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「打工皇帝」 [映画(洋画)]

表題の作品は1985年の香港映画の「チャイニーズ・ファースト・ラブ・ストーリー」である。また英語でのタイトルは「WORKING CLASS」である。この作品は、台湾から香港に渡った王祖賢(ジョイ・ウォン)がツイ・ハークと出会った作品であり、このコンビによって後にチャイニーズ・ゴースト・ストーリー」というヒット作を生み出すことになるきっかけとなった作品である。ということで、王祖賢のキャリアにおいても、ツイ・ハークのキャリアにおいても、一つのスタートとなる記念的な作品である。また、サミュエル・ホイが本作で共演した王祖賢の魅力に一目惚れして追いかけ回したという逸話まで残っている。(今風に言ったらストーカーという言葉で片付けられてしまう...)

作品データを記しておくと、98分の作品で、監督はツイ・ハーク、脚本はチャン・カム・クエン、撮影は陳俊傑、音楽はテディ・ロビンである。そして出演は、サミュエル・ホイ、ジョイ・ウォン、ツイ・ハーク、テディ・ロビン、アンジー・レオン・リュン、ン・マンタ、たちである。

サッカーが好きな3人組のヤン、サニー、アーヒンはある日自動車事故を起こしてしまい、勤め先の菓子工場を首になってしまった。その後、ヤンはジムで働くことになったが、そこでエアロビをしにきたアミーに一目惚れ。何とか友達になることに成功したが、彼女の前で張り切りすぎて、結局は首になってしまう。そして次に見つけた職場は監視が厳しいことで有名な食品工場だった。また、3人組もこの工場で一緒に働くことになったが、会社のやり方とそりが合わない。何とかしようとする3人だったが、やがてアミーはこの工場の社長令嬢だったということが分かり...

設定は、王祖賢の魅力サミュエル・ホイの逸話をそのまま物語にしたようなものであり、とにかく王祖賢を美しく撮影している。後に韓国では「聖女」と呼ばれて大人気となった王祖賢(更にその後にはスキャンダルで香港映画界から追放されたのもこの「聖女」という看板が邪魔をしたようで、なかなか難しいものです)であるが、本作を見たら、その理由も分かりますね。

'80's終盤から'90's前半に「東洋一の脚線美」と言われた王祖賢出演作を見るならば、押さえておきたい1本である。

 

↓ジョイ・ウォンと言えば、やっぱりこれです。(本作はかつてはビデオ化されていたのに...)

チャイニーズ・ゴースト・ストーリー DVD-BOX

チャイニーズ・ゴースト・ストーリー DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
  • 発売日: 2005/04/22
  • メディア: DVD

ジョイ・ウォン

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 芳賀書店
  • 発売日: 1996/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


「STAGE DOOR/虎度門」 [映画(洋画)]

表題の作品は1996年の香港映画「喝采の扉」である。この作品は袁詠儀のキャリアにおいて、大きなターニング・ポイントになった作品でもある。既に女優としての技量も認められていて、香港を代表する女優に成長していた彼女であるが、本作で共演したジョセフィン・シャオの役者魂に感銘を受けたと語り、ここから更にワンステップ上の女優へと脱皮していくことになり、シリアスなドラマもこなしていくようになった。(常に向上心を持っていると言うことは良いことです。)

コメディ・タッチながらも、一人の女優が立ちはだかる困難を乗り越えて生きていく姿を描いた人間ドラマである。で、主演のジョセフィン・シャオは本作でアジア太平洋映画祭主演女優賞と台湾金奨主演女優賞受賞を受賞している。

作品データを記しておくと、1996年の香港映画であり、時間は98分である。原作はレイモンド・トゥ、監督はシュウ・ケイ、脚本はレイモンド・トゥ、撮影はビル・ウォン、音楽は大友良英である。そして出演は、ジョセフィン・シャオ、アニタ・ユン、ダニエル・チャン、デヴィッド・ウー、レイ・チーホン、たちである。

物語は、広東オペラの人気歌手・サムの苦難な人生わ描いたものである。サムは長年芸能活動を続けていて、人気のある地位を獲得していたが、引退して家族と共にオーストラリアへの移住を考えていた。が、そんな彼女の周囲では何故かトラブルが続いて起こる。夫が事業に失敗し、義理の娘が同性愛者だと発覚する。そんな中、彼女は新人女優・ユクションの面倒を見ることになる。そんなユクションの恋人・チュンは、20年前にサムが友人に預けて捨てた実の息子だと言うことが分かり...

