THE TERMINATOR(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1984年の映画「ターミネーター」のサントラ盤である。本作が公開された時は、シュワちゃんもまだ新進の肉体派俳優であり、日の出の勢いの時期であり、本作のヒットでスターの仲間入りを果たしたのである。(現在はカリフォルニア州知事のため、俳優活動を休止していますが...)この映画は大ヒットしたため、7年後に続編が、更に8年後に3作目が製作されているのは周知の通りである。ジェームズ・キャメロン監督、ジェームズ・キャメロン、ゲイル・アン・ハードの二人によって脚本が書かれ、アーノルド・シュワルツェネッガーの主演、共演はリンダ・ハミルトン、マイケル・ビーン、ポール・ウィンフィールド、ランス・ヘンリクセン、アール・ボーエンたちである。また、音楽を担当しているのはブラッド・フィーデルである。
映画の方は大ヒットしてあまりにも有名であるため、ここでは述べることは止める。(見ていないという方は、今からでも見ておきましょう。)サントラ盤は豪華アーティストたちが集結したものではなく、インスト・ナンバー中心の従来からあるサントラ盤であるが、しっかりとしたものとして纏まっている。
収録曲は以下の全11曲である。『Terminator: Theme』『Terminator Arrival』『Tunnel Chase』『Love Scene』『Future Remembered』『Factory Chase』『You Can't Do That』『Burnin' In The Third Degree』『Pictures Of You』『Photoplay』『Intimacy』。
『Terminator: Theme』は色んな所で耳にする機会が多い一曲であり、このシリーズの顔でもあるので、どなたでもご存知でしょう。それ以外の曲も、近未来をイメージし、更にスケールの大きなサウンドを聴かせてくれていて、物語の雰囲気にマッチしたものばかりである。何かの時のBGMにと思ったら、結構暗くなってしまう曲もあって、テンションが落ちてしまうということもあるが、聴き応えのあるサントラ盤であって、すっきりとしたい気分の時にもいいのではないかと思いますよ...
The Terminator: Original Soundtrack
- アーティスト: Brad Fiedel
- 出版社/メーカー: Edel
- 発売日: 1991/07/01
- メディア: CD
THE NEVER ENDING STORY(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1984年の映画「ネバーエンディング・ストーリー」のサントラ盤である。これはミヒャエル・エンデの原作小説を映画化したものであり、西ドイツ(当時)とイギリスの作品であり、ハリウッド映画とは違うSFX、特撮が見られる。また、本作がヒットしたことから続編、更にその続編というように、全部で3作が製作されたファンタジー作品である。(が、内容があるのは本作である1作目だけ。)ウォルフガング・ペーターゼン監督が手掛けた作品であり、そのペーターゼン監督は脚本も担当していて、ヘルマン・ヴァイゲルとの共同脚本である。また音楽はクラウス・ドルディンガーが担当している。(アメリカ公開版では、これにジョルジオ・モロダーが加わっている。)出演は、ノア・ハサウェイ、バレット・オリヴァー、タミー・ストロナッハ、モーゼス・ガン、パトリシア・ヘイズたちである。
物語は空想世界を舞台にした冒険ファンタジーである。いじめられっ子の少年・バスチアンが、ある古本屋で手にした一冊の本、それは「果てしない物語」というある冒険物語であった。バスチアンはその本に惹かれ、いつしかその本に描かれた世界に入っていき、その世界の危機を救うために立ち向かっていくが...
サントラ盤の方は、元KAJAGOOGOOのリマールが歌う主題歌とスコア集である。特に、リマールはKAJAGOOGOO時代にもヒット曲があるが、主題歌『Never Ending Story』の大ヒットでその名を広く知らしめたが、このヒットが大きすぎたことから、完全な一発屋というイメージが付いてしまっている。(実際、ソロとしての彼が飛ばしたヒットはこの曲だけであるが、KAJAGOOGOO時代が忘れ去られている...)とにかく、この主題歌は、続編でも使われるというように、本シリーズの顔でもある曲である。
収録されている曲は以下の全15曲である。『Never Ending Story』『Swamps Of Sadness』『Ivory Tower』『Ruined Landscape』『Sleepy Dragon』『Bastian's Happy Flight』『Fantasia』『(J) Atreju's Quest』『Theme Of Sadness』『Atreju Meets Falkor』『Mirrorgate - Southern Oracle』『Gmork』『Moonchild』『Auryn』『Happy Flight』。
この中からはヒットした『Never Ending Story』だけが別格と言うことになるが、それ以外のスコアの方もファンタジックな映画にマッチした雰囲気のあるものばかりであり、夢を感じるメロディを堪能することが出来る。映画の方は家族みんなで楽しむことが出来るものであるが、サントラ盤の方も一緒に楽しんでもらいたいものである。
