BOB SEGER & THE SILVER BULLET BAND『AGAINST THE WIND』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1980年に発表されたものであり、全米No.1の座も獲得した大ヒットアルバムである。彼らは'70'sの時代から、泥臭い土の香りがするアメリカン・ロックほ聴かせていたが、本アルバムはこれまでの彼らの活動が認められたように絶賛され、1980年度のグラミー賞(最優秀ロック・グループ賞と最優秀アルバム・パッケージ賞)を獲得している。彼らの発表したアルバムでは、傑作中の傑作であり、1978年発表の「STRANGER IN TOWN」と共に彼らの代表アルバムである。が、日本では全くと言って良いように受け入れられないでいる。尚、本アルバムは1980年のBillboard年間アルバム・チャートでは6位にランクインしていて、レギュラー・チャートでは6週間にわたって1位を獲得している。
収録されているのは以下の全10曲である。『The Horizontal Bop』『You'll Accomp'ny Me』『Her Strut』『No Man's Land』『Long Twin Silver Line』『Against The Wind』『Good For Me』『Betty Lou's Gettin' Out Tonight』『Fire Lake』『Shinin' Brightly』。
全米No.1アルバムとなると、シングルの方もヒットしていて、本アルバムからは4曲がシングル・カットされていずれもがヒットしている。特に、『Fire Lake』は1980年のBillboard年間シングル・チャートでは67位、レギュラー・チャートでは最高位6位を記録し、アルバム・タイトル・ナンバーでもある『Against The Wind』は1980年のBillboard年間シングル・チャートで51位、レギュラー・チャートでは最高位5位を記録している。
この2曲が全米TOP 10入りを記録したが、『You'll Accomp'ny Me』は最高位14位、『The Horizontal Bop』は最高位42位を記録している。(この2曲はBillboard年間シングル・チャートTOP 100にはランクインしていない。)
本アルバムの筆者のお薦め曲は、カントリーのテイストもある優しい曲である『Against The Wind』、そしてEAGLESのメンバーがコーラスで参加している『Fire Lake』、彼ららしいロック・スタイルを貫いている『The Horizontal Bop』をピックアップしておく。
泥臭さがあり、それでいて繊細なメロディもあり、パワフルでスケールの大きな所があり、自分たちのサウンドというものを持っている彼らのサウンドはアメリカではメジャーなビッグ・ネームの一人であるが、日本ではとにかくヒットしない。一人でも多くの方に聴いてもらいたいアーティストであるが、本アルバムは「Must」と言いたいアルバムである。じっくりと聴き込みましょう!
ALAN PARSONS PROJECT『THE TURN OF A FRIENDLY CARD』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1980年に発表された彼らの5th.アルバムである。彼らはこれまでも素晴らしいコンセプト・アルバムを発表してきたが、本アルバムでもその力量をいかんなく発揮していて、歴史に残るアルバムとなっている。本アルバムは1981年のBillboard年間アルバム・チャートでは11位にランクインしているが、レギュラー・チャートでは最高位13位であったことから、その内容が認められてロング・ヒットを記録したことが分かる。(本アルバムを耳にすれば、そのロング・ヒットの理由も直ぐに理解できる。)
収録曲は以下の全10曲である。『May Be A Price To Pay』『Games People Play』『Time』『I Don't Wanna Go Home』『Gold Bug』『Turn Of A Friendly Card, Part. 1』『Turn Of A Friendly Card: Snake Eyes』『Turn Of A Friendly Card: The Ace Of Swords』『Turn Of A Friendly Card: Nothing Left To Lose』『Turn Of A Friendly Card: The Turn Of A Friendly Card, Part. 2』。
前半(LPではA面に収録されていた。)はポップで聴きやすい曲が並んでいて、シングル・カットをすればいずれもがヒットしそうな曲ばかりである。実際、『Time』と『Games People Play』がシングル・カットされていて、前者が1981年のBillboard年間シングル・チャートの48位、レギュラー・チャートでは最高位15位を、後者が同年の年間シングル・チャートの66位、レギュラー・チャートでは最高位16位を記録している。
後半(LPではB面ら収録されていた。)になると、それが一転して、コンセプト・アルバムと言ったものとなり、これまでの彼らのアルバムにあった組曲としても実に巧みにまとめ上げられている。スケールが大きく、彼らの真骨頂はここにある。
本アルバムは、LPの時代であればA面とB面で特徴が出ていて、実に味わい深いものであったが、CDでそれが繋がってしまったことによって、連続して聴くにはちょっと辛いところが出てきてしまったものの、傑作であることに違いはない。特に、後半の組曲はじっくりと聴いてもらいたい所である。
鉄板少女アカネ!!#9[最終回] [ドラマ]
予定よりも1回減って、1週間早く最終回となった「鉄板少女アカネ!!」。色々とその原因が言われているが、(製作関係者はしっかりと分析する必要はあるが、)そんなことは視聴者にとったら別にどうでも構わないことでもある。一言だけ言うとしたら、放送枠を誤ったということですかね。ドリマックスが製作していたのだから、BS-iの丹羽多聞アンドリウPに任せて、30分枠として、登場人物を整理したら、何倍も面白くなったでしょうね。(が、BS-iでの放送となったら、予算から真希ちゃんの主演というのは無理...)
