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「飛越陰陽界」 [映画(洋画)]

ここのところ、王祖賢(ジョイ・ウォン)出演作品が続いていて、5つの記事連続となっているが、もうあと1本行きます。表題の作品は、1989年の台湾映画・「霊界伝説」(邦題)である。(今まで取り上げた5本は全て香港映画でした。)台湾はジョイ・ウォンの出身地であり、活動拠点を香港にしていた彼女であるが、その人気はアジアに広がっていただけに、母国である台湾(台湾は独立国ではないから「母国」という言い方はおかしいかも...)の作品にもしっかりと出演してくれます。が、日本では劇場未公開である。

本作は、まさにジョイ・ウォンのための映画になっていて、ここでは二役を演じているが、その内の一つはまたも幽霊役である。物語の設定は現代であるが、やっぱり「幽霊」から離れることが出来ないようです。監督と脚本をチン・シャンスィーが務めていて、チンハン・ヤンが共演している。物語の舞台は現代であり、この辺りは「現代版・ゴースト・ストーリー」であるが、ジョイ・ウォンの二役がまたまた魅力的である。

物語は、ある巨大ホテルの代表に、会長の寵愛を受けている美しいチンニが選ばれた。彼女は一年前にこのホテルを設計した建築家のフェイが彼女への失恋を嘆いて投身自殺をした場所にみんなを案内して、そこで人形を落下させ、みんなを驚かせた。が、その夜、ホテルの自室で首吊り自殺をしたチンニの姿が発見される。しかし、ホテルの幹部たちは彼女の死を必死になって隠したのだった。一方、その頃、チンニの恋人・カイは自宅に現れたチンニの幽霊に忠告され、またホテルの幹部たちにも頼まれて、チンニに瓜二つの女性を探しに田舎へ行く。(実は彼が探している女性とは、チンニの妹のフェン(ジョイ・ウォンの二役)だった。)で、何とかフェンと会ったカイはフェンにチンニの遺骨の灰を食べさせた。するとチンニの魂がフェンに乗り移り、チンニの死の秘密が明らかにされる。(彼女を殺したのはホテルの支配人・ソンだった。)しかし、カイはフェイの幽霊につきまとわれて...

サスペンス仕立ての本作であるが、やはり本作もジョイ・ウォンを見るための作品である。'90'sになると、日本へも進出したジョイ・ウォンですが、今頃、どうしているのでしょうかねぇ...

 

↓本作はDVD化はされていません。

霊界伝説

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • 発売日: 1994/02/25
  • メディア: ビデオ

↓ジョイ・ウォンといえば、やっぱりこれですね。

チャイニーズ・ゴースト・ストーリー DVD-BOX

チャイニーズ・ゴースト・ストーリー DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
  • 発売日: 2005/04/22
  • メディア: DVD


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「藩金蓮之前世今生」 [映画(洋画)]

表題の作品は1989年の香港映画「リインカネーション 輪廻転生」 である。(ビデオになった時点で「ジョイ・ウォンのリインカネーション ~輪廻転生」と言うように、ジョイ・ウォンの名前が付け加えられた。)映画デヴュー作である「今年的湖畔會很冷」(1984年・台湾、葉金銓監督作品)でも、出世作となった「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」でも幽霊の役を演じたジョイ・ウォンですが、幽霊役というのが当たり役になっただけに、本作でもそのような同じような役所を演じている。(その美貌は人間を越えているということで、幽霊で、ということなんでしょう。)本作は有名な「水滸伝」の一節を元にした物語であり、悲恋の恋を描いたラブ・ファンタジーであるということも、どことなく「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」でのジョイ・ウォンとダブるところがある。(が、本作では「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」のスーシンとも違うところも(当然ながら)あります。)

本作の脚本はレイ・ベックワー、音楽はリチャード・ローである。また、監督は女性であるクララ・ローであり、主演のジョイ・ウォンという女性コンビによる作品である。共演は、ウィルソン・ラム、エリック・ツァン、ラム・チェン・エン、パル・シン、クー・フォンたちである。

