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「UNA STAGIONE ALL'INFERNO」 [映画(洋画)]

表題の作品は1971年のイタリアとフランスの合作映画「ランボー/地獄の季節」である。で、「ランボー」と言えばS.スターローンのアクション作品という印象があるが、そうではなく、フランスの詩人・ジャン・アルチュール・ランボー(JEAN ARTHUR RIMBAUD:1854~1891、代表作は「酔いどれ船」「地獄の季節」「イリュミナシオン」など)のことである。20世紀の文学に多大な影響を与えたことは誰でもご存知の通りである。本作は、そんな天才詩人・ランボーの波乱に満ちた人生を描いた伝記映画である。37歳でこの世を去ったランボーであるが、なかなかどうして、凄い人生を送っています。

映画データを記しておくと、時間は117分、監督はネロ・リージ、脚本はネロ・リージとラファエレ・カプリアの2人、撮影はアルド・スカヴァルダ、音楽はモーリス・ジャールである。そして出演は、テレンス・スタンプ、ジャン・クロード・ブリアリ、フロリンダ・ボルカン、たちである。

1871年、ランボーはヴェルレーヌと一緒に暮らすためにパリに出てヴェルレーヌの家に行く。これによってヴェルレーヌの家庭は崩壊、ランボーと二人だけの生活が始まるが、なかなか上手くいかず... やがて、詩を捨てたランボーは、武器商人となってアフリカに渡ったが...

ランボーを演じたのは名優・テレンス・スタンプで、魅力的に演じていて、これが素晴らしい。20世紀の文学に大きな影響を与えたランボーであるだけに、彼の波乱に満ちた人生を知るというのは、20世紀文学を知る上でも追いに役立つことである。ということで、そう言う向学心がある方は、しっかりと抑えておきたい作品である。また、伝記映画であるので、物語としたら派手な部分は無いが、人間ドラマとしてじっくりと見応えのある作品でもある。そして、ランボーの詩集に触れてみることをお薦めする。

 

ランボー 地獄の季節〈無修正版〉

ランボー 地獄の季節〈無修正版〉

  • 出版社/メーカー: レントラックジャパン
  • 発売日: 2004/07/16
  • メディア: DVD

ランボー 地獄の季節 完全版

  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2002/01/25
  • メディア: DVD
↓ランボーの詩集はこちら
ランボー全詩集

ランボー全詩集

  • 作者: アルチュール ランボー
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1996/03
  • メディア: 文庫
ランボオ詩集

ランボオ詩集

  • 作者: 小林 秀雄
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2002/11
  • メディア: 単行本
ランボー全集

ランボー全集

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 青土社
  • 発売日: 2006/08
  • メディア: 単行本
ランボー詩集

ランボー詩集

  • 作者: ランボー
  • 出版社/メーカー: 思潮社
  • 発売日: 1998/12
  • メディア: 単行本
地獄の季節

地獄の季節

  • 作者: ランボオ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1970/09
  • メディア: 文庫
イリュミナシオン―ランボオ詩集

イリュミナシオン―ランボオ詩集

  • 作者: アルチュール ランボオ
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1999/01
  • メディア: 文庫

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恋日・ニュータイプ・3話[改訂版] [ドラマ]

MBSでの「恋する日曜日 ニュータイプ」も今回が第3話となったが、この作品が転換点を迎えたのは第4話である。ということなので、今回も「[改訂版]」を仕上げます。第3話は「幽霊の正体を暴け」という物語である。この物語は「謎は解けたよ、ワトソンくん」とはいかないものの、「謎解き」の要素がある物語であり、展開は「ケータイ刑事」化がかなり進んだ物語となりました。(この次の4話のラストで大転換されるまでは「ケータイ刑事」化が進行しました。)また、今回は下良さんが壊れてくれて、弱点を披露することにもなります。(この辺りも「ケータイ刑事」の銭形と相棒刑事のコンビの部分的に置き換えの様でした。)それでは、(今更ながらの)ネタバレありと長文の本編に行きます。(BS-iの本放送時に記したものは、ここをクリックすればご覧頂けます。)

