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「緋牡丹博徒」(その5) [映画(邦画)]

懐かしの邦画ヒーロー・シリーズの第6弾として記している「緋牡丹博徒」も今回が最終回となる。今回はシリーズ第7作と最終作となった第8作の2本である。尚、本シリーズが終了したのは、主演の藤純子さんが結婚・引退をしたためである。(1989年に富司純子としてカムバックしている。)彼女に変わるような女優がいないということもあって、シリーズに幕が下ろされたが、それだけ本シリーズのお竜は藤さんのはまり役でした。

シリーズ第7作緋牡丹博徒・お命戴きます
作品データを記しておくと、1971年の東映京都の作品である。時間は93分である。監督は加藤泰、脚本は大和久守正、鈴木則文、加藤泰の3人、撮影はわし尾元也、美術は吉村晟、音楽は木下忠司である。そして出演は、藤純子、若山富三郎、大木実、待田京介、内田朝雄、諸角啓二郎、上岡紀美子、沢淑子、沼田曜一、汐路章、名和宏、嵐寛寿郎、石山健二郎、河津清三郎、鶴田浩二、たちである。

公害問題を絡めたストーリーと鶴田浩二の存在感、お竜の淡い恋心が描かれている。物語は、渡世修行の旅の途中、上州伊香保の賭場でイカサマ賭博に巻き込まれたお竜。危うい所を武州熊谷の結城組組長・結城菊太郎に救われた。熊谷では、軍部御用の兵器工場ができ、周辺の百姓はその公害に苦んでいた。結城はその一件で対立する富岡組に殺されてしまう。急を聞いて駆けつけたお竜は結城の意思を継ぎ、百姓たちのために立ち上がるが...

結城に恋心を抱くお竜という所が本作の見所の一つである。今までと同様の殴り込み以降のお竜とは全く違っていて、女としての表情がいいですね。

最終作となったシリーズ第8作緋牡丹博徒・仁義通します
作品データを記しておくと、1972年の東映京都の作品である。時間は95分、監督は斎藤武市、脚本は高田宏治、撮影は山岸長樹、美術は富田治郎、音楽は小杉太一郎である。そして出演は、藤純子、菅原文太、片岡千恵蔵、松方弘樹、若山富三郎、待田京介、藤巻潤、浜田ゆう子、北原義郎、岸正子、若松和子、たちである。

物語の舞台は大阪。大阪では、堂万一家と伝法一家の二大勢力があり、小競り合いが絶えなかった。堂万一家三代目の跡継ぎの証人としてお竜が現れ、先代の意志により岩木が継いだが、跡目争いに敗れた松川は伝法一家に走り、堂万一家を潰そうと企んだ...

シリーズの最終作ということで、お竜と過去に接触のあった四国の熊虎親分まで出てくる所はサービスに満ちているが、物語としたらスケールが少し小さく感じる所が残念である。が、お竜の格好良さは変わっていない。物語の展開もこれまでの作品と変わらないが、シリーズ最終作とするからには、最後にもう一つ派手な花火が欲しかったところでもある。(が、お竜の姿は永遠に残っている。)

藤さんが引退しないでシリーズが更に続いていたらどうなっていただろうか?と思うこともあるが、'70'sという時代に入り、映画に対する環境も随分と変わってきただけに、「緋牡丹お竜」に幕が下ろされたのも時代の流れだったのでしょうね。いずれにしても、一つの時代の幕が下りたのでした。

 

緋牡丹博徒 お命戴きます

緋牡丹博徒 お命戴きます

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • 発売日: 2004/11/21
  • メディア: DVD

緋牡丹博徒 仁義通します

緋牡丹博徒 仁義通します

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • 発売日: 2004/11/21
  • メディア: DVD

↓コミックです

緋牡丹博徒お竜仇討ち旅

緋牡丹博徒お竜仇討ち旅

  • 作者: かどた ひろし
  • 出版社/メーカー: 竹書房
  • 発売日: 2007/01/30
  • メディア: コミック


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ケータイ刑事銭形雷37話(2nd.11話)[改訂版] [ケータイ刑事]

今回の物語は2nd.シリーズ第11話、通算では37話となる「キャの三宝を守れ! ~銭形雷探偵団VS怪人3面相事件」である。この物語は「・2nd.5話」に初登場したあの怪人さんの物語の決着編であり、シリーズで5度目の登場となり、ゲスト・キャラの登場回数では並んでいた「多摩川ドイル」を抜いて単独トップとなりました。また、怪人さんの登場と言うことで、お馴染みの迷探偵ボームズ銀田一の登場も、といいたい所であったが、今回は銀田一は登場せず、ボームズ2世とポアレの登場です。(「・1st.4話」に登場したボアロと何らかの関係があるものと思われるが、そこまでは描かれていない。)前回(「・1st.24話」)、5面相として登場した時に2つの顔がばれたことで、律儀に「3面相」と名乗る所はいつもと同じであるが、これまでの経験を踏まえて、色々と学習して相当考えた計画を立てている3面相。そのため、これまでの過去4度の登場の時のパターンを覆すというようなことも多く、過去の経験を活かすということに関しては怪人さんの努力も認めてあげたい所です。(盗みに入るという部分は認められませんが...)

そして、もう一つこの物語にはポイントがあります。現在、6代目・ちゃんがデヴューして活躍を始めましたが、雷ちゃんが初めて「」ということを口にした物語でもあります。それにしても前回の綾小路波江もそうでしたが、「妹」だ「弟」だということで、「銭形海」、更には妹の7代目、8代目の物語に色々と登場してくるでしょうね。

この記事のタイトルに「[改訂版]」と付いているのは、BS-iの本放送時に記したものをベースにして加筆を行ったためです。(BS-iの放送時に記したものはその物語が最新作であった時に記したものですが、今回は「銭形雷」全40話まで見た後なので、全体を見通した観点からも追記しています。)BS-iの本放送時に記したものと合わせてご覧頂ければ幸いです。(BS-iでの放送時に記したものは、ここをクリックして下さい。)それではいつものように、いつも以上の長文&今更ながらのネタバレありで、本編に行きます。

警視庁、高村さんがはさみを使って牛丼亭小板須のチラシを切り抜いている。「大盛りサービスに100円引きか...」と言ってホワイトボードに貼り付けている。ホワイトボードには「高村一平の節約大作戦!」と書かれていて、「レジャー旅行」「飲食」「生活」の3つに分けて割引券の整理をしている。そこに雷ちゃんが「高村さん」と言ってやってくると「あれっ?何やってるんですか?」これに「見ての通り、割引券をゲットしてるんですよ」と答える高村さん。「何でですか?」と問う雷ちゃん。で、夏はエステ代が大変なので倹約していると言う高村さん。(色々な割引券を使うのは当たり前の知恵ですけどねぇ。)で、いくつかの割引券を見せる高村さん。が、雷ちゃんは割引券には無関心で「ふ~ん」と言うと手放してしまう。で、「銭形くん、割引券をバカにしちゃあいけないよ」(その通りです。こういうのを上手く利用するのも生活の知恵です。)と高村さんは雷ちゃんに説教を始めようとして「僕なんて昨日…」と話しだすが、そこに「鰻屋で~す」と出前を持った男がやってきて、高村さんの話はストップする。

