DON McLEAN『CHAIN LIGHTNING』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1980年に発表されたものである。彼の名前はMADONNAが『American Pie』をカヴァーしてヒットさせたことで再び注目されるようになったが、この曲は1972年の彼の放ったヒット曲である。シンガーソングライターとしてなかなかのセンスを見せる彼であるが、本アルバムからは『Crying』という曲が久しぶりのビッグ・ヒットになり、その存在感を示すことになったが、アメリカの香りを感じさせてくれる優しいボーカルが健在であったことが嬉しいところである。本アルバムは大きなシングル・ヒットがあったこともあってヒットを記録して、1981年のBillboard年間アルバム・チャートでは100位、レギュラー・チャートでは最高位28位を記録している。
収録曲は以下の全12曲である。（ボーナス・トラックを含む。）『Words And Music』『Crying』『It's Just The Sun』『Lotta Lovin'』『Chain Lightning』『Your Cheatin' Heart』『Wonderful Night』『It Doesn't Matter Anymore』『Since I Don't Have You』『Genesis (In the Beginning)』『It's A Beautiful Life』『If You Could Read My Mind』。
この中からは、やはり『Crying』である。じっくりと聴かせてくれる優しいボーカル・ナンバーであり、この曲はBillboardのシングル・チャートで最高位5位を記録し、1981年の年間シングル・チャートでも40位にランクインするという大ヒットとなった。彼らしい一曲である。尚、本アルバムからの筆者のお薦め曲は、その『Crying』と、『Words And Music』『Chain Lightning』『Wonderful Night』『If You Could Read My Mind』という所をピックアップしておく。
派手さは全くないが、心に届く優しいメロディと歌詞は、心を和ませてくれるものであり、大人の鑑賞に堪えるものである。じっくりと聴いてもらいたいアーティストの一人である。特にボーカル・ナンバーがお好きな方であれば、特に問題なく受け入れられることでしょう。また、MADONNAの『American Pie』を一度でも聴いた方は、その作者が彼であると言うことから、一度は（元歌を含めて）耳にしてもらいたいアーティストである。
- アーティスト: Don McLean
- 出版社/メーカー: Hip-O
- 発売日: 1997/07/29
- メディア: CD
「恋する日曜日～私。恋した」情報 [映画(邦画)]
BS-i製作の1話完結の30分のラブ・ストーリーである「恋する日曜日」の新作映画が公開されることが分かりました。2003年に第1シーズン、2005年に第2シーズンの各26話（前後編の物語があるため、第1シーズンは22話、第2シーズンは20話）が製作放送され、現在は第3シーズンに突入した所であるが、これはちょっと嬉しいところでもある。
2005年夏に、劇場版「恋する日曜日」が公開されたが、これは第2シーズンの20～22話の「君が僕を知っている」の前中後編を新たにしたものであるので、劇場版ということでは初のオリジナル作品ということになる。で、タイトルは「恋する日曜日 ～私。恋した」で、主演は堀北真希ちゃん
ということです。監督は廣木隆一ということで、2005年の劇場版の監督でもある。真希ちゃんは「恋日」の第1シーズンの16話「電車」に出演していることから、「恋日」にも里帰りということになる。（現在放送中の第3シーズンでは、その看板となる1&2話が黒川芽以さん
主演ということを考えたら、銭形姉妹（泪ちゃん＆舞ちゃん）が今度は「恋日」を背負うと言うことになります。まあ、この二人は丹羽Pのお気に入りでもありますし、実力者でもありますからね...）
物語の方は、末期ガンに侵されて余命3ヶ月という女子高生の最後の恋の物語ということで、ちょっと悲しい物語のようになりそうです。（これまでの「恋日」の物語とは少し違ったシリアスな重い物語になりそう...）
劇場公開は6/9からの予定ということになっているそうですが、どれだけの規模で公開されるのでしょうか。そこだけが不安のあるところです。でも、2007年の年末か2008年になったら、DVDがリリースされることになるでしょうが...尚、関西では、大阪・西九条のシネ・ヌーヴォで上映されると思いますが、上映館をもっと増やしてもらいたいところです。また、去年の「恋日」のように、レイトショーだけというのではなく、上映してもらいたいところです。
