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ケータイ刑事銭形雷12話[改訂版] [ケータイ刑事]

今回・第12話の物語は「ケータイ刑事」史上初の2本立てである。で、「雷が凶器? ~森田正光殺人事件」と「エロイムエッサイム!我は求め訴えたり~森田正光殺人事件」である。が、映像は同じものであり、後ろの方は活弁によって同じ映像のものが別の物語となっている。が、こういう試みも「ケー刑事」らしい所である。で、一応最初の方を「A面」、後ろの方を「B面」ということになっている。また、Aパートだけで事件を解決すると言うことになるので、これまでの「ケー刑事」シリーズの中で最も短時間で事件を解決したことになる。

が、この試みは、見方を変えると「経費削減策」の一つというようにも受け取られてしまう。しかも、次回も今回と同じ映像を使い、雷ちゃんとトミーの勝部にによって異なる物語となっているが、これは大いなる経費削減&製作時間の短縮が可能ということになる。(まあ、この物語の収録時期は、「ケータイ刑事 THE MOVIE」が劇場公開中(関西や北海道などは除く)ということもあり、時間的にも何とか空けたかったのでしょう。)が、これをやったことで、雷を演じる早織ちゃんに意外な才能があることも分かり、結果的には良い方に転びました。

今回のゲストは、これまでのシリーズ4作で柴田太郎を演じていた金剛地武志さん。が、柴田太郎ではなく本人役ということでの登場である。で、2年連続世界第4位というエアーギターの腕前をネタに使っている。が、鑑識メモには「柴田太郎」としても登場しました。

この記事のタイトルに「[改訂版]」と付いているのは、BS-iの本放送時に記したものをベースにして加筆を行ったためです。(BS-iの放送時に記したものはその物語が最新作であった時に記したものですが、今回は「銭形雷」全40話まで見た後なので、全体を見通した観点からも追記しています。)BS-iの本放送時に記したものと合わせてご覧頂ければ幸いです。(BS-iでの放送時に記したものは、ここをクリックして下さい。)ということで、(いつもより長めの)長文&(今更ながらの)ネタバレありで、本編に行きます。

まずは「A面」の「雷が凶器? ~森田正光殺人事件」から。ここは今までと同じで普通のドラマである。

森田正光氏の写真が出て「この男性、紹介するまでもないだろう」ということで、TBS系の天気予報に登場する気象予報士であるが、エアーギターの達人ということは余り知られていない、という紹介で始まる。彼はエアギターの世界選手権に出場するというので、その壮行会が行われている。で、「銭形雷」の主題歌るんるん「明日吹く風」をエアーギターを弾いている。(尚、字幕として「気象予報の神様・森田正光」と出ている。)トミーがエアーギターの解説をしてくれるが、エアーギターというのは楽器を使って演奏をするのではなく、ギターの弾き真似のパフォーマンスのことである。雷ちゃんは「あんな特技があるなんて思いも寄りません出した。第一、キャラが違いますよ」なんてことを言っている。トミーは大人の事情を話し、空気ギターの資格を持っていることを雷ちゃんに示すが、パフォーマンスが終わると言うことで「終わりますよ」と雷ちゃんは相手にしなかった。

で、パフォーマンスが終わり、拍手の中、壮行会に出席している客が感想を語る。「エアギターの神様・金剛地武志」(本人です。)は「こんなプレイを見せられたら僕もうかうかしてられませんね」と言う。(2006年の世界選手権では、思いも掛けなかった人物に優勝をさらわれましたしね...)更に、「脚本の神様・渡邉睦月」は「次の大会は二人で1・2フィニッシュなんてのもいいんじゃない」と持ち上げているが、「映画監督の神様・佐々木浩久」は手に「ケータイ刑事THE MOVIE」のチラシを持っていて「ケータイ刑事THE MOVIE」見てくれた?」と映画の宣伝をしている。(→関西では、この物語が放送された次の土曜から公開となりました。)また、「プロデュースの神様・丹羽多聞アンドリウ」は1・2フィニッシュをした時のコメントの注文を出している。→ということで「神様」が勢揃いしている。

そんな中、睦月が雷ちゃんとトミーを指さして「あの二人は?見かけない顔だけど...」と尋ねる。すると森田さんが「警視庁の刑事さんたち」と言う。ちょっとやっかいなものをもらったということで、警察に届け出ていたのであった。で、雷ちゃんとトミーがみんなの方にやってくると、トミーが警察手帳を手にして「警視庁の岡野警部」と挨拶すると、間髪入れずに雷ちゅんが「、と銭形です。」と、息のあった漫才コンビぶりを見せてくれる。すると金剛地が「やっかいなものって何です?」と尋ねる。これに「殺人予報」と答える森田、驚く一同。トミーは「これです」と言って胸の内ポケットからそれを取り出して読み始める。「殺人予報。3/26、北北西に進路をとっていた低気圧が南に停滞していた雷雲を押し上げ、これに伴い激しい雷が森田さんの頭に落ちる模様です。さようなら森田さん、ゴロゴロドッカン!」という文面だった。で、トミーが読んでいる間、雷ちゃんは文面に合わせてゼスチャーをしている。(すっかり弾けた雷ちゃんですが、楽しんでいますね。)→「北北西」ということで思い出されるのはヒッチコック監督、ケーリー・グラント主演の映画「北北西に進路を取れ」(1959年、追われ型サスペンスの傑作です。)

