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「緋牡丹博徒」(その4) [映画(邦画)]

今回は、シリーズの中でも傑作としてその名を残しているシリーズ第6作となる「緋牡丹博徒・お竜参上」です。この作品は1970年の作品であり、この年からは年に1本のペースになるというように、製作ペースが落ちたが、その分、作品のクオリティの方は上がりました。'50'sはTVの方も黎明期であったが、'60'sになるとTVにおされて斜陽産業と言われるようになった映画界であるが、'70'sに突入すると、もはやTVの力には太刀打ちできなくなっていて、戦略の練り直しが色々と行われたが、製作本数を減らしてクオリティを上げるというのは本筋である。で、'70'sには数々の傑作映画が生まれることに夏田が、本作もそんな'70'sの傑作群の1本である。

作品データを記しておくと、1970年の東映京都の作品で、時間は100分である。監督は加藤泰、脚本は加藤泰と鈴木則文の2人、撮影は赤塚滋、美術は井川徳道、音楽は斎藤一郎である。そして出演は、藤純子、菅原文太、若山富三郎、山城新伍、夏珠美、安部徹、嵐寛寿郎、汐路章、平沢彰、川並功、八尋洋、高野真二、井関悦栄、近藤洋介、たちである。

物語の方は、シリーズ第3作の「緋牡丹博徒・花札勝負」の後日談という位置づけになり、舞台は東京・浅草である。本作を見る前に、やはり「緋牡丹博徒・花札勝負」を見ておいた方が良いでしょうね。(見ていなくても特に問題はありませんが、見ておいた方がベターです。)

ニセお竜の娘・お君を捜しながら旅を続けていたお竜は、「浅草にいる」と知らされて、東京に向かい、浅草の鉄砲久一家に草鞋を脱いだ。鉄砲久一家は小屋を持っていたため一座の利権を手にしていたが、鮫洲政一家はその一座の興行権を奪おうと企んでいた。ある日、鮫州政一家の勘八の懐を狙ったスリのおキイがしくじり、危うい所を彼女に思いを寄せている銀次郎に救われた。で、銀治郎が鉄砲久におキイの詫びを入れに来た時に、おキイがお君であることを知ったお竜。そんな中、おキイは鉄砲久に養女として預けられることになった。

一方、一座の利権を狙う鮫洲政一家は、鉄砲久の娘婿・鈴村を填めて多大な借金を背負わされ、小屋の利権を渡すように迫ってくる。お竜はこの一見の片を付けるようにと鉄砲久に頼まれ、勝負に出る。そこでいかさまを見破り、証文を取り戻し、事態に片を付けたお竜だったが、お君の情報をお竜に伝えた常次郎が浅草にやってきて、彼を追う刺客が鮫州政一家に草鞋を脱ぐ。そこから鉄砲久と鮫州政の抗争に火が着き、鉄砲久は殺されてしまった...

今までもそうであったが、本作ではお竜が一段と格好良く極まっている。また、常次郎とのやりとりが巧みな演出によって輝いている。そして、浅草の名所の一つである今戸橋が本作では印象的に描かれていて、「鬼平犯科帳」だけで有名ではない今戸橋ということを教えてくれます。

それにしても、藤さん演じるお竜にはしびれますが、本作のお竜にはたまりません。「緋牡丹博徒」シリーズを見る場合、本作は絶対に外せない1本である。

 

 

緋牡丹博徒 お竜参上

緋牡丹博徒 お竜参上

  • 出版社/メーカー: 東映
  • 発売日: 2004/11/21
  • メディア: DVD

↓第3作を見てから本作を見ましょう!

