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MOODY BLUES『LONG DISTANCE VOYAGER』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1981年に発表された大ヒット・アルバムであり、彼らが'80'sにおいて発表したアルバムの中では間違いなく最高傑作である。(彼らのアルバムは当たり外れが結構大きいのだが、本アルバムはとても充実したものである。)'70'sに一世を風靡した彼らであるが、'80'sの声を前に発表したアルバムは今ひとつということになり、時代が変わったこともあって「これまでか」と思われたが、突如、復活の一発を放つことになった。本アルバムはBillboardのアルバム・チャートで3週連続No.1の座を獲得する大ヒットとなり、1981年の年間アルバム・チャートでも27位にランクインしている。これによって「MOODYここにあり!」ということを大いにアピールすることになった。(この後は「・。.」となりましたが...)

収録されているのは以下の全10曲である。『Voice』『Talking Out Of Turn』『Gemini Dream』『In My World』『Meanwhile』『22,000 Days』『Nervous』『Painted Smile』『Reflective Smile』『Veteran Cosmic Rocker』。

この中からは、シングル・カットされた『Gemini Dream』と『Voice』がヒットを記録している。(但し、Billboardの年間シングルTOP 100にはランクインしていない。)'70'sの彼らのサウンドに'80'sのポップな要素が絡み、とても聴きやすいサウンドとなっている。

筆者のお薦め曲は、『Voice』『In My World』『22,000 Days』『Veteran Cosmic Rocker』をピックアップしておくが、'70'sのMOODYのサウンドからはポップになったということで、従来のファンの方にはちょっと違和感があるかも知れないが、'80'sらしいサウンドになったということで、'80'sサウンドがお好きな方にはとても聴きやすいものとなっている。その後も活動は続けているが、内容的には最後の一花と言ったアルバムとなったが、'70'sサウンドをこけから遡って聴こうという方には入口になるし、'70'sサウンドがお好きな方にとっては最後の楽しみということで、必ず接してもらいたいアルバムである。

 

Long Distance Voyager

Long Distance Voyager

  • アーティスト: The Moody Blues
  • 出版社/メーカー: Mercury
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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MOLLY HATCHET『FLIRTIN' WITH DISASTER』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1979年に発表された彼らの2nd.アルバムである。彼らはLYNYRD SKYNYRDの弟分と言った感じのバンドであり、必ず比較されるのであるが、これも同じ町(アメリカ・フロリダ州・ジャクソンビル)の出身と言うこと、更に、サザン・ロックを聴かせてくれると言う共通項があるためでもある。彼らもサザン系の特徴である「ツイン」の楽器を取り入れているが、彼らの特徴は「トリプル・ギター」であり、これがまたギター・サウンドが好きな者にとったらたまらないサウンドを聴かせてくれる。また、本アルバムは1980年のBillboard年間アルバム・チャートでは24位にランクインし、レギュラー・チャートでは最高位19位を獲得するヒットとなった。

収録されているのは以下の全10曲である。『Whiskey Man』『It's All Over Now』『One Man's Pleasure』『Jukin' City』『Boogie No More』『Flirtin' With Disaster』『Good Rockin'』『Gunsmoke』『Long Time』『Let The Good Times Roll』。

注目曲はSTONESの『It's All Over Now』を取り上げている所であるが、随分と雰囲気が変わるものである。元々スケール感の大きなサザン・ロックであるが、これは元曲と比べてみるのも面白いところである。その他、筆者のお薦め曲は、『Whiskey Man』、アルバム・タイトル・ナンバーの『Flirtin' With Disaster』、たっぷりと聴かせてくれる『Long Time』をピックアップしておく。

アメリカのサウンドと言えば、ウエスト・コーストかイースト・コーストといった所が真っ先に言われるが、独特のサウンドを展開するサザンは心地よいロック・サウンドを聴かせてくれるものであり、アメリカはつくづく「広い」ということを感じさせてくれる。アルバム・ジャケットのデザインはハードロック/ヘビメタ系を思わせるが、サザン系のアメリカン・バンドであり、アメリカン・ロックのお好きな方にはしっかりと聴いてもらいたいバンドである。

 

Flirtin' with Disaster

Flirtin' with Disaster

  • アーティスト: Molly Hatchet
  • 出版社/メーカー: Epic
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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THE LAST WALTZ(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1978年に劇場公開された映画「ラスト・ワルツ」である。が、これは映画としても価値のあるものであるが、サントラ盤としても映画以上に貴重なものであり、更には、そのオリジナル盤を越えた内容のCD-BOXセットまであるというものである。(ここでは、オリジナルのサントラ盤を中心にする。)