ユリと下良の物語なので、スタートはナレーションで始まる。「多々野ユリ、16歳、超能力者。だが、彼女は自分の能力にまだ気がついていない。下良隆三、ハイパーサイエンス研究所所長。彼は自分に超能力がないことを隠している胡散臭い男である。これは、そんな二人が究極の超能力者・みのるの持つ莫大な財産を譲り受けようと悪戦苦闘する、おかしくもほろ苦い、ハイパーサイエンス・ドラマである。」続いて、奈央ちゃんの歌う主題歌「片翼の神」が流れ、それから本編になります。(ナレーションが30秒、主題歌が2分ということで、ドラマ本編は23分と言うことになります。)

下良ハイパーサイエンス研究所。ユリが赤いハンカチーフで髪を束ね、赤いエプロンをして大掃除に取り組んでいる。古びたジッポ・ライターを見つけたユリは下良に尋ねようとするが「私は今、自分の能力を高めるための瞑想に入っている。邪魔をしないでくれ」と言って、室内にある瞑想装置(ピラミッド・パワーのつもりでしょうか。4本の柱で組まれた四角錐から吊されたブランコに乗っている。→相変わらず胡散臭い装置です。)ユリは「これはいるんですか?」とライターを見せて尋ねるが、「見覚え無いな。誰のだ?」という返事。すると「じゃあ捨てちゃいますよ」とユリ。が、「待ちたまえ」と言って下良は瞑想装置から降りると「せっかくだから、持ち主のことを調べてみよう」と言って、(前回やった)残留思念をサイコメトリーで読み取ろうと言いだした。「こないだやったやつですね」とユリは覚えていて、期待してライターを下良に渡す。で、下良は受け取ると咳払いをしてから「んん~~っ」と残留思念を読み取ろうとする。で、「持ち主はだ。彼は頭脳明晰人類のために役立つ研究をしているらしい。彼の元で働いているアシスタントはいつも彼のことを尊敬の眼差しで見ているようだ」と言うと「そんなことまで分かるの?」とユリ。更に下良は「希代の超能力者ハイパーサイエンス・プロデューサーまで務めている...」と続けた。で、ようやくユリは気づいた様で「それって、要するに下良さんじゃないですか」とユリ。で「よく分かったな」と言って笑う下良は、そのライターについて語る。それは父親から貰ったものだったが「何もかも、もうすっかり忘れてしまった」と笑って言う。これに「そんな大事なものを忘れるなんて酷い」とユリ。そういうやりとりをしていると、デスクの上にある携帯が「わしじゃ、わしじゃ」。これに「スタンプおじさんだ」と言って駆け寄るユリは携帯に出る。

いつものように「わしじゃ。今回のミッションを送るから、しかとお聞き。終わり」といつもの通りだった。下良は「相変わらず味も素っ気もないなぁ」とぼやくが、ユリはテレパシーを聴こうと集中する。で、「来た来た」とユリは言うと「聞こえましたよね」と下良に尋ねる。「当たり前じゃないか」と下良が言うと「じゃあ行きましょう」とユリは出掛ける準備を始めるが、「いやいやいやいや、やはり確認をしておこう」とユリにミッションの内容を尋ねる下良。これに「またですか?」と言うも、「卍町に困っている男の人がいるそうです」とミッションを口にする。すると下良は「ようし、早速出動だ」と言い、上着を手にして直ぐに出て行った。これにユリは「下良さん、早すぎですよ」と言ってました。(頬被りとエプロンを外すのに時間がかかったユリでした。更に髪型を気にしていました。)

