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「TOPAZ」 [映画(洋画)]

表題の作品は1969年のヒッチコック51本目の映画となる「トパーズ」である。この作品はヒッチコック作品の中では比較的低い評価がされている作品であるが、キューバ危機という東西冷戦の中でも緊張が高まった社会の出来事を背景にしたスパイ・スリラー作品ということで、なかなか興味深い作品なんですけど... 一応、彼の作品ではお馴染みのシーケンスもあるが、ストーリーの展開が少し違う所などに拒否反応が出ているのでしょう。また、「東西冷戦」、「スパイ」と言えば、何と言っても「007」が頭に浮かぶが、その007・James Bondのような派手な活躍・アクションは無いが、政治サスペンスと捉えれば、見応えがある作品である。(まあ、一般的な評価というのは、あくまでも一つの参考に過ぎないということです。)

映画データを記しておくと、原作はレオン・ユリス、製作と監督はアルフレッド・ヒッチコック、脚本はサミュエル・テイラー、撮影はジャック・ヒルデヤード、音楽はモーリス・ジャールである。そして出演は、フレデリック・スタフォード、ダニー・ロバン、カリン・ドール、ジョン・ヴァーノン、ミシェル・ピッコリ、フィリップ・ノワレ、ジョン・フォーサイス、クロード・ジャド、ロスコー・リー・ブラウンたちである。

物語は、1962年、キューバにソ連のミサイルが運び込まれるという情報が入った。(一般にキューバ危機といわれるあの事件です。まさに一触即発、第三次世界大戦になりかねない事態でした。→詳しくは色々と資料があるので、それで勉強しましょう。)アメリカとフランスの情報機関は、その情報を確かめるために局員を派遣する。が、亡命者からの情報で、フランス情報組織の中に二重スパイがいると言うことが分かり、調査を進めていくと「トパーズ」といわれている謎の組織の存在が明らかになる。で、その組織を追っていくが...

本作には、ちょっと有名なカリン・ドールのドレスがパッと開くシーンというのがあるが、このシーンは三島由紀夫が評価したということで知られている。ヒッチコック作品としたら少し毛色が違う作品であるが、もう少し評価されてもいい作品だと思うのですが...

 

トパーズ

トパーズ

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
  • 発売日: 2005/01/01
  • メディア: DVD

↓資料

13日間―キューバ危機回顧録

13日間―キューバ危機回顧録

  • 作者: ロバート ケネディ
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2001/11
  • メディア: 文庫

対潜海域―キューバ危機、幻の核戦争

対潜海域―キューバ危機、幻の核戦争

  • 作者: ピーター ハクソーゼン
  • 出版社/メーカー: 原書房
  • 発売日: 2003/05
  • メディア: 単行本

 

決定の本質―キューバ・ミサイル危機の分析 (1977年)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 中央公論社
  • 発売日: 1977/08
  • メディア: -

 

NHKスペシャル 十月の悪夢―1962年キューバ危機・戦慄の記録

  • 作者: 阿南 東也, NHK取材班
  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 1992/11
  • メディア: 単行本

キューバ核ミサイル危機1962

キューバ核ミサイル危機1962

  • 作者: 八木 勇
  • 出版社/メーカー: 新日本出版社
  • 発売日: 1995/12
  • メディア: 単行本


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「THUMB TANIC」 [映画(洋画)]

表題の作品は1999年の「親指タイタニック」である。この作品は先に記した「親指スター・ウォーズ」と尚自主河野作品であり、「親指シリーズ」の第2弾である。タイトルから分かるように、今回は1997年の大ヒット映画「タイタニック」をベースとした作品である。

映画データを記しておくと、製作総指揮、監督、脚本はスティーヴ・オーデカークであるが、今回は元ネタ作品の有名な大ヒット曲までパロっている歌も歌い、出演まで含めると5役をこなしている。製作はポール・マーシャル、特殊効果はデイブ・メレルである。そして出演は、スティーヴ・オーデカーク、メアリー・ジョー・ケフナン、ポール・グリーンバーグ、ロブ・ポールセン、トニー・ペイル、マーク・デカーロたちである。(やはり親指ですが...)