雷ちゃんは「鰻屋?」と直ぐにあの事件(「・1st.24話」)を思い出し、「怪人5面相、よくものこのこと。毎回鰻屋に化けてバレないはずないでしょう」と言って手錠を取り出すと「逮捕します」と言って出前持ちの男を逮捕しようとする。が、高村さんが「何を言っているだよ、正真正銘の鰻屋さんだよ」と言う。出前持ちの男は同じ大きさのお重を二つ机の上に置くと「毎度、昨日はどうも」と高村さんに声を掛ける。(高村さんはタダ券を持っていて、昨日はそれで鰻を食べていた。)で出前持ちは「毎度」と言って帰って行こうとする。が「ちょっと待って」と雷ちゃんは待ったをかけ、「怪しい...」と言う。が、高村さんは「何言ってるんだ、この人は怪人じゃないよ」と言う。理由を問う雷ちゃんに、「怪人だったら、一つのお重が大きくて、その中にビデオテープが入っている。どう見ても同じ大きさじゃない」とこれまでの経験を語る。が、雷ちゃんは「じゃあこの鰻重、高村さんの奢りですか?」と信用せずに問う。「君の奢りじゃないの?」と高村さんの返事に「違いますよ」と返す雷ちゃんは「やっぱり怪人」と疑いの目で出前持ちを睨む。これに閃いた高村さんが「あっ!警視総監からだ...」と言って「仕事の他に雷ちゃんのお守りをしているから...」と呟く。これに雷ちゃんは「それも前に聴いたんですけど...」と、やはり過去の経験から信じない。で、「じゃあ、開けてごらん」と高村さんが言い、雷ちゃんは二つのお重の蓋を同時に開ける。すると2つのお重の中にはそれぞれ本物の鰻が入っていた。で「ほ~ら見ろ」と高村さんは言うが、その時には出前持ちの男は既に消えていた。で、お重の蓋を見た雷ちゃんは、蓋の裏に「銭形雷さま」と書かれたDVDを発見し「あっ!」と声を出し、「だから言ったじゃないですか」と高村さんに言うが、高村さんは「DVD、ビデオから進化している...」と、まんまと怪人の策にはまりました。(それにしても、これまではビデオテープだったのに、今回はDVDを使うなんて、それなりに考えている怪人さんです。やはり学習しています。)

そのDVDを再生してみると、「ハハハハハ」といういつもの笑い声から始まった。「怪人3面相、ただいま参上!」これに「3面相?」と雷ちゃん。すかさず「「5面相」から2面減っている。」と高村さんが漏らす。(「・1st.24話」で2つの顔がバレたから、今回も律儀に減らしています。)「DVDとは驚いただろう、ヘッポコたち!」と自慢げに語っている3面相。これに「ヘッポコですって...」と雷ちゃんが素早い反応する。(「まあまあ」と高村さんが宥めていました。)で、3面相の話は続き、「いくらヘッポコでも鰻屋と言えば私を連想する。そこで鰻のタダ券を腰巾着に配り前日から騙すという手の込みよう...」とその策を自慢するように言っている。これに高村さんが自分を指さして「腰巾着...?何言ってるんだ、3面相しか出来ないくせに...」と反発する。が、これは3面相も予想していて「黙れ、この腰巾着!」とやり返した。(DVDの先に収録した映像なのに...)で、ここから本題に入り「今回はキャの三宝を頂く」と言い、まずは世にも珍しい白首ニンジンを奪うと犯行予告をして、ヤエばあさんのニンジン畑に本日午後3時に集まれ、と告げると、またもいつもの高笑いをしていた。で、「警視庁から入電中」と雷ちゃんの携帯に入電が入る。怪人3面相から怪盗予告あり。ターゲットはキャの三宝の一つ・白首ニンジン。直ちに現場に急行せよ。

ヤエばあさんのニンジン畑にやってきた雷ちゃんと高村さん。そこには、二人の例の男がいつものようにいた。(今回は二人で何故か畑仕事をしていた。)で、二人は雷ちゃんと高村さんに気づくと作業を止めて挨拶を始める。「名探偵ジャーロック・ボームズ2世なのだ」(「迷探偵」の誤りです...)、「名探偵ポアレ」(こっちは初登場ですが、やはり「迷探偵」ではないの?)と名乗り「銭形雷くん、お久しぶり。今回のイソギンチャクはそいつか」と高村さんを指すボームズ2世。これに高村さんは「失礼な、バーボン刑事だよ」と返す。(高村さん、ボームズ2世とは初の顔合わせですね。)相棒のアイツがいないということで「銀田一どうしたの?」と尋ねる。これにポアレが「スケジュールの都合ですな」と説明する。(スケジュールって、迷探偵だからそんなに仕事があるとは思えないのですけど...)で、ボームズ2世とポアレは早く着きすぎたので農作業を手伝っていたのでした。そこに、ヤエばあさんが「ご苦労さん」と言ってボームズ2世とポアレに麦茶を持って現れた。(ヤエばあさんは「人間農業国宝」ということで、テロップが出る。)で、「ありがとう、おばあちゃん」と言ってお茶を口にするボームズ2世とポアレだった。

雷ちゃんは畑の方に行き、白首ニンジンが植わっている側にやってくる。早速高村さんが「ところで白首ニンジンというのは?」と質問をするが、「えっ!知らないのですか?」とボームズ2世が驚きの声を上げる。「あんたも、無知なんだ...」とポアレも続く。で、雷ちゃんが「白首ニンジンとは、かのレオナルド・キャビンチがこよなく愛した葉っぱに近い部分が白いニンジンですよ」と説明してくれる。(→レオナルド・キャビンチ、当然、元ネタはレオナルド・ダビンチですね)更に、ヤエばあさんが「明日、野菜秘宝館に収める約束になっているのでしゅ」ということでした。高村さんは「で、そのキャの三宝というのは?」と次の質問をする。で、またもボームズ2世とポアレは「キャの三宝を知らないの...?」とまたまた驚く。で、雷ちゃんが「キャの三宝」について説明してくれる。「キャの三宝」とは、人間農業国宝のヤエばあさんが作った「キャ」で始まる幻の野菜のことで、「ニンジンはキャロット」、そしてポアレが「キャナリザがこよなく愛した幻の芽キャベツ」、ヤエばあさんが「キャンヌ・ダルクがこよなく愛した黄金のキャボチャ」と語ってくれる。が、高村さんは「聴いたこと無い、最後、無理矢理だね」って、その通りですが...(元ネタは、モナリザとジャンヌ・ダルクです。)

