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「トラック野郎」(その5) [映画(邦画)]

「トラック野郎」も今回が最終回となる。今回はシリーズ第9作と最終作となる第10作の2本である。この2本は共に1979年の作品である。(ストーリーはいつもの通りのお約束に従ったものである。)

まずはシリーズ第9作の「トラック野郎・熱風5000キロ」から
最初に映画データを記しておくと、1979年の東映東京の作品で、時間は105分である。監督は鈴木則文、脚本は鈴木則文、掛札昌裕、中島信昭の3人、撮影は中島芳男、音楽は木下忠司である。そして出演は、菅原文太、愛川欽也、春川ますみ、小野みゆき、地井武男、金田龍之介、せんだみつおたちである。(マドンナは小野みゆきである。)

今回の舞台は信州である。当て逃げの犯人と間違えられた桃次郎。被害者の西沢夏に惹かれるが、当て逃げの覚えは全くなく、代走屋の仕業だと判明し、一安心。やがて、木曽の運送会社に行くことになった桃次郎は、そこで夏と再会、彼女はその会社の娘だった...

今回の物語は子供部屋の増築のために頑張る金造が物語上のポイントになっているが、それにしても本当に子だくさんですね...

最後はシリーズ最終作の「トラック野郎・故郷特急便」です。
映画データを記しておくと、1979年の東映東京の作品で、時間は110分でシリーズ全10作の中で最も長い。監督は鈴木則文、脚本は中嶋丈博と松島利昭の2人、撮影は出先哲也、音楽は木下忠司である。そして出演は、菅原文太、愛川欽也、春川ますみ、森下愛子、石川さゆり、原田大二郎、大坂志郎たちである。(マドンナは石川さゆりと森下愛子のダブル・マドンナである。)

今回の物語の舞台は、四国は高知である。高知に向かうフェリーに乗った桃次郎。そこで地方をどさ回りをしている演歌歌手・小野川結花に一目惚れをした桃次郎。その後、金造の調子が悪くなって医者の診断を受けると脳血栓の疑いがあると診断される。悲観した金造は自殺を図るが、ドライブインの店員・風美子に助けられる。で、その風美子に桃次郎は一目惚れ。(今までと少し展開が違うぞ...)やがて、風美子には嫁入りの話があることが分かり、その相手が出てきて色々と...(ここまではいつもの展開です。)が、いつもと違うのはここから先で、結花にプロポーズをする桃次郎だが、その返事が...

5年間に全10作が製作された本シリーズであるが、最後を飾る作品はこれまでの作品とは一味も二味も違う展開となって、シリーズの最後になるということを感じさせてくれる。(まあ、誰にでもいずれは春が来る、ということでしょうか。)

時代は'80'sの直前となり、時代も変わってきて幕を下ろすことになったが、本シリーズは'70's後半という時代を代表する作品であると同時に、'70's作品というハートフルな暖かみのある所がまた何とも言えない。最近は安易なリメイク企画が次々と出てくるが、本作はリメイクはして貰いたくない作品の一つである。

 

トラック野郎 熱風5000キロ

  • 出版社/メーカー: 東映
  • 発売日: 2004/04/21
  • メディア: DVD

トラック野郎 故郷特急便

  • 出版社/メーカー: 東映
  • 発売日: 2006/12/08
  • メディア: DVD
アクティブレーベル/トラック野郎 星 桃次郎(菅原文太)・セーターバージョン

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  • 出版社/メーカー: ジュンプランニング
  • メディア: おもちゃ&ホビー

アクティブレーベル/トラック野郎 星 桃次郎(菅原文太)・ダボシャツバージョン

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  • 出版社/メーカー: ジュンプランニング
  • メディア: おもちゃ&ホビー

SKYNET 1/32 RC トラック野郎 No.6 熱風5000キロ 40MHz

SKYNET 1/32 RC トラック野郎 No.6 熱風5000キロ 40MHz

  • 出版社/メーカー: 青島文化教材社
  • メディア: おもちゃ&ホビー

スカイネット 1/32 R/C トラック野郎 No.1 故郷特急便

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  • 出版社/メーカー: 青島文化教材社
  • メディア: おもちゃ&ホビー

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THE PERFECT STORM(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は2000年の映画「パーフェクト・ストーム」である。実話に基づいた物語であるが、そのことで色々と突っ込まれている作品である。(物語を最後まで見たら、何のことか理解できる。)100年に一度と言われる大嵐をCGで描いた災害映画である。本作の売りはCGによって描かれた嵐であるが、この迫力は満点であって、大画面で見たいところである。(が、最近はあまりにもCGによる描写が多すぎて、ちょっと食傷気味でもありますが...)