「007/THE WORLD IS NOT ENOUGH」 [映画(洋画)]
6代目ボンドを迎えた007シリーズ最新作であるシリーズ第21作の「CASINO ROYALE」が12/1に公開になるが、それに向けて、これまでのシリーズ全20作をDVDで順番に改めて見ている。(シリーズ40周年記念のDVD-BOX+「ダイ・アナザー・デイ」。一応、特典映像の方も一緒に見ているので、1本を見るのに3時間半前後の時間が必要となる。尚、今度は全20作のアルティメット・コレクションのBOX(スーツケースに収納)が発売されるのですね。全作吹き替え版もあるということで、一応は「アルティメット」と感じます。(が、40周年のBOXを持っているので、流石に購入の方は...)で、今回は5代目・ボンドを襲名したピアース・ブロスナンの2本目となるシリーズ第19作の「ワールド・イズ・ノット・イナフ」です。
尚、007シリーズに関してはHPの方に資料として作っていますので、そちらもご覧頂ければ幸いである。(ここをクリックしてください。)尚、各作品については「作品解説」と「脱線メモ」という2本立てで記していますが、前者は筆者が書いたもの、後者は年間に映画を600本以上見るという友人のG氏が書いたものです。
「THE WORLD IS NOT ENOUGH」もI.フレミングの小説には無いタイトルであり、オリジナルのストーリーである。(ニール・パーヴィス、ロバート・ウェイドが原案をまとめ上げている。)本作は何と言っても本シリーズの17作品(本作を含む)に出演している2代目Qの最後の出演作品であるということが一番大きなことである。(出演していないのは「ドクター・ノオ」と「死ぬのは奴らだ」である。尚、「ドクター・ノオ」ではQを演じたのはピーター・バートンであり、彼はこの1本のみの出演で、「ロシアより愛をこめて」で2代目Qとなった。)そして、かつてのアイドルであるソフィー・マルソーがフランスを代表する大女優になり、本作に出演というのがこれに次ぐ大きなことである。(そして「20世紀最後の任務」と銘打たれたことがこれに続く。)
監督はマイケル・アプテッド。5代目ボンドの監督は全て違う人が担当しているが、5代目のスタイルを周到して、新たなボンド像を明確に描いている。音楽は、前作に続いてデビッド・アーノルドが担当している。主題歌を歌うのはガービッジであり、この曲を聴くと、CARPENTERSの名曲「SUPERSTAR」を思い出します。というのは出だしのメロディ・ラインが似ているのですよね。また、脚本はニール・パーヴィス、ロバート・ウェイド、ダナ・スティーヴンス、ブルース・フィアステインの4人である。
キャストは、本作で3本目のボンドとなるピアース・ブロスナンが今回も 生身のアクションをたっぷりと魅せてくれていて、ボンド・ガールはデニス・リチャーズ。(これまでの本シリーズの登場人物らしいネーミングのクリスマス・ジョーンズ博士を演じている。)そして、今やフランスを代表する大女優に成長したソフィー・マルソーが貫禄あるところを見せている。(それにしても、あのビッグ(「ラ・ブーム」)が美しく成長したものです。)そして、敵となる国際テロリストのレナードを演じるのはロバート・カーライルである。ボンドの周辺(MI-6)は、本作が3本目となるジュディ・デンチがM、同じく3本目となるサマンサ・ボンドがマネーペニーを演じていて、シリーズ17本目の出演となるデズモンド・リュウェリンが最後の(2代目)Qを演じ、その助手としてRが初登場となり、ジョン・クリースが演じている。(Rは次作で3代目Qに昇格します。)
物語はスペインからスタート。石油王キング卿の現金をテロリストから取り戻したボンドだったが、そのお金には爆弾が仕掛けられていて、MI-6内で爆発してしまい、キング卿は殺されてしまう。MI-6は詐欺に狙われるのはキング卿の娘・エレクトラだと考え、ボンドが彼女の護衛に派遣される。カスピ海に飛んだボンドだったが、父の事業を受け継いだエレクトラが誘拐され、テロリストは石油パイプラインの破壊を企んでいたことを掴む。核兵器を追ってボンドはテロリストを追っていくが...
5代目ボンドでは、オープニング・タイトルまでの物語も手に汗握る見所満載のストーリーとなっていて、この部分をより掘り下げて再度ストーリーとしたら、ここだけでも1本の作品も完成させることも出来るでしょうね。それにしても、ロンドンの町中でこれほど派手なロケが出来るのですから、映画に関する理解度も日本とは大違いだということがよく分かります。また本作では、石油という20世紀の社会を支えたものが取り上げられていますが、エネルギー問題は益々重要な問題となっているだけに、こういう所を題材にする所は流石は007シリーズですね。(それにしても、007シリーズにソフィーが出演するなんて、本当に思っていなかったことでした。いずれは銭形姉妹(「ケータイ刑事」)も本シリーズに出演してもらいたいところです。)
007 ワールド・イズ・ノット・イナフ アルティメット・エディション
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2006/11/22
- メディア: DVD
James Bond - 1/4 Scale : Pierce Brosnan as James Bond
- 出版社/メーカー: サイドショウ
- メディア: おもちゃ&ホビー