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ケータイ刑事銭形雷11話[改訂版] [ケータイ刑事]

今回・第11話の物語は「虹は知っていた! ~写真家アシスタント殺人事件」である。今回のゲストは「ケー刑事」ではお馴染みの諏訪太朗さんであり、「銭形雷」ではやたらと登場するオカマ・キャラを演じている。(お馴染みの顔も次々と「銭形雷」に登場してくれます。)そして、ネタは「虹」がキーワードということで、「レインボーマン」である。(雷ちゃんって、マニアだったんですね...)特に、新作・リメイクで新たに製作されるということも無いので、何でこの時期に?という疑問はあったが、「天気」に関係するということを考えたら納得である。こういう物語は雷ちゃんならではです。(が、伝説の四姉妹でも、「常識」として知っているでしょうが...)

また、この物語のBS-iでの放送時(2006/3/12)では、全く気づくことのなかったネタが仕掛けられていて、後の「・2nd.10話」に繋がっているのである。このことは、頭の片隅に置いておきましょう。

今回のMBSの放送は、いつもより20分繰り上がって、25:55からの放送となったため、いつもの時間で録画予約されていた方は無事に録画できましたか?(繰り下がった場合だと、結末を見ることが出来なくなりますが、繰り上がった場合は発端が分からず結末が分かってしまうと言う訳が分からない事態になってしまいますね。)録画に失敗したという方は、まもなくリリースされるDVD-BOX1で見ましょう。(この物語はBOX1に収録されます。)

この記事のタイトルに「[改訂版]」と付いているのは、BS-iの本放送時に記したものをベースにして加筆を行ったためです。(BS-iの放送時に記したものはその物語が最新作であった時に記したものですが、今回は「銭形雷」全40話まで見た後なので、全体を見通した観点からも追記しています。)BS-iの本放送時に記したものと合わせてご覧頂ければ幸いです。(BS-iでの放送時に記したものは、ここをクリックして下さい。)ということで、(やや長めの)長文&(今更ながらの)ネタバレありで、本編に行きます。

あるビルの屋上。いきなり雷ちゃんに稲妻を落とされ、しびれている男。倒れて煙を噴く。(雷ちゃんの口上はなし。)西部劇風のアレンジがされた主題歌明日吹く風」(この物語の初放送時点では曲名は不明でしたが、後ろの物語を全部見たから分かることです。)のメロディが流れ始めると、雷ちゃんとトミーが犯人に近づいていく。犯人は「雷ちゃ~ん」と言って手を伸ばすが、トミーが「田沢孝治(たざわ・こうじ、この名前も「・2nd.10話」まで覚えておきましょう。)!」と言って蹴りを入れ、おとなしくさせると、殺人容疑で逮捕した。で、二人の警官がやってきて田沢を連行していく。トミーは「一件落着」と口にし、雷ちゃんもホッとして空を見上げると「うわぁ、綺麗な虹」と言って感激している。空には二重になった虹が出ていました。(内側の方を「主虹」と言い、外側の方を「副虹」と言う。尚、一般的に見られる「虹」は「主虹」だけであり、一重のものであるが、希に二重になった虹が見られることがある。また、「主虹」は外側が「赤」で内側が「紫」であるが、「副虹」は内側が「赤」、外側が「紫」というように、色の順番が逆になります。また、視半径は「主虹」が40度~42度、「副虹」が50度~54度である。)ということで、ここに登場した二重の虹の色の配列は理論的にも間違っていませんでした。(→この辺りはしっかりと調べて確認しました。)尚、この時の日時は3/11のPM5:30と字幕で出ている。

で、雷ちゃんはその虹を携帯のカメラで撮影していました。で、「ダブル・レインボーじゃないか」と言うトミーに、「これで明日は快晴ですね」と雷ちゃん。「どうして?」と問うトミーに「夕虹は晴れの前兆です。逆に朝虹は雨。もし朝に虹を見ることがあったら、傘を持って出掛けた方がいいですよ」と豆知識を披露する。で「えっ、そうか~」とトミーは腕組みをして勉強になったというような顔つきになるが、雷ちゃんが「知ってますよね」とちょっと小馬鹿にしたように言う。すると、笑い出して「勿論、知ってるさ。そんなことは基本中の基本じゃないですか」と調子の良いことを言うトミー。「今の、試験に出るかも~」と雷ちゃんは言うと去っていくと、慌ててメモ帳を取り出して「もう一度最初から教えてよ~」とトミーは雷ちゃんの後を追っていきました。(やはりトミーは知らなかったようです。)

翌朝、「予報的中」と雷ちゃんは言うと、自転車に乗って出かけようとしてこぎ始める。「本日は晴天なり~」とご機嫌な雷ちゃんだったが、直ぐに「警視庁から入電中」と、事件を知らせるメールが届く。で、自転車を停めて携帯を広げる雷ちゃん。(自転車でも、運転中に携帯を開いてはいけません。)事件は、横浜市緑山で殺人事件発生。被害者はカメラ・アシスタントの川崎健一。直ちに現場に急行せよ、ということでした。(雷ちゃんでは初めての場所となりますが、横浜市だったら警視庁は管轄外なんですが...)