そうしていると、3面相が予告した午後3時まで1分を切ったことをボームズ2世が口にする。そして「ここが密室ならば3時ジャストに真っ暗になるはずですが...」と言うが、「なる訳ないだろう」と高村さん。(ここは屋外の畑ですからね。が、突然の日食で、あっという間に真っ暗になるということも考えておかなければなりません。何せ「ケー刑事」ワールドですから...)ボームズ2世は前の経験から、懐中電灯も一応用意していた。(そんなのそんなの邪魔になるだけだと思いますが...屋外ですから)で、一同は白首ニンジンから目を離さないようにと、側に集まって白首ニンジンを凝視する。

雷ちゃんは携帯を右手で持ち、カウントダウン。「5秒前、4、3、2、1、0」ということで3時になった。しかし何も起こらなかった。雷ちゃんも「あれっ?」と言って首をかしげるが、そこに「ファファファファファ!」と3面相の笑い声が響き「ヘッポコ諸君、白首ニンジンは頂いた」と言うと、突然白首ニンジンが地面の中に吸い込まれた。で「あっ!」と雷ちゃんもビックリしていた。そして、「本当にマヌケ、腰抜け、ふぬけ探偵だな」と3面相の声。で、風に乗って新たな挑戦状(「ヘッポコ探偵たちへの挑戦状」といつものように書かれてある。)が飛んできた。で、それを手にした雷ちゃんが声を出して読んでくれる。「ヘッポコ探偵諸君。予告どおり、キャの三宝のひとつ、白首ニンジンは頂いた。お次はキャボチャを頂きくしょうか。今から10分後、3時10分に野菜秘法宝館で待っている。」と次の犯行予告まで書いてあるのもいつもの通りでした。で、ヤエばあさんが「あっちじゃ」と野菜秘宝館を指さし、4人は野菜秘宝館に走っていった。(「秘宝館」が正しいのだが、3面相の挑戦状には「秘法館」と書かれてありました。→3面相の誤字ですね。)

野菜秘宝館。黄金のキャボチャが展示されている部屋の外から窓越しに黄金のキャボチャを見る4人。「ただのカボチャに金色の絵の具を塗ったようにしか見えないぞ」と言う高村さんに「何言ってるんだ」と言って高村さんが使っている双眼鏡を取り上げるポアレ。で「おかしいでしょう」と言い切りました。で、黄金のキャボチャは座布団の上に置かれていて、しっかりとケースの中に収められていた。雷ちゃんはその様子を携帯でしっかりと撮影した。そこにヤエばあさんが遅れて到着し、息を切らせている。で、鍵をもらってボームズ2世とポアレは部屋の中に入っていこうとする。高村さんは「怪人はヤエばあさんに化けているんじゃ?」と突然切り出す。これに「何でじゃ?」とヤエばあさんは問うが、「今までだって何とか秘宝館の館長に化けていた」と理由を語る高村さん。(確かに、今まではそうでした。)これにボームズ2世は「これだから素人は困る」と高村さんをバカにしたように言い、ポアレが「女性には化けません」と断言し、二人は部屋の中へ。高村さんは「そうなの」と言うと二人の後を追って部屋の中へ。で、ヤエばあさんと雷ちゃんはその場に残る形になった。ヤエばあさんは「あれがキャンヌ・ダルクがこよなく愛した黄金のキャボチャだ」と言って盗まれないようにと柏手を打ってから両手を合わせ祈っていた。が、雷ちゃんはそんなヤエばあさんの手をしっかりと観察していて、何かを感じたようだった。

展示室の中、ボームズ2世とポアレは透明のビニール傘を用意していて、ヤエばあさんがそれを差していた。そしてボームズ2世が「ではこの先の展開を説明いたしましょう」と、これまでの経験を話そうとする。これに雷ちゃんが「えっ?その説明はこの前聞きました」と不満げに言うが「君は聞いても、ヤエばあさんは聞いていないだろう」とボームズ2世は言う。(その通りですけど...)で、まずは高村さんが「3時10分ジャストに部屋が暗くなり、ファファファという笑い声が響く」と語り出す。で、「あの窓ガラスがパリンと割れる。」「「既にキャボチャは頂いた」と3面相が言う」「我々は、ここにあるのに「何故?」とケースを外す」「天井から偽者の黄金のキャボチャがバラバラバラと落ちてくる。」「3面相が現れ、適当に偽者を持ち去る」「本物は残された中に紛れている」「それを捜すのが大変」だから、傘を差して本物と偽物が混ざらないようにする。ということで、しっかりと説明をするボームズ2世とポアレ。これに雷ちゃんはカメラ目線で「ケータイ刑事ファンなら、誰でも知っているのです」と言ってくれる。(その通りで、「ケー刑事」ファンならば知っていて当然です。(万一知らないという方は「・2nd.5話」「・1st.4話/2nd.3話」「・1st.24話」を見ましょう。))

そうしていると時間はもう10秒前になっていた。「傘を差せ」ということで、一同はビニール傘を広げて備える。ボームズ2世が「備えあれば憂いなしなのだ」と言って自信満々。雷ちゃんは携帯で時間を確かめながらカウントダウンを始める。「5秒前、4、3、2、1、0」で、3:10になった。その瞬間、部屋の照明が消えて真っ暗になった。で、「なっ、言った通りだろう」と自慢げなポアレ(お気楽な迷探偵です。)続いて「明るくなる」とボームズ2世が言うと、照明が点いて明るくなった。で、「なっ、言った通りだろう」と自慢げなボームズ2世。そして「黄金のキャボチャはあるのに...」とハモるボームズ2世とポアレ。で、みんながケースに目を移動させる。が、「えっ?」「ないじゃん」ということで、黄金のキャボチャは座布団の上から消えていた。そして3面相の笑い声が響き「お約束通り、黄金のキャボチャも頂いた!」と響く。電気が消えた数秒で3面相が入ってこられるはずがないということで「犯人はきっとこの中にいます」と言う雷ちゃん。で、まずは雷ちゃん、高村さん、ポアレの視線がボームズ2世に集まる。これに「酷いよ、ポアレ。僕じゃないよ」とボームズ2世。そして「ということは...」で雷ちゃんと高村さんの視線はポアレへ。慌てて首を横に振るポアレ。で、「僕じゃないよ。酷いよ、ボームズ」とポアレ。(名探偵ではなくて、名漫才コンビですね。)で、ボームズ2世とポアレは耳打ちを始めて「怪人5面相の時も銭形くんのイソギンチャク刑事が犯人だった」と言い、3人の視線は高村さんに集まる。が「ノー。イソギンチャクじゃないよ、腰巾着だろう」と高村さんは「腰巾着」ということを認めました。

