TRON(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1982年の映画「トロン」のサントラ盤である。この映画は、初めてコンピュータ・グラフィックスを導入して製作された作品であり、現在では当たり前の技術の原点と言うことになる。今になって見ると、技術的には陳腐な感じがするのは仕方のない所であるが、それを逆手に取るかのように、電子世界に送り込まれたという設定で物語は進んでいく。監督はスティーヴン・リズバーガーであり、脚本はスティーヴン・リズバーガーとドナルド・カシュナー、音楽を担当したのはウェンディ・カーロスである。また、出演はジェフ・ブリッジス、ブルース・ボックスライトナー、デヴィッド・ワーナー、シンディ・モーガン、バーナード・ヒューズ、ダン・ショアたちである。当時は斬新だった映像も、技術の進歩の早さの前では陳腐化してしまったと感じざるを得ないものの、これは大昔のSF映画を現在になって見ると感じるのと同じことでもある。
収録されている曲は以下の全18曲である。『Creation Of Tron』『Only Solutions』『We've Got Company』『Wormhole』『Ring Game And Escape』『Water, Music, And Tronaction』『Tron Scherzo』『Miracle And Magician』『Magic Landings』『Theme From Tron』『1990's Theme』『Love Theme』『Tower Music - Let Us Pray』『Light Sailer』『Sea Of Simulation』『New Tron And The MCP』『Anthem』『Ending Titles』。
音楽の方はごく普通のサントラ盤という範疇に収まってしまっている。が、本作はやはり「CGを使った」ということが売りの作品であるだけに、ちょっと寂しいところである。(しかも、製作からかれこれ四半世紀が経過しようとしていて、技術の進歩で、その売りのCGの方も陳腐な所を露呈しているとなると、もう...)が、映像の方に陳腐化したように思えるようになった現在では、それに呼応したかのように、音楽の方が古典SF作品を見ているような雰囲気を醸し出してくるように感じられるようになってきて、改めて聴いてみると、それが面白く感じられるようになった。改めて聴いてみることをお勧めしたいサントラ盤である。(尚、現在では、3曲のボーナス・トラックが追加されているようですが、筆者が所有するものにはそれはありません...)
Disney's TRON [Original Motion Picture Soundtrack]
- アーティスト: Jonathan / Perry, Steve / Schon, Neil Cain, Jonathan / Schon, Neil Cain, Wendy Carlos, Douglas Gamley, London Philharmonic Orchestra, Martin Neary, Wendy Carlos
- 出版社/メーカー: Disney
- 発売日: 2002/01/29
- メディア: CD
TEENAGE MUTANT NINJA TURTELS(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1990年の映画「ミュータント・タートルズ」のサントラ盤である。この作品は1987年からアメリカでアニメとして放映された作品であり、突然変異で巨大化した亀がカンフーの技を使って悪と戦うという、単純なストーリーであるが、香港・ゴールデン・ハーベストの手によるものであり、カンフー・アクションの方はしっかりと見せてくれる。大ヒットしたことから実写映画化されることになり、その劇場版第1作が本作である。(劇場版は第3作まで製作・公開された。)ボビー・ハービックの原作をスティーヴ・バロン監督がメガホンを取っている。音楽はジョン・デュプレであり、出演はジュディス・ホーグ、イライアス・コティーズ、ジェームズ・サイトウ、マイケル・ターニー、レイモンド・セラ、トシロー・オバタ、サム・ロックウェル、ジェイ・パターソンたちである。
物語は、謎の犯罪組織フット団に襲われた美人レポーター・エイプリル。彼女を救ったのは4匹の巨大な亀の忍者たちで、彼らは、ラファエロ、レオナルド、ミケランジェロ、ドナテルロと名乗り、ニューヨークの下水道に住んでいて、ネズミが突然変異した師匠・スプリンターの下で忍者修行を行ったという。そんな4匹とエイプリルは協力してフット団に立ち向かうことにした。
収録されているのは以下の全10曲である。『This Is What We Do』『Spin That Wheel』『Family』『9.95』『Turtle Power』『Let The Walls Come Down』『Every Heart Needs A Home』『Shredder's Suite』『Splinter's Tale I & Splinter's Tale II』『Turtle Rhapsody』。
4匹の亀が個性的であり、実に楽しくなってくる作品であるが、音楽の方もその明るく楽しい世界を表現していて、これぞ子供向け作品の王道を行くものが詰まっている。テンポも良く、ヒーロー作品らしさがあるものの、逆に大人の鑑賞にはちょっと物足りなさがあるのも事実である。が、本サントラ盤を楽しむには、やはり映画の方と合わせて楽しむに限る。時には、何も考えずに楽しむことが出来るこういう作品に触れてみるのも良いものである。
尚、本作のヒットの裏には、キャラクター・グッズの爆発的な売り上げもある。憎めないその愛らしいキャラクターが人気を得たということだが、マーチャンダイジングの相乗効果の凄さを感じる作品でもある。(が、ブームになった後の虚しさも...)
