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THE KARATE KID(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1984年の映画「ベスト・キッド」であり、ここではサントラ盤を中心で取り上げる。
まずは簡単にこの映画について。この作品はヒットしたことから2本の続編が製作され、更に、主人公を女子にして第4作まで製作された。本作が製作された頃は、アメリカでは空手ブームが起こっていて、それに乗って製作されたものであるが、日系の師匠との心温まる物語が評価され、アメリカだけでなく日本でも大ヒットを記録した。また、その日系人師匠を演じたノリユキ・パット・モリタは受賞こそならなかったが、アカデミー助演男優賞にノミネートされた。

監督は「ロッキー」で知られるジョン・G・アヴィルドセンであり、脚本を書いたのはロバート・マーク・ケイメン、音楽はビル・コンティである。(やはり「ロッキー」とダブルところがあります。)出演は
ラルフ・マッチオ、ノリユキ・パット・モリタ、エリザベス・シュー、ランディ・ヘラー、マーティン・コーヴ、ウィリアム・ザブカ、チャド・マックィーン、トニー・オデル、ロン・トーマスたちである。物語の方は、空手を通した人間のふれあいを描いた青春スポーツものである。

サントラ盤に収録されているのは以下の全10曲である。『The Moment Of Truth』『(Bop Bop) On The Beach』『No Shelter』『Young Hearts』『(It Takes) Two To Tango』『Tough Love』『Rhythm Man』『Feel The Night』『Desire』『You're The Best』。

この時期のサントラは「FLASHDANCE」や「FOOTLOSE」の影響で、有名アーティスト達が結集したオムニバス・ヒット集といった感じのサントラ盤が幅を利かせるようになった時期であるが、本サントラ盤もそういう時代の流れを受けてたものになっている。で、映画の主題歌になったのが『The Moment Of Truth』であり、「ロッキー3」の『Eye Of The Tiger』で大きくブレークしたSURVIVORが担当している。(「ロッキー3」は監督はスタローンであり、本作のアヴィルドセン監督ではないが、音楽は本作と同じビル・コンティである。)また、ちょっと異色なのが、PAUL DAVISの『(It Takes) Two To Tango』である。彼は『I Go Crazy』や『Cool Night』のヒットで知られるA.O.R.界のビッグネームであるが、その彼が参加したというのは凄いところである。(→ということで、「オムニバス盤」という色合いが濃いサントラ盤でもある。第一、「サントラ盤」でなければ、普通に考えても接点を持つなんてあり得ない顔ぶれですから...)

映画の方と合わせて、是非じっくりと聴いてもらいたいサントラ盤であるが、「映画よりも音楽が」という方に取ったら、この頃からサントラ盤は「節奏もないものになった」と嘆いておられることでしょうね。ですが、映画と一緒に見て、その考えを溶かしてくださいよ。

 

Karate Kid: Original Movie Soundtrack

Karate Kid: Original Movie Soundtrack

  • アーティスト: Original Soundtrack
  • 出版社/メーカー: Casablanca
  • 発売日: 2000/05/16
  • メディア: CD

ベスト・キッド

ベスト・キッド

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2006/09/27
  • メディア: DVD
ベスト・キッド コレクターズ・エディション 映像特典追加収録版

ベスト・キッド コレクターズ・エディション 映像特典追加収録版

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2005/09/28
  • メディア: DVD
ベスト・キッド DVDボックス

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  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2003/06/25
  • メディア: DVD

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KENNY ROGERS『EYES THAT SEE IN THE DARK』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1983年に発表されたアルバムである。カントリー界の大御所であるケニーおじさんは、'80'sになっても相変わらず大ヒットを連発していたが、本アルバムはレコード会社を移籍して、サウンドの方もカントリーからA.O.R.寄りのものになった新たな出発点に位置するものである。また、'80'sに入ってから彼は大ヒットしたデュエット・ソングを何曲か放っているが、本アルバムではDOLLY PARTONとのデュエット・ソングが収録されていて、全米No.1の座を獲得している。(『Islands In The Stream』です。)本アルバムは、サウンドは変わったものの、やはりその名前もあってヒットを記録していて、1984年のBillboard年間アルバム・チャートでは44位、レギュラー・チャートでは最高位6位を記録している。