本作の見所の一つに、広東オペラのシーンがあるのだが、スケールが大きく、しっかりと描かれていて、伝統文化の奥深さを感じさせてくれる。

そして、我らが袁詠儀は、今まで演じてきた役柄と違ってシリアスな演技を見せていて、今までの彼女とは違う一面を見せてくれている。「出会いは人を変える」と言われているが、本作でアニタがジョセフィン・シャオと出会った(共演した)ことによって一皮も二皮も抜けたのもまた事実であるが、そういう出会いを逃さずにステップ・アップに繋げる所も流石である。で、今まではアニタが出演していれば、キュートな魅力を期待したが、本作以降は(今までと同類の作品もあるが、)演技を見せてくれるようになり、一段と「女優・袁詠儀」の魅力が増すことになりました。(それにしても、袁詠儀は可愛い...)

 

喝采の扉【字幕版】

  • 出版社/メーカー: アミューズ・ビデオ
  • 発売日: 1998/04/24
  • メディア: ビデオ

↓こちらの作品群のアニタと比べると、全然違います。

君さえいれば 金枝玉葉

君さえいれば 金枝玉葉

  • 出版社/メーカー: パイオニアLDC
  • 発売日: 1999/09/24
  • メディア: DVD

金玉満堂~決戦!炎の料理人

金玉満堂~決戦!炎の料理人

  • 出版社/メーカー: パイオニアLDC
  • 発売日: 2003/03/21
  • メディア: DVD

ボクらはいつも恋してる! ― 金枝玉葉2

ボクらはいつも恋してる! ― 金枝玉葉2

  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 1999/07/17
  • メディア: DVD


ケータイ刑事銭形愛23話 [ケータイ刑事]

今回の物語は第23話「姿なき犯罪者 ~凡才柳沢教授の生活」である。この物語はゲスト・キャラを大いに活かした物語であり、後のシリーズに大きな影響を与えた1本である。物語のベースにはロバート・ルイス・スティーヴンソンの代表的な小説であるジキル博士とハイド氏」がある。この小説は「二重人格」を題材にした代表的な小説として有名である。また、本作放送当時(この物語のBS-iでの初回放送は2003/3/9でした)地上波の他局で放送していたバラエティ番組のパロディでもある。(放送から4年半近くが経過してしまうと、地上波のバラエティ番組なんて、すっかり忘れ去られている...→「テレビとは時代の鏡である」と考えたらこれも仕方のない所なんでしょうが...それでは本編に行くことにします。

コンビニの雑誌コーナー。五代さんが立ち読みをしていて、そこに掲載されているネタに突っ込んでいる。(店内では静かにしましょう!)そこに、お腹が減ったという顔の愛ちゃんが買い物にやってきた。で、笑顔を浮かべてポテチなどのお菓子を籠に入ている。その様子をチェックしていた五代さんが「おい、何やってるんだ?」と声を掛ける。これに「栄養補給ですよ。最近、朝ご飯何杯食べても足りないんですよ」と返し「成長期かな?」と呟いていた。(長女がこういう状態ですから、次女・ちゃんも大食いになっちゃうのでしょうね。この時点ではのキャラはまだ何もなかったものの、ちゃんと妹に繋がるネタになっている所が凄いです。)すると五代さんが「これか?」と言って頬を膨らませて力士のポーズをする。(あの~ぅ。大食いだから太っているという考えは間違っています。例えば大食い選手権の優勝者(「大食い」と言うよりも「早食い」という要素も強いですが...)を見たら、決して肥満というような体型ではないですからね。)が、愛ちゃんはそれを無視してレジに行こうとする。で、五代さんが後を追う。が、そこに「警視庁から入電中」と、愛ちゃんの携帯に事件を知らせる入電が入った。で、愛ちゃんは籠を五代さんに渡して「これ、買っておいてください」と言うと携帯を開く。(五代さんに代金を支払わせようという考えもあったような気が...)

入電の最初に「ヘルシー、メルシー、ケンコー一番!」と叫ぶ被害者の姿があり、それに続いて事件が語られる。被害者は自然食品研究家・柳沢健康(やなぎさわ・たけやす)氏38歳。自宅で食べたヨーグルトに毒物が混入。犯人がいつ毒を入れたのかは不明。直ちに現場に急行せよ。

