SSブログ

「JUMPIN' JACK FLASH」 [映画(洋画)]

表題の作品は1986年の映画「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」である。この作品は色々と楽しい作品であると同時に、音楽ファンとしても注目の一本である。何せ、R.ストーンズの同名ヒット曲のコードネームを持つスパイが登場するのですから。作品はそういうアクション作品であるが、コメディ・タッチで描かれているドタバタ劇でもあり、娯楽作品として大いに楽しむことが出来る作品である。

また、この後、色々と注目されることになったペニー・マーシャル監督のデビュー作ということもあって、映画ファンにも注目の一本である。で、本作のデータを記しておくと、監督はペニー・マーシャル、脚本はデヴィッド・H・フランゾーニとJ・W・メルヴィル、パトリシア・アーヴィング、クリストファー・トンプソンの4人、撮影はマシュー・F・レオネッティ、音楽はトーマス・ニューマンが担当している。出演はウーピー・ゴールドバーグ、スティーヴン・コリンズ、キャロル・ケイン、ジョン・ウッド、アニー・ポッツ、ピーター・マイケル・ゴーツ、ロスコー・リー・ブラウン、サラ・ボッツフォード、ジェローン・クラッベ、ジョナサン・プライス、ジョン・ロヴィッツ、フィル・ハートマン、トレイシー・ライナー、ジェームズ・ベルーシ、パクストン・ホワイトヘッド、トレイシー・ウルマン、ジェイミー・シェリダンたちである。(結構、芸達者な顔ぶれが並んでいる。)

脳天気なOLのテリーは、上司からの説教は適当に聞き流して聞く耳持たずにいる、コンピュータ・ネットの井戸端会議に夢中となっている普通のOLであった。で、いつものようにコンピューター・ネットの世界に浸っていると、突然、R.ストーンズのヒット曲「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」のコードネームを持つ何者かからのメッセージが入る。それを贈ったのはイギリス情報部員であった。そして、CIAやKGBを相手にして、東欧に掠われたイギリス情報部員の救出に向かうことになる...

とにかく、本作ではウーピー・ゴールドバーグのマシンガン・トークが炸裂していて、女エディ・マーフィぶりを発揮している。で、彼女の独壇場という内容の作品である。

それにしても、このような面白い作品がDVD化されていないなんて、本当に日本ではコメディ映画に対する見識が低いとしか言いようがない...

 

ジャンピン・ジャックフラッシュ

  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 1988/03/11
  • メディア: ビデオ

↓サントラ盤はこちら

Jumpin' Jack Flash

  • アーティスト: Various
  • 出版社/メーカー: Spectrum
  • 発売日: 1995/06/29
  • メディア: CD

↓ウーピーはこういう作品でも同じように冴えまくっています。

天使にラブ・ソングを…

天使にラブ・ソングを…

  • 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
  • 発売日: 2005/12/07
  • メディア: DVD

ゴースト ニューヨークの幻

ゴースト ニューヨークの幻

  • 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
  • 発売日: 2005/03/01
  • メディア: DVD

↓一応これもピックアップしておきます。

Forty Licks - Best of

Forty Licks - Best of

  • アーティスト: Rolling Stones
  • 出版社/メーカー: Virgin
  • 発売日: 2003/09/15
  • メディア: CD


コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

Boukenger task48 [特撮]

次回が最終回と言うことで、物語の方は大詰めに。ということで、今回のBGMは2枚組のアルバム「轟轟戦隊ボウケンジャー プレシャスアルバム4&5 SGSサウンドアーカイブ」からDISC 1(プレシャスアルバム4に相当する方です)としました。

前回までのあらすじから始まる前回からの続き。プレシャスバンクが爆発し、リュウオーンと一緒にチーフも吹き飛んだ。その跡地でチーフを捜す4人。牧野が「しかたなかった」と言ったことに反感を持つ一同。そんな中、(チーフ命の)さくら姉さんがチーフのアクセルラーを発見。「シルバー、火を消して下さい」と指示を出す。でサイレンビルダーを呼んだ映士は消火活動を開始。

そこにデスペラートが現れた。で、変身する桃、黄、青はデスペラートを相手にバトル開始。サイレンビルダーで消火作業を行っているシルバーの前にはガジャが現れ、攻撃開始。プレシャスを吸収しようとするガジャに気づいた3人は助けに移行としてデスペラートに背を向けてしまい、そこに攻撃を喰らってしまう。(→冷静なさくら姉さんならば考えられないミスですが、チーフを助けたい一心なんですね...)