↓1作目はリリースされていないようなので、2、3作目をピックアップしておきます。
ケータイ刑事銭形零6話[改訂版] [ケータイ刑事]
今回の物語は「百年に一度の瞬間移動 ~ハロウィンの動く城殺人事件」ということで、ハロウィンならではの物語です。BS-iでの初放送は2004/11/7ということで、1週遅れとはいうものの、タイムリーなネタです。そこから2年と2週遅れの今回の再放送ですから、季節ネタとしたら辛うじて許容範囲内というところでしょうか。今回の元ネタは映画「ハウルの動く城」であり、当時はこれが劇場公開直前と言うことで、これに関してもタイムリーでした。
尚、本記事のタイトルに「[改訂版]」とあるのは、「銭形零」は全話過去に一度記しているが、その時の記事をベースに加筆&修正を行ったために「[改訂版]」としています。(以前に記した第4話の記事をご覧く場合は、ここをクリックして下さい。)それではいつものように、長文&今更ながらのネタバレありで本編に行きます。
Y県印賀里村(いんがり村)に車(ナンバーは「相模500 わ 24-61」ということなのでレンタカーです)でやってきた零ちゃん、高村さん、柴田さんの三人。が、道の先には「通行止」という看板が出ている。で、ドラキュラ・マントを纏った高村さんが「道、間違えたんじゃないの」というが、赤頭巾の仮装をしている零ちゃんは車の中で読書中。読んでいる本は「ハロウィンの動く城」(羽潤真知子(はうる・まちこ)作)で、高村さんの呼びかけを無視してひたすら読んでいる。高村さんは「Halloween party in 印賀里村ハウル邸」という招待状を取り出して、改めてそこに書かれている地図を見る。そこに、金髪アフロヘアーでオズの魔法使いのライオン(どう見てもタヌキに見えます)に扮した柴田さんが走って戻ってきて「村の人に聞いてきましたよ」と言って戻ってくる。高村さんは「その格好で聞きにいったの?撃たれたろう」と言うが「誰も本物のライオンと思いませんよ」と返す。(その通りですね。)が、高村さんは「ライオン?おばさんじゃないか」ということで、誰もライオンには見てくれません。
「羽潤先生の家は確かにこの辺り」ということだったが「家なんて何処にも見当たらないじゃないか」と高村さん。それでも零ちゃんは読書を続けている。(小さなことに拘らないと言うか、連れてってくれると信頼しているのか、やっぱり大物です。)柴田さんは零ちゃんの本を手にすると「羽潤先生がこの小説は事実を元に書いたと言っている。」「印賀里村には百年に一度地殻変動があるという伝説がある」「今年のハロウィン、今宵午前零時、何かが起こる」と言って、家が動いたのでは、なんてことを口にするが、高村さんは「頭の中まで爆発している」と呆れている。そうこうしていると「ハロウィン・パーティにいらした方ですか?」と言う声がする。で、メイド姿をしたハウル家の家政婦(桑原陽子(くわばら・ようこ、「ソフィ」とお呼び下さい、と言っている))が現れる。で、道案内の電飾を付けているところだった。で、ソフィの案内によって羽潤邸に向かう三人。零ちゃんは「隠れ家でハロウィン・パーティ、なんだか面白そう」と喜んでいる。
