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ケータイ刑事銭形雷10話[改訂版] [ケータイ刑事]

話数も二桁に乗った今回・第10話の物語は「昆虫大パニック!? ~恐怖の殺人蚊殺人事件」である。内容の方はドタバタ・コメディ作と言ったものとなっていて、たっぷりと笑わせてくれる物語である。(みんなが真面目な顔で真剣に演じているから、一段と面白い!)が、今回は物語よりもゲストの方に注目である。というのは、前回9話のゲストと全く同じである。(OPの登場順番は違いがあった。)前後編の物語(「・2nd.14&15話」と「・2nd.9&10話」)であれば分かりますが、全く別の物語でこういうことを行うというのは、流石は「ケー刑事」である。で、このことを使った美味しいネタもしっかりとあります。考えてみれば、この時期と言えば劇場版「ケータイ刑事THE MOVIE」が封切りになっていて、銭形姉妹ならばともかく、そうでない人たちもかなり多く舞台挨拶に出ているということもあって、そのやりくいをするということもあったのでしょうね。

また、今回は登場人物の名前は「桃太郎」をベースとしたものになっているが、このような動物の名前を登場人物の名前に使ったというのは「・1st.6話」でありました。「・1st.6話」で「同じトリックは使わない」と言っていましたけど、設定の方には同じパターンを派手に使っていますね。(が、色々と迷走していた「銭形雷」が伝説の四姉妹でやっていたことを取り入れるようになって、面白さがアップしましたし、良いところは積極的に取り入れていくと考えたら、いいことをやっています。)

この記事のタイトルに「[改訂版]」と付いているのは、BS-iの本放送時に記したものをベースにして加筆を行ったためです。(BS-iの放送時に記したものはその物語が最新作であった時に記したものですが、今回は「銭形雷」全40話まで見た後なので、全体を見通した観点からも追記しています。)BS-iの本放送時に記したものと合わせてご覧頂ければ幸いです。(BS-iでの放送時に記したものは、ここをクリックして下さい。)ということで、(いつもよりも長めの)長文&(今更ながらの)ネタバレありで、本編に行きます。

今回はいきなり「警視庁から入電中!」という入電から始まる。しかし、それは事件発生を知らせるものではありません。「国際的な蚊の研究者・雉山博士から犯罪に関わる重要な告発をしたいとの通報あり。詳細は不明。直ちに現場に急行せよ!」というものだった。(この入電メールで、雉山(きじやま)博士が「先週はどうも...」と言っているが、これは9話を見ていれば分かるネタですね。)ということで、雷ちゃんとトミーは国際蚊取りセンターにやってきた。中に入るといきなり「暑い」と声を出す。で、雷ちゃんは得意の温度測定をして「室温28度、湿度80%」と言う。で、トミーは「ウォーム・ビズとかエコライフという言葉を知らないのかね、ここの連中は...」というが「蚊の生態に合わせて亜熱帯の環境を再現しているらしいですよ」と雷ちゃん。(トミーの言うことも最もですが、生態に合わせるというのもまた研究所だったら分からないでもないですが、建物に入っていきなり、という必要性は無いと思います。)とまあ、そういうやりとりをしながら、雉山博士のいる所長室に歩いていく雷ちゃんとトミー。

所長室のドアをノックして「雉山博士、警察です」と言うトミーだったが、応答がない。雷ちゃんもノックするが、やはり応答がない。ということで、ドアを開けて「失礼します」と言って入っていく雷ちゃん、それに続くトミー。雷ちゃんはデスクに座っている雉山博士の姿を見て一安心。トミーも「なんだ、いるじゃないか」と言うと、雉山博士の方に歩いていく。で「警察です。通報を受けて参りました」とトミーが言うも、やはり反応がなく、トミーは「寝てるよ...」と口にする。で、雉山博士の後ろから大きな声で「博士、警察ですが」と言って肩に触れると、博士はそのままデスクのパソコンに向かって崩れた。で、驚くトミー。雷ちゃんは手に持っていたマフラーとコートを側のソファーに置くと、雉山博士を調べるが、「亡くなっています」と言う。で、改めてトミーが調べるが、「この人、先週逮捕した死神博士にそっくりだぞ」と言う。(同一ゲストだからこその台詞であって、これも「ケー刑事」テイストです。)

雷ちゃんは辺りの様子に目をやると、床には書類が散らばっていて、デスクにはコーヒーカップが倒れていて、コーヒーがこぼれていた。で、「とにかく、鑑識を呼んで直ぐに死因を調べましょう」と雷ちゃんは言う。この時、博士の首筋に腫れた痣があることを見逃さなかった雷ちゃんです。

そこに蚊が飛んでいる音がする。雷ちゃんは「こんな季節に珍しいですね」と言うが、トミーは「蚊取りセンターだ。蚊の一匹や二匹はいるだろう」と言って、目の前にあった電話を使って連絡を取ろうとする。が、この時、所長室の背後にある窓の向こうから、二人の男が激しく窓を叩きながら叫んでいる音が聞こえる。「危ないから早く出ろ!」と必死になって叫んでいるが、雷ちゃんとトミーにはそれが伝わらない。怪訝そうな表情をする雷ちゃんだったが、気になってトミーと共に所長室から出る。トミーは「あなた方は...?」と尋ねようとするが、二人の男は「しーっ」と言ってトミーを黙らせると、蚊がいないか羽音に耳を傾ける。が、羽音がしないことでホッとする二人だった。