（追記・修正）※関西の上映劇場は「シネマート心斎橋」で、6/9からです。
↓2005年の劇場版
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2007/01/11
- メディア: DVD
↓TVの第1/2シーズン
- 出版社/メーカー: BMG JAPAN
- 発売日: 2004/11/05
- メディア: DVD
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2007/02/07
- メディア: DVD
↓真希ちゃんと言えば、やっぱりこれです。
- 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
- 発売日: 2004/04/23
- メディア: DVD
陰陽少女#1,2「青き龍のキオク」 [特撮]
この作品は2004年の第四四半期に放送された作品で、KBS京都とTVKもテレビ埼玉が組んだホラー・アクション作品である。KBS京都では「デビルシャドー」の放送に合わせてのことなのか、再放送が始まったので、改めて記すことにする。（全12話で、1～6話が前後編×3、7～12話が前中後編×2と言うことなので、物語としたら5つということになる。）が、再放送でもあるので、毎回書くのではなく、前後編（前中後編）の一つの物語ごとに記すことにする。よって、第2話の再放送によって、最初の物語について記す。
この物語は、ホラーの要素とアクションの要素を足し合わせた作品で、アクションの方は剣を使ったアクションを見せてくれる。また、特殊メイクの方も見所の作品である。主演は本作制作年の夏に戦隊の映画「アバレンジャー」に出演した小向美奈子。仮面ライダーゼクロスの菅田俊、この後「魔弾戦記リュウケンドー」で左京鈴を演じる井村空美の名前もある。製作は「温泉天使」のバッドテイストであるが、作風は全く違ったものである。（この作風を「デビルシャドー」も受け継いでいる。）全体的に暗い映像が多く、テレビ向きと言うよりも映画向きの映像を見せてくれる。（本作はDVD化されているものの、amazonには無いですね...）
ただ、1話だけでは物語の背景の説明が分からない所があり、2話になってそれらが語られる。「前編」と「後編」ということで一つの物語になっているとはいうものの、やはり物語の背景説明は1話でやっておかないと、TV放送では苦しくなるのではないの？
ある研究室で実験中の伊佐凪ユキ（いさなぎ・ゆき）が悲鳴を上げて倒れると、そのまま死んでしまった。実験中の事故と伝えられたが、妹の伊佐凪ミキ（いさなぎ・みき）はショックから心を頑なに閉ざしてしまう。そんな中、ミキは学校帰りに何者かによって拉致されてしまう。ミキを拉致したのは姉の実験をしていたシードという研究所の人間であった。
深い森に連れてこられたミキ。森の木々の間にミキは自殺をした人の死体を目にした。姉に助けを求めるミキはそのまま失神してしまうが、シードの研究員であるニシキはミキを助けずにデータを集めていた。そしてミキには姉のような力がないことを認識する。しかし、強大な霊力反応があった。そんな中、ミキは霊力で次々と霊体を斬っていくが、体力には限界があり、倒れてしまう。ミキを心配したジャーナリストの叔父の鍛冶が駆けつけるが、彼はその森で死んだ友人・川端の姿を目にするのだった。
ジャーナリストとして、霊の存在を否定する鍛冶には、自分が見たことを理解できず、シードの研究員たちを問いつめる。そして、シードとは上海に本拠を置く周星電機という家電メーカーの研究所であり、超能力、心霊現象などを研究している特殊な部門であることを知る。
後日、再びミキはあの森に行く。で、川端をはじめとする多数の霊体が現れる。で、霊力を使って霊体を斬っていくミキ。その姿にニシキは、ミキに姉・ユキの魂が憑依したのではと察知する。
ミキの前に川端が立ちはだかる。幼い頃、一緒に遊んだことがあるということで、ミキの心を揺さぶろうとするのだったが、ミキは霊体を斬る。すると、青い勾玉が落ちてきた。それに気づいた鍛冶はそっとその青い勾玉を拾ったのだった。
それにしても、初めて見た時は物語の設定を理解するのに少し時間がかかったが、今回は2004年の放送時に最後まで見ているということで、特に戸惑うことはなかった。しかし、見ていこうとすると最初にちょっとした壁があるような作品というのはどうなんでしょうか。（それをクリアしたら、後は何の問題もない。）1話と2話は一緒にして続けて見ないと、挫折してしまいそうな作品ですね...
