メジャー・3rd.[最終回] [アニメ]
このシリーズは、第1シリーズは少年野球、第2シリーズは中学から高校(前半)ということで、主人公の成長物語である。そして第3シリーズは、第2シリーズの最後に海堂高校を辞めた吾郎が、野球部のない高校に転校した所から始まり、打倒海堂を目指す高校時代の残りを描いた物語である。(今までブログ記事としては記していなかったが、初回からずっと見ていました。)今回、最終回ということなので、記すことにしました。
第3シリーズの山場であった海堂との試合は、あまりにも意外な形で前回(25話)で決着が付いたため、最終回の物語は第4シリーズへ向けての物語ということでした。
考えてみたら、高校三年生の野球部員は、夏の大会が終わったら引退と言うことになり、それぞれの進路に向かって歩み出すことになるのですよね。で、怪我のためにプロ入りを諦めて来年挑戦するということを決断した吾郎。が、秋のドラフトで指名されることになり、プロ入りへの道が開かれる。そんな吾郎はふとしたことから決断を変え、プロ志望届けを取り下げ、プロ入りを拒否して単身アメリカに行くという決断をした。1話をかけてこの部分をしっかりと描いてくれたのは良かったですが、あまりにも第4シリーズをお楽しみに!、と言っているようで、その辺りがどうも~(原作漫画の方もここまでくるのに時間がかかりましたが、アニメの方もいよいよここまで来てくれた、と言った所です。)
で、この続きの物語は第4シリーズということになりますが、それは来年の1月からの放送ということになります。(来週からは第3シリーズの再放送となります。)→これでこの時間帯は、番組としてはは毎週放送されているが、内容は隔週というBS-iの「教えて からだのミカタ」に専念できます。(先日、この番組のプレゼントにも当選したことですから...(まだ物は届いていませんが...))
↓原作コミックスを適当にいくつかピックアップしておきます。
Major―Dramatic baseball comic (2)
- 作者: 満田 拓也
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1995/05
- メディア: コミック
Major―Dramatic baseball comic (22)
- 作者: 満田 拓也
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1999/01
- メディア: コミック
Major―Dramatic baseball comic (34)
- 作者: 満田 拓也
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2001/03
- メディア: コミック
↓第4シリーズはこの辺りからになるはずです。
Major―Dramatic baseball comic (48)
- 作者: 満田 拓也
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2004/02/18
- メディア: コミック
↓DVD(ほんの一部だけですが...)はこちら
「メジャー」ベストゲーム DVD 三船リトルvs横浜リトル編 (仮)
- 出版社/メーカー: AVEX GROUP HOLDINGS.(ADI)(D)
- 発売日: 2007/08/22
- メディア: DVD
LA REINE MARGOT(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1994年のフランス映画の「王妃マルゴ」である。この作品は、文豪・アレクサンドル・デュマの同名小説を映画化した歴史絵巻という物語である。絢爛豪華な16世紀のフランス・ルーブル王宮のセットが実に豪華で、実に華やかな作品である。物語は愛に生きた女・王妃マルゴと、彼女が愛した男たちの運命を描いたラブ・ロマンスである。
映画データを記しておくと、原作はアレクサンドル・デュマ、製作はクロード・ベリ、監督はパトリス・シェロー、脚本はダニエル・トンプソンとパトリス・シェローの2人、撮影はフィリップ・ルースロ、音楽はゴラン・ブレゴヴィッチである。そして出演は、イザベル・アジャーニ、ダニエル・オートゥイユ、ジャン・ユーグ・アングラード、ヴァンサン・ペレーズ、ヴィルナ・リージ、パスカル・グレゴリー、ミゲル・ボゼ、アーシア・アルジェント、ドミニク・ブラン、ロール・マルサック、ジャン・クロード・ブリアリ、たちである。尚、ヴィルナ・リージが本作でカンヌ映画祭で女優賞を獲得している。
宗教革命に揺れる16世紀、カトリックとプロテスタントが反目し合っている中、宗教統一という和解の名目で政略結婚をさせられることになったマルゴ。しかしこの結婚は、名目の陰に隠れた大虐殺事件を起こすための策謀であった。結婚の儀が行われたが、マルゴは結婚初夜を夫になったアンリと過ごすことを拒否すると王宮を抜け出し、町に出る。そしてそこでプロテスタントの貴族の青年と出会い、恋に落ちていく。そんな中、大虐殺事件の準備は進んでいて...