物語は、ネタとなった「タイタニック」に沿っていて、親指大西洋に沈むサムタニック号から、全裸女性のデッサンが発見された。そのニュースを見ていた老婦人ゼラニュームは、「自分がそのデッサンのモデル」だと名乗り出た。彼女はそのサムタニック号の生き残りだったのである。ということで、物語は1912年の豪華客船サムタニック号の処女航海に飛んで、ゼラニュームの回想形式で展開される。(画家と出会って恋に落ちる...)

ということなので、やはり元ネタ作品である「タイタニック」を知っていなければ単なるオバカ映画になってしまう作品である。(パロディ作品とはそういうものです。)「タイタニック」を見ていない方は、そちらを先に見てからにするべき作品であるが、あまりにも有名な作品が元ネタになっているので、先に見てから「タイタニック」を見るというのも有りかと...(いずれにしても、パロディ作品の楽しい世界を味わうためには、元ネタ作品も見ておくべきです。)ということなので、何も考えずに大いに笑いましょう!

 

親指タイタニック

親指タイタニック

  • 出版社/メーカー: エスピーオー
  • 発売日: 2000/07/07
  • メディア: DVD

↓こういうのもあります。

親指集合!ザ・ベスト・オブ・ザ・サム (UMD Video)

親指集合!ザ・ベスト・オブ・ザ・サム (UMD Video)

  • 出版社/メーカー: エスピーオー
  • 発売日: 2006/02/24


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BEST HIT USA 2007[2007/4/3] [音楽(etc.)]

放送日が日曜から火曜に移動したということで、レギュラー枠での放送について記すのはこの時間に移動します。といっても、放送日が移動しただけであって、それに伴って内容が変わったということはありません。(但し、OPの映像は新たなものに変わりました。主題曲は変わっていません。)ということで、これからも「TIME MACHINE」のコーナーの情報を中心に記して行くことにします。(「C/D USA」のコーナーはいつものように省略です。)

最初は、ロック生誕の年1955年から活躍しているCHUCK BERRYの1986年のライブ『Almost Grown』でスタートです。(C. BERRYの60歳のバースデー・ライブの映像で、このDVDが発売になったということでした。)続く「HOT MENU」のコーナーはBEYONCE & SHAKIRAの『Beautiful Liar』でした。更に、「C/D USA」の4位までが発表された後に、社会問題になっているラップについてと言うことから、LUDACRIS featuring MARY J. BLIGEの『Runaway Love』がON AIRされました。

今週の「STAR OF THE WEEK」のコーナーはNORAH JONESということで、彼女のインタビューと『Thinking About You』がON AIRされました。

「TIME MACHINE」のコーナーは、4/3ということで、以下の4件が紹介されました。1948年:ラジオ局KWKHで「ルイジアナ・ヘイライト」の第1回放送がスタート、1969年:THE DOORSのジム・モリスンが公然わいせつ罪でロサンゼルスにおいてFBIに引き渡される、1979年:VAN HALENの2nd.アルバム「VAN HALEN II」がゴールド・レコード獲得、1996年:MC HAMMERが破産した。

また、4/3が誕生日のアーティストとして紹介されたのは以下の5人でした。(今回は多いですね...)DORIS DAY(1924年生まれ)、THE BANDのRICHARD MANUEL(1944年生まれ)、MOTLEY CRUEのMICK MARS(1955年生まれ)、EDDIE MURPHY(1961年生まれ)、元SKID ROWのSEBASTIAN BACH(1968年生まれ)。

このコーナーからのON AIRは、2003年のライブで、TOM PETTY & THE HEARTBREAKERSの『Refugee』でした。

「C/D USA」のTOP 3の発表があって、ラストのリクエスト曲は、1983年のLIONEL RICHIEの『All Night Long[All Night]』でした。当時の彼はミスター・アメリカンと言われていて、まさに時代の中心にいましたね~。

