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KC & THE SUNSHINE BAND『PART 3』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1976年に発表されたものである。当時は世界的なディスコ・サウンドのブームが巻き起こる直前であったがねファンキーで乗りの良いダンス・ミュージックがたっぷりと詰まったアルバムである。また、本アルバムからは2曲の全米No.1ソングが生まれるというように、当時彼らは絶好調の時期にあった。ということもあって、本アルバムは1977年のBillboard年間アルバム・チャートでは7位にランクインしている。尚、レギュラー・チャートでは最高位13位であった。(本アルバムのように、Billboardのレギュラー・チャートでの最高位が二桁なのに、年間アルバム・チャートが一桁というのは、ロング・ヒットを記録したということである。→平均すると、年に1枚ぐらいはこういうアルバムはあるので、決して珍しいことではありませんが...)

収録されているのは以下の全8曲である。『Baby I Love You (Yes I Do)』『Wrap Your Arms Around Me』『I Like To Do It』『(Shake, Shake, Shake) Your Booty』『Let’s Go Party』『Come On In』『I'm Your Boogie Man』『Keep It Comin' Love』。

この中から生まれた2曲の全米No.1ソングは、『(Shake, Shake, Shake) Your Booty』(1976年のBillboard年間シングル・チャートでは26位)と『I'm Your Boogie Man』(1977年のBillboard年間シングル・チャートでは11位)である。レギュラー・チャートでの1位獲得は共に1週間であつたが、この当時のBillboardのチャートは1位がめまぐるしく変わっていて、1976年はのべ27曲(1曲は1位返り咲きを達成しているので、実施的には26曲)、1977年はのべ31曲(2曲が1位返り咲きを果たしたので、実質的には29曲)が1位になるというめまぐるしい時期であったことを考えても、これは凄いことである。また、『Keep It Comin' Love』はあわや1位という所(最高位2位)を獲得しており、1977年のBillboard年間シングル・チャートでは72位にランクインしている。

本アルバムからの筆者のお薦め曲は、シングル・ヒットの『(Shake, Shake, Shake) Your Booty』と『I'm Your Boogie Man』、そして『I Like To Do It』『Let’s Go Party』である。とにかく、体が自然と動き出すような楽しいサウンドを聴かせてくれる。

彼らのサウンドはとても明るく楽しいものであり、ダンス・ナンバーでもある。こののちに世界的なディスコ・サウンドの一大ブームが巻き起こるが、彼らの全盛期はそのディスコ・ブームの起こる直前であるが、'70's終盤のディスコ・ブームも突然湧いて起こったものではなく、彼らの様な存在があったことを忘れてはならない。(映画「サタデー・ナイト・フィーバー」で点火されたことに違いはないですが...)

'80'sの楽しいダンス・ナンバーとは一味違う'70'sのダンス・ナンバーであるが、「明るく楽しい」所は共通している。ややファンキーな一面も持っている彼らであり、大いに楽しんで聴いてもらいたい所である。尚、本アルバムには8曲のボーナス・トラックが追加されたものがあり、「PART 3 ...AND MORE」というタイトルでリリースされている。今から購入というのであれば、そちらの方が絶対にお得です。

 

Part 3

Part 3

  • アーティスト: KC & the Sunshine Band
  • 出版社/メーカー: Collectors' Choice Music
  • 発売日: 2006/04/25
  • メディア: CD

↓8曲の追加収録があります。

Part 3...And More

Part 3...And More

  • アーティスト: KC & the Sunshine Band
  • 出版社/メーカー: Rhino / Wea
  • 発売日: 1994/12/13
  • メディア: CD


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「KING SOLOMON'S MINES」('85) [映画(洋画)]

表題の作品は1985年のアメリカ映画「キング・ソロモンの秘宝」(公開時の正式タイトルは「キング・ソロモン ロマンシング・アドベンチャー」)である。先に記事に記したように、本作は1937年と1950年に映画化されたH・ライダー・ハガードの3度目の映画化作品である。原題は全く同じなのに、邦題のみが前2作と異なったタイトルとなった。(前2作の邦題は「キング・ソロモン」)今回も制作はアメリカである。今回の映画化は、1981年の「レイダース/失われた聖櫃(アーク)」の大ヒットによって、冒険活劇のブームが到来したことを受けての制作ということで、ブームに乗った後追い作品という印象は否めない。が、アメリカではそれなりのヒットとなり、翌年には続編(「キング・ソロモンの秘宝2 幻の黄金都市を求めて」)が、同じキャストによって制作された。(が、これはもう...)

本作のデータを記しておくと、原作はH・ライダー・ハガード、監督はJ・リー・トンプソン、脚本はジーン・クインターノとジェームズ・R・シルクの二人、撮影はアレックス・フィリップス、音楽はジェリー・ゴールドスミスである。出演は、リチャード・チェンバレン、シャロン・ストーン、ハーバート・ロム、ジョン・リス・デイヴィス、ケン・ガンプたちである。このキャストを見て直ぐに気づくだろうが、シャロン・ストーンが本作のヒロインを演じているが、当時はまだ無名に近い状況であった。('80'sでは一応本作が代表作ということになるだろう。'92年の「氷の微笑」で一気にブレークまでは、泣かず飛ばすの状況だった。)今となっては、貴重な作品と言うことになるだろう。

物語は、古代イスラエルの王・ソロモンが所有したと言われる金銀財宝をめぐって、その宝を探す冒険家を中心に、行方不明となった父を捜す美女、悪徳軍人、人喰い人種がソロモン王の秘宝をめぐって争奪戦を繰り広げる冒険アドベンチャー作品である。この種の作品ではお約束の美女(シャロン・ストーン)、現地の民族などもしっかりと登場するが、「レイダース」の影響をまともに受けていて、その亜流作品といった印象が強いが、そういう所を割り切った上で見れば、それなりに楽しむことが出来る。後のS.ストーンのことを考えたら、ブレーク前のS.ストーンを見る、ということに徹してもよろしいかと...

