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POINTER SISTERS『SERIOUS SLAMMIN'』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1988年に発表されたアルバムである。'80's前半の勢いに乗っていた頃と比べるとおとなしくなったものの、うま味を増したハーモニーをポップな曲に乗せて聴かせてくれていて、一応は健在ぶりをアピールすることになった。(が、特に大きなヒットにはならず、旬を過ぎてしまったという印象も否めないのが...)それでも彼女たちらしいハートフルでいてソウルフルなハーモニーを聴かせてくれる。

収録されている曲は以下の全10曲である。『Serious Slammin'』『Shut Up And Dance』『Moonlight Dancing』『He Turned Me Out』『Flirtatious』『My Life [Remix]』『I'm In Love』『Pride』『Uh Uh』『I Will Be There』。

本アルバムからの筆者のお薦め曲は、アルバム・タイトル・ナンバーである『Serious Slammin'』、『Shut Up And Dance』『Moonlight Dancing』『I'm In Love』という所をピックアップしておく。全体を通して聴きやすく、'80'sらしいサウンドである。が、'80'sも終盤になっていたので、目新しさも無く、結果的に埋没してしまったという感じになってしまったのは残念なところである。'80's前半のヒットを放っていた時代を知っている方は、チェックだけはしておいた方が良いでしょうね。

 

Serious Slammin'

Serious Slammin'

  • アーティスト: The Pointer Sisters
  • 出版社/メーカー: RCA
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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陰陽少女#7,8,9「赤キ炎ノ追憶」 [特撮]

本作は、2004年第四四半期に放送された本作であり、今回、KBS京都の再放送に合わせて記しているものである。(7話からは前中後編の物語となったため、その3つを一つにまとめました。3話分を一つにまとめると、やはりある程度の量になってしまいました...)今回は、4つ目のエピソードとなる第7話から第9話の「赤キ炎ノ追憶」である。五行の玉も、「」「黒」「」に続いて「」です。このエピソードには「仮面ライダー龍騎」の大久保編集長を演じた津田寛治さんがゲスト出演していますが、津田さんは本作の少し前にはBS-iの「さそり」、現在は独立U局製作の「デビルシャドー」にも出演して、それぞれ怪演していますが、本作でも良い味を出しています。

東京近郊では、連続して爆破事件が発生して、多数の死者が出ていた。犯人からの犯行声明もなく、警視庁は捜査に行き詰まっていた。

シードでは、これまでに回収された勾玉(青、黒、黄)の調査を進めていたがなかなか解明できない。勾玉は五行を司るもので、木火土金水を意味している。現在は木土水は回収済みで、残りは火と金であった。現在はヒカリが勾玉から発せられる生命力の波動を探知する装置を開発中だった。そんな中、シンイチは、最近連続する爆破事件も何か関係あると感じていた。で、ある爆破事件の現場に行って調査を行い、その帰り道でニシキはかつてつきあっていた青池と街中で出会う。

ミキは放課後、公園にいて「外でも出来るかな?」と言うことで、幽体離脱を試みる。で、成功してミキの魂は姉・ユキのいる冥界に辿り着く。ユキはそこで剣を手にして鍛錬をしていたが、ミキに気づくと「もう、ここへは来るな。ミキの本当の居場所はここではないから」と言って追い返そうとする。更に「私はこの世の平和を守るために、ここへ来ただけ」と語る。そんな中、ミキは「お姉ちゃんを呼ばなくても出来ると思うんだ。(私だけで)頑張ってみる」と告げると、帰って行った。

肉体に戻ったミキの魂。そこにシンイチがやってきてミキに語りかける。ユキに会えることが出来るミキのことを羨むシンイチだったが、ミキは「この世の平和を守るために地獄に行った、と言っていた」と言うと、ユキの実験のことを語り始めるシンイチ。で、ミキは五行の残る2つを封印したらユキに会えなくなりのかが気になりだした。

そんな話しをしていると、ミキは公園の砂場で一人で遊んでいる少女の姿が目に入り、声を掛ける。その少女はナオといい、お母さんは死んじゃって、お父さんは仕事中と言うことで、一緒に砂遊びをすることにした。で、水を汲みに言ったナオの悲鳴を耳にしたユキは駆けつける。変なオッサンが女子トイレの前にいるナオに手を出そうとしていた。で、ミキはナオを助けて「ここ女子トイレよ」と言って蹴りを一発。飲み物を買いに行っていたシンイチも駆けつけるが、「最低最悪、中年変態男」と怒りが収まらないミキだった。

