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ABBA『VOULEZ-VOUS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1979年に発表されたアルバムであり、当時は世界的なディスコ・サウンドのブームの真っ直中と言うこともあって、ディスコ調のサウンドを聴くことが出来るアルバムである。現在では、3曲のボーナス・トラックが追加されてリリースされている。また、本アルバムは、ABBAの全盛期という時期のアルバムでもあり、たっぷりとディスコ・ワールドを堪能させてくれる内容の高いアルバムとして仕上がっている。が、ディスコ調一色に染まっていない所もABBAらしい所である。尚、本アルバムにボーナス・トラックとして追加収録された『Gimme! Gimme! Gimme! (A Man After Midnight)』は、MADONNAがサンプリングして『Hung Up』として甦らせ、改めてABBAサウンドに注目させることにもなったのは記憶に新しい。

収録曲は、オリジナル盤では全10曲であったが、現在は3曲のボーナス・トラックが追加があり、そちらを記す。『As Good As New』『Voulez-Vous』『I Have A Dream』『Angeleyes』『King Has Lost His Crown』『Does Your Mother Know』『If It Wasn't For The Nights』『Chiquitita』『Lovers (Live A Little Longer)』『Kisses Of Fire』『Summer Night City』『Lovelight』『Gimme! Gimme! Gimme! (A Man After Midnight)』。

この中には、1979年が「国際児童年」ということで、そのための曲である『Chiquitita』が収録されていて、これはとても優しいメロディのミディアム・テンポの曲であり、とても聴きやすい一曲である。また、『I Have A Dream』も優しくハーモニーの美しい曲である。が、本アルバムはやはりディスコ・サウンドが目玉である。アルバム・タイトル・ナンバーの『Voulez-Vous』、男性陣がメイン・ボーカルの『Does Your Mother Know』はこの手の作品であり、本アルバムでは目玉である。更に、3曲のボーナス・トラックの中でも『Gimme! Gimme! Gimme! (A Man After Midnight)』『Summer Night City』によってディスコ調というのが一段と強調されたことになり、本アルバムの特徴が色濃くなった。

この中からのお薦め曲は、『Chiquitita』『Voulez-Vous』『Does Your Mother Know』『As Good As New』といった所をピックアップしておく。(一応、ボーナス・トラックは外しての選曲です。)また、MADONNAがサンプリングしたということで、ABBAを直接知らないという方には『Gimme! Gimme! Gimme! (A Man After Midnight)』からABBAのサウンドを聴くというのも悪くはないでしょう。が、ABBAはダンサブルなディスコ・サウンドがメインのグループではないということだけは忘れないように。ABBAのアルバムの中では最もダンサブルでノリの良いアルバムということで、こういうABBAもまた良いものである。電素・ミュージックがお好きな方でも、本アルバムだけはABBAの中でもチェックしておかなければ、あなたはモグリですよ。

 

Voulez-Vous

Voulez-Vous

  • アーティスト: ABBA
  • 出版社/メーカー: Polydor
  • 発売日: 2002/02/01
  • メディア: CD


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ADAM ANT『FRIEND OR FOE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1982年に発表された彼のソロ名義では初のアルバムである。これまではTHE ANTSを率いていた彼であるが、その頃の勢いをそのまま引き継いでいて、たっぷりと聴かせてくれている。アメリカよりも彼の本国であるイギリスでの方がより大きなヒットとなったが、アメリカでもBillboard誌のアルバム・チャートで最高位16位を獲得し、1983年の年間アルバム・チャートでは41位にランクインしている。ブリティッシュ・ロック・スピリットに満ちたアルバムである。

収録曲は以下の全12曲である。『Friend Or Foe』『Something Girls』『Place In The Country』『Desperate But Not Serious』『Here Comes The Grump』『Hello, I Love You』『Goody Two Shoes』『Crackpot History And The Right To Lie』『Made Of Money』『Cajun Twisters』『Try This For Sighs』『Man Called Marco』。

この中からは、『Goody Two Shoes』が大ヒットを記録していて、1983年のBillboard年間シングル・チャートでは51位、レギュラー・チャートでは最高位12位を獲得している。尚、全英では当然の如く、1位を獲得している。また、『Desperate But Not Serious』はBillboardの年間シングル・チャートのTOP 100にはランクインしていないが、レギュラー・チャートでは最高位66位を記録している。(全英では最高位33位)

この中から筆者のお薦め曲は、やはりヒットを記録している『Goody Two Shoes』は外せない。テンポが良く、ノリの良い一曲であり、彼らしい曲でもある。更に、アルバム・タイトル・ナンバーでもあり、イギリスではシングル・カットもされた『Friend Or Foe』、『Here Comes The Grump』Made Of Money』『Man Called Marco』という所をピックアップしておく。

'80's初頭のイギリス勢は、第二次ブリティッシュ・インベージョンの大波に乗って次々と活きの良いサウンドが世界に飛び出していったが、その中でビジュアル面というのも人気を獲得する一つの大きな要素であった。彼もビジュアル面で人気のあった一人であるが、そちらの方だけで人気を集めた訳ではなく、しっかりとしたロック・サウンドを聴かせてくれている。ということで、'80'sサウンドがお好きな方、特にブリティッシュ・ロック・ファンには一度は聴いてもらいたいアルバムである。

 

Friend or Foe

Friend or Foe

  • アーティスト: Adam Ant
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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「ハイビジョン・スーパーライブ5.1」の三連発 [音楽(etc.)]

