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「警視庁から入電中」~銭形海・舞台 [ケータイ刑事]

6/14にちゃんの名前でテレメール(BS-iのメルマガ)で「銭形海」が舞台になるという事が配信されたが、本日、またも「警視庁から入電中」ということで、ちゃんの名前でテレメールが配信されました。(本来、テレメールは毎週土曜日の配信ですが、時々、号外という形で配信されます。)

今回のお知らせ内容は、舞台のお知らせということでした。で、7/21のゲストが水野晴郎閣下となっていたが、骨折で長期の安静が必要とニュースが流れていたので、どうなるのかと思っていたら、21日の昼が佐藤二朗さん、夜がパパイヤ鈴木さんということになったということです。(ジローさんの出演というのは少し前から流れていたので知っていましたが、パパイヤさんということになりました。)

「ケータイ刑事」でパパイヤさんとなると、「・1話」に登場しているということで、「ケー刑事」には繋がりがある人物である。また、「・1話」だけでなく、のダンスには関わっているので、悪くない人選です。

が、ちゃんとの繋がりで言えば、「恋する日曜日」の3rd.26話(最終回)で共演しているので、「お久しぶり」ということになりますね。

また、クイーン・宝積さんがその舞台稽古で、遅ればせながら誕生日のお祝いをして貰った、とブログに書かれていました。(宝積さんの誕生日は「七夕イヴ」の7/6です。)歴代銭形では、夏帆ポン以外の4人の銭形は撮影期間中に誕生日を迎えて、そのお祝いをして貰ったということですが、宝積さんもして貰えると言うことで、完全に宝積さんも「ケータイ刑事」の顔の一人ですね。(「Happy Birthday Queen Actress」とケーキに書いてあったということで、今後もクイーン・宝積さんの出演は約束されていますね。)→ちなみに、「・2話」までの時点(映画は除く)で、宝積さんの「ケータイ刑事」出演は12本ということで、ゲストとしても最多である。が、驚くのは「」が全13話なので、真希ちゃんは13本の出演であるが、宝積さんはそれにまもなく肩を並べることになる。(今度の舞台が9月に放送される事になっているので、そうなると宝積さんの出演本数は真希ちゃんを超えることになりますね。→これはこれで偉業となります。いずれ「ケータイ刑事 セレクション」という形で、宝積さん出演物語だけを集めたDVD BOXがリリースされたりして...)

尚、関西在住の筆者は、見に行きたいものの、やっぱり色々あって行くことは出来ません。(ということで、いずれちゃんに逮捕されることになってます...)舞台を見に行かれる方は、大いに楽しんできて下さい。また、そのレポートや感想を書き込んでいただければ幸いです。

PS.宝積さん、8/8~12には、別の舞台があるとのこと。(渋谷ギャラリールデコ。「疚しい理由」(やましいりゆう)という作品です。)出演の所、宝積さんの名前がトップにあるということは主演です。

PS2.宝積さんのブログはここをクリックして下さい

 

↓宝積さん出演物語が収録されている「ケータイ刑事」DVD

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX I

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX I

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2004/10/22
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX II

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX II

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/02/25
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX I

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX I

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/12/23
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX II

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX II

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/01/27
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 1

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/12/22
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 2

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 2

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2007/01/26
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 3

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2007/05/25
  • メディア: DVD

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「ゴルゴ13」 [映画(邦画)]

表題の作品は1973年の実写版の映画「ゴルゴ13」である。初めて「ゴルゴ13」が劇画以外のメディアに登場したことになったものである。しかも、原作者であるさいとう・たかをが映画化に際して「高倉健主演」「オール海外ロケ」という条件を出し、それを東映が飲む形で実現された。(さいとう・たかをが「ゴルゴ13」のモデルは高倉健、と語っているが、そのイメージを大事にしたかったということですね。)で、物語はイランを舞台にして、イランでロケを行った。これによって、現地俳優が多数出演しているが、声の方は日本の声優陣が当てて、完全な日本語作品となっている。(原作者のイメージ通りで、ハードボイルド・タッチで雰囲気も劇画から飛び出したという印象を受けて、なかなか良くできている。)

作品データを記しておくと、1973年の東映東京の作品で、時間は104分、原作はさいとう・たかを、監督は佐藤純彌、脚本はさいとう・たかをとK・元美津、撮影は飯村雅彦、美術は藤田博、音楽は木下忠司である。そして出演は、高倉健、プリ・バナイ、モセネ・ソーラビイ、ジャレ・サム、アレズゥ、ガダキチアン、ジャラル、キャリミー、アーラッシュ、たちである。

物語は、世界中に麻薬と武器を売りさばいているシンジケートのボス・ボアの暗殺を依頼されたゴルゴがイランに乗り込み、ボアを仕留めるまでを描いた物である。が、ボアの顔は誰も知らないということから始まり、シンジケートとゴルゴの行き詰まる死闘が展開される。

それにしても、麻薬商人、武器商人がターゲットというのは、'80's終盤以降の「007」シリーズをはじめ、'90's以降はたくさん制作されているが、それを'70'sの前半にやっているという所はそれなりに評価してもいいでしょう。(が、スナイパーであるゴルゴの存在についてまでは...)

舞台はイランであるが、'70'sの無国籍映画という雰囲気がよく出ていて、作品の雰囲気は良い。また、寡黙な健さんがゴルゴ13というのもなかなか良いイメージである。ただ、こういう作品がDVD化されていないのが残念な所である。'70'sという時代が持つ独特の雰囲気(特に「無国籍」というものは'70'sならではである)というのは、現在のハイテク兵器を駆使した世界では描くことの出来ないものであり、貴重である。(現在との時間のギャップによる妙な味がまた何とも言えない味わいを出してくれている。)もっと陽の目が当たっても良い作品ですけどねぇ...