緋牡丹博徒 花札勝負

緋牡丹博徒 花札勝負

  • 出版社/メーカー: 東映
  • 発売日: 2003/05/21
  • メディア: DVD


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恋日・ニュータイプ・2話[改訂版] [ドラマ]

MBSで「恋する日曜日 ニュータイプ」の放送が始まったことで、こちらも「[改訂版]」として記しているが、今回は第2話です。BS-iの本放送時では、まだ始まったばかりと言うことで、この作品のタイトルにどうして「恋する日曜日」と入っているのかに納得できないでいた筆者です。しかも第2話はその考えをより強くしてくれた物語でした。(最後まで見た現在では、「恋日」の名前があることに納得しています。)よって、筆者の考えが変わった現在、また違ったことが記せると思いますので、今回も書くことにしました。尚、BS-iの本放送時に記したものは、ここをクリックすればご覧頂けます。

第2話は「過去を取り戻せ!」という物語である。第1話は登場人物の紹介、物語の舞台設定の説明などがあり、どうしても制約が付く物語であったが、今回はその制約が無くなった第2話ということで、物語が色々と幅を広げていきます。で、OPの最初に30秒のナレーションが入ったが、これは多々野ユリが登場する時だけのものであり、5,7,8,10,12話にはありません。(念のため。)で、「恋日」「30秒」と言えば思い出すのは、「恋日」のタイトルに続く30秒の主題歌紹介コーナーとなるのだが、「恋日」の名前があるのだから、これはこれでよろしいんじゃないかと...(ただ、これによってドラマ本編が30秒短くなり約23分になのですけど...→地上波の30分番組だと、主題歌や次回予告を除いた本編がこの時間となったら長いことになります。せいぜい21分ですからね...)それでは、(今更ながらの)ネタバレありと長文の本編に行きます。

冒頭のナレーション。地球儀が出てきて、その球の部分にユリの顔が出てくる。「多々野ユリ、16歳、超能力者。だが、彼女は自分の能力にまだ気がついていない。下良隆三、ハイパーサイエンス研究所所長。彼は自分に超能力がないことを隠している胡散臭い男である。これは、そんな二人が究極の超能力者・みのるの持つ莫大な財産を譲り受けようと悪戦苦闘する、おかしくもほろ苦い、ハイパーサイエンス・ドラマである」に続いて、南沢奈央ちゃんの歌う主題歌「片翼の神」が流れる。(この曲もCD化して欲しいのですけれど...)

下良ハイパーサイエンス研究所。「とっておきの新商品を紹介しよう。名付けて「意志持つたばこ」」ということで、下良が開発した禁煙グッズ「テレパシガー」の説明をしようとしている。タイムカードを押していたユリはそれを見ると「普通のたばこじゃないですか」と言うが「それでも君は私のアシスタントかね」と言い出して、これは究極の禁煙グッズだと言う下良は説明を始める。禁煙中の人がいたとして、その人が「1本ぐらいならいいか」となった時、その甘い心を感じ取り、持ち主の手元からドンドン離れていくというので「つまり、吸いたくても吸えない、禁煙達成は確実だ」という(胡散臭い)ものだった。これにユリは「はぁ~?」。すると「リアクションが薄い!」と下良が指摘する。で「凄い!」とユリ。(なかなかノリの良い子です)で、機嫌を良くした下良は実演を始める。テーブルの上にテレパシガーを1本置き、「あ~あ、禁煙しなくちゃ...でも、1本だけ...」とオーバーアクションの下良。ユリはテーブルの上のタバコを凝視すると、タバコが動いた。で「下良さん、動きました!」と驚くユリだったが、下良を見ると「あれ?」で「息、吹きかけていませんよね」とユリ。で、慌てて口を手で隠す下良でした。→やっぱり怪しいものでした。

そうしていると「わしじゃ、わしじゃ」とみのるからのミッションが携帯に届く。慌てて内ポケットから携帯を取り出す下良だったが、操作方法が分からず、ユリに携帯を渡し、ユリが携帯を開くと、みのるから「わしじゃ。今回のミッションを送るから、しかとお聞き。終わり」という連絡だった。で、「こないだと同じですね」と言うユリ。下良は「よし、来い!」と気合いを入れて聴き入ろうとする。で、ユリが「あっ、来ました」とテレパシーを受けたのはユリだけで、頷きながら「なるほど、じゃあ行きましょうか」とユリ。これに下良が「ちょっと待て待て」とユリを呼び止めると「その前に確認だろう」とユリにミッションを言わせようとする。で、ユリがミッションを語る。「伊井散公園(いいさんこうえん)に困っている女の人がいるから助けてあげなさい」で、下良は「僕が聴いたのと全く同じだ」と言う。ユリは「一緒に聴いたんだから、同じに決まっているのに...」