まずはこの映画について。これは、THE BANDの解散コンサートが1976年11月25日にサンフランシスコで行われたが、そのドキュメンタリでもある。解散コンサートだけではなく、メンバーへのインタビュー、リハーサルの様子までも含んでいて、単なるライブ映画ではない。監督はマーティン・スコセッシである。出演はザ・バンドが中心であるのは当然であるが、このライブにゲスト参加したボブ・ディラン、ニール・ヤング、ニール・ダイアモンド、ジョニ・ミッチェル、ポール・バターフィールド、マディ・ウォーターズ、エリック・クラプトン、ヴァン・モリソン、リンゴ・スター、ロン・ウッドも登場している。(映画という観点では「出演」というが、本作では「出演」ではなく「参加」と言った方が良いだろう。)

ドキュメンタリということで、映画があれば十分ではないかと思われるが、本作はそう言うものではなく、サントラ盤の方は一応「サントラ盤扱い」されているものの、THE BANDのライブ盤と言った方がよいものであり、30曲が収録されている充実ぶりである。(また、現在ではCD4枚組のBOXセットもあり、こちらは全54曲が収録されている。(しかし、これでもラスト・コンサートの曲を全て収録したものではない。))本アルバムは、最初はLP3枚組でリリースされているが、CD化された時に2枚組になったが、これは収録時間の関係であり、曲がカットされたものではない。また、現在では、オリジナルの30曲のものがDVD-AUDIO(1枚ものです)でもリリースされているので、ちょっとした技術の進歩を感じるところでもある。

で、オリジナル盤の全30曲が2枚のCDに収録されているのだが、DISC 1は13曲、DISC 2は17曲が収録されている。収録曲は以下の通りである。まずはDISC 1。『Theme From The Last Waltz』『Up On Cripple Creek』『Who Do You Love』『Helpless』『Stagefright』『Coyote』『Dry Your Eyes』『It Makes No Difference』『Such A Night』『The Night They Drove Old Dixie Down』『Mystery Train』『Mannish Boy』『Further On Up The Road』。続いてDISC 2。『Shape I'm In』『Down South In New Orleans』『Ophelia』『Tura-Lura-Lural (That's An Irish Lullaby)』『Caravan』『Life Is A Carnival』『Baby Let Me Follow You Down』『I Don't Believe You (She Acts Like We Never Have Met)』『Forever Young』『Baby Let Me Follow You Down (Reprise)』『I Shall Be Released』『The Well』『Evangeline』『Out Of The Blue』『The Weight』『The Last Waltz Refrain』『Theme From The Last Waltz』。

多彩なゲスト陣とのセッションを聴くことが出来るのが、オリジナル・アルバムに収録されているものとの違いであるが、これがライブならではの醍醐味でもある。オリジナル盤でも十分に堪能することが出来るが、DVD-AUDIO版だし、5.1chサウンドが堪能できるというのも嬉しいところである。またCD-BOXも欲しくなるところであろうし、映画DVDのアルティメット・コレクションも魅力がある。

それにしても、これだけ多彩なラインナップになっているものの「完全版」と言えるものはまだ登場していない。(CD-BOXの日本版に「完全版」と銘打ったが、どこが「完全だ?」ということで、異例の事態になったことも記憶に新しいことである。)いずれは本当の「完全版」も登場するのではないかと思われるが、筆者としたらCD-BOXDVD-AUDIODVDのアルティメット・コレクションのいずれかをお薦めする。一度は聴いてみましょう!

 

The Last Waltz

The Last Waltz

  • アーティスト: The Band
  • 出版社/メーカー: Warner Bros./Rhino
  • 発売日: 2003/09/23
  • メディア: CD

The Last Waltz

The Last Waltz

  • アーティスト: The Band
  • 出版社/メーカー: Rhino / Wea
  • 発売日: 2002/04/23
  • メディア: CD
Last Waltz

Last Waltz

  • アーティスト: Band
  • 出版社/メーカー: Rhino / Wea
  • 発売日: 2002/05/14
  • メディア: DVD Audio
ラスト・ワルツ〈特別編〉

ラスト・ワルツ〈特別編〉

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2006/10/27
  • メディア: DVD
ラスト・ワルツ アルティメット・コレクション

ラスト・ワルツ アルティメット・コレクション

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2006/06/21
  • メディア: DVD

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