THE SHOW(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1995年の映画「ザ・ショウ」(「THE SHOW」)である。この作品は、普通の映画というのではなく、ヒップホップの一大ブームを引き起こし、その中心的な存在であるレコード会社・デフ・ジャムのレーベル創立10周年を記念して制作されたドキュメンタリーである。ということなので、映画としてではなく、ヒップホップという音楽のジャンルにおいて、とても貴重な資料になる、というものである。
一応、作品データを記しておく。製作はブライアン・ロビンス、共同製作としてマイク・トーリンとロバート・A・ジョンソンが名前を連ねていて、ロバート・A・ジョンソンとスタン・レイサンが制作総指揮を務めている。監督は製作も兼ねたブライアン・ロビンスで、音楽を担当したのはスタンリー・クラークである。そして出演しているのは、RUN D.M.C.、ザ・ノトーリアスB.I.G.、ショーン・パフィ・コムズ、ノーティ・バイ・ネイチャー、スヌープ・ドギー・ドッグ、ウォーレン・G、ウータン・クランたちである。
基本的に、アーティストたちのインタヴューとライブが集められたものであり、ストーリーがある訳ではない。また、ライブということで音楽の方が中心となるので、サントラ盤に注目である。
そのサントラ盤の収録曲は以下の全27曲である。『Hip Hop Is...』『Live!!!』『Move On...』『My Block』『What's Up Star?』『HeadbAnger Boogie』『How High』『It's Entertainment...』『Everyday Thang』『Everyday It Rains』『It's All I Had』『Ol' Skool』『Domino's In The House』『Summertime In The LBC』『West Coast...』『Sowhatusayin』『Zoom Zooms And Wam Wam』『Droppin Bombz』『Save Yourself』『Still Can't Fade It』『Papa Luv It』『Glamour And Glitz』『Nuttin' But A Drumbeat』『Kill Dem All』『Me And My Bitch [Live From Philly]』『It's What I Feel Inside...』『Show Theme』。
本サントラ盤に耳を傾ける前に、制作時期が1995年ということを頭に入れ直す必要があるが、当時の音楽シーンを代表するアーティストたちのヒット曲をたっぷりと堪能できるのが最大の魅力である。正に、豪華なオムニバス盤といったものであって、ある意味では映画作品よりも実に嬉しいものである。(映画とセットにしたら、サントラ盤がメインで、そのおまけ(特典映像)としてインタヴューなどが収録されている映像があるという気分になります。)
ヒップホップがお好きな方は、まずは本サントラ盤は必携のアルバムであり、それから映画DVDの方も揃える、というのがよろしいんじゃないですか...
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ポール・ニューマン、引退表明 [映画(洋画)]
俳優のポール・ニューマンが引退を表明した。「記憶力も自信も想像力も失い始めた」「自分が求めるレベルの演技ができなくなった」というのがその理由と語った。
う~ん、スポーツ選手だと、体力の衰えから、必ず現役を引退する日がやってくるが、俳優を引退というのはちょっと驚いた。(生涯現役として務まるだけに...)しかし、職人肌で苦労人である彼らしい決断である。
特に「自分が求めるレベルの演技ができなくなった」という理由は職人気質を感じさせてくれる。やはり自分はプロの俳優だ、ということを十二分に分かった上での発言である。(最近は、誰とは言わないが、「プロ意識」の欠如した俳優が結構多くいて、つまらない駄作を連発したり、わがままを大手を振って口にしたりと、実に酷いのがいますしね...→だからこそ、本当に「プロ根性」を持った若手は心から応援したくなります。)
ポール・ニューマンと言えば、アカデミー主演男優賞に何度もノミネートされながら、7回目のノミネートとなった「ハスラー2」で念願のオスカーを獲得したという苦労人である。1950年代から銀幕の世界で活躍していて、人気も獲得、演技の方もしっかりしたものを見せていたが、とにかくアカデミー賞に関してだけは、本当に無縁であった。(でも、本物のプロの俳優という意識を持っていたからこそ、何度でもはい上がってきたということも出来る。)
彼の出演作で印象に残るのは、ロバート・レッドフォードとのコンビの「明日に向って撃て!」や「スティング」、スティーブ・マックイーンの存在感に隠れがちになった感のある「タワーリング・インフェルノ」などであるが、オンリー・ワンのトップとしてではなく、他に輝く誰かがいて、その光を受けて輝く「月」のような存在のスターという印象がある。これはオスカーを獲得した「ハスラー2」でもそういう一面があった。(これが出来るのは「プロ意識」があるからでもある。)しかし、それでいて自分の存在感をしっかりと出すのは、やっぱりプロである。
なんか、故人を偲んでいるような感じになってきたが、ポール・ニューマンは亡くなった訳ではない。この時点で引退しなくても、まだまだ十分現役の俳優としても通用すると思うが、余力を残して引退というのはちょっとカッコイイ。「50年を越える俳優生活、本当にお疲れ様でした」と言うだけであるが、彼の持っている「プロ意識」をもっと若手も見習って貰いたい所である。(ということで、近いうちに改めて彼の出演作を見てみようと思います。→故人を偲んで、という雰囲気になっているが、ポール・ニューマンは故人ではなく、引退を表明しただけです。)
↓出演作品をいくつか(数が多いのでほんの一部です。)
帰ってきた時効警察#7 [ドラマ]
今回を含めて、残りは3回。前回が中だるみだっただけに、ラスト・スパートをということで、鞭を入れたつもりだったのでしょうが、そこに「大間下(おおまか)」って、これは名前が悪すぎる。(物語としては面白さを出したつもりでしょうが、制作サイドが「おおまかで」と言っている様で、手抜きをしているぞ、と匂わせてしまった...)→「おお、真加出!」ということで、このネタを使って真加出にもっとかき乱してくれる場面を用意しておくべきだったでしょう。何の為に「まかで」という名前なのか、練りが全くなっていない今回の脚本でした。
物語の骨組みにはスポコンものの「アタックNo.1」を元ネタにしていたけれど、こちらも結構空回りしていましたね。やっぱり時代の方も「スポコン」はダメということの様です。→こういう場合、「スポコン」=「スポンティニアス・コンバッション」だということで、スポンティニアス・コンバッション(人体自然発火現象)のネタを入れるなどしたら良かったのに...→早織ちゃん主演のドラマでこのネタを使っていたので、そこからの流用になっちゃうけど...