 

↓ビデオです。

ゴルゴ13

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • 発売日: 2002/06/21
  • メディア: ビデオ

↓こういう音楽もなかなか良いですね。

ゴルゴ13~ジャズ・セレクション

ゴルゴ13~ジャズ・セレクション

  • アーティスト: オムニバス, マイルス・デイビス, ウェス・モンゴメリー, ウィントン・ケリー, ソニー・ロリンズ, ナット・アダレイ
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2002/11/21
  • メディア: CD

↓原作コミックスをいくつか

ゴルゴ13 104 (104)

ゴルゴ13 104 (104)

  • 作者: さいとう たかを
  • 出版社/メーカー: リイド社
  • 発売日: 2007/05/30
  • メディア: コミック

ゴルゴ13 144 (144)

ゴルゴ13 144 (144)

  • 作者: さいとう たかを
  • 出版社/メーカー: リイド社
  • 発売日: 2007/04/05
  • メディア: コミック

ゴルゴ13 80 (80)

ゴルゴ13 80 (80)

  • 作者: さいとう たかを
  • 出版社/メーカー: リイド社
  • 発売日: 2006/03/30
  • メディア: コミック

ゴルゴ13 140 (140)

ゴルゴ13 140 (140)

  • 作者: さいとう たかを
  • 出版社/メーカー: リイド社
  • 発売日: 2006/04/05
  • メディア: コミック


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「ゴルゴ13 九竜の首」 [映画(邦画)]

表題の作品は1977年の実写版の映画である。WOWOWがこの作品を放送してくれたと言うことで、これを取り上げることにした。原作はさいとう・たかをの人気劇画であり、ゴルゴ13は世界一の殺し屋と恐れられている最強のスナイパーということは説明の必要は無いだろう。1973年に高倉健の主演で「ゴルゴ13」は実写映画化されたが、今度はアクション・スターの千葉真一の主演で、香港を舞台に制作された。香港ロケを行い、迫力のあるアクションを見せてくれる。尚、声の方は、日本人俳優はそのままであるが、それ以外の俳優たちの部分は声優が声を当てている。(よって、全編日本語である。)これによって、全体的にも渋い声が集まり、原作の劇画の世界を実写の世界にうまく繋げることになった。

作品データを記しておくと、1977年の東映京都の作品で、時間は93分、原作はさいとう・たかを、監督は野田幸男、脚本は中島信昭と杉本功、撮影は赤塚滋、音楽は伊部晴美である。そして出演は、千葉真一、鶴田浩二、ジェリー伊藤、志穂美悦子、嘉倫、ジョアナ・トース、林偉哲、エレーナ・スン、李志中、陳耀林、黄樹棠、たちである。

物語は、アメリカの麻薬組織の依頼を受けたゴルゴが、その組織の香港支部長暗殺のために香港・九竜に潜入する。一方、香港から麻薬を一掃するべく命を賭ける香港警察の捜査官・スミニーは組織の内紛があることを知り、ここぞとばかりに捜査に力を入れ、ゴルゴに立ちはだかる。そんな中、麻薬のボス・周が殺された。周の愛人がゴルゴが犯人と通報したことで、スミニーはゴルゴの手配を行うが、ゴルゴは周の暗殺を行っていなかった。そこからスミニーはゴルゴの暗殺の邪魔をすることになるが...

千葉真一のゴルゴは劇画から飛び出した様で、これまでの彼の雰囲気とは少し違っているが、原作劇画の雰囲気を持っていて、なかなかいい感じである。

ただ、制作から30年という歳月が流れていると言うことで、香港の町の様子も随分と変わったのをはじめ、劇中に登場する車やその他の物が'70'sの物ということで、ちょっと時代を感じるが、こういう作品は何故か'70'sの雰囲気の方が似合っているように感じられる所が不思議である。(現在だったら、ハイテク装備をしていて、ゴルゴの雰囲気も変わってしまうでしょうし...)

それにしても、こういう面白い作品がDVD化されていないのが残念な所である。(WOWOWがよくぞ放送してくれた、というところである。)

尚、「ゴルゴ13」は1983年にアニメ化されていて、原作劇画の世界を上手く描いているが、実写版の方もしっかりとチェックしておきたい所である。

 

↓ビデオです。(DVD化されていません)

ゴルゴ13 九竜の首

  • 出版社/メーカー: 東映
  • 発売日: 2002/06/21
  • メディア: ビデオ

↓原作の劇画と関連出版物

ゴルゴ13世界情勢裏ナビ

ゴルゴ13世界情勢裏ナビ

  • 作者: さいとう・プロダクション, 小学館クリエイティブ
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2006/04/27
  • メディア: コミック

究極のビジネスマンゴルゴ13の仕事術―なぜ彼は失敗しないのか

究極のビジネスマンゴルゴ13の仕事術―なぜ彼は失敗しないのか

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2001/07
  • メディア: 単行本

ゴルゴ13の秘密 新装版

ゴルゴ13の秘密 新装版

  • 作者: 世界ゴルゴ調査会東京本部
  • 出版社/メーカー: データ・ハウス
  • 発売日: 2007/02
  • メディア: 単行本

ゴルゴ13 (Volume 1)

ゴルゴ13 (Volume 1)

  • 作者: さいとう たかを
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1988/06
  • メディア: 単行本
さいとう・たかをセレクションBEST 13 ofゴルゴ13―Author’s selection

さいとう・たかをセレクションBEST 13 ofゴルゴ13―Author’s selection

  • 作者: さいとう たかを, さいとう・プロダクション
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2003/11/13
  • メディア: 単行本

リーダーズ・チョイスBEST 13 of ゴルゴ13

リーダーズ・チョイスBEST 13 of ゴルゴ13

  • 作者: さいとう たかを, さいとう・プロダクション
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2001/12
  • メディア: 単行本

↓最新刊

ゴルゴ13 145 (145) (SPコミックス)

  • 作者: さいとう たかを
  • 出版社/メーカー: リイド社
  • 発売日: 2007/07/05
  • メディア: コミック


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ケータイ刑事銭形海2話 [ケータイ刑事]

二段構成として記している「銭形海」であるが、物語の中身の方を追っていくこちらの方は、長文&ネタバレたっぷり編となります。また、今回は「ケータイ刑事」の監督について、データを少し記してみました。(こういうとをするから、それでなくても長文なのに、更に長くなってしまう...)