1回短くなったことで、展開が急になり、心太との料理対決に勝ったアカネだったが、その前に黒金との料理対決ということになった前回のラストから始まる。(冒頭のアカネの夢におけるコスプレ・コント劇場が楽しみだったのに...→こういうお決まりのお約束まで切ってしまうなんて、酷すぎる!)が、それ以上にエレナ様がぶっ壊れて、完全に別人になっちゃったことの方が特筆するべきことでしょうか。
黒金と勝負することになったアカネは、嵐山に訳を問うが、答えてくれない。で、黒金に問うが、黒金はアカネの作ったハンバーグを口にすると、一鐵を使ってハンバーグを焼く。で、それを食べたアカネ(この時、その様子を見守るエレナ様が食べたそうに見えますが...)は自分のハンバーグを越えていたことを知る。
黒金との勝負は7日後となり、黒金に勝てば全ての話をする、と嵐山は告げると去っていこうとした。が「待ってください」とアカネは父とは全然別の話で、父と会いたいこと、伝えたいことがあることを熱く語る。嵐山は昔の鉄馬ではない、合うのなら強い覚悟が必要と言うが、どうしても会いたいとアカネ。(それはそうですよね。)で、明日、ようやく父と会えることになった。
で、嵐山に言われたように、翌日嵐山の屋敷に一人でやってきたアカネ。が、既にエレナ様が来ていて、アカネと鉄馬との再会に黙っていられなかったのだった。嵐山は「神楽鉄馬は裏の山にいる」と良い、アカネたちを連れて行く。
が、鉄馬は半年前に亡くなり、そこには鉄馬の墓があった。が、それを目にしたアカネは呆然となって膝をつくが、「嘘だ!」。一方、エレナ様は「今までの私は何だったの?」で壊れてしまった。(お答えしましょう。「アカネにまとわりつく、嫌なお姉様でした。」(あえて「お姉様」ということにしておきます。「おばさん」とは言いません。ましてや「お姉ちゃま」とは口が裂けても言いません。))
アカネはそれが受け入れられず「ふざけるな!」と反発するが、嵐山がアカネの母が作って鉄馬に渡したお守りを見せ、最高の食材を手に入れようとして漁船に乗り込み、海で事故にあったことを告げた。が、その事故が本当なら、どうして娘の自分の所に連絡がなく、嵐山の所に連絡が入り、更にどうして墓があるのか、と問う。(やっぱり、銭形舞ちゃん、鋭い!)これに「元の名は嵐山鉄馬という。ワシの息子だ」と告げた。(ということで、アカネは嵐山の孫ということが判明!)更に、鉄馬の名前で食材を送っていたのも嵐山だった。それは、アカネの中に鉄馬の味をどうしても残したいという思いがあったためだった。が、アカネは「人一人の命よりも料理ですか?」と反発した。(この辺りは純粋なところがある17歳ですね。)
ちゆきでは常連客相手がアカネの帰りを待っていた。(ゆず・みかんがスペシャル料理を出していたが、これは別にどうでも構わないこと。)そこにアカネが帰ってくるが落ち込んでいる様子だった。で、みんなはアカネにどうだったかを尋ねる。で「むかつくぐらい元気だった」と答えるアカネ。明るく振る舞っているアカネだったが、その話を店の外で聞いていた心太。アカネはみんなに心配掛けまいとして、それらしいことを口にするが、話を打ち切ってアカネ・スペシャルを作り始めるが、コテを手にすることが出来なかった。そこに「もう無理に嘘はつかなくていいから」と心太が見かねて飛び込んできて「お墓」のことを口にする。が、アカネは店を飛び出して行ってしまう。(で、後を追う心太。)こういう場合のアカネの行き先は鉄輪塊しかなく、心太が優しくアカネを慰めてくれる。
