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WHISPERS『LOVE FOR LOVE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1983年に発表されたものであり、'80's前半の音楽シーンが盛り上がった時期のツボを得たサウンドを聴かせてくれるアルバムである。当時はCDが登場して間もない時期と言うことで、LPならではの構成のアルバムであり、A面の4曲とB面の5曲がそれぞれ異なるテーマを持っていて、A/B面が「DANCIN' SIDE/ROMANCIN' SIDE」ということになっている。(ということで、CDで連続再生すると、突然雰囲気が変わってしまうという欠点がある。)LPのオリジナルの形を大事にしたいアルバムである。また、本アルバムは、Billboardのアルバム・チャートで、レギュラー・チャートでは最高位37位、1983年の年間チャートでは89位にランクインしている。(最高位が辛うじてTOP 40に入った所で年間チャートのTOP 100にランクインするということは、それなりのロング・ヒットになった証でもある。)

収録曲は以下の全9曲である。『Tonight』『Keep On Lovin' Me』『Love For Love』『This Time』『Had It Not Been For You』『Try It Again』『Do They Turn You On』『Keep Your Love Around』『Lay It On Me』。

「DANCIN' SIDE」は4曲目までであり、この中からは『Tonight』とアルバム・タイトル・ナンバーである『Love For Love』をお薦め曲としてピックアップしておく。「DANCIN' SIDE」とあるように、テンポが良く、体が自然と踊り出す心地良いダンス・チューンである。一方、「ROMANCIN' SIDE」は『Had It Not Been For You』以下の5曲ということになるが、こちらは雰囲気の良い聴かせてくれる類の曲になっている。こちらでは『Try It Again』と『Keep Your Love Around』をお薦め曲としてピックアップしておく。

'80'sサウンドでも、本アルバムは黄金の一年である1983年に発表されたものでもあり、それだけでもクオリティの高いものである。ソウルフルでいて洗練されたハーモニーといい、テンポの良いリズムといい、大いに楽しむことの出来るアルバムである。'80'sサウンドがお好きな方は是非聴きましょう!

 

Love for Love

Love for Love

  • アーティスト: The Whispers
  • 出版社/メーカー: ZYX
  • 発売日: 1998/01/27
  • メディア: CD


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「VALENTINO」 [映画(洋画)]

表題の作品は1977年のアメリカ映画の「バレンチノ」である。この作品は、ハリウッド草創期のスター・ルドルフ・バレンチノの伝記映画である。バレンチノと言えば、今ではファッション・ブランドの一つとしても有名であるが、元々はブランドではなくサイレント期に大人気を獲得したイタリア出身の俳優・ルドルフ・バレンチノのことである。彼は14本の出演作品を残し、実質的には僅か5年という間の活躍であり、1926年8月23日に31歳の若さで亡くなった。彼の死を悼んで後追い自殺をする女性が数多く出たという程の人気を得ていた。

映画データを記しておくと、監督はケン・ラッセル、脚本はケン・ラッセルとマルディク・マーティンの二人、撮影はピーター・シャシスキー、音楽はファーディ・グロフェとスタンリー・ブラックの二人である。そして出演は、ルドルフ・ヌレエフ、レスリー・キャロン、ミシェル・フィリップス、キャロル・ケイン、シーモア・カッセル、ピーター・ボーガン、ハンツ・ホール、デイヴィッド・ド・キーサー、アルフレッド・マークスたちである。

物語は、伝記映画と言うことで、彼の半生を描いたものであるが、1920年代のハリウッドという時代をケン・ラッセル監督がシュールな映像で再現していて、ここも見所の一つである。ストーリーは、如何にもスターにつきまとう波瀾万丈の展開である。まるでフィクションではないかと感じるが、実話であり、往年のハリウッド・スターのスケールの大きさを感じるところである。

また、本作の2年前の1975年にもルドルフ・バレンチノの伝記を題材にした作品が製作されている。それは「LEGEND OF VALENTINO」(邦題:バレンチノの伝説)というタイトルの作品であり、メルヴィン・シェイヴルソン監督、フランコ・ネロの主演である。(こちらも見てもらいたいところであるが、両作品ともDVD化されていなくて...)

※こういう記事を書くと、記事の内容も読まずに、彼の名前のブランド品に関するTBを送ってくるバカがいるのでしょうね...(→どうせ削除するだけですが...)

 

バレンチノ

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 1991/03/07
  • メディア: ビデオ

バレンチノの伝説

  • 出版社/メーカー: 東映
  • 発売日: 1986/07/21
  • メディア: ビデオ
↓彼のドキュメンタリーも登場します。
20世紀の巨人 偉人列伝 ディートリッヒ~マリリン・モンロー他 スターとシンボル

20世紀の巨人 偉人列伝 ディートリッヒ~マリリン・モンロー他 スターとシンボル

  • 出版社/メーカー: アイ・ヴィー・シー
  • 発売日: 2003/07/25
  • メディア: DVD
20世紀の巨人[スターとシンボル]

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  • 出版社/メーカー: アイ・ヴィー・シー
  • 発売日: 2001/02/25
  • メディア: DVD

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VANGELIS『OCEANIC』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1996年に発表されたものであり、ヒーリング系のアルバムである。彼は、シンセサイザー・ミュージックの大御所であり、長いキャリアがあるが、映画「BLADE RUNNER」と「CHARIOYS OF FIRE」のサントラ盤、NHKの「COSMOS」の音楽、2002年のワールドカップ・サッカーの音楽など、本当に活動の幅が広いが、本アルバムはそれらとはまた違ったジャンルの音楽である。コンセプトはアルバム・タイトルが示す通りで「海」であり、心を癒してくれるサウンドを聴かせてくれている。

収録されている曲は以下の全9曲である。『Bon Voyage』『Sirens' Whispering』『Dreams Of Surf』『Spanish Harbour』『Islands Of The Orient』『Fields Of Coral』『Aquatic Dance』『Memories Of Blue』『Song Of The Seas』。

本アルバムからは、どの曲がお薦め曲だということは言わない。というのは、いずれの曲もが心を和ませてくれてリラックスさせてくれる曲であり、甲乙付けがたいということと、特定の曲を聴くのではなく、アルバム全体を通して聴いてもらいたいからである。また、波の音がサンプリングされているが、そのような自然現象の発する音というものは、リラクゼーション効果があるということも改めて知ることが出来る。

ここではお薦め曲ではなく、お薦めの聴き方について記しておく。最近はお風呂の中などで使うことを目的としたCDプレーヤーがあるが、本アルバムはそういう装置を使ってお風呂に入りながらその日の疲れを取る時に聴くというのが、本アルバムを聴く上ではとても良い時間を得ることが出来る。やや温めのお湯に浸かって聴くと、心身共にリフレッシュすることが出来る。(但し、長湯になって、そのまま寝てしまわないように...お風呂で溺れたら洒落にもなりませんから...)心を癒してくれる常備薬として備えておくことが良いアルバムである。

 

Oceanic

Oceanic

  • アーティスト: Vangelis
  • 出版社/メーカー: Atlantic
  • 発売日: 1997/01/28
  • メディア: CD


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