第2話の物語は「波間の焼死体! ~海のレストラン殺人事件」ということで、第1話のお約束も無くなり、いよいよちゃんの活躍を堪能できることになった物語である。ちゃんのキャラクタもはっきりとしていますし、従姉妹やお姉ちゃまとも違う所もしっかりと描かれているクオリティの高い物語でした。そんな中、海ちゃんの好物が「焼き芋」ということ(これもある意味お約束です)が出てくると言うように、楽しい所もしっかりとありました。(言われなくても予想していた好物「焼き芋」が夏のこの時期に出てくるとは思っていませんでした。)これを上手く処理していたので、今後もさりげない形でシリーズのお約束が出てくることがありそうですね。

今回は第2話ということで、ちゃんの背負っている鞄にも注目していたのだが、お姉ちゃまと同様に、イルカマークがしっかりと1つ付いていました。(次回はこれが2つになっているはずです。)ということで、ちゃんはイルカマークを解決した事件の数だけ鞄に付けることが判明しました。(やっぱり雷ちゃんの妹ですね。→これはちゃんが1st.で解決した事件の数だけぬいぐるみを鞄に付けていた所から始まっていますが、後半になると数が多くなって大変でした。しかし、従姉妹・雷ちゃんと海ちゃんのやり方だったら、かさばることも無いですし、いいですねぇ。)ではネタバレ有りで長文の本編に行きます。(尚、放送直後に記した「感想+次回予告」版はここをクリックして下さい。)

今回はいきなり「警視庁から入電中」ということで事件を知らせる入電でスタート。(こういう物語の時は実に密度の高い物語となるのだが、その通りとなった物語でした。)港区赤坂海岸のリストランテ・ニワサイド(28 Side)で変死体が発見されたとの通報。直ちに現場に急行せよ。(それにしても、港区赤坂って、海岸ってありましたっけ?→「」以降、時空の歪みが大きくなりましたが、その時空の歪みは健在です。)ということで、現場に向かった海ちゃん。(ニワサイドというのは「28 Side」という表記となっているが、「28」は丹羽Pの名前から来ているお馴染みの数字です。本作は「シリアス路線」でいく、と丹羽Pは言ってますが、ネタの方は相変わらずです。)

海岸を自転車を押して歩いている海ちゃんだが、この部分は「・2nd.」のOPで、雷ちゃんが同じようなことをしていました。ということで(似ていなくても)やっばり姉妹だということを感じさせてくれます。(これも、「ケータイ刑事」を知り尽くした佐々木監督のことですから、狙っているのでしょうね。)

ニワサイドには、高村さんが先に到着していて、海の見える席に座ってくつろいでいた。そこにちゃんがやってくると「遅かったね、セニョリータ」と言う高村さん。(スペイン語まで交える高村語は相変わらずです。)が、ちゃんは「何やってるんですか、高村さん?」と尋ねる。(ここで海ちゃんの背負っている鞄が見えて、しっかりとイルカマークが1つ付けられていることが確認できます。雷お姉ちゃまは稲妻マークでしたが、こういうことも同じというのは、やっぱり姉妹です。)高村さんは立ち上がると「潮風に身を包まれながら、この自然の大パノラマに心を洗われているんだよ」と完全に自分の世界に酔っている。(アロハシャツに唇の形をしたフレームのサングラス、首にはハイビスカスの花輪ということで、完全にリゾート気分の高村さんです。)で、この店オリジナルのトロピカル・フルーツ・カメハメハ・ミックスを勧めるが、ちゃんは「そんなことより遺体はどうなったんです?」と真面目に事件のことを問う。店の人も心当たりがないということで誰かの悪戯だと高村さんは言う。で「多忙な業務に追われて1分1秒でも惜しい身なのに...」とぼやくが、「めっちゃくつろいでいるじゃないですか」と海ちゃんのツッコミが入る。(緑リボンの先輩・ちゃんも高村さん相手では色々とツッコミを入れていましたが、緑リボンはツッコミ・キャラですね。)で、高村さんは「かき氷食べよう」と言うが、ちゃんは「念のため調べてみましょう」と、真面目でした。

店内に入ったちゃんに、オーナーの貝塚と従業員の船山が応対する。オーナーは電話の内容に心当たりが無く、こっちが訳を知りたいぐらいだと言い、船山はただの嫌がらせではないか、と言う。ちゃんは「一応、店内を見ても良いですか」と言って、店の中を調べることにした。で、店内、従業員の休憩室兼更衣室を調べるが何もない。そしてオーナーの案内で厨房にやってきた。厨房にはキッチン担当の入江由利子が仕込み作業を行っていたが、「お手間は取らせません」と言って厨房も調べるちゃん。で、大きな扉の業務用フリーザーを目にすると、それを尋ね、中を見ることにした。で、フリーザーの扉を開けるが、中は何もなかった。(この時、由利子の視線が全く動かず、それでいて驚いていた。)

