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BLONDIE『EAT TO THE BEAT』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1979年に発表された4th.アルバムである。前作「PARALLEL LINES」で世界的なディスコ・サウンドの一大ブームに乗って、これまでのパンク路線からのサウンドの変化を見せたが、本アルバムはその路線を突き進み、ディスコのビートに乗ったヒット曲を続発させることになり、Billboardの1980年の年間シングル・チャートで1位を獲得した『Call Me』に繋がる道への足固めを行ったアルバムでもある。内容の方もバラエティに富んだサウンドを堪能することが出来、BLONDIEのアルバムでは(ベスト盤を除いて)必ず手元に置いておきたいアルバムである。また、本アルバムは1980年のBillboard年間アルバム・チャートでは8位にランクインしたが、レギュラー・チャートでは最高位17位である。最高位が二桁のアルバムが年間TOP 10にランクインするのは取り立てて珍しい訳ではないが、ロング・ヒットを記録した証である。

収録曲は以下の全12曲である。(日本盤のみ14曲入りであった。現在は4曲のライブ・テイクが追加収録されたリマスター盤がリリースされている。)『Dreaming』『The Hardest Part』『Union City Blue』『Shayla』『Eat To The Beat』『Accidents Never Happen』『Die Young Stay Pretty』『Slow Motion』『Atomic』『Sound-A-Sleep』『Victor』『Living In The Real World』。

本アルバムからは、Billboardの年間シングル・チャートのTOP 100にランクインするような大ヒット曲は生まれていないが、ダンス・チューン、ディスコ・サウンドの世界では有名な曲が詰まっていて、『Dreaming』や『Atomic』はヒットの規模を考えたらあまりにも有名な曲である。

本アルバムからのお薦め曲は、前出の2曲と、これも後に大ヒットとなった『The Tide Is High』に繋がるレゲエ調の『Die Young Stay Pretty』、聴かせてくれる『Sound-A-Sleep』といった所をピックアップしておく。

本アルバムでも「パンク」の色合いは薄くなっているが、この後のアルバムからはそれが完全に消えているということもあるので、ベスト盤を除けばBLONDIEのオリジナル・アルバムではもっともサウンドの幅が広いバラエティに富んだアルバムとなっていて、ちょっとしたベスト盤の様な雰囲気も持っている。BLONDIEを聴くのであれば絶対に外せないアルバムである。

 

Eat to the Beat

Eat to the Beat

  • アーティスト: Blondie
  • 出版社/メーカー: Toshiba EMI
  • 発売日: 2001/09/11
  • メディア: CD


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BILLY SQUIER『DON'T SAY NO』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1981年に発表された4th.アルバムである。サウンドの方は、シンプルながらもスケールが大きく、ロック・スピリットに満ちたロック・ナンバーをたっぷりと聴かせてくれるアルバムであって、ロック・ファンとしたらしびれるものである。また、彼のプレイには格好良さを感じることができ、サウンドの方も'80'sらしいサウンドをたっぷりと聴かせてくれる。そういうこともあって、本アルバムは大ヒットを記録して、Billboardのチャートでは最高位5位を獲得し、1981年の年間アルバム・チャートでは45位、翌1982年の年間アルバム・チャートでは23位にランクインするロング・ヒット・アルバムとなった。(シングルの方は、年間チャートTOP 100に入るようなヒットは出ていない。)

収録曲は以下の全10曲である。『In The Dark』『The Stroke』『My Kinda Lover』『You Know What I Like』『Too Daze Gone』『Lonely Is The Night』『Whadda You Want From Me』『Nobody Knows』『I Need You』『Don't Say No』。

この中から、筆者のお薦め曲は、『In The Dark』『The Stroke』『Lonely Is The Night』『Nobody Knows』、そして、ラストを飾るアルバム・タイトル・ナンバーの『Don't Say No』。特に『In The Dark』の怒濤の迫力は圧巻である。

'80'初頭のロック・シーンは全体的にイギリス勢がリードして、「第二次ブリティッシュ・インベージョン」の波にさらされることになり、アメリカ勢は元気がなかったが、彼はそんな中でもブリティッシュ風のサウンドや、シンセサイザーを取り入れて、'80'sらしいサウンドを奏でていたということで、アメリカン・ロックをリードするような姿勢でいた。一部のアメリカン・ロック・ファンの間ではそういう姿勢を非難する声もあったものの、時代の波を取り入れていち早く自分なりに消化してスタイルを確立したということで、そういう声はいつの間にかかき消されることになった。そういうことでは骨のあるロック・サウンドを聴かせてくれるということもあって、'80'sのアメリカン・ロックがお好きな方には聴いてもらいたいアルバムである。

 

Don't Say No

Don't Say No

  • アーティスト: Billy Squier
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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BILLY JOEL『52ND STREET』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1978年に発表されたアルバムで、初めて全米No.1を獲得したアルバムということで、ビリーの音楽史では重要な位置づけとなるアルバムである。(大ヒットを記録した前作「THE STRANGER」は最高位2位でした。)また、「THE STRANGER」に続いてまたもグラミー賞を獲得したことで、まさに黄金期を邁進することにもなった。また、彼の代表的な曲もたっぷりと収録されていると言うことで、ベスト盤よりも有名なアルバムと言っても過言ではない超有名なアルバムである。本アルバムは大ヒットを記録して、Billboardのアルバム・チャートで7週連続1位を獲得した。そして、BARBRA STREISANDにその座を3週譲ったが、1週だけ1位に返り咲き、通算では8週にわたって1位の座に君臨した。このこともあって、本アルバムは1979年のBillboard年間アルバム・チャートでは堂々の1位を獲得した。まさに'70'sのビリーの最高傑作であると同時に、音楽史にしっかりと刻み込まれる名盤である。

収録曲は以下の全9曲である。『Big Shot』『Honesty』『My Life』『Zanzibar』『Stiletto』『Rosalinda's Eyes』『Half A Mile Away』『Until The Night』『52nd Street』。

この中からは、『My Life』がBillboardのシングル・チャートで最高位3位(1979年の年間シングル・チャートでは28位)、『Big Shot』が最高位14位、『Honesty』が最高位24位を記録するヒットとなっている。(後ろの2曲は、年間シングル・チャートのTOP 100にはランクインしていない。)特に、『Honesty』はスタンダード・ナンバーとなっていて、あまりにも有名な一曲であるが、こういう曲はチャートの記録では意外と伸びていないのだが、「名曲は必ずしも大ヒットしない」というチャートの七不思議の一つがこの曲には起こっている。

筆者のお薦め曲は、ロックのテイストを前面に出した『Big Shot』、テンポが良くポップなノリの明るい『My Life』、ピアノが美しいスタンダード・ナンバーである『Honesty』を外すことは出来ないが、ドラマティックでビリーの懐が広くて暖かく、それでいて力強いボーカルを聴かせてくれる『Until The Night』と『Half A Mile Away』が素晴らしい。(というよりも、全曲がお薦め曲である。)

ジャケットからニューヨークの香りをたっぷりと漂わせている本アルバムは、捨て曲などは無く、また、経たなベスト盤よりも内容が充実したアルバムであり、BILLY JOELのサウンドを聴くのであれば本アルバムは聴かなければならないマストのアルバムである。BILLYをこれから聴くという方には、ベスト盤や他のアルバムではなく、本アルバムから入るということをお薦めする。まさに「名盤はいつの時代でも名盤である」ということを教えてくれる大傑作である。

 

52nd Street

52nd Street

  • アーティスト: Billy Joel
  • 出版社/メーカー: Sony/Columbia
  • 発売日: 1998/10/20
  • メディア: CD


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