SSブログ

「THE BLUE RAGOON」 [映画(洋画)]

先にフィービー・ケイツ主演の「パラダイス」を取り上げたので、やはりこの作品を取り上げないわけにはいかない。ということで、1980年のブルック・シールズ主演の「青い珊瑚礁」です。これはヘンリー・ドゥビア・スタグプールの原作を、ダグラス・デイ・スチュアートが脚本を書き、ランダル・クレイザー監督がメガホンをとったものであり、音楽はベイジル・ポールドゥリスが担当、出演はブルック・シールズ、クリストファー・アトキンズ、レオ・マッカーン、ウィリアム・ダニエルズたちである。また、本作は1948年の同名タイトルのイギリス映画(フランク・ローンダー監督、ジーン・シモンズ、ドナルド・ハウストン主演)のリメイク作品でもある。(これは、ジーン・シモンズの出世作であり、この作品によって彼女はハリウッド進出を果たすことになった。)更に、1991年には続編「ブルーラグーン」がミラ・ジョヴォヴィッチの主演で製作されている。(こちらにはブルッキーは出演していない。)でも、この続編の方は散々たる評価を受け、興行的にも失敗作となってしまいました。

物語は、20世紀の初頭、南太平洋を行く船が火事となり難破してしまう。その船に乗っていた従兄妹同士のリチャードとエミリーはある無人島に漂着した。そして二人だけの生活が始まる。若い二人はやがて性に目覚めて...

1978年の「プリティ・ベビー」で一躍話題の少女となったブルッキーが主演した本作は、そのブルッキーを見るための映画である。本作は美しいブルッキーの肢体と、何回の無人島の美しい自然を拝むための作品であり、それ以外は「…」という作品である。が、当時のブルッキーの人気は凄いものがあり、アイドル映画ということではそれなりにファンを満足させてくれる作品となっている。しかし、ただそれだけということもあって、本作のブルッキーは、この年のゴールデン・ラズベリー賞のワースト主演女優賞を受賞するということになった。

更に、フィービー・ケイツ主演の「パラダイス」という作品が登場したことによって、それと比較されて語られるようになり、本作は益々ブルッキーの為の映画という位置づけだけが残り、現在に至っている。(本作の方が「パラダイス」よりも先なのに、「パラダイス」(フィービー)はそれなりに評価されているが、本作の方は時の経過と共に酷評されていく度合いが強くなっている...)が、本作が残した功績は、ティーンのアイドルの「動く写真集」といった内容の映画の市民権をはっきりとさせた所である。本作以前にも人気を集めたティーンのアイドルはいたが、本作以降、'80'sは次々とティーンのアイドルが登場してくることになった。そういうことでは、'70'sの終わりの時期に「4大ティーンエイジャー」と言われたブルッキー、ジョディ・フォスター、テイタム・オニール、クリスティ・マクニクルはしっかりと歴史を作ってくれています。(特に、ジョディのその後の大活躍は言わなくてもご存知の通りですし...)

 

青い珊瑚礁 コレクターズ・エディション

青い珊瑚礁 コレクターズ・エディション

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2006/07/14
  • メディア: DVD

青い珊瑚礁

青い珊瑚礁

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2006/11/29
  • メディア: DVD
 
↓続編
ブルーラグーン

ブルーラグーン

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2006/11/29
  • メディア: DVD

コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

「PARADISE」 [映画(洋画)]

表題の作品は1981年のカナダ映画である「パラダイス」である。この作品は、これがデヴュー作となったフィービー・ケイツの動く写真集&プロモーション作品と言ってもいいようなものであり、初々しい彼女の姿を見ることが出来る作品である。が、本作は必ず比べられる作品として、ブルック・シールズ主演の「青い珊瑚礁」がある。(「青い…」は無人島での物語であるが、本作は砂漠のオアシスでの物語。海の孤島/陸の孤島という違いはあるが、内容的には同じようなものである。)ストーリーはどちらもどっちとはいうものの、フィービーは中国系の血を引いていると言うこともあって、日本では親しみやすさも有ってか、ブルッキーよりも贔屓をうけていて支持されました。また、ブルッキーと違ってフィービーは本作の主題歌も歌っていました。(美味いとは言い難いですが...)