3/26は今日ということで、雷で森田を殺すという予告に驚くが、雷は自由に操れるのか?と言う話になり、森田の顔を見る一同。で「無理、100%」と言う森田。(でも、雷ちゃんは雷を操って犯人をしびれさせていますけど...)尚、雷の直撃を受けて死亡するという「事故」は毎年発生している(中には、落雷を受けても無事に亡くならなかったというケースもあります)が、殺人となると、雷を自由に操ることは出来ないので不可能だと思います。

で、丹羽は「心配することないじゃないか」と言うも、森田は親父ギャグを交えて念には念と言うことを言う。その時、雷鳴が轟き、頭を抱える森田。トミーは「今日はこの建物から絶対に出ないでください」と注意を与え、金剛地も「外に出なければ大丈夫なんですから」と笑った。で、丹羽が「今日は一日、みんなこの中だ!」

雷ちゃんとトミーは殺人予報を送りつけたのが誰なのか、推理を始める。トミーは4人はみんな容疑者であり、予告状を送りつけたのは4人の中の誰かだと睨んでいた。で、4人それぞれの動機を雷ちゃんに説明する。多聞はオファーした仕事を森田さんに断られたらしい。睦月は愛犬・プン太に期限切れのおむすびを食べさせられた。金剛地は恋人の佐藤二朗さん(えっ、そういう関係だったの?→ネタですよ)が森田さんのファンクラブに入ったことに嫉妬した。佐々木は自分が監督した「ケータイ刑事THE MOVIE」を森田さんがまだ見ていないから。しかし雷ちゃんは「どれも殺すほどの動機には思えないんですが...」と言う。→確かに同意します。(が、そこは「ケー刑事」ですから...)

そうしていると、突然、森田さんが「死にたくないよ!」と叫びながら表に飛び出して行った。で、庭にあったテントの中に走り込んでいく。みんなは窓からその様子を追う。そこに雷雷がテントに落ちてテントは炎上してしまう。で「警視庁から入電中」と雷ちゃんの形態が鳴った。「世田谷区成城で落雷事件発生。気象予報士の森田正光さんが死亡した模様。直ちに捜査を開始せよ」→この場所は雷ちゃんでは初めての世田谷区成城ということになるが、この場所も「ケー刑事」ではお馴染みの事件多発地域の一つです。

で、庭に出て捜査を開始する雷ちゃんとトミー。トミーは殺人予報通りだと言って驚いていて、雷ちゃんもあまりにもタイミングが良すぎることに疑問を抱いた。直ぐにトミーは落ちていたルアーを発見し、雷ちゃんは釣り竿を発見する。で釣り竿を手にして雷ちゃんは「よどむ、悪の天気

建物の中に戻った雷ちゃんとトミーは4人に対して事情聴取を始める。釣りのことを尋ねたが、4人とも釣りはするということで、先週もバス釣りにみんなで行っていたという。が、どうしてそんなことを聴くのか、逆に質問される。で、トミーが落雷現場に釣り竿が落ちていたことを語る。しかも、その釣り竿の素材はカーボンであった。で、雷ちゃんに釣り竿を渡すトミー。釣り竿を手にした雷ちゃんは補足説明で、「カーボンは炭素だから雷が落ちやすいんです。」と言うと「だから、犯人がテントに釣り竿を立てて雷が落ちるように細工したんじゃないかって...」と推理も口にする。(→カーボンは丈夫で軽い素材ですが、確かに導電性のものです。)→それにしてもあまりにも単純な発想でストレート過ぎる気がしますが...