それにしても、最近の「ホラー」ブームがこう言うところまで広がっているというのも凄いところである。尚、次回は3話と4話の前後編「漆黒ノ孤独」をまとめて記す予定である。
↓本作DVD（左：1巻、右：2巻）
↓本作の原作
- 作者: 浅井 恵子
- 出版社/メーカー: 文芸社
- 発売日: 2004/07
- メディア: 単行本
↓「アバレンジャー」の映画など、小向さん関係
劇場版 爆竜戦隊アバレンジャーDELUXE アバレサマーはキンキン中!
- 出版社/メーカー: 東映
- 発売日: 2004/02/21
- メディア: DVD
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2006/07/07
- メディア: DVD
- 出版社/メーカー: ラインコミュニケーションズ
- 発売日: 2004/06/20
- メディア: DVD
- 出版社/メーカー: ビデオメーカー
- 発売日: 2005/03/25
- メディア: DVD
- 出版社/メーカー: ラインコミュニケーションズ
- 発売日: 2005/05/20
- メディア: DVD
↓「仮面ライダー ゼクロス」はこちらです。
- 出版社/メーカー: 東映
- 発売日: 2004/11/21
- メディア: DVD
↓井村さん関係
- 出版社/メーカー: GPミュージアムソフト
- 発売日: 2004/11/25
- メディア: DVD
- 出版社/メーカー: 松竹
- 発売日: 2006/04/27
- メディア: DVD
↓こういうものを...
- 作者: デーヴィッド・タンズリー
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 1977/01
- メディア: －
きみのそばにも霊がいる―私が出会った幽霊・妖怪・妖精・霊体たち
- 作者: 岩崎 照皇
- 出版社/メーカー: リヨン社
- 発売日: 1991/08
- メディア: 単行本
DURAN DURAN『RIO』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1982年に発表された彼らの2nd.アルバムである。彼らは、第二次ブリティッシュ・インベージョンの旗手として、瞬く間に世界進出を果たしたが、本アルバムはアメリカ進出において彼らの名前を広めることになったアルバムでもある。また、MTVという新しいメディアが生まれ、PVの方も斬新なものを見せてくれて、一気に人気に火が着くことにもなった。そんなことで、本アルバムは1983年のBillboard年間アルバム・チャートでは13位、レギュラー・チャートでは最高位6位を記録する大ヒットとなった。
収録曲は以下の全9曲である。『Rio』『My Own Way』『Lonely In Your Nightmare』『Hungry Like The Wolf』『Hold Back The Rain』『New Religion』『Last Chance On The Stairway』『Save A Prayer』『Chauffeur』。
この中からは、『Hungry Like The Wolf』がBillboard誌で最高位3位、1983年の年間シングル・チャートでも17位にランクインしている。また、年間TOP 100にはランクインしていないが、アルバム・タイトル・ナンバーの『Rio』や『Save A Prayer』もヒットを記録している。
この時期の彼らは次々とヒット曲が生まれたが、そういうチャートの動きを考えれば、収録曲が違うのではないか、と思ってしまうが、これは本国・イギリスや日本では1st.アルバムから順次リリースされたが、アメリカでは1st.アルバムが後になり、更に次のアルバムもそれほど間をおかずにリリースされたためである。ということで、次々と活きの良いヒット曲が生まれることになったが、こういう所はお国が違えば事情が変わってくるという所でもある。が、本アルバムの大ヒットによってアメリカでも本国でのアルバム・リリースに合わせられるようになったのだから、彼らのキャリアを語る上でも、ゆはり重要なアルバムである。
サウンドの方は、シンセ・サウンド全開で、テンポの良いロック・ナンバーが中心であるが、ミディアムからスローなテンポの聴かせてくれる曲もしっかりとある。筆者のお薦め曲は、ヒット曲の『Rio』と『Hungry Like The Wolf』は外せないが、『My Own Way』『New Religion』そして『Save A Prayer』を忘れることは出来ない。
'80's初頭の「第二次ブリティッシュ・インベージョン」、更にはその影響を受けた'80's前半の音楽シーンを語る上では、絶対に外せないアルバムである。
- アーティスト: Duran Duran
- 出版社/メーカー: Emi
- 発売日: 2001/06/11
- メディア: CD