伊井散公園(高速の下ある公園です)、ベンチには一人の女性が座っていた。で「お困りですね」と下良が声を掛ける。女性は二人を見て「あなた方は?」と尋ねるが、彼女の顔(右頬)には擦り傷がある。で、「下良ハイパーサイエンス研究所から来ました」と下良。「ユリです」「下良です」と自己紹介をし、下良が名刺を渡す。女性は「ユリ・ゲラー?」これに「いいえ、多々野ユリです」「同じく、ただの下良です」と、毎度のお約束があり、下良が「お困りのこととは?」と尋ねて本題へ。が、女性は「実は...」と言いにくそうに「私は一体誰なのでしょうか?」ということだった。この女性は、名前も住所も思い出せない記憶喪失で、気がついたらこの公園にいた、ということだったのだ。すると「分かりました。ハイパーサイエンス・プロデューサのこの私にお任せ下さい」と下良は女性に近づき、「ちょっと失礼」と言って女性の手を握る。そして「見えろ、見えろ~、見えろ、この人の過去」と念じ始める。ユリは「何やっているんです?」と尋ねるが、下良はユリを無視して念じ続ける。

そうしていると、蚊が飛んできて、それを追うユリ。一旦は下良から離れるが、蚊が下良のおでこに止まったことからパチンと下良のおでこを叩く。すると、その瞬間に女性の過去が見えた。それは、選挙演説をしているごんどう清三(権藤清三/ごんどう・せいぞう)の横で手を振っている姿だった。(ごんどうは代議士であり、この女性はウグイス嬢だった)

「ああ~、ビックリした~。何、今の?」と驚いているユリ。「サイコメトリーだ」と語る下良。で「サイコメトリー」の説明が入る。(人間や持ち物に触れることで、その人の心や目的、ひいては過去や未来までも垣間見ることが出来る特殊能力のことだ。尚、サイコメトリー能力を有する人物をサイコメトラーと呼ぶ。)これに「なるほど...」とユリ。が「あれ?何で私が触った瞬間に見えたんだろう?」と疑問を口にする。これに下良は慌てて「それはだなぁ、私の能力が強いから...」とそれらしいことを言う。これにユリは「それで私にも伝染して見えちゃったんですね」とあっさりと納得しました。(結構、天然系です。)で、「よかったなぁ」と笑っている下良だった。

そういうコントをしていると、「あのぅ...」と女性が声を掛ける。で、「ごんどう清三のウグイス嬢」をしていたということを語る下良。ユリは「誰なんですか、ごんどう清三って?」と尋ねる。で、下良が、以前大臣を務めたこともある代議士だと教えてくれる。で「偉い人なんだ」と何度も頷いているユリでした。

権藤清三事務所。権藤はしゃこにぎり寿司(寿司桶の中にはしゃこばかりが詰まっている)を口にしながら「あの女、きちんと始末したんだろうな」と秘書に尋ねている。「昨夜、東京湾に沈めておきました。今頃、しゃこの餌です」と答える秘書。更に「江戸前のしゃこは人を食って生きてると言いますからね」と言うと、権藤はしゃこのにぎりに嫌気が差して「お前食え!」で、しゃこのにぎりを口に運ぶ秘書。そうしていると「失礼します」と言ってユリと下良が現れた。権藤と秘書は直ぐに「あなた方は?」と尋ね、挨拶を始める下良は「実はこういうものなんですが」と言って名刺を渡す。で、「こちらの女性が...」と言って、公園で会った女性を権藤に引き合わせる。その瞬間、権藤と秘書の顔色が変わった。下良は「やっぱりご存知でしたか」と安心し、彼女が記憶喪失であることを語る。「お知り合いということが分かればそれで結構」と言う下良だったが、権藤は「知りません」と強い口調で言い、秘書も同じことを言った。で、「こんな時間だ」と腕時計を見ると、慌てて出て行く二人だった。