次回のゲストは、EPGによるとTAKE THATとMISHA WILLIAMSとありました。「TAKE THATが再結成した理由を語ってくれる。」と説明されているので、ちょっと楽しみです。

 

チャック・ベリー ヘイル!ヘイル!ロックンロール

チャック・ベリー ヘイル!ヘイル!ロックンロール

  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2007/04/04
  • メディア: DVD

B’Day デラックス・エディション

B’Day デラックス・エディション

  • アーティスト: ビヨンセ, シャキーラ, ジェイ・Z
  • 出版社/メーカー: ソニーミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2007/04/04
  • メディア: CD

B'Day デラックス・エディション~来日記念盤 (完全生産限定盤)

B'Day デラックス・エディション~来日記念盤 (完全生産限定盤)

  • アーティスト: ビヨンセ, シャキーラ, ジェイ・Z
  • 出版社/メーカー: ソニーミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2007/04/04
  • メディア: CD

 

ノット・トゥ・レイト

ノット・トゥ・レイト

  • アーティスト: ノラ・ジョーンズ
  • 出版社/メーカー: 東芝EMI
  • 発売日: 2007/01/24
  • メディア: CD

↑ JP盤 | US盤 ↓

Not Too Late

Not Too Late

  • アーティスト: Norah Jones
  • 出版社/メーカー: Blue Note
  • 発売日: 2007/01/30
  • メディア: CD
Release Therapy

Release Therapy

  • アーティスト: Ludacris
  • 出版社/メーカー: Universal/Def Jam
  • 発売日: 2006/09/26
  • メディア: CD
Live in Concert: Soundstage (2pc) (Btrs Dol)

※リージョンコード1なので要注意です。

Live in Concert: Soundstage (2pc) (Btrs Dol)

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2005/01/11
  • メディア: DVD
Can't Slow Down

Can't Slow Down

  • アーティスト: Lionel Richie
  • 出版社/メーカー: Motown
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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共通テーマ:テレビ

ケータイ刑事銭形愛3話 [ケータイ刑事]

放送から既に4年半が経過しているが、今になってこの作品をようやく記しているが、今週もMBSでは「銭形雷」の放送がお休みなので、本家の長女に登場してもらう。(来週は24話、5面相の放送となりますが、BS-iでの妹・の再放送が終了するので、その後はそっちを受け継いでもらう予定でいます。)

今回は第3話ということで、この物語は「死んだ魚の謎 ~美人作家付き人殺人事件」である。とにかく「銭形愛」では凝った演出が行われていて、映画のような雰囲気もあって、TV作品では味わうことの出来ないものがある。この3話はそういう路線に邁進していくことにもなった物語でもある。そして、ゲストは有森也実さんであり、「あなたを殺して私も死ぬわ!」という台詞を言わせたら絶品の有森さんらしい所が見られます。(20年ぐらい前(1985頃)に「ケータイ刑事」があったら、有森さんなら襲名していたかも知れません。また、結局は浅香唯さんが襲名した3代目スケバン刑事ですが、サウスポーに拘っていたら、3代目スケバン刑事は有森さんだったかも...)それでは本編に行きます。

口を開いて死んでいる女性。魚の水槽が床に落ちていて、魚が床に転がって死んでいる。その背後に立っている女性。雷が轟く中、冷酷な目で死体を見ている。(なかなか凝った演出でスタートです。)その女性は部屋のゴミ箱の中身を袋に詰めていた。

愛ちゃんが「ごちそうさま」と言いながら、ある焼き肉屋さんから満足げな笑顔で出てくる。そして「やっぱ、焼き肉の後はこれでしょう」と言ってポケットからガムを取り出して口に入れる。すると「警視庁から入電中」と、事件を知らせる入電が入る。で、携帯を開く愛ちゃん。世田谷区成城。作詞家浅沼麗子(あさぬま・れいこ)氏宅で殺人事件。被害者は付け人の片岡ひろみ、28歳。死因は鈍器で殴られたことによる脳挫傷。尚、被害者は浅沼家に住み込んでおり、自室で殺害されていた。直ちに現場に急行せよ。(この頃は入電が結構細かく情報提供していました。)