本作は、スチュワート・ギラードの監督&脚本で、音楽を担当したのはポール・ホッファートである。出演はフィービー・ケイツ、ウイリー・エイムス、トゥービア・タビー、リチャード・カーノック、チュヴィア・タヴィ、ニール・ヴィポンドたちである。尚、本作は最近になってヘア解禁版のDVDもリリースされました。

物語は、19世紀のバクダッド。15歳のイギリス人少女・サラと16歳のアメリカ人少年・デヴィッドを連れたキャラバンがダマスカスへ向かう途中で強盗に襲われた。キャラバンのみんなは殺されてしまうが、少女と少年は何とか砂漠へ逃げ込んで追っ手から逃れ、楽園のようなあるオアシスに辿り着いて、二人だけの生活を始める。そんな二人はいつしか性に目覚めて...

とにかく本作はフィービー・ケイツを見るための作品である。物語の展開には色々と突っ込みたくなりますが、15歳とは思えないフィービーの美しい姿態を拝むことが出来るので、そう言うことは全て忘れさせてくれます。映画にも色々ありますが、本作はフィービーを見るための作品と捉えれば良いだけのことです。当初は「青い珊瑚礁」の二番煎茶と揶揄されたこともありましたが、女優としての活躍ということでは、この後フィービーはブルッキーを凌ぐことになるのだが、こういう所は面白いものですね。

 

パラダイス

パラダイス

  • 出版社/メーカー: 東北新社
  • 発売日: 2001/08/24
  • メディア: DVD

パラダイス(ヘア解禁版)

パラダイス(ヘア解禁版)

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • 発売日: 2005/06/24
  • メディア: DVD

コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

ケータイ刑事銭形零8話[改訂版] [ケータイ刑事]

今回の物語は第8話の「ハッタリ君のはったりを暴け! ~忍者殺人事件」である。「ケー刑事」の中ではアクションがあるということで、珍しい一本である。元ネタは2004年8月28日に劇場公開された「NIN×NIN 忍者ハットリくん THE MOVIE」である。再放送の現在では「どうしてこれが?」と思ってしまうが、この物語のBS-iでの初放送は2004年11月21日であり、劇場公開が終わり落ち着いてきた頃であったものの、当時の夏休みの劇場公開作品をネタとして使ったのである。(こういう所も「ケー刑事」です。)また、今回のゲスト出演の二人(武智健二氏、関根大学氏)はJAE(旧JAC)の所属であって、二人ともに東映のヒーロー作品ではお馴染みの顔でもあるが、「ケータイ刑事」でも、「ケー刑事」らしくない切れの良いアクションを見せてくれた。が、零ちゃんの真っ赤な忍者コスプレの前では霞んでしまって...

尚、本記事のタイトルに「[改訂版]」とあるのは、「銭形零」は全話過去に一度記しているが、その時の記事をベースに加筆&修正を行ったために「[改訂版]」としています。(以前に記した記事をご覧く場合は、ここをクリックして下さい。)それではいつものように、長文&今更ながらのネタバレありで本編に行きます。

ある雨の日、今日は高村さんは非番であったが、傘を差して何処かに行こうとしている。その背後から突然「何やってるんですか?」と零ちゃんが登場し、それに驚く高村さんは「今日、非番だからさ」と言うと歩き出し「プライベートに口を挟まないで」。しかし零ちゃんは高村さんに付いて行き「そんなこと言わずに教えてくださいよ~」これに「子供には関係ない」と言って先を急ぐ高村さんが到着したのは銀杏荘(ぎんなんそう)ホテル(この所在地は、やはり港区赤坂です。)だった。で、零ちゃんは「分かった、お見合いだ」これに「違うよ」と言う高村さんだったが「照れてる...」と冷やかす零ちゃん。で、高村さんがやってきた部屋では忍者教室が行われていた。

