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「FATHER'S LITTLE DIVIDEND」 [映画(洋画)]

表題の作品は1951年の映画「可愛い配当」である。この作品は、先の記事に記したように、1950年の映画「花嫁の父」の続編であり、「花嫁の父」とほぼ同じ顔ぶれが再度集まっている。監督はヴィンセント・ミネリ、脚本はフランシス・グッドリッチ、アルバート・ハケットの二人、撮影はジョン・アルトン、音楽はアドルフ・ドイッチである。また、出演は、スペンサー・トレーシー、エリザベス・テイラー、ジョーン・ベネット、ビリー・バーク、ドン・テイラー、ラスティ・タンブリンたちである。

物語は、前作の続きであり、やはり前作同様のファミリー・ドラマである。嫁に行ったケイに子供が産まれたことを聞いた花嫁の父・バンクス。ということで、おじいちゃんになったのだが、今度は今度で、娘夫婦の住居や、産まれてくる子供たちの名前などが気になる始末。(まあ、気持ちは分かりますが...)そして、それらが引き金になって、またもや大騒動が展開する。

前作が好評だったために制作された続編であるが、前作では「リズの花嫁姿」という看板があり、それだけでも注目されたが、本作ではそういうこれぞという目玉がなく、普通のコミカル・タッチの物語になったこともあって、今ひとつといった所がある。まあ、リズの花嫁姿を拝むことが出来たという前作のおまけということでよろしいかと...

本作も制作から半世紀以上が流れていて、日本では著作権が消滅したため、前作同様に超廉価盤のDVDソフトがリリースされている。(当然、字幕スーパーは内容が違っているとか、映画会社のロゴが無いなどの廉価版としての配慮もされています。)前作とセットにしても安い値段なので、買ってしまうと言うのもよろしいかと...

尚、前作は1991年に「花嫁のパパ」としてリメイクされたが、本作はその「花嫁のパパ」の続編である1995年の「花嫁のパパ2」(原題は「FATHER OF THE BRIDE PART II」)の元ネタとなっていて、前作同様にリメイクされている。(リメイクといっても、かなり大がかりなアレンジがされているけど...)

 

可愛い配当

可愛い配当

  • 出版社/メーカー: アイ・ヴィー・シー
  • 発売日: 1999/04/25
  • メディア: DVD

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可愛い配当

可愛い配当

  • 出版社/メーカー: ファーストトレーディング
  • 発売日: 2006/12/14
  • メディア: DVD


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「FATHER OF THE BRIDE」['50] [映画(洋画)]

表題の作品は1950年の映画「花嫁の父」である。一人娘を嫁に出す父親の気持ちをユーモアを交えながら描いたファミリー・ドラマである。原作はエドワード・ストリーターの小説で、それをフランシス・グッドリッチ、アルバート・ハケットの二人が脚本として仕上げ、ヴィンセント・ミネリ監督がメガホンを取った作品である。また、撮影はジョン・アルトン、音楽はアドルフ・ドイッチであり、出演は、スペンサー・トレイシー、エリザベス・テイラー、ジョーン・ベネット、ドン・テイラー、ビリー・バーク、レオ・G・キャロル、ラスティ・タンブリンたちである。

本作では、やはり、何と言ってもエリザベス・テイラーである。本作出演時はまだ18歳であったが、その可憐な花嫁姿は、劇中の父が溜息をつくだけではなく、見る者を魅了した。(流石は大スターであり、オーラを放っている。)また、その花嫁の父を演じたスペンサー・トレイシーの演技の評価は高く、アカデミー主演男優賞にノミネートされたが、惜しくも受賞とはならなかった。

アメリカの中流家庭で、一人娘を花嫁に出す親の姿は、歳月が流れても変わるものではないが、うまくまとめられている物語である。で、、本作は好評だったことから、翌1951年に続編「可愛い配当」(原題:FATHER'S LITTLE DIVIDEND)が制作された。また、1991年に、同じタイトル(原題、邦題は「花嫁のパパ」)でリメイクされている。(タイトルに「['51]」とあるのは、そのリメイク作品と区別するためでもある。)続編やリメイク作があるが、やはり本作を最初に見ないことには始まりません。しかも、本作は製作から50年以上が経過していて、日本国内では著作権が切れているので、超廉価盤としてもDVDがリリースされているので、ライブラリーに加えるにもお手頃です。リズの初々しい花嫁姿を堪能できるということを考えたら、お安い買い物ですよ。

 