で、愛ちゃんは自転車で現場に駆けつける。そして現場となったひろみの部屋にやってくると「五代さん、いますか?」と口にする愛ちゃん。で、五代さんは呼ばれたことで頭を上げて、後頭部をゴッツンコ、というこの時のお約束で「またお前かよ」と言う。愛ちゃんは「おじいちゃまから指令を受けてきました」と言って携帯を見せる。「なんでだよ...」と不満を口にする五代さんは愛ちゃんがガムを噛んでいることに「不謹慎だろう」と早速注意を。(この頃は愛ちゃんは結構五代さんにいじめられていました。)で「ごめんなさい」と言ってガムを出す愛ちゃん(こういう素直なところは良いですね...)は、部屋のゴミ箱にガムを包んだ紙を捨てようとするが、ゴミ箱は空っぽだった。で「今日ってゴミの日でしたっけ?」と口にする。(大型ゴミの日ならいざ知らず、普通のゴミの日というのは本当にその地域によって決まっているので、自宅がゴミの日でなくてもゴミの日という可能性は大いにあります。→これによってちゃん(銭形家)は世田谷区成城にあるのではないかと推測できます。)それに答えようとする五代さんだったが「床に転がっている水槽を見て「凶器はこれですか?」から質問を次々と口にする愛ちゃん。そして重さを確かめるために側にあったTVを持ち上げようとする。(ここで五代さんが学生時代に米屋でバイトをしていたことが判明する。)愛ちゃんは捜査を続けるが、五代さんはその様子を見ているだけでした。

そんな中、愛ちゃんは床に落ちていた魚の死骸を手にしてちょっと不思議そうな顔をする。ここで五代さんが「もう事件は解決している」と言うことを言い出して、愛ちゃんを追い返そうとする。が、愛ちゃんは状況から浮かぶ謎を次々と口にして、更に部屋の中を色々と調べる。が、五代さんは「無駄なんだよ」と言って再度愛ちゃんに諦めさせようとする。

その時「刑事さん、まだ~?」と言う女性の声がする。五代さんは「は~い」と言って声のした方に、愛ちゃんは「第一発見者だ。浅沼麗子さんだ」と言って、笑顔になってやはり声のした方に行く。が、五代さんが「今日の所は帰ってお勉強でもしなさい」と愛ちゃんの頭をなでて、一人で麗子の所に向かった。愛ちゃんは再び部屋の中を見て、床に落ちている比重計を発見し、それを手にして「何だろうこれ?」

応接室で麗子に話を聞いている五代さんは「もうすぐ終わりますから。犯人は必ず捕まえますから、どうかご安心下さい」と言って頭を下げているが、麗子は「警察にはあまり期待してないけど、まあいいわ」など言っていて、高飛車な態度でいる。(こういう役を演じさせたら、有森さんは上手い。)そこに愛ちゃんが「ねえねえねえ、これ、何?」と言って死んだ魚を手にして駆けてきた。で、それを見る五代さんと麗子。が、麗子は突然悲鳴を上げて、五代さんの後ろに逃げていって抱きついた。そして「それを何処かにやって」と言って更に悲鳴を。ということで、麗子は魚が大嫌いだった。で、五代さんは愛ちゃんに「早く持って行きなさい」と命令口調で言い、「ごめんなさい」と愛ちゃんは魚を持って行きました。(本当に初期は「ごめんなさい」と毎回言っている愛ちゃんでした。)

