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「INNERSPACE」 [映画(洋画)]

表題の作品は1987年のアメリカ映画の「インナースペース」 である。この作品は、ミクロ化した人間が、人間の体内に入るというSF作品では古典的名作の「ミクロの決死圏」(1966年、リチャード・フライシャー監督、スティーヴン・ボイド主演、共演はラクエル・ウェルチ、他)が基礎となっているジャンルであり、ドラえもんのスモールライトの世界でもあり、割と身近に感じられる異世界を舞台とした物語となる。本作は、そんな世界を、スピルバーグのSFXと、ジョー・ダンテのコメディ・センスを足し合わせたものであって、大人も子供も楽しむことが出来る作品として仕上がっている。

製作総指揮にスティーブン・スピルバーグ、監督はジョー・ダンテというコンビで、脚本はチップ・フローリーとジェフリー・ボームの二人、音楽はジェリー・ゴールドスミスが担当している。出演は、デニス・クエイド、マーティン・ショート、ケビン・マッカーシー、メグ・ライアン、フィオナ・ルイス、ヴァーノン・ウェルズ、ロバート・ピカード、ウェンディ・スカール、ハロルド・シルヴェスター、ウィリアム・シャラート、ヘンリー・ギブソン、オーソン・ビーン、ケヴィン・フックス、キャスリーン・フリーマン、ディック・ミラー、ケン・トビーといった顔ぶれである。

で、日本でも人気の高いメグ・ライアンがここに出演しているが、この時期の彼女は、まだこれからというところであって、本作の前に出演した「トップ・ガン」で注目を集め、本作で日の目を受けてスターの仲間入りを果たした頃である。ということで、後のラブ・メロなどとは少し違って、コメディエンヌとしての力を振りまいている。

物語は、人間縮小計画の実験が行われていたが、誤ってミクロサイズになった潜航艇を体内に打ち込まれたスーパーの店員が繰り広げるコメディで有りながら、体内での冒険、更には彼をめぐる人々のドタバタ劇である。体内の入った潜水艇に残された時間は僅かしかなく、このまま体内に居続けることは出来ないという時間制限が、サスペンス・タッチの緊迫感を与えてくれ、一方、等身大の世界では別の騒動が起こっているが、こちらはコミカルにということで、このバランスが楽しい所である。

本作の後、「ミクロ化」というジャンルがちょっとしたブームとなり、「ミクロキッズ」をはじめとして、何本かの作品が作られ、現在でも時々見られるが、起源は「ミクロの決死圏」であるが、本作がヒットを記録したことによって新たに生まれたジャンルと言っても良い。また、本作はメグ・ライアンのキャリアを語る上でも大きな転機となった作品である。これからの時期、家族みんなで楽しむことが出来る作品ですね。

 

インナースペース

インナースペース

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2002/09/06
  • メディア: DVD


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「A ROOM WITH A VIEW」 [映画(洋画)]

表題の作品は1986年のイギリス映画「眺めのいい部屋」である。この作品は、E.M.フォスターの原作小説をルース・プラバー・ジャブバーラが脚本を書いて、ジェームズ・アイボリー監督がメガホンを取ったものである。20世紀初頭のイギリスの良家の令嬢の物語であり、封建思想の残る時代において、自我に目覚めていく令嬢のラブ・ロマンスである。随所に見られる美しい風景は見所が多く、また、イギリスの伝統の格調の高さもある。撮影はトニー・ピアース・ロバーツ、音楽はリチャード・ロビンズであり、いい仕事をしています。また本作は、美術監督、美術装置、衣装デザインという3部門においてアカデミー賞を獲得していて、高い評価を受けている。(その他、脚色賞も受賞した。)

出演は、ヘレナ・ボナム・カーター、マギー・スミス、ジュリアン・サンズ、ダニエル・デイ・ルイス、デンホルム・エリオット、サイモン・カロウ、ジュディ・デンチ、ローズマリー・リーチ、ルパート・グレイブスたちである。特に、主演のヘレナは、祖父が元イギリス首相のマスキスであり、大叔父は監督のアンソニー・マスキスという名門の出身であり、イギリス伝統の気品の高さを持ち合わせていて、優雅な所がある。本作の話宇名コスチューム・ドラマにはピッタリである。(その後の現代劇で演じてきた役も悪くはないが、彼女と言えば、やはり本作である。)

物語は、イギリス、良家の令嬢であるルーシーは、旅で訪れたフィレンツェに滞在中に、ジョージという一人の青年と出会う。そして、情熱的なジョージに彼女は次第に魅せられてゆくのだが、家柄という壁があって...