そっとそれに加わる高村さんだったが、零ちゃんは「ねぇ、ってば」と高村さんにしつこく聴いて、それが修行を中断させてしまう。で、講師の「ザ・忍塾」の塾長の忍福郎(しのび・ふくろう)から「そこ、五月蠅い!」と手裏剣を投げられるが、それをいとも簡単に受けると投げ返す零ちゃん。で、塾長は(当然のことながら)それを受けると、「お嬢さん、なかなかできるな」と言って零ちゃんの側に歩いてくる。で「ようこそ、忍塾へ。」ということで簡単に自己紹介をする。で、高村さんが「塾長はアジア忍者化計画の推進委員長なんだよ」というが、その内容は、今年中にお台場に忍ランドを開き、来年には忍カフェをオープンって、単なる(アトラクション関係の)事業家ではないですか...? で、塾長は零ちゃんに「特別じゃ、見学を許可しよう」と言ってチラシを手渡す。受け取った零ちゃんは「有り難うございます」と言うものの、チラシの中を見ると、塾長に背中を見せて「授業料5万円、高っ!」とストレートです。が、高村さんは「いやいや、それだけの価値はある。情報収集に暗号解読、肉体鍛錬に尾行術。忍者と刑事は共通点が多い」と言う(このために3回もエステを諦めたのですって。)が、零ちゃんは「それって、ひょっとして昇進狙いの点数稼ぎ?」と解釈して、「だから私に隠れてこそこそしていたんだ」と、負けていない。そんなやりとりが続く中、塾長の咳払い一つで、そのやりあい(コント)は終了。

塾長は「講義に入る」と言って、講義が始まる。内容は「五色米」についてであった。塾長は、朱、青、黒、黄、紫色の五色米を出してその説明をする。(忍者同士の暗号に使っていた、ということです。)で、「忍者は常にそれを携帯していた」という塾長の説明を受けると零ちゃんは「は~い。私も常にケータイを携帯していま~す」と親父ギャグを口にして携帯を取り出す。で、高村さんもそれにつきあっている...(零ちゃんのこういう所が可愛い~)すると突然、部屋の障子が蹴破られて、黒装束の忍者が乱入してきて塾長を襲う。(「ケー刑事」では珍しいアクション・シーンの登場です。)零ちゃんは「本物の忍者?」と口にするが、座ったままで、ショーでも見ているかのように落ち着いている。

黒装束の忍者は塾長に退治すると刀を抜き斬りかかる。塾長はそれをかわすと、零ちゃんが立ち上がって止めようとするも、高村さんがそれを制して塾長の下に加勢に行くが、相手にならない。しかし、高村さんは黒装束の忍者を後ろから羽交い締めにした時に、その忍者の顔をしっかりと見せてくれました。(右頬に大きな黒子があることを零ちゃんはしっかりと見ました。)で、黒装束の忍者は手裏剣を塾長めがけて投げ、塾長の背中に刺さる。で、倒れる塾長。一方、黒装束の忍者は逃亡。直ぐに後を追う零ちゃんと高村さん。

ホテル内からホテルの外に逃げた黒装束の忍者を追いかけた零ちゃんと高村さんは、河原にいる黒装束の忍者を発見し、河原に突入する。が、ここで「忍法木の葉隠れの術」で遠くに移動し、それを見つけた零ちゃんたちが追うと、今度は「忍法モモンガの術」で大きくジャンプして橋の上に逃げられてしまう。そして「さらばだ!」で黒装束の忍者は零ちゃんたちの前から逃げていった。で、顔を見合わせる零ちゃんと高村さん。そこに「警視庁から入電中」と携帯が鳴る。(当然塾長殺害事件であり、港区赤坂の銀杏荘で殺人事件発生。直ちに現場に急行せよ!)