で、サイレンビルダーは動かなくなってしまい、ネオパラレルエンジンからプレシャスが抜き取られ、ガジャがそれを吸収、シルバーは変身解除してしまう。で、助けようとしたピンクたちもガジャの攻撃で吹き飛ばされてしまう。

で、ガジャはゴードムの心臓を回収し、それを喰らう。一方、もするボイスは、これ以上ガジャにプレシャスを奪われないように、全てのゴーゴービークルを封印してしまった。で、ピンク、イエロー、ブルーも変身解除してしまう。→やっぱり人よりもプレシャスを優先するMr.ボイス(サージェス)って、これも一種の悪の組織的な要素を持っていますね。(ボウケンジャーのメンバーのことも消耗品と考えているのでしょうね。)

ゴードムの脳髄は近くにないと察知したガジャはデスペラートに持ってこさせることにして、カースを出して「雑魚はカースに任せよう」と言って消える。で、「逃げるんだ」と言う蒼太に「チーフはまだ何処かに!」とさくら姉さんの強い愛で、カースに囲まれる一同。

街ではカースが人々を襲っていた。ゲリラ戦的にカースを倒す菜月だったが、変身しようとしても変身できない。そこに「俺につかまれ!」と真澄が菜月を助ける。で、菜月から状況を聞いた真澄。

そんな中、一人だけ基地に戻ってきたさくら姉さん。Mr.ボイスに呼びかけるが返事がない。で「トンガリ野郎」と吐き捨てたさくら姉さんはMr.ボイスのパネルを割る。(あのさくら姉さんがこう言う行動をするのですから、怒り心頭のさくら姉さんです。)

カースから逃れるように逃げていた蒼太の前に風のシズカとゲッコウが現れた。ゲッコウは外国に行くと告げる。また、蒼太の考えはゲッコウには見抜かれていた。そんな中、蒼太は自分の居場所(冒険)に気づいた。→風のシズカとゲッコウ、ここで悪から善へ改心ですか...

映士は自分のかつて住んでいた家にたどり着く。疲れて倒れ込んだ映士の前に母・ケイの幻が現れ、やはり冒険することを誓う。

また、真澄も菜月と話している内に自分の宝に気づく。

一人、基地で夜を過ごしたさくら姉さんは、少女の悲鳴を耳にした。で、飛び出していく。で、「大切なものを守って」という少女をカースたちから助けた。その少女はプレシャス・ゴードムの脳髄を手にしていた。で、事情を聴くさくら姉さん。サージェスは万一に備えて、最も危険なプレシャスをいくつか別の場所に隠していたのだった。→所属している人たちを信用しない組織なんですね、サージェスって。

が、カースの大群に囲まれるさくら姉さん。少女を守ろうとするが、多勢に無勢、一転してピンチに陥る。が、そこに映士、蒼太、菜月が駆けつけた。で、カースを蹴散らした。

その少女から、ガジャはゴードムの心臓とゴードムの脳髄を取り込んだら、ゴードム(神)そのものに進化すると言うことを知る。が、そこにデスペラートが現れた。4人で戦うことを決意するが「4人じゃない」と言って真澄が帰ってきた。手にはデュアルクラッシャーを持っていて、変身しないままデスペラートに向かって発射。が、吹き飛ばされる。が、それぞれの宝を見つけた5人は何度吹き飛ばされようが立ち上がり、デュアルクラッシャーを放ち続ける。で、デスペラートを粉砕する。

が、デスペラートが巨大化して復活。ビークルが使えない今、どうしたらいいのか分からない一同だったが、少女が「時間を稼いでくれたよ」と言うとダイボイジャーが現れた。で、それを操縦していたのはチーフだった。で、「ボウケンジャー、冒険の始まりだ!」

今回は、チーフがラストに1カット登場しただけで物語が進んだ。こういうのも珍しいことですね。また、ゴードムの脳髄を守っていた少女というのもその正体は容易に想像出来ちゃいますが、やはりラスト前ではどん底までたたき落としてくれるのが戦隊です。(完全に地球を制圧された「オーレンジャー」まではいかないものの、やっぱりこれが戦隊です。)