その頃、青池は爆弾を仕掛けようとしていたが、そこに由良という男がやってくる。青池は以前の爆破現場で由良の姿を見たことがあった。由良は青池に対して炎を発して撃退しようとするが、娘・ナオの危険を察知すると、慌てて帰って行く。

ミキとシンイチはナオを家に送ろうとしていて、家の側までやってきた。そこに由良が走ってやってきた。娘の無事な姿に安心した由良はナオと共に家に入ろうとするが、その時ミキは由良の手に切り傷があって血が出ているのに気づき、由良の手を触れる。その時ミキは由良にセンスを感じたが、「どうした?」と尋ねるシンイチに「何でもない」と答えただけだった。

由良は子供の頃から人体自然発火スポンティニアス・コンバッションですね。→「ケータイ刑事」ではすっかりお馴染みであるだけに...)の力があり、その力の恐ろしさに気づいて封印したが、1年前に妻の事故死(ひき逃げ)で封印が解け、憎悪と共に炎の邪心が大きくなってきた。最近は、連続爆破事件の気配を感じると、はやる気持ちを抑えながらも現場に足を向けていた。で、事件に巻き込まれた被害者を炎に包んで地獄に送っていた。

ミキは由良をマークしていて、朝、出社する由良の後を付けていく。で、電車を降りた由良は何かを感じた。そんな由良の後を追いかけるミキだったが、頭痛がして、姉・ユキが入り込もうとしてきた。

青池は由良が邪魔したことに苛立ちを感じていた。で、自分を邪魔したのが由良だということを調べ上げた。そうしていると、ニシキが青池を尋ねてきた。が、青池はニシキに雑言を吐くばかり。そして「最近世間を騒がしている連続爆破事件、犯人は俺だよ」と言うと、ニシキを追い払った。

シンイチの携帯に鍛冶からの電話が入る。鍛冶は帰国していたのだった。で、「聞かなければならないことがある」と言って、西寺という男と出会い、以前西寺はエジプト・ギザでユキとチームを組んでいたことを知った。で、ユキがエジプトにいたことを隠した理由を尋ねる。これに「話す必要がないと思っただけです」と答える。鍛冶は更に、ユキとミキの両親はエジプトで発掘中に事故死をしたが、本当に事故なのか、とも問う。「事故以外、何が考えられるんですか」と言うシンイチだったが、鍛冶は「西寺は俺がユキたちの親戚であることを知らずに恐ろしいことを口にした。会って話しがしたい」と言ってシンイチとセントラル・ビルのロビーに呼び出した。

ミキの体を支配したユキは手に刀を持って由良の前に立ちはだかった。由良は「こんにちは。ナオがよろしくと言ってました」と言うとミキの横を通っていこうとする。で由良が通り過ぎるとミキは刀を振り下ろそうとする。しかし由良が炎のバリアを放って吹き飛ばされてしまい、そのまま気を失ってしまう。その様子を感じたユキは「どうして?」と呟くが、そこに一人の男がやってきた...

ニシキはヒカリと共に火を操る男を捜していた。が、ニシキはそこで青池の姿を見かける。

道の上で気を失っているミキを助けたのはナオだった。で、「あんな所でどうして寝ていたの?」と尋ねるナオ。ミキはそれには答えず「そうだ、お礼に何か美味しいもの、作ってあげる。何が食べたい?」と言う。「カレーライス」と答えるナオを家に帰すと、ミキは材料を買いに行った。

セントラル・ビルのロビーでシンイチを待っている鍛冶。シンイチが現れると、「聞きたいことがある。答えによってはこっちにも考えがある」と最初に断るが、シンイチも「こっちもあなたに聞きたいことがあります」と言って西寺のことを問う。鍛冶も、シードが何をしようとしているのか問う。シンイチはミキとは古いつきあいと言うが、何があったかは知らない、と答える。鍛冶は「ミキにこれを渡してくれ」と言ってあるものを渡すと去っていこうとする。が、シンイチが「ユキに何があったんですか?」と尋ねてくる。鍛冶は「ユキは悪魔に魂を売ったんだ」と告げると去っていった。そうしていると、セントラル・ビルで爆発が起こり、またも多くの人たちが犠牲になる。由良は現場にいて、生き残った人たちを炎で包んでいた。その様子をシンイチは影から見ていた。が、由良に気づかれてしまう。