現場は「レインボー写真事務所」であり、雷ちゃんたちは既に捜査を開始していた。で、柴田束志が「首を絞められたことによる窒息死、死亡推定時刻は昨日の夕方5:30です」と逆立ちをしながら報告をする。それを聴いたトミーは「昨日の17:30頃といえば...」も雷ちゃんは「私たちは虹を見ていましたね」(→やっぱり、冒頭の逮捕劇は本編とも関係がありました。→「・2nd.10話」にも繋がります。)で、死体を調べる雷ちゃん。(この時、部屋の子棚の上に「レインボーマン」のダッシュ2(火の化身)のフィギュアがさりげなく置いてあります。(流石は「ケー刑事」、拘るところは拘っています。)で、雷ちゃんは側に落ちていた曲玉のついたネックレスを発見する。トミーがそれをペンで引っかけるように持ち上げると「これが凶器であれば、犯人はかなり狼狽えているなぁ」と犯人の首根っこを押さえたような言い方をする。で、雷ちゃんが「柴田さん、指紋は?」と問うと、逆立ちを止めた束志が「ダメです。犯人らしい指紋は検出されませんでした。」と報告する。(でも、いつ指紋を調べたの?)雷ちゃんは「金目のものは盗まれていないみたいですし、物取りの線は薄そうですね。」と事件の方向性を口にする。

そんな雷ちゃんは、部屋吊されている「虹」の写真に気づくと、そっちに移動し、トミーも雷ちゃんを追いかけ、「虹の写真ばかりだ...」と口にし、写真の一枚を手にして見ていると、「汚い手で触らないで!」と言ってトミーを突き飛ばす男が現れた。彼はインド風のターバン(カラフルな色)をしている怪しげな男で、またも「オカマ・キャラ」です。(そう言えば、柴田束志は南インドのタンジャブール市警から警視庁に赴任してきたということになっていましたが、その設定は完全に何処かに行ってしまいました...)飛ばされたトミーに「岡野さん、大丈夫ですか」と駆け寄り、ずれたメガネを元に戻してくれる優しい雷ちゃん。で、トミーは「あんた誰?」

名刺を出す男。それを手に雷ちゃんが「七色に輝く写真家・レインボー万・作さん?」と首をかしげるが、トミーが「レインボー万作、あなたがあの有名なレインボー万作」と言って驚いた。で、雷ちゃんが小声で「知ってるんですか?」とトミーに問うが「嘘?知らないの?」とトミー。(いつもとは逆パターンです。)で、「インドで長年修行を積んで...」とトミーが説明をすると「あっ、はいはい」と思い出したような口調で言葉を返す雷ちゃんだったが、「知りません」とあっさりと言う。で、場は白けた雰囲気となり、レインボー万作はズッコケる。→雷ちゃんのキャラ、本当に弾けて変わりました。(なんか、泪ちゃんと零ちゃんを足し合わせたようでもあります。)

気まずい雰囲気の中、雷ちゃんは「あのう...早速ですが、事件についていくつかお聞かせ下さい」と言って切り出し、事情聴取を始める。被害者の川崎は万作のアシスタントをしていたということで、誰かに恨まれていたということは無いかと尋ねるも、そう言うことはなく、真面目で良い子という返事。昨夜も(万作の)写真展用にプリントの整理を遅くまでしていたのだった。で、トミーが「あれですか」と言って立ち上がり、壁に貼ってある万作の写真展のポスターの前に行って、それを口にする。ポスターには「レインボー万作写真展・虹の彼方へ」とあった。で、「虹は私のライフワークなの」と言う万作。(つまらない雇われ仕事の合間に撮り貯めたと言う。)で、トミーの手を握り「刑事さんも是非いらしてね。待ってるわ」と、その道に突き進んでいきます。

