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「AIRPLANE!」 [映画(洋画)]

表題の作品は1980年の映画「フライング・ハイ」である。この映画は、大ヒットした映画「大空港」をベースとしたコメディ作品であり、数多くの映画のパロディが満載の作品である。監督はジム・エイブラハムズ、デヴィッド・ザッカー、ジェリー・ザッカーであり、脚本もこの3人で、後に「裸の銃を持つ男」を手掛けた顔ぶれである。また、音楽はエルマー・バーンスタイン、出演は、ロバート・ヘイズ、ジュリー・ハガティ、ロイド・ブリッジス、カリーム・アブドル・ジャバール、ピーター・グレイヴス、レスリー・ニールセン、エセル・マーマンたちである。

物語は、ある飛行機のフライト中に機内で食中毒が発生し、パイロットが倒れて操縦する者がいなくなってしまう。で、乗客の中にいた戦争で大きな傷を持った元パイロットが操縦桿を握ることになるが、機内はパニックになって... というパニック映画である。が、ここに様々な映画のパロディが含まれていて、大いに笑うことが出来るものである。この作品は'80'sの声と共に登場した作品であるので、元ネタは'70'sのヒット映画ということになるが、「大空港「サタデー・ナイト・フィーバー」「JAWS」「大陸横断超特急」という有名な作品が出てくると言うことで、実に分かりやすい所である。(「ピノキオ」「君去りし後」など、ちょっとレベルが上がった作品のパロディもある。)

とにかく、ドタバタで、見方を変えれば「実にくだらない」という言葉で片付けられてしまうが、だからこそ何も考えずに笑うことの出来る作品であり、気分的に滅入っている時にはこういう作品を楽しむのにピッタリである。パロディということで「元ネタが分からなければ...」と言っても、視覚的にも相当におもしろおかしいだけに、スラップ・スティック・コメディとしても楽しむことが出来る。

英語のギャグが日本人には理解しにくいということはあるが、だからこそそれを分かるように、と英語の勉強に励むきっかけになるようにしたらいいし、または元ネタとなった映画作品を見ることで、映画の勉強を始めるきっかけにしてもいい。(勉強するには何でもきっかけにすることが出来るということです。)ということで、パロディ映画に対する評価をし直してもらいたい所である。(そういう意味もあって、ここの所はパロディ映画を何本かピックアップしました。)

また、本作はアメリカでヒットしたことから、1982年に「AIRPLANE II: THE SEQUEL」(邦題「フライングハイ2/危険がいっぱい月への旅」)という続編も生まれている。(これも本作と同様にパロディ満載の作品である。)こちらも楽しんでもらいたいところである。

 

フライング ハイ

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  • 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
  • 発売日: 2006/03/24
  • メディア: DVD

↓続編はこちら

フライングハイ2 危険がいっぱい月への旅

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  • 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
  • 発売日: 2005/08/19
  • メディア: DVD


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「THE NAKED GUN FORM THE FILES OF POLICE SQUAD!」 [映画(洋画)]

表題の作品は1988年に製作された「裸の銃(ガン)を持つ男」である。この作品もシリーズ化されたヒット・シリーズである。本作は「フライング・ハイ」で知られるザッカー兄弟の手によるパロディ満載のコメディ映画で、彼らは後にもいくつかのパロディ作品を製作している。彼らのパロディのセンスはなかなか良いもので、数多くの映画を知っていれば、その楽しいパロディの世界に浸ることが出来る。尚、本作もこれまでのコメディ作品と同様に、アメリカでは大ヒットを記録したが、日本では今ひとつ当たらなかった。(これは日米の笑いのセンスの違いだけではなく、元ネタに関する知識不足も大いに影響している。)

本シリーズはロス市警のドレビン警部が主人公になった刑事物のパロディ映画であるが、刑事物でこの手の作品で思い出すのはフランス警察のクルーゾー警部の活躍(?)する「ピンク・パンサー」シリーズである。ドレビン警部もクルーゾー警部に負けず劣らずのドタバタぶりを発揮してくれていて、大いに笑いましょう。

本作はデヴィッド・ザッカー、ジェリー・ザッカー、ジム・エイブラハムズ、パット・プロフトの4人の脚本をデヴィッド・ザッカーが監督して、ロバート・スティーヴンスが撮影、アイラ・ニューボーンが音楽を担当している。出演は、ドレビン警部にレスリー・ニールセン、共演者はプリシラ・プレスリー、リカルド・モンタルバン、ジョージ・ケネディ、O・J・シンプソン、ナンシー・マーチャンドたちである。本作の見所の一つは、公開当時の世界で話題になった人物として、ゴルバチョフ、アミン、ホメイニ、エリザベス女王が本作に登場するが、全てそのそっくりさんである。で、そっくりさんということなので、徹底してパロってくれている。更に、ザッカー兄弟の作品ということで、ヒット映画のパロディもふんだんに盛り込まれている。(あなたはいくつ分かりますか?)