「私、透明人間になっちゃいたい」と口にしたアカネ。→「透明人間」「時空移動」「瞬間移動」「サイコメトリー」の中から「透明人間」を選択したと解釈しましょうか。(が、それは不正解で「サイコメトリー」が正解です。→昨夜の「恋する日曜日・ニュータイプ」の第10話におけるi-アクセスによる出題クイズです。(どれだけの方が分かる?)→同じドリマックス製作のドラマということで繋げてみました。)でも、一鐵から龍を出すことが出来るアカネも、ある意味では超能力者?
結局、その夜は鉄輪塊で一緒だったアカネと心太。しっかりと手を握り合っていたが、この二人だったらそれ以上のことはなかったでしょうね。まして、アカネが精神的に参っていましたから...
慌ててちゆきに戻ったアカネを待っていたのはエレナ様だった。(そういえば、ちゆきの店内に、妹・銭形零ちゃん(夏帆ちゃん)が出ている「三ツ矢サイダー」のポスターがちゃんと貼ってありますね。流石は舞お姉ちゃまです。)「遅~い!」と怒るエレナ様だったが、ちゃんとした彼氏も出来ずに困っている、なんてことを吐いちゃいました。(これまでの性格を考えたら、誰も近づかないのも当然でしょうが...)用件を尋ねるアカネに「私につきあいなさい」と言ってアカネを連れて行く。(秘書・北村も「アカネ様」と言い出して、今までとは違っている...)
エレナ様が連れて行った場所は、東京フードパーク建設予定地だった。で、超高級鉄板料理店を作り、その店の総料理長にアカネがなるのよ、と告げる。(で、雑魚料理人をずらりと用意する。)更に、黒金との勝負に絶対勝ちなさい、とも告げる。(今まで、アカネの味方をしたことのなかったエレナ様が、手のひらを返したようになりました。)が、アカネは「帰ります」と言って拒否。それでエレナ様は「お願いします」と言ってアカネに向かって土下座までする。(あのエレナ様が...これは真夏に雪が降るぞ、と思いましたが、2000人を越す西豪寺グルーブの視野員が路頭に迷うことになるかもしれない、ということを口にするとは、社員のこともしっかりと考えていたのですね。)
アカネはエレナ様たちが見守る中で料理をすることになるが、コテを握ることが出来ない。そこに心太が、鉄馬からの小包が届いたと飛び込んできた。で「ええっ~!」
ちゆきに戻り、その小包を前にしたアカネ。(指しだした場所は岐阜県関市昇龍村)で、包みを解くと「小鉄」と書かれた木箱だった。(「小鉄」で思い出すのは、「じゃりン子チエ」に出てくる猫の小鉄ですが... まさか、猫の剥製なんてことはあり得ないですよね...)で、中にはコテとアカネ宛の手紙が入っていた。が、アカネはその手紙かせ怖くて読めず、心太に読んでもらう。
手紙の文面はどう見ても大人の文章ではないものだったが、アカネは目を閉じてじっと聴いていた。で、コテは発注から納品まで半年以上もかかるというものであった。で、アカネはそのコテで豚玉を作った。(流石最終回、これまでの総集編といった感じで、いくつかのシーンが流れる。)
エレナさまが、みんなにアカネが話があると言って集めた。(すっかり、アカネの支援者になったエレナ様です。)で、アカネは黒金との勝負を受けると告げる。また、エレナ様が全面プロデュースをして、100人の審査員を集め、嵐山が審査委員長としてビッグなイベントになることになった。(勝負の日は当初の通りで、5日後)
勝負の日、スタジオは完全に「料理の鉄人」である。北村が司会を担当して幕が上がる。まずはエレナ様の開催のお言葉だが、この時のエレナさま、ピンク色のカツラを着けているが、「タイムレンジャー」に出てきた敵の女幹部リラを何となく思い出させてくれる。→エレナ様(片瀬さん)、次の戦隊で敵の女幹部をやってくれたら面白くなりそう...
