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THX-1138(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1971年作品である「THX-1138」である。この作品はジョージ・ルーカスが学生時代に製作した短編をコッポラ監督が製作総指揮を務めて、75万ドルをつぎ込んで長編化したリメイク作品であり、ルーカスの商業的映画としてはデヴュー作になる。日本では劇場未公開ながら、ビデオ・ソフト化されたことで見ることが出来る。

映画データを記しておくと、製作総指揮がフランシス・フォード・コッポラ、監督はジョージ・ルーカス、脚本はジョージ・ルーカスとウォルター・マーチの二人、撮影はデイヴ・マイヤーズとアルバート・キーンの二人、音楽はラロ・シフリンである。そして出演は、ロバート・デュヴァル、マギー・マコーミー、ドナルド・プレザンス、イアン・ウルフたちである。

物語は、コンピュータが支配する25世紀、人間は名前ではなく登録番号で呼ばれて管理される社会を舞台に、人間として目覚め、そこから脱出しようとする男の姿を描いたものである。ちょっとシュールな所があるが、後のルーカス放ったいくつかの作品を見ていれば、なるほど、と頷くことが出来る所も多数ある。

で、サントラ盤の方に目を移すと。オーソドックスなスタイルのサントラ盤であるが、物語の世界にマッチした秀逸なサウンドを聴くことが出来る。これは後の「スター・ウオーズ」シリーズがサントラ盤でも素晴らしい世界を築き上げているが、そこに繋がるものがあることが感じられる。(本作の音楽を担当したのはJ.ウィリアムスではありませんが...)

サントラ盤には以下の全18曲が収録されている。『Logo』『Main Title/What's Wrong?』『Room Tone/Primitive Dance』『Be Happy/LUH/Society Montage』『Be Happy Again (Jingle Of The Future)』『Source #1』『Loneliness Sequence』『SEN/Monks/LUH (Reprise)』『You Have Nowhere To Go』『Torture Sequence/Prison Talk Sequence』『Love Dream/The Awakening』『First Escape』『Source #3』『Second Escape』『Source #4』『Source #2』『Hologram』『First Chase/Foot Chase/St. Matthew Passion (End Credits)』。

ルーカス作品を楽しむのなら、本作を忘れてはならないが、本作は映画(ビデオ・ソフト)だけでなくサントラ盤も一緒に堪能してもらいたい所である。じっくりと楽しみましょう!

 

THX 1138 [Original Motion Picture Soundtrack]

  • アーティスト: Lalo Schifrin, Lalo Schifrin
  • 出版社/メーカー: FSM
  • 発売日: 2005/01/04
  • メディア: CD

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THX-1138 ディレクターズカット 特別版

THX-1138 ディレクターズカット 特別版

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2006/09/08
  • メディア: DVD

THX-1138 ディレクターズカット 特別版 〈2枚組〉

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2004/09/23
  • メディア: DVD


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10 CC(TEN CC)『THE ORIGINAL SOUNDTRACK』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1975年に発表された彼らの3rd.アルバムである。タイトルから(「10 CC」というタイトルの)映画のサントラ盤だと思ったら、それは全く違います。(「10 CC」と言うのはバンド名である。)本アルバムは彼らが架空の映画のサントラ盤として作り上げたオリジナル・アルバムなのである。シニカルな所は実に彼ららしい所であり、彼らの代表作の一つである。内容もとても充実していて、聴き応えがあるアルバムに仕上がっていて、当然の如く、大ヒットを記録している。1975年のBillboard年間アルバム・チャートでは81位にランクインしていて、レギュラー・チャートでは最高位15位を記録している。

収録されているのは以下の全8曲である。『Nuit A Paris: One Night In Paris, Part. 1/The Same Night In Paris, Part. 2』『I'm Not In Love』『Blackmail』『Second Sitting For The Last Supper』『Brand New Day』『Flying Junk』『Life Is A Minestrone』『Film Of My Love』。

この中からは『I'm Not In Love』が大ヒットを記録していて、Billboardのシングル・チャートで最高位2位を記録すると共に、1975年の年間シングル・チャートでは42位にランクインしている。

サウンドの方はかなりポップでとても聴きやすいメロディの曲が集まっているが、歌詞の方はかなりシニカルであり、この辺りは一筋縄には行かない彼ららしいところを十二分に発揮している。

本アルバムからの筆者のお薦め曲は、大ヒットを記録した『I'm Not In Love』は外せないが、それ以外にも名曲として名高い『Second Sitting For The Last Supper』や『Life Is A Minestrone』も外せない。更には本当に映画のサントラ曲ではないかと思わせてくれる『Nuit A Paris: One Night In Paris, Part. 1/The Same Night In Paris, Part. 2』はこのままショート・フィルムを見ているような感じになり、たまらなくなる。

'70'sのブリティッシュ・バンドは色々なアプローチによって様々なサウンドが生まれ、それぞれが花開くという百花繚乱の時代でもあり、とても面白いのだが、本アルバムもそんな'70'sの英国を象徴するアルバムの一つである。じっくりと聴きましょう!

 

10cc - The Original Soundtrack

10cc - The Original Soundtrack

  • アーティスト: 10cc
  • 出版社/メーカー: Polygram
  • 発売日: 1990/01/24
  • メディア: CD


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TODD RUNDGREN『HERMIT OF MINK HOLLOW』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1978年に発表されたアルバムで、一人で作り上げたアルバムである。(彼らしいと頃ですが...)また、邦題は「ミンク・ホロウの世捨て人」って、直訳です...(まあ、そんなものです。)彼のアルバムは名曲が必ずあるが、それと共に捨て曲必ずあって、アルバムとしたら今ひとつ評価が低いのだが、本アルバムは例外であって捨て曲がなく、クオリティの高いアルバムである。(時間の方も捨て曲がない分、約36分と、当時としてはまあ標準的な収録時間であるが、彼のアルバムとしたら短い方である。)ロック色は今ひとつ薄いが、ポップなテイストで包まれた佳曲が集まっている。尚、本アルバムは1978年のBillboard年間アルバム・チャートでは79位にランクインし、レギュラー・チャートでは最高位36位を記録している。

収録曲は以下の全12曲である。『All The Children Sing』『Can We Still Be Friends?』『Hurting For You』『Too Far Gone』『Onomatopoeia』『Determination』『Bread』『Bag Lady』『You Cried Wolf』『Lucky Guy』『Out Of Control』『Fade Away』。

本アルバムには彼の代表曲がたっぷりと詰まっているが、その中から筆者のお薦め曲をピックアップすると、『All The Children Sing』『Can We Still Be Friends?』『Determination』『Lucky Guy』という有名な曲は当然抑えておくが、『Too Far Gone』と『Bag Lady』をお薦め曲としておく。聴いていると、メロディ・ラインの美しさや彼のボーカルにとろけてしまいそうになる。

彼の才能は高く評価されているが、今ひとつ人気が集まらないのは、必ず含まれている捨て曲の様な無駄な部分があるということが出来るが、本アルバムにはそれが無いということで、彼の持ち味にたっぷり浸ることが出来る。彼のサウンドを聴くのであれば、本アルバムは絶対に外すことの出来ない一枚である。(隠れた名盤の一つです。)

 

Hermit of Mink Hollow

Hermit of Mink Hollow

  • アーティスト: Todd Rundgren
  • 出版社/メーカー: JVC Victor
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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