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WHITE LION『BIG GAME』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1989年に発表された彼らの3rd.アルバムである。1987年に発表した2nd.アルバム「PRIDE」のヒットを越えることは出来なかったが、前作と同様にバラード系のナンバーはじっくりと聴かせてくれていて、メロディアスなパワーバラードが看板になっている彼ららしい所を十二分に発揮している。ヒットの点では前作には及ばなかったとはいうものの、それでも本アルバムは1989年のBillboard年間アルバム・チャートでは74位にランクインしていて、レギュラー・チャートでは最高位19位を記録するスマッシュ・ヒットとなっている。

収録されているのは以下の全11曲である。『Goin' Home Tonight』『Dirty Woman』『Little Fighter』『Broken Home』『Baby Be Mine』『Living On the Edge』『Let's Get Crazy』『Don't Say It's Over』『If My Mind Is Evil』『Radar Love』『Cry For Freedom』。

この中からの筆者のお薦め曲は、『Goin' Home Tonight』『Broken Home』『Baby Be Mine』『Cry For Freedom』。ずば抜けた一曲というものは無いが、いずれの曲も上手く纏まっていて、なかなかクオリティの高いサウンドを聴かせてくれている。前作のヒットの勢いを保っているということもあって、聴きやすいところもあり、'80'sのパワーバラードがお好きな方には、前作「PRIDE」と共にしっかりと聴いて欲しいアルバムである。

 

Big Game

Big Game

  • アーティスト: White Lion
  • 出版社/メーカー: Atlantic
  • 発売日: 1989/06/08
  • メディア: CD


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VANISGING POINT(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1971年の映画「バニシング・ポイント」である。この作品は音楽の方もなかなかで、車の疾走がナイスな作品である。現在ではカルト作品として人気のある作品となっている。

まずは、映画について。これはマルコム・ハートの原案をギレルモ・ケインが脚本を書き、リチャード・C・サラフィアン監督による作品であり、音楽を監修したのはジミー・ボーウェンである。出演はバリー・ニューマン、クリーヴォン・リトル、ディーン・ジャガー、ポール・コスロ、ボブ・ドナー、ティモシー・スコットたちである。カー・アクションが見所であり、'70'sを代表する作品として知られている。物語は、車が命という男・コワルスキー。彼は元海兵隊員で、車に関する仕事を転々としていた。そんな彼は、ある日、デンバーからサンフランシスコまでの車の陸送という仕事を受ける。が、15時間という限られた時間の賭を受けたため、時速200km/hでぶっ飛ばす。が、彼には警察の追跡が始まり、更にはバリケードが待ち受けることになるが...

とにかく、車の疾走というスピード感がご機嫌な作品である。そして、音楽の方も、物語に合わせたスピード感豊かなものであり、これがたまらないのである。

サントラ盤に収録されているのは、以下の全14曲である。『Super Soul Theme』『Girl Done Got It Together』『Where Do We Go From Here?』『Welcome To Nevada』『Dear Jesus God』『Runaway Country』『You Got To Believe』『Love Theme』『So Tired』『Freedom Of Expression』『Mississippi Queen』『Sing Out For Jesus』『Over Me』『Nobody Knows』。

ジミー・ウォーカー、ジミー・リード、マウンテンという当時の活きの良さに満ちたサウンドは、スピーディでいてご機嫌である。'80'sになって、このような豪華アーティストたちが集結したサントラ盤が幅を利かせるようになるが、本サントラ盤はそれに先駆けること10年、新たなサントラの形を見せてくれた。(ミュージカル映画のサントラは別枠ですが...)'70'sという時代を感じることも出来るので、一度は耳にされることをお薦めする。

尚、1997年にPRIMAL SCREAMが本作と同名のアルバム「VANISGING POINT」を発表し、シングル『Kowalski』(本作主人公の名前でもある。)を発表したことは有名な話であり、本作の人気の高さを示している。(このアルバムも一緒に聴かれることをお勧めする。)

 

Vanishing Point

Vanishing Point

  • アーティスト: Original Soundtrack
  • 出版社/メーカー: Harkit
  • 発売日: 2002/08/12
  • メディア: CD

↓映画のDVDはこちら

バニシング・ポイント

バニシング・ポイント

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2005/04/28
  • メディア: DVD

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Vanishing Point

Vanishing Point

  • アーティスト: Primal Scream
  • 出版社/メーカー: Sire/Reprise
  • 発売日: 1997/07/15
  • メディア: CD