アカネと黒金の入場。でも、その前に「Let's Get Ready To Rumble!!」と叫んでもらいたかった...(ボクシング・ファンならば分かりますよね。超有名なあのリング・アナウンサーの名文句です。)
エレナ様の「それでは豚玉一本勝負、始めなさい!」で勝負開始。この時のエレナ様、完全に自己陶酔の世界に浸っていて、仮面舞踏会で付けるようなメガネをかけている...
アカネは小鉄を手に、「行くよ、一鐵!」で龍を出したアカネ。(「正義のアカネ様の豚玉、食ってみな!」と言いたそうだったアカネでした。)
(勝負の結果が描かれず、)一年後。新聞には東京フードパーク着工の記事が一面に出ている。(一面に載せるようなことですかね?他にこれというニュースがなかったのか、それとも、毎朝新聞って、西豪寺グループの息のかかった新聞なの?)が、鉄板料理料理長だけは不在だった。
屋台のお好み焼き屋に「豚玉一枚」という注文。で、店員が「家のは美味いよ。日本で2番目に美味い豚玉だから」と言っていたのは黒金だった。(ということで、アカネとの勝負には負けたということが分かりました。)それにしても「日本で2番目」って、「快傑ズバット」のあの台詞じゃないですか!黒金は、負けたら料理を止めると言っていたが、止めることが出来なかったのだった。また、エレナ様も登場して「私の下で働きなさい」とスカウトに来たと言うが黒金は懲りていなかった。
その頃アカネは、心太・ゆず・みかんを連れて鉄輪塊でお好み焼きを売って、各地を回っていた。(この顔ぶれならば、心太が運転手ですね。)
そこで、龍の入れ墨の秘密が明かされ、それは嵐山の門下生はあの焼き印を押すのがお約束だったということでした。
そんなところに「大変だ!」と言って心太が掛けてくると「アンコウ料理トーナメント大会」のポスターを持っていた。で勝負と言い、つぶれかけの料亭の新米女将が地上げに狙われていて、美人で...なんてことを口にした物だから、「美人?」とアカネは反応し「この浮気者!」と言ってコテを持って追いかけていきました。(でもここは「正義の舞様ステップ、受けてみな」とか「正義のアカネ様コテさばき、受けてみな」と言って、ストラップが飛んできて、心太を捉え、大回転させてもらいたかった...)
結局、筆者は初回から最終回までずっと「ケータイ刑事」モードで突き進んできましたが、色々と突っ込める所がたくさんあったということ、このノリは地上波ではなく、BSデジタルでやって欲しかったところです。(丹羽Pだったら、もっと上手くまとめてくれたでしょう。)かつての大映テレビのドラマの雰囲気があったり、日曜21時という時間帯の作品としてはあまりにも場違いな物語でしたが、楽しませてくれました。(まあ、色々とイチャモンを付けたい所も多々ありましたが、B級作品の怪作として扱うことで、それには目を閉じて楽しむことにしていました。)
真希ちゃん(頑張り屋さんの真希ちゃんらしく、本当に頑張ってくれました。)はじめ、出演者の皆さん、お疲れ様でした。尚、エレナ様を演じた片瀬さんには、是非、次の戦隊の悪の女幹部を演じてもらいたいところです。
↓やっぱりこれらを記さないことには、この記事は成り立ちません。
↓本文中に記したいくつか
↓大映テレビ作品をいくつか
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