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「WORKING GIRLS」 [映画(洋画)]

1986年の映画「ワーキング・ガールズ」である。この作品は女流監督のL.ボーデンが綿密な調査を行った上に書き上げたものであって、ニューヨークの新しい女性像をリアルに描いた佳作である。尚、本作の原題は「WORKING GIRLS」というように複数形になっていて、邦題も「ワーキング・ガールズ」とそのまま複数形であるが、原題が「WORKING GIRL」、邦題も「ワーキング・ガール」と単数形の作品が本作の2年後の1988年に製作公開(マイク・ニコルズ監督、メラニー・グリフィス主演)されてヒットを記録しているが、それとは全く関係ない別作品である。(続編ということでもありません。)→このように似たタイトル(同じではない)の作品って、かなりあります。

映画データを記しておくと、製作と監督と脚本はリジー・ボーデン、撮影はジュディ・アイロラ、音楽はデヴィッド・ヴァン・ディーケムである。そして出演は、ルイーズ・スミス、エレン・マッケルダフ、アマンダ・グッドウィン、マルシア・ザック、ジェーン・ピーターズ、ヘレン・ニコラスたちである。

物語は、ニューヨークのマンハッタンの中級住宅地にあるとあるアパート。その一室には女主人が営む売春宿があった。そこで働く女性は、自ら娼婦になり、交代制で働いていた。そんな彼女たちのリアルな日常を追った人間ドラマである。

本作も既に20年以上の歳月が流れ、世の中も変わっていき、現在では「新しい女性像」と言っても本作で描かれたものとは違う姿が確立しているが、本作は'80'sという時代の資料の一つという位置づけとして捉えることが出来るようになったと言って良い。と言うことなので、作品を楽しむというよりも、'80'sという時代を学びたい方、或いはこんな時代だったと懐かしむ方がご覧になったらいいでしょう。

 

ワーキング・ガールズ

  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 1988/01/21
  • メディア: ビデオ

↓こちらとは全く別物です。

ワーキング・ガール

ワーキング・ガール

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2004/11/26
  • メディア: DVD


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必殺仕切人 [ドラマ]

TV大阪の時代劇アワー(月~木の11:35~12:30)で、本作品・「必殺仕切人」の再放送が始まった。ご存知「必殺!」シリーズの第22作であり、本放送は1984/8/31~1984/12/28で、全18話である。(「必殺!」シリーズのデータを作っていますので、ここをクリックしてご覧下さい。)

「必殺!」シリーズと言えば、やはり中村主水であるが、この作品はその主水に代わって「三味線屋勇次」をメインに据えた作品である。1作おきに主水登場作品と主水非登場作品が繰り返し制作されていました。で、主水登場作品の「必殺仕事人Ⅳ」と「必殺仕事人Ⅴ」の間に入ります。尚、勇次は「仕事人Ⅳ」に引き続いての登場で、「仕事人Ⅴ」からは外れました。

闇の仕事人が3人しか登場しない作品もある中で、本作は豪華にも7人の闇の仕事人(=仕切人)が登場する。(但し、全18話の全てに7人全員が登場するということではなく、一部は一旦出なくなる。→経費削減策なのか、俳優さんのスケジュールの関係だったのか?)本放送時、確か「オールスター・キャスト」と言うことを謳っていたように思います。

それにしても、この当時の主水非登場作品では、西崎みどりさんは毎作品レギュラーで出ていましたね。(「仕舞人」「新仕舞人」「渡し人」「仕切人」」「橋掛人」の5作。)「仕舞人」と「新仕舞人」は同一シリーズでしたが、他は全く別人ですが、同じような境遇で闇の仕事人のメンバーになるという役でした。(その甲斐あってか、最後の「橋掛人」では遂に元締になりましたが...)

全18話のサブタイトルは「もしも○○たら」というもので、一つの作品のサブタイトルも非常に凝っている「必殺!」シリーズであるが、このように統一されているというのは気持ちいいところです。が、物語の方はバラエティに富んでいて、初期の「必殺!」とリーズの重苦しさはなく、徹底した娯楽路線になっていて、江戸に「ピラミッドがあったら」「狼男が現れたら」「密林の王者が現れたら」というように突拍子もない発想のものや、「鳥人間大会」「超能力」「『娘よ』(=芦屋雁之助さんのヒット曲)」「占いブーム」という流行を取り入れたものとなっていて、楽しい作品でもありました。(中期以降のこの「娯楽路線」を嫌う方も多いが、こういう楽しい世界もまた良いものですけど...)→どことなく「ケータイ刑事」の世界に繋がるものを感じます。

尚、本作には「ウルトラセブン」のヒロイン・アンヌ隊員を演じたひし美ゆり子さんがレギュラー出演(闇の仕事人ではなく、仕切人・髪結いの勘平の妻、但し、勘平が仕切人と言うことは知らない)していることも注目点の一つです。