卍町のある民家、三上亮介(みかみ・りょうすけ)という男が携帯で連絡を受けたが、その答えに失望した様子で電話を切る。そこに「三上亮介さん?」とユリが尋ねる。「そうですが」と答える三上に「何か、お困りなことがあるようですね」と下良。そしていつもの調子で「我々がお力になれると思いますが...」と言う。「あなた方は?」と三上が尋ねると、下良は名刺を渡そうとして内ポケットから名刺を出そうとするが、それを地面に落としてしまう。で、その間にユリが「アシスタントのユリです」と言って名刺を三上に渡す。(ユリも自分の名刺を持っていましたが、3週目になると名刺も完成していても不思議ではありません...)続いて地面から名刺を拾った下良が「下良です」と言って名刺を渡す。で、三上は(お約束の)「ユリ・ゲラー?」に「いいえ、ただのユリです」と返すユリ。(下良は何も言いませんでした。)

三上は2人を家に上げ、話をする。2ヶ月前に三上の父親・三上浩司(みかみ・こうじ)という芸術家(鉄や真鍮で造形するアーティストで、駅前などにオブジェが飾られているということを下良は知っていました。)が亡くなり、亮介は相続税や何やらでお金に困っていて、この家を売りに出していたが、買い手がつかず困っていたのだった。で、亮介は「実はこの家、出るんです」と言って幽霊が出ると告げる。最初は信じられなかった、と言うが、実際に何度も見たし、時々変な音も聞こえてくるということだった。が、ユリは「本当に幽霊なんているのかなぁ?」と幽霊を信じていなかった。しかし下良は「いる、超能力があるんだから、幽霊がいてもおかしくない」と幽霊の存在を信じていた。(これに「凄い理屈」とユリのツッコミ)で、「これこそ、我々ハイパーサイエンス研究所の出番だよ」と、待ってましたとばかりの下良は、「その幽霊とやらは何処に?」と問う。すると腕時計を見た三上が「そろそろ時間です」ということで3人は庭に出た。

庭には三上浩司が作ったオブジェが多数あり、それで戯れているユリ。(普通の女子高生らしいところです。)で、下良と亮介が話をしている内に時刻は午後2時になった。亮介はいつもこの時間に出ると言うことを口にするが、ユリは「幽霊って夜出るんじゃないの?」と言う。これに「そうとは限らないよ。真昼の目撃例だってたくさんあるんだから」と下良。そんな中、亮介は自宅の2階の部屋を向き「見て下さい」と言う。で、ユリと下良も2階の部屋の窓に視線を移した。するとそこに女性の幽霊の姿があった。下良は直ぐに目をそらし、「あの人は?」と尋ねる。亮介は「三上幸枝(みかみ・ゆきえ)、私の母です」と答える。するとユリは家の方に数歩進んで「おじゃましてます」と頭を下げ、下良も頭を下げて挨拶をした。が、亮介が「母は3年前に亡くなりました」と語った。「そうですか」と言葉を返したユリだったが、直ぐに気がついて「はいっ?」で、再び2階の窓を見上げるが、その時には幽霊の姿はなかった。

2階にやってきたユリたちは幽霊が出た部屋を調べ始めようとする。まずは外から部屋の中を覗いて「誰もいないみたい」とユリ。これを受けて「じゃあ、入って」と下良。が、ユリは「こういう場合、男の下良さんが先に入るもんでしょう」と言うが「私は所長、君はただのアシスタントだろう」と下良。すると「本当は怖いんでしょう。幽霊を信じているくせに...」と反撃するユリ。すかさず「何を言うか。信じているからこそ怖い」と答える下良だった。で、怪訝そうな表情を見せるユリは先に部屋に入り、下良がこれに続き、亮介が最後に入った。で、部屋の様子を調べ始めるユリと下良に「いつもこうです。窓に母の姿が見えても部屋に来ると全く気配がない」と説明する亮介。また、出ない日もあるが、出るのはやはりこの時間(午後2時)だと言う。また、この部屋は母・幸枝の寝室で、自宅療養に使っていた部屋であり、幸枝はこの部屋で亡くなったのだった。で、亮介は父のことを嫌っていると言い、母の幽霊が現れた原因を調べて欲しいと頼むのだった。