厨房から店員たちと共に出て店内に戻ったちゃんは「どうもお騒がせしました」と挨拶をして引き上げようとする。ここで高村さんが「せっかくだからかき氷でも食べて帰ろうよ」と言い、「僕はメロンミルク、君は宇治金時」と言うが、由利子が「今日はまだ氷が届いていなくてかき氷が出来ない」と告げる。これに高村さんが「かき氷のない海のレストランなんて、肉のないすき焼き野菜のないサラダ、イケメンじゃないくちゃかりまちゃお(草刈正雄)みたいなもんじゃないか」と漏らすが、ちゃんが「最後のはどうかなぁ?」とやっぱり突っ込んでくれました。

その時、船山が海の方を指さして「あれ!」と声を上げた。で、一同がそちらに目を移すと、視線の先には海に浮かんだボートが大きな炎を上げて燃えていた。(それにしても、CGで炎、煙、水面に映る炎まで表現できるのですから、本物の火を使わずに撮影できるのだから、随分と楽になったものですね。)で「あっ、燃えてる」と高村さん、「えっ、火事?」とちゃんは声を出すが、その時には走り出していた。で、5人は走って海岸に向かった。

海岸からボートを見たオーナーは「あれはうちのボートだぞ。まさか沖村が...」と言う。船山は制服を脱ぎ始めていて、高村さんは「銭形くん、消防署に連絡して」と指示を出すが、こういう場合はやっぱり素早い高村さんです。ちゃんは「は、はい」と言って携帯を取りだして119番通報をしようとする。高村さんは更に「あっ、それから警察もね」と付け加える。これに「はい」と返すちゃんだったが「って、ここにいますよ」と、こんな時でもツッコミは忘れませんでした。で、消防署に電話を入れるちゃん。

そんな中、服を脱いでいた船山が海パン姿になって海に向かって走り出し、泳いでボートに向かっていく。高村さんが「ちょっと、無理しないでよ」と言って制しようとするが、オーナーが「彼はライフセーバーの資格を持ってますから。だからいつもウェット着用なんです。大丈夫」と説明し信頼していた。で、ボートに泳いでいく船山の姿を見守るちゃん。

そこに「警視庁から入電中」とちゃんの携帯が鳴った。港区赤坂海岸で焼死体が発見された模様。死亡したのはリストランテ・ニワサイドの従業員・沖村隼人(おきむら・はやと)。直ちに捜査を開始せよ。(入電によって説明してくれるが、それだけ今回の物語は密度も高く、内容が詰まった物語です。)

捜査を開始したちゃんと高村さん。由利子が呆然となって「どうして...」ということで、オーナーと船山が店で休ませることにした。で、逆立ちして登場の柴田さんが「報告します」。立ち上がるとゼイゼイと息をしていたので高村さんが「もうやめたら」と言うが「やめられないですね」と束志。(「・アナザーストーリー」(ちゃんの「食べられません、勝つまでは」)のように一ひねり欲しかった所です。)で、報告をする。(沖村の)全身にガソリンを撒いて火を付けたということだった。(「じゃあ自殺だ」と高村さん。)遺体には後頭部を打ち付けたような傷も見られた。(「それじゃあ他殺だ」と高村さん。)火を付けたショックでボートに頭を打ち付けた可能性もある。(「やっぱり自殺じゃない」とコロコロと見解が変わる高村さん。)ちゃんは「仮に自殺だとしても、どうして火を付けたんでしょう?」「何でわざわざ海の上で焼身自殺をする必要があるんですか?」と見解を口にして高村さんの見解を否定した。

再びレストランの店内。ちゃんと高村さんはオーナーと船山の2人に話を聞いている。そこで由利子は沖村とつき合っている、船山はそれを止めるように何度も忠告していた、沖村はトラブルメーカーで、遅刻は多く、無断欠勤もする、更に借金を抱えていて取り立て屋がこの店に来たこともあった、ギャンブルにつぎ込んでいた、ということが分かる。そして昨夜も沖村が給料を前借りしたいと言って一悶着あったことが分かる。で、前借りできなかった沖村はその場で店を辞めると言って飛び出して行ったのだった。で、ここで高村さんが閃いて「そうか、分かったぞ」と口にする。「聴きたい?聴きたいだろう」とちゃんに言う高村さんだったが、海ちゃんは「聴いて欲しいんですね」と高村さんの性格を理解していた。(やっぱり、雷お姉ちゃまから色々と話を聞いているのでしょうね。それにしても、頭ごなしに高村さんを否定しないで、それなりに高村さんを立てるちゃん、人間が出来ています。)

で、高村さんが珍推理を披露する。「ズバリ今朝の通報は沖村の自殺予告だったんだよ」これに「何でそんなことするんです?」とちゃん。「自分の死をみんなに見せつけるためだ。だからここから見える海の上を死に場所に選んだんだ。救いの手を差しのべて貰えなかった、まあ、彼なりの復讐だ」と自信満々に語る。が、ちゃんは「待って下さい。自殺と断定するのは早すぎます」と冷静だった。そこに柴田さんがやってきて「報告します」と言うと、更衣室で発見した遺書を持ってきた。「もう他に道はない。止められるならば、誰かに止めて欲しい。 沖村隼人」という文面で、ワープロで作られたものだった。それを目にした船村の視線が固まったが、ちゃんはそれを見逃さなかった。

話を終えてテラスに出てきたちゃんと高村さん。高村さんは「さあ、これではっきりしたろう」と自信たっぷりに言う。ちゃんも「ええ、はっきりしました」と言う。で、高村さんは「これは自殺」と結論を口にするが、ちゃんは「これは自殺なんかじゃありません」と断言する。ワープロの遺書は不自然ということ、更衣室に遺書はあったと言うがそれはあり得ない(ちゃん自身が更衣室を見た時に遺書はなかった)ということで、ちゃんが見た後に遺書が置かれたのであれば、それは沖村以外の人物が置いた物になる、ということでした。(ちゃんがここに到着した時、ボートは既に海の上にあった。)

