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「DIAL M FOR MURDER」 [映画(洋画)]

表題の即品は1954年の「ダイヤルMを廻せ!」である。フレデリック・ノットの原作舞台劇を彼自身が脚本を書き、アルフレッド・ヒッコック監督がメガホンを取ったサスペンス作ということはあまりにも有名な作品である。音楽はディミトリ・ティオムキン、出演はグレース・ケリー、ジョン・ウィリアムズ、レイ・ミランド、ロバート・カミングス、アンソニー・ドーソンたちである。また、この作品は、全部で3本のヒッチコック作品に出演したグレース・ケリーが初めてヒッチコック作品に出演した作品でもある。(他の2本は「裏窓」「泥棒成金」)また、本作は1998年に「A PERFECT MURDER」(邦題「ダイヤルM」)というタイトルでリメイクされている。(アンドリュー・デイヴィス監督、マイケル・ダグラス、グウィネス・パルトローの主演)

本作は、元々が舞台劇らしく、あるアパートの一室を中心にして、アパートの造りを匠に利用したトリックが秀逸である。若く美しい妻の不倫を知った夫は、彼女を殺してしまうと言う計画を立てた。彼女の不倫相手とパーティに出掛けた間に、悪友に妻を殺させようと下のだったが、逆に妻がその悪友を殺してしまったことからシナリオが狂い始める。妻が不倫をネタに脅迫されていたことにしようということに計画を修正したのだったが...

この作品は、スリルとサスペンスに満ちたヒッチコック作品らしく、実に上手く練られている作品であるが、グレース・ケリーがあまりにも美しいということで、溜息が出てしまいます。(で、彼女のような美しい妻を殺そうと考えるのは...?なんて思ってしまうのですが...)本作によってグレース・ケリーには知的であり、それでいてクールな印象を決定づけることにもなったのであるが、「知的」「クール」「ビューティ」ということでは「ケータイ刑事」の銭形姉妹を何となく連想させてくれる。(銭形姉妹は、まだティーンであり、現役高校生(中学生)なので人妻ということではありませんが...)

既に本作は製作から半世紀以上が流れているが、現在でも楽しむことが出来る作品である。(まあ、半世紀も経過しているので、物語はともかく、登場する色々な小道具、町並み、etc.は時代を感じるものでありますが...)一度は見ておかなければならない作品である。

 

ダイヤルMを廻せ! 特別版

ダイヤルMを廻せ! 特別版

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2006/10/06
  • メディア: DVD

↓リメイク版

ダイヤルM

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DAYS OF THUNDER(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1990年の映画「デイズ・オブ・サンダー」のサントラ盤である。この映画は、「トップ・ガン」のTTコンビ(トニー・スコット監督、トム・クルーズ主演)が再び組んだ作品であり、カー・レース版の「トップ・ガン」と言ったところである。しかも、本作の原案にトム・クルーズの名前がある。(本作で共演したN.キッドマンとトムは(後に離婚しましたが)結婚することになる。)また、サントラの方は豪華アーティストたちが集結したものとなっていて、オムニバス盤としての存在意義はあるが、映画のサントラ盤ということでは「何の映画?」「これでもサントラ盤?」というようにサントラ盤らしくないものとなっている。(→洋楽ファンにとったら嬉しいものであるが、映画ファンにとったら...)

本作のデータを記すと、監督はトニー・スコット、原案はロバート・タウンとトム・クルーズ、脚本はロバート・タウン、撮影はラッセル・ウォード、音楽を担当したのはハンス・ジマーであり、出演はトム・クルーズ、ロバート・デュヴァル、ニコール・キッドマン、ジョン・C・ライリー、ランディ・クエイド、マイケル・ルーカー、ケイリー・エルウィズたちである。

物語は、ストックカーレースに青春を賭ける若者の姿を通して、愛、夢、友情という青春のキーワードとなるものを描いたものであり、取り立ててというようなものではない。また、レース・シーンは見所の一つであるが、バックに流れる豪華アーティストのサウンドのイメージ・ビデオと言った方が正しいかもしれない。

サントラ盤には、当時、一線で活躍していたアーティストたちの名前が連なっているのだが、その名前を見ると、ヒットを放っているアーティストたちといっただけで、一貫性はなく、それこそ個人的に好きな曲を集めたといったようなオムニバス盤という構成になっていることが分かる。