すると睦月が「ちょっと待って。そういうことを聴くってことは、ひょっとしたら私たち、疑われちゃったりしてる訳?」と問う。これにトミーは「そういう訳ではありません。あらゆる可能性を想定するのが捜査というものなのです」と説明する。金剛地は「一つ疑問が...」と口にして、「いくらそのような細工をしても、森田さんがテントに入らなければ雷に撃たれることもなかったのでは?」と言うと丹羽が「森田さんは自分の意思で外に出てあのテントに入って行ったのだし、どうやったら私たちが森田さんの行動を事前に予測できたのか?」と反論する。で、トミーは撃沈しました。

再び庭に出て現場を調べる雷ちゃんとトミー。雷ちゃんは「だからまだ早いと言ったのに...」と口にしたということで、これはトミーの判断だったのですね。でも、それならば理解できます。で、トミーは「現場百回と言うからな」(伝説の四姉妹も「現場百回」って何度か言っていましたね。)と言って、庭にあるものを徹底的に調べることにした。で、トミーが落ちているペットボトルを他の場所に放り投げるが、雷ちゃんがそれを拾うと「何でしょうこれ?」といって逆さにしてみる。で、トミーがやってくると「中にまだ入ってますよ」と言う。で、トミーが雷ちゃんから奪い、ラベルを見るが「ただのペットボトルだろう」といって後ろに放り投げてしまう。すると、二人の後ろに柴田束志が登場し、そのペットボトルを手にして「飲んでますか?飲んでみましょう」と言うと、蓋を開けて飲み始める。雷ちゃんは慌てて「毒物だったらどうするんですか」と言うも、その雷ちゃんをトミーが制して「構わん」と言って束志に飲ませる。で、束志は「これは...」とそれが何か分かり、「オズマガエシです」と言う。(どうして分かったのでしょうか?そんなにも特徴的な味がしたのでしょうか?尚、筆者は缶からコップに入れられた状態になった「コカコーラ」と「ペプシコーラ」、缶コーヒーの「ジョージア」「ボス」「ファイヤー」「UCC」などだったら区別が付きませんが...)で、「オズマガエシ」というのは遅効性の毒物である「オズマゴロシ」の毒を一気に消し去る解毒剤だと束志が説明する。(「オズマゴロシ」も「ウラリ」と共に「ケー刑事」ではお馴染みのものですが、初出の時は毒ではなくて「弛緩剤」だったんですが...)

するとトミーは束志からペットボトルを受け取り「しかしどうしてこんな所に解毒剤が...?」と訳が分からない。で、雷ちゃんにペットボトルを見せようとするが、雷ちゃんは直ぐに閃き、手を叩いて「そうか!」と言うと(お得意のカメラ目線で)「謎は解けたよ、ワトソンくん」するとトミーは束志に声を掛け、束志が逆立ちをしてその足を受けるトミー。で「必殺!ワトソン返し」と言って束志の足を広げるトミー。それを見た雷ちゃんは開いた足に軽くチョップ、チョップ、チョップと楽しく遊びました。(コント劇場でした。)

夜、壮行会の会場には4人がいる。丹羽が「分かっているんだよ、君たちの中に犯人がいることぐらい...」と言っている。そこに雷鳴が轟き、閃光が走る。続いて「雷鳴轟く積乱雲。…」という雷ちゃんの口上が始まり、「私の稲妻でしびれなさい!」で、稲妻を落とされてしびれたのは金剛地だった。(今回のゲストということで、何となくこういう予感はしていました。)で、床に倒れる金剛地は何とかして起きあがるが煙を噴く。辛うじて立ち上がると「何の真似ですか?」と口にする。すると「アナタが犯人ですね、金剛地さん」と雷ちゃん。これに「何を証拠に」と金剛地。で、雷ちゃんが推理を語り始める。

金剛地は、今日の14:30、この上空に雷雲が来るのを知っていた。更に昨日森田さんに今日の天気のことを詳しく聞いていた。だから金剛地は釣り竿をテントに立てかけて雷が落ちるように細工をした。しかし金剛地は「百歩譲って僕が釣り竿を仕掛けたとします。でも森田さんは自分の意志でテントに入って行った。それはどう説明しますか?」と問う。これに雷ちゃんは、「それはあなたがそうするように仕向けたんです」と言い、その説明を「例えばこんな風に」と言って始める。

森田に対して「森田さんのグラスにはオズマゴロシが入っています。知ってますよね。猛毒のオズマゴロシ。解毒剤はあのテントの中にあります。残された時間は1分。急がないと間にあいませんよ」と言う金剛地。で、森田は「死にたくないよ」と言って飛び出していった。で、現場にあった解毒剤・オズマ返しが入ったペットボトルを証拠品としてトミーが示し、「これが現場に残されていた解毒剤です。違いますか?」と雷ちゃん。すると金剛地は「流石だね。雷ちゃん。参った」と犯行を認めた。トミーが「動機はやはり、佐藤二朗さんが森田さんと出来...」(ここで雷ちゃんがトミーを睨む)で、慌てて「いや、ファンクラブに入ったからかな?」と尋ねる。これに「いいえ、あんな浮気者」と金剛地。雷ちゃんが「じゃあ、どうして?」と改めて尋ねると「怖かったんですよ。森田さんのエアギター」ということで、いつか抜かれるのではないかと思ったことでした。