その帰り道、がっかりしてゆっくりと歩いている三人。「さっき、サイコメトリーで見えたのはなんだったんでしょうか?」と口にするユリ。下良は権藤たちが怪しいと感じていて、権藤には黒い噂があったと語る下良は「政治家なんてみんなタヌキだからなぁ」と言うと、これにユリが「じゃあ、人間じゃなかったんだぁ...」(いやぁ~、こういう天然キャラ、いいですねぇ)が、下良は「おい、お前、呆けて言っているのか?」が、ユリは「呆けているんですか?タヌキなだけじゃなくて...?」と、更に天然というところを披露しました。(この後もユリの呆けは続いていきます。)で「もういい」と下良。が、その時、黒ずくめの服を着たサングラスをした男たちが三人の前方と後方、更には下に降りる階段から現れ、銃を構えてユリたちを囲む。「何なんだよ?」と下良が口にしたところでそれに答えるような男たちではありません。(で、Aパート終了、経過時間は12分弱、(ドラマ本編に入って9分半弱)でした。よってBパートは13分半強になります。)

男たちに取り囲まれた3人。「撃て」と一人の男が言うと、三人の男たちは銃の引き金を引いた。が、その瞬間、ユリは無意識に念じていた。で、ユリたち三人の姿が消え、三人は下良ハイパーサイエンス研究所の研究室に現れた。「でもどうして?」と訳が分からないユリ。これに下良は「そうか、テレポーテーションだ。身の危険を感じて思わず瞬間移動してしまった」と言う。すると「凄い!下良さんって本当に何でも出来るんですね」とユリ。これに「こんなことはちょちょいのちょいだよ」といい気になっている下良でした。

で、改めて男たちのこと、どうして襲われたのかを考える。女性は「もしかして、私の過去と関係があるんじゃないでしょうか?」と言うが、思い出したことはなかった。ユリは権藤たちがこの女性の顔を見た時の慌てぶりから、権藤たちはこの女性のことを知っていたと確信する。が、(命を狙われたと言うことで)これは人助けの次元を越えていて、命がいくつあっても足りやしないと呟く下良は警察に通報しようとする。が、ユリが「ちょっと待って下さい。これはスタンプおじさんのミッションですよ。だから私たちだけで解決しろってことじゃないですか」と待ったを掛ける。更に「スタンプがもらえなくて良いんですか?」と言うユリの言葉に「それは困る」と下良は警察への通報を止めることにした。

そうしていると、女性のハイヒールが折れて倒れてしまう。で、「大丈夫ですか?」と駆け寄るユリと下良だったが、彼女の折れたハイヒールから「12」と番号が書かれた何処かのコインロッカーの鍵が出てきた。で、その鍵を手にしたユリと下良は顔を見合わせる。

権藤清三事務所。権藤が秘書と3人の男たちに「だから言わんこっちゃ無い」と怒っている。秘書は「記憶喪失だから例のものが外部に漏れることはない」と言うが「記憶が戻ったらどうするんだ」更には「あいつが何を何処に隠したか、それすら見当が付いていないじゃないか」と怒り、草の根をかき分けてもあいつらを探し出せ!と命じる。

ハイパーサイエンス研究所、ユリはサイコメトリーでその鍵を調べようと提案する。しかも「下良さんなら、ちょちょいのちょいじゃないですか」と言う。すると「勿論だよ」と下良は言い、鍵を手にしてサイコメトリーを始める。力んで念じるが何も見えない下良。で、「気が変わった、君にも見せてあげよう。私の手を握ってごらん」と、ユリにも鍵を触らせる。これに喜んで鍵を持った下良の手を握るユリ。すると、この女性がコインロッカーに封筒を入れている姿が見えた。で、「見えた!」と声を揃えたユリと下良はコインロッカーに向かった。

コインロッカーにやってきた三人。「12」のコインロッカーに鍵を差し込もうとする下良だったが、鍵は入らない。で、「どうなっているんだ?」と下良は訳が分からなかった。それを見ていたユリは「もしかして」と気づき、「こっちです」と言って走り出した。で、階段を駆け下り、1つ下の階に移動した。(ここは下にも全く同じロッカーがあるということでした)で、「12」のコインロッカーに鍵を差し込むと、今度は開いた。ロッカーの中には1枚の封筒が入っていて、その封筒を取り出した下良は封を開けて中身を見る。出てきたのは権藤の贈収賄のリストだった。がこれにユリは「贈収賄?」。すると「賄賂だよ」と説明する下良だった。(ユリごく普通の高校生ということで難しい言葉の意味を知りません。ということで「ケータイ刑事」の銭形姉妹とはしっかりと差別化されています。)