で、羽潤邸に到着した一同。ソフィがみんなを家の中に入れる。で、作家の羽潤真知子が魔女の姿をしていて出迎える。また、客として来ている物理学教授・古代戸丸(こだい・とまる)はガリレオの姿に仮装していて、「家が瞬間移動するなんてナンセンスも良いところだ」と真知子と対立している。そこに柴田さんが割って入るが、「あなたたちは誰?」ということで、パーティに招かれたことを告げるが、「招いた覚えなんて無いわよ」と真知子。これに招待状を見せる柴田さん。すると「違うの」と言って海賊の姿に仮装した真知子の息子・羽潤光一が姿を見せると「僕が招待したんだよ、ママ」と告げる。それは古代教授との争いにピリオドを打ってもらうために第三者に立ち会ってもらおうという考えからだった。で、何か起これば真知子の勝ちで古代は教授を辞める、起こらなければ古代の勝ちで真知子は筆を置くということになる。これで零ちゃんは「パーティはどうでもいいみたいですね」と騒動を楽しんでいます。→「ハロウィン・パーティ」ということで、仮装パーティとなっているものの、全員があまりにも怪しい...
真知子が怪しげな魔法の呪文を唱えている中、柴田さんは「あと30分だ」と午前零時になるのを楽しみにしている。が、高村さんは「まだ信じているの?いい加減に目を覚ましなさい」と冷めている。一方零ちゃんは古代教授と話をしていて、古代の専門分野はテレポーテーションと知るが、古代は真知子との喧嘩の原因を語り始め、目を丸くして聴いているだけ。そこに高村さんも加わる。そんな中、「テレポーテーションの研究って、波動関数のこと?」と零ちゃんは問う。これに「君、よく知っているね。中学を出たらうちの大学に来たまえ」と零ちゃんに言う。(高校を出ないで大学には入れませんが...)これに零ちゃんは「せっかくですけど、私、警察が好きなんですよ」と、やっぱり警察一家・銭形家の人間です。で、古代教授は零ちゃんのことを気に入ったようで、ここに来る途中で熊からパイを買ったが、それを食べるかと言って持ってくる。で、パンプキン・パイで「うちの大学に来なさい」という買収行為をしている。零ちゃんは「どうしようかなぁ~」と言っているけど、現在中一の零ちゃんですから、中学、高校を卒業してからですからね...
で、光一からケーキ・サーバーを受け取ると、パイを切ろうとする古代教授。が、その時真知子の悲鳴が響いた。で、真知子は「瞬間移動の兆候が現れたわ」と言うが、高村さんたちはバカにしているだけ。すると、高村さんの手にあったガラス玉を手にすると「なら、見てなさい」と言って床に置くと、そのガラス玉は転がっていった。それを見た柴田さんは「家が傾いている...」と言うが、それって一から傾いているだけでしょう...(古代教授は「家が動くわけ無いだろう」と、茶番を見ていると言った表情をしている。)
そうしていると、突然停電で、部屋の照明が消えた。真知子は「どうやら時空が歪み始めたようね」と口にするが、「まさか...」と古代教授。(そうですよね。古代教授はまともです。)真知子は「車に懐中電灯があるから取ってきて」とソフィに言う。で、渋々家の外に出るソフィ。(そんなもの、家の中にも置いておくべきだと思いますが...)
