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THE GREAT ZIEGFELD(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は、1936年のミュージカル映画の「巨星ジーグフェルド」である。ミュージカル映画の古典的名作として知られている本作は、伝説的な舞台製作者フローレンツ・ジーグフェルドの伝記という内容の物語であって、当時の華やかなショー・ビズ界の様子もよく分かる作品として、資料としての側面も持っている作品でもある。

映画データを記しておくと、原作はウィリアム・アンソニー・マクガイアとセイモア・フェリックス、監督はロバート・Z・レオナード、音楽は6人の大所帯が担当していて、顔ぶれはウォーター・ドナルドソン、ハロルド・アダムソン、コン・コンラッド、ハーブ・マジッドソン、アーサー・ラング、フランク・スキナーである。そして出演は、ウィリアム・パウエル、ルイーゼ・ライナー、マーナ・ロイ、フランク・モーガン、ヴァージニア・ブルース、レジナルド・オーウェン、レイ・ボルジャーたちである。また、本作でルイーゼ・ライナーはアカデミー主演女優賞を獲得し、アカデミー作品賞、ダンス監督賞も受賞している。(ちなみに、この年から男優賞と女優賞が主演/助演に分けられることになった。)

豪華なセットといい、大人数の群舞といい、MGMミュージカルの真骨頂がこれでもかと言わんばかりに登場するということで、ミュージカル全盛時の華やかさに満ちている。70年前の作品で、3時間弱という長尺の作品であるが、お腹いっぱいになる作品である。(ちょっと展開がゆっくりしている部分もあるが、時代の違いということもありますからね...)

ミュージカルがお好きな方は、しっかりとチェックしておきたい1本であり、当然、映画だけでなく、サントラ盤の方も楽しんで貰いたいところである。

で、サントラ盤に収録されているのは以下の全14曲である。『Won't You Come And Play With Me? (I Wish You'd Come And Play With Me)』『It's Delightful To Be Married』『If You Knew Susie (Like I Know Susie)』『Pretty Girl Is Like A Melody』『You Gotta Pull Strings/She's A Follies Gir』『You』『You Never Looked So Beautiful Before』『Yiddle On The Fiddle/Queen Of The Jungle』『Dressing Room Scene』『My Man』『Looking For A Silver Lining』『Telephone Scene』『Circus Must Be Different In A Ziegfeld Show』『End Title』。

映画と共に楽しむことで、その魅力が一段と増す曲ばかりである。じっくりと堪能しましょう!

 

The Great Ziegfeld

The Great Ziegfeld

  • アーティスト: Various Artists
  • 出版社/メーカー: Soundtrack Factory
  • 発売日: 2000/10/10
  • メディア: CD

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巨星ジーグフェルド 特別版

巨星ジーグフェルド 特別版

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2006/10/06
  • メディア: DVD

巨星ジーグフェルド

巨星ジーグフェルド

  • 出版社/メーカー: GPミュージアムソフト
  • 発売日: 2004/11/25
  • メディア: DVD


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「月光仮面」(その3) [映画(邦画)]

懐かしの邦画ヒーロー第2弾の「月光仮面」の第3回は、シリーズ第5作と第6作です。映画では第5弾と第6弾であるが、最初の2本が物語の前編と後編ということだったので、物語としては第4話と第5話ということになる。(それぞれ、TVシリーズの第4部と第5部に相当する物語である。)

まずはシリーズ第5作の「月光仮面・幽霊党の逆襲」から。この作品は1959年の作品で、TVシリーズでは第4部の物語に相当する物語である。時間は61分、白黒作品である。作品データを記しておくと、原作は川内康範、監督は島津昇一、脚本は織田清司、撮影は西川庄衛、音楽は小川寛興である。そして出演は、大村文武、柳谷寛、若水ヤエ子、佐々木孝丸、岡譲司、住田和仁、山東昭子、藤里まゆみたちである。

物語は、幽霊党と名乗る一味がウラン鉱脈を狙って暗躍し、鉱脈の秘密を知っている大岡が狙われ、彼の娘が誘拐された。鉱脈の在処を知った幽霊党の一味はその場所に向かったが、そこに正義の味方・月光仮面が現れた...

続いて、シリーズ第6作で最後の作品となる「月光仮面・悪魔の最後」 について。この作品も1959年の作品で、60分の白黒作品である。時間的にも一つの物語としては短すぎず、長くもないということでとても見やすく、しかも、ヒーローである月光仮面が映える様な作品になっている。(やっぱり、ターゲットとなる視聴者が少年ということで、考えられています。)

映画データを記しておくと、原作は川内康範、監督は島津昇一、脚本は織田清司、撮影は西川庄衛、音楽は小川寛興ということで、前作と同じ顔ぶれである。そして出演は、大村文武、柳谷寛、若水ヤエ子、清水一郎、成瀬昌彦、岡譲司、住田和仁、山東昭子、ハロルド・S・コンウェイ、梅宮辰夫たちである。(最終作ということもあってか、これまでの5作以上にかなり豪華な顔ぶれが集まっています。)

物語は、「白髪鬼」と名乗る怪人による連続殺人事件が発生した。祝探偵は事件の調査に乗り出し、調べている内に、「白髪鬼」の正体し、戦死したはずの毒物学者・白上博士だと判明した。白上博士は戦時中に砂金の出る無人島に置き去りにされたことを恨み、当時の同僚たちに復讐を果たしていたのであった...