各話のストーリーは、悪事を働く一味がいて、その悪事の犠牲になった人物が死に際に「恨みを晴らして...」と言って仕切人に恨みを晴らすように依頼し、死んでしまう。で、一味の悪事を突き止めて犠牲者の恨みを晴らすために仕切人が悪の一味を全滅させる、というお決まりのものである。が、それぞれの仕切人の殺し技がユニークで、しかも絵になるものばかり。必殺ではお馴染みの居合い系、吊るし系、力業系、突き刺し系が全て揃っているというのも嬉しい所であり、お国の殺しの際の台詞(「お命、終わります」)も楽しませてくれる。→お決まりのパターンがあるというのは、ある意味で時代劇の王道であり、安心して見ることが出来るものです。

ただ残念なことに、三味線屋勇次の必殺シリーズへの登場は、TVシリーズでは本作が最後になりました。一応、後に映画「必殺三味線屋勇次」がありますが... 主水が復活することになっていますが、本作のような徹底した娯楽路線の作品も復活してもらいたい所なんですけど...

 

必殺仕切人/必殺仕事人5

  • 出版社/メーカー: 松竹
  • 発売日: 1996/11/20
  • メディア: ビデオ

必殺必中仕事屋稼業 / 必殺仕切人 ― オリジナル・サウンドトラック全集 5

  • アーティスト: TVサントラ, 藤田まこと
  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 1996/04/05
  • メディア: CD
必殺!三味線屋勇次

必殺!三味線屋勇次

  • 出版社/メーカー: GPミュージアムソフト
  • 発売日: 2001/08/25
  • メディア: DVD

必殺シリーズを創った男―カルト時代劇の仕掛人、大いに語る

  • 作者: 山内 久司, 山田 誠二
  • 出版社/メーカー: 洋泉社
  • 発売日: 1997/12
  • メディア: 単行本
秘録 必殺シリーズの舞台裏―カルト時代劇に賭けた男たち

秘録 必殺シリーズの舞台裏―カルト時代劇に賭けた男たち

  • 作者: 仲川 利久
  • 出版社/メーカー: 洋泉社
  • 発売日: 1999/03
  • メディア: 単行本
必殺シリーズ完全闇知識 瞬間の愛編

必殺シリーズ完全闇知識 瞬間の愛編

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2001/08
  • メディア: 文庫
必殺シリーズ完全闇知識 やがて愛の日が編

必殺シリーズ完全闇知識 やがて愛の日が編

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2001/08
  • メディア: 文庫

必殺シリーズ完全百科

  • 作者: 山田 誠二
  • 出版社/メーカー: データハウス
  • 発売日: 1995/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
必殺シリーズ完全殺し屋名鑑 月が笑ってらぁ編

必殺シリーズ完全殺し屋名鑑 月が笑ってらぁ編

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2001/02
  • メディア: 文庫
必殺シリーズ完全殺し屋名鑑 荒野の果てに編

必殺シリーズ完全殺し屋名鑑 荒野の果てに編

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2001/02
  • メディア: 文庫

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「WHAT ABOUT BOB?」 [映画(洋画)]

表題の作品は1991年の映画「おつむてんてんクリニック」である。(「WHAT ABOUT BOB?」という原題が、どうやったらこんな変な邦題になっちゃうのでしょうか?まったく理解できないのですが...こんな酷いタイトルだったら、原題をそのままカタカナにした方がどれだけましか... →'80's中盤からは本作のような酷い邦題が付けられた作品というのが本当に多くなりました。)

世の中には色々な「恐怖症」というものがあり、高所恐怖症、閉所恐怖症、暗所恐怖症などは比較的多く知られている。また「ケータイ刑事」の銭形姉妹(本家の四姉妹、従姉妹の雷ちゃん違う。)は暗所恐怖症という設定であり、それが活かされた物語もあります。中でも「銭形雷・2nd.8話」は「恐怖症」を上手く扱った物語である。(2006/8/19にBS-iで放送されました。)その当時は、様々な「恐怖症」をもった主人公の映画が何かあったということは思い出したが、それが何という作品だったのかまで思い出せなかった。が、ようやくそれを思い出したので、今回はその作品を記すことにした。

それが本作「WHAT ABOUT BOB?(邦題:おつむてんてんクリニック)」である。本作の主人公は様々な恐怖症をもっていて、その主人声が医者との間で繰り広げるドタバタ・コメディといった内容である。

映画データを記しておくと。原作はローラ・ジスキンとアルヴィン・サージェント、監督はフランク・オズ、脚本はトム・シュルマン、撮影はマトクル・バロウズとミヒャエル・バルハウス、音楽はマイルズ・グッドマンである。そして出演は、「ゴーストバスターズ」シリーズでお馴染みのビル・マーレイが主演で、その他はリチャード・ドレイファス、ジュリー・ハガティ、チャーリー・コースモー、キャスリン・アーブ、トム・アルドリッジ、スーザン・ウィリスたちである。

物語は、ドタバタ・コメディであるが、ちょっとブラック系の笑いも散りばめられている。(でも、日本では如何にも受けそうにない様な展開です。)様々な恐怖症をもった主人公・ボブが精神科医の元を訪れるが、医者はほんの数分の診察でボブに嫌気を差してしまい、何とか逃げ回ろうとする。が、ボブはしつこく医者を追いかける。あまりのしつこさから、医者はボブの追い出し作戦を実行することにしたが...