で、引き受けた下良だったが、どうしたらいいのか分からなかった。ユリは「幽霊を退治するのは陰陽師とかゴーストバスターズの仕事じゃない」と口にして、どうするのかを下良に尋ねた。下良は「何でもかんでも退治すればいいってもんじゃない」と言って。幽霊の出現には必ず理由があるので、まずはその理由を探ることだと言う。が「どうやって?」と尋ねるユリ。「そこで残留思念だよ」と言う下良は、この部屋には亡くなった母親の思いが残されているので、それをサイコメトリーすると言う。で、ユリはその様子を見ようと思って、正座して下良を見ることにした。下良は指を鳴らしてからサイコメトリーを始める。「残された思いよ、見えろ、見えろ~」と言って、部屋にあった椅子から残留思念を読み取ろうとする。これにユリは「何か見えますか?」と尋ねた。すると「君も触ってみたまえ。後で説明する手間が省ける」と言って下良はユリを呼び寄せた。(下良は既にユリに超能力があることに感づいていて、それを利用しています。)で、その言葉に従ってユリは立ち上がって下良の横にやってくると、椅子を両手で触った。その瞬間、下良とユリは残留思念を読み取った。

幸枝は2階の部屋から庭を見ていて、庭では浩司が水を撒きながら庭の手入れをしていた。また、幸枝の姿を目にすると手を振り、それを見た幸枝も手を振り返していた。幸枝は病気で外に出ることがなかったため、この部屋から庭を見ることを日課としていて、それを楽しみにしていたのだった。すると下良は「これで分かった」と言って浩司を呼んで説明を始めることにした。

下良は、幸枝の思いがこの椅子に一番強く残ったということで、この椅子を処分すれば幽霊は現れなくなると言うが、その瞬間、部屋にラップ音がした。更に椅子が独りでに揺れ始めると、ガタガタと音を立てるようになり、椅子に掛けられていた杖が飛びねて部屋にあった幸枝の写真立てのガラスが割れた。そして「こ、これは、ポ、ポ、ポルターガイスト現象...」と言って下良は怯え出した。しかしユリは全く怖がることなく「この椅子を動かすなって幽霊が怒っているんじゃないですか」と告げるのだった。

鞄を抱えて庭に出た下良、それを追いかけるユリ。「諦めるんですか?」とユリが言うも「とても我々の手には負えないよ」と言って退散しようとする下良。ユリは「ハイパー・サイエンス研究所の出番だと言ったじゃないですか」と引き下がらないが、「これは陰陽師かゴーストバスターズの仕事だよ」と完全に放棄しようとする下良。(先に相手が口にした台詞を言い合っていますね...)すると「スタンプは?どうするんですか」とユリ。溜息をついた下良は「分かった。とりあえず一旦帰って作戦の練り直しだ」と言い、三上邸を後にしたのだった。(ここでAパート終了。経過時間は約15分でした。よってBパートは約10分半になります。)

下良ハイパーサイエンス研究所。ユリが瞑想装置に座っていて、下良は歩きながら考えていて、デスクの席に座る。いつから出るのか、浩司は知っていたのか、何で午後2時なのか、と色々と考えている二人。が、ユリは「私が気になるのは三上さんの態度です」と言って、自分なら幽霊でもお母さんに会えたら嬉しいのに、三上は怒っていたのが変だと口にする。(そう言えば、ユリの母は亡くなっていました。)そして「明日もあの家に行ってみましょう」と言うが「明日は田舎の両親が危篤で...」と言って嫌がる下良。ユリが怒ると結局「分かりましたよ」と下良。

翌日、再び三上邸にやってきたユリと下良。改めて三上に、母親の幽霊が出る理由に心当たりはないかと尋ねるユリ。これに「母はこの家を愛していましたからね。ここを売り飛ばして借金の清算をしようとしている私が許せないのでしょう」と語る。下良が「もう少し詳しく話していただけませんか」と尋ね。三上はそれに答える。で、三上は父と大喧嘩をして10年以上前に家を出た。それから自分で会社を立ち上げたが、数年前から不景気で借金がかさんでしまった。が、母の葬儀以来、父とは会っておらず、借金のことは話していなかった。また、父は自分を恨んでいて、母は幽霊になってまでこの家を売らせたくないのだと思っていた。で、改めて幽霊を何とかしてくれ、と頼む。で、例の部屋で幽霊が出るのを待つことにした。