で、トミーが逮捕しようとするが、丹羽が「待ってください」と割って入る。で「最後に見せてくれ、世界4位のテクニックを」と言うと、睦月も「そうね、見てみたいわね」、雷ちゃんも「ばっちり決めて下さいよ」ということで、金剛地のエアギターのパフォーマンスの披露になる。プレイしたのは「銭形泪」の時は「♪助けて、泪ちゃん、高村さ~ん」、「銭形零」の時は「♪助けて、零ちゃん、高村さ~ん」というあの曲です。(この曲、サントラ盤に未収録というのが残念です。)

事件解決後、夜の道を歩いている雷ちゃんとトミー。「事件発生から逮捕まで15分、番組始まって以来のスピード解決ですね」と雷ちゃん。(確かにその通りですが、もっと正確に言うと、本編が始まってから約11分なんですけど...)これにトミーは「でも、ちょっとやばくない?」。「えっ?どうしてですか?」と尋ねる雷ちゃんに「「ケータイ刑事」は30分の番組だよ。それがこんなに早く終わってしまって...」と、放送の心配をしている。(→それなら、柴田と共にもっと時間を稼ぐコントでもしてくれたらいいのに...)雷ちゃんは「あっ、時間の問題ですか?」と尋ねるが、「違うよ、ギャラだよ」とトミー。で「多聞さんに電話してくるか」と言って形態を開いて電話を掛けようとしながら退場。雷ちゃんが「みなさ~ん、大丈夫ですよ。残りの15分は山田広野さんにお願いしていますから」と言ってウインク。(ここでタイトルに「」マークが付いてAパート(=A面)が終了です。時間はOP主題歌を含めて13分半(主題歌を除くと11分半)です。)

続いて「B面」の「エロイムエッサイム!我は求め訴えたり~森田正光事件」に行きます。(が、もうハチャメチャな展開となります。)

山田広野さんが登場し「それでは続きまして、私、山田広野が先ほどと同じ映像を使って、活弁によって語らせていただきます。古くて新しい日本の話芸、ご堪能下さい」と挨拶をする。で、森田さんの写真が出る所から始まるが、サブタイトルは「エロイムエッサイム!我は求め訴えたり ~森田正光事件~」と出る。(A面は「雷が凶器? ~森田正光殺人事件~」)→「エロイムエッサイム…」で思い出されるのは「悪魔くん」です。

紹介は同じ。しかし「森田さんがエアギターの達人・キング森田であることは余り知られていない。」ということで、キング森田のエアギターのプレイが行われている。(テロップは「キングオブスター・森田正光」)観客の一人になっている雷ちゃんとトミー。で、トミーが「あのキングと同じステージに立てるなんて...」と感激している。このステージはスターダムになる最後のチャンスということで「失敗は許されないわ」と雷ちゃん。そうしている内にリハーサルのプレーが終わる。「森田のマネージャー・金剛地武志」は「世界一、いや宇宙位置ですよ」とよいしょを口にする。「森田のファン・渡邉睦月」は「2号とか募集してないですか?」、「謎の中国人・マーさん」は「ケータイ刑事THE MOVIE」のチラシを手に「キングさん、ベイスターズ、好きあるか?」(ちなみに、佐々木監督はベイスターズのファンです。)、「森田の育ての親・丹羽多聞アンドリウ」はキングに関することは自分を通せ、と言い、キングに天気予報を教えたのも、エアギターを発明したのも僕だ、と言っている。そんな中、睦月が雷ちゃんとトミーに気づき「あれ、キング・ファン?」と問う。するとキングが「彼らはエアラッパーたちさ」と言い、前座で弾けてもらおうと思って呼んだのだった。で、雷ちゃんとトミーがやってきて「MCトミー」と「DJかみなり」と挨拶をする。「エアラッパーに見えない」という金剛地だったが「それが新しいのさ」とキング。で、「流石はキング」と一同。

トミーは内ポケットから封筒を取り出して「では一曲」と言ってエアラップを始める。(薬品の名前を言っているだけでした。)で、「かなり新しい感じがするのと金剛地。韻も踏んでいるし、ユーモアもあり、インテリっぽいし、キングはそれを買っていた。で、頑張ると言うことを伝えるトミー。丹羽は「世界征服の前祝いだ!」ということでパーティに。

雷ちゃんは4人が誰なのかということをトミーに尋ねる。で、トミーが説明する。「キングの社長とマネージャーと熱心なファンと謎の中国人さ」(でも、どうしてそれをトミーが知っているの?)怪訝そうな表情をしている雷ちゃんにトミーは更に詳しく説明する。多聞は元科学者で脱サラをしてプロダクションを作った、睦月は追っかけを越えて今では立派なストーカー、金剛地は多聞の助手だったが、多聞に付いていって脱科学者をした、マーさんはベイスターズが大好きな謎の中国人だが、中国人じゃないという噂もある、ということだ。

そうしていると、キングが「もういやだ~」と声を上げ、「エロイムエッサイム!我は求め訴えたり」と叫びながら表に飛び出して行き、テントに駆け込む。が、その時落雷雷がありテントは爆発炎上する。で、驚く一同。すると雷ちゃんの形態に「警視庁から入電中」と事件を知らせるメールが届く。携帯を開くと「お母さんです。いい加減、東京での生活には見切りをつけなさい。お父さんも心配しています」(なんじゃこりゃあ???)