で「助手の猿谷(さるたに)と申します」「同じく、犬川(いぬかわ)です」と自己紹介する二人だったが続けて「外は危険なんで、絶対に出ないでください」と言う。「どういうことなんですか?」と雷ちゃん。すると「雉山博士は殺されました」と言う。「殺された?」と驚く雷ちゃんに「奴に刺されて...」と言う。「奴って誰ですか?」と問うトミーに「です」と答える。これに「蚊?」と呆れ顔の雷ちゃん。トミーも「ふざけないでください」と言うが「ふざけてなんかいませんよ」と真剣に起こる犬川は「ただの蚊じゃないんですよ」と言い、猿谷が「学名・キラーモスキート。南米・エクアドルだけに生息する殺人蚊です」と告げる。で「殺人蚊?」と雷ちゃんとトミー。キラーモスキートは猛毒を持っていて、野生のグリズリー(北米に住む熊です)も刺されると数秒で死に至るという。その蚊がここにいるのは、研究のために一匹だけ取り寄せたのだったが、逃げてしまったということだった。で「大変なことになったぞ。どうすれば良いんだ?」と困惑するトミーは「本庁のバグズバスターに出動願おう」(トミーって直ぐに本庁に頼ろうとするが、これは癖ですね。しかし、本庁には色んな特殊部隊が存在しているということにも驚かされます。)と言うと連絡をしようとして携帯を捜すが、持っていなかった。で「コートの中だ」と思い出す。(コートは、雉山博士が死んでいる部屋に置いたのでした。)で「電話はないんですか?」と尋ねると猿谷と犬川は「あそこ」と言って所長室を指さす。(雉山博士のデスクの電話です。→研究所だったら、今いる部屋にも電話ぐらい用意しておけよ、と言いたいところです。)で、トミーは「かけられないじゃないか...」と落ち込むが、直ぐに妙案を思いつき、「銭形くん、君の携帯を貸してくれ」と言うが、雷ちゃんも体裁悪そうに「それが...」と言って所長室のソファーを指さす。雷ちゃんも携帯をコートに入れていて、所長室のソファーにありました。で「君もか...」と落胆するトミー。(トミーの百面相(「ケー刑事」ですから28面相と言った方が良いでしょうね...)を見ているようで、楽しくなってきます。)

その時、部屋の照明が消えた。すると「何だ、どうした?電気が消えた...」と慌てるトミーは「真っ暗じゃないか、怖い、何とかしてくれ...」とその場に屈み込んで震え出した。(泪ちゃんが暗所恐怖症で暗闇を怖がっていました(「・2nd.1話」)が、雷ちゃんは平気なんですね。)が、これはよくあることでブレーカーが落ちたということだった。(って、そんなことでいいの?電気容量ぐらいちゃんと計算しなさいよ、蚊取りセンターさん)雷ちゃんは「落ち着いて...」とトミーをなだめるが、その時照明が再び点いた。すると何事もなかったかのように立ち上がるトミー。しかし雷ちゃんの手をしっかりと握っていました。それに気がつき我に返ると手を放すが、雷ちゃんはヤレヤレといった呆れた表情をする。(伝説の四姉妹と同様に、いや、それ以上に大きなお子様のお守り、ご苦労様です。)

が、トミーは今度は「どうしよう、我々はこの部屋の中から一生出られなくなるぞ...」と再び慌てる。しかし「大丈夫ですよ。何か他に手があるはずです」と落ち着いて雷ちゃんは言うが「気休めは止めてくれよ」とトミーはパニックに陥っている。そうしていると「犬川くん、待ちたまえ。それは無茶だ」という猿谷の声が届いた。犬川は殺人蚊を説得すると言って所長室に入ろうとしているのだった。で、雷ちゃんが「どうしたんですか?」と尋ねる。すると猿谷が「彼が殺人蚊を説得する、っていってるんです」と告げる。犬川は動物言語の研究者でもあったのである。が、「説得?」と雷ちゃんとトミー。(これは当然の反応です。)これに「インドでは、ハブとマングースの仲裁をしたことがあるんですよ」と犬川。雷ちゃんは「えっ?」と呆れ顔となる。で、映画「男たちの大和」の主題歌である「CLOSE YOUR EYES」(歌:長渕剛)が流れる。(流石は「ケー刑事」。こういう大ヒット映画(流行)はしっかりとフォローします。→この物語が放送されたのは2006/3/5であり、映画「男たちの大和」はロングランとなり、2006年の最初の頃は大ヒットを記録していました。で、丁度、上映も終わった頃でした。)そして犬川は「では、では行って参ります」と言って敬礼する。これに猿谷が雷ちゃんとトミーの前に立つと敬礼を返す。で、トミーと雷ちゃんもつられて敬礼をする。(が、その敬礼した右手を見ては怪訝そうな表情をする雷ちゃん。→今までのクールな雷ちゃんからはとても考えられない変わりようです。)そして「行くぞ!」と猿谷が大きな声で気合いを入れて所長室の扉を開けると、犬川は所長室に入っていった。雷ちゃんも、所長室が見える窓に急いで移動して犬川の様子を見守る。(直ぐにトミーと猿谷も追ってきて、3人で所長室の犬川を見守ることになる。)