が、下良はサングラスをした男がロッカーの方を見ているのに気づき、慌てて女性とユリを隠そうとする。が、そのサングラスの男は若い女性と待ち合わせをしているだけで、女性が現れると直ぐに去っていった。(「パパ」と言われていたから、これは援交でしょうか?)で、人影が無くなったことで安心したユリは再び封筒に目をやり、中から1枚の写真を取りだした、その写真は伊井散公園の滑り台の前で少女とその父親が写っている写真であった。で、その写真を下良に見せようとするユリだったが、女性もその写真を見てそれを手にすると「お父さん」と口にした。で、この女性は記憶を取り戻した。

この女性の名前は宇田川麗子(うだがわ・れいこ)であり、母を早くに亡くし、父一人子一人で育ったのだった。麗子は幸せはいつまでも続くと思っていたが、それは長続きしなかった。麗子の父は権藤に憧れて政治の世界に入り、権藤の秘書をしていたが、ある日、権藤の不正を知り、それで権藤を告発しようとしたが、数日後、突然この世を去った。当時、自殺と報道されたが、麗子は権藤に殺されたと思っていて、その復讐のために権藤に近づき、権藤の不正を明るみに出す機会をじっと待っていた。そしてようやく金庫にあった不正の証拠(封筒にあった贈収賄のリスト)を見つけ出し、それを出した、が、リストが消えたことに気づかれるのは時間の問題と思い、コインロッカーに隠したのだった。が、麗子はその後直ぐに捕まり、海に突き落とされ、そのショックで記憶を失った。が、伊井散公園は父親との思い出の場所であり、記憶が無くてもたどり着くことが出来たのだった。

「これからどうします?」と下良が尋ねると「警察にこれを届けます。今度こそ権藤の息の根を止めてやるわ」と口にした麗子だったが、その時「あいにくだが、そうはいかん」と権藤が秘書と3人のサングラスの男たちを引き連れて現れた。で、3人の男たちは、それぞれ麗子、ユリ、下良に対して銃を突きつける。抵抗しようとする下良だったが「おとなしくしたまえ」と権藤。「どうしてここが分かったんだ?」と尋ねる下良。が、権藤は笑いながらスーツの内ポケットから下良の名刺を取り出して「名刺を渡すときは相手を選ばんとな...」と言って名刺をその場に投げ捨てた。で、秘書は麗子から封筒を奪い取り、権藤は「あいつの娘か、親も親なら子も子だ」と笑っていた。その間に封筒からリストを取り出した秘書から受け取ると、それを構え、秘書に火を付けさせて燃やしてしまった。麗子は「止めて」と言うも、何も出来なかった、また、ユリと下良も銃を突きつけられていて、やはり何も出来なかった。で、下良が「我々をどうするつもりだ?」と尋ねると、「さあな」と言う権藤は「この国では年間1万人以上の人間が行方不明になっており、3人ぐらいいなくなっても誰も心配しない」言って、3人を消そうとする。(行方不明者の数について調べて見ましたが、警察庁の関連統計資料の2002年(H.14)の数字では、災害事故の行方不明者が2752人ということは分かりましたが、失踪者の数までは分かりませんでした。本当に1万人以上も行方不明になっているのでしょうか?)下良はすかさず「待ってくれ」と言い、ユリはまだ子供だから助けてくれ、と懇願する。(いいとこあるじゃないですか、下良さんは)すると「そうだな」と権藤は言い、サングラスの男が手にしていた銃を奪い取ると、それを麗子に向けて「じゃあ、レディファーストで行くかな」と言って、今にも引き金を引こうとした。「下良さん、下良さん」と言って何とかして欲しいというユリだったが、銃を持った男たちのため、何も出来ない。権藤は「親父さんの所に行くが良い」と言ってトリガーを起こし、引き金を引こうとした。