キング森田は度は出湯やり方で姿を消したということで、庭に出てキングを捜すトミーと雷ちゃん。トミーは直ぐに魚(ルアー)を発見し、キングの魚(キング・グッズです)、略して「キン魚」と言い、雷ちゃんはキング・ロッド(釣り竿)を発見し、指を前に突き出して「これって釣り竿?」

建物に戻った雷ちゃんとトミーはみんなにグッズの話を聞いている。キングは子供の頃「魚」というあだ名だったため、キング・ルアーにしたということだった。ということで、「キング・ロッドもただの釣り竿ですね」と確認すると丹羽が「だよ」と言いだし、雷ちゃんが「鞭ってSMの道具ですよね。色んな種類があって、相手によって使い分けると聞いてますけど...」ということで、SMの話で盛り上がる一同。(更に「鞭」→「無知」という話題にもなる...)

再び庭に出てキングを捜す二人。で、雷ちゃんがペットボトルを拾うと「これ、キングが飲んだのかしら?」が、トミーがそれを奪うと「おそれおおい、触っちゃいけない」と言って後ろに放り投げる。すると二人の背後に柴田束志が現れ、そのペットボトルを手にして「名乗るほどの者じゃありません」と言ってペットボトルの蓋を開けると中身を飲み始めた。雷ちゃんは「キングと間接キッスってことよね」とうらやましがる。束志は飲むと「萌え~」トミーは束志が鑑識の服を着ていることから「あなた、警察の人?」と尋ねるが、束志は「バックダンサーです」と答える。というのは、キングに頼まれて、この格好で出演して欲しいということで、ポリスというバンドの曲でエアギターを披露する予定ということでした。(ポリスって、POLICEのことですよね。となると、そのエアギターはちょっと見てみたい所です。)するとトミーはそれを羨ましがり「僕もバックダンサーになろうかなぁ~」と言いだし、雷ちゃんは手を叩いて「そうだ、私のサンダーを喰らえ、この野郎!」で、「レッツ・ダンス!」(DAVID BOWIEのヒット曲で、こういうタイトルの曲がありましたね~)ということで束志が逆立ちをしてトミーがそれを受け止め、「ウイ・アー・キング・ダンサー!」

その夜は満月だった。丹羽たちは残っていて、丹羽が「キングはイリュージョンでキングは消えたのではないか」と言いだす。が、その時雷鳴が轟く。で、「これもイリュージョン?」そこに雷ちゃんが「お願いします。私、何でもしますから。キングのバックダンサーにしてください。カッコイイポーズも考えてきましたから。どうですか、このポーズ。カッコイイでしょう。何故だかビルの屋上で、レッツ・ダンシング!エイッ、やぁ!」で、金剛地が雷に撃たれてしびれ、その場に倒れる。起きあがると煙を噴いた。すると雷ちゃんが「あっ、すいません。静電気体質で...私」これに金剛地は「ちょっと気持ちよかったよ」で、雷ちゃんは「私もキングと同じステージに立ちたいんです」と再度お願いを口にする。で、ギターを友達から借りたがやっぱり弾けず、ぶちこわしちゃったと告白する。で、バックダンサーで頑張ります、と言うが。金剛地はキングの付き人にならないかと言う。すると「じゃあ、時空を越える方法を教えて」と雷ちゃんは地獄耳で耳にしたことを語り始める。

キングに金剛地は「そろそろ休憩の時間じゃないかな。控え室に行こうじゃないか」更に、計算ではキングは3時間で1年も年を取っていると言い、「この時代の寿命に全く対応していないんだ」と言うとキングは庭のテント(控え室)に駆けて行ったのだった。

更に雷ちゃんは「このペットボトルの中身、飲んだことが無いものでした」と言うと、金剛地は、「そのドリンクと雷で過去にも未来にも行けるんだ」と真実を口にする。そして、「キングは江戸時代の漁師だ」と言いだした。(彼にはスターのオーラがあったので芸能界に入れたと告白する。)するとトミーが「タイムパトロールの代わりに逮捕しておきます」と言って手錠を持って金剛地を逮捕しようとする。すると丹羽が割って入り「僕らは間違っていない」と金剛地を庇い、「世紀の大発明を知らせるための第一歩なんだよ」。これを聞いた睦月は「最愛の人が江戸時代?」と言葉を漏らす。