所長室に入った犬川は、宇宙遊泳をしているような格好をしながら蚊語(?)を使って殺人蚊に語りかける。(その言葉が日本語字幕として画面にちゃんと表示されるところは「ケー刑事」です。また、猿谷は犬川の唇を呼んで、それを日本語で言ってくれる。)「殺人蚊さま。我々に敵意はありません。どうか攻撃しないでください」これに雷ちゃんは「えっ?分かるんですか?」と尋ねるが猿谷は「うん」と平然と頷く。それに対して蚊の羽音がするが、トミーは「蚊が返事をしているぞ...」と漏らす。犬川は殺人蚊との対話を続けていて「ありがとうございます」と言うと軽くお辞儀をする。で、それを見ていた雷ちゃんたちの表情が明るくなる。犬川は雷ちゃんたちの方を見ると、マスクを外して大きな○を両腕で作る。それを見た3人は「やった!」と大喜び。猿谷とトミーはハイタッチをして喜んでいる。が、それもつかの間のことで、殺人蚊が犬川をの首筋を刺し、犬川は崩れ落ちるように床に倒れてしまう。それを見たトミーは「蚊に刺されたんだ...」と言って悔しそうな表情をして「モスキート野郎!」と叫んで取り乱すが、その時、またもブレーカーが落ちて部屋が真っ暗になる。すると、またもトミーは屈み込んで怖がり「何とかしてくれ...」とまたもパニック状態に。雷ちゃんが「落ち着いてください、大丈夫ですよ」となだめるが、しっかりと雷ちゃんの手を握るトミーは「早く明るくしてくれよ...」と情けない声を出して怖がっている。が、電気が点くと、トミーは怖がっている声を止め、雷ちゃんの手を握っていることに気づき、その手を離す。で、雷ちゃんは立ち上がるとトミーから離れて所長室の様子を見る。すると、犬川は動かず倒れていた。「犬川くん...」と声を上げる猿谷に対して「何か弱点はないのですか?」と尋ねる雷ちゃん。「弱点?」と言う猿谷に対して「どんな生物だって必ず弱点があるはずです」と雷ちゃん。で、少し考えると閃いた。

雷ちゃんはその閃きを確かめるように、地球儀でエクアドルの位置を確認する。(ここで、エクアドルについて調べたことを記しておきます。エクアドルは、赤道直下の太平洋に面した南米の国で、正式名称はエクアドル共和国。アンデス山脈が貫いている。人口は約1200万人で、バナナ、カカオ、コーヒーなどの農業製品を輸出している。また、石油も出る産油国でもある。スペイン語が公用語で、首都はキトである。→「ケー刑」って、自分でも調べたくさせてくれるもので、色々と勉強になります。)更に雷ちゃんは猿谷に確認の質問をする。「南米・エクアドルの平均気温は28度です。私たちが今いるこの建物も、それと同じになるように設定されています。そうですよね?」これに対して「おっしゃる通りです」と言う返事。トミーは「奴にとっては最高の環境なんだよなぁ~」とボヤキを口にするが、雷ちゃんは「確かにその通りですが、ここから一歩外に出れば状況がまるで違います」で、雷ちゃんの考えは、今は3月(この物語のBS-iでの放送は3/5でした。)であり、南米育ちの蚊には耐えられる寒さではないというのである。これに猿谷は、雉山博士が「気温が20度以下になれば確実にキラーモスキートは死ぬ」と言っていたということを思い出した。で、今日の気温は10度前後と言うことで、この作戦を実行して、部屋中の窓を開けてキラーモスキートを外に追い出すことになる。で、3人は「オー」と気合いを入れるものの、トミーが「誰がやるの?」と言うと、お互いの顔を見合って躊躇する3人。

で、雷ちゃんが「私がいきます」と志願して、所長室に入ることになる。雷ちゃんは何かを手にして所長室に突入すると、まずはソファーにある携帯をポケットにしまうことをする。隣ではトミーが「気をつけろ!奴が行くぞ!」と窓越しに注意を与えるが、こういう時は元気満々のトミーです。で、蚊は雷ちゃんに襲いかかろうとする。すると雷ちゃんは、手にしていた蠅叩きを振って、「私の蠅叩きで潰れなさい!」と言って蚊との格闘が始まる。(クールな雷ちゃんも、これで完全に壊れました。→これで今後の雷ちゃんがますます楽しみになりました。(3/5時点で感じたこと)→その通りで、1話や2話とは別人のようなキャラになった雷ちゃんですが、「銭形雷」のキャラの迷走もここでようやく終止符を打つことになり、これからはこの弾けた雷ちゃん路線で行くことになります。そして「銭形雷」は何倍も面白くなりました。)