海岸を歩いているちゃんと高村さん。遺書はニセモノという結論を出した所に「検死の結果が出ました」と柴田さんが報告しにやってきた。「死因は脳挫傷、被害者の気管にすすなどの付着は見られませんでした。」と報告した。で、火が付いた時には沖村の呼吸は既に止まっていた、ということでちゃんは殺人と断定した。更に柴田さんは「更にもう一点、骨や皮下組織に黒ずんだ壊死状態が見られます」と報告する。(で、ちゃんが「壊死」に付いて簡単に説明してくれる。→やっぱりIQ180の片鱗を伺わせてくれます。ちゃんの説明「生物の組織の一部分が死滅する状態」に少し補足しておくと、冷、熱、毒物、血流障害、外傷、細菌、ウイルスなどがその原因となる。(やっぱり色々と勉強になる「ケータイ刑事」という所はしっかりと受け継がれています。))ということで、「もしかしたら沖村さんが亡くなったのは私たちが思っているのよりずっと前なのかもしれません」とちゃんは事件の筋が見えてきました。更に柴田さんが「それから海中を捜索した警視庁のダイバーが、こんなものを発見したんですが」と言って、海中から発見された黒ずんだ目覚まし時計を見せた。高村さんは「ただのガラクタじゃないの」と言うが、その目覚まし時計を見てから海に視線を移した海ちゃんは「寄せる、悪のさざ波」(ここでAパート終了。経過時間は12分半を越えた所でした。よってBパートは13分弱となります。)

レストランに戻ったちゃんと高村さんは、再びオーナーに話を聞いている。そこで「殺人事件です」と断言したちゃんは、遺書はニセモノだと告げる。で、高村さんがオーナーに、昨日沖村と口論したことを確かめる。が「でもそれで人を殺したりしませんよ」と犯行を否定するオーナー。ちゃんは(本日)午前中の行動を尋ねる。で、ちゃんたちが来るまではずっと事務所にいたということだった。

続いて船村に話を聞くちゃんと高村さん。船村は沖村に何度か金を貸している(戻ってきていない)と言うことだったが「恨みはしますけど、それで殺したりはしませんよ」とやはり犯行は否定する。また、今日は一番乗りだったので店の鍵を自分で開け、その後はいつものように開店準備をしていた。また、沖村と由利子がつき合っていたが、「でも彼女が犯人なんてあり得ない」とも証言する。

続いて由利子に話を聞くちゃんと高村さん。沖村とつき合っていたとはいうものの、それは自分の片思いのようなもので、他に女はいた様子だった。言い争いになってもいつも自分が折れることで事が収まりケンカにはならなかった、ということを語る由利子。(堪え忍ぶ女性ですね。が、こういう女性が切れて一線を越えると恐ろしい事になるものです...)また、午前中はずっと厨房にいて料理の仕込みをしていた。沖村を恨んでいる人物の心当たりとして、「一番恨んでいたのは私かもしれません」と沈痛な表情で証言した。

再び厨房にやってきたちゃんと高村さん。3人とも沖村に恨みがあり、3人とも明確なアリバイがない、ということで、誰でも沖村を殺して遺体をボートに乗せることが出来た、と言うちゃん。これに高村さんは「でも、あの3人が犯人とは限らないよ。外部の犯行だって考えられる」と事件を広げる方向に導こうとする。(これもお馴染みのことですけど...)しかしちゃんは、「遺書を忘れてますよ」と言って、更衣室に遺書を置くことが出来る人間は3人しかいないと言う。(高村さんが傷つかないように配慮しているちゃん、人間が出来ていますね。)しかし高村さんは「君も一つ忘れてるぞ」と返し、ボートが燃えた時、3人は僕等と一緒にいたので、火を付けることは不可能だと言うが「そこにトリックがあるんです」とちゃん。(何か、推理小説の解き方講座の解説をしてくれているようですね。)ただ、そこまでして何故遺体を焼く必要があったのか、この点についてはちゃんも分からなかった。(「その理由が分かればきっと全ての線が繋がる気がするんですが...」って、これも推理小説の解き方講座が教えてくれそうなポイント指摘ですね。)

これに高村さんが「よーし、分かった」と声を上げる。「煮詰まった時にはかき氷でも食べて頭をクールダウンさせよう」と話を脱線させると「僕はブルーハワイ、君は宇治金時かなぁ」と、またも「かき氷」の事を口にする。(が、これもしっかりとした伏線で、無駄な要素の無い「ケータイ刑事」の物語です。)が「氷がないと言ってたじゃないですか」とちゃん。で「そうか、オー・マイガー」と高村さん。しかし「かき氷」という所にちゃんが閃いた。で、再びフリーザーの扉を開けて中を見る。(が、やはり何もない。)「あるはずの氷がない」と呟き、扉を閉めて立ち上がると「謎は解けたよ、ワトソンくん