銀杏荘に戻って捜査を開始する零ちゃんと高村さん。が、柴田さんの姿がないということで「職務怠慢だ」と不満を口にしているが、柴田さん以外の鑑識課の人間が来て、鑑識の仕事はしています。ということは、柴田さんも今日は非番なのかも知れないのに、そういうことも考えないといけないと思いますが...(まあ、高村さんのことは置いておきましょう...)零ちゃんは現場写真を撮影していたが、「レレレ」と口にする。というのは、塾長が書き残したダイイング・メッセージに気づいたためだった。そこには「土へん」に「色」、「火へん」に「黄」、「火へん」に「青」、「身へん」に「青」、「人べん」に「紫」、「金へん」に「黄」、「土へん」に「赤」と言う字が書かれていた。これを見た高村さんは零ちゃんに「君は数学は得意でも漢字はダメでしょう。それにこれは漢文だよ」と決めつけて、ここは自分の出番だと言うことをアピールする。(どさくさに紛れて「ちんぷん漢文」という親父ギャグまで口にしました。)で、読もうとするも全く分からず「誰か、漢和辞典ないかな?」とヘルプを求める。しかし、その隣で見ていた零ちゃんは「はたりかんぞう、と書いてあります」と解読してしまう。で、「これ、ダイイング・メッセージですよ」ということで、零ちゃんと高村さんは、その「はたりかんぞう」の住むアパートにやってきた。

アパートの102号室に「HATARI」とあるのを確認して「この人に間違いありません」と零ちゃん。というのは、東京では「はたりかんぞう」という人物は一人しかいないということでした。(→警視庁の管轄は東京都であり、事件現場は港区であったが、犯人は東京に住んでいるとは限らない(例えば隣接県に住んでいる可能性は大いにあるはずですが... →「ケー刑事」ですから、まあいいか...)

高村さんは「銭形くん、一つ、クエッション」と言って質問を一つ。「何才まで中国にいたの?」と問うが、「はっ?」と零ちゃん。というのは「漢字に弱い君が、本場中国の漢文を読める訳ないでしょう。住んでたか留学していたかだ。それしか考えられない」と言うが、零ちゃんは「忍いろはですよ」と言う。が「忍いろは?」と高村さん。ということで、「忍いろは」について説明してくれる零ちゃん。「忍いろは」とは忍者の間で使われていた暗号であり、「へん」と「つくり」の文字を組み合わせて「いろは」の文字に当てはめてあるという。尚、零ちゃんはこれを小3で暗号学を勉強した時に覚えた、と言うことでした。(流石は銭形姉妹です。)それを知った高村さんは「いんちき漢字?」と言うが零ちゃんが「暗号学」という言葉を口にすると「昔、ちょっとかじったかな」と、これはいつもの調子です。

そんなやりとりをしていると、「人の家の前で何をしているでござる」と言う声がした。はたりかんぞうが帰ってきたのだった。彼は黒装束で右頬には大きな黒子があったということで、高村さんが忍福郎殺人容疑で逮捕しようとするが、彼は両足にギブスをはめていて、車椅子に乗っていた。ということで、零ちゃんが彼の乗った車椅子を押して、近くの公園にやってきた。

で、事情を聴く零ちゃんと高村さん。まずは「拙者が羽足カンゾウ(はたり・かんぞう)と申すでござる。ニニンガニン」と自己紹介から。(この「ニニンガニン」という口癖、いかにも「ケー刑事」らしいパロディですね。)高村さんが「ニニンガニン?」と突っ込もうとするが、零ちゃんは「いつもその格好ですか?」と、本題に入る。彼は伊賀流忍者の末裔であるため、いつも忍者装束だという。また、先祖の活躍話も口にしました。(水戸光圀、ペリーという歴史上の人物名が出てきました。)が、高村さんは「いかにもハッタリくさい。その足もハッタリだろう」と疑ってかかる。が、カンゾウは「3日前に両足を骨折したでござるよ」と証言し、犯行を否定する。零ちゃんも「本当に折れているんですか?」と疑うが、「当たり前でござる」と言うと、近くにある木を指さして、「あの木のてっぺんから飛び降りて、着地に失敗したでござるからなぁ」と言う。零ちゃんはカンゾウが指さした木を見ると、何かを感じたようだったが、カンゾウは続けて語る。「たまたま下を人が通りかかったので、助けてもらったでござるよ」ということで、目撃者がいた。

