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「HEAVEN CAN WAIT」 [映画(洋画)]

表題の作品は、1978年の映画「天国から来たチャンピオン」である。この作品は、1941年の映画「幽霊紐育を歩く」のリメイク作品でもある。(ちなみに、この「幽霊紐育を歩く」(原題は「HERE COMES MR. JORDAN」、アレクサンダー・ホール監督、ロバート・モンゴメリー主演の名作喜劇である。)は、今朝、WOWOWで放送された所です。→タイミングがピッタリ!)ハートフルな人間ドラマであって、感動を呼ぶ作品である。

本作は、ウォーレン・ビーティが製作、監督、脚本、主演を兼ねているが、一人で担ったのは製作だけであり、バック・ヘンリーと二人で監督を務め、エレイン・メイと一緒に脚本を書いている。撮影はウィリアム・A・フレイカー、音楽はデイヴ・グルーシンが担当している。出演は、ウォーレン・ビーティの他には、ジュリー・クリスティ、ジェームズ・メイソン、ジャック・ウォーデン、チャールズ・グローディン、ダイアン・キャノン、ヴィンセント・ガーディニア、R・G・アームストロング、バック・ヘンリー、ウィリアム・ボガートたちが名前を連ねている。

物語は、オリジナル作品から現代風(といっても、'70'sですが...)にアレンジされているが、これは十分許せる範囲内である。(というよりも、オリジナルよりもずっといい感じになっている。)前途が有望視されている若いプロ・フットボール選手が交通事故で死んでしまった。が、それは天使のミスによるもので、50年も早く彼を召還してしまったのだった。しかも、彼の肉体は既に灰になっていた。困った天界は彼の魂を殺されたばかりの若き実業家の体に送り込み、新たな人生を授けることにしたのだったが...

ハートフルな物語が展開する心温まるファンタジー作品であり、しみじみと感動を味わうことが出来る。じっくりとご覧になることをお薦めしたい作品である。また、音楽の方も、D.グルーシンのサックスがなかなか良い雰囲気を醸し出しているが、ここにも注目されたし。(が、サントラ盤のCDが見つからなかったのが残念...)

 

天国から来たチャンピオン

天国から来たチャンピオン

  • 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
  • 発売日: 2006/09/08
  • メディア: DVD

↓オリジナルはこちら

幽霊紐育を歩く

幽霊紐育を歩く

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2007/01/24
  • メディア: DVD


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陰陽少女#3,4「漆黒ノ孤独」 [特撮]

本作は、2004年の第四四半期に放送された本作であるが、この度KBS京都での再放送に合わせて記している。(が、前後編の物語を一つにまとめて、隔週にしていますが...)今回は、話数では第3話と第4話となるが、エピソードとしたら2つ目の物語「漆黒ノ孤独」についてである。

森での様子を撮影したビデオを見ているシンイチと鍛冶。その映像の中に不鮮明な赤いものが写っていた。よく見るとそれは人影らしく、実験で亡くなったユキのようにも見えた。が、ジャーナリストである鍛冶は全く信じられなかった。また、彼は森で拾った青い勾玉をシンイチに渡し、明後日に日本を発つことになっていたので、ミキのことをシンイチに託すことにした。

その頃、地下の下水道ではせむし男のようなモンスターが活動を開始していて、マンホールでは下腹部を襲われて損傷した男の死体が発見されるという事件が起こっていた。(これが連続し、「マンホール連続変死事件」としてニュースで大きく取り上げられることになる。→「河童出現!」とマスコミが流すところが面白いところです。)

鍛冶はミキに、何かあればシンイチに連絡するように告げるが、「私を拉致った人の仲間でしょう」とミキは信用していない。「おみやげ買ってきて」と子供らしい所を見せたかと思ったら「生水は飲まない方がいいよ」と知ったかぶりをして鍛冶に言う所など、本当にごく普通の高校生ですね。

シードでは、色々と分析が行われていて、鍛冶から渡された青い勾玉は地球上の物質で構成されていないことが分かったが、詳細はまだ判明していない。(研究員の推測では「この勾玉は生きています」)ということで、これが大きな鍵となっている。

学校帰り、ミキは公園で車椅子に乗った女性・マリコが犬をいじめているのを見る。で「虐待」と言って一言文句を。マリコは何も言わず、そのままその場を後にしたが、ミキは何かを感じていた。(正義感のあるヒロインというのは王道ですね。

シンイチがミキのアパートを訪ねてきた。しかしミキは中に入れない。シンイチは玄関越しにユキの話をする。そして「ユキは何処かに存在している気がする」と言って協力を求める。が、何も言わないミキ。シンイチは玄関にケーキを置くと、そのまま帰って行った。