そんなコントをやっている中でも雷ちゃんは、頭の上の麦わら帽子を大事そうに両手で押さえているヤエばあさんに気づき「高村さん、帽子」と言う。するとヤエばあさんは慌てて逃げ出そうとする。で、ボームズ2世とポアレが追いかけて取り押さえる。で、雷ちゃんが「3面相、観念しなさい!」と言い、ポアレがヤエばあさんの麦わら帽子を奪い取る。するとヤエばあさんの頭の上には黄金のキャボチャがあった。で、ヤエばあさんは「ファファファファファ」と顔を剥ぐ。するとそこに現れた顔は、最初に現れた鰻屋の出前持ちであり、「ファファファ」と笑う。更に顔を剥ぐと、覆面をした3面相の顔が現れた。で、「ジャスト・モーメント」と3面相は言うと、またも着替えを始める。高村さんは「また着替えるのかい?」、雷ちゃんは「ねぇ、ねぇねぇねぇ。そのまんまでいいですから...」と呆れた表情を見せていた。(→それならば、突っ立っていないで取り押さえたらいいのに... でも、やっぱりお約束の「礼儀」です。)またボームズ2世とポアレは「大体、女に化けないと言ったじゃないか」、「さっき、みんなの前で言っちゃったんだぞ。この野郎。恥かいたよ」と、文句を言う。(やっぱりヘッポコ探偵ということを証明しました。)

そうしている間に3面相の着替えが終了し、「何故私が3面相だと分かった?」と雷ちゃんに尋ねる。すると「あなたのは農作業をしている人の手ではありません。人間農業国宝のヤエさんは50年も農作業を続けてきた人です。もっと年期が入っています」ということで、さっき手を合わせて祈っていたヤエばあさんの手をしっかりと見ていたのはこれでした。これに「なるほど。やるな、名探偵銭形雷くん」と3面相。(怪人さんは、ちゃんとちゃんの2人は「名探偵」と認めています。(ちゃんは「銭形家の味噌っかす」と言って認めていない。))これに「探偵ではありません。警察です。観念しなさい」と雷ちゃん。しかし3面相も負けていない。「いやいや、キャの三宝はまだ手に入れていない。お次は最後の一つ、幻の芽キャベツを頂く」と、次の犯行を口にした。これに「何を...」とボームズ2世とポアレが歩を進めようとするが、突然二人はお腹を押さえた。それを見た3面相は「今頃利いてきたか」と口にする。先ほど二人が飲んだお茶に下剤を仕込んでいたのだった。(これは、今までの仕返しという3面相。)が、ボームズ2世とポアレは「ほうじ茶」「麦茶」ということで言い争いを始める始末だった。(→やっぱり「迷探偵」です。)で、「では諸君、10分後に会おう」と言って、黄金間キャボチャを手にした3面相の姿が消え、笑い声だけが残った。で、雷ちゃんは「早く、芽キャベツの部屋へ」と言って、そちらに走り出した

芽キャベツが展示されている部屋。この部屋も密室であり、祭事の祭壇の中に幻の芽キャベツは展示されていたが、特に厳重には管理されてはおらず、大きな杯の上に無防備に置かれていただけだった。(ケースも何もありません。「・2nd.5話」の一番最初の幻の絵画のように、無警戒に展示されていました。)高村さんは「ただの芽キャベツにしか見えないけど...」と言うが、雷ちゃんは「でもこれがキャナリザがこよなく愛した、紛れもないキャの三宝です」と言い切る。(雷ちゃん、そういうお宝鑑定も出来るようです。)

とりあえずターゲットを確認したということで、高村さんはボームズ2世とポアレにお腹の調子を尋ねるが、2人とも何とか波は乗り越えたということだった。で、高村さんはさりげない疑問を口にした。「しかし怪人は毎回何で鰻屋に化けるのだろう?」(確かに、考えたら5回中4回は鰻屋に化けていますね。(「・2nd.3話」にも鰻屋は出てくるが、その時は怪人さんではなくて共犯者でした。)で、ここまでバレた9つの顔の内、4つが鰻屋ですし...)これにボームズ2世が「土用の丑の日の生まれらしいですよ」と答えた。すると「サタデーの焼き肉生まれ...」と返す高村さん。(土用の丑の日の「どよう」は「土曜」ではなく「土用」なんですが...)で、ボームズ2世とポアレの冷たい視線が高村さんに... が、高村さんはここから迷探偵とは違うところを見せてくれる。「密室の場合、怪人はこの部屋の誰かに化けるというじゃない」と言う。これに雷ちゃんが「確かこの前は下剤を飲まされた岡野さんが怪人でした」(「・1st.24話」を復習しましょう)と思いだしたように言う。で、疑いの目はボームズ2世とポアレへ。が「勘弁してください」とボームズ2世。疑われたことを屈辱に思ったポアレは「4人で輪になって手を繋げばいいんじゃないの」と提案する。ということで、4人はビニール傘を広げて、輪になって手を繋ぎ、芽キャベツを取り囲んだ。

落ち着いたのか、ここでポアレが「しかし誰なのかねぇ?土用の丑の日に鰻を食べてスタミナ付けようなんて言ったのは?」と言う話を始める。これには雷ちゃんが素早く答えてくれる。(江戸時代に平賀源内が、流行らない鰻屋に相談されて発案したらしい。→やはり、雑学の知識を得られる「ケータイ刑事」です。)一方、ボームズ2世は「今回は3面相からのスタート」と話題を変える。で「鰻屋で3面相」「ヤエばあさんで2面相」「次の顔が最後の顔」とポアレ、ボームズ2世、高村さんが口にする。雷ちゃんも「最後の顔」と漏らしていた。で、そうしている間に時刻はまもなく15:20になろうとしていた。「5秒前」とボームズ2世が言い、カウントダウンして「0」となり、15:20になったが、部屋の照明は消えなかった。で、部屋のドアがギーっと音を立ててゆっくりと開き始め、光の中から機関銃の銃口が部屋の中に向けられた。「え~っ?」と驚く雷ちゃんだったが、次の瞬間には銃声が響いた。が、飛んできたのは銃弾ではなく、芽キャベツだった。乱射される芽キャベツ。(ここで「♪セーラー服と機関銃」(薬師丸ひろ子)が流れる。→この物語の本放送(2006/9/9)の後、10月からTBSがドラマ「セーラー服と機関銃」を始めるということで、本放送時はタイムリーなネタでした。)