3人を集めたちゃん。が、3人はちょっとうんざりしていた。ちゃんは「この中に沖村さんの遺体をボートに乗せて、火を付けた人物がいます」と本題を語り出す。船山が「だったら、さっさとそいつを捕まえればいいじゃないですか」と立ち上がってちゃんに言う。すると「あなたですよ、船山さん」とちゃんが返す。が「えっ?何を言ってるんですか」と船山はみんなと一緒にいたのでどうやって火を付けるのか?と問う。で、ちゃんが目で高村さんに合図を送ると、高村さんが発見された黒ずんだ目覚まし時計を持ってきた。その目覚まし時計を手にしたちゃんは「なんてことないトリックですよ」と言って、トリックの説明を始める。目覚まし時計のハンマー部分にマッチを取り付けておいた。これによって設定した時間になるとマッチが左右に揺れて火が付いた。(けっこう原始的なトリックですが、こういうトリックって意外と気づかないものですよね。が、予め準備をしていないとこの程度のトリックというのもまた頷けます。)しかし、このままでは仕掛けが残る。だからボートが引き上げられる前に時計を捨てなければならない。それが出来たのはボートに近づいた船山だけである。

続けて高村さんが遺体を焼いた理由を尋ねた。すると船山は「それは、あいつが憎かったから...」と反論をせずに答えた。(あれ?ちゃんの口上は?と思ったら)しかしちゃんは「随分簡単に罪を認めるんですね」と言い、遺体を焼くことである物を隠そうとした、と指摘する。高村さんが「ある物って?」と尋ねると「真犯人ですよ」とちゃん。

三味線の音が響き、東映映画のOPを思わせる岩場に波が激しくぶつかって白波が飛ぶ。そして「大波小波かき分けて。…」海ちゃんの口上が始まり、「私の錨で沈みなさい!」から錨が飛び、レストランの床に錨が突き刺さる。そして錨に繋がる赤い鎖は由利子に巻き付いていた。鎖をちゃんが引くと、由利子は大回転をしてその場に倒れ込んだ。で、ちゃんは「沖村さんを殺したのはあなたですね、由利子さん」と告げる。視線を落とす由利子に船山が駆け寄ると「違う、彼女は関係ない」と言う。

ちゃんは「床のルミノール反応で犯行現場は厨房と特定されました」と言い、柴田さんが凶器となった瓶を手にしていて「そして凶器はこれですね」と示すちゃん。が、船山が「違う。僕だ。僕があいつを殺した」と再度言う。が、由利子がそれを制して「船山さん、もういいです」と言って立ち上がると「隼人は私が殺しました」と認めた。すると高村さんは驚いて「二人は共犯だったんだ」と漏らす。これにちゃんは「いいえ、由利子さんは自分に共犯者がいることを知らなかったんですよ」と言って、この事件について説明を始める。

この事件には殺害の実行犯とその隠蔽をした共犯者が別々の意志で行動していた。昨夜、オーナーと船山が帰った後、由利子は一人残って片付けをしていた。そこに沖村が私物を取りに戻ってきた。で、沖村を諭そうとした由利子だったが、そこで「だれもお前となんかつきあってないだろう」と言われ、頭に血が上った由利子は瓶で沖村の後頭部を殴打した。気がついて我に返った由利子はフリーザーの氷を出して、その中に沖村の死体を隠した。そして氷を溶かして始末してから逃げた。(だから今日、氷がなかった。)今朝、船山が遺体を発見し、由利子の犯行と気がついた。ずっと前から由利子のことが好きだった船山は由利子を庇うために遺体を始末することにした。が、沖村の遺体に壊死の状態があったため、それが分かれば遺体がフリーザーにあったことが分かり、由利子が真っ先に疑われてしまう。だからそれを隠すために遺体を焼く仕掛けをした。一方、今朝になって由利子は自首する覚悟を決め、警察に遺体があると通報した。が、店に着くと遺体がなかった。更に沖村は海の上で焼死体で発見された。驚いたが船山の思惑に気がついた。で、船山のために本当のことを話すことが出来なくなり、それで船山を庇うために遺書を作ったのだった。

ちゃんは遺書の言葉は、罪を暴いて欲しいという由利子の本心だった、と語る。船山は余計なことをしてしまったと言って自分の行動を悔やみ、由利子も船山の忠告を聞いて沖村に愛想を尽かしていればこんな事にならなかった、と言って悔やんだ。が、由利子は沖村のことが本当に好きで、それが出来なかったのだった。で、高村さんが由利子と船山に手錠をかけて逮捕した。(でも、手錠で由利子と船山を繋いじゃうなんて、これはいけませんよ。ちゃんと別々に手錠をかけないと...)

事件解決後、テラスで海を見ているちゃん。そこに高村さんが「おまちどおさま」と言ってかき氷を持ってやってきた。ちゃんの顔も笑顔になっていて「やっと落ち着いて食べれるよ」と高村さん。「まだ諦めてなかったんですね」とちゃん。高村さんのかき氷はレモン&ミルク、ちゃんのは宇治金時だった。これにちゃんは「何で私は宇治金時限定なんですか?」と問う。(事件に頭を使っていても、これまでに高村さんが口にした内容までしっかりと覚えているちゃんでした。)すると高村さんは「君、焼き芋好きでしょう」と言う。「よく知ってますねぇ~」と驚く海ちゃんでした。(しかし高村さんは歴代ケータイ刑事でちゃん以外の全員とコンビを組んでいますし、そこから容易に予想出来ると思います。)で、その説明をする高村さん。「「焼き芋=さつまいも」、「さつまいも」の別名は「金時」、故に「君は宇治金時が好物、Q.E.D.」と言って「どうだい、僕の流れるような名(迷?)推理」と自分に酔う高村さん。(高村さんらしい凄い理屈ですねぇ。まあ、お姉ちゃまと従姉妹が「焼き芋大好き」だからというのも同じようなレベルの様な気もします...)これにちゃんは「でも、宇治金時の「金時」は「小豆」のことですよ」と真面目にツッコミを入れるちゃんでした。で「そうなの?」と高村さんは「ご存知のようにワールドワイドな男だからさ...」と言って、シャーベットやフラッペならともかく、日本のかき氷のことは余り知らない、と言って誤魔化していました。それにちゃんは「私もかき氷なら何でも好きなんですけどね」と笑いながら返していました。で、宇治金時を口に運んで「美味しい!」と笑顔のちゃんでした。→お姉ちゃまだったら「従姉妹(ちゃん)のパクってる」と言って突っ込むのに、ちゃんはそういう反応はしませんでした。姉妹といえども、ツッコミの形は違いますね。特にちゃんは博学路線で突っ込んでくれる様ですし、学者タイプのような感じがします。尚、ちゃんの口癖をここで出すなんて、佐々木監督は「」のチーフ監督ですからね。