が、蚊との決着は付かない。蠅叩きを刀のようにして構えて蚊と格闘するも、一進一退であった。そうしていると、昆虫用の捕獲網を手にしたトミーが所長室に入ってきて「岡野が相手だ!」と言って雷ちゃんを助けに飛び込んでくる。(やっぱり銭形を守るということになると、トミーも良いところを見せようと頑張ってくれます。)そして蚊を捕まえようとするが、うまくいかず、昆虫用の捕獲網を頭から被ってしまうトミー。雷ちゃんはその隙に所長室から脱出し、雷ちゃんを助けることは出来たトミーも退散するのだった。

携帯を手にした雷ちゃんは早速柴田束志に電話をする。(柴田の携帯の着信音は、雷ちゃんの「私の稲妻でしびれなさい!」という着ボイスである。)で、束志は公園で逆立ちをしていて、着ボイスを耳にすると「今出ますからね」と言いながらも、逆立ちを止めようとしないで、なかなか出ようとしないでいた。が、逆立ちを止めて、ようやく電話に出た。

蚊取りセンターに白い防護服を着て、顔には養蜂家が仕事の時に被る防護網つきの麦わら帽子を被った男がやってくる。彼は所長室に入ると虫除けスプレーを色々なポーズをしながら噴射しまくるのだった。で、携帯を手にすると、プッシュトーク(スポンサーがDoCoMoですからね...)で報告する。「館内の窓は全て開けました。殺人蚊は出て行ったかと思わます」そう、その男は鑑識の柴田束志であった。(あれっ?いつ窓を開けたのでしょうか?スプレーを噴射しまくっていただけのようでしたが...)で、隣からその様子を見ていた雷ちゃんとトミーは嬉しそうな表情をして、直ぐに所長室の中に入っていった。そして、「警視正!」という柴田の手を取って一緒に喜び合う雷ちゃん。が、この時雷ちゃんは「雷ちゃんでいいですよ」と言いました。(これまでにも何度か「雷ちゃん」と言ったことがある束志も、「警視正」と言う言い方から変わりますが、それでも「警視正」と言うこともあって、こちらはもう少し迷走します。)で、お許しが出たと言うことで「では、雷ちゃん」と言う束志、それを笑って喜び合う雷ちゃん、トミー、束志。が、その時、蚊が飛んでいる音がした。で、「まだいるぞ!」と言って慌てて退室する三人は、何とか無事に脱出した。

扉を閉めたことでとりあえず安心する一同だったが、またも蚊の飛ぶ音がした。蚊も所長室から移動していたのだった。で、ここから雷ちゃんたちのドタバタ劇場が始まることになる。束志は殺虫剤を噴射するが、猿谷は「市販の殺虫剤じゃ無理です」と言うと、「換気口!」と言って、そこから蚊を外に出そうとして換気口を指さす。で、トミーがソファと椅子の上に立って換気口に手を伸ばそうとするが、ここでまたもブレーカーが落ちて部屋が真っ暗になる。するとトミーはまたも怖がりだして「柴田くん、何とかしてくれ~」とヘルプを求める。一方、雷ちゃんは直ぐに「猿谷さん、懐中電灯は?」と探し始めるが、「それが点かないんです。誰かブレーカーを」という猿谷。雷ちゃんは暗がりの中、懐中電灯を探し続けるが、突然布きれが飛んできて、頭から被ってしまう。で、もがく雷ちゃんはそれから逃れようとその布きれを放り投げると、その布は柴田に被さってしまい、トミーの左足が乗っていた椅子を押さえていたが、手を離してしまい、その椅子は少しずつ動いていき、トミーは股裂けのピンチに...

そんな中、ブレーカーにたどり着いた雷ちゃんがブレーカーを入れると、部屋は明るくなった。で、束志はトミーを救出するも、ソファーにトミーと一緒に倒れ込んでしまい、またも色々と騒いでいる。そこに戻ってきた雷ちゃんが「静かに!」と言って蚊の羽音を聞こうと耳を立てるが、音はしない。どうやら蚊は出て行ったみたいであった。で、トミーは「出て行ったか?」と尋ねるが、それに束志が「今度こそ間違いありませんね」と囁くように言う。で、トミーも我に返り「重いんだよ、柴田!」と、束志が乗っかかっていることに対してようやく文句を口にしました。そんなトミーと束志の様子を見て、雷ちゃんもホッとして笑顔を見せる。が、猿谷の様子が何かおかしいことに気づいた雷ちゃんは「どうかしました?」と尋ねる。これに「別に」と猿谷は言うと「ホッとしたな~」と言ってトミーと束志の方に移動していく。で、雷ちゃんは猿谷が立っていた場所後ろにある机の下を覗き込むように見てみると、そこに懐中電灯が隠すようにあるのを発見した。で、それを見た雷ちゃんは唇に右手人差し指を当て、前方に突き出すと「よどむ、悪の天気」(ここでAパート終了。経過時間は16分弱ということで、Bパートは9分半を少し越えたぐらいということになります。)

みんなは安心して所長室に入るが、「安心したらトイレに行きたくなった」と言ってトミー、柴田、猿谷はトイレに行く。この時「銭形くんも一緒に行くか?」と誘うトミーに「何言ってるんですか」と雷ちゃん。で、雷ちゃんはそのまま残り、3人は退室する。が、部屋を出ると猿谷は違う方向に行ってしまった。部屋に残った雷ちゃんは犬川の死体を調べ始める。で、首筋に腫れたような痣を発見。また、机の上にあったこぼれたコーヒーの跡から床に散らばっている書類を経由して犬川の足下までコーヒーの汚れが繋がっていることに気がつく。で、雷ちゃんは「謎は解けたよ、ワトソンくん