ビルの表、車の中から様子を見ていた青池は由良の姿に気づいた。そして「またあいつかよ」と言って悔しがっていた。そんな中、ヒカリがニシキを救出、更にシンイチをも助けてシードに戻ってくる。で、火を操る男が誰だか分かり、張り込みを開始する。そんな中、ニシキは青池との電話で、由良の家に爆弾を仕掛けたと聞かされる。シンイチはミキに電話を入れ、そのことを伝える。で「早く向かってくれ」と頼む。ミキはナオのことが心配になっては知って由良の家に向かう。

家に到着すると「外でご飯食べよう」と言ってナオを外に連れて行こうとするが「ダメ、お父さんが帰ってくる」と言ってそれを受け入れないナオ。そこにユキがミキの体に入ろうとして、頭痛に苦しむミキ。が、ミキが拒んで入ることが出来ない。そんなユキの所に現れたのは西寺だった。

由良もそのセンスを感じて家に向かって走る、走る、走る。

気を失ったミキの体にユキの魂が入り、ミキは爆弾を捜す。で、ユキの力で玄関に仕掛けられた爆弾を発見する。(爆発までは1分を切っていた。)で、刀でリード線を切断して残り2秒で停止させた。が、爆発を防いだミキはまたも気を失って玄関に倒れてしまう。ナオが駆け寄るが反応しないミキ。その時、玄関が開いて、青池が姿を現すと「病院に連れて行かなければ」と口にした。

シンイチたちも由良の家に駆けつけてきた。が、その時には誰も家にはおらず、玄関にメモ書きが置いてあるのを発見する。「娘を帰して欲しければここに来い この前に会ったビルの地下で待っている」と書かれてあり、ミキとナオが拉致されたことを知る。そこに由良も帰ってきて、シンイチに食ってかかる。ヒカリは必死になって由良を抑える。で、ニシキが「青池という爆弾魔、知ってますよね」と話し、一緒に指示された場所に向かう。

ビルの地下に監禁されたミキとナオ。青池は罠の準備をしていて、二人とは離れた場所にいた。で、ミキとナオは縛られたロープを必死になってほどこうとするが、ロープはほどけない。が、ミキの手を縛っているロープから煙が上がってくる。それはナオの心が生んだ炎であって、それを見たミキは驚くばかりだった。(が、ロープがほどけて脱出。)

罠を仕掛けた青池がミキたちの所に戻ってくる。が、二人の姿はなく、そこにはロープが落ちていたるで、悔しがる青池。そこにミキが青池の背後から棒を手にして襲いかかる。が、青池にかわされて、逆に壁際に追い込まれるミキ。青池はミキを目の前にして勝ち誇ったように「おとなしくしてろ」と言うが、突然、青池の腕が炎に包まれる。そしてその炎が青池の体を包んだ。怒りの思念に満ちたナオが発火させたのだった。

そこに「ナオ!」という声がして、由良たちが駆け込んできた。が、ミキは「来ちゃダメ」と止める。で、立ち止まった由良たち。あと一歩で青池が仕掛けた罠に引っかかる所だった。で、それを飛び越えてナオを抱きしめる由良。青池はヒカリに抱えられて警察へ。ナオを上に行かせた由良を睨みつけるミキ。そしてシンイチと共に3人は話しを始める。

が、ユキがミキに入ってこようとして、頭を抑えて屈み込むミキ。由良は「この憎しみを消すには全てを地獄にするだけだ」と言うと、炎を生み出してミキの体を包み込もうとする。で、ユキがミキの体を支配して、刀を手にして由良と対峙する。「あなたには、憎しみよりも守るものがある」と言うミキの言葉に由良は動揺し、ミキが炎の邪気を一刀両断し、魔界へ送った。で、赤い勾玉を回収。