次回・第3話の物語は「言いつけを守らなかった男! ~スッポンパパ殺人事件」です。7/16が月曜日だが祝日ということで、BS-iの公式HPの更新が月曜ではなくて火曜日になるため、追加情報は後から追記という形とします。

鑑識メモ。ボートに乗っていて漕いでいる柴田束志。「今回はまさか冷凍庫が事件の鍵になるとはねぇ~」と感想を口にする。続いて「」と書かれたフリップを手にして「これ、「いわし」って読むんですが...」と今回もさかなへんの漢字が登場しました。で、「鰯」について語り始める。さかなへんに弱いと書くのは鰯が傷みやすいからであり、昔に冷凍庫があったら「いわし」もこんな名前を付けられずに済んだでしょうね...」とまたまた束志流の知識を口にする。(「弱し」からの転化で「いわし」と言われるようになった。)で、フリップを置くと「大海原に冒険に行きたいと思います」と言って再びオールをこぎ始めるが、ボートは砂浜の上にあり、「これ陸だよ」と自分で突っ込んでいました。

この後は「私の錨で沈みなさい!」という着ボイスDLのお知らせコーナーで締めとなります。先週はまだDL出来ない状態でしたが、7/10に「警視庁から入電中」というテレメールが配信され、DL出来るようになりました。(筆者は既にDLを行いました。)

今回の物語は、事件の謎が二重に仕込んであり、なかなか面白い物語でした。また、ギャグを出来る限り控えながらも、多少は散りばめていて、シリアスな物語に主眼を沖ながらも絶妙のバランスが取れていました。第1話の物語は色々と舞台設定を説明する必要があるため力が入るのは普通ですが、第2話になると一気にクオリティ・ダウンしてしまうという作品が多いが、これまでのシリーズの世界観をしっかりと受け継ぎながらも新しい挑戦を行い、それをこんなにも高いクオリティの作品に仕上げるのですから、この作品の今後は大いに期待できます。後から振り返ったら、「・2話」が新たな歴史を作るきっかけを作った作品として刻まれることになりそうな気がします。

そんな中、夏のこの時期なのにシリーズに共通する「焼き芋」ネタを出してくる、というのはシリーズのファンにとったら嬉しいサービスでした。そういうサービスもあり、謎解きの面白さもあり、実に密度の高いハイ・クオリティな物語でした。(佐々木監督は出来に少し不満があるようですが、これだけのクオリティが得られたのに満足していないというのだから、今後も傑作を生み出してくれるでしょう。)今後の「銭形海」は十二分に期待が出来ます。

今回の海ちゃんCM(「2話(感想)+3話(予告)」にも記しましたが、改めて記しておきます。)

A/Bパート間は警視庁会議室を舞台にした海ちゃんの携帯ゲーム(ボーリング)熱中編、本編終了後は視力検査編ということで、1話の時と同じものが入れ替わる形でした。まさか、2パターンしかないということは無いと思いますけど、毎回2つずつの新作ということにはならないようですね...

ここから先は、今回の物語で佐々木監督作品がシリーズ20本目になったことを記念して、「ケータイ刑事」シリーズの監督について記します。(「ケータイ刑事研究」として別の記事にしても良いんですが、「記念」の意味合いもあるのでここで述べることにします。尚、脚本家についてはまた別の機会ということで...)

」から「」までのTVシリーズ144話と2本の映画(ちなみに劇場版の監督は「M1」が佐々木監督、「M2」が田沢幸治監督です。)で、のべ146人の監督がいることになるが、その実数は33人である。そして「・1話」が小中和哉監督だったということで、小中監督がシリーズ34人目の監督となり、新たに名を連ねる事になりました。そして今回の「・2話」がのべ148人目(実数34人)の監督となり、佐々木監督が遂に20本の大台に到達してトップを独走しています。以下、安藤尋監督の17本、鈴木浩介監督の13本、三原光尋監督と田沢幸治監督が12本と続き、この5人が二桁を越えている。(6位は古厩智之監督の8本です。)また、1本だけというのが、小中監督を含めて6人いる。1人の平均監督回数は4.35回とになるが、平均を上回る(=5回以上)のは前述の6人に加藤章一監督と酒井聖博監督を加えた8人だけです。(何人かは「」にだけに参加したという監督さんも複数います。)

銭形愛」の時は「ケータイ刑事って何?」と言われて監督を引き受けてくれないということもあったが、「」以降はそれが逆になって「ケータイ刑事」の監督ならばやりたい、と言われるようになった本シリーズです。それにしても、監督の実数がこれだけ多くなっている本シリーズはTVシリーズとしても少し珍しい作品である。そして特筆できるのは、映画が本業で、TV作品の監督はめったにしないという監督までもが参加していることである。このことは、本シリーズは自由度が高く、監督の意図した演出が出来るためでもあるが、それはまた物語(脚本)が面白く、映像作家としても魅力があるためでもある。で、「ケータイ刑事」ならばやりたい、と言わせるだけあって、各監督たちの演出の方も冴えている。映画のようにお金をかけられなくても、やる気のある監督ばかりなので、次々と新しいアイデアを出して、それを映像にする。バラエティに富んだ内容の連続となり、傑作が続出するのも当然と言えば当然のことである。(完全に、好循環のループに乗っているが、それに甘んじていない所も更に好結果を出す方向に働いている。何処かの悪循環に陥った作品とは明暗くっきりと差が出ています。)しかも、時折休止期間を設けて充電するというのも、アイデアをより良いものに磨くことに貢献している。