猿谷はセンターの外に出てくると、腹の下に隠していた書類を取り出し、ライターで火をつけようとする。が、雷鳴が轟くと、「雷鳴轟く積乱雲。…」雷ちゃんの口上が始まり、「私の稲妻でしびれなさい!」から稲妻が猿谷に落とされ、しびれる猿谷。また、トミーと柴田も駆けつけてくる。「何するんだよ」と言う猿谷。これに「雉山博士と犬川さんを殺したのは、あなたですね」と雷ちゃん。が「殺したのは殺人蚊でしょう」とトミー。(普通ならば、これは犯人の台詞なんですが、今回はトミーが言いました。)すると「殺人蚊なんて実はいなかったんですよ」と雷ちゃん。これに「えっ?」とトミーと柴田。

で、雷ちゃんの説明が始まる。「全てはこれを手に入れたいが為の嘘だったんです」と言うと、底に落ちていた猿谷が持っていた書類を拾う。で、トミーと柴田も落ちている書類を拾うと、それは「国際蚊取りセンター資金流出リスト」だった。「博士が告発したかった犯罪情報はこのことだったんですね」と雷ちゃん。で、そのリストには猿谷と犬川の名前があった。猿谷と犬川は共犯関係であり、センターの資金が横領されていることを知った雉山博士は公にするために警察に通報した。が、そのことを知った二人は自分たちの不正がばれてしまうということで博士を殺害した。が、肝心のリストをなかなか発見できず、また、雷ちゃんとトミーがやってきたことで博士の死体を隠すことも出来なくなってしまった。で、雷ちゃんたちが博士の遺体や部屋の中を細かく調べ内容にするために「殺人蚊」の話をでっち上げた、雷ちゃんたちを所長室から遠ざけた。が、ここでトミーが「ちょっと待った」と口を挟む。「博士の死因は殺人蚊の仕業でなかったとしよう。しかし、犬川産は私たちが見ている前で蚊に刺されて死んだじゃないか」と言う。(普段なら、こういう台詞は犯人が口にするのですが、今回はトミーがその座を奪っています。)これに雷ちゃんは、「私、犬川さんが蚊に刺されるところなんか見ていませんよ。ただ首筋を押さえて倒れるのを見ただけです」と言う。すると「確かに言われてみればそうだ...」と納得するトミーは「じゃあ、犬川さんはどうして死んだの?」と尋ねる。

すると雷ちゃんは微笑んでから「あれは死んだふりです。本当は生きてたんです」と言う。そうしたのはリストを手に入れるためであり、ブレーカーが落ちて部屋が暗くなっていた間にリストを見つけ、急いで元の場所に戻って死んだふりを続けた、と指摘する。これにトミーは「ずっと死んだふりを続けるわけにはいかないでしょう」と問う。すると雷ちゃんは、特効薬が見つかったと言って雷ちゃんたちの目を誤魔化す算段をしていたのだと考える。で、柴田がやってきて、2度目のブレーカーが落ちた時に、猿谷が雷ちゃんに布きれをかぶせ、その隙に所長室に入り、犬川からリストを受け取ると毒を注射して殺害した。また、殺した理由は、リストが入ったから用済みになったと推理する。

すると、猿谷は笑いながら「随分と想像力の豊かな方ですね」と言って手を叩く。しかし「でも本当のことですよね」と雷ちゃんは返すが、(ここでいつもの犯人のように)「証拠は、証拠はどこにあるんですか?その凶器とやらは?」と猿谷は尋ねる。すると雷ちゃんは猿谷の側に歩み寄り、「この中です」と言って机の下から発見した懐中電灯を振りながら示す。猿谷は中から電池を抜き取り凶器を隠した。懐中電灯が点かなくなったふりをしたのはそのためです、と言う雷ちゃんが懐中電灯の蓋を開けると、中から注射器が中から出てきた。で、「毒薬とあなたの指紋が検出されるはずです」と決めてくれました。すると「くっそー、絶対上手くいくと思ったのに...」と猿谷は観念した。で、トミーが猿谷を逮捕した。

事件解決後、街中を歩いている雷ちゃんとトミー。「そうそう、猿谷さんの白衣からICレコーダーが見つかったらしいですよ」と雷ちゃんは語りかける。蚊の羽音はそれから出ていたのであった。「すっかり騙されたよな...」と言うトミーに「電子音は音の位置関係が把握しづらいですからね」と雷ちゃん。(確かに、電子音は周波数スペクトラムも単調であるということ、更に人間が感じやすい周波数でもあり、その音源の方向を掴みにくいですね。)で、トミーは「ところで銭形くんは、殺人蚊の話は嘘だっていつ頃から疑っていたのかね?」と尋ねる。「はじめからおかしいと思っていたんですよ」と答える雷ちゃんに、当然自分もそれに気づいていたという素振りのトミーは「私と同じだ。で、そのこころは?」と問うと、「猿谷さんがキラーモスキートの毒について説明してたじゃないですか。あの時、グリズリーでも刺されたら数秒で死ぬって言ってましたよね、南米・エクアドルにグリズリーは生息していません」と雷ちゃん。で、表情が変わるトミーに「岡野さん、知らなかったんですか?」と突っ込む雷ちゃん。(「知らないんですか~」と言うのは泪ちゃんがよく言っていましたね...)が、笑いながら「知ってたよ」と取り繕うトミー。(まあ、いつものことです。)→「グリズリー」について調べてみたら、確かに南米には生息しておらず、北米にいる生物でした。)が、筆者はそれ以外の理由もあって「キラーモスキート」は嘘っぽいと感じていました。というのは、「ケータイ刑事」で「毒」と言えば「ウラリ」である。毒を持つ生物がいたら、その名前は「ウラリ」の文字が入っているのが普通である。(今回だったら「ウラリ蚊」というような名前になるはずである。)