続いて雷ちゃんは死亡推定時刻を口にして、その時間のアリバイを尋ねる。これに、赤坂の写真展の会場にいたと答える万作。更に雷ちゃんは「証明できる人はいますか。レインボーマンさんが...」と言うと、万作は語気を荒げて「レインボー・万作だよ!」とお怒りモードに。(これは当然でしょうが、雷ちゃんもちょっとしつこい。→雷ちゃんは「レインボーマン」が大好きなんでしょう。)で「すみません」と謝る雷ちゃん。万作は「証明できる人...」と思い出そうとするが、「ちょっと待って。なんで、そんなこと言うわけ?私が殺したと思っているわけ?」と語気を荒げて言うと「酷い...」と言って泣き始める。トミーが「泣かないでください、そういう訳じゃないんですよ」となだめ、雷ちゃんも「ごめんなさい、レインボーマン・作さん。ごめんなさい」と謝りの言葉を口にする。(やはり、「レインボーマン」から離れられない雷ちゃんです。でも、実写版の「レインボーマン」が放送されたのは1972/10~1973/9であり、アニメの「レインボーマン」も1982/10~1983/3の放送である。雷ちゃんの世代は「レインボーマン」とはかけ離れていると思います。ということで、雷ちゃんは実は「ヒーロー・オタク」だったと考えられます。→伝説の四姉妹が全員「○○クイーン」だったので、雷ちゃんも「ヒーロー(オタク)・クイーン」?)で、雷ちゃんはトミーのハンカチを奪うと、「よかったらこれ」と言って手渡す。万作はそのトミーのハンカチを手にすると、それで思いっきり鼻をかみました。(このハンカチ、パリで買った高級品らしいです)そうしていると、万作は「そうだ、昨日のあの頃って、虹出てたわね」と思い出し、その時会場の窓から撮ったという写真を見せる。(二重の虹の写真である。)雷ちゃんも携帯の写真を開き見比べる。で、何かに気づいたような雷ちゃんでしたが、はっきりとは分からない様子だった。

万作の事務所を出た雷ちゃんとトミー。トミーはアリバイも成立ということで「容疑者リストから外そう」と提案するが、雷ちゃんは「ちょっと待ってください。あの人、絶対怪しいですよ」と言うが、トミーは「刑事は勘に頼ってはいけない」と言い出して「刑事のいろは」を語り出す。(これはお約束です。)雷ちゃんはそれを聞き流しているが、トミーは語り続ける。で、ゆっくりと歩き出す雷ちゃんに気づいたトミーが雷ちゃんを追って「私の講義も聴かないで、何処いくつもりだ」と問うと「聞き込みです」との返事。(トミーの講義なんか聴いているのは時間の無駄ですからね...)ということで、本当に万作が写真展の会場にいたかを確かめることにした。またトミーは現場周辺をあたるということで、別行動をとる。

聞き込みをしている雷ちゃん。携帯が「ライラライライ♪」という本作主題歌明日吹く風」の着メロで鳴ると、それに出る。電話はトミーからであり、目撃者が出たという知らせだった。で、赤坂美術館(どう見てもヨーロッパの某・Iで始まる国にある有名な広場&建物にしか見えないのですが... →「港区赤坂」の時空の歪はドンドン進行していきます。)で写真展の準備をしている万作の元に行った雷ちゃんとトミーは「ちょっとお伺いしたいことがあります」と再び万作に事情を聴く。写真を見せて「あなたはこれと同じ型の車をお持ちですね」と尋ねる。「ええ、持ってるわ、色は違うけど」という返事に「赤い色でしょうか?」と更に尋ねると「ええ、どうして知ってるの?」と万作。で、トミーが、昨日の午後6時過ぎに遺体発見現場の直ぐ側で赤い車を見たという目撃者がいたと言うが、万作は「同じ色、同じ型の車なんていくらでも走っているじゃない」と相手にしない。が、トミーは「あなた(万作)の顔も見たと言っている」と言うも「証拠の写真でもあるのかしら?刑事さん」と、これは犯人が必ず口にする台詞です。で「見間違いでしょう、私ってよくいるタイプだから...」と万作。するとカメラ目線で雷ちゃんが「よくはいないでしょう」とツッコミを入れるが、雷ちゃんのこのパターン、完全に定着です。

雷ちゃんは部屋の窓を目にすると、虹の写真のことを尋ねる。「この会場の窓から撮ったんですか?虹の写真です」で、ちょっと慌てて「ええ」と答える万作は「もういいかしら」と話を終わらせようとする。すると「あと一つだけ」と雷ちゃんは「万作が川崎の写真を自分の作品として発表した」という噂の真偽を問いただす。が、万作は否定も肯定もしなかった。川崎は近く、写真雑誌からインタビューを受けることになっていて、その席で盗作されたことを話してしまうかも知れない、そうすると万作には死活問題となる、ということで、万作には動機がある、と雷ちゃん。が、万作はアリバイを主張する。これにトミーは「しかし証人がいないことには...」と言う。すると万作は「私、昨日今井ちゃんに会っていた」と言い出す。今井ちゃんは万作のカメラ仲間であり、銀座の行きつけのカフェで4時頃から二人でお茶をしていたと言うのだった。