で、その目撃者を呼んで話を聞く零ちゃんと高村さんだったが、その目撃者はあの遠州理津だった。で「また君か」と高村さん、零ちゃんは「木から落ちてきたところを見たって、本当ですか?」と確認しようとする。これに「見たぜ」と答える遠州理津。で、凄く痛がっていて、家まで送っていったという。で、みやげにタイシルクのマフラーまでもらったと言う。カンゾウはタイが大好きということだった。で、遠州理津の証言で疑いが晴れたと言うカンゾウだったが、零ちゃんは「いいえ、本当に骨が折れているという証拠にはなっていません」と言う。(確かにその通りです。やっぱり鋭い!)で、「これから警察病院に連れて行ってもらいます」ということで、カンゾウは警察病院に行ってレントゲンを撮ることになった。

高村さんが「出来たよ、レントゲン」と言って、カンゾウの足のレントゲン写真をを持ってきた。早速それを見る。が、左足はポッキリと折れていて、右足は膝が砕けてひびも入っていた。で、「これじゃあ歩けないよ」と高村さんは諦めるが、零ちゃんは納得できない様子で「さっきはあんなバク転したりジャンプしたり。それにその黒子、私、確かに見たんです」と言うが、カンゾウは「付け黒子だったのではござらぬか」と言って、忍法付け黒子の術で他の誰かが自分に変装したのだと言うと、疑いが晴れたので失礼する、と言って車椅子を操って帰って行く。高村さんは完全にカンゾウはシロだと判断するが、「待ってください」と零ちゃんは言うと、目を閉じて考え始め、そして「増せり、悪の数字」(ここでAパート終了、経過時間は約16分ということで、Bパートは約9分半と言うことになります。)

前回口にした「現場百回」の言葉の通り、再び事件現場にやってきて捜査をしている零ちゃんと高村さん。零ちゃんは床を調べているが、高村さんは納得いかないのか、まだカンゾウのレントゲン写真を見ている。そんな零ちゃんは床にあるものを見て「レレレ」と口にする。そして携帯を取りだして、黄色の五色米を撮影した写真を表示して、床に落ちている黄色の五色米の横に置いて比べている。(床の黄色の五色米はタイ米であって細長い。)で「形が違う」と気づいた零ちゃん。

そんな所に、柴田さんが「遅くなりました」と言って登場する。が、右足首にギブスをはめて松葉杖をついている。高村さんは柴田さんの黒子を触って「ニセ柴田に違いない。化け黒子の術を使って...」ということを口にして、柴田さんの黒子で遊び始める。が、「何やってるんですか、痛がってるじゃないですか」と零ちゃんが止めに入る。そして「そんなことより、どうしたんですか、その足?」と柴田さんに尋ねる零ちゃん。これに「骨、折っちゃった。階段から落ちて」と言うと、レントゲン写真を取り出して「これ、レントゲン写真」と言って零ちゃんに渡す。(何でそんなのまで持ち歩いているのでしょうか?やはり警察関係者らしく、証拠が無いとダメなんですかねぇ~)