それを見たユリは、その瞬間思わず念じた。すると、ユリ、下良、麗子、権藤の4人は警視庁の玄関にテレポーテーションした。で、そこにいた警官に権藤は逮捕された。(銃を手にしていましたからね...)で、権藤が連行されていこうとなるが、麗子が権藤が手にしていた銃を持っていた警官からそれを奪い取ると「行かせない」と言って銃を権藤に向けて構えた。慌てて警官の影に隠れる権藤。ユリが間に立ち「麗子さん、だめ」と言って両手を広げてそれを止めようとする。父の復讐のためだけに生きてきたと言う麗子だったが、止めようとするユリの気持ちが伝わり、麗子は引き金を引くことが出来ず、その場に泣き崩れた。で、警官が銃を回収すると共に、権藤は連行されていった。

後日、ハイパーサイエンス研究所を訪れた麗子はフランスに行くことを決め、挨拶に来たのだった。で、挨拶をして麗子を見送った二人。下良が扉を閉めると、ユリは「良いんですか?警察から聴いたこと、言わなくて...」と下良に問う。これに「知らなくっていいことだってあるさ」と答える下良。というのは、麗子の父も実は不正に絡んでいたのだった。が、下良は「心を入れ替えて権藤の告発に踏み切ろうとしたんだ。やっぱり立派なお父さんだと思うよ」と口にする。そういう話をしていると、「わしじゃ、わしじゃ」と携帯が鳴った、携帯を取り出す下良だったが、結局操作方法が分からず、携帯をユリに渡す。で、ユリがTV電話出ると「わしじゃ、それもまた人生。ポン!終わり」で電話は切れた。それを見た下良は「ほうら、来た」と言い、机の上に置いてあるスタンプカードを広げると、2つ目のスタンプを獲得しました。で「来た、来た来た来た来た」と喜んでいる下良。が、ユリは「本当に人助けになったのかなぁ?」とちょっと複雑な表情を見せる。これに下良は「なったさ。見ただろう彼女の顔」と言い、更に続けて「ユリちゃん、ほーら行くよ」と告げた。で、マラカスを手にした二人は揃って「いただき、マンボ!」そして、いつもの研究を始めると言った下良はユリに指示を出し、天球儀、波動CDを用意させる。で、波動CDを手にして「これですね」と言って笑顔を見せるユリの所で画面に「Mission complete」。

今回の物語は、ユリの呆けキャラという所が一段と出てくることになった物語でした。まだ2話ということで、下良の胡散臭さに気づかないとしても、途中で...なんて思うのですが、これだけ最初に呆けていれば、13話の結び方もなるほど、と思います。「ケータイ刑事」と同様に女子高生とおじさんのコンビは変わらないものの、キャラクタは全く違い、こういうコンビも面白いものです。(「ケータイ刑事」ではIQ180の銭形はこんなにも呆けることは出来ませんからね...)

ただ、ラストでユリが「人助けになったのかなぁ?」と言ってましたが、権藤の悪徳代議士ぶりの描写が少なかったので、もう少しその辺りを描いていたら良かったように思います。尚、結果的に悪者の逮捕に協力した形になりましたが、12話の方が上手くまとめていた物語です。

次回の物語は「幽霊の正体を暴け」ということで、「謎解き」の要素がある物語です。「謎は解けたよ、ワトソンくん」とはいかないものの、展開は「ケータイ刑事」のような所があります。そして、下良が壊れてくれて、弱点を披露することにもなります。

みのる超能力教室。みのるが「わしじゃ」と言って登場し「今回はサイコメトリーという能力が出てきたな」ということで、その補足説明でもしてくれるのかと思ったら、そうではなく、「わしも最近なぁ、物忘れが酷なってなぁ、この能力は重宝しとるよ」と便利だと言うことを(一応)語ってくれる。で「あれを忘れていたんだ」と言ってぼやき始めると「忘れが酷い」というボヤキで締めました。

 

 

 
戦慄の超サイコ現象

戦慄の超サイコ現象

  • 作者: マッシモ イナルディ
  • 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
  • 発売日: 1998/04
  • メディア: 文庫