さくら姉さんが色々と見せてくれましたが、チーフ以外はそれぞれたっぷりと見せ場があり、また、「チーム・ヒーロー」という戦隊らしさが十二分に出ていましたね。そんな中、変身しないで必殺技を放つ所、雑魚兵のカースから逃げるようなメンバーということで、一応ハードな展開の「オーレンジャー」に捧ぐと言うことにしておきます。

30戦隊大全集の45回目(「歴史上の初」を扱った「スペシャルファイル」の15回目)は、「新戦隊」ということで、2/18スタートのゲキレンジャーをピックアップ。次回が物語の最終回であるだけに、おそらくこのコーナーは最後でしょうね。でも、ゲキレンジャーは31番目の戦隊です。「30戦隊大全集」としたら本当におまけということですね。

 

 

轟轟戦隊ボウケンジャー プレシャスアルバム4&5 SGSサウンドアーカイブ

轟轟戦隊ボウケンジャー プレシャスアルバム4&5 SGSサウンドアーカイブ

  • アーティスト: TVサントラ, NoB
  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2006/11/22
  • メディア: CD

↓今週の30戦隊(発売はまだ先ですが)

獣拳戦隊ゲキレンジャー主題歌

獣拳戦隊ゲキレンジャー主題歌

  • アーティスト: 水木一郎 谷本貴義, 谷本貴義
  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2007/03/07
  • メディア: CD

↓いくつか

都市ゲリラ戦の研究 (1978年)

  • 作者: 戦略問題研究所
  • 出版社/メーカー: 平和警備保障
  • 発売日: 1978/09
  • メディア: -

ゲリラ戦争―武装闘争の戦術

  • 作者: エルネスト チェ・ゲバラ
  • 出版社/メーカー: 三一書房
  • 発売日: 1991/11
  • メディア: 単行本

↓今回のさくら姉さんにぴったり

「頭のいい人」より「感じのいい人」―人から好かれる「笑顔の技術」

「頭のいい人」より「感じのいい人」―人から好かれる「笑顔の技術」

  • 作者: 門川 義彦
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2006/10/27
  • メディア: 単行本


コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

電王#2 + プリキュア5#1 [特撮]

こちらの方は2本まとめて。それにしても、どちらもこういう内容ではねぇ。発想が貧困というか、パクリ路線に突入したというか、どっちも1クールもあればもう十分。共に1年間をつきあおうという気にはなれない駄作ですね。(見方を変えれば、玩具を売りつけようというスポンサーの意向を受けての広告塔でしかない。)

まずは「電王」から
とにかく、主役の良太郎というキャラ。お笑いにしてもあまりにも極端すぎる。あそこまで酷いと、もう馬鹿馬鹿しくてつきあいきれない。→バカをやると面白いが、過度のバカは白けさせるだけ、ということに気づかないのでしょうか?ということで、全く魅力を感じないだけでなく、嫌悪感まで感じてしまうキャラが主役では萎えるだけ。

ヒロインの方も、起用するならばもう少し演技の勉強をさせてからにしてください。学芸会レベルではとてもじゃないけど...(少ししたら良くなるでしょうが、出鼻がこうだったらねぇ...)

イマジンが過去に飛び、過去で暴れて歴史を変える、という着眼点は悪くはないが、そういうネタとなると、タイムパラドックスに対するしっかりとした回答を示さないと、例えフィクションとしても締まりのない薄っぺらいご都合主義の物語となってしまう。今回の物語で早くもタイムパラドックスに対しては一応は考慮しているものの、いい加減にしている所を感じてしまった。(最終回、タイムパラドックスで良太郎の存在自体が消えてしまうというにでもするのでしょうか?)

更に、イマジンが巨大化って、遂に戦隊の得意のパターンをパクってしまうなんて、本当に何を考えているのでしょうか?「仮面ライダー」の名前が無い全く別のヒーローならばいざ知らず、「仮面ライダー」の名前があるだけに、これはもう酷いとしか言いようがない。しかも巨大化したイマジンのCG描写のレベルの低さは何でしょうか。とても21世紀の製作とは思えないですね。

で、デンライナーの攻撃って、まんま「銀河鉄道物語」のビッグ1だし、お涙頂戴目当てで、良太郎がテツオを助けるのだって、取って付けたような軽いものであって重みがない。小林脚本に期待したけど、これじゃあダメ、期待はずれでした。(「恋する日曜日」の方がどれだけいい物語か...)