それを聞いていた雷ちゃんは右手をポケットに突っ込むと、蚊の羽音が聞こえてくる。で、蚊を嫌う素振りを始める。すると、「どうしたんですか?」と尋ねる雷ちゃんに「耐寒性の蚊でも発生したんじゃないか、銭形くん、退避だ」と言って走って逃げて行っちゃいました。それを見た雷ちゃんは笑顔で「もう、本当に怖がり何だから...」と言うと、ポケットから証拠品のICレコーダーを取り出しました。

今回の物語では、「銭形雷」におけるいくつかのお約束が使われなかった。まずは事件の舞台の場所である。ここまで9話の中で8つまでもが「港区赤坂」であったが、今回はそれが語られなかった。まあ、「」の物語であるから、「国際蚊取りセンター」はおそらく「港区赤坂」にあるものと思われます。そしてもう一つは、トミーの資格が出なかったことである。流石に「蚊」にまつわる資格というのは作れないのでしょうか。(雷ちゃんが蠅叩きを手にしていたので、「蠅叩き技能○級」というものを持っているとしても良かったのでは...?)

それにしても、前回と同一ゲストであるにもかかわらず、全く独立した物語として作る辺りは流石ですね。「先週はどうも」「死神博士にそっくりじゃないか」という所はやってくれましたけど... で、関西や北海道では公開はまだだったものの、「ケータイ刑事THE MOVIE」に押されていた「銭形雷」も映画の公開終了ということで、再びギアが入るようになりました。

次回の予習。次回の物語は第11話の「虹は知っていた! ~写真家アシスタント殺人事件」である。で、ネタは「レインボーマン」である。何故この時期に「レインボーマン」なのかということを考えたら、よく分からないものの、特撮ヒーロー・ファンにとっては嬉しくなるネタがあります。しかし、事件の方は死体移動のトリックということで、これまでにもいくつかあった物語のバリュエーションの一つという範疇のものです。が、実はもう一つ仕掛けがあり、BS-iでの放送時には全く想像出来なかったのですが、次の「・1st.11話」は「・2nd.10話」に繋がる物語でもあります。また、テロップは出ませんでしたが、次回のMBSの放送は、いつもより20分繰り上がって、25:55からの放送となっているので、録画予約されている方はご注意を。(いつものままだと、後ろ10分だけということになってしまいます。)

鑑識メモ。「蚊」と「銭形雷」に密接な関係がある、と言う柴田。で、「蚊雷:ぶんらい」(多く集まった蚊の声を雷になぞらえていう語)という言葉を紹介する。そして「他にもたくさん…」と言って、テロップで出てくる単語は「雷」という文字が入った単語ばかりで、「百雷」「雷鳴」「軽雷」「奔雷」「雷婆」「雷雨」「渦雷」「日雷」「雷雲」「春雷」「雷光」「万雷」「落雷」「界雷」「迅雷」「遠雷」(こういうタイトルの日本映画がありましたね。尚、それぞれの意味については、自分で調べてみましょう!)そして、ハートマークに包まれて「柴田雷」というものが出てくると、何とか誤魔化そうとする束志でした。→伝説の四姉妹の時も、鑑識・柴田太郎は銭形姉妹に恋心を持っていて、同じようなことを言っていましたが、束志も同じなんですね。親族関係にあるのかは不明のままであるものの、こういうことを考えたら、やはり親族なんでしょうね。(でも「柴田雷」って、読み方の区切りを変えると「しば・たらい」となる... こんな名前になってしまうことを考えたら、雷ちゃんは?)

 

 

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  • 発売日: 2006/12/22
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ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 2

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
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ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 3

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  • 発売日: 2007/02/23
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上述の「ケータイ刑事」
ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 1

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
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ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

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ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX 1

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ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX 2

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ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 プレミアム・エディション

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ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 スタンダード・エディション

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 スタンダード・エディション

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
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↓「桃太郎」
桃太郎

桃太郎

  • 作者: 斎藤 五百枝
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2001/05
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桃太郎

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  • 作者: 曽根田 憲三
  • 出版社/メーカー: 勉誠出版
  • 発売日: 2004/10
  • メディア: 単行本

まんが日本昔ばなしぬりえ紙芝居「桃太郎」

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 二見書房
  • 発売日: 2005/12
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↓「男たちの大和」
男たちの大和 / YAMATO