その裏付け捜査を行い、万作は店を出て今井ちゃんさん(雷ちゃんは「今井ちゃんさん」と言っている)と別れたのが5:15、店の前に止めてあった車で赤坂の写真展会場に向かい、5:30に到着、また銀座のカフェから緑山の事務所にはどんなに急いでも1時間はかかり、直接事務所に向かったとしても、到着するのは6:15ということで、死亡推定時刻の5:30には緑山には行くことが出来ない。が、雷ちゃんは「諦めるのはまだ早いです」と言って、本当に銀座から緑山まで1時間かかるのかを調べることにした。

緑山の事件現場の近くで、車でやってきたトミーは携帯電話を開いて「私の稲妻でしびれなさい!」という雷ちゃんの着ボイスを聞きながら遊んでいる。(この着ボイス、DoCoMo携帯(一部の機種は除く)であれば、BS-iの放送が終了した現在でもDLできます。)そこに雷ちゃんがやってきて後ろからそっとトミーの肩を叩く。で「何聴いてたんですか?」と雷ちゃん。「何でもない」と言うトミーだったが、雷ちゃんはしっかりとチェックしていました。で、電車でやってきた雷ちゃんは1時間20分、車(ナンバーは「品川300 に 45-81」のあの高級車です。)のトミーは1時間ジャスト、しかし夕方はもっと混むからもう少しかかるということで、万作は犯行時刻に事務所に来ることは不可能という結論が出る。

それでもまだ疑いを捨てきれない雷ちゃんは、再び赤坂美術館の万作の元を訪れ、凶器となったネックレスを示す。しかも、万作は先週の火曜日に渋谷のレインボー・デパートでそれと同じものを購入していた、と店員が覚えていて証言が得られたのだった。が、万作は笑いだし、「私がその日買ったのはこれよ」と言って自分の首にあるネックレスを見せる。それは凶器のネックレスと全く同じものだった。で「残念でした」と言って笑う万作はそのまま席を外す。雷ちゃんは唇に人差し指を当て、それを高く突き上げると「よどむ、悪の天気」(ここでAパート終了。経過時間は16分を回ったところなので、Bパートは9分少しということになります。)

警視庁に戻った雷ちゃんとトミーは捜査会議。トミーは、「彼のアリバイは完璧だよ」と言って諦めムードだが、雷ちゃんは完璧すぎてかえって怪しいと睨み「このアリバイにはきっと何か裏があるはずです。私たちを騙すトリックが」と口にする。そんな中でトミーは腕時計を見ると「4:30(夕方ではなく未明の方です)じゃないか、いい加減に帰りましょうよ」と口にする。(→高校生の雷ちゃん、徹夜で捜査とはご苦労様です。が、未成年をこんな時間まで働かせていていいの?)しかし、雷ちゃんは「ダメです。今夜中に解決しないと...」という。その理由は「明日からおじいちゃまと温泉旅行(フランクフルト)に行くから」ということでした。→温泉旅行とはのんびりしたものです。そういえば、舞ちゃんがインターポールの視察のためにフランスにおじいちゃまと旅(「・13話」)に行ったことがありました。銭形警視総監は結構海外に行っているようです。

で、雷ちゃんの「フランクフルト」という言葉を受けて、机の上には「フランクフルト ~温泉巡りの旅~」というパンフレットが置いてあり。(しっかりと「警視庁推薦」という文字が入っている...)で、それを広げたトミーは、そのパンフレットに書いてある文章を声を出して読む。で、「東西ドイツ統一後は…」という所を耳にした雷ちゃんが反応し、「今のところをもう一度読んでください」で、トミーが「東西ドイツ統一後は…」と再び声を出して読むと、「東西ドイツ→東西」から閃いた雷ちゃんは「謎は解けたよ、ワトソンくん

写真展の会場、万作は展示された写真に掛けられているカバーを一つずつ外して準備をしている。そして一番大きなパネルの前にやってきて、それに手を伸ばしたところで雷鳴が轟く。「あら、雷かしら...」と万作。が、「雷鳴轟く積乱雲。…」雷ちゃんの口上が始まり「私の稲妻でしびれなさい!」から稲妻が万作に落とされる。しびれて倒れた満作は煙を噴く。で、雷ちゃんが着地を決めて颯爽と登場する。雷ちゃんの姿を見ると「何すんじゃ、こりゃあ!」と怒り爆発の万作。が、雷ちゃんは「やっぱりあなたが犯人ですね、レインボーマン」と、ここでも「レインボーマン」と言う。(ここまで言うとなると、雷ちゃんは完全なレインボーマン・マニアなんでしょうね。)

トミーが駆け込んできて「どうしたんだ銭形くん、こんな朝早くに...」と言うも、雷ちゃんはそんなことは気にせずに万作を問いつめる。「あの日の夕方5:30に万作さんがこの会場にいたというのは嘘だったんです」と語る。これに「証拠は何処にあんのよ」と万作。雷ちゃんは「証拠はこれです」と言って、ダブル・レインボーの写真を見せる。万作は正真正銘、あの日の虹だと主張するが、「はい、知ってます」と雷ちゃん。で、カメラ目線で「虹がどんな時に発生するか、ご存知ですか」と言って、虹の発生原理の説明をしてくれる雷ちゃん。(どうせだったら「教えて、雷先生」ということをやってくれたらいいのに...)→虹の発生は、背後に太陽があり、かつ、視線の先に雨雲がある時に見ることが出来る。(まあ、これは基本常識です。)