場所を移して、ティータイムの紅茶を出す麗子。愛ちゃんのことを「そう、娘さんだったの...」と言っているが、愛ちゃんは五代さんの娘だと説明したのだった。(愛ちゃんや舞ちゃんはよく「五代さんの娘」と言っていましたね)で、愛ちゃんは麗子のファンだということを言って、鞄からノートとペンを取り出してサインをねだる。麗子は「しょうがないわね」と言ってノートとペンを手にしてサインを始める。で「友達に自慢します」と笑顔で言う愛ちゃん。結構ミーハーです。(妹・ちゃんが超ミーハーなのも、こういうお姉ちゃまがいたからなんですね。やっぱり姉妹です。)

この時、愛ちゃんは麗子のスカートの裾に白いシミがあることを見逃さなかった。一方五代さんは、再び「帰りなさい」と言う。麗子の情報によってストーカーが既に手配されて、事件は解決だと決めつけている。が、ここで愛ちゃんが「ストーカー?見たんですか?」と麗子に尋ねる。(上手いこと話を持って行く愛ちゃんです。)

麗子は、今日は講演会があり、ひろみと出掛け、一緒に帰ってきた。自室に戻ってしばらくすると叫び声が聞こえ、急いで階段を下りてみると、玄関から走り出していく男の姿を見た、と言う。しかもその男はいつも家の周りをうろついている男だと言う。五代さんはまたも「帰りなさい」と言うが、相茶はは「それって麗子さんのストーカーですか?ひろみさんのじゃなくて?」と問う。「えっ?」と少し驚く麗子は「ええ、そうよ」と答える。愛ちゃんは「ストーカーが部屋を間違えちゃったのかな?」と漏らすが、五代さんは「捕まえてみたら分かる」と言って、あくまでも愛ちゃんを追い返したいだけでした。すると麗子が「あの、違うの。待って」と割って入り、ひろみがストーカーを強く窘めたことを証言し、「逆恨みじゃないかしら」と言う。これに「なるほど...」と言って考え始めようとする愛ちゃんだったが、五代さんはまたも「帰りなさい」と言い、愛ちゃんの手を引いていくと、小声で「娘だと嘘ついたことは勘弁してやるから、あの魚を全部持って帰って処分しろ」と言う。これに「ええっ?」と愛ちゃんは言うと、「あの魚、もう死んじゃってたし、煮ても焼いても食えないって感じだし...」とボケが入っています。が、何か閃いた愛ちゃんは、すかさず鞄からシグマリオンを取り出すと「おさかな天国」というWebページにアクセスして調べ始め、「匂う、悪の香り

愛ちゃんは五代さんを連れて浅沼宅の玄関から出てくる。そして「犯人はどうやって水槽を持ち上げたんでしょう?」と問い、更に「魚の死亡推定時刻を出して下さい」と命じ、これは計画殺人であり、犯人は一つ大きなミスをしていて、魚の死んだ時間が分かれば全て説明できる、と言う。で、再び現場に戻ってくるが、五代さんは「魚の死亡推定時刻なんて測れる訳ないだろう」とブツクサと文句を言っている。が、そこで鑑識作業をしていた柴田さんが「測れるよ」と口にした。で、柴田さんにそれを出してもらうことにした。五代さんは「そんなこと出来るのか...」と感心し、鼻をかんだティッシュをゴミ箱に投げ入れた。それを見た愛ちゃんは、そのゴミ箱を手にして中を見ると、笑顔になって「謎は解けたよ、ワトソンくん

愛ちゃんは麗子の所に行くと「あの...」と声をかける。で「まだ私に何か?」と尋ねる麗子。愛ちゃんは「ちょっと気になることがあって...」と言って、再びストーカーについて尋ねる。五代さんは「すいません」と麗子に謝っている。愛ちゃんはひろみが部屋の入口近くで倒れていて、水槽は部屋の奥にあった、ひろみは後頭部を殴られているということで疑問を持ち、「どう考えても、ひろみさんが油断して背中を見せたところを後ろから狙ったとしか考えられないんですよ」と言い、麗子が叫び声を聴いて下に降りていったというのは辻褄が合わないと主張し、「水槽が空だったら女にも持てる」ということから「麗子さん、犯人はあなたです」と推理を口にした愛ちゃん。が、麗子は笑って聞き流し、五代さんは「何を考えているのか」とバカにして、愛ちゃんの手を引っ張って連れ出そうとする。これに愛ちゃんは「犯人は麗子さんです!」と主張するだけだった。(結構頑固な愛ちゃんですが、五代さんは「冷え性」とは言いません。)