パイロット版がこの状況では、次回以降の質の低下は言わなくても明らかということですね。で、恒例の行事が適当に入り、ラストの数話だけで全ての物語に決着を付けるという最悪の展開が今年も受け継がれる訳ですね。

主題歌もあまりにも軽いもので、「ライダー」らしくないということで、本当にどうして「仮面ライダー」の名前があるのでしょうか?これが無ければ、少しは評価できる所があるんですけどねぇ~。また、「恋する日曜日・ニュータイプ」にどうして「恋日」の名前が必要だったのか、疑問があったのだが、物語を見ていると直ぐにその答えが分かり、なるほど、と思わせてくれたが、「電王」では「仮面ライダー」の名前の必然性の答えすら全く見えてこない。これでは「ライダー」としての存在価値は全くないですよ。

PS.(多分、この作品については当面は記さないだろうから、毒を噴射しておきます。)次回ゲストの浪岡一喜、彼を「獅子丸」と言うのは素人、「デモンナイト」と言うのが玄人、「田沢孝治」と呼ぶのは○○。

プリキュア5
シリーズ4作目、「yes!プリキュア5」とタイトルにあるように、今度は5人です。早い話、プリキュアが「戦隊」化したと言える。(または、「セーラームーン化」、「どれみ化」したとも言うことが出来る。)キャラが増えると物語の幅が広がる、ということも出来るが、これはそれぞれのキャラを掘り下げて描くことが出来なくなるという危険性と隣り合わせである。で、悪い方に行ったら薄っぺらい物語に成り下がってしまい、放送枠の穴埋め&来年に繋ぐまでの当面の玩具売り上げを確保するだけということに落ちぶれてしまう。

今回は初回と言うことで、登場人物の簡単な説明が必要なのは分かるが、5人となると、やはり描き方が中途半端になっている。(まあ、これからしばらくは、それぞれのキャラについてもう少し描くことになるでしょうが...)

ところで、スクールバスの中が、普通の市バスの様につり革があったが、もう少しはスクールバスというものを勉強してくださいよ。

ということなので、今後、両作品を見る場合は時間の節約を考えて、オンタイムでは見ないで、録画しておいて、それを早見再生(音声有り)で1回だけ見るのが良いところですね。こうすればそれぞれ20分でおつりが来ますから。(で、何らかのトラブルで録画に失敗したら、その時点で完全離脱です。)→プリキュアは5人の変身した姿が揃うまではチェックしようとは思いますけど...

それにしても、東映の今年の新番組がこの調子だと「ゲキレンジャー」にも失望させられることになるかもしれませんね。(でも、そうなると、日曜朝が寝坊できる...)

プリキュアは特に毎回書いていなかったので今後も変わらないが、「ライダー」の方は来週からは特別のことがない限り、書くのを止めます。(それでなくても「恋する日曜日」が期待以上に内容のある良い物語の連続ですから...)

 

↓今回はこういうものをピックアップしておきます。

暇つぶしの星のお姫様

  • アーティスト: 狐の会
  • 出版社/メーカー: インディペンデントレーベル
  • 発売日: 2006/03/15
  • メディア: CD

暇つぶし短編集

暇つぶし短編集

  • 作者: 塚原 晃
  • 出版社/メーカー: 文芸社
  • 発売日: 2005/04
  • メディア: 単行本

暇つぶしマッチ棒パズル

  • 作者: 野口 ポチ
  • 出版社/メーカー: 二見書房
  • 発売日: 1992/12
  • メディア: 文庫

コメント(0)  トラックバック(1) 
共通テーマ:テレビ

恋する日曜日・3rd.5話「またあえる日まで」 [ドラマ]

今回の物語は、岩田さゆりさん主演の「またあえる日まで」。テーマ曲は『めぞん一刻』から「悲しみよこんにちは」である。(それにしても、「恋日・3rd.」はどうしてこうも筆者のツボにハマる主題歌ばかりが使われるのでしょうか。)テンポの良いポップな曲であるが、物語の結末を考えたらピッタリの選曲です。(学園ドラマという内容であるが、前回とは全く違う物語で、ちょっと切なさの残る物語でした。1&2話の「綾子の恋」とは登場人物の設定年齢の差があるが、対をなす位置づけの物語ということが出来ますね。)また、今回は期待していた通り、「主演が主題歌を歌う」ということになり、これこそが「恋日」の王道です。(3rd.では1&2話以来のことでした。)でも、ラストに流れたのではなく、Bパートに入り、少ししたところで流れました。(ということもあって、エンドロールの主題歌の所には「歌:岩田さゆり」という文字はありませんでした。でも、声を聴いたら分かります。まあ、決して上手いとは言えませんが...)