で、雷ちゃんは、万作が言う窓からは、虹の写真を撮ることはおろか、見ることも出来ない、と言う。万作は「どうして?」と言って、その窓から外を眺める。で、「悪いけど、私の勝ちね」と自信満々になり、カーテンを開く。すると窓の外には二重の虹が出ていた。が、「あれは見えて当然ですよ。だって朝虹じゃないですか」と雷ちゃんは言うと、説明を始める。万作があの日見たと言ったのは「夕虹」であり、それは東の空に出る虹である。(朝虹は西の空に出る。)しかし、この部屋の窓は西向きであり、朝虹が見えたと言うことは、その正反対の位置に出る夕虹は絶対に見ることは出来ない。で、トミーは感心して笑い出すが、万作もやはり笑いだし、「肝心な問題はどうなのよ」と言って、川崎が殺された5:30に自分は事務所に行くことは出来ないということを口にして開き直り、「それとも、どこでもドアでも使って瞬間移動したとでも言うの?」とまで口にしました。これに雷ちゃんは、「そんなことしなくても、5:30に川崎さんを殺すことは可能です」と言う。トミーは雷ちゃんの側に駆け寄り、小声で「どうやって?」と尋ねる。そこに、「ライラライライ♪」という主題歌明日吹く風」の着メロが流れ、柴田からの電話が雷ちゃんに入る。電話に出ると「出ました。警視正、いや、雷ちゃんの言う通りでした」と報告する。(前回、雷ちゃんが「雷ちゃんでいいですよ」と言ったため、こういう言い方をした束志だが、この後、しばらくは「警視正」と言ったり「雷ちゃん」と言ったりします。)報告を受けた雷ちゃんは「ご苦労様でした」と言って敬礼し、電話を切る。(雷ちゃんの携帯はSH902i(赤)、通話はいつものようにTV電話です。)

で、雷ちゃんは万作に向かって「あなたの車を調べさせてもらいました。座席の下からルミノール反応が出たそうです」と言う。DNA鑑定をすれば川崎のものか、直ぐに分かるということを伝え、推理を続けて語る。万作は5:15に確かにカフェを出た。また川崎が殺された時間も5:30であり、殺されたのは緑山の事務所ではなく、カフェからほど近い場所で万作の車の中。川崎殺害後、万作は虹の写真を撮り、遺体を事務所に運び、その場で殺されたように見せかけた。また、凶器となったネックレスについては同じ型のものを予め別の店で買っていて、アリバイをより完全なものにする工作をしていた。推理を語り終えると「これがあなたのトリックですね」と詰め寄り、万作は何も言わずにその場に膝をついて観念した。

トミーが「どうして川崎さんを?」と動機を尋ねる。「やっぱり盗作の噂が?」と言う雷ちゃんだったが、万作は「そんなのデマよ」と噂を否定し、「好きだったの、彼のこと。でも、ふられちゃった」と、「歪んだ愛」(でも今回は睦月脚本ではない...)が動機であったことを語る。(それにしても、ここで流れる「西部劇風アレンジ」の主題歌のメロディはなかなか渋くてカッコイイ!)で、トミーが「レインポーマン・作、川崎健一さん殺害容疑で逮捕する」と言って手錠を掛けました。(雷ちゃんが言ったように、トミーも「レインボーマン」と言いました。)で、連行される万作は幕が掛けられたままの大きな写真パネルを見て「今日からだったのになぁ...」と漏らしてトミーに連れられていった。すると、大きなパネルにかかっていた幕が自然と落ちた。その大きなパネルにはダブル・レインボーの写真でした。

事件解決後、朝の川辺の道を歩いている雷ちゃんとトミー。雷ちゃんはアクビをしながら「眠い...」と言うが、トミーは笑いながら「警視総監と温泉旅行でしょう。楽しそうじゃないですか」と冷やかしの言葉を口にする。すると「じゃあ、一緒に行きます?おじいちゃまと二人っきりにしてあげますよ」と雷ちゃんはトミーを温泉旅行に誘うが、トミーは固辞した。雷ちゃんは「あっ、まずい」と急に慌て始め、急に自転車をこぎ始めてトミーの前を走り去っていく。トミーは「何慌ててるの?出発までまだ時間あるよ」と言って呼び止めようとするが、それを無視して走り去っていく雷ちゃん。トミーは「それとも、雨でも降るって言うんですか、雲一つ無いって言うのに」とシニカルに続けるが、トミーの所に雨が...(と、これはよくあるお約束でした。)で、雷ちゃんは一旦自転車を停めると、カメラ目線で「朝虹は雨。みなさん、傘をお忘れなく。銭形雷でした」と言って締めました。(カメラ目線の雷ちゃんはもはやお約束になりました。)