部屋には注連縄が張られ、下良の開発した怪しげなグッズが置かれているが下良は震えている。で「そんなに怖いなら、無理しなくて良いですよ」と言うユリ。が、「何を言うか、万が一の時の準備は万全なんだよ」と強がりを言うと、グッズの説明をする。「幽霊を外に追い出す」(「鬼じゃないんだから」とユリのツッコミ)、「幽霊撃退スプレー・ニンニクエキス配合入り」(「ドラキュラじゃないんだから」とユリのツッコミ)、「幽霊をノックアウトするグローブ」(「成仏って(ボクシンググローブに)書いただけじゃん」とユリのツッコミ)ということで、やっぱり怪しいグッズでした。そうしていると、下良の様子がおかしくなった。窓際に母の幽霊の姿を目にしたのだった。が、直ぐにその姿は消えた。下良はグローブでスプレーを噴射するが「待って下さい、これって...」とユリが止めると立ち上がり、窓際に移動する。「無茶するな」と下良も後を追う。で、窓辺で再び幽霊の姿を目にしたユリ。が、風がカーテンを踊らせたことで気づいたユリは、カーテンを開け、庭を見る。すると庭からは一筋の光が部屋に向かって差し込んでいた。(「そうか、そういうことか」「謎は解けたよ、ワトソンくん」という台詞はありません...)

庭に出て光った辺りを調べてる下良。そこから何かを取り出すと「これが幽霊の正体だ」と言って三上に渡す。「母の写真ですね」と言う三上。下良が渡したのは母が映ったスライド写真だった。で、これは「光の反射を利用したトリックですよ」と下良は幽霊の正体の説明を始める。まずは庭の端にあるオブジェが太陽の光を反射し、真ん中にある丸いオブジェに光が向い、凹面鏡の役割をしている丸いオブジェが光を一点に集め、その光が庭園灯を照らす。庭園灯には投写用レンズが仕組まれていて、カーテンがスクリーン代わりになってスライドを映し出していたのだった。ということで、太陽の高さによって投写の時間が変わり、今の季節ならば午後2時頃の数分間、幽霊が出ない日は曇りの日だったと結論を出した。(ユリではなくて下良が語ってくれました。)三上はこの家を売らせないため父の仕業だと考えるが、下良は「そうじゃありませんよ。これはあなたの父さんが残した思いなんです」と言う。病気で外出できない幸枝は窓から庭を見ることが唯一の楽しみだった。父・浩司は庭の手入れに精を出したが、3年前に幸枝が亡くなり、窓から見下ろす幸枝の姿を見ることが出来なくなり、心にポッカリと穴が開いた感じになり、庭の手入れをする時間に窓に幸枝の姿が映るような仕掛けを作ったのだった。で、父が死んで仕掛けだけが残ったのだった。

幸枝のスライドを三上に手渡すユリだったが、渡そうとして三上がスライドに触れた瞬間、ユリはサイコメトリーの能力を発揮して、浩司が幸枝の写真立ての中に何かを隠している姿と「亮介」名義の預金通帳と印鑑とを目にする。(これは三上にも見えたということで、)「何ですか、今のは?」と問う三上。ユリは「もしかしたら...」と言って部屋に走って行った。

幸枝の写真が入った写真立てには、亮介に宛てた父・浩司からの手紙が隠されていた。その手紙は、浩司が亮介とゆっくりと話す機会がなかったために残したものだった。また、預金通帳には3000万円が亮介の名義として貯金されていた。で、このことに気づかなかった亮介に知らせるために母の幽霊が現れたのだとユリ。で、ラップ音とポルターガイスト現象は本物だったと認識した下良。亮介は、お互い意地を張らずにもっと話をするべきだったと後悔し、このお金があれば借金は何とかなるので、マンションを引き払ってこの家に住み、両親の思い出も大切にしていこうと決心をした。で、ユリと下良に深々と頭を下げてお礼を言う亮介。そうすると、幸枝の写真が入った写真立てのガラスの割れが消えたのだった。