また、今回の脚本は中江有里さんである。女優として活躍している中江さんだが、「恋日」では脚本家としてもデヴューすることになり、2nd.6話の「誰より好きなのに」(主演:小山田サユリ)、と「文學の唄」の5話「水仙月の四日」の脚本を書いていて、これで3度目の脚本と言うことになりました。(ちなみに、女優としての出演は「文學の唄・11話」の「彼女の告白」がある。)なかなかいい物語を書くので、脚本家としても注目しています。では、いつものように本編へ。

学校の屋上で高校のパンフレットを見ている内野千佳(うちの・ゆか)。彼女は高校受験を間近に控えた中学3年生である。(制服はオーソドックスなセーラー服です。)千佳は鞄から携帯(SH903iで色はルビーレッド→この携帯は6代目が手にすると思われる端末であるだけに...)を出して、去年のホワイトデーに受け取ったメールメールを開く。文面は「屋上で待ってる。」というもの。送信者は甲斐弘之(かい・ひろゆき)。このメールが届いてから1年が経とうとしているが、千佳は屋上に来る度にこのメールを何故か読み返してしまうのだった。また、そのメールを消去しようと思っても、消去出来ないでいたのだった。

そうしていると、親友の唐沢めぐみ(からさわ・めぐみ、幼なじみでもある)がやってくる。で、ノートを見せてと言う約束を思い出して教室へ。教室で千佳のノートを借りてそれを写すめぐみ。千佳は高校のパンフレットを開けて見ているが、偏差値が僅かに届かないと言うことで志望校を変えていて、その学校は諦めていたのだった。「無理したってダメかもしれないし、落ちるの分かってて受けても辛いじゃん」と言う石橋を叩いても渡らないという性格の千佳。一方めぐみは、担任に絶対無理と太鼓判を押されても、頑張れば手が届くかも知れないし、99%ダメでも1%の可能性があればやってみたい、という何でもアタックしようとする積極的な性格だった。

で、雑談をし始めた二人だったが、めぐみがチョコレートを出して二つに割り、半分を千佳に渡したところから「もうすぐバレンタインデーだね」と思い出したように口にするめぐみ。で、千佳の回想ということ形で1年前の話に。(千佳とめぐみは何でも分け合ってきた仲だったが、一つだけ分けられないものが出来てしまったのでした。)

去年のバレンタインデーにめぐみは自分の名前を書かずにクラスメートの甲斐弘之(かい・ひろゆき)にチョコを贈ったのだが、それは千佳に頼んで始業前に甲斐の机に入れてもらったのであった。で、名前を書かなかったことを今は後悔していた。(「後悔先に立たず」)また、千佳は千佳で、あの日(ホワイトデー)のことを後悔していたのだった。

千佳と甲斐はクラスメートで、何でも話せるような仲だった。甲斐は千佳にタオルを借りたいと頼めば、平気で千佳はタオル貸す仲だった。しかし千佳は甲斐のことを気が合うクラスメートとしか思っていなかった。

去年のバレンタインデー、千佳は甲斐の机にめぐみが作ったチョコを無事に入れた。その日の放課後、そのチョコを鞄にしまう甲斐だったが、友達に見つかると早速冷やかされることになる。「贈り主に思い当たる人はいない」と言う甲斐だったが、その時自分を見つめている千佳に気づき、友達からは「内野じゃないか」と言われる。が「知らないよ」と惚けた千佳。めぐみは千佳が誤解されたことを謝るが、千佳は全く気にしていなかった。

チョコが無記名と言うことで、めぐみと甲斐の仲は進展のしようがなく、千佳と甲斐との間は逆にぎくしゃくすることになっていた。そんな中でホワイトデーの朝を迎えた。登校途中の千佳の携帯に甲斐からメールが届き「屋上で待ってる。」という例の文面だった。登校した千佳は屋上に向かう。甲斐がチョコの贈り主を誤解したままであれば、自分を呼び出して理由は一つしかないと分かっていた千佳だったが、めぐみの甲斐に対する思いを知っているということもあって、「あのチョコレート、冗談だからさ」と悪びれて甲斐に言う千佳。しかしそれを聴いた甲斐は「ふざけんな。だったらチョコレートなんかよこすなよ。人の気持ちで遊ぶな」と怒鳴りつけると去っていった。が、このことで千佳は甲斐のことを意識するようになってしまったのだった。この後、千佳と甲斐の仲は悪化し、二人が同じ日の日直になっても会話一つしないぎくしゃくした関係となっていた。