今回の物語は、警視庁で唯一、気象予報士の資格を持っている雷ちゃんという設定を上手く使ったトリック解明劇でした。でも、トミーの資格が出てこないというのはちょっぴり寂しい... とにかく、雷ちゃんも、舞ちゃん、泪ちゃん、零ちゃんのように弾けて本当に楽しくなってきました。尚、「レインボーマン」に拘った雷ちゃんが「ヒーロー・マニア(ヒーロー・クイーン)」ということについてはここまでで、それ以上語られることはありませんでしたが、「マニア」であるということは確定ですね。

次回の予習。次回の物語は第12話の「雷が凶器? ~森田正光殺人事件(A面)/エロイムエッサイム!我は求め訴えたり~森田正光殺人事件(B面)」である。次回予告では、A面のタイトルしか出ていないので「A面B面」って?と思うだろうが、これは見たら分かることです。(と引っ張ることにします。まさか、というような構成になっています。→でも、こんなことで12話と13話を作ってしまうのだから、これもやっぱり「ケー刑事」です。)考えてみたら、丹羽Pをはじめ、次の物語の撮影時期は劇場版「ケータイ刑事THE MOVIE」のために色々とスケジュールがタイトだったのでしょうし、同時に経費&時間の節減策と考えることも出来ます。が、これもナイス・アイデアです。で、ゲストは柴田太郎を演じた金剛地さんである。(柴田太郎としてではなく、本人としての登場。)また、金剛地さんと言えば、2年連続でエアギター世界選手権で4位入賞をし、今年(2006年)も5位ということで、3年連続で上位入賞を果たしていますが、その技を見ることが出来ます。(そして、TBS系ではお馴染みのお天気キャスターの森田さんも登場します。)尚、BS-iの放送時では、金剛地さんがゲストということで、佐藤二朗さんもゲストとして早く登場して欲しい、と思ったのですが、その二朗さんは18話にゲストとして登場します。

鑑識メモ。「柴田の七色覚え方講座」と題して虹の色の覚え方を説明する束志。(気分は竹村健一であるが、パイプではなく、曲がるストローを手にしている...)で、束志流の覚え方と言うのは「仕事休みたい?赤ん。橙、黄みは、緑(りょく)に働きもしないで、青い顔なんてして。仕事に藍が足りないんだよ。いろ紫」→こんなので本当に覚えられるの?それに、これだったら、赤と紫のどちらが外側/内側なのかも分からないじゃないですか。(「主虹」については、波長の短い「紫」と波長の長い「赤」は円弧半径と波長が同じ関係にあるとして、波長の短い「紫」が内側と覚えればよく、色の順番については、「紫外線」「赤外線」ということから、「紫」と「赤」を両端において、色の三原色(RGB)の順に緑と青が入り、赤と緑の補色である黄色をこの間に入れ、両端の一つ内側(赤・黄/青・紫)の間に中間の「橙」「藍」を入れればいいのである。)→覚えるのであれば、どういう方法で覚えても別に構いませんが...

 

 

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  • 発売日: 2006/12/22
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 2

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ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 3

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ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
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ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 1

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
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ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 2

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↓「レインボーマン」関係
愛の戦士レインボーマン キャッツアイ作戦編

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愛の戦士 レインボーマン ― ミュージックファイル

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  • アーティスト: TVサントラ, 安永憲自, ヤング・フレッシュ
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↓その他「虹」に関する作品
オズの魔法使 特別版

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2000/07/14
  • メディア: DVD
虹の女神 Rainbow Song Navigation

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  • 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
  • 発売日: 2006/09/22
  • メディア: DVD
虹伝説

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  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・シグマ
  • 発売日: 2005/06/29
  • メディア: DVD
虹をつかむ男

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  • 出版社/メーカー: 松竹
  • 発売日: 2006/11/22
  • メディア: DVD
 
↓「虹」=RAINBOW と言えばこのグループを忘れてはいけません。
The Very Best of Rainbow

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  • アーティスト: Rainbow
  • 出版社/メーカー: Polydor
  • 発売日: 1997/07/15
  • メディア: CD
20th Century Masters - The Millennium Collection: The Best of Rainbow

20th Century Masters - The Millennium Collection: The Best of Rainbow

  • アーティスト: Rainbow
  • 出版社/メーカー: Polydor
  • 発売日: 2000/10/03
  • メディア: CD
 
↓「虹」に関して
お天気なんでも小事典―雨・雲・虹から地球規模の気象現象まで、まるごとわかる!