で、零ちゃんはカンゾウの右足のレントゲン写真と柴田さんの右足のレントゲン写真を持って、それらを見比べる。そして、「そうか、この怪我、ニュートンの運動方程式に反しています」と言うと、説明を開始する。(今回は少しレベルが高いものですね。で、身にホワイトボードに、質量m、加速度a、位置ベクトルr、外力Fとして、時間tの二次微分を使ったニュートンの運動方程式が記してある。)が、高村さんはその方程式にはちんぷんかんぷんで撃沈。(まあ、いつものことですが...)零ちゃんは先を続け、「柴田さんの写真を見て下さい」と言うと、柴田さんのレントゲン写真を手にして「この通り、かかとが折れていることがはっきり分かりますよね」と柴田さんの骨折部位を指摘する。そしてカンゾウのレントゲン写真を見せて「でも、ハタリカンゾウのかかとは無傷。ひび一つ入っていません」と言う。が、高村さんは「かかとを折ってないって、そんなに重要なの?」と尋ねる。これに柴田さんが自慢げに説明する。「かかと。そこは全体重がかかるため、高所より転落、もしくは飛び降りた際にきわめて故障を起こしやすい部位」(この辺りは何でも知っている柴田さんです。)そして、零ちゃんは目を閉じて再び熟考に入り、五色米、レントゲン写真と色々と考える。で、時間がかかるが、トリックを見破り、目を開いて「謎は解けたよ、ワトソンくん

カンゾウが車椅子に乗って河原にやってくる。これは忍いろはの文字を使って「銀杏荘に来い」と呼び出されたのだった。で「誰だ、拙者を呼び出したのは?」と言っていると「ニニンガ4」と言って、真っ赤な忍者装束に身を包んだ零ちゃんが登場する。(6話に続いて、またも零ちゃんのコスプレです。それにしても、「2×2=4」とは数学が得意の零ちゃんらしいところです。)で、館長を殺して逃げた犯人がやったように、「忍法木の葉隠れの術」を披露する零ちゃん。木の葉が舞い、その間に零ちゃんはいなくなる。が、それを見たカンゾウは笑うと「くだらん。拙者はこれで失礼するでござるよ」と言って帰ろうとする。しかし、零ちゃんのなぞなぞが出題される。「バク転1回で3m進む忍者が、江戸から大坂(江戸に合わせたらこう書くべきでしょう)まで556.4kmの道を行くには何か移転することになるでしょうか?」これに、「えっ?」と言うだけで答えられないカンゾウ。すると銭形ストラップが飛んできて、それがチェーンになってカンゾウを捉えた。続いて「午前零時の鐘の声。…」という口上が始まり、「わらわの暗算、解いてみよ」で、チェーンを引く零ちゃん。するとカンゾウは車椅子ごと大回転。

「何のつもりでござる」とカンゾウは零ちゃんを睨みつけて言う。赤の忍者装束からいつもの制服姿に戻った零ちゃんはゆっくりとカンゾウの元に歩み寄って来ると語り始める。「忍術って、意外と簡単ですよね。木の葉隠れの術の仕掛けはこれ」と言って、そのトリックを説明してくれる。手裏剣にピアノ線が結びつけられていて、この手裏剣を大きく振り回せば、風が起こって葉っぱが舞うように見えるということでした。さらに零ちゃんは、カンゾウの足の怪我もトリックだったと言って、その説明を始める。

零ちゃんの説明は、3日前、カンゾウは人が見ている前でわざと落下して見せたが、その時、骨は折れていなかった。そして今日、足を負傷している一には到底出来ない派手なアクションで忍塾長を殺害した。そして零ちゃんたちを巻いて逃げ、最後に自分の手で足を折った、というものであった。これを聞いた肝臓は「証拠がないでござる!」と言い逃れをするが、「勿論、ありますよ」と零ちゃんは証拠を見せる。「これ、現場に落ちていた大きさが違う五色米です」と言って、更に説明を続ける。忍塾長が使っていた五色米は極々一般的な日本の米だったが、現場に落ちていた大きさが違う五色米はタイ米だった。(ここでカンゾウの表情が変わる。)零ちゃんは続けて「確かあなたは、大のタイ好きでしたよね。タイ産のお米で出来た五色米を携帯している忍者なんて、あなたしかいません」それを聞いたカンゾウは逃げようとするが、高村さんが待ったを掛けると、カンゾウから五色米が入った布袋を取り上げ、中を見る。すると、細くて長いタイ米だった。で、タイ米の五色米を示して「これを調べればあなたの指紋も検出されるはずです」とトドメの言葉を語る零ちゃん。するとカンゾウは「くそっ、くそっ!」と観念した。で、「忍福郎は、アジア忍者化計画のタイ支部のメンバーから拙者を外したのでござる」と殺害動機を語った。(また、カンゾウの夢は、宇宙忍者化計画を進めることだった。)で、「米粒ごときでバレるとは...」と悔やんでいました。