単なるコメディと違って、「恐怖症」を知るにはちょっとは勉強になる作品であるが、そう言うところは幅広い知識を吸収することに役立つ「ケータイ刑事」シリーズにも通じているところがある。楽しみながら知識を得ると言うことで、こういう作品に接するのもまた面白いところです。(但し、各種恐怖症については自分でも調べて勉強しましょう!)

 

おつむてんてんクリニック

おつむてんてんクリニック

  • 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
  • 発売日: 2005/06/08
  • メディア: DVD

↓参考まで

ケータイ刑事マニアルBOOK

ケータイ刑事マニアルBOOK

  • 作者: 宮崎 あおい, 堀北 真希, 黒川 芽以, 夏帆
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2005/03
  • メディア: 単行本

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2003/05/22
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ハピネット
  • 発売日: 2004/04/23
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 1

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: ハピネット
  • 発売日: 2004/10/22
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX 1

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: ハピネット
  • 発売日: 2005/12/23
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 1

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/12/22
  • メディア: DVD


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WHO'S THAT GIRL?(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1987年の映画「フーズ・ザット・ガール」である。この作品は「上海サプライズ」に続いてMADONNAが映画に出演しているが、彼女の初主演作でもある。コメディ・タッチでありながらも、MADONNAの魅力を上手く活かしている。

映画データを記しておくと、アンドリュー・スミスの原案を、彼とケン・フィンクルマンが脚本に仕上げ、ジェームズ・フォーリーが監督を務めていて、撮影はヤン・デ・ボン、音楽はスティーヴン・ブレイが担当している。出演は、マドンナ、グリフィン・ダン、ジョン・ミルズ、ジョン・マクマーティン、ハヴィランド・モリス、ロバート・スワン、ドリュー・ピルスバリー、ビビ・ベッシュ、デニス・バークレイ、エレン・クロフォード、スタンリー・トゥッチたちである。

物語は、街の不良娘・ニッキーは男から鍵を預かったが、それはその男がある大物の不正の証拠を掴み、ゆすりのネタにしていて、その証拠を隠していた貸金庫の鍵だった。が、その男は殺されてしまい、ニッキーの車のトランクから死体が発見された。ということでニッキーは殺人の汚名を着せられて、無実の罪で刑務所に収監されることになった。それから4年、仮出所したニッキーは真犯人を捜す旅に出た...

映画の方は、MADONNAが出ているということと、グリフィス・ダンが好演しているというぐらいの平凡な作品であるが、やはり音楽の方は充実している。サントラ盤ではMADONNAは4曲を歌っていて、それ以外はダンス系のアーティストたちが参加しているが、'80'sサウンドが炸裂している。

そのサントラ盤に収録されているのは以下の全9曲である。(曲名の後にアーティスト名を記していない曲はMADONNAの曲である。)『フーズ・ザット・ガール』、『コモーション』、『ルック・オブ・ラヴ』、『24アワーズ』(ダンカン・フォーレイ)、『ステップ・バイ・ステップ』(クラブ・ヌーヴォー)、『ターン・イット・アップ』(マイケル・デイヴィッドソン)、『ベスト・シング・エヴァー』(スクリッティ・ポリッティ)、『キャント・ストップ』、『エル・ココ・ロコ』(コーティ・マンディ)。

本サントラ盤は、Billboardのアルバム・チャートで最高位7位を記録するヒットとなったが、年間アルバム・チャートのTOP 100には残っていない。映画のサントラ盤としたらビッグ・ヒットを記録したと言うことになるが、MADONNAの名前があることを考えたら、ちょっと寂しい所でもある。(9曲中4曲ということでは、やはりMADONNAの名前を前面に出すのもちょっと躊躇するところでもありますし...)が、'80's中盤から後半にかけての音楽シーンでは、MADONNAと言えば時代をリードするアーティストである。'80'sという時代は、MTVの誕生から始まって、音楽と映画の融合(メディア・ミックス)と言うことで、'70's以前の音楽シーンとは明らかに異なるものとなって、一つの頂点を極めることになった時代でもある。本サントラ盤はそんな'80's(中期)を象徴するアルバムでもあり、'80'sサウンドがお好きな方はしっかりとチェックしておきましょう!

 

フーズ・ザット・ガール(サントラ)

フーズ・ザット・ガール(サントラ)

  • アーティスト: サントラ, マドンナ, ダンカン・フォーレイ, クラブ・ヌーヴォー, マイケル・デイヴィッドソン
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2005/11/23
  • メディア: CD

Who's That Girl

Who's That Girl

  • アーティスト: Madonna
  • 出版社/メーカー: Warner
  • 発売日: 1995/03/06
  • メディア: CD
フーズ・ザット・ガール

フーズ・ザット・ガール

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2006/12/08
  • メディア: DVD


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