お天気なんでも小事典―雨・雲・虹から地球規模の気象現象まで、まるごとわかる!

  • 作者: 三浦 郁夫, 川崎 宣昭
  • 出版社/メーカー: 技術評論社
  • 発売日: 2005/01
  • メディア: 単行本
虹の解体―いかにして科学は驚異への扉を開いたか

虹の解体―いかにして科学は驚異への扉を開いたか

  • 作者: リチャード ドーキンス
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2001/03
  • メディア: 単行本
光の気象学

光の気象学

  • 作者: 柴田 清孝
  • 出版社/メーカー: 朝倉書店
  • 発売日: 1999/10
  • メディア: 単行本
 
↓フランクフルト
るるぶドイツ・ロマンティック街道―ベルリン フランクフルト ミュンヘン ドレスデン (’06~’07)

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: JTBパブリッシング
  • 発売日: 2006/02
  • メディア: 大型本
るるぶドイツ―ミュンヘン/フランクフルト/ベルリン (’00~’01)

るるぶドイツ―ミュンヘン/フランクフルト/ベルリン (’00~’01)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: JTB
  • 発売日: 2000/04
  • メディア: 大型本
 
↓これ、実用化できたらなぁ...
KUBRICK ドラえもん [SET C]

KUBRICK ドラえもん [SET C]

  • 出版社/メーカー: メディコム・トイ
  • メディア: おもちゃ&ホビー

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DARYL HALL & JOHN OATES『VOICES』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1980年に発表された彼らの8th.アルバムである。また、彼ら自身がプロデュースした初のアルバムでもある。'70'sの時代からスマッシュ・ヒットを放っていた彼らであるが、大ヒットを連発するようになったのは'80'sになってからであり、そのスタートは本アルバムからである。そういうことで、本アルバムは彼らのキャリアに置いても重要な位置を占めるものである。サウンドの方は、これまでの彼らのものからポップな所が一段と全面に出ることになったが、ソウルフルなところも健在であり、聴きやすいサウンドである。で、彼らはトップ・デュオ・グループとなって、更に快進撃を続けることになる。尚、本アルバムは1981年のBillboard年間アルバム・チャートでは堂々の8位にランクインし、更に翌年の1982年の年間アルバム・チャートでも99位にランクインしている。レギュラー・チャートでは最高位が17位であることから、如何にロングヒットになったということがお分かり頂けるでしょう。

収録されているのは以下の全11曲である。『How Does It Feel To Be Back』『Big Kids』『United State』『Hard To Be In Love With You』『Kiss On My List』『Gotta Lotta Nerve (Perfect Perfect)』『You've Lost That Lovin' Feelin'』『You Make My Dreams』『Everytime You Go Away』『Africa』『Diddy Doo Wop (I Hear The Voices)』。

本アルバムからは3曲のシングル・ヒットが生まれいるが、内1曲は全米No.1の座を獲得している。全米No.1を獲得したのは『Kiss On My List』であり、3週連続No.1の座を獲得し、1981年のBillboard年間シングル・チャートでも7位にランクインしている。更に、『You Make My Dreams』はレギュラー・チャートで最高位5位、1981年のBillboard年間シングル・チャートでは43位、『You've Lost That Lovin' Feelin'』がレギュラー・チャートで最高位12位、同年の年間シングル・チャートで90位にランクインしている。(ということで、1981年のBillboard年間シングル・チャートのTOP 100に3曲を送り込んでいる。)

本アルバムからの筆者のお薦め曲は、『How Does It Feel To Be Back』『You've Lost That Lovin' Feelin'』『You Make My Dreams』『Diddy Doo Wop (I Hear The Voices)』をピックアップしておき、シングル・ヒットの『Kiss On My List』はおまけ的な位置づけとしておく。(この曲も悪くは無いが、他の曲の方に聴き所があります。)が、一般的にはこの曲をお薦めというのは常識でしょうね...

本アルバムは、彼らのキャリアを語る上でも、初のセルフ・プロデュース・アルバムであり、更にそのアルバムで大ブレークを果たしたということで、欠かすことの出来ないものであり、'80'sの彼らの活躍を語る上でも忘れることの出来ないものである。また、彼らのサウンドのルーツであるソウルに傾倒しただけでなく、ポップなセンスとロックンロールのエッセンスを利かせて融合させることに成功している。'80'sサウンドがお好きな方は必聴の一枚である。ソウルフルなサウンドをたっぷりと堪能しましょう。

 

Voices

Voices

  • アーティスト: Hall & Oates
  • 出版社/メーカー: RCA
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD
Voices

Voices

  • アーティスト: Hall & Oates
  • 出版社/メーカー: BMG Heritage
  • 発売日: 2004/07/27
  • メディア: CD