20世紀初頭の物語ということで、現代とは違った伝統と格式がある中、英語も伝統のある綺麗なものが使われているというように、本当に上品な作品であるが、見ると優雅な気持ちになることもできる作品である。こういうヒロインもいいものですね。

 

眺めのいい部屋

眺めのいい部屋

  • アーティスト: サントラ, カナワ(キリ・テ)
  • 出版社/メーカー: サウンドトラックリスナーズコミュニケーションズ
  • 発売日: 1991/12/01
  • メディア: CD

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眺めのいい部屋 完全版 スペシャル・エディション

眺めのいい部屋 完全版 スペシャル・エディション

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • 発売日: 2004/11/25
  • メディア: DVD
眺めのいい部屋

原作小説

眺めのいい部屋

  • 作者: エドワード・モーガン フォースター
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2001/09
  • メディア: 文庫

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鉄板少女アカネ!!#8 [ドラマ]

今回もバレーボール中継の延長で、放送が30分繰り下がったアカネ。前回の急展開から大きく作風も変わりました。で、その理由は「次回が最終回」だから。当初は全10回ということだったが、1回短くなったということがその理由でした。で、物語は、前回の続きからということで、これまでの妄想も、コスプレも、コントもなし。(これだったら完全に普通のドラマであって面白くない。地上波・日曜21時という時間枠には似合わないドラマだったから面白かったのですが...)

そんな中で、今回の物語にはサービス・カットをしっかりと用意している。アカネの試着室でのいくつかの衣装というのは、このためのものでした。(真希ちゃんファンは必見ですね。)

また、エレナ様のキャラも今回は大きく変わり、憎めないちょっと抜けたお姉さんというか、世界征服を企む悪の組織の女幹部(ボスではなく、失敗続きの幹部です)というか、面白いキャラになっている。スピンオフさせたら面白いものが出来そうな気がするが、それはあり得ないでしょうね...

伊勢海老料理対決が始まったが、相手が心太ということで、アカネは動揺して、まともに料理を作れない。しかも、心太が作っている料理は、アカネと心太が一緒に考えたものだったと言うことで、更に動揺するアカネ。更に一鐵からも龍が出ないということで、アカネはボロボロ。ということで、黒金がクレームを付けて、心太が肉料理で再戦をと言いだし、一週間後に牛肉料理で再戦が行われることになった。(条件は、心太が買ったら一鐵をもらうということ)

ちゆきに戻ったアカネだったが、周囲の人たちは心太のことをボロクソに言う。(まあ、こんな所ですね。)そこに心太が「忘れ物を取りに来た」と言って現れる。みんなは心太のことをボロクソに言うが、アカネは「心太さん」と言って、理由を尋ねようとする。しかし心太はアカネが「人を頼っている」ということを指摘すると、去っていく。

アカネの心はボロボロになり、料理をする気力を失い、一鐵を捨ててしまい、更にはちゆきも閉めてしまう。黒金がちゆきにやってくると閉店の張り紙が貼ってあり、どういうことかと確かめようと店に入ると、着飾ったアカネがいて「遊びに行く」と言う。更に、勝負もやらないと言い出す。黒金はアカネを説得するのではなく「その遊び、つきあってやる」と言い、二人は街に遊びに出る。(で、サービスショットへ)

そんな中、黒金が買ったクレープを食べたアカネは「焼きが甘い」と漏らしたのはポイントですね。で、ちゆきに戻ってきたアカネと黒金。ここで黒金は「ヤングの集う街でフィーバーしちまったぜ」と、20年前の台詞ですね。これに対して「すっごく楽しかった」と言ったアカネだったが、見せに戻ると、雨の中、一人の男の子がいて「お店開くの待ってたの」と言う。張り紙は「難しくて読めないよ」ということで、アカネは最後の一焼きをしようと決めた。

その男の子は、ママには内緒で、ずっと前に食べたアカネスペシャルが美味しくてどうしても食べたくて、お金もまた食べるために貯めていて、我慢できなくなって食べに来たのだった。で、アカネはアカネスペシャル・スーパーパージョンを作る。で、「美味しい」と言って食べる男の子を見ていて、アカネは気づく。更に、これまで旅先で出会った人たちのことを思い出し、アカネは何のために料理を作るのかということに気づく。

が、一鐵を捨ててしまったことを思い出して、慌てて取り戻しに行く。が、既にゴミ捨て場に一鐵はなかった。必死に捜すアカネは、それを回収した業者の車を発見し、それを追いかける。(「御美山工業」と車に書いてありましたけど「ごみやま・こうぎょう」と呼んだらいいのでしょうね。→今回の物語で最初の頃の物語らしいのはここだけでした。)で、何とか一鐵を取り戻したアカネ。で、全てが吹っ切れたアカネは、父に食べてもらいたい料理を作ることにした。