花嫁の父

花嫁の父

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2006/10/06
  • メディア: DVD

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花嫁の父

花嫁の父

  • 出版社/メーカー: ファーストトレーディング
  • 発売日: 2006/12/14
  • メディア: DVD


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FLEETWOOD MAC『MIRAGE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1982年に発表されたアルバムである。この時期の彼らは、メンバー(特に、S.ニックスとL.バッキンガム)がソロ活動に力を入れていて、それぞれがソロとしてもヒット曲を放っており、グループの方は事実上解散状態にあっただけに、ニューアルバムが発表されたというのは嬉しいことであった。サウンドの方は今までの彼ららしいサウンドがよりポップになり、'80'sらしいサウンドを聴かせてくれる。'80'sになってもMacは健在というアルバムとなった。で、本アルバムは全米No.1の座を5週間にわたって獲得し、1982年のBillboard年間アルバム・チャートでは24位、翌1983年の年間アルバム・チャートでも88位にランクインするビッグ・ヒットとなった。

収録されているのは以下の全12曲である。『Love In Store』『Can't Go Back』『That's Alright』『Book Of Love』『Gypsy』『Only Over You』『Empire State』『Straight Back』『Hold Me』『Oh Diane』『Eyes Of The World』『Wish You Were Here』。

この中からは、シングルとして『Hold Me』が最高位4位を獲得し、1982年のBillboard年間シングル・チャートでも31位にランクインしている。

この中から筆者のお薦め曲は、『Love In Store』『Can't Go Back』『Gypsy』『Hold Me』『Eyes Of The World』という所をピックアップしておく。(大ヒットを記録した『Hold Me』も悪くないが、筆者の一押しは『Gypsy』である。)S.ニックスもL.バッキンガムも、まさに脂が乗りきっていて、ソロとは違ってMacというチームとして最高のサウンドに仕上がっている。

この後、またも活動停止状態になり、再び復活するのだが、何だかんだと言っても彼らのアルバムの中では最も'80'sサウンドらしいサウンドを聴かせてくれているアルバムであり、「クリスタル・マック」とも言われる極上のポップなサウンドは心地良い。'70'sの名盤に縛られることなく、'80'sという時代にマッチした快心のアルバムである。じっくりと聴いてもらいたいアルバムである。

 

Mirage

Mirage

  • アーティスト: Fleetwood Mac
  • 出版社/メーカー: Reprise
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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FRANK SINATRA『TRILOGY: PAST, PRESENT AND FUTURE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1979年にリリースされたアルバムであり、現在は2枚組のCDとなっている。彼の名前は音楽史にはしっかりと刻み込まれていて、大御所であるのはご存知の通りであるが、本アルバムは'80'sという時代を前にして、「過去」「現在」「未来」という三部構成のアルバムとしてまとめられたものである。ベスト盤的な要素があるのは当然であるが、それだけではなく、未来に向かってと言う所もしっかりとしていて、存在感をアピールするアルバムである。既に本アルバムリリースから四半世紀以上が経過しているが、こういう音楽に対する熱い思い入れは色褪せるものではない。本アルバムは、1980年のBillboard年間アルバム・チャートでは76位にランクインし、レギュラー・チャートでも最高位17位を記録するヒットとなっていて、根強い人気があるところを示した。

収録曲は全26曲であるが、DISC 1に20曲、DISC 2に6曲が収録されている。収録曲は以下の通りである。DISC 1は『Song Is You』『But Not For Me』『I Had The Craziest Dream』『It Had To Be You』『Let's Face The Music And Dance』『Street Of Dreams』『My Shining Hour』『All Of You』『More Than You Know』『They All Laughed』『You And Me (We Wanted It All)』『Just The Way You Are』『Something』『MacArthur Park』『Theme From New York, New York』『Summer Me, Winter Me』『Song Sung Blue』『For The Good Times』『Love Me Tender』『That's What God Looks Like To Me』。

DISC 2は『What Time Does The Next Miracle Leave?』『World War None!』『Future』『Future (Continued): I've Been There』『Future (Conclusion): Song Without Words』『Before The Music Ends [Finale]』。

お馴染みの彼の放ったヒット曲が収録されているのは当然として、スタンダード・ナンバーとなった曲をカヴァーしているのも注目である。原曲が素晴らしいのは言うまでもないが、彼が歌うことで、また違った雰囲気を生み出していて、「名曲はいつの時代でも名曲である」ということを大いに感じることが出来る。また、DISC 2の方では「未来」ということをテーマにした第3部が収録されているが、当時64歳だった彼だが、まだまだ老け込むということは全くなく、意欲的なところを示している。また、歌の方も、円熟味が一段と増して、たっぷりと聴かせてくれる。どの曲がお薦めということを言わせない貫禄があり、じっくりと全曲を浸って聴きたくなる所である。(流石は帝王です。)

 

Trilogy

Trilogy

  • アーティスト: Frank Sinatra
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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