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「大丈夫日記」 [映画(洋画)]

表題の作品は1988年の香港映画「大丈夫日記」(英語のタイトルは「THE DIARY OF A BIG MAN 」である。)この作品は、香港映画得意のコメディ作品であり、大傑作である。(そのため、日本でもこの物語がTVドラマ化されたこともあります。)主演は香港の誇るビッグ・スターであるチョウ・ユンファで、ジョイ・ウォンサリー・イップの美女がダブル・ヒロインで、当時は絶大な人気を誇る3大スターの共演ということで話題になった作品である。しかも、クオリティが高くて大いに楽しむことの出来る作品である。またこのタイトルの「大丈夫」と言うのは「危なげなく平気だよ」という意味ではなく、「大+丈夫」であり、「丈夫」とは内縁関係にある男性のことであり、ある意味では「偉大な男(夫)」ということである。(英語のタイトルにある「BIG MAN」というのが当を得ています。)

ツイ・ハークが製作で、監督はチュー・イエン、ン・ティンファイとチェン・チュンタイの二人が脚本を書いている。音楽を担当したのはジェームズ・ウォンとロメオ・ディアズである。出演は、チョウ・ユンファ、ジョイ・ウォン、サリー・イップ、レイ・チーホン、キャリー・ン、ケント・チェン、エレイン・ジン、デイヴィッド・ウーたちである。

この物語は、世の中の男性であれば、一度は(いや、何度も)この主人公のような生活を夢道ことがあるのではないでしょうか?(女性からみれば、「何と言うことを...」と呆れられるでしょうが...)しかも、それがジョイ・ウォンとサリー・イップなんですから、考えない方がおかしい...

物語は、証券会社に勤めるツァッツァイ(極普通の男なので、誰でも彼になったつもりで物語に入り込めます。)。ある土砂降りの夜、彼はブティックに勤める女性・ジョイ、更にはスチュワーデス(現在は「キャビン・アテンダント」と言いますが、本作製作時は「スチュワーデス」と言っていました。)のサリーと出会い、(注釈:ジョイ・ウォンとサリー・イップは、それぞれ「ジョイ」と「サリー」を演じているが、香港映画ではこういう役名は珍しいことではありません。)たちまち恋に落ち、なんと二人の女性にプロポーズをし、二人の女性と結婚してしまう。これによって彼は奇妙な二重生活を始めることになる。最初はそれなりに上手くいっていたが、ある日、ツァッツァイは自動車事故を起こして病院に担ぎ込まれた。で、二人の妻が鉢合わせ。二重結婚をしていることがばれてしまう。怒ったジョイとサリーは、協力して復讐しようとするが、二人とも彼のことが忘れられず...

ドタバタとしたコメディ作品であるが、ラストはハッピーエンドである。それは「回教徒」になること。(回教は一夫多妻制を認めている。)とは言っても、日本では回教徒であっても二人の女性と結婚することは出来ません。が、世界は広いもので、一夫多妻制を認めている国はあります。よって、その国に移住すれば可能です。(但し、何かとお金がかかるでしょうし、そもそも、それぞれの女性が許してくれるかどうか。←これが一番大事。)まあ、男の夢をおもしろおかしく描いたコメディ作品ということです。(女性の皆さん、「男の夢」ということでお許し下さい。)

尚、本作では劇中でチョウ・ユンファが『Very Nice』という歌を歌い、ジョイとサリーがそのバックで歌っていますが、そのシーンはちょっと見物でもある。何せ、チョウ・ユンファは、これで詩を詠うことに気をよくして、この後にアルバムを発表したのをはじめ、この曲で、香港電影金像奨最優秀主題歌賞を受賞しました。(香港版アカデミー賞の最優秀主題歌賞といったら分かりやすいでしょう。)で、サントラ盤は、ということになるのだが、それが無くて...

 

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「畫中仙」 [映画(洋画)]

表題の作品は1988年の香港映画「画中仙」である。(ビデオ化された時に「画中仙 ~ジョイ・ウォンのゴースト・ラブ・ストーリー」というように余計なものが付けられた。ちなみに、英語のタイトルは「PICTURE OF A NYMPH」である。)前年の1987年に「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」が大ヒットしたということで、同じコンセプトで製作された作品であり、ここでも女幽霊を演じているジョイ・ウォンです。(当たり役になりました。とにかく美しい...)監督はウー・マー、ウー・マーとチャン・カムチョンの共同脚本で、出演はユン・ピョウ、ジョイ・ウォン、ウー・マー、ローレンス・ウォン、デイヴィッド・ラム、エリザベス・リー、メイ・ロー、ラム・ウェイ、ユン・ウーたちである。

物語は、「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」をアレンジしたようなものである。舞台は戦乱の時代、道士に拾われて育った孤児のシュワは妖怪に襲われそうになった文士ツイを救った。やがてシュワと暮らし始めたツイは近くの川で美しい女・モシュウに出会うが、彼女は嫁入りの途中で妖怪に襲われて魂を奪われそうになり、崖から身を投げた女性の幽霊であった。が、幽霊になった彼女は今だに妖怪に狙われていて、ツイの描いた絵の中に隠れ住むのだった。恋に落ちたツイとモシュウの恋は...