倒れている由良の元に、ナオがやってくる。動かない父を見て「許さない」と言って美樹を睨みつける。が、ゆっくりと由良の手が動き、ナオを止める。「あの人は言い人だ。だからもう止めろ」とナオを諭す。するとナオの憎しみの感情は引いていき、そのまま気絶してしまうナオ。

ユキの元にやってきた西寺は語る。「勾玉もこれで四つ目。残るはあと一つ」そんな西寺に「あなたはここに何をしに来たの?」と問うユキ。これに「君を救いに僕はここに来た。あともう少しで終わるはずだ」と答えた。

シードに戻ったシンイチたち。が、ミキは眠ったままだった。そんなミキもようやく目が覚める。ミキのセンスはドンドン磨かれており、もはやシードの面々の力をはるかに超えていた。ミキは「するべきことが定まったから。お姉ちゃんに会って...」と言うが、今は疲れ果てていた。そんなミキはシンイチの上着に「ミキ宛」と書かれた封筒があるのに気づき、それを手にする。封筒の裏に書かれている「鍛冶より」と言うのを見たミキは封筒を開けて手紙ほとりだし、それを読む。それには鍛冶が突き止めた恐るべき真相が書きつづってあった。(ミキの両親は事故死ではなく、事故を装い殺された。そしてその事故の背景には...)

ユキはミキのことが気がかりであったが、西寺は「君は悪くない、すべきことをしただけだ。その邪心が君のセンスを弱らせている」と告げる。しかし「ミキ...」と妹のことが心配で...

一方、ミキは、手紙を読み終えると「こんなのよ」と言って取り乱し、泣き叫ぶことしか出来なかった...

次の物語は最後のエピソードとなる10話~12話の前中後編の「憎悪ノ果てに白キ残像」である。まずはシードの親会社である周星電機の役員が登場し、鍛冶は鍛冶、ミキはミキで大きく動き出し、ユキとの対決まであり、物語に決着が付くことになります。で、3週後にその3話分をまとめて記す予定です。(結局、全12話(5つのエピソード)の物語を5回で記すことになります。尚、13話として放送されたメイキングの方も今回の再放送で放送される様ですが、そちらは省略します。)

 

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謎 戦慄の人体発火現象―世界各国で事件続発

  • 作者: ラリー アーノルド
  • 出版社/メーカー: 二見書房
  • 発売日: 1997/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 スタンダード・エディション

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 スタンダード・エディション

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/08/25
  • メディア: DVD
ユナボマー 爆弾魔の狂気―FBI史上最長十八年間、全米を恐怖に陥れた男

ユナボマー 爆弾魔の狂気―FBI史上最長十八年間、全米を恐怖に陥れた男

  • 作者: 「タイム」誌編集記者
  • 出版社/メーカー: ベストセラーズ
  • 発売日: 1996/08
  • メディア: 単行本

↓エジプト・ギザと言えばこれです。

カイロ・ギザ・ルクソール

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日本航空文化事業センター
  • 発売日: 1997/07
  • メディア: 単行本
ピラミッド文明・ナイルの旅

ピラミッド文明・ナイルの旅

  • 作者: 吉村 作治
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2003/04/19
  • メディア: 単行本
ピラミッド事典

ピラミッド事典

  • 作者: ジェームズ パトナム, 鈴木 八司
  • 出版社/メーカー: あすなろ書房
  • 発売日: 2005/11
  • メディア: 大型本
ピラミッドの謎

ピラミッドの謎

  • 作者: 吉村 作治
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2006/09
  • メディア: 新書
大ピラミッドの謎と真実

大ピラミッドの謎と真実

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 学研
  • 発売日: 2006/09
  • メディア: 単行本

古代エジプト文明の秘宝―ピラミッド・ツタンカーメン・神殿

古代エジプト文明の秘宝―ピラミッド・ツタンカーメン・神殿

  • 作者: 仁田 三夫
  • 出版社/メーカー: 山川出版社
  • 発売日: 2006/06
  • メディア: 単行本

↓これらもピックアップしておきます。

小向美奈子REVOIR[DVD]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 竹書房
  • 発売日: 2006/07
  • メディア: 単行本
  • 小向美奈子 REVOIR

    小向美奈子 REVOIR

    • 出版社/メーカー: 竹書房
    • 発売日: 2006/07/07
    • メディア: DVD
小向美奈子 R21

小向美奈子 R21

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • 発売日: 2007/03/23
  • メディア: DVD

