is) That Doggie In The Window?』。

「映画とサントラ盤は、セットとして考えるべきなのか、それともやはり別物として考えたらいいのか」これは議論の分かれるところである。(ミュージカル映画であれば一緒にというのは誰も異論はないでしょうが...)本作は、この命題について、「別物」と回答する場合の実例作品としてあげられることの多い作品でもある。(サントラ盤を先に聴いたら、一段と強く感じるでしょう。)が、サントラ盤だけを考えれば、なかなかのものである。まあ、サントラ盤を聴くことはお勧めしたいが、そこから先に進んで映画を見るかどうかは、あなたの自己責任で判断してください。(が、カルト作品としては傑作なんで...)

 

Pink Flamingos: Original Soundtrack - Special 25th Anniversary Edition

Pink Flamingos: Original Soundtrack - Special 25th Anniversary Edition

  • アーティスト: Original Soundtrack
  • 出版社/メーカー: Hip-O
  • 発売日: 1997/04/22
  • メディア: CD

ピンクフラミンゴ

ピンクフラミンゴ

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2004/07/23
  • メディア: DVD

コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。