本作は1994年の作品であるが、この年は平安遷都1200年という年であり、京都映画祭がスタートしたのだが、本作はその第1回の京都映画祭で上映された作品の看板の一つであり、他の作品のチケットは売れ残りなどもあったが、本作は直ぐに前売りが売り切れてしまったということで、アジャーニの人気の高さが健在であることを示すことになった。
この時期の音楽となると、普通はバロック音楽などが浮かぶが、本作で使われた音楽はちょっと意外なものである。ということで、サントラ盤にも注目していただきたい。
サントラ盤の収録曲は以下の全14曲である。『エロ・ハイ(カント・ネロ)』『ロンディネラ』『サン・バルテレミィの夜』『朝』『子守歌』『ルダ・ネルーダ』『ウ・テ・サム・セ・ザルジェビア』『狩り』『マルゴ』『出会い』『マルグリット・ドゥ・ヴァロワとアンリ・ドゥ・ナヴァール』『結婚』『夜』『エロ・ハイ』。
16世紀のフランスが舞台ということを考えたら、あまりにもエキゾチックなイスラム系の音楽というのは、ある意味凄いことである。が、物語の方を壊すことなく、これが意外とマッチしているところがまた面白い。映画とサントラをセットにして楽しみたい作品である。(が、やっぱりアジャーニを見るためというのが一番ですけど...)
↓映画DVDはこちら
「緋牡丹博徒」(その3) [映画(邦画)]
懐かしの邦画ヒーロー(ヒロイン)・シリーズの第6弾として記している「緋牡丹博徒」シリーズの3回目は、1969年の残りの2本である第4作と第5作です。(1969年には、3本が公開されました。)
まずはシリーズ第4作の「緋牡丹博徒・二代目襲名」です。
作品データを記しておくと、1969年の東映京都の作品で、時間は95分である。原作は火野葦平、監督は小沢茂弘、脚本は鈴木則文、撮影は吉田貞次、美術は井川徳道、音楽は渡辺岳夫である。そして出演は、藤純子、待田京介、広瀬義宣、高宮敬二、長門裕之、時美沙、和崎俊也、天津敏、小松方正、石山健二郎、嵐寛寿郎、遠藤辰雄、清川虹子、高倉健、たちである。
物語は、お竜が故郷・熊本に帰り、そこでの物語である。渡世修行の旅を続けていたお竜は7年ぶりに故郷・熊本に戻ってきた。で、元矢野一家の面々が駆けつけてきて、念願だった矢野一家の再興と相成ったお竜。その頃、炭田が開発されて活況を呈していたが、石炭運搬のために鉄道の敷設工事が始まり、お竜はそれに尽力する。が、宝満一家はその妨害に出て...
本作では、お竜が2代目を襲名することになるが、藤さん、実に決まっています。そのシーンを見るだけでも価値があります。
続いて、シリーズ第5作の「緋牡丹博徒・鉄火場列伝」
作品データを記しておくと、1969年の東映京都の作品で、時間はシリーズ全8作の中で最も長い110分である。監督は山下耕作、脚本は笠原和夫と鈴木則文の2人、撮影は古谷伸、美術は矢田精治、疑斗は谷明憲、音楽は渡辺岳夫である。そして出演は、藤純子、鶴田浩二、丹波哲郎、若山富三郎、待田京介、里見浩太郎、河津清三郎、疋田泰盛、古城門昌美、西田良、八尋洋、三島ゆり子、中村錦司、榊浩子、五十嵐義弘、矢奈木邦二郎、前川良三、天津敏、たちである。
本作は豪華なゲストが集まっているが、丹波哲郎がかっさらっていったという感じになります。それにしても、当時から貫禄がありました。(「霊界」に関してはまだ染まっていませんでしたが...)