収録されているのは以下の全10曲である。『This Woman』『You And I』『Buried Treasure』『Islands In The Stream』『Living With You』『Evening Star』『Hold Me』『Midsummer Night』『I Will Always Love You』『Eyes That See In The Dark』。

全米No.1ヒットとなったのは『Islands In The Stream』であり、1984年のBillboard年間シングル・チャートでは56位にランクインしている。(ちなみに、1位は2週間でした。)デュエットのパートナーであるDOLLY PARTONもカントリー畑の人であるため、カントリー・ソングのデュエットかと思われるが、そうではなく、かなりポップな曲であり、ミディアム・テンポでとても聴きやすい曲である。かと思えば、バリバリのカントリーの王道を行くような『Evening Star』もあって、100%変身してはいないということもアピールしている。(レコード会社を移籍したことによって、気合いが入っています。)

筆者のお薦め曲は、前出の『Islands In The Stream』『Evening Star』と、アルバム・タイトル・ナンバーでもある『Eyes That See In The Dark』、そして聴かせてくれる『This Woman』『Living With You』という所をピックアップしておく。

'70's前半のカントリー・ブームの後は、カントリーは'90's初頭まではどちらかと言うと冬の時代であったが、大御所のケニーおじさんは'80'sの時代でも「カントリーはここにあり」と気を吐いていましたが、本アルバムの方向転換というのは、「カントリー=冬の時代」を象徴していることとして受け止められるが、良い曲はやはり素晴らしいものであり、カントリーは死んではいません。カントリー・ファンには物足りなさもあるが、ボーカリストとしてのケニーおじさんも悪くはないので、ボーカル・ファンの方とカントリー・ファンの方にはお薦めの一枚である。

 

Eyes That See in the Dark

Eyes That See in the Dark

  • アーティスト: Kenny Rogers
  • 出版社/メーカー: Castle
  • 発売日: 2002/10/14
  • メディア: CD


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JOHN COUGAR『NOTHIN' MATTERS AND WHAT IF IT DID』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1980年に発表された彼の2nd.アルバムである。この時期はまだ「JOHN COUGAR」名義でアルバムを発表していました。(本アルバムの次に発表するのがあの大ヒットを記録して全米No.1の座も獲得した「AMERICAN FOOL」と言うことになる。)サウンドの方は、彼の特徴が出ているアメリカン・ロック路線のものであるが、まだまだ荒削りという部分が残っている。本アルバムは、1981年のBillboard年間アルバム・チャートでは39位、レギュラー・チャートでは最高位37位を獲得しているが、最高位が30位台の後半なのに年間アルバム・チャートでもTOP 40にランクインしているというのは、息の長いヒットを記録したということである。

収録されているのは以下の全11曲である。『Hot Night In A Cold Town』『Ain't Even Done With The Night』『Don't Misunderstand Me』『This Time』『Make Me Feel』『To M.G. (Wherever She May Be)』『Tonight』『Cry Baby』『Wild Angel』『Peppermint Twist』『Cheap Shot』。

この中からは『Ain't Even Done With The Night』がシングル・カットされて、Billboardのシングル・チャートで最高位17位、1981年の年間シングル・チャートでは63位にランクインするヒットを記録している。また、『This Time』もシングル・カットされている。(こちらのヒットは小規模でした。)ということもあって、本アルバムからといえば、やはり『Ain't Even Done With The Night』がということになり、外せない曲となる。

この他にも、後の彼らしい雰囲気があるのが『Hot Night In A Cold Town』である。エネルギッシュでパワフルなシャウトのようなボーカルを堪能できる。そして、聴かせる曲と言うことでは『Make Me Feel』がお薦めである。

次に発表するアルバムが大ヒットを記録するということで、本アルバムは「その前」ということでそれなりに注目は集めるものの、「AMERICAN FOOL」が次にあって、という位置づけをされているのは仕方のない所であるが、彼のサウンドを聴くのであれば忘れて欲しくないアルバムの一つである。(それにしても、ジャケットの写真って、アメリカのあんちゃんそのままと言う感じだが、若いですねで...)