元旦から3日続けて、BS-iのライブ放送の三連発があった。(番組タイトルは「ハイビジョン・スーパーライブ5.1」の後にグループ名が付く。)放送されたのは、いずれもが年に数回放送されているライブであり、既に4、5回は放送しているという記憶があるものである。元旦がDURAN DURAN、2日がCHICAGO & EARTH WIND AND FIRE、3日がDOOBIE BROTHERSであった。それぞれのライブは、いずれもがDVD化されている(CHICAGO & EARTH WIND AND FIREは日本版はリリースされていないが、リージョンコード:1の北米仕様のDVDはリリースされている。)ものであり、それぞれのライブについては、去年の2月と5月の放送時に記した記事があるので、ON AIR曲リストなどはそちらに記しているので、そちらの記事をご覧下さい。

DURAN DURANは、ここをクリックして下さい
CHICAGO & EARTH WIND AND FIREは、ここをクリックして下さい
DOOBIE BROTHERSは、ここをクリックして下さい

DURAN DURANは以前からDVDを買おうか買うまいか迷っていたのだが、去年の2月のON AIRを録画したことで買うのを止めたライブでもある。しかし今回は予備ということを考えて、いずれのライブも、もう1枚DVD-RWに焼くことを考えて再度録画を行った。(が、実際に焼くかどうかは、やはり迷いがあり、今のところはいつになるか分からない。)BSデジタル放送は「1回録画可能」というコピー制御信号が含まれているので、複数のDVDを作成するには複数回録画しなければならない。しかし、2曲ごとにCMが入るので、CMカットをするという作業に結構手間取るのがこの放送の欠点でもある。(これがブレーキを掛けてくれるという解釈も出来ます。)しかし、3つのライブでトータル時間は5時間半を越えた所(CMカットをすると、104分×3)であり、HDDレコーダーの残量には余裕があるから特に痛手になると言うものではない。よって、ゆっくりとCMカットをして、それぞれの曲の頭にチャプターを打ち込むという作業をしようと思う。(CMカットは直ぐにも実施するが、チャプター打ち込みはいつになることやら... ひょっとしたら、「予備」はいらないということで、消去してしまうかもしれない...)

今回は「予備」という考えがあったので、同じライブの放送でも特に文句はなかったが、ボチボチこれまでに放送していない新しいライブを放送してもらいたいところでもある。

この3つのライブの中では、やっぱりDURAN DURANのライブが一番良いですね。ウェンブリー・アリーナということで、会場も一番大きいし、臨場感も豊かです。CHICAGO & EARTH WIND AND FIREはちょっと珍しいセッションも見られるのでちょっと貴重なものであるが、それぞれの単独ライブで、もっとじっくりと味わいたいという思いが正直言ってあります。DOOBIEのライブも悪いものではないのだが、メンバーチェンジによってかつての顔は現在はいない上に、現在は顔というべき存在がいないだけに、ちょっと寂しい...

 

 

ライヴ・フロム・ロンドン

ライヴ・フロム・ロンドン

  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2006/01/12
  • メディア: DVD

 

Live From London (2pc) (W/CD) (Dlx Dig)

これはリージョンコード:1です。

Live From London (2pc) (W/CD) (Dlx Dig)

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2005/11/01
  • メディア: DVD
シカゴ・ヴイエス・アース・ウィンド&ファイアー 「ライヴ・アット・ザ・グリーク・シアター」

シカゴ・ヴイエス・アース・ウィンド&ファイアー 「ライヴ・アット・ザ・グリーク・シアター」

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/07/29
  • メディア: DVD

Live at the Greek (2pc) (Ws Dol)

これはリージョンコード:1です。

Live at the Greek (2pc) (Ws Dol)

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2005/06/28
  • メディア: DVD
ライヴ・アット・ウルフ・トラップ DVD

ライヴ・アット・ウルフ・トラップ DVD

  • 出版社/メーカー: BMG JAPAN
  • 発売日: 2005/01/26
  • メディア: DVD

Live at Wolf Trap

これはリージョンコード:1です。

Live at Wolf Trap

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2004/11/09
  • メディア: DVD


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AN AMERICAN IN PARIS(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は、1951年のミュージカル映画「巴里のアメリカ人」である。アカデミー賞を7部門(作品、オリジナル脚本、衣装デザイン、ミュージカル音楽、美術監督、撮影、セット装飾賞)に渡って獲得した作品であり、MGMミュージカルの大傑作である。特に、物語のラストの長尺17分のダンスシーンは映画史に残るダンス・シーンとして有名である。物語は、第二次大戦でパリにやってきたジェリー。戦後も彼はパリに残って画家の修業をしていた。そんな彼は歌手のアンリと友情を結んだが、ある日、ふと出掛けたクラブでパリジェンヌのリズに一目惚れ。しかしリズアンリの婚約者だったと知って身を引くことにしたのだが... というラブ・ストーリーであり、それをミュージカルということで仕上げている。監督はヴィンセント・ミネリ、アラン・ジェイ・ラーナーが脚本を書き、音楽監督を務めたのはジョニー・グリーンとソウル・チャップリンである。出演はジーン・ケリー、レスリー・キャロン、オスカー・レヴァント、ニナ・フォック、ジョルジュ・ゲタリたちである。