打姫 オバカミーコ 実写版

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • 発売日: 2006/07/14
  • メディア: DVD

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さそり3話(けもの道・後編) [ドラマ]

放送から2年半が経過しているものの、この作品はもっと注目されてもいい作品なので、今になって改めて記している。もう一度、再放送してくれたら良いんですけどね~。今回は全8話のTVシリーズの第3話で、3つのエピソードの最初のエピソードの完結編となる「後編」です。(最初のエピソードである「けもの道」は三部作でした。)

中編からの続き。忍を助けたナミはだったが、病院のロビーに恩田と相原が入ってくるのを目にして、病院の外に逃げるのを諦め、一旦、病室に連れて行く。忍はナミに「私、殺していない」と訴え、第一病院で看護師をしていた時の話しをする。そして、患者を殺したのは京極だと言う忍。京極は患者間家族に頼まれて、不治の病の患者を安楽死させていた。それが保険会社にバレて、忍は身代わりになったのだった。

警視庁では北見がナミの事件の新聞の切り抜きを目にしていた。そこに空き巣の件で呼んだ不動産屋がやってきた。で、話を聞く。

京極は、勝俣夫妻と話しをしていて、「私は患者とご家族のために最善を尽くした」と言い、「安心して保険金を受け取ってください」と告げる。で、帰って行く勝俣夫人に副院長は「治療費、忘れないでくださいよ」と念を押す。

突然、病室に用務主任が入ってきてナミの姿を見つけると「見つけたぞ、桜子」と言って迫ってくる。ナミはカーテンをさっと引いて忍を隠し、主任の手を引いて病室から連れ出していく。病院の裏口から出て行こうとするが、ナミは犬神の姿を発見し、慌てて身を隠す。

霊安室にやってきた京極と副院長は、忍の姿が無く、脱いだ拘束服があるのを目にして、このままでは悪事がバレてしまうということで、慌てて忍を捜し始める。

北見は売りに出されているナミの住んでいた家にやってくる。そして、2階の部屋の壁にあるナイフの傷跡を発見する。また、部屋に落ちていた病院の名札を拾う。(「京極第二病院・用務員・桑原桜子」という名札です。)で、Y刑務所の郷田所長に電話して、明日にもナミに面会したい、と告げる。が、郷田は、ナミは今懲罰で独居房に入っていて会えないと伝える。北見は訳を尋ねるが「外部の人にお話しできません」と、あくまでも隠す。で、北見は面会することを諦める。

病院の中を移動するナミだったが、階段で京極とばったりと出くわしてしまう。京極は「忍は何処だ?」と尋ねるが、ナミは逃げようとして階段の扉を開けるが、そこに副院長がいて、ナミを気絶させてしまう。

郷田所長は無線で北見のことを相原に伝える。で、急いでナミたちを捜すことを誓う二人。で、病院に入っていこうとすると、そこに死体を運ぶ京極と副院長が通っていく。それがナミだと気づかず、相原と恩田は手分けして病院の中を探し始める。

ナミは拘束服を着せられて、京極と副院長から忍の居場所を吐くように拷問を受けていた。が、口は割らないナミ。で、「彼女は命がけで身代わりになった」と言うが、京極は「騙されたアイツが悪いんだよ」と悪びれた様子もなく口にする。更に、房恵に薬を打って安楽死させたことを語り、その薬をナミに注射しようと、準備を始める。ナミは「金儲けの人殺しじゃない」とばっさり言うが「死はあらゆる病気の治療である」と京極。で、ナミに薬を打とうとするが「仲間がいる」と言うナミ。で、京極は再度、忍の居場所を吐くようにナミに迫る。

犬神が病院の階段を上ってくると「あっ、いたいた」と声を出した。犬神の目の前には、拘束服を着せられたナミと京極、そして副院長がいた。で、京極は「お互い、秘密厳守と言うことで取引しませんか。要求の金額を言ってください」と闇から闇に葬り去ろうと話を持ちかける。これに「1個でいいよ」と言う犬神。それを「1000万」と解釈した京極だったが「いやいや、心臓」と言う犬神。で、副院長はナイフを取り出して「だったら自分ので我慢しな!」と言って犬神を刺した。が、倒れたのは副院長だった。犬神はドスを手にしていて、副院長を刺したのだった。で、京極に迫る犬神。その隙にナミは階段を上って逃げていこうとする。で、犬神は京極を斬りつけてからナミの後を追った。