時刻は零時5分前になっていた。ろうそくの明かりが点いている中、座っている一同。真知子は一人笑っている。そこに「質問」と柴田さん。「なあに、アフロ男」と受ける真知子に「ライオン男です」と柴田さん。(体はタヌキ、頭はアフロですから、ピエロ男と言った方がいいような気が...)柴田さんの質問は、「家が動いちゃったら、ソフィさん、帰って来れませんよね」と心配している。これに「最悪、時空の歪みに巻き込まれて、死ぬかもねぇ~」と冷たい答えの真知子。すると「僕、捜してくる」と言って光一が立ち上がって出て行こうとする。それを見て高村さんが「光一さんはここにいて下さい。ここは警察が」と言い、立ち上がって零ちゃんと柴田さんと共にソフィを捜しに行った。
暗闇の中、電飾を頼りにしてソフィを捜す零ちゃんたち。やがて柴田さんがソフィの姿を発見する。高村さんが駆け寄ると、懐中電灯が見つからなくて遅くなったのだ、とソフィ。そうしていると「ソフィー~~」と良いながら光一がやってきた。彼はソフィのことが心配で、気が気でなかったのだった。で、高村さんが「とにかく戻りましょう。時空の歪みに巻き込まれたら大変だ」と言って家に戻ろうとする。これに零ちゃんが「高村さん、いつから信じるようになったんです?」と突っ込んでくれる。が「信じてなんかないよ、僕」と惚ける高村さん。そうしていると柴田さんが腕時計を見て慌てている。「午前零時になってしまう~」ということで、「3、2、1」とカウントダウンをする。で、みんなは頭を抱え込んで万一に備える。
しかし、何も起こらなかった。零ちゃんが「変化なし」と口にして一安心する一同。が、柴田さんが「あっ、この時計、8秒進んでいるんでした」と思い出し、それと同時に午前零時となり、地面が揺れた。みんなは何とか無事だったが、ソフィが「捻挫したみたい」と言ってうずくまっている。すると光一が「僕の方につかまって」と手を差しのべるが、「それより先生の方が心配です。みんな先に行ってください」とソフィ。で「よし、家に戻ろう」と高村さんが言うと、ソフィをその場に残して零ちゃんたちは羽潤邸に向かって走り出した。(光一もソフィを置いて走っていった。)
4人は電飾のライトを頼りに家に戻ってきた。が、「あれっ?」と柴田さん、零ちゃんも「レレレ」というのは、羽潤邸が消えていたのだった。で「消えちゃった...」と零ちゃん。すると「僕の予想していた通りだ」と高村さん。「テレポーテーションを信じていないふりをして君たちを欺いていたんだよ」と言うが、「何のために欺いていたんですか?」と零ちゃん。柴田さんは「ただの屁理屈ですよ」と分かっていました。(これに「あ~あ」と納得する零ちゃんでした。)また、光一が違う方向を指さして「あんな所に家がある!」と、家を発見する。で、零ちゃんたちはその方向に羽潤邸を見て「ああ~っ!」と合唱すると、「嘘でしょう...」と零ちゃん。
急いで羽潤邸に戻った零ちゃんたち。すると古代教授の悲鳴がした。零ちゃんが駆け寄ると、真知子が心臓にケーキ・サーバーを刺されて死んでいた。驚く一同。そこに(13分半弱でようやく)「警視庁から入電中」ということで、事件を知らせるメールが届く。Y県印賀里村で殺人事件発生。被害者はファンタジー作家の羽潤真知子。直ちに現場に急行せよ。ということでしたが、零ちゃんたちは既に現場にいます。が、Y県の事件にどうして警視庁が動くの?(まあ、事件が起こればいかなる時も現場に走るという「ケータイ刑事魂」なのでしょうけど...)