 テレポーテーション 瞬間移動の夢

テレポーテーション 瞬間移動の夢

  • 作者: D・ダーリング
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2006/08/24
  • メディア: 単行本

 

サイコメトラーEIJIブレイクコレクションマニア図鑑

サイコメトラーEIJIブレイクコレクションマニア図鑑

  • 作者: 朝基 まさし
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1998/07
  • メディア: コミック

超知覚サイコメトラー―難事件を解決した実在の超感覚探偵たち

超知覚サイコメトラー―難事件を解決した実在の超感覚探偵たち

  • 作者: 並木 伸一郎
  • 出版社/メーカー: 二見書房
  • 発売日: 2000/02
  • メディア: 文庫

↓禁煙するにはこちらの方が「テレパシガー」よりもましでしょう。

禁煙セラピー―読むだけで絶対やめられる

禁煙セラピー―読むだけで絶対やめられる

  • 作者: アレン カー
  • 出版社/メーカー: ロングセラーズ
  • 発売日: 1996/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

女性のための禁煙セラピー―読むだけで絶対やめられる

女性のための禁煙セラピー―読むだけで絶対やめられる

  • 作者: アレン カー
  • 出版社/メーカー: ロングセラーズ
  • 発売日: 2003/03
  • メディア: 新書
禁煙セラピー イラスト版

禁煙セラピー イラスト版

  • 作者: アレン・カー
  • 出版社/メーカー: ロングセラーズ
  • 発売日: 2007/03
  • メディア: 新書
笑って禁煙できる本

笑って禁煙できる本

  • 作者: 禁煙研究家ワイネフ
  • 出版社/メーカー: 白夜書房
  • 発売日: 2007/04/06
  • メディア: 新書
喫煙の心理学―最新の認知行動療法で無理なくやめられる

喫煙の心理学―最新の認知行動療法で無理なくやめられる

  • 作者: クリスティーナ・イヴィングス
  • 出版社/メーカー: 産調出版
  • 発売日: 2007/05
  • メディア: 単行本
CD版リセット禁煙のすすめ—依存を解く魔法のCD

CD版リセット禁煙のすすめ—依存を解く魔法のCD

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 東京六法出版
  • 発売日: 2006/06
  • メディア: -
完全禁煙マニュアル

完全禁煙マニュアル

  • 作者: 高橋 裕子, 三浦 秀史
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2004/02/24
  • メディア: 単行本
離煙パイプ

離煙パイプ

  • 出版社/メーカー: マジカル
  • メディア: ヘルス&ビューティー
禁煙ビタプラス飴GT100 20粒ハイパワー

禁煙ビタプラス飴GT100 20粒ハイパワー

  • 出版社/メーカー: 日光實業
  • メディア: ヘルス&ビューティー
NosmoQ 禁煙草 レギュラー

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  • 出版社/メーカー: スリージーケア
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ヤメルンダー 嫌煙ガム

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  • 出版社/メーカー:
  • メディア: ヘルス&ビューティー
↓こういうものも勉強しましょう
汚職・贈収賄―その捜査の実態

汚職・贈収賄―その捜査の実態

  • 作者: 河上 和雄
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2003/09
  • メディア: 新書
江戸の賄賂

江戸の賄賂

  • 作者: 童門 冬二
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1998/08
  • メディア: 文庫
日本の地下経済―脱税・賄賂・売春・麻薬

日本の地下経済―脱税・賄賂・売春・麻薬

  • 作者: 門倉 貴史
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2002/01
  • メディア: 単行本

江戸時代の賄賂秘史

  • 作者: 中瀬 勝太郎
  • 出版社/メーカー: 築地書館
  • 発売日: 1989/12
  • メディア: -

贈収賄の構造

  • 作者: W.ミカエル・リースマン
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1983/01
  • メディア: -
↓江戸前寿司
すし職人が教える江戸前寿司―寿司ダネの捌き方から握り方まで本格江戸前極上の33品