芽キャベツの雨あられの中、撃たれるボームズ2世とポアレはその場に倒れ込んでしまう。更に高村さんは雷ちゃんを庇うように立ちはだかるが、芽キャベツの弾を喰らい、その場に倒れてしまう。(手に持っているビニール傘で防御すればいいのに...)で、直ぐに高村さんに駆け寄る雷ちゃんは「高村さん、大丈夫ですか?」と心配げな表情になる。高村さんは「芽キャベツは?」と心配して問う。これに「芽キャベツは無事です」と答える雷ちゃん。が、その時、バナナの皮が側に飛んで来た。「バナナ?」と声を出す雷ちゃんだったが、直ぐに思い出しました。(「・1st.24話」の経験ですね。)で、立ち上がったポアレに「ポアレさん。そこにバナナの皮があります。バナナの皮は踏むと滑りますから、気をつけてください」と注意をする。が、「何言ってるんだ。私だってバカじゃないんだから...」と返すポアレ。「大の大人がバナナの皮で...」と言いながら芽キャベツの方に近寄るが、言った途端にバナナの皮を踏んで滑って転び、幻の芽キャベツが載っている台を倒してしまった。で、転がり落ちた芽キャベツは床に散乱している偽者と混ざってしまった。それを見た雷ちゃんは「バカぁ!」

ということで、4人は一つずつ、どれが本物の芽キャベツなのかを調べる羽目になってしまった。高村さんは本物と偽物の区別が全く分からず「幻の芽キャベツの特徴ってあるの?」と尋ねる。これに「中身が赤いのだ」とボームズ2世は言う。で、ポアレは「簡単だ」と包丁で二つに切って確認しようとする。が、高村さんが直ぐにそれを止める。(相変わらずオマヌケな迷探偵ですねぇ。)高村さんは「今に怪人がやってきて、適当に一つ摘んで、キャの三宝は頂いた、なんて言って去っていくんだろうねぇ...」これに「シリーズものとはいえねぇ...」と返すポアレ。(が、今回の物語では、そういうお約束となる所をことごとく裏切り続けていますが...)ボームズ2世もそれに頷いている。が、突然ボームズ2世のお腹が鳴り、「またお腹が...」と言ってトイレに駆け込んでいこうとする。直ぐにポアレも「私も」と言ってボームズ2世の後を追っていく。で、高村さんは「役に立たない探偵だねぇ」とこぼす。二人が出て行くのを目にした雷ちゃんは立ち上がると唇に指を当て、前に突きだし「よどむ、悪の天気」(ここでAパート終了。経過時間は18分半弱でした。よってBパートは7分少しになります。)

ボームズ2世とポアレが「いやぁ、すっきり」「お待たせ」と言ってトイレから戻ってくる。で、「あとはどれが本物かを見分けるだけでするね」ということで再び幻の芽キャベツ探しが始まる。ここで雷ちゃんが携帯で本物の芽キャベツの写真を撮影していて、それを見せて「この形と全く同じ芽キャベツをを捜せばいいんですよ。それに幻の芽キャベツの重さは7.25gだと分かっているんです」ということで、ボームズ2世とポアレが1個ずつ重さを量り、7.25gだったものを雷ちゃんが形を比較するという流れ作業によってその作業が行われる。(今まではみんなが協力して本物を捜すということは無かったが、今回は協力していて、ここも今までとは違います。)

そうしていると、本物のヤエばあさんがやってくる。(押し入れに閉じこめられていたのだと言う。)で、簡単に「あっ、これだこれ」と本物の芽キャベツを一目で見つけ出した。(「早く言ってよ」と高村さんが突っ込むが、ヤエばあさんは今来たばかりなんですが...)で、本物を元の位置に戻して再び警戒態勢に入る。が、今回の怪人はいつもと違っていて、予告時間を15分も過ぎたのに、まだ現れなかった。で、ボームズ2世は「ということは、諦めたということですね」と言う。で、雷ちゃんもこれに同意する。すると高村さんは「芽キャベツ、どうするの?」と尋ねる。「今まで通り、ここに展示しましょう」と答える雷ちゃん。で、ボームズ2世は「我々の力で、このお宝を守ったんですねぇ、感慨深いなぁ...」と感慨深そうに腕組みをして頷く。が「君たち、何もしていないじゃない」と高村さんが言うが「イソギンチャクだって、何もしてないでしょう」とボームズ2世が返す。これに「イソギンチャクじゃないよ、腰巾着だろ~」とまたも自分のことを「腰巾着」と言う高村さん。で、無事に守ったということから緊張から解放されたボームズ2世たちはそれを聞いて笑っていた。が、雷ちゃんはそんな3人の様子を見て「最後の顔?」と言うことを漏らした。

展示室から出てきた一同。(廊下には「野菜秘宝館」という看板がありました。)「予告通り盗まないということは、もう盗まないということだよ」と高村さん。で、自分たちが守ったのだと自慢げにポアレは「我々のおかげだ」。「黙って盗むなんてこそ泥のようなことはしませんよ。いくら泥棒でも怪人は美学がありますから」とボームズ2世。が、高村さんは「しかしねぇ、今回の怪人は本気だよ」と言って、自分を本物の鰻屋と思い込ませようとして昨日から仕込んでいたことを語る。ボームズ2世は「タダ券まで作ってなぁ」と笑いながら言い、笑う。これに雷ちゃんはピンと来る物を感じて足を止めた。高村さんは「サタデーの焼き肉生まれは最後まで鰻屋に拘ったんだ」と言うが「サタデーの焼き肉?」とボームズ2世。が、直ぐに「な、なるほどな」と取り繕ったボームズ2世。その時、またまた腹が鳴り「また来た」と言ってポアレとボームズ2世はトイレに駆け込んで行った。それを見た雷ちゃんは「謎は解けたよ、ワトソンくん

幻の芽キャベツの展示室。一人の人影が入ってきた。そして、手袋をはめた左手が幻の芽キャベツに伸びる。幻の芽キャベツを掴むと、右手から偽者を取り出し、わざとらしくその二つを床に落とすと、腰を下ろしてそれを拾おうとする。が、その時、雷鳴が轟いた。慌てて振り返る人影はボームズ2世だった。雷雲が覆うと「雷鳴轟く積乱雲。…」と雷ちゃんの口上が始まる。「私の稲妻でしびれなさい!」からボームズ2世に稲妻が落とされる。で、しびれるボームズ2世は煙を噴いて咳き込んだ。それと同時に芽キャベツの展示室のドアが開き、雷ちゃんがゆっくりと入っきて「怪人3面相はあなたですね、ジャーロック・ボームズ」と言う。すると雷ちゃんを見て「ファファファファファ」と笑いだし顔を剥ぐボームズ2世。で、覆面をした怪人の顔が現れた。が、またも直ぐに「もう一度、ジャスト・モーメント」と言って、またも着替えを始める3面相。呆れたという顔でそれを待っている雷ちゃんだったが、高村さんたちが「おっ、着替えている」と言いながら入ってきた。(ボームズ2世は「俺の服...」と言っている...)「どうして分かった?」と雷ちゃんに尋ねる高村さん。「簡単です」と言ってその説明を始める雷ちゃん。