三上邸を後にして庭に出たユリと下良。それを見送るように、2階の窓には浩司と幸枝が一緒にいた。(二人はこれには気づかなかった。)そうしていると「わしじゃ、わしじゃ」と、みのるの着ボイスが携帯から発せられた。内ポケットから携帯を取り出した下良はユリに渡し、ユリが電話に出ると「わしじゃ、それもまた人生。ポン!終わり」と、いつもの通りのみのる言葉があり、スタンプカードには3つ目のスタンプが押されました。で、マラカスを手にした下良とユリ(二人とも何処にマラカスを持ち歩いていたということですね)は「ユリちゃん」「下良ちゃん」から「いただき、マンボ!」(今回は外(三上邸の庭)での「いただき、マンボ!」でした)と言った所で画面には「Mission complete」。

今回の物語は、「幽霊」と言っても、ホラー系の物ではなく、ほろ苦さのあるハートフルな物語でした。家族の絆を上手く描いていました。ということで、この辺りから本作のタイトルに「恋する日曜日」という文字があっても悪くないと思えるようになった筆者でした。が、謎解きの部分は「ケータイ刑事」のようでしたが、ユリが語るのではなく下良が語ると言うことで差別化は出来ていました。

次回の物語は「スプーンを曲げろ」という物語である。「スプーン曲げ」と言うと「超能力」という言葉から最も連想されることであり、OP主題歌でもみのるが曲がったスプーンを使ってカレーライスを食べている所がありますが、それほど重要な物です。「超能力」と「曲がったスプーン」はやはり切り離せません。)また、舞台は匙曲温泉(さじまがりおんせん)ということになり、今までの物語とは一味違ったものになる予感がしますが、その通りで、エンディングにどんでん返しが待っている物語でもあります。で、ゲストは「ケータイ刑事」では常連さんの一人の半海一晃さんです。

みのる超能力教室。いつものように「わしじゃ」と言ってみのるが登場すると椅子に深々と座っている。右手に携帯電話(F902iSで、ゴールドフロスト)を手にしていて、それを見せるようにして語り始める。「例えば、この携帯電話一つとっても、持ち主の思い、つまり残留思念が込められている。時には目を閉じて残された思いに耳を傾けるのもいいかも...」と言っているとその携帯から「わしじゃ、わしじゃ」と着ボイスが流れてきて、それに驚いて「びっくりした...」

 

 ↓ポルターガイストに関して

恐怖のポルターガイスト

恐怖のポルターガイスト

  • 作者: ウィリアム・G. ロール
  • 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
  • 発売日: 1998/02
  • メディア: 文庫

ポルターガイスト

ポルターガイスト

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2007/05/11
  • メディア: DVD

ポルターガイスト (1982年)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1982/06
  • メディア: -

幽霊とポルターガイスト (1976年)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 1976/12
  • メディア: -

雑学 心霊現象の不思議な世界―霊魂・死後の世界・幽体離脱…の謎を解く

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日東書院
  • 発売日: 1991/02
  • メディア: 単行本

超常現象の科学―霊魂からブラックホールまで (1977年)

  • 作者: 都筑 卓司
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1977/10
  • メディア: -
↓「スライド」ということで

カラー・モノクロスライド作成の実際 (1970年)

  • 作者: 久保 走一, 荒井 宏子
  • 出版社/メーカー: 写真工業出版社
  • 発売日: 1970
  • メディア: -

スライド作成技術

  • 作者: 久保 走一, 荒井 宏子
  • 出版社/メーカー: 写真工業出版社
  • 発売日: 2000/01
  • メディア: -

スライドの作り方―写真撮影から映写まで (1965年)