サントラ盤の方は、全19曲収録の通常のサントラ盤があるが、ここではラにアウトテイクの素材までも集めた2枚組の豪華盤のサントラをピックアップする。これは2枚のCDに全47曲を収録していて、本作に登場した音楽を余すことなく収録しているものである。映画本編が2時間弱という作品であるが、この2舞のCDの収録時間はそれに近いものということで、ある意味、映画本編を楽しむ以上に音楽を堪能できる充実したものとなっている。こうしたサントラ盤があるというのも、本作がMGMミュージカルの金字塔でもある証である。

収録曲は以下の通りである。まずはDISC 1。こちらは以下の20曲が収録されている。『Main Title: An American In Paris/S' Wonderful/I Got Rhythm』『Paris Narration/Left Bank』『Nice Work If You Can Get It』『Embraceable You』『By Strauss』『Street Exhibit』『I Got Rhythm』『But Not For Me』『Medley: Do, Do, Do/Bidin' My Time/I've Got A Crush On You/Love Is Her』『Someone To Watch Over Me』『Medley: My Cousin In Milwaukee/A Foggy Day/The Half-Of-It Dearie Blue』『Tra-La-La』『I'm No Enemy (Love Is Here To Stay)』『Love Is Here To Stay』『Medley: What Time Is It?/Love Is Here To Stay (Reprise)』『I'll Build A Stairway To Paradise』『I've Got A Crush On You』『Love Walked In』『Medley: We Would Get Married (Love Walked In)/I Don't Think』『Concerto In F, 3rd Movement』。

続いてDISC 2。こちらは27曲が収録されている。『Painting Montage: Tra-La-La/Love Is Here To Stay』『Kiss Me』『S' Wonderful』『Lise, I Love You (S' Wonderful/Love Is Here To Stay)』『Strike Up The Band [Extended Version]』『Liza (All The Clouds'll Roll Away) [Complete Version]』『Medley: Oh, Lady Be Good/S' Wonderful』『Medley: That Certain Feeling/Clap Yo' Hands』『I've Got A Crush On You』『I Got Rhythm [Extended Version]』『Tra-La-La』『But Not For Me』『Utrillo Did It: Love Is Here To Stay/An American In Paris/Nice Work I』『American In Paris [Ballet]』『Finale (An American In Paris)』『Painting Montage (An American In Paris) [Deleted Version]』『Main Title: An American In Paris [Alternate Version]』『Adam Cook Monologue (How Long Has This Been Going On?)[Extended Version]』『Nice Work If You Can Get It』『Third Prelude』『My Cousin In Milwaukee』『Foggy Day』『Half Of It, Dearie, Blues』『But Not For Me』『Bidin' My Time』『S' Wonderful (Reprise)』『Finale [Alternate Version]』。

47曲もあると凄いと感じるが、実はこの中の18曲がアウトテイクであり、また「○○バージョン」というものも多数あるので、実質的な曲数はググッと減るが、コレクションにはやはり通常版ではなくこちらの方が欲しくなる所である。全てを聴こうとすると、映画本編を見るのにほぼ等しい時間を要することになるが、こういうことになるというのは傑作ミュージカル作品だからということでもある。本作は、映画だけでなくサントラ盤と合わせて楽しんでもらいたい所である。

 

An American In Paris: Original Motion Picture Soundtrack

An American In Paris: Original Motion Picture Soundtrack

  • アーティスト: George Gershwin, Benny Carter, Johnny Green, Benny Carter & His Orchestra, MGM Studio Symphony Orchestra, Oscar Levant, Saul Chaplin, Gene Kelly, Georges Guetary, Grace Stark
  • 出版社/メーカー: Rhino
  • 発売日: 1996/07/16
  • メディア: CD

↓通常版はこちら

An American in Paris

An American in Paris

  • アーティスト: Original Soundtrack
  • 出版社/メーカー: Prism Platinum
  • 発売日: 2006/11/27
  • メディア: CD

↓映画DVDはこちら

巴里のアメリカ人

巴里のアメリカ人

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2006/10/06
  • メディア: DVD

巴里のアメリカ人

本作は著作権消滅のための廉価版シリーズもあります。

巴里のアメリカ人

  • 出版社/メーカー: ファーストトレーディング
  • 発売日: 2006/12/14
  • メディア: DVD

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