下剤を飲まされた二人はトイレに駆け込んだ。どっちでもよかった3面相はボームズになりすまして戻ってきた。ボームズ2世は「タダ券」という知らないはずのことを知っていた、「サタデーの焼き肉?」と知っているはずのことを知らない、ということで「偽者だということ、バレバレですよ」と雷ちゃん。するとシルクハットを頭に乗せて着替えが終わった3面相は「名探偵・銭形雷くん、なかなか手強いな」と言う。高村さんが3面相にゆっくりと歩み寄る(ポアレとボームズ2世が高村さんの金魚の糞みたいに後をついていく)と「怪人3面相、今度こそ逮捕する」と言って3面相の右手に手錠を掛ける。が、いつものことながら、またも手が抜けて3面相は逃げようとする。(ボームズ2世とポアレは「また手が抜けた...」と驚いていた。)が、雷ちゃんが素早く反応して、前転宙返りを見せて3面相を追いかけ、3面相の右足に手錠を掛けた。で、倒れる3面相は「足は用意していない...」ということで、逃げることは出来なかった。で、雷ちゃんは「やったぁ、遂に怪人を逮捕、従姉妹たちにも知らせなきゃ」と言ってVサインをして笑顔を見せた。(ちゃんが1度、ちゃんが2度、ちゃん自身も1度逃げられていますからね...)

高村さんは「黙って盗むなんてこそ泥みたいなことはしないって言っておきながら、ねぇ。美学があるんじゃなかったの?」と怪人に尋ねるが「今回ばかりは美学もへったくれも無かったんだ。これラストだろう。どうしても三宝全部を盗み出して有終の美を飾りたかった...」ということでした。これに「残念でした」と高村さんは、雷ちゃんから手錠に繋がっているロープを受け取ると、引っ張って連行していこうとする。が、ここで雷ちゃんが「ちょっと待って。怪人の本当の顔、見たいと思いませんか?」と言う。が「嫌だ、それだけは恥ずかしいから止めてください」と言う怪人。(結構小心者ですね...)が、みんなに取り押さえられて、高村さんに覆面を外されて素顔を見せることになった。で、雷ちゃんたちはちょっと驚いた表情をして目を丸くしていました。(尚、画面では怪人の背後からとなっていて、怪人の本当の顔はTV画面に晒されることはありませんでした。)

事件解決後、雷ちゃんと高村さんはがっちりと右手を組んで「遂に怪人逮捕、めでたしめでたし」と言って喜んでいる。(銭形ファミリーに対しては5度目の挑戦でしたが、高村さんに対しても3度目の挑戦でしたからねぇ。)そこに「♪明日吹く風」の着メロで雷ちゃんの携帯にメールが届く。で、携帯を開く雷ちゃん。ジャーロック・ボームズ1世、2世、ポアレ、銀田一1世、2世からメールが届いたのだった。(これって、ちゃん、ちゃん、ちゃんの時に集まった迷探偵さん全員ですね。)文面は「もの凄く良いチームワームだったねぇ。再び集合できる日を楽しみにしている」ということだっ。(「良いチームワーク」でしたかねぇ?結局みんな「迷探偵」ということで、捜査を攪乱して、銭形の足を引っ張っていただけでしたけと...)高村さんは「何が楽しみにしているだよ...」と言っていた。そして「でもさぁ、ボームズや銀田一のように怪人も2世、3世って出てきたりして...」と言う高村さん。(確かにその手はありますね。(怪人の方も「弟」で、やはり十面相からスタートなんでしょうか?(いや、今回逮捕された怪人は「・1st.5話」の新聞記事では「怪人十二面相」と記されていたので、「1ダース」ということで、「十二面相」からスタートというのもあり得る...))

これに対して雷ちゃんも「大丈夫ですよ。きっとその時は私のが...」と言って、始めて雷ちゃんは妹がいることに言及しました。(「M2」で「雷ちゃんは四人姉妹の長女」と言ったので、3人の妹がいることが分かりましたが、今回が初めて「妹」と言ったのでした。)で、高村さんが「妹?」と問い質すが「いえいえ、何でもありません」とはぐらかした雷ちゃんは帰っていこうとする。で「何人姉妹なの?」と高村さんが追いかけるように尋ねるも「それはひ・み・つ」と言うことで教えてくれない雷ちゃんでした。(ちゃんに高村さんが同じ質問をした時、「それは最高国家機密です」と言ったちゃんですから、ちゃんも教えてくれないのも当然でしょうね。)

今回の物語で、遂に「怪人○面相」が逮捕されました。「怪人十面相」としてシリーズに初登場したのが「銭形泪・2nd.5話」(2004/5/2)でした。それから2年と4ヶ月少々の間、あの銭形姉妹の手から逃げ延びていたのですから、これはこれで凄いことですね。(尚「銭形零・1st.5話」内の新聞記事で、怪人十二面相として新聞記事となっていましたが、これは時間軸上では「銭形舞・7話」(2003/11/16)の事件の犯人逮捕の翌日と言うことなるので、これは2003年11月17日と考えられるので、これを起点とすると2年10ヶ月になります。(この時は銭形に挑戦していないので、やはり前者(「・2nd.5話」を起点として2年4ヶ月)というのが妥当でしょう。)しかし「銭形海」にこのキャラが登場しないというのは寂しいですから、やはり「2世」ということになって、綾小路波江のように銭形姉妹に対して挑戦し続けるものと思います。(渡辺千穂さんが「ケータイ刑事」に生んだこのキャラクターも、「ケータイ刑事」の顔の一つですからね...)

始めて「妹」の事を口にした雷ちゃん。「M2」ではっきりと「四人姉妹」と言いましたが、今回の物語では「」と言い「妹たち」とは言いませんでした。が、雷ちゃんの3人の妹(ちゃんとあと2人(筆者は「渓(けい)」「星(せい)」ではないかと現時点では考えている))が順次「ケータイ刑事」を襲名していくでしょうし、怪人さんの(おそらく)弟(妹というのもあり得るでしょうし...)と、ボームズや銀田一の再登場が楽しみです。

次回の物語は、2nd.第12話、通算では38話となる「BS-i初!まさかオペラ!? ~犯人はあなただ!殺人事件(前編)」という物語です。残り3話ですが、オペラは前後編ということで、残る事件は2つです。「BS初の」ということをこれまでも色々とやってきた「ケータイ刑事」シリーズですが、今度は「オペラ」ということで、本当に色々とやってくれます。物語のテイストは「宝塚」と言った感じが出ていますが、ゲストは元宝塚にいた女優陣ということで、キャスティングの方もしっかりと考えられています。ただ、一つだけ難点を言うと、物語の展開が遅い、ということ。後編とまとめて、続けて見るというのもよろしいかと...