夜、地下下水道で作業員が襲われた。ミキは何かを感じて表に飛び出していき、車椅子に乗っているマリコの姿を見つけ、何かを感じて後を追う。で、「話をしたい」と切り出し、マリコの部屋に行く。極一般的な世間話から入り、自分の話を始めるミキ。「お姉ちゃんに会いたくて...」と話し始めるが、頭痛がして頭を押さえるミキ。その時、部屋の奥で物音がした。マリコは「兄が帰ってきた」と行ってミキを帰そうとするが、物音で存在を確認すると、立ち上がり「そこにいたのか、消し去ってやる」と人が変わったように立ち向かおうとする。マリコは「ケンゾウ、逃げて」と行ってミキを必死になって抑えようとする。が、突然ミキは気を失って倒れてしまい、ケンゾウと呼ばれた兄は逃げていく。

夜が明け、マリコの部屋を出たミキは朝の町をケンゾウを追ったが、姉への思いで一杯だった。その頃マリコは地下下水道のケンゾウの元にいた。(どうやって車椅子のまま、地下に入ったのか、疑問がありますが...)で、ケンゾウに対する思いを告げていた。が、ケンゾウはまたも作業員を襲っていた。

シードにいるシンイチの携帯が鳴った。それはミキからの電話だった。「お姉ちゃんが私の中にいる。お姉ちゃんと話がしたくて...出来ますか?」と頼んだ。で、シンイチの元にやってきたミキ。そこで、先日ミキを拉致した男を見つけると、「この前のお返し」と言って一発パンチを。「許して欲しい」と言うシンイチに「ケーキ10個」と言うミキ。(何だか、あの伝説の四姉妹のキャラに似ていますねぇ~)

ミキは拘束服を着て、両手の自由が利かない状態になり、姉との接触実験が始まる。実験が始まるとユキの魂が降りてきた。で、ミキに同調し、ミキに乗り移る。そしてミキの体を支配したのはユキの魂になると、拘束服から簡単に手を抜いて、ミキは表に飛び出して行った。後を追ったシードの面々だったが、ミキを見失ってしまう。

ミキは走り、地下下水道に潜入、ケンゾウの気配が感じるところにやってきた。そしてマリコがそこにいる。「そいつは邪悪な思念を抱いている。そいつはお前が育てた」とマリコに向かって言うミキ。「お前、両親と兄をそいつの餌にしたな」と問いつめる。マリコは「ケンゾウがお腹減っていたんだ。仕方ないじゃん」と悪ぶれたところはなかった。「そいつはまだ成体になっていない。消すなら今しかない」と言って退治しようとする。が、ミキマリコがそうはさせまいと立ちはだかる。更に、ミキの意志は「殺せない」と言ってユキの魂の行動を阻止しようとする。

その頃、シードにいるシンイチは、「一瞬戻った」と言って、ミキの魂が戻ったことを関知した。また、ニシキがミキの鞄を示すと、「地下にいる」とミキの居場所を察知して飛び出した。

ミキの体を支配したユキは、ミキの「殺せない」という思いを押し殺すと、ミキの体を支配して剣を呼び出し、ケンゾウを倒そうとする。そこにケンゾウを庇うマリコ立ち塞がる。「この剣で人は斬れない」と言うものの、剣を振り下ろすミキ(ユキ)。で、、ケンゾウの姿が消えた。

「何処へやったのよ」と取り乱すマリコに「天国に導いた」と言うだけのミキ(ユキ)。マリコは自力で起き上がると車椅子に乗り、必死になってケンゾウを捜すのだった。で、ケンゾウが消えた跡には、黒い勾玉が落ちていた。

ユキの魂がミキから抜けると、疲れ果てたミキはその場で壁にもたれて三角座りをしていた。そこにシンイチが駆けつけてきた。「何があった?」と問うが「知らない方がいいかも...」と言うミキ。そんなミキは「お姉ちゃんと会った」「少し(話した)」「お姉ちゃん、私に何をさせたいのだろう?」と言うが「疲れた、5分間眠っていい?」と言うと、シンイチの肩に頭を傾けた。

今回の物語によって、ミキの戦い方がはっきりとなった。最初の物語でも剣を振るっていたミキだったが、今ひとつその理由が理解できなかったのだが、姉・ユキが妹・ミキの体を支配して霊力を発揮し、その高い能力を発揮するということで、一応説明されたことになり、ごく普通の少女・ミキが戦士になるということも理解できた。尚、ミキの剣アクションとユキのチャイナドレス姿での剣アクションがシンクロするという映像は、本作の中でも最大の見せ場であり、これからも楽しみなところの一つでもある。ところで、ミキを演じる小向さんだが、時々良い表情を見せてくれるのだが、本作では演技力がまだまだという所があって、この点が惜しい所でもある。(後半になると、安定してきますが、前半はやはり仕方ないのか...)

