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BARBRA STREISAND『WET』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1979年に発表されたものであり、「水」をテーマとしたコンセプト・アルバムでもある。彼女らしい綺麗なボーカルをたっぷりと堪能することが出来る質の高いアルバムである。また、本アルバムには、ディスコ・クイーンと言われたDONNA SUMMERとのデュエット曲である『No More Tears』が収録されているが、この曲はシングル・バージョン、DONNAのアルバムに収録のバージョンとも違う別バージョンが収録されているということでも注目である。本アルバムは1980年のBillboard年間アルバム・チャートでは55位、レギュラー・チャートでは最高位7位を記録する大ヒットを記録している。

収録されているのは以下の全9曲である。『Wet』『Come Rain Or Come Shine』『Splish Splash』『On Rainy Afternoons』『After The Rain』『No More Tears (Enough Is Enough)』『Niagara』『I Ain't Gonna Cry Tonight』『Kiss Me In The Rain』。

この中では、やはり『No More Tears (Enough Is Enough)』である。この曲は、当時の音楽シーンが世界的なディスコ・サウンドの一大ブームに染まっていたが、ディスコ・クイーンと言われたDONNA SUMMERとのデュエットであり、シングルは全米No.1の座を2週に渡って獲得する大ヒットを記録した、(1980年のBillboard年間シングル・チャートでも38位にランクインしている。)が、本アルバムの収録バージョンはシングルとも、DONNAのアルバムともアレンジが違っていて、6分を越える大作を二人のボーカルを聴かせるものになっていて、これも一聴の価値がある。この曲以外は、彼女らしい曲が収録されていてねたっぷりと聴かせてくれる。

この中からの筆者のお薦め曲は、『No More Tears』は外すことは出来ないが、バーブラ節とも言える珠玉のバラードである『Niagara』、カヴァー・ソングの『Splish Splash』、そして本アルバムのテーマを前面に出した『After The Rain』と『Kiss Me In The Rain』をピックアップしておく。

この時期のBARBRAはノリに乗っていた時期でもあり、本作の次のアルバムは歴史的名盤の「GUILTY」(1980年)を生み出すことになる。本アルバムは実に充実していた時期に発表されたアルバムであり、彼女のアルバムを聴く上では外せない一枚である。

 

Wet

Wet

  • アーティスト: Barbra Streisand
  • 出版社/メーカー: Columbia
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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「BABY BOOM」 [映画(洋画)]

表題の作品は、1987年の映画「赤ちゃんはトップレディがお好き」である。この作品はダイアン・キートン主演のコメディ作品であり、本作公開時、D.キートンのDCブランド・ファッションが話題になった。(が、「赤ちゃんと動物には勝てない」という映画界のジンクスがある通り、赤ちゃんがかっさらう形となった。)ナンシー・マイヤーズとチャールズ・シャイアが脚本を書き、チャールズ・シャイアがメガホンを取ったハートフルなコメディ作品であり、音楽を担当したのは「ロッキー」シリーズでお馴染みのビル・コンティである。出演は、ダイアン・キートンサム・シェパード、ハロルド・ライミス、ジェームズ・スペイダー、サム・ワナメイカー、パット・ヒングル、ブリット・リーチ、メアリー・グロス、ヴィクトリア・ジャクソン、パクストン・ホワイトヘッド、アニー・ゴールデン、ドリ・ブレナー、ロビン・バートレット、クリス・ノース、メアリー・ケイ・プレイスたちである。

物語は、バリバリのキャリア・ウーマンであるJ・C・ワイアットはニューヨークの経営コンサルタント会社で日夜バリバリと働いていた。ある日、彼女の遠い親戚が亡くなり、彼女に遺産が入ることが知らされた。で、遺産を受け取りに赴いた彼女だったが、遺産はその亡くなった親戚の子供である赤ちゃんのエリザベスであった。(ワイアットに取ったら姪と言うことになる。)ここから彼女の生活は大きく変わることになり、仕事の方は上手くいかなくなり、部下には抜かれ、私生活では同性相手に逃げられるということで散々な目に遭う。で、会社を辞めて田舎の果樹園付きの家で新生活を始めるが、果樹園で採れたリンゴを使ってベビーフードを作ったところ、それが評判を呼んで...

何と言っても、赤ちゃんのエリザベスが可愛いのと、D.キートンのコミカルな演技が見所であり、バリバリのキャリア・ウーマンがやけにハートフルであるところが何とも言えない味を出している。コメディ作品でありながらも、そういうハートフルな所は爽やかな気持ちにもさせてくれるものである。コメディ作品でも、パロディものや爆笑ネタの作品と違う本作はコメディが苦手というような方でも楽しむことが出来るものであり、一度は見てもらいたい作品である。また、今とは時代が違うとはいうものの、D.キートンのキャリア・ウーマン・ファッションは'80'sの雰囲気に満ちたものであり、資料としても役に立つことでしょう。

 

赤ちゃんはトップレディがお好き [MGMライオン・キャンペーン]

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2007/01/19
  • メディア: DVD


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BRYAN ADAMS『RECKLESS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1984年に発表された彼の4th.アルバムであり、カナダ出身の彼が世界を制覇したアルバムである。本アルバムからはシングル・カットされた曲が次々と大ヒットを記録するということになり、さしずめベスト盤のようなアルバムになった。本作によって彼の名前は世界的に不動のものとなった。当然、本アルバムの方も大ヒットを記録して、Billboardのアルバム・チャートでもNo.1の座(2週連続)を獲得し、1985年のBillboard年間アルバム・チャートでは2位、翌1986年も66位にランクインしている。サウンドの方は、変な小細工は一切無く、シンプルでストレートなロックを聴かせてくれている。

収録曲は以下の全10曲である。『One Night Love Affair』『She's Only Happy When She's Dancin'』『Run To You』『Heaven』『Somebody』『Summer Of '69』『Kids Wanna Rock』『It's Only Love』『Long Gone』『Ain't Gonna Cry』。

この中からは、『Heaven』が2週連続全米1位の座を獲得して、1985年のBillboard年間シングル・チャートでは24位にランクインしたのをはじめ、『Summer Of '69』がレギュラー・チャートで最高位5位、1985年のBillboard年間シングル・チャートでは74位、『Run To You』がレギュラー・チャートで最高位6位、同年の年間シングル・チャートで66位にランクインしている。また、年間シングル・チャートTOP 100にはランクインしていないが、『One Night Love Affair』『Somebody』そしてTINA TURNERとのデュエット曲である『It's Only Love』のいずれもがレギュラー・チャートではTOP 10入りするというヒットを記録している。

小細工のないシンプルでストレートなロックは爽やかな印象を与えてくれるのと同時に、彼のスピリットを大いに感じることが出来るものである。また、ロック一筋に突っ走ってはおらず、バラード・ナンバーの『Heaven』は本アルバムの中でも彼の余裕にも感じられ、これが本アルバムを更に味のあるものにしてくれている。

これだけヒット曲が収録されていて捨て曲が全くないオリジナル・アルバムである本作は、早い話、全曲がお薦め曲である。(まあ、一曲だけピックアップすると、筆者の好みを丸出しにして『Summer Of '69』ということにしますが...)

彼のサウンドを聴くのであれば、絶対に外してはならないアルバムであり、これから彼を聴こうという方は、ベスト盤ではなく、本アルバムから入ることをお薦めする。'80'sのロック史に残る名盤である。

 

Reckless

Reckless

  • アーティスト: Bryan Adams
  • 出版社/メーカー: A&M
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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