雷ちゃんは金剛地に笑顔で「最後に一曲決めて下さい」とお願い。で、金剛地がエアギターのパフォーマンスを披露する。

その後、夜の道を歩いている二人。雷ちゃんは「それにしてもショックだったわ。あこがれのスターが江戸時代の漁師だったなんて...」とトミーに語る。トミーは「だからルアーと釣り竿だったんだね」と言う。(漁師にとってはルアーも釣り竿もかけがえのない相棒のようなもの、という理屈。→ルアーって、江戸時代にあったの?)雷ちゃんは「これからどうします?」とトミーに尋ねると、MCトミーとDJかみなりのエアラップはまだ始まってもいないということで、「私たちのエアラップ・ユニットは解散します」と宣言して「終」(「」というお馴染みのエンディング・タイトルは「エロイムエッサイム!我は求め訴えたり ~森田正光殺人事件~」となり、「殺人」の文字が追加されていました。)

今回の物語は、これまでも色々と新しいことをやってきた「ケータイ刑事」らしく、「活弁」ということを行いましたが、ハチャメチャな展開でした。BS-iでの放送時にはまたも迷走している、と思ったものですが、1st.シリーズの後半、更に2nd.シリーズを見た後(含む、次回の1st.13話)では、雷ちゃんも完全に吹っ切れたようで、それにトドメを刺した物語だったように思います。(とにかく、「なんでもあり」ということがここから加速していきます。)

次回の予習。次回の物語は第13話の「雷が凶器? ~森田正光殺人事件」である。(正確には、A面がこのタイトルで、「えっ!?この人が犯人? ~晴れときどき殺人事件」というのがB面である。今回と同一サブタイトルということで「えっ?」と思いますが、それは予告に雷ちゃんとトミーが登場して説明してくれるので納得できます。雷ちゃんが「私たち二人が活弁に挑戦しま~す」と言って手(チョキ)Vサインを出している。するとトミーは「こう見えても活動弁士4級の資格を持っているんですよ」と資格自慢を口にする。これに「流石、岡野さん」と雷ちゃんは言うも、顔つきは呆れたという表情です。トミーは雷ちゃんの稲妻スティックをてにして「雷鳴轟く積乱雲。トミーの稲妻でしびれなさい!」とポーズを決めるが、雷ちゃんは一段と不安が増したようでした。(ということで、次回は今回と全く同じ映像が使われますが、活弁によって物語は全く違うものとなります。→こういうことができるという新発見をした気持ちになります。)

尚、次回のMBSの放送は1/9深夜(26:30からなので、いつもより15分遅れです。)と言うことで、年末年始で2週間お休みとなります。

(2007/1/5追記)

地デジのEPGによると、次回は26:20からの放送ということになっています。(いつもより5分の繰り下がりです。)が、アナログのEPGでは26:30からとなっています。ということは、どっちを信じたらいいのでしょうか?ただ、テロップで出た時間を信じたらダメということで、時間指定で録画予約をするのであれば、26:20~27:00としておきましょう。ご注意を!

(2007/1/6追記)
地デジのEPGで、番組表が修正されて、26:30からの放送になっていました。25:55からの番組が10分早く終わるようになっていたのが修正されましたが、EPGだと、このような修正はよくあることですけど、どうして番組の終了時間を間違えるのでしょうか?

鑑識メモ。タイトルは「柴田束志の鑑識メモ」となっているが、柴田太郎(鑑識のユニフォームを着ている)と柴田束志の二人が並んでいる。で、「長男の柴田太郎です」「長男の柴田束志です」とお互い譲らない。太郎は「太郎という名前は元々長男に付けられるものなの」と言うが、束志は「私は「束ねる」という字が付いているの、兄弟を束ねる、イコール長男」と譲らない。これに太郎は「「たばし」何だから四男じゃないの」と言うが「字が違う」と束志。更に太郎は「柴田束志、親に遊ばれているんだ。名前つけるのに飽きたんだ。末っ子に決定!」しかし束志は「おたくこそ最後に単純な名前しか思い浮かばなかった」と負けていない。が、最後に二人の意見が一致したのは「なんて親だ!