鑑識メモ。今回の物語本編には登場しなかった柴田束志が登場。(「ボームズ2世の」とはなりませんでした。)「土用の丑の日」の起源について語る。「何故平賀源内はこれを発案したのでしょうか」と言うから語り始める。(が、信じちゃダメですよ。)それは、源内がうなぎを初めて見た時、ドジョウが牛のように巨大になっていると驚き、その驚きを忘れないために、毎年その日に、カレンダーに「ドジョウが牛のようになった日」→「ドジョウが牛の日」と記した。それのを、店主が見間違えて「土用の丑の日」が誕生したそうです。→ここまで真面目に語っていると、騙されそうになりますが、最後に「何てな!」と束志が言っていましたので、嘘ということを見抜けないといけませんよ。

 

 

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 3

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2007/05/25
  • メディア: DVD

↓怪人さん登場物語が収録されているBOX

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX II

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX II

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/02/25
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX I

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX I

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/12/23
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX II

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX II

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/01/27
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 2

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 2

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2007/01/26
  • メディア: DVD

↓「鰻/鰻屋」関係

鰻屋物語

  • 作者: 森 成人
  • 出版社/メーカー: 日本図書刊行会
  • 発売日: 1994/01
  • メディア: 単行本

何度でも足を運びたくなるいい店好きな店―蕎麦・鮨・鰻・天ぷら・酒

何度でも足を運びたくなるいい店好きな店―蕎麦・鮨・鰻・天ぷら・酒

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2002/04
  • メディア: 単行本

ウナギのふしぎ―驚き!世界の鰻食文化

ウナギのふしぎ―驚き!世界の鰻食文化

  • 作者: リチャード シュヴァイド
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
  • 発売日: 2005/06
  • メディア: 単行本

ウナギのひみつ

ウナギのひみつ

  • 作者: カレン・ウォレス, マイク・ボストク, 百々 佑利子
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1996/10
  • メディア: 大型本
お国自慢 鰻料理百科

お国自慢 鰻料理百科

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1998/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

浜名湖うなぎ今昔物語

  • 作者: 相曽 保二
  • 出版社/メーカー: 日本図書刊行会
  • 発売日: 1998/03
  • メディア: 単行本
平賀源内―エレキテルをつくった天才発明家

平賀源内―エレキテルをつくった天才発明家

  • 作者: 三上 修平, 古城 武司
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1988/11
  • メディア: 単行本

世界の伝記〈37〉平賀源内 (1981年)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ぎょうせい
  • 発売日: 1981/09
  • メディア: -

平賀源内伝―江戸のダ・ビンチ

  • 作者: 志村 裕次, 池辺 勝美
  • 出版社/メーカー: KTC中央出版
  • 発売日: 1993/04
  • メディア: 単行本
↓「キャの三宝」の元ネタ関係
レオナルド・ダ・ヴィンチの手記 上   岩波文庫 青 550-1

レオナルド・ダ・ヴィンチの手記 上 岩波文庫 青 550-1

  • 作者: レオナルド ダ・ヴィンチ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1954/01
  • メディア: 文庫
レオナルド・ダ・ヴィンチの手記 下    岩波文庫 青 550-2

レオナルド・ダ・ヴィンチの手記 下  岩波文庫 青 550-2

  • 作者: レオナルド ダ・ヴィンチ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1958/01
  • メディア: 文庫
レオナルド・ダ・ヴィンチ (西洋絵画の巨匠 8)

レオナルド・ダ・ヴィンチ (西洋絵画の巨匠 8)

  • 作者: 池上 英洋
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2007/01
  • メディア: 大型本
モナ・リザと数学-ダ・ヴィンチの芸術と科学

モナ・リザと数学-ダ・ヴィンチの芸術と科学

  • 作者: ビューレント・アータレイ, 佐柳 信男
  • 出版社/メーカー: 化学同人
  • 発売日: 2006/05/10
  • メディア: 単行本
モナ・リザ―私が描かれた理由

モナ・リザ―私が描かれた理由

  • 作者: 岡 庸子
  • 出版社/メーカー: 出窓社
  • 発売日: 2007/04
  • メディア: 単行本

ジャンヌ・ダルク―歴史を生き続ける「聖女」

ジャンヌ・ダルク―歴史を生き続ける「聖女」

  • 作者: 高山 一彦
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2005/09
  • メディア: 新書
ジャンヌ・ダルクの生涯

ジャンヌ・ダルクの生涯

  • 作者: 藤本 ひとみ
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2005/09
  • メディア: 文庫
絵本 ジャンヌ・ダルク伝

絵本 ジャンヌ・ダルク伝

  • 作者: ジョゼフィーン プール, アンジェラ バレット
  • 出版社/メーカー: あすなろ書房
  • 発売日: 2004/10
  • メディア: 大型本
 
↓DVD BOXでは変わっているけれども...
セーラー服と機関銃

セーラー服と機関銃

  • アーティスト: 薬師丸ひろ子, 来生えつこ, 星勝, 小椋佳
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルJ
  • 発売日: 2006/12/06
  • メディア: CD
セーラー服と機関銃 (通常盤)

セーラー服と機関銃 (通常盤)

  • アーティスト: 星泉, 来生えつこ, 前嶋康明
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2006/10/25
  • メディア: CD
↓参考まで

下剤・止瀉剤とその臨床 (1953年)

  • 作者: 高津 忠夫
  • 出版社/メーカー: 医歯薬出版
  • 発売日: 1953
  • メディア: -

薬学大全書〈第12巻〉瀉下薬(下剤)・造血剤,滋養剤,変質剤及び強壮剤 (1950年)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 非凡閣
  • 発売日: 1950
  • メディア: -
↓やっぱりこれを...
怪人二十面相

怪人二十面相

  • 作者: 江戸川 乱歩
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2005/02
  • メディア: 単行本

少年探偵団読本―乱歩と小林少年と怪人二十面相

  • 作者: 黄金髑髏の会
  • 出版社/メーカー: 情報センター出版局
  • 発売日: 1994/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

怪人二十面相 [少年向け:コミックセット]

  • 作者: 藤子不二雄
  • 出版社/メーカー: 中央公論社
  • メディア: 新書


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BEST HIT USA 2007[2007/7/17] [音楽(etc.)]