ちなみに、今回の物語の監督である佐々木監督は「」と「」には参加しておらず、「」からの参加である。「」で7本、「」で6本、「」で5本、映画の「M1」、そして今回の「・2話」と積み上げてきて20本の大台に到達となりました。→クイーン・宝積さんも「」からの参加です。「」は「ケータイ刑事」の全ての基礎を築いた名作であるが、「」も色々と記念となる事柄が多い作品であり、今日の「ケータイ刑事」人気を獲得し、より高い新たな次元に引き上げた名作であるということが改めて分かります。(シリーズの中でも「」と「」は歴史に残る名作です。→これは後世まで残る偉大な文化遺産でもある。)

尚、筆者は佐々木監督作品では「・2nd.14&15話」(ミュージカル編)、「・1st.7話」(「時奪」(「ケー刑事」ファンならばふりがなを付けなくても「ときうば」と読めます。)、佐々木監督のケー刑事デヴュー作)、「・2nd.22話」(さよなら高村さん)、「・1st.13話」(さよなら高村さん)、「・2nd.14話」(さよなら高村さん)と言った所が好きな物語です。(あと、古厩監督、三原監督作品も好きです。)→高村さんとちゃんの別れとなる「・1st.13話(?)」も佐々木監督でしょうね。(高村さんの別れの物語は全て佐々木監督作品ではないですか...←今気づきました。)

次回・3話についての追記
ゲストはやっぱり原久美子さんでした。「愛・26話」にゲストとして出演しているが、それ以来の「ケータイ刑事」への登場と言うことになりました。物語は、砂浜で変死体が発見。祭壇、金色、健康食品、ミイラ、宇宙人、という様なキーワードが出てきますが、「
」「」で盛んに出てきたネタが散りばめられていると思ったら、高村さんのロス時代に担当した事件が絡んでいる様で、次もまた中身の濃い物語のようです。(でも、本当にシリアス路線なのか?と思ってしまうほど、ネタが散りばめられている見たいです。)

 

 ↓歴史に残る名作

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2003/05/22
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 1

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  • 出版社/メーカー: ハピネット
  • 発売日: 2004/10/22
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ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 2

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  • 出版社/メーカー: ハピネット
  • 発売日: 2005/02/25
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  • 発売日: 2005/06/24
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↓その他のケータイ刑事
ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

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  • 出版社/メーカー: ハピネット
  • 発売日: 2004/04/23
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  • 出版社/メーカー: ハピネット
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ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 1

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/12/22
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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2007/01/26
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↓佐々木監督の「M1」
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 スタンダード・エディション

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/08/25
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 プレミアム・エディション

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/08/25
  • メディア: DVD
 
↓まもなく発売となる「M2」
ケータイ刑事 THE MOVIE2 石川五右衛門一族の陰謀〜決闘!ゴルゴダの森 スタンダード・エディション

ケータイ刑事 THE MOVIE2 石川五右衛門一族の陰謀〜決闘!ゴルゴダの森 スタンダード・エディション

  • 出版社/メーカー: Tokyo Soft Inc.(SB)(D)
  • 発売日: 2007/08/24
  • メディア: DVD
 
↓高村さんが来ていたと言うことで...
アロハシャツの魅力

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  • 作者: デソト ブラウン, リンダ アーサー
  • 出版社/メーカー: アップフロントブックス
  • 発売日: 2006/01
  • メディア: 大型本
THE ALOHA SHIRT―ハワイのスピリット、アロハシャツのすべて

THE ALOHA SHIRT―ハワイのスピリット、アロハシャツのすべて

  • 作者: デール ホープ, グレゴリー トジアン
  • 出版社/メーカー: デザインエクスチェンジ
  • 発売日: 2003/07
  • メディア: ペーパーバック
 
↓かき氷ということで
氷屋さん アンティークかき氷器 D-1388

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  • 出版社/メーカー: パール金属
  • メディア: ホーム&キッチン
↓ライフセーバーについて
ライフセーバー

ライフセーバー

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日本実業出版社
  • 発売日: 1997/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
ライフセーバー (Vol.2)

ライフセーバー (Vol.2)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日本実業出版社
  • 発売日: 1998/06
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
↓目覚まし時計をいくつか
Braun Quartz アラームクロック 黒 AB5 BK 2910077

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  • 出版社/メーカー: Braun (ブラウン)
  • メディア: ホーム&キッチン
Braun Quartz アラームクロック シルバー AB1A SY 2910073

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  • 出版社/メーカー: Braun (ブラウン)
  • メディア: ホーム&キッチン
Oak Village 置時計 樽クロック 振り子タイプ (ナチュラル)

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  • 出版社/メーカー: オークヴィレッジ
  • メディア: ホーム&キッチン

↓鑑識メモの参考資料
魚へん漢字講座

魚へん漢字講座

  • 作者: 江戸家 魚八
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2004/08
  • メディア: 文庫
ザ教養 魚へん魚講座

ザ教養 魚へん魚講座

  • 作者: 江戸家 魚八
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2002/08
  • メディア: 新書
漢字なんでも大研究〈第5巻〉動物・魚の漢字事典

漢字なんでも大研究〈第5巻〉動物・魚の漢字事典

  • 作者: 海城 文也, 西本 鶏介
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 1998/04
  • メディア: 単行本

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