舞台は四国・徳島。お竜は子分・清吉を重病のまま刑務所から出迎えたが、折からの嵐で途方に暮れてしまう。困っていたお竜を救ったのは江口だったが、清吉は病には勝てず、他界してしまった。そんな頃、地元の百姓たちは地主である旦那衆に虐げられていて、小作料争議を起す。旦那衆は百姓の代表・江口との交渉を拒否し、鳴門川一家を使って悪くどい仕打ちに出る。やがて、江口が傷つけられる事件が起こる。鳴門川とお竜の間は一触即発になるが、その場は何とか収まる。やがて鳴門川の悪事を知ったお竜は、阿波踊りの日、踊りに興ずる鳴門川を倒すが...
本作は、豪華なキャストに少々喰われ気味の藤さんですが、魅せるところはしっかりと魅せてくれます。(やっぱりしびれます。)
今回述べた2本は、「傑作」の後に続く作品ということで、ちょっと辛いことになったが、4作目はお竜の「2代目襲名」というシリーズにおいて一つのポイントとなる事が描かれているし、第5作はとにかく豪華なキャストがたっぷりと見せてくれるということで、やはり見逃せない作品である。で、次作からは制作ペースが1年に1本に落とされたが、またも「傑作」が生まれることになります。(やはり、ある程度時間を掛けると言うことも必要ですね。)
ZZ TOP『EL LOCO』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1981年に発表された彼らの8th.アルバムである。彼らはブルース・ロックという路線を突き進んでいたが、'80'sの声を聴いて、そのサウンドにも変化が現れるようになった。本アルバムはその路線を継承しているものの、かなりポップなサウンドに仕上がっている。次作でシンセサイザーを派手に使うようになり、サウンドが大きく変わることになる彼らであるが、変身のための準備は本アルバムの時に既に仕込まれてあったようである。
収録曲は以下の全10曲である。『Tube Snake Boogie』『I Wanna Drive You Home』『Ten Foot Pole』『Leila』『Don't Tease Me』『It's So Hard』『Pearl Necklace』『Groovy Little Hippie Pad』『Heaven, Hell Or Houston』『Party On The Patio』。
この中からの筆者のお薦め曲は、ポップな曲である『Leila』と『It's So Hard』をピックアップしておきます。従来のサウンドとは違うものであるが、本アルバムがポップな方向を向いているということで、それを象徴しているのがこれらであるためである。そして、それ以外ということで『Party On The Patio』と、アルバムの初っぱなを飾る『Tube Snake Boogie』も記しておくことにする。
自分たちのスタイルが既に確立していた彼らであるが、'70's終盤の世界的なディスコ・ブームから始まり、'80'sの声と共にロックの世界は第二次ブリティッシュ・インベージョンに呑み込まれて、アメリカン・ロックは低迷期に突入したが、サザン系の彼らはアメリカン・ロックを支えるバンドに成長したが、時代の流行を無視することは出来なかった。が、流行に乗ったことによって次作「ELIMINATOR」の大ヒットに繋がることにもなり、アメリカン・ロックの魂を知らしめることになったということで、これもまあよかろう、ということである。
本アルバムは、サウンドが変わったと言うことで、長年の彼らのファンからは嫌われているアルバムであるが、完成度と言うことではレベルが高く、'70'sから積み重ねてきたものの総決算という意味合いと、新たなサウンドへの船出が上手いバランスで纏まることになった。ということで、従来のZZサウンドがお好きな方はラスト・アルバムとして、この後のZZサウンドがお好きな方には一味違うサウンドを聴くことが出来るという、美味しいアルバムである。