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  • 出版社/メーカー: 東映
  • 発売日: 2006/08/04
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男たちの大和/YAMATO 限定版

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  • 出版社/メーカー: 東映
  • 発売日: 2006/08/04
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「男たちの大和/YAMATO」オリジナル・サウンドトラック

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  • アーティスト: サントラ, 長渕剛, 東京フィルハーモニー交響楽団, 久石譲
  • 出版社/メーカー: フォーライフミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2005/12/14
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CLOSE YOUR EYES/YAMATO-男たちの大和 主題歌-

CLOSE YOUR EYES/YAMATO-男たちの大和 主題歌-

  • アーティスト: 長渕剛
  • 出版社/メーカー: フォーライフミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2005/08/24
  • メディア: CD
 
↓「蚊」に関して
蚊・ウイルスの運び屋―蚊と感染症の恐怖

蚊・ウイルスの運び屋―蚊と感染症の恐怖

  • 作者: 栗原 毅, アンドリュー スピールマン, マイケル ド・アントニオ
  • 出版社/メーカー: ソニーマガジンズ
  • 発売日: 2004/05
  • メディア: 文庫
蚊の不思議―多様性生物学

蚊の不思議―多様性生物学

  • 作者: 宮城 一郎
  • 出版社/メーカー: 東海大学出版会
  • 発売日: 2002/02
  • メディア: 単行本
蚊学ノ書

蚊学ノ書

  • 作者: 椎名 誠
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1998/06
  • メディア: 文庫
蚊遣り豚の謎―近代日本殺虫史考

蚊遣り豚の謎―近代日本殺虫史考

  • 作者: 町田 忍
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2001/06
  • メディア: 単行本
↓「エクアドル」に関して
エクアドルを知るための60章

エクアドルを知るための60章

  • 作者: 新木 秀和
  • 出版社/メーカー: 明石書店
  • 発売日: 2006/06
  • メディア: 単行本
ペルー・ボリビア・エクアドル・コロンビア〈’98~’99版〉

ペルー・ボリビア・エクアドル・コロンビア〈’98~’99版〉

  • 作者: 「地球の歩き方」編集室
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンドビッグ社
  • 発売日: 1997/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
ペルー・ボリビア・エクアドル・コロンビア〈2000‐2001版〉

ペルー・ボリビア・エクアドル・コロンビア〈2000‐2001版〉

  • 作者: 「地球の歩き方」編集室
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンドビッグ社
  • 発売日: 2000/01
  • メディア: 単行本
 
 

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「BUGSY MALONE」 [映画(洋画)]

'70's終盤から'80's初頭の4大ティーンエイジャーとして人気を集めた4人のトリを飾るのはこの人ということで、今回は、残るジョディ・フォスターの出演作品をということです。彼女は'80's後半になると「告発の行方」でアカデミー主演女優賞を獲得し、名実共にアメリカを代表する大女優に成長したということで、ティーンを卒業後の作品は多数語りたいものがあるが、現在は4大ティーンエイジャーとして記しているので、ここではその頃の作品ということで「ダウンタウン物語」を選ぶことにしました。

この作品は、アラン・パーカーの監督デヴュー作であると同時に、彼が監督と脚本を務め、音楽はポール・ウィリアムス、出演は、スコット・バイオ、ジョディ・フォスター、ジョン・キャシシ、マーチン・レヴ、フローリー・ダガーたちである。注目点は、本作出演者の平均年齢が12歳ということである。では、子供向けの作品かというと、そうではなく、'30'sのニューヨークの暗黒街を描いた作品である。本作出演時のジョディは14歳(それでも出演者の平均年齢より上なんですよね...)であった。

物語は、禁酒法下のニューヨーク。暗黒街では二つのギャング団が対立していて、その抗争は激しくなっていく一方で... というものである。本作の面白いところは、クライマックスの抗争劇がパイ投げ合戦という所である。映画で「パイ投げ合戦」というと、サイレントの時代からあるネタであり、古典的なものでもあるのだが、古き良き時代の作風であることから、何かほのぼのとした感じを受けることになる。シリアスなドラマも良いのだが、本作のようなノリであると、見ていても微笑ましくなってくると同時に、楽しさをも感じることになる。

そんな中で、娼婦を演じるジョディであるが、貫禄があり、更に妖艶さを持ち合わせている。「告発の行方」以降の大人のジョディとは全く違う味が出ています。本作の様な物語であれば、「暗黒街」を描いた作品であるが、大人から子供まで、家族みんなで楽しむことが出来る作品でもあり、大いに楽しんでもらいたい所である。

 

ダウンタウン物語

  • 出版社/メーカー: レントラックジャパン
  • 発売日: 2004/11/26
  • メディア: DVD

↑映画のDVD | サントラ盤 ↓

ダウン・タウン物語

ダウン・タウン物語

  • アーティスト: サントラ
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
  • 発売日: 2001/12/05
  • メディア: CD

 


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「LITTLE DARLINGS」 [映画(洋画)]

表題の作品は1980年の映画「リトル・ダーリング」である。(ブルッキーとテイタムを出したら、この人を出さない訳にはいかないでしょうし...)ということで、ここではクリスティ・マクニクルである。(が、本作はテイタム・オニールが主役扱いの作品である。→テイタムとマクニクルの共演というのが売りの一つでした。)本作は一夏の体験を描いた青春映画であり、初体験ものの作品であるが、青春像を中心に爽やかに描いていると言うことで、今でも支持されている作品の一つである。