そうしていると、五代さんの携帯が鳴り、電話に出る五代さん。それは「犯人は捕まった」という連絡だった。で、「犯行を自供したそうです」と麗子に言って深く頭を下げる五代さん。が、愛ちゃんは「!」と口にした。五代さんはそんな愛ちゃんの背中を押して引き上げようとするが「嘘だよ」と愛ちゃんは叫ぶだけだった。

警察が帰ったということで、麗子が玄関から出てきて外を見てそれを確認すると、庭に回る。で、隠していた紙くずが入った袋を手にする。が、「そんな所にあったんだ」と言う愛ちゃんの声がする。で、見上げた麗子の視線の先に、愛ちゃんは立っていて「見せてもらえます」と言う。が、大事そうに袋を抱える麗子は拒否する。愛ちゃんは「見せて下さいよ」と言うが「嫌よ」と麗子。「どうして?」と尋ねる愛ちゃんに「嫌なものは嫌なの」と頑なに拒否する麗子。すると「ひろみさんを殺したのはやっぱりあなただったんですね」と愛ちゃん。これに怒った麗子は「しつこくすると警察に訴えるわよ」と逆ギレ。(犯人が逆ギレするというパターンはここから始まります。)

これに愛ちゃんは「全部分かってるんだから...」と言うと「愛の光で闇を撃つ。…」と口上を始める。「そこら辺のギャルと一緒にすると火傷するよ!」と口上を決めると、麗子は「私、私じゃない...」と言って震えだし、その場から逃げていこうとする。で、愛ちゃんはストラップを投げる。そして麗子が大事そうに抱えていた袋を引っかけ、中に入っていた紙くずが宙に舞った。慌てる麗子は半泣きで「止めて」と言って紙くずを回収しようとし、愛ちゃんの方を向いて「見ないで」と言うも、何枚かが愛ちゃんの所まで飛んで行き、愛ちゃんはその中身を目にした。(ここでAパート終了、アイキャッチは青色(水色系)ベースで、経過時間は16分を回ったところでした。ということでBパートは9分半を回ったところになります。)

居間に戻った愛ちゃん、五代さん、麗子。愛ちゃんは「やっぱりこれ、ひろみさんの部屋のゴミですよね」と言うと麗子は「ひろみが、あの女が悪いのよ。死んで当たり前なのよ」と言い出した。犯人が捕まり自供したということで、五代さんは麗子に訳を尋ねる。が、ここで愛ちゃんがひろみの部屋から拾った比重計を出して「これ、何だか知ってます?」と尋ねる。(知らない、と首を振る麗子。)で、「比重計」ということを言って説明する愛ちゃん。で、海水を作り出すために色々と工夫することを説明した愛ちゃんは「麗子さん、知らなかったんですよね。水槽の中の魚が海水魚だったって」と口にする。(妹・ちゃんの「知らないんですか~」とちょっと小馬鹿にした言い方とは違います。)更に、携帯で魚の写真を麗子に見せて、傷が付いていたことを話す。(魚嫌いの麗子はちょっと嫌な表情をしている。)水道水の入ったバケツに入れられた魚は暴れて互いに傷つけあい、直ぐに死んだと推理する愛ちゃん。