  • 作者: 鈴木 義行
  • 出版社/メーカー: 医歯薬出版
  • 発売日: 1965
  • メディア: -

写真スライドの作り方―新編 (1955年)

  • 作者: 鹿野 寧
  • 出版社/メーカー: アミコ出版社
  • 発売日: 1955
  • メディア: -
↓「陰陽師」「ゴーストバスターズ」
陰陽師

陰陽師

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • 発売日: 2002/05/21
  • メディア: DVD
陰陽師 2

陰陽師 2

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • 発売日: 2004/04/28
  • メディア: DVD
陰陽師 安倍晴明

陰陽師 安倍晴明

  • 出版社/メーカー: エスピーオー
  • 発売日: 2001/10/26
  • メディア: DVD
陰陽師 夜光杯ノ巻

陰陽師 夜光杯ノ巻

  • 作者: 夢枕 獏
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2007/06
  • メディア: 単行本
陰陽師 瀧夜叉姫 (上)

陰陽師 瀧夜叉姫 (上)

  • 作者: 夢枕 獏
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2005/09/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
ゴーストバスターズ 1&2 ツインパック (初回限定生産)

ゴーストバスターズ 1&2 ツインパック (初回限定生産)

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2006/04/26
  • メディア: DVD
ゴーストバスターズ

ゴーストバスターズ

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2007/08/29
  • メディア: DVD
ゴーストバスターズ2

ゴーストバスターズ2

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2007/08/29
  • メディア: DVD
ゴーストバスターズ―冒険小説

ゴーストバスターズ―冒険小説

  • 作者: 高橋 源一郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1997/06
  • メディア: 単行本
ゴーストバスターズ―冒険小説

ゴーストバスターズ―冒険小説

  • 作者: 高橋 源一郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2000/11
  • メディア: 文庫
 

ゴーストバスターズ―映画小説

  • 作者: 井口 民樹
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1984/11
  • メディア: 文庫
↓「オブジェ」ということで
聖別の芸術―わが道を行く造形作家たち

聖別の芸術―わが道を行く造形作家たち

  • 作者: 柴辻 政彦, 米沢 有恒
  • 出版社/メーカー: 淡交社
  • 発売日: 2000/10
  • メディア: 単行本
冒険する造形作家たち―先端的な芸術の実験

冒険する造形作家たち―先端的な芸術の実験

  • 作者: 柴辻 政彦, 米沢 有恒
  • 出版社/メーカー: 淡交社
  • 発売日: 1999/02
  • メディア: 単行本

オブジェ―手で考える造形

  • 作者: 三田村 しゅん右
  • 出版社/メーカー: 北隆館
  • 発売日: 1976/01
  • メディア: -
 
↓本作ではやっぱりこの人を忘れられません。

超能力者 ユリ・ゲラー(字幕)

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • 発売日: 1996/08/02
  • メディア: ビデオ
マインドメディスン―奇跡を呼ぶ心の薬

マインドメディスン―奇跡を呼ぶ心の薬

  • 作者: ユリ ゲラー
  • 出版社/メーカー: リック
  • 発売日: 2000/04
  • メディア: 大型本

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美絵素四姉妹 HOTな一日(その7・NHK-BS2) [ドラマ]

7/11の23:46~23:50にNHKのBS-2で4分バージョンが流れたが、そこで気づいた事が1つあるので、またまた記してしまいます。

7/1からBSデジタルを中心に、NHKはアナログBSや地上波(総合)でもON AIRしているので、11日目に突入したことになるが、今までは24分バージョン4分バージョンは、そこで紹介される番組も同じであった。が、ここで見た4分バージョンは、今までの4分バージョンと一部が異なっていた。

どこが異なっていたかと言うと、紹介される番組である。(美絵素四姉妹のドラマ部分(ホットセイ、ホットトギス、おかめとホットこ の出てくるもの)は同じでした。)

で、「銭形海」が出てこなかったのをはじめ、いくつかが入れ替わっていました。(24分バージョンで出てこなかった新顔もありました。→「ヅラ刑事」とか「ベストヒットUSA」が出てきました。)

「7/7スタート」というテロップが変わるだろう、とは思っていましたが、まさか無くなっているなんて... ひょっとすると24分バージョンも紹介される番組も変わっているかも知れませんね。→筆者は、紹介される番組が変わるのであれば、ドラマ部分も今までにない新バージョンに変わるだろう、と予想していたのですが...