すし職人が教える江戸前寿司―寿司ダネの捌き方から握り方まで本格江戸前極上の33品

  • 作者: 金内 秀夫, 成美堂出版編集部
  • 出版社/メーカー: 成美堂出版
  • 発売日: 2005/09
  • メディア: 大型本
最高の江戸前寿司を召し上がれ

最高の江戸前寿司を召し上がれ

  • 作者: 東京ガス(株)都市生活研究所
  • 出版社/メーカー: 生活情報センター
  • 発売日: 2004/06
  • メディア: 単行本
国際理解にやくだつ NHK地球たべもの大百科〈14〉日本 江戸前寿司

国際理解にやくだつ NHK地球たべもの大百科〈14〉日本 江戸前寿司

  • 作者: 谷川 彰英
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2001/04
  • メディア: 大型本
 
↓こういう音楽も悪くないですよ
マンボ・ムーチョ・マンボ ~ コンプリート・コロムビア・マスターズ

マンボ・ムーチョ・マンボ ~ コンプリート・コロムビア・マスターズ

  • アーティスト: マチート&ヒズ・アフロ・キューバン・オーケストラ
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2005/07/20
  • メディア: CD
ベスト・オブ・マンボ

ベスト・オブ・マンボ

  • アーティスト: オムニバス, ペレス・プラード楽団, ティト・プエンテ, ティト・ロドリゲス, ホセ・クルベーロ
  • 出版社/メーカー: BMG JAPAN
  • 発売日: 2002/10/23
  • メディア: CD
マンボ・カフェ

マンボ・カフェ

  • アーティスト: オムニバス, モンゴ・サンタマリア, ザビア・クガート, マチート&ヒズ・アフロ・キューバン・オーケストラ, エクトル・リベラ, パーシー・フェイス・オーケストラ
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2005/12/21
  • メディア: CD

マンボ天国

  • アーティスト: 東京パノラマ マンボ ボーイズ
  • 出版社/メーカー: テイチクエンタテインメント
  • 発売日: 1995/11/22
  • メディア: CD

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AMY HOLLAND『ON YOUR EVERY WORD』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1983年に発表された彼女の2nd.アルバムである。とても聴きやすいPOPなアルバムであり、当時の時代にマッチしているサウンドであり、ボーカルの方もたっぷりと聴かせてくれている。一応、AORとされているが、そのは夫君(マイケル・マクドナルド)の力が大きいからなんでしょうかねぇ。このアルバムのプロデュースもマイケルですし...(AORと言うことが出来る曲も確かにあるが、ボーカリストとしてたっぷりと聴かせてくれています。)

収録曲は以下の全9曲である。『Anytime You Want Me』『I Hang On Your Every Word』『I'll Never Give Up』『Shake Me, Wake Me (When It's Over)』『Hurts A Little Bit』『You & I』『So Sentimental』『I Still Run To You』『Rollin' By』。

この中からの筆者のお薦め曲は、ポップで明るく軽快なサウンドを聴かせてくれる『Anytime You Want Me』『Shake Me, Wake Me (When It's Over)』『So Sentimental』と、じっくりと聴かせてくれる『I'll Never Give Up』『You & I』。特に『I'll Never Give Up』は雰囲気も良くて、聴き入ってしまいます。

本アルバムには、マイケルの力もあるのか、ウエスト・コーストを代表するようなミュージシャンたちが集まっている。それだけに、プレイの方は安心して聴くことが出来る。そこにエイミーの安定した歌唱力があるのだから、当然大きなものを期待してしまう。が、それに十分応えていて、大人の鑑賞に堪えるものに仕上げている。この辺りは、全体的にクオリティの高い「黄金の1983年」に製作されたアルバムである。

本アルバムを発表した後、彼女は現在までソロ・アルバムを発表していない。形の上では引退したと同じ状態であるが、時にはマイケルと共にステージに上がったという話を耳にする。マイケルの力でニュー・アルバムを、ということはできないのでしょうかねぇ。(が、ブランクがありすぎるだけに、聴きたいという気持ちと、聴きたくないという気持ちが入り乱れますが...)

 

On Your Every Word

On Your Every Word

  • アーティスト: Amy Holland
  • 出版社/メーカー: EMI
  • 発売日: 2005/05/24
  • メディア: CD


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