事件解決後の夜の街を歩いている高村さんは、忍者の世界も大変だなんて言っていると、「ニニンガ4、ニサンガ6」と言って零ちゃんが現れる。で「私、忍者修行を始めようと思って...」と言い出す。すると「君も感化されやすいね」と高村さん。そして「まさか君も昇進のための点数稼ぎ?」と続ける。(既に警視の零ちゃんだったら、そんなことしなくても昇進すると思いますけど...)だけど零ちゃんはジャンプ力をつけたいから、というのが理由でした。というのは、来週跳び箱のテストがあるからということでした。で、「いいこと思いついちゃった」と言って高村さんを馬にして練習しようとするが、零ちゃんの頬をつねって「嫌だよ」と高村さんは去って行ってしまいました。

今回の犯人の動機は、あまりにも個人的なものでしたし、トリックも実に簡単なものでした。謎解きとしては簡単すぎたけど、零ちゃんのコスプレがあったから、それで許しましょう。だけど、今回は「Q.E.D.」もなかったですね。

次回は第9話「引越しする死体!? ~幻の殺人事件」ということで、「お侍様」が鍵となる物語です。また、死体の移動トリックの物語でもあります。また、最初の頃は学芸会と言った感じの夏帆ちゃんの演技も、安心してみられるようになりました。

鑑識メモ。柴田さんが、零ちゃんが出題した問題の解答を語る。単純な割り算で、556400(m)÷3=185467回がその答え。で「証明して見せろ」ということで柴田さんは「忍法バク転の術」と言ってバク転をしようとする(右足はギブスが付いたままです。)も、グキッと腰を痛めてしまってバク転を1回もすることが出来ませんでした。で「訂正します。正解は無理すんな、でした」と言い直す。が、あの方はつまらなそうに携帯を閉じてしまいました。

 

 

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX 1

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/12/23
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX 2

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX 2

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/01/27
  • メディア: DVD
 
↓元ネタはこちら
NIN × NIN 忍者ハットリくん THE MOVIE プレミアム・エディション

NIN × NIN 忍者ハットリくん THE MOVIE プレミアム・エディション

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • 発売日: 2005/02/02
  • メディア: DVD
忍者ハットリくん DVD-BOX 上巻

忍者ハットリくん DVD-BOX 上巻

  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2005/08/31
  • メディア: DVD
忍者ハットリくん DVD-BOX下巻

忍者ハットリくん DVD-BOX下巻

  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2005/11/02
  • メディア: DVD
忍者ハットリくん 1 (1)

忍者ハットリくん 1 (1)

  • 作者: 藤子 不二雄A
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2005/02/01
  • メディア: コミック
THE NINJA STAR SHINGO KATORI

THE NINJA STAR SHINGO KATORI "NINxNIN☆HATTORI☆KUN☆THE☆MOVIE"

  • 作者: 岩田 えり
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2004/08/17
  • メディア: 単行本
↓以前のTVシリーズ
忍者ハットリ君+忍者怪獣ジッポウ(1)

忍者ハットリ君+忍者怪獣ジッポウ(1)