 

Nothin' Matters and What If It Did

Nothin' Matters and What If It Did

  • アーティスト: John Cougar
  • 出版社/メーカー: Riva
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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JERMAINE JACKSON『ULTIMATE COLLECTION』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは2001年にリリースされたベスト盤である。彼もJACKSONファミリーの一員であるが、どうも影が薄く、半ば忘れ去られているちょっと可哀想な人物でもある。弟・MICHEALがソロとして大ヒットを飛ばした1979年の「OFF THE WALL」に彼もアルバム「LET'S GET SERIOUS」をリリースし、更には'80'sにもそれなりの活躍をしていたものの、同時期の弟・MICHEALがあまりにもビッグ・ヒットとなったため、すっかり隠れてしまったというのは運が悪かったということだけで片付けられるものではない。が、彼はヒット曲に恵まれた訳ではないものの、大人の鑑賞に堪えうるしっかりとした曲をリリースしており、地味ながらも評価されている。そんな彼のベスト盤が「ULTIMATE」シリーズで登場というのだから、これは嬉しいとしか言いようがない。

収録曲は以下の全18曲である。『I Found That Girl』『That's How Love Goes』『Daddy's Home』『You're In Good Hands』『Let's Be Young Tonight [Single Version]』『Castles Of Sand [Full Length Album Version]』『Let's Get Serious [Full Length Album Version]』『You're Supposed To Keep Your Love For Me [Single Version]』『Little Girl Don't You Worry [Single Version]』『You Like Me Don't You [Single Version]』『I'm Just Too Shy』『Let Me Tickle Your Fancy』『Dynamite』『Do What You Do』『I Think It's Love』『Don't Take It Personal』『You Said, You Said [Extended Remix]』『I Dream, I Dream』。

ヒットを記録した『Let's Get Serious』や『Dynamite』が収録されているのはベスト盤だから当たり前であるが、嬉しいのは『Castles Of Sand』と『Let's Get Serious』は「Full Length Album Version」ということで、オリジナル・アルバムに収録されているものが収録されているという所である。現在、彼のオリジナル・アルバムというのは入手しにくくなっているためでもあるが、こういう配慮というのは本当に泪がちょちょぎ出てくるものである。

筆者のお薦め曲は、『Let's Get Serious』『Castles Of Sand』『Dynamite』『I'm Just Too Shy』『You Said, You Said [Extended Remix]』『I Dream, I Dream』といった所であるが、パワフルに歌う彼のボーカルというのは心地よさを感じるものであり、ここに収録されている曲の全てを「お薦め曲」と言いたいところである。

ベスト盤と言えば、以前は「BEST OF ○○」というタイトルだったが、それが「VERY BEST OF ○○」から「ULTIMATE」というようにタイトルの方もより大きなものになっているが、そのタイトルに負けていて中身が伴っていないというベスト盤が多々ある中、本ベスト盤は「ULTIMATE」という名前には負けていないものになっている。(これ以上のものを求めるのであれば、1枚ものではなく、数枚組というCD-BOXを求めるか、リリースされているオリジナル・アルバムの全てを入手するかない。)MICEALやJANET、更には他の兄妹たちのサウンドを聴く方には、JERMAINEのサウンドを知る上では一番いいベスト盤でもある。じっくりと聴きましょう。

 

Ultimate Collection

Ultimate Collection

  • アーティスト: Jermaine Jackson
  • 出版社/メーカー: Hip-O
  • 発売日: 2001/06/26
  • メディア: CD


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