早速捜査を開始した零ちゃんたちだったが、高村さんは古代教授が犯人だ、として古代教授を追求する。この家に残っていたのは被害者以外では古代教授一人だったためであり、更にこの家がテレポーテーションしたら教授を辞めると言わされたためであるが、高村さんらしいストレートど真ん中です。これに古代教授は、地震から身を守るためにテーブルの下に身を潜めていたと言って犯行を否定する。零ちゃんは「この部屋に誰か現れた気配はありましたか?」と事情を聞くが、暗闇で、電気が点いたときには死んでいたということで、誰も見ていなかった古代教授。これに「お前が殺したに決まっているんだ」と言って光一は逆上して古代教授に襲いかかろうとする。これをソフィが止める。で、凶器となったケーキ・サーバーに犯人の指紋が付いているはず、ということで、柴田さんが調べることになる。が、今回の柴田さんはボケを噛ましてくれる。指紋鑑定キットを広げるが、中に入っていたのはライオンの好物の骨の付いた肉だった。それで指紋を調べようとする柴田さんだったが、「中身、入れ替えて持ってきてしまいました」(これに、ドラキュラの仮装をしている高村さんが噛みつく。)
零ちゃんは「そもそも、本当に動いたのかなぁ、この家?」と原点に戻って疑問を口にするが、「見てたでしょう、そのつぶらな瞳で」と高村さん。しかし零ちゃんは「誰も動いた瞬間を見たわけじゃありませんし...」と冷静です。そんな零ちゃんは床に落ちているガラス玉に気づき、それを手にする。その瞬間、またも地震によって家が揺れる。地震は直ぐに収まったが「今度は何処に移動したんだ?」と高村さん。「まさか?」と柴田さんは口にすると、カーテンをめくって窓から外を見ると「家が戻ってる」と言う。(家の前に元通り電飾が点いているということで判断したのでした。)これに光一も別の窓から外を見ると「戻った!」と言って喜んでいる。そんな中、零ちゃんは一人冷静にガラス玉を床に置き、それが転がるのを見ると、目を閉じて「増せり、悪の数字」(ここでAパート終了、15分半を越えたところであって、Bパートは10分弱です。)
零ちゃんは「動く屋敷か...」と言葉を漏らしながら、更に家を調べようとしている。が、ガラス玉を床に落としてしまい、それを追おうとするが、その時、配電室を見つけ、そこを覗く。すると、そこにあるブレーカーにタイマーが付けられているのを発見して「レレレ」。それを高村さんに報告しに行って「この家、何か変です」と言ったものの、高村さんはのんびりと焼きおにぎりを作っていた。(目的は、心のこもった焼きおにぎりで古代教授を自白に追い込む、ということでした。)零ちゃんは「古代教授は本当に犯人なんでしょうか?」と疑問を口にする。根拠を問う高村さんに、事件はこの家が停電している間に起こっている。ろうそくの明かりだけ正確に胸を刺すことが出来るのか疑問がある、ということでした。が、高村さんは取り合おうとしない。で「ちゃんと話を聞いてください」と釘を刺してから、暗闇でずっと目を閉じていたら、暗闇に目が慣れるということがある、と言う。
そうしていると、そこに光一とソフィがやってくる。光一は海賊の仮装をしていて、右目に眼帯を付けていたことに気づいた零ちゃんは、「謎は解けちゃったかも...」とヒントを得て、光一は眼帯を暗闇に目を慣らすためにしているのではないか、と考えて、光一が怪しいと睨む。が、光一は「僕がママを殺すはずがないだろう」と犯行を否定する。で、零ちゃんは眼帯をしている理由を問う。すると「これで納得してもらえますか」と言って眼帯を外してみせる光一。光一の目には「ものもらい」があった。で、零ちゃんの考えは撃沈しました。で、ソフィに慰められながら出て行く光一。