愛ちゃんと五代さんは被害者のマンションにやってくると、早速捜査を開始する。先に到着して作業を開始していた柴田さんに「犯人の遺留品は?」と尋ねる五代さん。が、首を横に振って「何も...」と答える柴田さん。愛ちゃんが「指紋は?」と尋ねても「何も」という返事だった。また、近くのテーブルの上には毒が入っていたヨーグルトがこぼれていて、柴田さんがそれと同じ、店で売られている新品のヨーグルトを手にしていて、店ではもう一重ビニールに包まれて売られているということで、家の外で第三者が毒を入れることは不可能ということで、犯人はこの部屋に忍び込んだことになる。で、五代さんが死体を運ぶことを指示し、柴田さんが死体を見て「死体は真実を語る...」と言った瞬間、柳沢の目が突然開き、目が覚めたかのように起き上がると「死んだかと思った」と言う。これに驚いた柴田さんが失神し、遺体を運ぼうとして持ってきた担架の上に倒れて失神、そのまま運び出されていきました。(実にオイシイ柴田さんでした。)

愛ちゃんは「ダメですよ、急に動いちゃ」と注意するが、柳沢は「大丈夫、大丈夫」と言ってラジオ体操を始める。心配する五代さんだったが「ちょっとやそっとの毒にはびくともしませんよ」と柳沢。(致死量の毒を飲まされたはずなんですけど...)そして「私の身体は毒素を速効分解するようにできている」と言い、「死なずに済んだのはこいつのお陰かも知れないなぁ」と言ってヨーグルトを手にする。で、「ヨーグルト食べてる?」と愛ちゃんに尋ねると「気が向いた時ぐらい」と答えると、「いかんいかん、ダメじゃないか」と言って怒られる。そして柳沢は、ヨーグルトは健康食品の王様で、ガセリSPというプロバイオティクス乳酸菌が悪玉菌を退治してくれる、プロバイオティクス乳酸菌は毎日食べないと腸には定着しない、と説明し愛ちゃんに教える。で愛ちゃん頷いていた。

テーブルにヨーグルト(「アルプスヨーグルト」と印刷されていましたが、ネタは仕込んでないですね...)を置いた柳沢はいつもの合い言葉をと言うと「ヘルシー、メルシー、ケンコー一番!」と叫びポーズをし、愛ちゃんにそれをやらせようとする。(五代さんは生で見る事が出来て感激して手を叩いていました。)が、愛ちゃんはやる気がないのか、棒読みだった。で「がっかりだなぁ、やる気あるの?帰んなよ」とダメ出しを。で、五代さんがやりたいということで、柳沢と一緒にポーズをとりながら「ヘルシー、メルシー、ケンコー一番!」と決めてくれた。(一応、愛ちゃんのフォローと言いたい所だが、実は五代さんは自分がやりたかっただけ、というのはいつもの通りです。)そして柳沢とハグする五代さん。で、柳沢は愛ちゃんを指さして「君、帰んな」ともう一度口にした。

これに愛ちゃんは「ちょっと待って待って待って、この人誰ですか?」と問う。すると五代さんが「失礼だ、テレビでも超有名だよ」と愛ちゃんのことをバカにする。→世の中を斜めに見ている愛ちゃんらしい所です。尚、五代さんはこの後に愛ちゃんの妹・ちゃんに「知らないんですか?」と散々バカにされることになるのだが、お姉ちゃまの仇は妹が、と考えたらこれもまた面白い所ですね。

そんな中、愛ちゃんは柳沢に「最近、誰かの恨みを買うようなことはありませんでしたか?つまり、あなたを毒殺しようとした犯人に心当たりがないかなぁ、と思って」と尋ねる。これに「毒殺?」と言うと自分が殺されかかったということに気づき、五代さんの手を握って「お願いしますよ刑事さん。僕を守ってください」と頼み込む。愛ちゃんはその様子をしっかりとチェックしていた。

書斎のソファに移動した愛ちゃんと五代さん。愛ちゃんはソファに座って、先ほど仕入れたお菓子のチェックを、五代さんは書斎のデスクにある柳沢の著書「あなたを救う 健康マニュアル 初級編」を開いていた。そこに柳沢がやってきて、ソファに戻る五代さん。で、柳沢は「実は昨日、ポストにこんなものが...」と言って封筒を五代さんに手渡した。受け取った五代さんは中から手紙を取りだして開くと、「犯行予告 もうすぐお前は死ぬ JFK」という文面の脅迫状だった。(「ケー刑事」ではお馴染みの、新聞の活字を切り抜いて作られたものです。しかも、愛ちゃんが声を出して読んでくれる。)五代さんは「JFK」が「ジョン・F・ケネディ」と反応する。(まあ普通の反応ですが、「ウイリアムス、藤川、久保田」という阪神TIGERSの抑え投手陣だと反応する方が今風ですね。)柳沢は悪戯と思って気に留めていなかったが、昨日の今日ということで流石に怖くなったのだった。愛ちゃんは改めて色々と心当たりはないかと問うが、柳沢には全く思い当たるような人物はいなかった。そして「一刻も早く、犯人を捕まえてください」と頼む。これに「分かりました。全力を尽くします」と答える五代さんだった。