で、本作を見たら、是非とも1937年/1950年の「キング・ソロモン」の方も見てもらいたいところである。制作は約50年、約35年という時間差があるが、色々と比べたりできて面白いものですよ。(尚、本作の続編は、完全にS.ストーンを見るための作品と言っても良いので、これはどちらでも良いかと...)

 

ロマンシング・アドベンチャー キング・ソロモンの秘宝

ロマンシング・アドベンチャー キング・ソロモンの秘宝

  • 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
  • 発売日: 2003/12/05
  • メディア: DVD

↓1986年に製作された続編です。

キング・ソロモンの秘宝2 幻の黄金都市を求めて

キング・ソロモンの秘宝2 幻の黄金都市を求めて

  • 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
  • 発売日: 2003/12/05
  • メディア: DVD

↓1937年/1950年の作品

キング・ソロモン

キング・ソロモン

  • 出版社/メーカー: アイ・ヴィー・シー
  • 発売日: 1999/09/25
  • メディア: DVD

キング・ソロモン

キング・ソロモン

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • 発売日: 2005/08/19
  • メディア: DVD


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「KING SOLOMON'S MINES」('37/'50) [映画(洋画)]

表題の作品はこれまでに3回映画化されているが、今回は1937年の最初の映画化作品と、1950年の再映画化作品について述べる。(3回目の映画化作品については、後から取り上げる。)というのは、最初と2回目の映画化の時の邦題は、いずれも「キング・ソロモン」であり、3回目の時は「キング・ソロモンの秘宝」というように異なる邦題が付けられている。(原題は3回とも表題の通りであり、変更はされていない。)また、この作品の原作はH・ライダー・ハガードの冒険小説である。

まずは、1937年の作品から。これはイギリスの製作による作品である。当時、大々的にアフリカ・ロケを行っていて、製作から70年という時が流れたが、スケールの大きさは現在でも十分に通用するものである。

作品データを記すと、監督はロバート・スティーヴンソン、音楽はルイス・レヴィ、ミシャ・スポリアンスキー、出演は、ポール・ロブソン、セドリック・ハードウィック、ローランド・ヤング、ジョン・ローダー、アンナ・リーたちである。

物語は、弟がアフリカ奥地で行方不明になったということから、弟を捜すためにアフリカの秘境にやってきたアラン。彼は弟が前人未踏の地であるカルアナという所で行方不明になったと知る。その場所は、ソロモン追うが隠した巨大なダイヤモンドが隠されているという伝説があった...

制作された時代が時代であるが、冒険アドベンチャー作品としたら十分楽しむことが出来る作品である。

続いて、1950年の作品について。こちらはアメリカ・ハリウッドが制作した作品である。この作品もアフリカ・ロケを行いそれなりの仕上げがされているが、冒険アドベンチャー作品ではお約束のキャラクターが登場していて、より娯楽色が強い作品となっている。(まあ、ハリウッドらしい作品と言うことが出来る。)

作品データを記しておくと、原作はH・ライダー・ハガード、監督はコンプトン・ベネットとアンドリュー・マートンの二人、脚本はヘレン・ドイッチュ、撮影はロバート・サーティース、出演は、スチュワート・グレンジャー、デボラ・カー、リチャード・カールス、ヒューゴ・ハースたちである。

物語は、一年前に失踪した夫を捜す夫人の依頼を受けたアフリカ一との評判のあるガイドが前人未踏の地であるカルアナに入る。夫を捜しながら先に進む一行は、やがて夫が捜そうとしていた宝を発見する。また、捜している夫は既に死んでいたことが分かるが...

ハリウッドの娯楽作品と言うことで、この手の作品ではつきものの猛獣や現地人の襲撃もあり、ツボはしっかりと押さえてある作品である。

この作品も製作から既に半世紀以上の歳月が流れているということで、装備などには時代を感じる所があるが、お約束を楽しむと言うことで、まあよろしいかと... 尚、デボラ・カーと言えば「王様と私」や「悲しみよこんにちは」「地上(ここ)より永遠に」等の作品があるが、本作の彼女はまた違った魅力があります。

1937年版はイギリス、1950年版はアメリカということで、お国は違うが、どちらも冒険アドベンチャー作品のジャンルでは古典的名作です。両作品とも一度はご覧になることをお薦めします。

 

↓1937年作品

キング・ソロモン

キング・ソロモン

  • 出版社/メーカー: アイ・ヴィー・シー
  • 発売日: 1999/09/25
  • メディア: DVD

↓1950年作品

キング・ソロモン

キング・ソロモン

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • 発売日: 2005/08/19
  • メディア: DVD


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