で、(ここで岩田さんが歌う「悲しみよこんにちは」が流れて)新学期となり中3になった千佳たち。クラス替えの発表で、千佳とめぐみは同じ3年1組、甲斐は3年3組と、別のクラスになった。が、千佳は甲斐のことが気になるばかり。しかし甲斐は千佳とはすれ違っても全く口も聞こうとはしなかった。

そんな中である日、顔を洗った千佳にハンカチを貸しためぐみ。千佳がそのハンカチを返した時に、以前に千佳が甲斐にタオルを貸した時のことを思い出し、そこから「チョコを送ったのは千佳だと甲斐は思ったのじゃないか」と漏らす。また、チョコを無記名で送ったことをずっと後悔していた、と千佳に語り、「名前を書くべきだった」とも言う。更に、去年のホワイトデーに千佳が甲斐に呼び出されたことを知っていて、その時の様子を見ていた、とも告げる。甲斐は告白しようとしていたが、それを言う前に千佳が遮った。めぐみは、甲斐はチョコをもらう前から千佳のことが好きだったと分かっていて、「こんな形でふられるのなら、堂々と告白してふられた方が良かった」と言うと、仲が変になったことを謝るめぐみ。で、「これだけは謝りたかった、でもあとは謝らない」と言うと「千佳は甲斐のことが好きなんでしよう」と切り出した。

これに「違うよ」と否定する千佳だったが、めぐみには千佳の気持ちが分かっていた。「好きな人は分けられないよ」「そういう友情、凄く傷つく」と言って真剣に千佳を見るめぐみ。(この辺りは1&2話「綾子の恋」でも、綾子と美奈が同じ人を好きになったらということでありましたね。)で、「ごめん」と謝る千佳。そして、最初は(甲斐のことを)何とも思っていなかったが、ホワイトデーの朝、甲斐に怒鳴られた時に自分の気持ちに気づいたと告げる。結果的にめぐみが(甲斐に贈る)チョコを千佳に頼んだことが千佳の気持ちを目覚めさせたと知り、チョコを甲斐に贈ったことを後悔するめぐみ。

しかしめぐみは既に決心していて、「約束があるから」と言って甲斐を屋上に呼び出していたことを告げる。「(千佳と甲斐の気持ちが)そうであっても自分の気持ちをちゃんと甲斐に言わなければならない、ダメ元でも1年前に言えなかったことを伝えたいから」と千佳に告げ「結果はメールで報告する」と言うと屋上に向かった。

千佳はホワイトデーの甲斐からのメールを開いていて、それを見つめたまま教室の席に座っていた。そしてめぐみの積極的なところと自分の慎重さを考えていた。で、めぐみが言った「頑張れば手が届くかも知れない」と言った言葉を思い出した。そんなところにめぐみから「報告」という形でメールが届く。が、メールは開かなかった千佳。「めぐみみたいにぶつかって傷つく勇気、私も持ちたい」と思った千佳は屋上に向かって走り出した。

階段を上る千佳。屋上に出る扉の前で立ち止まると「まだ間に合うのなら、自分の気持ちを伝えたい」と決心した。で、屋上の扉を開けて出て行く千佳。めぐみと甲斐を捜す千佳だったが、二人の姿は屋上にはなかった。ふとグランドを見下ろした千佳は、めぐみが手を振っている姿に気づいた。(めぐみは屋上の千佳には気づいていない。)が、それは甲斐に手を振っているところであり、直ぐに自転車に乗った甲斐がめぐみの所にやってきた。そして自転車の後ろにめぐみを乗せると走って行った。(でも、自転車の二人乗り、本当はダメですよ。)千佳は何も言うことが出来ず、呆然とそれを見送るだけだった。

そんな千佳は携帯を取りだすと、ホワイトデーの朝の甲斐からのメールを開いた。今までは何度消去しようとしても出来なかった千佳だったが、ようやく「はい」を選択して消去することが出来た。そして「ちょっと、遅すぎたか」と呟き、失恋したことを受け入れるしかなかった...