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DAN FOGELBERG『PHOENIX』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは、1980年に発表されたものであり、名曲としてその名を残している『Longer』が収録されているオリジナル・アルバムである。優しく、じっくりと語りかけてくれるハートフルなボーカル・ナンバーが集まった味のあるアルバムである。が、カントリー・フォーク調のサウンドは、日本では今ひとつ受け入れられないのが残念なところである。尚、本アルバムは1980年のBillboard年間アルバム・チャートでは15位、レギュラー・チャートでは最高位3位を記録する大ヒットを記録している。

収録されている曲は以下の全10曲である。『Tullamore Dew』『Phoenix』『Gypsy Wind』『Last To Know』『Face The Fire』『Wishing On The Moon』『Heart Hotels』『Longer』『Beggar's Game』『Along The Road』。

この中からは『Longer』がシングル・ヒットをしていて、1980年のBillboard年間シングル・チャートの33位にランクインしている。(レギュラー・チャートでは最高位2位を記録している。)味のある男の渋さと、スローなテンポで語りかけるかのような優しいボーカルは心を洗ってくれる。

この他にも本アルバムには優しい曲が詰まっていて、心の清涼剤となってくれる。筆者のお薦め曲は、『Longer』は当然であるが、この他にも、アルバム・タイトル・ナンバーである『Phoenix』をはじめ、『Gypsy Wind』『Wishing On The Moon』『Heart Hotels』『Along The Road』は珠玉のナンバーである。

日本では今ひとつ知名度も低いが、本アルバムは彼の発表したアルバムの中では紛れもなく大傑作である。機械的な日常生活を忘れてじっくりと聴き込んで、彼のハートフルなサウンドに触れてみましょう。心が安らぎますよ。

 

Phoenix

Phoenix

  • アーティスト: Dan Fogelberg
  • 出版社/メーカー: Full Moon/Epic
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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COMMODORES『IN THE POCKET』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1981年に発表されたアルバムである。本アルバムがリリースされた頃は、LIONEL RICHIEがまだ在籍していて、彼はグループとソロの両方で八面六臂の大活躍をしていた時期である。(とにかく、'80's初頭の彼の活躍は凄まじく、まさにMr.アメリカンであった。)本アルバムはLIONEL在籍時代のラスト・アルバムである。但し、彼が正式に脱退したのは1983年のことであるので、本アルバム発表時には、本アルバムがラストになるということは分からなかった。(ソロ活動が多くなり、脱退するのは時間の問題と言われていましたが...)と言うことなので、特定のメンバーが脱退するということは本アルバムのセールスには関係のないことであった。それでも本アルバムは、1981年のBillboard年間アルバム・チャートの97位にランクインしていて、レギュラー・チャートでは最高位13位を記録するヒットとなっている。

彼らはこれまでに、ファンキーなサウンドと、美しいバラードという二つの面を持ち合わせているグループである。だが、共通しているのはソウルフルな所であり、'70'sに一時代を築いたブラック・ミュージックの雄の一つである。本アルバムは、そんな彼らの特徴を上手くまとめたものであり、彼らの集大成と言ってもいい内容のあるアルバムである。

収録されているのは以下の全8曲である。『Lady (You Bring Me Up)』『Saturday Night』『Keep On Taking Me Higher』『Oh No』『Why You Wanna Try Me』『This Love』『Been Loving You』『Lucy』。

この中からは、美しいバラード・ナンバーである『Lady (You Bring Me Up)』がシングル・ヒットを記録していて、1981年のBillboard年間シングル・チャートでは39位、レギュラー・チャートでは最高位8位を記録している。

お薦め曲は、シングル・ヒットした『Lady』も良いが、『Oh No』『This Love』『Saturday Night』『Keep On Taking Me Higher』という所をピックアップしておく。バラード・ナンバーはとことん美しく、たっぷりと聴かせてくれるし、大人の鑑賞に十二分に堪えるものである。その一方で、ファンキーなダンス系ナンバーはノリが良く、元気にさせてくれるものであり、'70'sのブラック・ソウルの雰囲気もある。

ということで、ボーカル・ナンバーがお好きな方にも、ダンス系サウンドがお好きな方にも、'70'sのソウルがお好きな方にもお薦めのアルバムである。また、本アルバムの後でソロとなって大活躍をするL.リッチーがお好きな方も、彼が在籍していたCOMMODORESとしてのラスト・アルバムということで、しっかりと聴いてもらいたい所である。(尚、COMMODORESは、この後メンバー・チェンジを行って顔ぶれが変わっているものの、グループとしての活動は現在でも続けている。サウンドの方はやはり両面を持っているので、幅広いファンが現在でもいる。)

 

In the Pocket

In the Pocket

  • アーティスト: The Commodores
  • 出版社/メーカー: Universal Special Products
  • 発売日: 2001/06/19
  • メディア: CD


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