物語は、「水滸伝」に登場する悪女が現代に甦ったが、彼女は前世で自分を殺した男の生まれ変わりで生を受けた男と恋におちるというラブ・ストーリーである。

日本での本作公開は、丁度「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」が公開された直後(1987年の作品であるが、日本公開は1989年でした。)ということで、一気に沸騰したジョイ・ウォンの人気を更に押し上げることにもなりました。尚、劇場公開時は「リインカネーション 輪廻転生」というタイトルだったが、ビデオ・リリース時に「ジョイ・ウォンの…」という名前が入ったのは、一つはジョイ・ウォン出演作品であると言うことをアピールするためであるが、もう一つ考えられるのは、1975年のアメリカ映画で「リーインカネーション」(J・リー・トンプソン監督、マイケル・サラザン、マーゴット・キダー主演)というホラーサスペンス作品があるためでもある。(これと区別するため)が、本作はラブ・ストーリー、'75年のアメリカ映画はホラー作品であり、ジャンルも完全に異なっている。(「輪廻転生」ということは共に共通していますが、描いているものは全く違っている。)が、本作のように主演女優の名前がタイトルに入っていると、本作のソフトを捜す時、非常に捜しやすいということで、ありがたい物です。(でも、タイトル(邦題)がそれだけ長くなるという欠点もありますし...)

 

ジョイ・ウォンのリインカーネーション~輪廻転生~

ジョイ・ウォンのリインカーネーション~輪廻転生~

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • 発売日: 2000/04/25
  • メディア: DVD


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「長短脚之戀」 [映画(洋画)]

表題のタイトルは、一体何だ?と思われるでしょうが、これは1988年の香港映画「パラダイス・パラダイス」(英語のタイトルは「FRACTURED FOLLIES」)である。 (ここの所、香港映画が続いていますが... しかも、この作品もチョウ・ユンファジョイ・ウォンのコンビによるコメディ作品です。)

この作品も1988年の香港映画であり、ラブ・コメディ作品である。で、「東洋一の脚線美」と言われたジョイ・ウォンが、足の不自由な娘を演じるというように、彼女の魅力の脚を設定の工夫として考えているものである。

監督と脚本はウォン・チョン、音楽はアントニオ・アルペロ・Jr.、出演はチョウ・ユンファとジョイ・ウォンの他には、ジェームズ・ウォン、ニナ・リー、ワン・チン、ポニー・ローたちである。

物語は、お人好しのガノンは従兄弟に騙されて荒れた古いスーパーマーケットを買わされてしまい、足の不自由なメイのために一家でスーパーを開こうと考えていた一家はがっかりすることになる。不運が続くために占い師を訪れたメイは、その帰りに暴走してきたタクシーにぶつかり、運転していたジョーと出会う。ジョーは足を引きずっているメイを目にすると責任を感じ、一家のスーパーを手伝うことにする。そんな彼らに更なる不幸が襲い、ジョーがメイに付き添って銀行に行った時に強盗にスーパーの運転資金を奪われてしまい、このことに対してジョーは責任を感じて、自分の兄と妹にも一家のスーパーを手伝わせることで償おうとする。更に追い打ちをかけるように、ガノンを騙した従兄弟が近代的なスーパーを一家のスーパーの真ん前に開店させると、あの手この手で妨害行為を始めるが...

本作は、軽いタッチのラブ・コメであり、設定も身近な感じがするものであるが、チョウ・ユンファとジョイ・ウォン以外はこれと言った魅力がなく、少々眠たくなってくる。特に「大丈夫日記」がほぼ同じ時期の作品であり、そちらは傑作であるだけに、同じコンビでも監督と脚本が違えば、こうも差が出るものなのか?と思ってしまう。が、ジョイ・ウォンの現代劇を見るには、役所が少し違うだけに、こういう作品もあってもいいのかと思う。(早い話、ジョイ・ウォン、そしてチョウ・ユンファのファンの為の作品で、そうでないという方は接しない方がよろしいかと...)

 

パラダイス・パラダイス

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • 発売日: 2002/01/10
  • メディア: DVD

↓チョウ・ユンファ&ジョイ・ウォンのコンビでは、やはりこちらの方がお薦めです。

大丈夫日記

大丈夫日記

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 1999/05/19
  • メディア: DVD


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