 

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↓柴田太郎は伝説の四姉妹の物語に登場です。
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ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 スタンダード・エディション

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↓サントラ盤
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック

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↓本編中に記した作品。
北北西に進路を取れ

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悪魔くん Vol.1

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  • 発売日: 2003/06/21
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悪魔くん Vol.2

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  • 出版社/メーカー: 東映
  • 発売日: 2003/09/21
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↓名前が出てきたPOLICE
ポリス・ザ・クラシックス~見つめていたい/ライヴ・イン・アトランタ<デラックス・サウンド+ヴィジョン>

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  • 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
  • 発売日: 2004/08/04
  • メディア: DVD
ベスト・オブ・スティング&ポリス

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  • 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
  • 発売日: 2003/02/19
  • メディア: DVD
ライヴ・ゴースト・イン・ザ・マシーン

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  • 出版社/メーカー: バップ
  • 発売日: 2001/10/24
  • メディア: DVD
シンクロニシティ・コンサート

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  • 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
  • 発売日: 2006/06/07
  • メディア: DVD
グレイテスト・ヒッツ

グレイテスト・ヒッツ

  • アーティスト: ポリス, ザ・ポリス
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
  • 発売日: 2006/01/25
  • メディア: CD
シンクロニシティー

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  • アーティスト: ポリス
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
  • 発売日: 2006/11/22
  • メディア: CD
ゴースト・イン・ザ・マシーン

ゴースト・イン・ザ・マシーン

  • アーティスト: ポリス
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
  • 発売日: 2006/11/22
  • メディア: CD
アウトランドス・ダムール

アウトランドス・ダムール

  • アーティスト: ポリス
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
  • 発売日: 2006/11/22
  • メディア: CD
白いレガッタ

白いレガッタ

  • アーティスト: ポリス
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
  • 発売日: 2003/04/23
  • メディア: CD
ゼニヤッタ・モンダッタ

ゼニヤッタ・モンダッタ

  • アーティスト: ポリス
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
  • 発売日: 2003/04/23
  • メディア: CD
 
↓「活弁」に関して

もう一つの映画史―活弁の時代

  • 作者: 吉田 智恵男
  • 出版社/メーカー: 時事通信社
  • 発売日: 1978/08
  • メディア: -

活弁時代

  • 作者: 御園 京平
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1990/03
  • メディア: 新書
活動弁士―無声映画と珠玉の話芸

活動弁士―無声映画と珠玉の話芸

  • 作者: マツダ映画社
  • 出版社/メーカー: アーバンコネクションズ
  • 発売日: 2002/01
  • メディア: 単行本
活動弁士 世界を駆ける

活動弁士 世界を駆ける

  • 作者: 澤登 翠
  • 出版社/メーカー: 東京新聞出版局
  • 発売日: 2002/12
  • メディア: 単行本
山田広野の活弁天国 DVD-SET

山田広野の活弁天国 DVD-SET

  • 出版社/メーカー: アップリンク
  • 発売日: 2004/06/25
  • メディア: DVD
↓「エアギター」に関して
エアギターバイブルDVD 疾風伝説エアギターハイスクール~男子校篇~

エアギターバイブルDVD 疾風伝説エアギターハイスクール~男子校篇~

  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2006/06/21
  • メディア: DVD
エアギターバイブルDVD 疾風伝説エアギターハイスクール~女子校篇~

エアギターバイブルDVD 疾風伝説エアギターハイスクール~女子校篇~

  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2006/06/21
  • メディア: DVD
エアギター オフィシャル・ガイドブック

エアギター オフィシャル・ガイドブック

  • 作者: かながわIQ
  • 出版社/メーカー: トランスワールドジャパン
  • 発売日: 2006/08
  • メディア: 単行本
 
↓その他諸々と
生体と電磁波―携帯電話、高圧送電線、地磁気、静電気などと人間との関わり

生体と電磁波―携帯電話、高圧送電線、地磁気、静電気などと人間との関わり

  • 作者: 吉本 猛夫
  • 出版社/メーカー: CQ出版
  • 発売日: 2004/04
  • メディア: 単行本
海のルアーフィッシング完全攻略

海のルアーフィッシング完全攻略

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 地球丸
  • 発売日: 2000/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

おもしろいカーボンのはなし

  • 作者: 山田 恵彦
  • 出版社/メーカー: 日刊工業新聞
  • 発売日: 1992/09
  • メディア: 単行本

カーボンファイバの科学

  • 作者: 山田 恵彦
  • 出版社/メーカー: 内田老鶴圃
  • 発売日: 1995/05
  • メディア: 単行本
NY Rap 英語が勝手に出てくる!

NY Rap 英語が勝手に出てくる!