今回の物語、Aパートは11分弱、Bパートは15分強でした。また、「恋日」の物語としたら珍しく、ヒロイン(主演)のハッピーエンドではない物語ということで、こういう甘酸っぱい失恋の物語もありですね。物語は失恋までだったが、この後の千佳は積極的に変わっていくでしょうし、このようなことは誰でも大なり小なり経験して大人に成長していくものである。まあ、淡い(失恋の)初恋物語としたらほろ苦さのある物語でした。(でも、ヒロインの友達であるめぐみにしたらハッピーエンドと言う物語と言うことになりますが、だからといってこの恋が成就するとも限りませんが...)

尚、エンドロールの最後に「このドラマはフィクションです。」の下に「ドラマのストーリーは、主題曲の作品とは一切関係ありません」と出るのはいつもの通りであるが、「恋日」ファンとしたら常識です。また、このエンドロールの時に流れた主題歌は、スローなテンポのインスト・ナンバーということで、ほろ苦さを残す良いエンディングでした。

それにしても、岩田さゆりさんだったらいい表情を見せてくれるし、安心して見ることが出来ますね。(但し、歌は除く。)尚、筆者の個人的な意見は、6代目(ケータイ刑事)を彼女には襲名して欲しいところなんですよね。(推察で6代目だと言っているのとは違う名前を挙げている筆者です。岩田さんならば、ここまでの(お芝居のキャリアから)1、3代目に続く路線が十分期待できると思います。)BS-i・丹羽P作品に初出演ということで、6代目レースに参戦と言いたい所ですけど、既に6代目は決定しているという丹羽Pの話なので、その可能性は低いと思っています。(尚、そうなると7代目ということになるが、7代目は北乃きいちゃんを希望する筆者です。)

次回の物語は「失恋の傷の癒し方」。テーマ曲は『みゆき』から想い出がいっぱい」である。主演は白田久子さん。そういえば、「恋日・3rd.」の製作発表の場に、白田さんも出席していましたね。(1&2話の黒川芽以さんは今シリーズの看板であるだけに当然として、4話の桐谷美玲さんと6話の白田久子さんも出席していました。)物語は「みゆき」とは関係ない別物と分かっていますが、やっぱり期待は膨らみます。予告を見る範囲では、大人の物語のような感じです。

今週のクイズ。DoCoMoのモバイラーズチェック・1000円分がクイズ正解者の中から毎月10名に当たる双方向番組ならではのクイズである。(HPやハガキでは応募できず、双方向データ放送のi-アクセスでのみ応募出来る。)今回の問題も全く同じ問題(「今回のテーマ曲は?」)で、選択肢の4つが変わっているという形でした。4つの選択肢は「卒業」「夢の中へ」「青空のかけら」「悲しみよこんにちは」の4つ(斉藤由貴さんが歌った曲ばかりというのは誰でも気づきますよね?)でした。(正解は「悲しみよこんにちは」です。)→また当たってほしいところです。

 

 ↓1st./2nd.ですが...

恋する日曜日 プレミアムDVD-BOX

恋する日曜日 プレミアムDVD-BOX

  • 出版社/メーカー: BMG JAPAN
  • 発売日: 2004/11/05
  • メディア: DVD

恋する日曜日 ラブソング コレクション DVD BOX

恋する日曜日 ラブソング コレクション DVD BOX

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2007/02/07
  • メディア: DVD

↓今回のテーマ曲関係(物語の内容とは関係ありません)

めぞん一刻 DVD-BOX

めぞん一刻 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ユニバーサルJ
  • 発売日: 2005/06/29
  • メディア: DVD

TVシリーズ完全収録版「めぞん一刻」(24)

ばら売りは全24巻です。

TVシリーズ完全収録版「めぞん一刻」(24)

  • 出版社/メーカー: ポリドール
  • 発売日: 2000/10/25
  • メディア: DVD

YUKI’s BEST

YUKI’s BEST

  • アーティスト: 斉藤由貴
  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 1995/01/06
  • メディア: CD

CD-BOX 1

CD-BOX 1

  • アーティスト: 斉藤由貴, 松本隆, 武部聡志, 森雪之丞, 松任谷正隆, 諸星冬子, 銀色夏生
  • 出版社/メーカー: ポニーキャ二オン
  • 発売日: 2003/09/18
  • メディア: CD