物語は、エリザベス女王がロスにやってくることになった。そのため、ロス市警は警備の準備に大わらわ。そんな中で、ヘロイン密輸事件を追っていたノードバーグが何者かに銃撃されて重傷を負うという事件が発生する。で、ドレビン警部がその犯人を追うが、犯人一味の背後にエリザベス女王の暗殺計画があることを掴む。が、ドレビン警部はとんでもないトラブルメーカーであり、いつも幸運によって事件を解決しているという男であった。そんなドレビン警部が女王の警護に就いたから...

パロディ映画の楽しみ方は、色々なことを考えずにコメディ作品として大いに笑うということでいいが、やはり元ネタを知り、そのパロディ精神を探求すれば、より楽しみの幅が広がることになる。ということで、まずは何も考えずに「笑う」という楽しみ方をして、その次にそのコメディ作品を足がかりにして、色々な映画を見てもらいたいところである。

 

裸の銃を持つ男

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  • 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
  • 発売日: 2005/10/21
  • メディア: DVD

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裸の銃を持つ男 PART2 1/2

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  • 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
  • 発売日: 2006/05/12
  • メディア: DVD

裸の銃を持つ男PART33 1/3 最後の侮辱

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  • 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
  • 発売日: 2006/05/12
  • メディア: DVD

↓ザッカー兄弟の他の作品

フライング ハイ

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  • 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
  • 発売日: 2005/08/19
  • メディア: DVD

フライングハイ2 危険がいっぱい月への旅

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  • 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
  • 発売日: 2005/08/19
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ベースケットボール 裸の球を持つ男

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  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
  • 発売日: 2005/01/01
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THE PINK PANTHER(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品1963年の映画「ピンクの豹」のサントラ盤である。そう、あの「ピンク・パンサー」である。この「ピンクの豹」はシリーズ第1作であり、「暗闇でドッキリ」「ピンク・パンサー2」「…3」「…4」「…5」、更に「ピンク・パンサーの息子」というように続々と続編が製作され、番外編も「トレイル・オブ・ザ・ピンクパンサー」「クルーゾ警部」や「ピンク・パンサー&クルーゾ警部」というアニメ作品が製作されている。また、今年(2006年)にリメイク作品「ピンク・パンサー」が公開されたのも記憶に新しいところである。

で「ピンクの豹」はブレイク・エドワーズ監督、ヘンリー・マンシーニの音楽という黄金コンビの傑作でもあり、テーマ曲である『Pink Panther Theme』は彼の代表的な曲の一つとしてあまりにも有名である。出演はデヴィッド・ニーヴン、クラウディア・カルディナーレ、ピーター・セラーズ、キャプシーヌ、ロバート・ワグナー、ブレンダ・デ・バンジー、コリン・ゴードン、ジョン・ル・メスリエールたちである。

物語は、ドタバタ・コメディである。'60'sにはこのような面白いコメディ作品がたくさんあるが、ドジでマヌケなクルーゾー警部はその代表的なキャラクターでもある。(それにしても、フランス警察にはこういう警部がいるというのもまた面白い設定である。)

物語は、「ピンク・パンサー」という名前の豪華な宝石をねらう一流の泥棒と、それを追うフランス警察のクルーゾ警部の活躍(?)を描いたものであるが、失敗がことごとく良い方に転がるクルーゾーが実に楽しくなってくる。

サントラ盤に収録されているのは以下の全14曲である。(最近の再発盤では2曲のボーナス・トラックが追加されているようです。)『Pink Panther Theme』『It Had Better Be Tonight [Instrumental]』『Royal Blue』『Champagne And Quail』『Village Inn』『Tiber Twist』『It Had Better Be Tonight [Vocal Version]』『Cortina』『Lonely Princess』『Something For Sellers』『Piano And Strings』『Shades Of Sennett』『Return Of The Pink Panther, Pts. 1-2』『Greatest Gift (Instrumental)』。

やっぱり『Pink Panther Theme』は聞き慣れた曲であるが、改めて聴いてみると、自然とクルーゾーのドタバタぶりが頭に浮かんでくるが、なかなか良くできた曲である。それ以外も、ドタバタ・コメディ作品の音楽らしく、楽しくなってくる曲、雰囲気が良くて、コメディ作品の音楽とはとても思えない曲というように、充実した内容である。映画の方はシリーズ作品で、番外編、リメイク作品まで含めると10本を越えるが、一度は見てもらいたい作品である。(音楽の方も合わせて楽しみましょう。)

 

The Pink Panther

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  • アーティスト: Original Soundtrack
  • 出版社/メーカー: RCA
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD

ピンク・パンサー リミテッド・フィルム・コレクション DVD-BOX

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  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2006/05/10
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ピンク・パンサー フィルム・コレクション

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2004/08/20
  • メディア: DVD
TVアニメ版 ピンク・パンサー DVD-BOX 1

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  • 発売日: 2004/08/27
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