  • 作者: 松田 麻里
  • 出版社/メーカー: ジャパンタイムズ
  • 発売日: 2006/08
  • メディア: 単行本
ヒップホップのラッパーを目指す人の ラップ入門 MC一寸法師著

ヒップホップのラッパーを目指す人の ラップ入門 MC一寸法師著

  • 作者: MC一寸法師
  • 出版社/メーカー: 自由現代社
  • 発売日: 2006/07/05
  • メディア: 楽譜

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LED ZEPPELIN『IN THROUGH THE OUT DOOR』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1979年に発表された9th.アルバムであり、実質的に彼らのラスト・アルバムである。しかも、前作から3年半ぶりのニュー・アルバムということで、ロバートが不幸を乗り越えてようやくカンバックしたということで、実に長く待っていたアルバムということでもあった。(が、本アルバム発表後の1980年にジョン・ボーナムが亡くなってしまった。)で、これだけ話題が集まったので、当然のように本アルバムは大ヒットをして、7週連続でBillboard誌のアルバム・チャートで1位を獲得し、1979年の年間アルバム・チャートでは26位、翌1980年の年間アルバム・チャートでは9位にランクインしている。

収録曲は以下の全7曲である。『In The Evening』『South Bound Saurez』『Fool In The Rain』『Hot Dog』『Carouselambra』『All My Love』『I'm Gonna Crawl』。

サウンドの方は、実にエネルギッシュなロックであり、長いブランクを一気に埋め合わせるかのようなエネルギーに満ちている。また、シンセサイザーを前面に出して、来るべき'80'sという新しい時代に合わせたかのような新しい音を狙った試みが行われているのも特徴である。

この中からの筆者のお薦め曲は、シンセ・サウンド全開の『Carouselambra』とポップで聴きやすい『All My Love』、そして聴き応えのある『I'm Gonna Crawl』をピックアップしておく。

時代の流れを受けて、それに迎合しているという声も一部にはあり、評価が分かれる本アルバムではあるが、ZEPPELINが帰ってきた、ということだけでも嬉しいアルバムである。(だからこそ、ジョンの死というのが残念で他ならない...)'68年から10年ちょっとという活動期間であったが、彼らの最後のアルバムということで、やはり忘れられないアルバムの一つである。

尚、1979年のリリース当時、本アルバム(当然のことながらLPです。)のジャケットは全部で6種類あり、それも話題になったアルバムである。(複数枚購入された方も多いのでは?)

 

In Through the Out Door

In Through the Out Door

  • アーティスト: Led Zeppelin
  • 出版社/メーカー: WEA International
  • 発売日: 1994/08/16
  • メディア: CD


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KENNY LOGGINS『KEEP THE FIRE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1979年に発表されたアルバムである。この時期の彼は、色々と試行錯誤を行っていた時期でもあるが、本アルバムではA.O.R.寄りのアプローチを行っているのが特徴である。特に、DOOBIE BROTHERSのMICHEAL McDONALDとの共作はシングル・カットされて大ヒットしたこともあって、この後のアルバムでも共作があるというように、ソロとなった彼としても転機になっている。で、ウエスト・コーストの誇る有名ミュージシャンたちとも親交が深まり、アルバムのクオリティも今までのソロ・アルバムと比べるとググッとレベルが上がっている。本アルバムは1980年のBillboard年間アルバム・チャートでは16位にランクインし、レギュラー・チャートでも最高位16位を記録したが、ある程度のロング・ヒットになったことが、レギュラー・チャートの最高位が16位でも、年間チャートでも16位になった一因である。(それにしても、二桁の順位で最高位と年間順位が同じというのは非常に珍しいことである。)で、本アルバムによってソロ・シンガーとしての彼も一気に格が上がった。

収録されているのは以下の全9曲である。『Love Has Come Of Age』『Mr. Night』『This Is It』『Junkanoo Holiday (Fallin'-Flyin')』『Now And Then』『Who's Right, Who's Wrong』『Keep The Fire』『Give It Half A Chance』『Will It Last』。

この中からシングル・ヒットした『This Is It』は1980年のBillboard年間シングル・チャートでは28位、レギュラー・チャートでは最高位11位を獲得したが、MICHEALの影響がもろに出ている一曲であり、評価が分かれる所であるが、後のヒット・アルバム「HIGH ADVENTURE」に繋がる所があり、少なくとも彼のキャリアにおいては(結果的ではあるが)良いことになった。また、アルバム・タイトル・ナンバーの『Keep The Fire』も深みがある良い曲である。

筆者のお薦め曲は、前出の『This Is It』と『Keep The Fire』に、『Mr. Night』『Who's Right, Who's Wrong』『Give It Half A Chance』といった所である。

ソロ・シンガーとして彼がブレークするのは、この次のアルバムである「HIGH ADVENTURE」であり、その後は映画「FOOTLOOSE」と「TOP GUN」の主題歌を歌ってそれぞれ大ヒットさせ、同時にサントラ盤の概念を変えることになった彼であるが、いよいよ大きく羽ばたくことになったアルバムでもあり、後の彼のアルバムに耳を傾けた方にはしっかりと聴いてもらいたいアルバムである。また、前記2作の映画主題歌でしか彼の曲を知らないという方にも、しっヵりと聴いてもらいたいアルバムである。

 

Keep the Fire

Keep the Fire

  • アーティスト: Kenny Loggins
  • 出版社/メーカー: Columbia
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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