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RAYMOND LEFEVRE『TWIN BEST』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1998年にリリースされた2枚組のベスト盤である。ベスト盤と言うことでお馴染みの曲が詰まっているが、特にDISC 2の方はクラシックの曲まで取り上げていて、こういう所は嬉し苦なってくるものである。が、やはりルフェーブルといえば『シバの女王』だという所も改めて教えてくれる。また、数多くの映画音楽やスタンダード・ナンバーを取り上げているのも彼のオーケストラらしいところであって、ツボはしっかりと抑えられている選曲は新鮮さはないものの、やっぱり聴いていても落ち着くことが出来る。

収録曲は全42曲で、DISC 1と2にそれぞれ21曲ずつ収録されている。DISC 1の収録曲は以下の通りである。『シバの女王』『さよなら、マリンブルーの夏』『哀しみの終りに』『想い出に生きる』『この胸のときめきを』『ジュ・テーム』『愛遥かに』『オー・シャンゼリゼ』『エマニエル夫人』『夢の旅人』『ミッシェル』『愛をもう一度』『レイン・レイン』『マイ・ウェイ』『詩人の魂』『枯葉』『パリ祭』『パリの空の下』『パリの屋根の下』『白い恋人たち』『愛の讃歌』。

続いて、DISC 2の収録曲は以下の通りである。『キリストの涙』『アヴェ・マリア』『愛よ永遠に(モーツァルト)』『涙のカノン(パッヘルベル)』『ふたりの天使』『哀愁のアダージョ』『恋するガリア(バッハ)』『幻想のアダージョ(ベートーヴェン)』『ベニスの別れ(マルチェロ)』『G線上のアリア(バッハ)』『月光のソナタ(ベートーヴェン)』『恋のアランフェス(ロドリーゴ)』『嘆きのサンフォニー』『北海道シンフォニー第3部~スノー・カーニヴァル』『愛は限りなく』『青い影』『夜間飛行』『想い出のラスト・キッス』『愛の世界』『シェルブールの雨傘』『男と女』。

本ベスト盤は、彼のオーケストラの代表的な曲がしっかりと収録されているということで、入門者には最適であるが、イージーリスニングがお好きな方にも「全曲集」とはいかないものの、抑えておきたい曲がしっかりとあるということで、ライブラリーに加えるには最適である。ボーカルが無い曲というのは寂しい、という方もおられるが時にはこういうサウンドに耳を傾けるのもまた良いものである。(BGMとして良いですし...)是非、お手元のライブラリーにどうぞ。

 

TWIN BEST

TWIN BEST

  • アーティスト: レイモン・ルフェーヴル・グランド・オーケストラ
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 1998/11/06
  • メディア: CD


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QUADROPHENIA(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1979年のイギリス映画「さらば青春の光」である。この作品は1973年にTHE WHOが発表したアルバム「QUADROPHENIA」(邦題:「四重人格」)をベースにした作品であり、カルト作品として知られている青春映画である。アルバム発表からは30年以上が流れ、映画の方も製作から四半世紀以上が経過した現在、本作の設定というのは現在と比べると奇異に映るところも多数有り、ファッションに関しては時代を感じるのだが、それは現在の目から捉えたためである。やはり本作を見る場合は物語の舞台である'60'sのイギリスの状況を少し学んでからにするべきである。が、それらを理解した上で見ると、色々と見るところが多いのもまた本作である。

映画データを記しておくと、監督はフランク・ロッダム、脚本はデイヴ・ハンフリーズ、マーティン・スティルマン、フランク・ロッダム、ピート・タウンゼントの4人、撮影はブライアン・テュファーノ、音楽はロジャー・ダルトリー、ジョン・エントウィッスル、ピート・タウンゼントが担当した。そして出演は、フィル・ダニエルズ、レスリー・アッシュ、マーク・ウィンゲット、フィリップ・デイヴィス、スティング、トーヤ・ウィルコックスたちである。

物語は、'60'sの怒れる若者たちの姿を描いた青春ドラマであり、アイビー・ルックのモッズと、革ジャンにリーゼントというロッカーズ。そんな彼ら暴走族の青春、夢、挫折を描いている。当然のように、THE WHOのアルバム「QUADROPHENIA」も聴きましょう!