今回は「TIME MACHINE SPRCIAL」ということなので、初めから楽しみにしていました。MTVの第一期黄金期の特集ということで、'80'sサウンドが満載になりました。で、いつもの各コーナーはなく、全てお休みでした。が、'80'sサウンドがお好きな筆者にとっては、こういうフォーマットも歓迎です。(「TIME MACHINE」の情報がなかったのがちょっと残念でしたが...)では、いつようにON AIR曲と情報を記します。

最初は、MTVの第一期黄金期となる1983年の話題から、奇抜な格好をしているグループということで、CULTURE CLUBがピックアップされ、「♪かまかまかまかま」というサビが印象的な『Karma Chameleon』でスタートしました。

続いては、この人のファッションも奇抜でしたね。映画の映像もインサートされているビデオということで、1985年のCYNDI LAUPERの『The Goonies 'R' Good Enough』でした。映画のシーンが冒頭にたっぷりとあるので、曲がスタートするまで少し時間がありますが、明るく楽しい一曲でした。

CM明けの次のコーナーはTHE DOORSの特集です。キーボードのRAY MANZAREKのインタビューで始まり、今年になってリリースされたベスト盤「THE VERY BEST OF DOORS」の話から始め、ジム・モリソンのことを色々と語ってくれました。で、ON AIR曲は1968年のライブで『Light My Fire』でした。で、曲の途中から再びインタビューが被り、ジムの逸話を語っていました。そして同じ1968年のライブの『Hello, I Love You』がON AIRされました。で、最後に彼からの忠告ということで締めてくれました。(薬はダメですよ。)

続いてKOOL & THE GANGの話題になり、時代と共に全く異なるサウンドを奏でていた彼らのポップ・グループとなって放った1984年のヒット曲『Cherish』がON AIRされました。A.O.R.系の聴きやすいメロディアスな一曲でした。

CMが入り、それが明けると'80'sの典型的なアメリカンロック・スタイルの話になり、あの3人も元気ということで、NIGHT RANGERの3人のインタビューが始まり、ニュー・アルバム「HOLE IN THE SUN」の話から過去のアルバムの話を語ってくれました。ON AIR曲は1983年の大ヒット曲の『(You Can Still) Rock In America』でした。その後、1989年の解散に繋がる話がありました。

最後はリクエスト曲でした。1984年のTERI DESARIOの『Overnight success』でした。この曲は某カセット・テープのメーカーがCMソングに使ったことから、耳にする機会が多かった一曲ですね。テンポの良いダンサブルなナンバーで、典型的な'80'sサウンドの一曲です。

次回は、EPGの番組情報によると、8年ぶりに復活したKULA SHAKERが登場!復活劇の裏側に迫る!ということです。

 

グレイテスト・モーメンツ~ザ・ベスト・オブ・カルチャー・クラブ(3ヶ月期間限定)

グレイテスト・モーメンツ~ザ・ベスト・オブ・カルチャー・クラブ(3ヶ月期間限定)

  • アーティスト: カルチャー・クラブ
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2006/03/08
  • メディア: CD

Greatest Moments: Best of Culture Club

Greatest Moments: Best of Culture Club

  • アーティスト: Culture Club
  • 出版社/メーカー: Virgin
  • 発売日: 2002/08/19
  • メディア: CD
エッセンシャル・シンディ・ローパー

エッセンシャル・シンディ・ローパー

  • アーティスト: シンディ・ローパー
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2003/07/16
  • メディア: CD
The Essential Cyndi Lauper

The Essential Cyndi Lauper

  • アーティスト: Cyndi Lauper
  • 出版社/メーカー: Epic/Legacy
  • 発売日: 2003/06/10
  • メディア: CD
The Very Best of the Doors

The Very Best of the Doors

  • アーティスト: The Doors
  • 出版社/メーカー: Rhino
  • 発売日: 2007/03/26
  • メディア: CD
The Very Best of Kool & the Gang

The Very Best of Kool & the Gang

  • アーティスト: Kool & The Gang
  • 出版社/メーカー: Universal/Mercury
  • 発売日: 1999/03/23
  • メディア: CD

Gold

Gold

  • アーティスト: Kool & the Gang
  • 出版社/メーカー: Mercury
  • 発売日: 2005/03/01
  • メディア: CD
Dawn Patrol

Dawn Patrol

  • アーティスト: Night Ranger
  • 出版社/メーカー: MCA
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD
Hole in the Sun

Hole in the Sun

  • アーティスト: Night Ranger
  • 出版社/メーカー: Frontiers
  • 発売日: 2007/04/24
  • メディア: CD
 

オーバー・ナイト・サクセス

    • アーティスト: テリー・デサリオ
    • 出版社/メーカー: ERJ
    • 発売日: 1985/01/21
    • メディア: CD

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CAROLE BAYER SAGER『SOMETIMES LATE AT NIGHT』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1981年に発表された彼女のソロ・アルバムである。また邦題は「真夜中にくちづけ」と題されている。ソングライターとして数多くのアーティストたちに曲を提供している彼女であるが、本アルバムではシンガーとしての才能を発揮している。A.O.R.の女性シンガーはそれほど数はいないが、本アルバムはその数少ない女性A.O.R.アルバムの中でも傑出した内容のあるアルバムであり、時代に残る名盤である。都会の洒落たセンスに満ちた大人のためのボーカル・ナンバーが集まっている。また、一流ミュージシャンと呼ばれる人たちが数多く参加していて、彼女の人脈の広さも感じさせてくれる。

収録曲は以下の全13曲である。『Prologue』『I Won't Break』『Just Friends』『Tell Her』『Somebody's Been Lying』『On The Way To The Sky』『You And Me (We Wanted It All)』『Sometimes Late At Night』『Wild Again』『Easy To Love Again』『Stronger Than Before』『You Don't Know Me』『Reprise』。

『Prologue』で開けて『Reprise』で閉じる構成は、これだけでもドラマを感じるが、同時に大人の洒落た雰囲気の演出も成されていて、聴き始めると同時に魅惑の世界に引き込まれる。そしてポップなメロディにちょっぴりハスキーな彼女のボーカルが良い味を出している。曲の方はいずれもが大人の雰囲気を持ったとても魅惑的なものばかりであって、素晴らしい楽曲が次々と流れてくる。42分ちょっとという収録時間があっという間に過ぎてしまう。

お薦め曲は、早い話全部である。(この中から選ぶなんて事は出来ない)全曲を通して一つの柱になっている物があり、それがぶれないで貫かれているため、アルバム全体が1つのドラマのように感じられる。BGMとしても邪魔になることはなく、時にはじっくりと聴き込みたくなることもある。セールスの方は爆発的な記録を残してはいないが、'80'sのA.O.R.の歴史に残る名盤として語り継がれているアルバムだということも、聴けば納得できる。隠れた名盤というのは数多くあるが、本アルバムは正にその通りで、'80'sを代表するアルバムの1つである。じっくりと聴き込みましょう!

 

Sometimes Late at Night / Carole Bayer Sager

Sometimes Late at Night / Carole Bayer Sager

  • アーティスト: Carole Bayer Sager
  • 出版社/メーカー: JVC Japan
  • 発売日: 2001/01/30
  • メディア: CD


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