十文字からのネタ振りはいつものこととして、ゆで卵を持ってきた三日月、ご丁寧に似顔絵を描くって、結構お暇なようです。でも、ここで「スパイ★アリス」のハンプティ・ダンプティ将軍を思い出した筆者でした。(この話、どれだけの方が分かることやら...)で、そのゆで卵を食べる時、是非とも「処刑!」と言ってから殻を剥いて貰いたい所です。
大間下村の駐在は良い味を出していたけど、バレーのコーチとスナックのママは十分にキャラを活かすことが出来なかったですね。特にママの方は、商売人だったらそれなりに理解は出来るが、霧山に対してあまりにも細かい性格を見せていたら、大間下村という設定からは浮いてしまって、ここも空回りしていました。
今回の事件は、イノシシと間違えられて撃たれたという事件か事故か?というものであるが、それにしてもどうしてこんな事件が15年の時効を向かえてしまうのでしょうか?(犯人に結びつかないのなら、「事故」という結論を出して、それで終わっているでしょうし、取り上げる事件にしたらあまりにも何もないものでした。)→猟友会の人たちと被害者やその夫、姉との間でもっとドロドロとした何かがあるものと思ったが、それが全くないなんて、拍子抜けでした。→やっぱり「おおまか」な事件ということで言い逃れしようというのか?
今週の真加出。頬を膨らませていたぐらいしか頭に残っていません。(→「おおまか」という今回の主題にはしっかりと乗っていましたけど...)そんな中、時効管理課の中ではいよいよ霧山の彼女という認識で認められたということで、三日月の反撃が楽しみです。(でも、真加出くん、いざとなったら「雷鳴轟く積乱雲...」から三日月に稲妻を落とすという必殺技があるだけに...)
「おおまか」な物語の中で、一ヶ所だけ「おおっ!」と思った所があった。霧山が倒立して事件について考えていた所である。→真加出の正体を考えたら、これは「柴田束志に捧ぐ」ということにしておきます。
今回は前回よりはましだったものの、これで3回続けて今ひとつという内容でした。あと2回だから最後まで付き合うが、最終回で色々とやってくれるためにパワーを温存させるための中だるみであることを願うだけである。
↓こちらのパワーを取り戻して貰いたい所です。
↓今回はこういうものを...
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↓ようやくリリースされました。
↓こちらはこれからです。
↓このノリで真加出にはかき乱して貰いたい!(早織ちゃん、出てました。)
↓「スポンティニアス・コンバッション」に関して
JOURNEY『RAISED ON RADIO』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1986年に発表された彼らの9th.アルバムである。「ESCAPE」と「FRONTIERS」の超ヒットにより、ロック・シーンを変えることになった彼らであったが、本アルバムは、S.ペリーのソロ活動をはじめとして、色々とゴタゴタが生まれ、空中分解しそうになった時期の作品であり、実際、本アルバムを理リーズのツアーで空中分解してしまった。(やはり、傑作アルバムを、しかも2枚も続けて発表すると、それを越えるのは難しいと言うことになる。)が、本アルバムでは、メロディアスなロックをしっかりと聴かせてくれる。(ただ、ハードな部分が影を潜めてしまい、こぢんまりとしてしまった感は否めない。)本アルバムは、Billboardのアルバム・チャートで最高位4位を記録するヒットとなり、1986年の年間アルバム・チャートでも36位にランクインしているのは流石と行った所である。
収録曲は以下の全11曲である。『Girl Can't Help It』『Positive Touch』『Suzanne』『Be Good To Yourself』『Once You Love Somebody』『Happy To Give』『Raised On Radio』『I'll Be Alright Without You』『It Could Have Been You』『Eyes Of A Woman』『Why Can't This Night Go On Forever』。
「産業ロック」とも揶揄される彼らであるが、収録されている曲の方はそんな言葉に振り回されることなく、彼らの持ち味をしっかりと出したものになっている。ただ、本作ではハードな部分が薄らいだということで、全体としてはとても聴きやすくなっているが、ちょっぴり寂しい部分でもある。また、部分的にはS.ペリーのソロ・アルバムではないかと感じてしまう所があり、それだけS.ペリーが前面に出たアルバムでもある。
本アルバムからの筆者のお薦め曲は、『Girl Can't Help It』『Be Good To Yourself』『I'll Be Alright Without You』『Eyes Of A Woman』といった所に、アルバム・タイトル・ナンバーである『Raised On Radio』を一押しということで、しっかりと記しておきます。
本アルバムをリリースした後、解散してしまった(後に再結成しましたが...)ということで、形の上では(一応の)ラスト・アルバムということになったが、そういうことを考えたら、本アルバムの位置づけというのもまた変わってくる。やはり'80'sのロックを語る上では忘れてはならないアルバムの一つである。「アメリカン演歌ロック」とも言われたS.ペリーのボーカルを堪能しましょう!
↓2曲のボーナス・トラックが追加されています。