そして対決の日、王社長(今回は完全に行司役になっちゃって、ちょっともったいないですね。まあ、打ち切りで1回短くなった影響が出ているということですね。)の家に行き、勝負が始まることになる。が、ここで王社長は、勝負を公平なものにするために立会人を頼んでいた。それを聞いたエレナ様は、すかさず反発して「聞いてないわよ。誰を呼んでも私は認めないから」と言うも、立会人が嵐山先生だと分かると、一転して「勿論ですわ、最高の人選ですわ」と口にする。

そんな中、勝負が始まる。ここからは完全にエレナ様が場をかっさらっている。心太は近江牛1頭から1kgしか取れない最高級の部位をつかっているのに対し、アカネの肉は合い挽き肉ということで「ミクロちゃん、頭がおかしくなっちゃったのかしら?もしかして逆ギレ?」更には「お総菜でも作っているの?」とヤジを飛ばし、「お子様ランチじゃないんだから」と高笑い。料理対決よりもエレナ様のリアクションをたっぷりと見ている方が面白そうですね。

アカネが作っているのは「アカネ風まかないハンバーグ」。一鐵に対しても「いくよ、一鐵」と言うように変えたアカネ。で、一鐵からは龍が飛び出し、千手観音とまではいかないもののアカネ得意のコテさばきでハンバーグが完成した。(その決めポーズは、やっぱり銭形舞ちゃんという所は変わりません。どうせなら「正義のアカネ様ハンバーグ、食ってみな!」と言ったらいいのに...)

アカネは「アカネ風まかないハンバーグ」、心太は「心太風トルヌードロッシーニ」を完成させた。で、いよいよ食するという所で、王社長は説明を求めた。心太が説明すると「ブラボー!ブラボー!」とエレナ様。ここでは完全に応援団になっていて、楽しいお方です。(でも、観客の一人ととらえたら五月蠅いだけとも言います。)続いてアカネが説明するが「父さんとの思い出が詰まったまかないハンバーグです」と言う。で、王社長はこの二つを鉄馬に試食してもらうと言うが、嵐山先生は「もう既に勝負は付いている。わざわざ二つ持って行く必要はない」と言う。(それを耳にした時のエレナ様の複雑な表情がいいですね...)「食べてみなさい」と嵐山先生に言われた王社長はそれぞれ食べると「なるほど、差は歴然としていますね」。これに「どういう意味ですか?」と尋ねる心太。「ご自分で確かめてみたら」と言われてアカネのハンバーグを食べる。すると心太の目からは涙が流れ落ち、「この勝負、俺の負けだな」と口にする。で「ちょっとあなた、何言っているのよ」と慌てるエレナ様。

負けを認めた心太は、アカネの前に土下座すると「すまなかった」と謝るが、「今までのは全て芝居だ」と衝撃告白をする。更にエレナ様も嵐山先生に「絶対に一条心太が勝つと言うから協力したのに、話が違うじゃないですか」とクレームをつける。で、アカネは「どういうこと?」と心太に尋ねると「先生の提案たったんだ」と告げる心太。(この辺りは、次回が最終回ということで、何でもかんでも詰め込んでしまっている弊害ですね。)

で、アカネは嵐山先生に「どういうことですか?」と尋ねると「とうとう機は熟した様だな」と答え、「この男に勝ったら全てを話そう」と告げる。で、その男とは(予想通り)黒金であり、左腕には龍の火傷の痕があった。ということで、大きな瞳が一段と大きくなって「ええっ~~?」というアカネでした。

次回は予定よりも1回早い最終回。アカネの父・鉄馬は?黒金は?嵐山先生との勝負は?ちゆきの運命は?と全てが分かるはずです。作風が変わってしまって普通のドラマになっちゃったとは言っても、ここまできたら、最終回は見逃せませんね。

 

鉄板少女アカネ!! (出演 堀北真希、塚本高史)

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: DVD

↓アカネの作ったハンバーグの他にも...

ふつうのおかずを覚えたい!―ハンバーグ・肉じゃが・ギョウザなど40品

ふつうのおかずを覚えたい!―ハンバーグ・肉じゃが・ギョウザなど40品

  • 作者: 小田 真規子
  • 出版社/メーカー: 主婦と生活社
  • 発売日: 2003/03
  • メディア: 大型本

いろいろなたべもののはじまり〈2〉ハンバーグのはじまり

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  • 作者: 村井 香葉, 高野 澄
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 1990/04
  • メディア: 大型本

ハンバーグ大好き

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1995/03
  • メディア: 大型本

ハンバーグ・ステーキ

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 柴田書店
  • 発売日: 1986/08
  • メディア: 単行本
↓アカネの決め台詞は、ここには参考になるのがたくさんあります。
ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2004/04/23
  • メディア: DVD

↓エレナ様にはこれを着て、持ってもらいたいですね...

プーリップ/コスチューム/チアガールドレスセット K-574

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  • 出版社/メーカー: ジュンプランニング
  • メディア: おもちゃ&ホビー


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