悲しみよこんにちは

  • アーティスト: 斉藤由貴
  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 1988/04/29
  • メディア: CD

「めぞん一刻」ベストセレクション

「めぞん一刻」ベストセレクション

  • アーティスト: TVサントラ, 斉藤由貴, 森雪之丞, 武部聡志, 杉山卓夫, 来生たかお, 来生えつこ, 星勝, 川井憲次, PICASSO, 大山潤子
  • 出版社/メーカー: キティMME
  • 発売日: 1994/11/02
  • メディア: CD

めぞん一刻 テーマソングベスト

めぞん一刻 テーマソングベスト

  • アーティスト: TVサントラ, 斉藤由貴, 来生たかお, PICASSO, ギルバート・オサリバン, 安全地帯
  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 1999/03/17
  • メディア: CD

 ↓一応これも

best friend―岩田さゆり写真集

best friend―岩田さゆり写真集

  • 作者: 渡辺 達生
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2005/11
  • メディア: 大型本

地獄少女 DVD-BOX

地獄少女 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: バップ
  • 発売日: 2007/03/28
  • メディア: DVD
First Scene~岩田さゆり 1st Visual Collection~

First Scene~岩田さゆり 1st Visual Collection~

  • 出版社/メーカー: ビーヴィジョン
  • 発売日: 2006/05/03
  • メディア: DVD
 
↓バレンタインデーということで

チョコレートBOOKS―可愛らしく贈りたい!バレンタインデー

  • 作者: 葛西 麗子, 吉川 順代
  • 出版社/メーカー: パッチワーク通信社
  • 発売日: 1996/02
  • メディア: 単行本
マイ・ファニー・ヴァレンタイン

マイ・ファニー・ヴァレンタイン

  • アーティスト: マイルス・デイヴィス, ジョージ・コールマン, ハービー・ハンコック, ロン・カーター, トニー・ウイリアムス
  • 出版社/メーカー: ソニーミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2000/05/24
  • メディア: CD
バレンタイン・デイ

バレンタイン・デイ

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • 発売日: 2000/08/04
  • メディア: DVD

コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

JOE JACKSON『BODY AND SOUL』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1984年に発表された彼の7th.アルバムである。1982年発表の前々作「NIGHT AND DAY」が大ヒットを記録したことで注目を集めた彼であるが、1983年の「MIKE'S MURDER」に続いて発表したアルバムである。本アルバムではサウンドが全く違うものになり、ジャズへ傾倒したサウンドを聴かせてくれている。また、ジャケットの方は、色がオレンジ色になっているが、何処かで見たことがあるジャケット(SONNY ROLLINSの「SONNY ROLIND, VOL.2」は青ですが...)録音も素晴らしく、「NIGHT AND DAY」にはセールスの点では適わなかったものの、内容の高さでは引けを取っていない。で、本アルバムは1984年のBillboard年間アルバム・チャートで66位、レギュラー・チャートでは最高位20位を記録している。

収録曲は以下の全9曲である。『Verdict』『Cha Cha Loco』『Not Here, Not Now』『You Can't Get What You Want (Till You Know What You Want)』『Go For It』『Loisaida』『Happy Ending』『Be My Number Two』『Heart Of Ice』。

全体的にジャジーなテイストのアルバムであるが、ジャズ一辺倒ということでもなく、カリプソやラテン、ロック、ブラック・ミュージックなどのエッセンスが散りばめられていて、それらの音楽がジャズをベースにした大人のサウンドとして光り輝いている。

本アルバムからの筆者のお薦め曲は、ブラス系のサウンドが印象的な『Verdict』、たっぷりと聴かせてくれるバラードの『Not Here, Not Now』、ミディアム・テンポながらも軽快なロック・テイストの『You Can't Get What You Want (Till You Know What You Want)』、そして6分を越える大作で、余韻を残した形で幕を下ろす『Heart Of Ice』という所をピックアップしておく。

自分のスタイルに拘る彼らしい姿勢が貫かれているが、それでいて聴きやすいところもあるアルバムであり、ブランデー・グラスを片手にじっくりと聴き込みたくなるアルバムである。

 

Body and Soul

Body and Soul

  • アーティスト: Joe Jackson
  • 出版社/メーカー: Fontana Int'l
  • 発売日: 2006/07/18
  • メディア: CD


コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。