そこに五代さんの携帯が鳴り、電話に出る五代さん。それは柴田さんからで「魚の死亡推定時刻が分かった」ということで、被害者が亡くなる2時間前だった。(講演会が始まる少し前)で、麗子を見る五代さん。すると麗子は「そうです」と言って立ち上がり、愛ちゃんの方に近づくと「この子の言う通りです」と言って、魚を移し替えたこと、ひろみを殺したことを自供した。が「でも、証拠がないと開き直ったらどうするつもりだったの?」と問う。(後に真犯人が「証拠は?」と必ず言うようになるが、この時期ではまだ色々と試行錯誤をしていました。)これに愛ちゃんは「スカートの裾にシミが...」と言う。慌ててそのシミを確認する麗子。海水を抜いたときに付いたものだと言う愛ちゃん。「成分は調べれば分かります」と言うと「そうだったの...」と観念した。そして愛ちゃんを見上げて「あなたの想像通りよ」と全て認めた。

麗子は適当な理由を付けて講演会に行くのを一人遅らせ、水槽の魚を水道水の入ったバケツに移し替え、水を抜いてから出掛けた。終了後、何気ない風を装ってひろみと帰ってきた。で、驚くひろみを水槽で殴って殺害した。麗子は「魚の死んだ時間なんて気にする人間いないと思った」とこぼし「上手くいくと思ったんだけどなぁ」。これに五代さんが「どうして?」と動機を尋ねる。麗子が答える前に愛ちゃんが「ひろみさんは麗子さんのゴーストライターだったんですよ」と言い、麗子に代わって動機を説明する。で、「あなたには、何もかも分かってるのね」と愛ちゃんを見て言う麗子は補足的に説明する。印税も分けていたが、ひろみは麗子のことをバカにし、家に乗り込んできて、挙げ句の果てには取り分が不足と言い出した。このままでは身ぐるみ全てを派がされると思い、殺害したのだった。「だからって、殺して良いということにはならないでしょう」と言う愛ちゃんの台詞は泪ちゃん以降でよく出てくるようになった数々の名台詞の先駆けになりました。

麗子が全てを話すと、五代さんは一つの疑問が浮かんだ。「捕まったストーカーって何なんだ。何で犯行を自供したんだ?」と口にする。すると愛ちゃんが「多分、ただの追っかけ」と言う。そして麗子に「違いますか?」と確認する。麗子は「彼は、ひろみがゴーストライターをしていることをうすうす感じていた」と話し、一度は殺人を止めようと思ったが、魚が死んでいたので戻ることは出来なかった、と言うと泣き崩れた。(やっぱり有森さんはこういうのを演じさせたら上手い!)

事件解決後、川辺を歩いている愛ちゃんと五代さん。「ゴーストライターだったとはなぁ~」と感想を漏らす五代さんは愛ちゃんにそれに気づいた訳を尋ねた。これに、魚を見たとき「大嫌い」と大騒ぎしていた麗子だったが、ここ1年の麗子の詞には魚や海のことがたくさん出てくることを口にして「嫌いな人には書けませんよ、あんな詩」と、気づいた訳を説明した。これに五代さんは「被害者は海が好きだったのかなぁ?」から始まり、「麗子に対する嫌がらせ」、「女は怖い」と口にする。すると「私のことも怖いですか?」と愛ちゃん。が「お前はまだ子供じゃない」と言う五代さん。(やっぱり愛ちゃんをいじめることは忘れません。)で「早く家に帰って勉強でもしなさい」と言って追い払うように愛ちゃんを帰す五代さん。これに素直に「はい、お疲れ様でした」と言って敬礼すると、愛ちゃんは自転車に乗って帰っていきました。五代さんは「良い子だね」と言うが、銭形姉妹はみんな素直で良い子です。愛ちゃんの振り返った笑顔は輝いていました。

今回の物語は、第3話ということで、まだまだ試行錯誤をしている所もあるが、後にしっかりと受け継がれるパターンも登場するなど、最初からクオリティがとても高かったということがよく分かります。やっぱり、TVドラマ史にその名を刻み込むシリーズです。

また、第1話の矢部美穂さんは「M1」と「・2nd.8話」に戻ってきてくれましたが、有森さんにもまた出てもらいたい所です。(でも、有森さんは1991~92年の「ララバイ刑事」でキャリア組の新人警部を演じていて、どことなく銭形に繋がるイメージがあるんですけど...→銭形とコンビを組む刑事が女性だったら、椎名深雪(しいな・みゆき、ララバイ刑事での役名)というキャラは候補になっても悪くない...)