次回は5話と6話の前後編「黄砂のトケイ」をまとめて記す予定である。

 

↓本作のDVDです。(左:壱、右:弐)

  

 ↓本作の原作

陰陽奉行 誕生編

陰陽奉行 誕生編

  • 作者: 浅井 恵子
  • 出版社/メーカー: 文芸社
  • 発売日: 2004/07
  • メディア: 単行本

 ↓こう言うのを思い出しました。

ノートルダムの傴僂男

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • 発売日: 2003/03/04
  • メディア: DVD

 

世界文学漫画全集〈11〉ノートルダムの傴僂男 (昭和45年)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 曙出版
  • 発売日: 1945
  • メディア: -

にっぽん妖怪の謎―古代の闇に跳梁した鬼・天狗・河童・狐たちは生きている!?

  • 作者: 阿部 正路
  • 出版社/メーカー: ベストセラーズ
  • 発売日: 1992/07
  • メディア: 文庫

河童・天狗・妖怪―民俗随筆 (1956年)

  • 作者: 武田 静澄
  • 出版社/メーカー: 河出書房
  • 発売日: 1956
  • メディア: -

↓「伝説の四姉妹」というのは、もちろん...

ケータイ刑事マニアルBOOK

ケータイ刑事マニアルBOOK

  • 作者: 宮崎 あおい, 堀北 真希, 黒川 芽以, 夏帆
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2005/03
  • メディア: 単行本


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HEART『HEART』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1985年に発表された8th.アルバムである。また、デヴュー10周年を記念するアルバムでもある。'80'sに入り、'70'sの活躍していた時期と比べると低迷していたHEARTであるが、その鬱憤を晴らすかのように、本アルバムは久しぶりにHEART節が全開となり、大ヒットを記録した。本アルバムからは5曲のシングル・ヒットが生まれ、そのうち1曲は全米No.1を獲得、4曲が全米TOP 10入りを記録した。デヴューから10年を経て、ここに新たなHEARTが降臨したことになった。で、シングルが次々とヒットしたとなれば、アルバムの方も大ヒットを記録し、本アルバムは1週間だけだったとはいうものの、全米No.1の座を獲得すると共に、1985年のBillboard年間アルバム・チャートでは79位だったが、翌1986年は年間アルバム・チャートで堂々の2位にランクインした。(発売時期の関係があるため、'85年の年間順位が低いのは仕方のない所である。)

収録されているのは以下の全10曲である。『If Looks Could Kill』『What About Love?』『Never』『These Dreams』『Wolf』『All Eyes』『Nobody Home』『Nothin' At All』『What He Don't Know』『Shell Shock』。

この中からは5曲のヒットが生まれているが、その内の3曲がBillboardの年間シングル・チャートのTOP 100にランクインしている。それらの曲は、『What About Love?』(1985年、年間87位、最高位10位)、『Never』(1986年、年間18位、最高位4位)、『These Dreams』(1986年、年間33位、最高位1位(1週間))である。また、『Nothin' At All』が最高位10位、『If Looks Could Kill』が最高位54位を記録している。

この中からは、やっぱり『These Dreams』が秀逸である。そして『Never』も負けず劣らず素晴らしい。HEARTはアンとナンシーの姉妹を中心としたグループであるが、アンのボーカルとナンシーのコーラスが絶妙のハーモニーを聴かせてくれている。女性ロック・ボーカリストとしてアンはこれまでも実績があるが、10年という経験から更に大きくなり、バラード・ナンバーはじっくりと、ロック・ナンバーはパワフルに、変幻自在に聴かせてくれる。

本アルバムは、低迷していたHEARTが心機一転し、レコード会社を移籍したというだけでも新たな船出となるものであるが、全米No.1の座を獲得するというように、セールスの点では大成功したアルバムと言うことで、彼女たちのキャリアにおいても重要なアルバムである。が、'70'sのHEARTを知っている者としたら、'80's風になって纏まりすぎちゃったと感じてしまう所もある。が、'80'sサウンドを語る上では忘れることの出来ないアルバムである。

 

Heart

Heart

  • アーティスト: Heart
  • 出版社/メーカー: Capitol Records
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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