また、本作のサントラ盤に収録されているのは以下の全23曲である。『I Am The Sea』『Real Me』『I'm One』『5:15』『Love Reign O'Er Me』『Bell Boy』『I've Had Enough』『Helpless Dancer』『Doctor Jimmy』『Zoot Suit』『Hi Heel Sneakers』『Get Out And Stay Out』『Four Faces』『Joker James』『Punk And The Godfather』『Night Train』『Louie, Louie』『Green Onions』『Rhythm Of The Rain』『He's So Fine』『Be My Baby』『Da Doo Ron Ron』『I'm The Face』。

基本的には、1973年発表のTHE WHOのアルバム「QUADROPHENIA」をベースにして、曲順を変更し、数曲の未発表曲を追加したものである。(考えようによっては「QUADROPHENIA」にボーナス・トラックが追加されたと解釈出来ないことはない。)が、曲順が入れ替わっていると言うことで、どことなくオリジナル・アルバムとは違う印象を受けてしまう。ということで、サントラ盤としたらそれはそれで存在価値はあるのだが、THE WHOのアルバムがある限り、この内容ではそれを越えることは出来ない。ということなので、筆者は映画ファンには本サントラ盤でもいいと言うが、音楽ファンにはお薦めしない。ただ、CDだと曲順を変更して再生することが簡単にできるので、ボーナス・トラックが追加されたアルバムと捉えて、オリジナル盤の曲順に再生して、追加曲は後ろに回せばいいので、ライブラリーに加えるには悪くはない一枚でもある。(ただ、プログラムを組むのが面倒ですが...)

 

↓サントラ盤

Quadrophenia

Quadrophenia

  • アーティスト: Original Motion Picture Soundtrack
  • 出版社/メーカー: Uptown/Universal
  • 発売日: 2001/04/17
  • メディア: CD

↓THE WHOのオリジナル・アルバムとライブDVD

Quadrophenia

Quadrophenia

  • アーティスト: Pete Townshend, Chris Stainton
  • 出版社/メーカー: MCA
  • 発売日: 1996/07/02
  • メディア: CD
ライヴ・コレクション:四重人格&トミー

ライヴ・コレクション:四重人格&トミー

  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2005/12/14
  • メディア: DVD

↓映画DVD

さらば青春の光

さらば青春の光

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
  • 発売日: 2004/09/29
  • メディア: DVD


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QUIET RIOT『METAL HEALTH』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1983年に発表されたアルバムであり、「ヘビーメタル」というジャンルを知らしめたアルバムである。1週のみとはいうものの、Billboardのアルバム・チャートで1位を獲得し、1983年の年間アルバム・チャートでは57位、翌1984年の年間アルバム・チャートでも25位にランクインしてバカ売れした。(1983年のBillboardのアルバム・チャートは、1年間で1位を獲得したアルバムは6枚しかないが、MEN AT WORKの「BUSINESS AS USUAL」、M. JACKSONの「THRILLER」、POLICEの「SYNCHRONICITY」という超ビッグ・アルバムがひしめき合う中でのことなので、快挙である。)で、この後はヘビーメタルの一大攻勢が始まることになった。(ということもあって、'80'sの音楽史に残るアルバムである。)

収録されているのはボーナス・トラックが追加されて以下の全12曲になっている。『Metal Health』『Cum On Feel The Noize』『Don't Wanna Let You Go』『Slick Black Cadillac』『Love's A Bitch』『Breathless』『Run For Cover』『Battle Axe』『Let's Get Crazy』『Thunderbird』『Danger Zone』『Slick Black Cadillac (live)』。

この中からは、SLADEのカヴァーである『Cum On Feel The Noize』がシングル・カットされて大ヒットを記録し、1984年のBillboard年間シングル・チャートでは68位、レギュラー・チャートでは最高位5位を記録している。

筆者のお薦め曲は、まずはアルバム・タイトル・ナンバーの『Metal Health』である。エネルギッシュで冒頭から突っ走ってくれる。そして、大ヒットした『Cum On Feel The Noize』、インスト・ナンバーである『Battle Axe』、後に「パワーバラード」の大ブームが起こるが、そのブームを予感させてくれるバラード・ナンバーの『Thunderbird』で(オリジナル盤では)幕を下ろすという構成も秀逸である。

「ヘビメタ」は、日本や欧州では'70'sからそれなりの市民権を得ていたが、アメリカだけは事情が全く違っていて、迫害されていたが、彼らの本アルバムによってアメリカでも市民権を得ることになったということで、それだけでも十分に聴くだけの価値があるアルバムである。特に'80'sサウンドがお好きな方は、このジャンルがあまり好きではなくても聴いておくべきですよ。

 

Metal Health

Metal Health

  • アーティスト: Quiet Riot
  • 出版社/メーカー: Sony/Columbia
  • 発売日: 2001/08/28
  • メディア: CD


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