すると光一たちと入れ替わるように柴田さんが「熊らしきものが出た!」と言って慌てて飛び込んでくる。(なんか、吉本新喜劇風のノリになってきました。)が、そこに現れたのは、熊のぬいぐるみを着たパイ屋の遠州理津であった。(この人、本当に何処にでも現れますね...)でも、「30分遅れちゃった、地図が全く使えない」ということで、手にしていたパイをサービスと言って高村さんに渡す。(全く理屈が分かりませんが...)高村さんは「何故、熊?」と言うもが、遠州理津は「ただでも不満?」と言うと、更に鮭も付けるという。(あんたは宅配ピザ屋、もとい宅配パイ屋なの?で、熊ということで「鮭」なの?)これに零ちゃんが「熊くん、熊くん」と絡み、「その鮭、どうしたの?」と尋ねる。すると、ここに来る途中で川で手づかみにしたと、地図を振りながらその格好をしながら言う遠州理津。すると零ちゃんは「地図、貸して」と遠州理津が手にしていた地図を奪い、それを見る。(印賀里村の地図であり、側には印賀里ダムがあることが分かる。)そして「分かった、謎は解けたよ、ワトソンくん」
階段でソフィが光一に話しかけている。「私とこの家を出て」と光一を説得しようとしているが、光一は「でも、ママが...」と言うことで応じようとしないでいる。そうしていると「ではここで問題です」と零ちゃんの声がした。いつものなぞなぞです。「日本のとある川で熊が鮭を捕まえました。Aの川で3匹、Bの川で2匹。この中に紅鮭は何匹いたでしょう?」これに「何よ」と言うだけで答えられないソフィ。鐘の音が響くと、銭形ストラップが飛んできて、チェーンがソフィを捉える。続いて「午前零時の鐘の声。…」いつもの零ちゃんの口上が始まり、「わらわの暗算、解いてみよ!」でチェーンを引くと、その場に倒れるソフィ。が「何するのよ」と文句を言うと、立ち上がって駆けていく。これに「レレレ」と零ちゃんは「その足、捻挫してなかったんでしょう、最初っから」と続け、ソフィの嘘がばれてしまった。で、体裁の悪いという顔をするソフィ。これに「羽潤先生を殺したのはあなたです」と零ちゃんは言うと、トリックについての説明を始める。
ソフィは、真知子が仕組んだ瞬間移動のトリックを使って、真知子ほ殺し、古代教授に罪を着せた、と零ちゃんが言うも「何の根拠があって」と反論するソフィ。これに「鮭です」ということで、パイ屋が持っていた鮭を根拠とする零ちゃん。その鮭は、ダムの放流によって鮭が浅瀬に乗り上げた証拠である。この家の上流には大きなダムがあり、ダムは定期的に川へ水を放流するが、放流するときに流す警報はここ(羽潤邸)までは届かないが、水が流れるときに激しい地響きが起こる。この家は移動してはおらず、ガラス玉がそれに気づかせてくれた。(地響きの前後で同じように転がった。)この家はダムの影響で元々傾いていた。真知子は話題作りのためにみんなを騙すつもりだった。
これに「地響きが起こる前、突然停電したじゃない」とソフィ。しかし「ブレーカーにタイマーが付けてありました」と言って、その停電は地響きにあわせて制御されていたことを言う。すると光一が「外に出た時、家は確かになくなっていたはず?」と言うが、それは真知子が仕組んだ電飾のトリックで、家と森を結ぶ電飾は二ヶ所あったと零ちゃん。すると高村さんが電飾のコードを持ってやってくると「銭形くんが睨んだように別の電飾が見つかったよ」と告げる。続いて割らすながら柴田さんがホワイトボードを持ち込んでくる。で、零ちゃんがその電飾のトリックの説明をしてくれる。
停電した後、慶ちゃんたちはAという電飾の明かりを頼りにソフィを捜しに行った。で、地響きに気を取られている間に、真知子がAの電飾を消してBという別の電飾を点けた。で、明かりだけが頼りだった零ちゃんたちはトリックに騙されて別の場所に誘導された。しかも、この家と同じ広さの空き地ね表札を用意していた。ソフィはこのトリックを知っていて逆に利用した。零ちゃんたちが去った後、急いで家に戻ってきた。暗闇の中でも電飾コードを辿っていけばそれは可能であり、家にたどり着いた頃には暗闇に目が慣れていた。だから、古代教授にも気づかれず、正確に胸を一突きにすることが出来た。しかし、零ちゃんの説明に「だったら証拠はあるの?」と惚けるソフィ。が、高村さんがソフィのエプロンの中からゴム手袋を見つけ、更にその手袋に血痕があった。これでソフィは観念して膝をついた。