ナミは配管のある部屋に逃げ込むが、そこには相原と恩田がいた。で、「701号、手こずらせやがって」と恩田に捕まるナミ。が、ナミの後を追ってきた犬神がやってくる。(相原は犬神のことを知らなかったが、恩田は「犬神は元刑務官」と言って教えてくれました。)犬神は「女くれ、女」と言うが「やるわけ無いだろう」と恩田。で、警棒を手にした恩田と、ドスを手にした犬神が刃を交える。更に相原もそれに加わる。(いつしか犬神のドスは二刀流になる。)で、戦いは続く。

その隙にナミは逃げた。階段を下りて表に出たが、今度は用務主任に見つかってしまう。ナミの姿を見て「何してんだ、お前」と笑われるナミ。「解いて、解いてくれたら気持ちいいことしてあげる」とナミは持ちかける。で、主任の表情が変わる。

ナミが忍がいる病室に駆け込んできた。「早く逃げて」と言うナミだったが、その時忍は既に死んでいた。で、ナミは房恵からもらったコンパクトを取り出して、腫れ上がった忍の顔を死化粧してやり、コンパクトを忍に握らせてやった。そして、獣の目を見せて、復讐を誓った。

左肩を負傷した京極は、何とかして院長室にたどり着き、警察に「刃物を持った男がいる」と通報をする。そこに♪「恨み節」を歌う声が届いてきて、慌てる京極は飛び出して行くと、診察室に駆け込む。で、そこにいた看護師に「鎮静剤!」と言って薬を取らせる。看護師は棚から薬の小瓶と注射器を取り出して京極に渡す。京極は注射器に薬を入れると、看護師に「出てけ!」と言って追い出し、自分の腕に注射を打った。で、少しは落ち着いた京極は、床に転がった薬の小瓶の上部に気がつき、それを拾って確かめる。するとその小瓶は、京極が安楽死に使った薬だった。で「サソられた...」と京極。で、診察室から出てきた看護師は、実はナミだった。

恩田+相原VS犬神の戦いはまだ続いていた。恩田は「誰に雇われた?」と問うが「教えない」と犬神。で、二刀流のドスを構える犬神。そうしているとパトカーが近づいてくるサイレンを耳にした相原が「警察、警察...」と口にする。で、周囲を見た恩田が「701号は?」と言って、ナミがいなくなったことに気づいた。で、相原が「逃げました」と言う。で二人は犬神から逃げるように、ナミを追ってその場を後にした。

駆けつけた警察、その中には北見もいた。で、北見は病院の裏口の前で、足場に縛り付けられた男を発見し、「誰にやられた?」と問う。男は用務主任であり「女、桜子って奴」と言うが、何処に行ったかまでは知らなかった。

ナミは看護師の服とナース帽を脱ぎ捨て、廊下を歩いて去っていく。そこに北見がやってきて、その服を手にすると「ナミ!」と叫ぶ。北見は桜子=ナミと気づいていた。が、ナミの姿は既に消えていて、返事が返ってくることはなかった。

郷田所長はナミに逃げられてことを悔しがり、それと同時に潰された左目の傷が痛んでいた。犬神は二刀流のドスを手にしてスキップしながら病院から逃げていく。ナミは一人で黙々と真っ直ぐ歩を進めていて「自ら選んだけもの道。行き着く先は常に闇」と口にすると夜の闇に姿を消した。

「けもの道 後編 了」ということで、3話を使った1つ目のエピソードはこれで完結しました。'70'sの梶芽衣子さん主演の劇場版「女囚さそり」と比べると、BSとはいうものの、TVという制約があり、バイオレンス描写はおとなしくなっているし、登場人物も整理されていてすっきりとした物語となっている。(でも、「ケー刑事」や「恋日」と比べると出演者の数は多いです。)まあ、こういう所は仕方ないのでしょうね。でも、ナミを演じる水橋貴己さんのギラギラした目はなかなか良い所を見せてくれました。(でも、松島ナミを演じるには水橋さん、可愛すぎる...)