キーミー・ペックの原作小説を、彼自身とダレーン・ヤングの二人で脚本を書き、ロナルド・F・マクスウェル監督がメガホンを取った作品で、音楽を担当したのはチャールズ・フォックスである。出演は、テイタム・オニール、クリスティ・マクニクル、マット・ディロン、アーマンド・アサンテ、マギー・ブライ、ニコラス・コスター、クリスタ・エリクソン、アレクサ・ケニン、シンシア・ニクソンたちである。

物語は、夏休みのこと。15歳のエンジェルとフェリスは、小学生から高校生までの女の子のみを対象としたサマー・キャンプに参加しようとして現地に向かっていた。しかしこの二人は何かと相性が悪く、しょっちゅう対立しているということもあって、現地に向かうバスの中でも喧嘩を始めてしまう。が、こういう場合に限って、キャンプは同室になると言うもので、キャンプは同じ部屋となる。そんな中、同室の女の子・シンダーが「女になった」という自慢話を切り出したことから、エンジェルとフェリスは、どっちが先に男の子を調達して「女になるか」という賭けをすることになり...

改めて見てみると、たわいのない青春映画であり、派手なものは無いのだが、大いに共感することが出来る所が随所にあり、「性」についての描写もオブラートに包んだようにソフトに描いていると言うこともあって、ほのぼのとした気持ちにさせてくれる。

本作は、当時は大人気だったテイタム・オニールとクリスティ・マクニクルという二人が出演しているということもあって、特定の世代の方にとっては嬉しい一本でもある。しかし、テイタムにしろ、クリスティにしろ、この後にはスクリーンへの露出機会が減り、姿を見ることが殆ど無くなるようになったのですが、だからこそ、ティーンのアイドルとしての伝説になったとも言うことも出来る。それにしても、本作を今見ようとすると、DVD化もされていないし、結構苦労します。(が、苦労して見ることが出来たら、嬉しさもより大きくなります。)また、マット・ディロンの若い姿を見ることも出来るので、捜して見ることをお薦めしたい一本である。

 

リトル・ダーリング

リトル・ダーリング

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 1986/04/21
  • メディア: ビデオ
↑画像すらない... /ということで、クリスティ・マクニクルの他の出演作もいくつか(全てビデオ)

恋はあせらず

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 1989/04/28
  • メディア: ビデオ

君がほほえむ瞬間

  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 1991/01/01
  • メディア: ビデオ


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「PAPER MOON」 [映画(洋画)]

表題の作品は1973年の「ぺーパー・ムーン」である。この作品は何と言ってもテイタム・オニールである。彼女は本作出演時は若干8歳であり、それでアカデミー助演女優賞を獲得したということで、天才子役としてその名を映画史に残している。その後、それなりに活躍したものの、「天才子役は大成せず」というジンクスの様になったものの、本作におけるテイタムはまさに凄い!

この作品は、ジョー・デヴィッド・ブラウンの原作、アルヴィン・サージェントが脚本を書き、ピーター・ボグダノヴィッチ監督がメガホンを取ったものである。また、カラーではなく、白黒作品として仕上げたことが、一段と良い味を出すことになった。出演はライアン・オニールとテイタム・オニールの親子に、マデリーン・カーン、ジョン・ヒラーマン、ランディ・クエイドたちである。

物語は、ロード・ムービーである。聖書を売りつけている詐欺師の男・モーゼが、母親が交通事故で亡くなったという9歳の少女・アディを預かって、親戚の家までに届けることになった。最初はお互いに嫌に思っていたが、アディには詐欺師としての才能があり、モーゼは旅を続けるうちに彼は父親のような感情を抱くようになっていく。また、アディも親子のように心を通わせ合うようになっていく、という心温まる物語である。

また、キャラクターにも味があり、何処か抜けている所のあるモーゼに対して、アディは意外としっかりしていて、時には大人顔負けの度胸の良さで詐欺の片棒を担ぎ、大人を手玉に取ることもある。ということで、大人と子供のバディ作品でもある。→「ケータイ刑事」のコンビに通じるところがあります。(特に、子役から活躍している宮崎あおいさん(銭形愛)、黒川芽以さん(銭形泪)を思わせてくれる所もあります。)

本作は、映画として大ヒットを記録たこともあって、アメリカではテレビシリーズのドラマも製作されることになった。で、そのTVシリーズでは、あのジョディ・フォスターがアディを演じているというのも注目です。('70'sの終盤、'80's初頭には、テイタム、ジョディにブルック・シールズ、クリスティ・マクニクルの4人が4大ティーンエイジャーとして絶大な人気を誇っていました。)

派手な仕掛けは無いが、心にちょっとじ~んと来る所があり、ちょっとした笑いや懐かしさもあるいいお話です。一度は見てもらいたい作品である。

 

ペーパー・ムーン スペシャル・コレクターズ・エディション

ペーパー・ムーン スペシャル・コレクターズ・エディション

  • 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
  • 発売日: 2006/04/21
  • メディア: DVD


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