  • 出版社/メーカー: 東映
  • 発売日: 2004/08/06
  • メディア: DVD
忍者ハットリ君+忍者怪獣ジッポウ VOL.2

忍者ハットリ君+忍者怪獣ジッポウ VOL.2

  • 出版社/メーカー: 東映
  • 発売日: 2004/10/21
  • メディア: DVD
忍者ハットリ君+忍者怪獣ジッポウ VOL.3<完>

忍者ハットリ君+忍者怪獣ジッポウ VOL.3<完>

  • 出版社/メーカー: 東映
  • 発売日: 2004/12/10
  • メディア: DVD
 
↓「忍者」関係
いま忍者―この知的変身術

いま忍者―この知的変身術

  • 作者: 初見 良昭
  • 出版社/メーカー: 潮文社
  • 発売日: 2001/02
  • メディア: 単行本
忍者KIDS〈4〉隠形!尾行の術

忍者KIDS〈4〉隠形!尾行の術

  • 作者: 佐竹 美保, 斉藤 栄美
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2003/03
  • メディア: 新書
新装【ワイド版】 街道をゆく (7) 甲賀と伊賀のみち、砂鉄のみち ほか

新装【ワイド版】 街道をゆく (7) 甲賀と伊賀のみち、砂鉄のみち ほか

  • 作者: 司馬 遼太郎
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞社
  • 発売日: 2005/06/16
  • メディア: 単行本
伊賀・甲賀忍びの謎―影の戦士の真実を暴く

伊賀・甲賀忍びの謎―影の戦士の真実を暴く

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 新人物往来社
  • 発売日: 2005/02
  • メディア: 単行本
 
↓お米関係
米・麦・大豆―とれたて産地情報〈1〉

米・麦・大豆―とれたて産地情報〈1〉

  • 作者: 高橋 永一
  • 出版社/メーカー: 文研出版
  • 発売日: 2004/04
  • メディア: 大型本

タイの米―その栽培から加工、流通まで (1980年)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 国際農林業協力協会
  • 発売日: 1980/03
  • メディア: -

タイ米の商品化 (1955年)

  • 作者: 長谷川 善彦
  • 出版社/メーカー: 農林統計協会
  • 発売日: 1955
  • メディア: -
↓暗号に関して
暗号のおはなし―情報セキュリティの基盤

暗号のおはなし―情報セキュリティの基盤

  • 作者: 今井 秀樹
  • 出版社/メーカー: 日本規格協会
  • 発売日: 2003/05
  • メディア: 単行本
図解入門 よくわかる最新暗号技術の基本と仕組み―暗号と暗号化方式の基礎を学ぶ

図解入門 よくわかる最新暗号技術の基本と仕組み―暗号と暗号化方式の基礎を学ぶ

  • 作者: 若林 宏
  • 出版社/メーカー: 秀和システム
  • 発売日: 2005/04
  • メディア: 単行本
現代暗号の基礎数理

現代暗号の基礎数理

  • 作者: 黒沢 馨, 尾形 わかは
  • 出版社/メーカー: コロナ社
  • 発売日: 2004/03
  • メディア: 単行本
 
↓勉強しましょう!

ニュートンの知恵―ニュートンの法則であなたの生き方・考え方が変わる!

  • 作者: 沖 由也
  • 出版社/メーカー: 日本文芸社
  • 発売日: 1994/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

ニュートンのりんご―力と運動 (1948年)

  • 作者: 山口 宗夫
  • 出版社/メーカー: 主婦之友社
  • 発売日: 1948/06
  • メディア: -
↓おまけ
カラー忍者スーツ ブラック

カラー忍者スーツ ブラック

  • 出版社/メーカー: アイコ
  • メディア: おもちゃ&ホビー
忍者 木箱入り 110体

忍者 木箱入り 110体

  • 出版社/メーカー: ゆーといぴあ
  • メディア: おもちゃ&ホビー
NINNIN忍者 黒 UNISEX

NINNIN忍者 黒 UNISEX

  • 出版社/メーカー: クリアストーン
  • メディア: おもちゃ&ホビー

コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。