次回からは2つ目のエピソードとなる「悪女道」となります。これは前後編、つまり2話構成の物語である。(まずはその「前編」です。)で、物語の舞台も「けもの道」とは別の所になります。で、次回には、この後に「仮面ライダー響鬼」で滝澤みどりを演じることになる梅宮万紗子さんが脇役で出演しています。(本作は2004年の作品で「響鬼」は2005年の作品)が、「銭形舞・8話」でスイカップ・宗武不二子を演じた三船美佳さんですね。(やはり、BS-i作品と言うだけあって、「ケータイ刑事」に顔を出したお馴染みの役者さんが揃って出てきます。)

 

さそり DVD-BOX

さそり DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: アートポート
  • 発売日: 2004/10/22
  • メディア: DVD

↓梶芽衣子さん主演の「女囚さそり」シリーズ

女囚701号 さそり

女囚701号 さそり

  • 出版社/メーカー: 東映
  • 発売日: 2002/07/21
  • メディア: DVD

女囚さそり 第41雑居房

  • 出版社/メーカー: 東映
  • 発売日: 2003/02/21
  • メディア: DVD

女囚さそり けもの部屋

女囚さそり けもの部屋

  • 出版社/メーカー: 東映
  • 発売日: 2003/06/21
  • メディア: DVD

女囚さそり 701号怨み節

女囚さそり 701号怨み節

  • 出版社/メーカー: 東映
  • 発売日: 2004/01/21
  • メディア: DVD

↓「安楽死」に関して

安楽死のできる国

安楽死のできる国

  • 作者: 三井 美奈
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2003/07
  • メディア: 新書

安楽死と尊厳死―医療の中の生と死

安楽死と尊厳死―医療の中の生と死

  • 作者: 保阪 正康
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1993/03
  • メディア: -

許されるのか?安楽死―安楽死・尊厳死・慈悲殺

  • 作者: 小笠原 信之
  • 出版社/メーカー: 緑風出版
  • 発売日: 2003/11
  • メディア: 単行本

↓やっぱりこれを

怨み節/雪舞い

  • アーティスト: 梶芽衣子, 豊島ひとみ
  • 出版社/メーカー: テイチクエンタテインメント
  • 発売日: 1994/10/21
  • メディア: CD
↓水橋さんだったらなかなか似合っていますが...
ラブリーナース

ラブリーナース

  • 出版社/メーカー: ジグ
  • メディア: おもちゃ&ホビー


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PATTI AUSTIN『THAT SECRET PLACE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1994年に発表されたアルバムであり、ジャズ界ではお馴染みのリー・リトナーがプロデュースしたアルバムである。ということで、サウンドの方がジャジーなものになったかというと、そういう訳ではなく、エネルギッシュであってパワフルな彼女の持ち味を引き出しながら、洗練されたボーカル・アルバムに仕上がっている。特に大きなヒットになった訳ではないが、長いキャリアを誇る彼女の円熟した歌声を堪能できるアルバムとなっている。

収録曲は以下の全10曲である。『That's Enough For Me』『Ability To Swing』『Somebody Make』『Broken Dreams』『Rock Steady』『Captivated』『Hurry Home』『That Secret Place』『Reach』『Stars In Your Eyes』。

この中からの筆者のお薦め曲は、『That's Enough For Me』『Somebody Make』『Captivated』『Hurry Home』とアルバム・タイトル・ナンバーの『That Secret Place』。

ソウルフルで熱い彼女のボーカルは、聴いているだけでも力を与えてくれて、勇気をわき上がらせてくれるものである。ということで、本当のことを言うと全曲をお薦めとしたい所であるが、半分に絞ることにした。が、捨て曲は一切無く、いずれの曲でも彼女の持ち味を十二分に発揮していて、アルバム全体で安心して聴くことが出来る。(こういうアルバムって以外と無いものである。)'90's中盤のアルバムということで、'80'sを中心にしている本Blogで取り上げるには新しい方になるが、良いものは良いのである。じっくりと聴いてもらいたいアルバムです。

 

That Secret Place

That Secret Place

  • アーティスト: Patti Austin
  • 出版社/メーカー: GRP
  • 発売日: 1994/05/10
  • メディア: CD


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