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U2『UNDER A BLOOD RED SKY』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1983年に発表された彼らの初のライブ盤である。収録したのは1983年のツアーであり、アメリカのデンバーとボストン、そして西ドイツ(当時)でのライブである。'80's前半の彼らのサウンドは、パンクの色合いがあったり、エッジの効いた独特のギター・サウンドをひっさげて、先鋭的なサウンドを聴かせていて、またとてもエネルギッシュなものがあったが、本ライブ盤はそんな時代の彼らのサウンドを聴くことが出来るということで、現在ではとても貴重なライブ盤と言うことになった。また、ボノのボーカルもたっぷりと聴かせてくれる。本アルバムはライブ盤は全体的に苦戦するBillboardのアルバム・チャートでも最高位28位を記録し、1984年の年間アルバム・チャートでは43位にランクインしている。(最高位が20位台後半で年間TOP 50内にランクインするのは、ある程度長期にわたってヒットをしたと言うことになる。)

収録曲は以下の全8曲である。『Gloria』『11 O'Clock Tick Tock』『I Will Follow』『Party Girl』『Sunday Bloody Sunday』『Electric Co.』『New Year's Day』『40』。

本アルバムの唯一の欠点が、上記のように収録曲が8曲しかない、という所である。(ライブの場合、1曲の時間が長くなって、曲数が少なくなるということは珍しいことではありませんが...)初期のU2のライブ盤と言うことを考えたら、とても貴重なものだけに、本アルバムがリリースされた当時はそうでも無かったが、時の経過と共にこの思いは強くなってきました。

曲の方はお馴染みのものばかりであるが、この中ではやはり『Sunday Bloody Sunday』は鳥肌が立つものであり、まさに彼らの真骨頂がいかんなく発揮されたものである。また、彼らのライブでのお約束の『40』のラストなど、たっぷりと楽しむことが出来る。

本アルバムはライブ盤ということで、スタジオ収録アルバムには無い、観客と一体になった熱い魂の叫びを堪能することが出来るものであり、必聴の一枚である。特に、初期のU2の特色がたっぷりと出ていると言うことで、忘れられない一枚でもある。たっぷりと堪能しましょう!

※WOWOW(193chのみのSD放送)で、今朝早朝の時間帯に「THE BEAT FILE」として彼らが取り上げられたと言うこともあって、本ライブ盤を改めて聴くにはピッタリな所です。

 

Under a Blood Red Sky

Under a Blood Red Sky

  • アーティスト: U2
  • 出版社/メーカー: Universal Japan
  • 発売日: 1990/06/15
  • メディア: CD


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TOM PETTY & THE HEARTBREAKERS『DAMN THE TORPEDOES』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1979年に発表された3rd.アルバムであり、彼の出世作となったアルバムである。'70'sの最後の年に発表されたが、サウンドの方は'80'sを意識したものとなっていて、'60's風の所を彼独自の視点で捉えて飽きの来ないサウンドに仕上げている。本アルバムは1980年のBillboard年間アルバム・チャートの5位にランクインし、レギュラー・チャートでは最高位2位を記録して、彼の代表作の一枚となった。

収録曲は以下の全9曲である。『Refugee』『Here Comes My Girl』『Even The Losers』『Shadow Of A Doubt (A Complex Kid)』『Century City』『Don't Do Me Like That』『You Tell Me』『What Are You Doin' In My Life?』『Louisiana Rain』。

この中からは、『Don't Do Me Like That』(邦題け危険な噂)が1980年のBillboard年間シングル・チャートの61位、レギュラー・チャートでは最高位10位を記録し、『Refugee』(邦題:逃亡者)が同じく1980年のBillboard年間シングル・チャートの100位、レギュラー・チャートでは最高位15位を記録するヒット曲が生まれている。

ジャケットは地味であるが渋いところもあって、日本では今ひとつ評判は良くないが、彼らさを前面に出した構成で、疾走感のある曲もしっかりとあって、アメリカン・ロックがお好きな方であれば、まず嫌うことのないサウンドを聴かせてくれている。この中から、筆者のお薦め曲をピックアップすると、『Refugee』『Don't Do Me Like That』というヒット・シングルは当然であるが、疾走感のあるハード・ドライブな『Century City』と、彼のアルバムでは共通するラストの締めくくりとなる『Louisiana Rain』のサウンドは絶品である。

この時期のロック・バンドと言えば、JOURNEYやTOTO、STYX、FOREIGNERといった名前が先に出てくるが、如何にもアメリカらしさを持った彼らもこの時代をリードしたアメリカン・バンドである。彼らのサウンドを聴くのであれば、絶対に外すことの出来ないアルバムであり、傑作である。

 

Damn the Torpedoes

Damn the Torpedoes

  • アーティスト: Tom Petty & The Heartbreakers
  • 出版社/メーカー: Mobile Fidelity
  • 発売日: 2001/03/20
  • メディア: CD


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