次回は第4話「お面でゴメン殺人事件」で、ポイントはサブタイトルにもある「お面」です。また、この物語には「救急戦隊ゴーゴーファイブ」でピンク・まつりちゃんを演じていた坂口望二香さんが「柴田かよこ」と芸名を変えてゲスト出演しています。(芸名を変えたのは「ゴーゴーファイブ」終了してそう経っていない時でしたが...)また、後の作品で、銭形が色々と事件に関して検証実験を行うことがありますが、シリーズで初の検証実験が出てきます。

 

 

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2003/05/22
  • メディア: DVD

ケータイ刑事マニアルBOOK

ケータイ刑事マニアルBOOK

  • 作者: 宮崎 あおい, 堀北 真希, 黒川 芽以, 夏帆
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2005/03
  • メディア: 単行本
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト: サントラ, ナミ&チヨ
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
  • 発売日: 2006/02/01
  • メディア: CD
↓ミーハーな妹
ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 1

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: ハピネット
  • 発売日: 2004/10/22
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 2

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 2

  • 出版社/メーカー: ハピネット
  • 発売日: 2005/02/25
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/06/24
  • メディア: DVD
 
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 スタンダード・エディション

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 スタンダード・エディション

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/08/25
  • メディア: DVD
↓有森さんといえばこれですね。
星空のむこうの国/夢を追いかけて

星空のむこうの国/夢を追いかけて

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • 発売日: 2002/04/25
  • メディア: DVD
キネマの天地

キネマの天地

  • 出版社/メーカー: 松竹
  • 発売日: 2005/05/28
  • メディア: DVD
東京ラブストーリー DVD BOX

東京ラブストーリー DVD BOX

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2001/09/19
  • メディア: DVD

↓今や国際的ビッグスター・渡辺謙主演の人気シリーズです。

わが町~「キングの身代金」より~ 87分署シリーズ

  • 出版社/メーカー: バップ
  • 発売日: 1997/09/01
  • メディア: ビデオ
 
↓(海水)魚に関して
日本の海水魚

日本の海水魚

  • 作者: 大方 洋二, 小林 安雅, 矢野 維幾, 岡田 孝夫, 田口 哲, 吉野 雄輔
  • 出版社/メーカー: 山と溪谷社
  • 発売日: 1997/07
  • メディア: 大型本
海水魚の飼い方ハンドブック―リビングの小さな水槽で南の海のお魚を楽しむ方法

海水魚の飼い方ハンドブック―リビングの小さな水槽で南の海のお魚を楽しむ方法

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 〓出版社
  • 発売日: 2006/08
  • メディア: 単行本
海水魚を上手く飼いたい!―海水魚トラブルシューティング50

海水魚を上手く飼いたい!―海水魚トラブルシューティング50

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 〓出版社
  • 発売日: 2004/07
  • メディア: 大型本
海水魚

海水魚

  • 作者: 益田 一
  • 出版社/メーカー: 山と溪谷社
  • 発売日: 2006/05
  • メディア: 単行本
海水魚が飼いたい!

海水魚が飼いたい!

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 〓出版社
  • 発売日: 2006/11
  • メディア: 大型本
はじめての海水魚

はじめての海水魚

  • 作者: 森岡 篤, 水谷 尚義
  • 出版社/メーカー: 主婦の友社
  • 発売日: 2005/06
  • メディア: 単行本
マイクロアクア W <海水魚>

マイクロアクア W <海水魚>

  • 出版社/メーカー: トミー
  • メディア: おもちゃ&ホビー
↓こう言うのは...

ゴースト・ライター―“影”の大作者たち (1978年)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: エフプロ出版
  • 発売日: 1978/04
  • メディア: -

ゴーストライター

  • 作者: 吉村 達也
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1992/03
  • メディア: 文庫

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