発想は「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」のリメイクと考えられる作品ですが、中国の伝統的怪異譚を題材にしていて、この物語自体は結構有名なものである。スケールの大きさでは「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」の方が一回り大きく、本作は「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」の亜流作品(それにしても、同じスタッフが結構いる。「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」に「孔雀王」の関係者が加わっている。)といった感は否めないものの、ジョイ・ウォンがあまりにも美しく、これだれで許せる作品(「ジョイ・ウォンの動く写真集」といったらいいでしょう。)でもある...(ヒットの大きさも「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」には及ばず、「二番煎茶」といった印象の強い作品である。→で、この後に「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー2」が製作されることになり、こちらはヒットを記録している。)

 

画中仙 ジョイ・ウォンのゴースト・ラブ・ストーリー

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「A CHINESE GHOST STORY/倩女幽魂」 [映画(洋画)]

表題の作品は、「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」である。11/24にこのシリーズの第3作目を取り上げた際は、香港での原題のみを記すことに留めたが、やはり、アルファベットでの原題も記しておくことにする。

この作品は1987年の香港作品であり、前年の「男たちの挽歌」で香港映画界に新しい波を起こしたツイ・ハークが、自ら主催する電影工作室(フィルム・ワーク・ショップ)の総力を挙げて製作したSFXアクション大作である。彼は「香港のスピルバーグ」とも言われていて、彼の作品はいずれもが超一流の娯楽作品ですが、本作はその名前に恥じない仕上がりの娯楽大作です。で、香港で公開されると大ヒットを記録した。日本での公開は1989年まで待つことになったが、香港と同様に大ヒットを記録した。それまでの香港映画というと、カンフー・アクションやコメディが多く、女優さんは主役のアクションスターの脇にいる存在でしかなかったのだが、本作はヒロインにスポットライトを当てることになり、主演のジョイ・ウォン(王祖賢)は一躍ヒロイン人気を獲得することになった。(当然、本作品もシリーズ化されて、3本制作された。)

監督はチン・シュウ・タン、脚本はユエン・カイチであり、音楽はロメオ・ディアズとジェームズ・ウォンが担当している。出演は、レスリー・チャン、ジョイ・ウォン、ウー・マー、ラウ・シー・ミン、ラム・ウェイ、バリー・ウォン、デイヴィッド・ウーたちである。尚、レスリー・チャン(張國栄)は「男たちの挽歌」でも有名ですが、歌手としても人気のある香港の誇る大スターであるが、2003/4/1に香港のホテルから転落して亡くなりました。香港のスターって、何故かこういう悲劇を迎えるという人が多いのが気になります。

本作は、何と言ってもジョイ・ウォンである。ヒロインである女幽霊・小倩(スー・シン)の健気さもよく、(本人はとても気の強いことで有名ですが...)本作によって東洋人の美貌(何と言っても美しい黒髪がたまらない)と美しい脚線美、更に役柄のイメージなどの相乗効果により、アジアを代表する人気女優になった。(元々彼女は台湾の出身であり、香港を拠点に活動をしていたが、アジアの星となった。で、韓国では「聖女」と呼ばれるようになり、出演作品全てが劇場公開となる、ということになりましたので、人気のほどがいかほどのものかは容易にお分かり戴けるでしょう。)で、「ジョイ・ウォン=幽霊役」というように、あまりにも本作のイメージが強烈です。

また、映画の方は、SFX満載のアクション作品でもあり、香港特有のワイヤー・ワークとSFXが融合していて、見せてくれる。(現在のCG全盛と作品と比べると、映像は陳腐な感じを受けるが、そこがまた香港映画らしく、手作りの味わいがあって良いところである。)

尚本作は、第17回パリ国際ファンタスティック映画祭で「審査員特別賞」を、第20回シトヘス国際ファンタスティック映画祭で「審査員特別賞」を、第16回アヴォリアッツ国際ファンタスティック映画祭で「審査員特別賞」を受賞すると共に、第4回東京国際ファンタスティック映画祭ではダントツの人気NO.1作品となりました。(これらの功績はとにかく王祖賢の美しさが一番の理由なのでは...)

物語は、一人の若者・寧来臣(ニン・シァイシェン)が人里離れた荒廃した寺に一晩の宿を求めてやってきた。そこで彼は妖艶な美女・小倩(スーシン)に出会い、瞬く間に恋に落ちた。が、小倩の背後には、彼女を利用して人間を餌食にしようと企む妖怪軍団がいた。で、妖怪は寧来臣を襲ってくる。また、小倩は幽霊だったと言うことも分かる。更に、妖怪を退治しようとする剣の達人・燕(イン)道士も現れて...

とにかく、本作のジョイ・ウォンがあまりにも美しく、白い羽衣を纏って宙を飛ぶシーンは、ただうっとりと見とれてしまうだけで...(これだけでも十二分に見る価値はあります。)

 

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