光一が動機を問うと、光一を見てソフィは言う。「あなたは先生のことばかり気遣って、私のこと見てくれなかった。愛してくれなかった。だから消してやったのよ。あの世に瞬間移動させてやったのよ」と告げる。で、高村さんがソフィを逮捕した。(「もう、マザコンはこりごり...」とソフィー)
事件解決後、朝になって羽潤邸を後にした零ちゃんたち。柴田さんが高村さんに「彼女の血を吸わなくて良かったですね」と振ると、「とんだハロウィンのモンスターだった」と返す。すると零ちゃんが「本物のモンスターって、人の心に潜んでいるのかも知れませんね」と、良いことを言ってくれます。(なんか、泪ちゃんみたい。やっぱり、その妹ということですね。)で、高村さんは「僕らはその悪い心を退治するバスターズだな」と言っている。が、柴田さんは車が無いことに気づくと「大変だ、車が動きました!」と大慌て。高村さんは「当たり前じゃないか、車は動くよ」と落ち着いている。が、柴田さんは「ここに停めておいたレンタカーが消えちゃっているんですよ」と訳が分からない様子。が、零ちゃんは「きっと今頃警察ですね」と言うと「ここに停めてあった車は移動しました 警視庁」という張り紙を指さして「レッカーされちゃったみたい...」で、ここから歩いて帰れということか、という高村さんに「お魚釣りして帰りたい。ねっねっ」とお願いモードが可愛い~。(それにしても、Y県なのにどうして警視庁が...?でも、こんな山奥の誰も通らない所の車をレッカー移動するなんて、よっぽど暇なんですね。もっと問題になっている場所を取り締まってください。)
今回の物語は、「ケー刑事」のトリックとしたら大がかりなものでした。が、「ダムの放流」でどうして「鮭が浅瀬に乗り上げた」とか「地響きが起こる」のでしょうか?ちょっと都合が良すぎるように思えます。(が、これがケー刑事ワールドの良いところでもありますが...)で、3人の高校生のお姉ちゃまと違って、中学生の零ちゃんらしい所でもあります。
次回は第7話「金は天下の回り物!? ~福沢U吉誘拐事件」ということで、ちょうど新札が登場した直後だったために、時事ネタとしたら上手いものを取り入れた物語です。また、それよりも前にした二千円札も絡んできますが、「二千円札ってあったっけ?」と言うように存在感が全くないお札というのも考え物ですね。(こんな愚策を行った時の総理大臣って誰でしたっけ?)
鑑識メモ。頭にライオンのかぶり物を被って、服は鑑識のユニフォーム姿の柴田さんが、零ちゃんの出題した問題の解説を。「今回の問題、真面目に考えた人はちょっと損をした気分になるかも知れません」と言うと、その説明をする。紅鮭は主にロシア、アラスカが原産で日本の川には上ってこないので、答えは「0匹」。で、「零ちゃんの出す問題も大胆かつ小悪魔になってきましたね」と言っているが、だからこそ面白いんじゃありませんか... で、柴田さんは手にしている紅鮭を「これ、紅鮭じゃないじゃん」とクレームを付けて、戯れていました。で、あの方は携帯を閉じてしまいました。
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック
- アーティスト: サントラ, ナミ&チヨ
- 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
- 発売日: 2006/02/01
- メディア: CD
↓「ハウルの動く城」関係
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