本作はシリーズの中では一番小さく纏まっているという印象も受けるが、逆に一番現実味を感じるストーリーでもある。月光仮面が立ち上がるのは分かるが、本作はヒーロー(月光仮面)がいない刑事ドラマとして再構築したら、結構宵物語にもなりそうな気もする作品である。

いずれにしても、劇場版の「月光仮面」はこれで幕を引いた。この後、22年という時間が経過した1981年に、仮面ライダーやウルトラマンが新たなシリーズとして復活したということもあって、月光仮面も劇場版として復活をしたのだが、そちらはまた別の機会に...

 

月光仮面 幽霊党の逆襲

  • 出版社/メーカー: 東映
  • 発売日: 1983/12/21
  • メディア: ビデオ

月光仮面 悪魔の最後

  • 出版社/メーカー: 東映
  • 発売日: 1984/02/21
  • メディア: ビデオ
↓原作漫画

月光仮面 [少年向け:コミックセット]

  • 作者: 桑田次郎・河内康範
  • 出版社/メーカー: アース出版
  • メディア: 新書
↓こういうものも如何?

月光仮面は誰でしょう

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: アース出版局
  • 発売日: 1993/12/11
  • メディア: -
↓TVシリーズだとDVDはリリースされているんですけどねぇ

月光仮面 第4部 幽霊党の逆襲篇

  • 出版社/メーカー: ハピネット
  • 発売日: 2001/11/25
  • メディア: DVD

月光仮面 第5部 その復讐に手を出すな篇

  • 出版社/メーカー: ハピネット
  • 発売日: 2001/12/21
  • メディア: DVD
↓こういう作品も後に生まれました。
テレビ東京系「ごぞんじ!月光仮面くん」歌とBGM

テレビ東京系「ごぞんじ!月光仮面くん」歌とBGM

  • アーティスト: TVサントラ, COA, 川内康範, Rooky, 及川眠子, 平間あきひこ, 池毅
  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2000/01/21
  • メディア: CD


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THE FOUR FEATHERS(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は2002年のアメリカとイギリスの合作映画「サハラに舞う羽根」である。イギリスの古典的名作といわれるA・E・W・メイソンの「四枚の羽根」が原作の歴史スペクタクル作品である。物語がスケールの大きなものであるが、サントラ盤の方もそれに負けないスケールの大きな音楽を聴かせてくれている。

映画データを記しておくと、原作はA・E・W・メイソン、製作総指揮はポール・フェルドシャー、ジュリー・ゴールドスタイン、アロン・ライヒの3人、監督はシェカール・カプール、脚本はマイケル・シファーとホセイン・アミニの2人、撮影はロバート・リチャードソン、音楽はジェームズ・ホーナーである。そして出演は、ヒース・レジャー、ウェス・ベントリー、ケイト・ハドソン、ジャイモン・フンスー、マイケル・シーン、ルパート・ペンリー・ジョーンズ、クリス・マーシャル、アレック・ウェック、ティム・ピゴット・スミスたちである。

物語は、19世紀、世界の1/4を支配下に治め、更に勢力を拡大しようとするイギリス。青年ハリーは父が将軍であり、仲間からも信頼されているエリート士官であった。婚約者もいて、将来を期待されていた彼だったが、1884年、スーダンへの派遣が決まるが、ハリーはその戦争に意義を感じず、出兵直前に除隊してしまう。これによって仲間達から臆病者扱いをされるようになったハリー。追い打ちを掛けるように婚約者も去って行ってしまった。失意のハリーだったが、ある日元同僚たちの危機を知り、民間人としてスーダンへと向かったが... 戦火の中、3人の男女の愛と友情ををたっぷりと見せてくれる人間ドラマである。

また、本作の音楽もしっかりとしたスケールの大きなものであって、人間ドラマを拓海に盛り上げてくれる名曲を聴くことが出来る。サントラ盤に収録されているのは以下の全13曲である。『Makings Of A Fine Soldier』『Dance』『Harry's Resignation』『Sniper!』『To Abou Clea』『Martyrs』『Mahdi』『Letters』『Poison From A Friend』『Escape』『Ethne's Feather』『Ghost Of Serenity』『Coward No Longer』。

派手な曲は全く無いが、スケールの大きなサウンドが映画のストーリーに見事に融け込んでいて、それが人間ドラマを大いに盛り上げてくれる。考えてみれば、映画音楽は物語にマッチするのは当然であるが、音楽の方が目立ちすぎてしまうと、映画の方が喰われてしまって、いい方向には行かなくなる。(但し、ミュージカルは除く。)あくまでもメイン・ディッシュにはならないのが映画音楽としたらベストということになるが、本サントラ盤はまさにそういうものである。やはり、映画と共に聴いてもらいたいサントラ盤である。

 

The Four Feathers [Original Motion Picture Soundtrack]

The Four Feathers [Original Motion Picture Soundtrack]

  • アーティスト: James Horner, Rahat Fateh Ali Khan
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 2002/09/17
  • メディア: CD

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サハラに舞う羽根

サハラに舞う羽根

  • 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
  • 発売日: 2006/06/23
  • メディア: DVD

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四枚の羽根

四枚の羽根

  • 作者: A.E.W. メイスン
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1997/03
  • メディア: 単行本


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