そんな所で柳沢が愛ちゃんがコンビニで買った買い物袋の中にポテチの袋があることに気づき、買い物袋の所に駆け寄り、中に入っていたものをテーブルの上に出す。「それ、私のですけど...」と言う愛ちゃんだったが、柳沢にその声は届かず、中身に怯える柳沢は「分かったぞ」と言うと愛ちゃんを指さして「あんたが犯人か」と言う。が「はぁ?」と愛ちゃん。(これは当然の反応です。)柳沢は、添加物、防かび剤、人工甘味料という身体に悪いものが入っていると言い、更に塩分が高いポテチまであることを指摘して、「こんなものを食べていたら、間違いなく寿命は縮まるよ」と言う。これに愛ちゃんは「知ってました?」と五代さんに尋ねるが、五代さんは「俺が知っているのは、100円でポテトチップスは買えても、ポテトチップスで100円は買えないってことだな」と言う。しかし「意味分かんない...」と愛ちゃん。(これはかつて、C社のポテトチップスのCMに登場した台詞ですね。藤谷美和子さんでしたっけ?いずれにしても愛ちゃんが生まれる前の事であり、丹羽Pの世代であればお馴染みのCMでした。)

そういうコントをしている愛ちゃんと五代さんに柳沢は「分かってんの?これはつまり拳銃とナイフと爆弾を常に持ち歩いているのと全く同じことなんだよ」と言って怒った。愛ちゃんは「でも、朝昼晩、毎日こればっかり食べている訳じゃないし、そんな風に言わなくても...」と不満げに反論する。(確かにそれも一理あります。要は一度に大量に摂取しないと言うことが大事です。)が、五代さんは立ち上がると「すいませんでした」と言って頭を下げて謝り、愛ちゃんにも謝るように促す。で、立ち上がった愛ちゃんはぼそっとした声で「すいませんでした」と言うも、感情が入っていない棒読みでした。

柳沢はそんな愛ちゃんに「あ~あ、おぞましいおぞましい」というと、側に置いてあった梅干しが入った壺を開け、一粒の梅干しを箸で挟むと口に運んだ。で、五代さんが、柳沢は梅干し健康法を推奨するほどの梅干し愛好家だと説明する。で、梅干しを食べた柳沢は種を出すと「毒消し完了」と言って愛ちゃんを見る。これに愛ちゃんは苦笑いするしかなかった。

柳沢がトイレに立ち、愛ちゃんはチョコレートやポテチなどのスナック菓子を回収中、五代さんは脅迫状を手に観察していた(でも「どう見てもこれは新聞紙を切り抜いたんだなぁ...」って、誰でも分かることですけど...)。トイレからは「健康一番、ジャンクフードをぶっ飛ばせ!」とご機嫌な柳沢の声が届く。で愛ちゃんは「すっかり立ち直ったみたいですね」と安心したのか、呆れたのか、とにかく口にする。更に「僕のハーブちゃん。…」と言う声が届くと「ハーブちゃん?」と変な顔をする愛ちゃん。これに五代さんは、柳沢はハーブ愛好家としても知られていると語る。これに愛ちゃんは「ふ~ん、まあ結局、身体によいものなら何でも良いということか...」と言いながらポテチの袋を開き、「こっちも美味しいのになぁ...」と言って食べようとする。が五代さんは愛ちゃんの手のポテチを取り上げる。で「何する...あっ、食べたいのか。どうぞ」と言って五代さんにポテチを勧めるが、五代さんは袋ごと没収し、柳沢から直々にあんなありがたい話を聞いているのに、こんなものを食べようとする愛ちゃんの根性が理解できない、と言う。しかし「だって、美味しいものは美味しいんだもん」とちょっと口を尖らせる愛ちゃんが可愛い。

そんなことをしているとトイレから柳沢の悲鳴が届いた。で、トイレに駆けつける五代さんと愛ちゃん。トイレに駆けつけると、柳沢は「死ね死ね…」と赤い字で書かれた文字のあるトイレットペーパーを手にして震えていた。(こんなトイレットペーパーを作る方もご苦労様です。)で、五代さんが柳沢を落ち着かせようとしてトイレから連れ出す。愛ちゃんはトイレに置いてあるハーブの鉢植えに紙切れを発見し、それを広げてみると、新聞紙から文字を切り抜いて作られたメッセージが書かれていて、それを目にした愛ちゃんは「匂う、悪の香り