映画データを記しておくと、原作はセバスチャン・ユンガー、製作総指揮はバリー・レヴィンソンとダンカン・ヘンダーソンの2人、監督はウォルフガング・ペーターゼン、脚本はビル・ウィットリフとボー・ゴールドマンの2人、撮影はジョン・シール、音楽はジェームズ・ホーナーである。そして出演は、ジョージ・クルーニー、マーク・ウォールバーグ、ダイアン・レイン、ジョン・C・ライリー、ウィリアム・フィクトナー、カレン・アレン、ボブ・ガントン、メアリー・エリザベス・マストラントニオ、ジョン・ホークス、ジョシュ・ホプキンス、ラスティ・シュウィマーたちである。

1991年10月、アメリカ東海岸にある港町グロースター。不漁続きで調子が出ない漁師のビリーは一発逆転を狙ってカジキマグロを追って出港した。そしてビリーの思惑は当たり、大漁となり、喜ぶ乗組員たち。が、その帰路に思いも寄らない巨大な嵐・パーフェクト・ストームが待ちかまえていた。3つの嵐が激突して発生した前代未聞の大嵐にビリーたちは巻き込まれて...

少し前までは「実話」と言われても、本作に登場する大嵐は誇張しているのでは?と感じていたが、ここ数年の世界的な異常気象(もはや「異常」ということは出来ないのかもしれないが...)、次々と起こる自然災害の規模の大きさを考えると、「誇張」ということは感じられなくなったが、自然の力は恐ろしい、と言うことである。(「自然を舐めたらあかんぜよ!」)その大嵐のCGによる描写はとにかく圧巻である。

そして、JOHN MELLENCAMPの歌う主題歌『Yours Forever (Theme From The Perfect Storm)』をはじめとする音楽の方もなかなかのものであり、物語に厚みを出してくれる。ということで、本作はサントラ盤にも注目である。(豪華アーティストが結集したというものではなく、主題歌とスコアというオーソドックスな形のサントラ盤である。)

サントラ盤の収録曲は以下の全10曲である。『Coming Home From The Sea』『The Fog's Just Lifting...』『Let's Go, Boys』『To The Flemish Cap』『The Decision To Turn Around』『Small Victories』『Coast Guard Rescue』『Rogue Wave』『There's No Goodbye...Only Love』『Yours Forever (Theme From The Perfect Storm)』。

この中では、やはりJOHN MELLENCAMPの『Yours Forever (Theme From The Perfect Storm)』がお薦めである。映画(出来るだけ大画面で見ましょう。20"程度の画面では迫力が十分に伝わってきません。)と共にしっかりとチェックしておきましょう。

 

The Perfect Storm: Original Motion Picture Soundtrack

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  • アーティスト: James Horner
  • 出版社/メーカー: Sony Classical
  • 発売日: 2000/06/20
  • メディア: CD

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パーフェクトストーム 特別版

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2006/12/08
  • メディア: DVD


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FLEETWOOD MAC『TANGO IN THE NIGHT』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは5年間のブランクの後、1987年に発表されたMACの15枚目のアルバムである。前作を発表後、メンバーそれぞれがソロ活動に入り、グループとしては解散状態になり、その状況が長く続いたため、誰もが「解散」は確定したと受け取っていたが、突如としてニュー・アルバムを引っさげて帰ってきたということで、誰もが喜んだ。(が、結局は解散ということになりましたが...)で、やはり彼らのような一部では伝説になっていたグループの新作ということで、その名前だけでも売れてヒットを記録している。(内容の方もしっかりとしたものである。)本アルバムはBillboardのアルバム・チャートで最高位7位を獲得すると共に、1987年の年間アルバム・チャートでは40位、翌1988年の年間アルバム・チャートでは49位にランクインしている。

収録されているのは以下の全12曲である。『Big Love』『Seven Wonders』『Everywhere』『Caroline』『Tango In The Night』『Mystfied』『Little Lies』『Family Man』『Welcome To The Room...Sara』『Isn't It Midnight』『When I See You Again』『You And I, Part II』。

この中からは、『Big Love』と『Seven Wonders』がシングル・カットされてヒットを記録しているが、『Big Love』はBillboardのシングル・チャートで最高位5位を記録し、1987年の年間シングル・チャートでは81位にランクインしている。サウンドの方はポップで時代に合わせたとても聴きやすいサウンドを奏でる中、LINDSEY、S. NICKS、C. McVIEのそれぞれのボーカルは依然と変わらず健在で、それぞれの特徴が上手く出ている。

本アルバムからの筆者のお薦め曲は、アルバム・タイトル・ナンバーである『Tango In The Night』と、『Big Love』『Seven Wonders』『Everywhere』。'70's後半以降の彼らのサウンドに親しんでいる方であれば、全く違和感を感じることなく受け入れることが出来るものである。解散状態にあったメンバーたちも、そのブランクを全く感じさないところは流石である。お薦めの一枚である。

 

Tango in the Night

Tango in the Night

  • アーティスト: Fleetwood Mac
  • 出版社/メーカー: Reprise
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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