収録されている曲は以下の全11曲である。『The Last Note Of Freedom』(DAVID COVERDALE)、『Deal For Life』(JOHN WAITE)、『Break Through The Barrier』(TINA TURNER)、『Hearts In Trouble』(CHICAGO)、『Trail Of Broken Hearts』(CHER)、『Knockin' On Heaven's Door』(GUNS N' ROSES)、『You Gotta Love Someone』(ELTON JOHN)、『Show Me Heaven』(MARIA McKEE)、『Thunder Box』(APOLLO SMILE)、『Long Live The Night』(JOAN JETT & THE BLACKHEARTS)、『Gimme Some Lovin'』(TERRY REID)。

どの曲が本作の主題歌になってもいいような感じであり、また、格別どの曲が良いというものでもなく、平凡なオムニバス盤となっているため、評判は悪いのだが、その中でも元DEEP PURPLE(3代目のボーカリスト)のDAVID COVERDALE(曲を書いたのはBILLY IDOL)の『The Last Note Of Freedom』だけは聴き応えのあるお薦め曲である。

それにしても、ジャケットに記されている曲順と、DISCに収録されている曲順とが異なっているというのは何とかしてもらいたい所である。(ジャケットの表記は、アーティストのアルファベット順という訳でもないし、曲名のアルファベット順でもないし...)

 

Days Of Thunder: Music From The Motion Picture Soundtrack

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  • アーティスト: Original Soundtrack
  • 出版社/メーカー: Sony International
  • 発売日: 1996/03/19
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デイズ・オブ・サンダー

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  • 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
  • 発売日: 2006/04/21
  • メディア: DVD
 

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「THE LITTLE GIRL WHO LIVES DOWN THE LANE」 [映画(洋画)]

もう1本、ジョディ・フォスターの出演作をと言うことで、今回は1976年の「白い家の少女」である。ちなみに、1976年のジョディは、本作と「タクシードライバー」「ダウンタウン物語」というように、子役時代の代表作が集中している年でもある。(「タクシードライバー」を代表作とする声が多いですが、本作のようなスリラー作品もジョディは持ち味を発揮していて、こちらを推したいところである。)

本作は、レアード・コーニングの原作を彼自身が脚本に仕上げ、ニコラス・ジェスネル監督がメガホンを取ったサイコ・スリラー作品である。音楽を担当したのはクリスチャン・ゴベール、出演はジョディ・フォスター、マーチン・シーン、アレクシス・スミス、モルト・シューマン、スコット・ジャコビーたちである。本作の魅力は、ショパンの音楽を効果的に使っていて、これが雰囲気を盛り上げてくれる。ガゼボが『I Like Chopin』(邦題「雨音はショパンの調べ」)という曲を'80'sになってからヒットさせ、その曲を日本では小林麻美さんがカヴァーしてヒットを記録したが、この曲の雰囲気も何故か似合っているのが本作である。(本作とこの曲は直接的な関係はありませんが...)

物語は、人里離れた丘の上にある一軒家で暮らしている詩人の親娘。父親の姿が見られないということで、家主とその息子がその家を訪れるが、行方不明になってしまう。実は、故意ではないものの、詩人の娘・リンが殺してしまったのだった。更にリンは恐るべきことを犯していたのだが...

少女の悪魔のような一面を描いたサイコ・スリラーであるが、スリラーとしたらちょっと甘いかな、というようにも感じられる作品である。しかし、ジョディの存在感がとにかく凄い、としか言いようがない作品でもある。他の作品でのジョディとは全く別の一面が出ていて、とにかく、ジョディ演じるリンを見たら怖くなってきます。(とにかく、「天才子役」と言われたジョディの演技力が爆発している。)ジョディが後に、アメリカを代表する女優さんになるのも頷けます。こういうジョディを見るというのもまたよろしいかと...(ただ、子役スター、アイドル路線でというつもりでいる方はご覧にならない方がいいでしょう、と付け加えておく。)

 

白い家の少女

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  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2006/05/24
  • メディア: DVD

↓こちらはこれからリリースですが、お買い得版です。

白い家の少女 [MGMライオン・キャンペーン]

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  • 発売日: 2007/01/19
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↓参考まで。

雨音はショパンの調べ

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  • アーティスト: ガゼボ
  • 出版社/メーカー: キングレコード
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DREAM PRICE 1000 小林麻美 雨音はショパンの調べ

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  • アーティスト: 小林麻美
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2001/10/11
  • メディア: CD

雨音はショパンの調べ

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  • アーティスト: 愛里, P.L.ジンビーニ, ガゼボ, 松任谷由実, 渡辺善太郎, 田辺智沙, 羽毛田丈史
  • 出版社/メーカー: テイチクエンタテインメント
  • 発売日: 2000/10/18
  • メディア: CD

 


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