ということで、次に放送される24分バージョンの方もチェックしておかなければ...(やはり、キーワードを登録して、自動的に録画しておくものですね。→そのおかげで、今月に入ってからのHDDレコーダーの録画時間がやたらと多くなっていて...)

(追記)
7/12 01:30~ のBSフジの24分バージョンは、これまでの24分バージョンと完全に同じものでした。(「銭形海」もありました。)でも、こちらも一部が変わるような気がします...

 

 ↓これが放送されるという紹介が加わっていました。

ヅラ刑事

ヅラ刑事

  • 出版社/メーカー: バップ
  • 発売日: 2007/02/21
  • メディア: DVD

ベストヒットUSA welcome

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: テレビ朝日
  • 発売日: 1985/05
  • メディア: 大型本

ベストヒットUSA伝説~ローリングストーンズからマドンナまで

  • 作者: 小林 克也
  • 出版社/メーカー: 主婦と生活社
  • 発売日: 2005/03/31
  • メディア: 単行本


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BONNIE TYLER『IT'S A HEARTACHE』('06・UK) [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは2006年にイギリスでリリースされた2枚組のベスト盤である。タイトルに年と国名まで記しているのは、同じタイトルのベスト盤がそれ以前にも複数回リリースされているので、それらと区別するためである。(尚、相違点は、これまでにリリースされた同名のベスト盤は全て1枚ものであるが、本アルバムは2枚組だという所である。)また、レーベルの関係もあって、大ヒットを記録したあの曲やこの曲は収録されていないが、キャリアの浅い時期の初々しさのある曲を前面に出してまとめている所はうれしいところでもある。(何せ、『It's A Heartache』は目にする機会はそれなりにあるが、『Goodbye To The Island』になると、殆ど無く、今では隠れたアルバム(シングル)になっていますからね...)

収録曲は全32曲であり、それが16曲ずつ2枚のCDに収録されている。DISC 1の収録曲は以下の全16曲である。『Lost In France』『Piece Of My Heart』『More Than A Lover』『Living For The City』『If I Sing You A Love Song』『Heaven』『(You Make Me Feel Like) A Natural Woman』『Here I Am』『World Is Full Of Married Men』『If You Ever Need Me Again』『Eyes Of A Fool』『Bye Bye Now My Sweet Love』『Louisiana Rain』『My Guns Are Loaded』『I'm Just A Woman』『Sometimes When We Touch』。

続いて、DISC 2の収録曲は以下の全16曲である。『It's A Heartache』『Goodbye To The Island』『Whiter Shade Of Pale』『I Believe In Your Sweet Love』『We Danced On The Ceiling』『Let The Show Begin』『Love Tangle』『Got So Used To Loving You』『Hey Love (It's A Feelin')』『Love Of A Rolling Stone』『Closer You Get』『Words Can Change Your Life』『Sitting On The Edge Of The Ocean』『Wild Love』『Baby I Remember You』『World Starts Tonight』。

収録曲が30曲を越えるベスト盤となると、お薦め曲をピックアップするとかなりの数を選ぶことになるのは必至なので、ここでは止めておくが、『It's A Heartache』『Sitting On The Edge Of The Ocean』『Goodbye To The Island』という'70'sに放ったスマッシュ・ヒット曲をたっぷりと聴くことが出来る所が嬉しい所であり、「女ROD STEWART」と言われたハスキーな彼女のボーカルをたっぷりと堪能しましょう!

 

It's a Heartache

It's a Heartache

  • アーティスト: Bonnie Tyler
  • 出版社/メーカー: Pulse
  • 発売日: 2006/09/25
  • メディア: CD


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