愛ちゃんがトイレで発見したものは「ジャンクフードをバカにするな!! ジャンクフード仮面より」という文面の脅迫状だった。で、最初の脅迫状と並べてみている愛ちゃんは「JFK」とは「ジャンクフード仮面」の略だったと知る。柳沢もやっと落ち着き、部屋で休んで貰っているということで五代さんが愛ちゃんの元にやってくる。で2通の脅迫状を目にすると「なるほど、犯人の目的はジャンクフードを毛嫌いする教授への嫌がらせか」と言う。愛ちゃんは「ジャンクフード仮面はまたどこからか狙ってくると思います」と言い、入ってきそうな入口を警備するように指示を出す。(やっぱり上司です。)が、五代さんも「分かっている」と手抜かりはないようでした。そんな愛ちゃんは部屋にある写真立てに気づき、それを手にとってじっくりと見る。写真の女性は柳沢の母だった。

そんな所に、またも柳沢の悲鳴が届いた。で、再び柳沢の元に駆け寄る愛ちゃんと五代さん。部屋に行くと柳沢はロープで縛られて壁にある格子窓に繋がれていて、上着の内ポケットにはポテチの袋が多数詰め込まれていた。で、「突然、窓の向こうから...」と言って足で窓を指す。五代さんが窓に駆け寄り外をチェックすると、窓を閉めて鍵を掛けた。愛ちゃんは柳沢からポテチの袋を回収すると、「ここから一歩も外に出ないでください」と五代さんが言い、二人は外に。(縛られたまま放置していきますかね?)

マンションの外、愛ちゃんと五代さんは何も発見できなかった。五代さんは「逃げ足の速い奴だなぁ」と言い、マンションの裏側を見に行こうとする。が「ちょっと待ってください」と愛ちゃん。で、「もしかして私たち、犯人にはめられたのかも知れない」と言う。その時、またも柳沢の悲鳴が届き、愛ちゃんと五代さんは急いで柳沢の部屋に戻る。が、先ほどの所に柳沢はいなくて、床に転がったポテチの袋も消えていた。五代さんは「どういうことだ?」と呟くが、愛ちゃんが「五代さん、こっちです」と呼ぶ。で、愛ちゃんは(水のない)浴槽に目隠しと猿ぐつわをはめられた柳沢がポテトチップスで埋め尽くされている所を発見した。そしてタイルの壁には「JFK参上!次こそお前を殺してやる!!」という文字がタイルをマス目にして赤い文字で書かれてあった。で、五代さんが柳沢を助け出した。

書斎でパソコンを相手に原稿を作成している柳沢。それを見守っている愛ちゃんと五代さん。梅干しを口に運びながら作業を続ける柳沢が作成しているものを覗いた愛ちゃんが目にしたのは、次の放送(放送日は3/11)のTV出演番組の原稿であって「ポテトチップスで長生き!ジャンクフード健康法」というものだった。元々は玄米の特集をやる予定だったが、命の危険を感じて変えたのだった。で、放送局の人間にその旨を伝える柳沢。愛ちゃんは携帯を取りだして何やら始める。電話を終えた柳沢は、またも色々と不満を口にするが、そんな中、携帯を見ていた愛ちゃんが「ああっ」と声を上げた。そして「そっか、そういうことか」から「謎は解けたよ、ワトソンくん」そして柳沢に「犯人は必ず捕まえて見せます」と言って笑顔を見せた。(ここでAパート終了。経過時間は16分半を越えた所でした。よってBパートは9分と少しになります。また、アイキャッチの色はでした。)

夜になった。護衛をしているはずの五代さんはソファでいつしか眠っていて、寝言を口にしていた。で、寝言を叫ぶとソファから落ちてしまい、それで目覚める。(「寝る子は育つ」と言いますが、五代さんは結構寝ています。「・2話」でもそうでしたし...)が、結局はまた寝ようとする五代さん。が、何者かの足音を耳にした五代さんは真剣な表情に戻る。(やるときはやる五代さんです。)謎の人影は侵入してくる。そして洗面所に侵入すると、歯磨きのチューブに注射器を使って毒を注入していた。そこへ「何をやっているんだ!」と五代さんが踏み込んだ。で、逃げていく人影。

今に逃げていった人影。そこに銭形ストラップが飛んでくると人影の腕に巻き付いた。「愛の光で闇を討つ。…」愛ちゃんの口上が始まり「火傷するよ!」でストラップを引くと、仮面を付けていた人影は床に倒される。そこに五代さんも踏み込んできて「お前がジャンクフード仮面か」と言ってから取り押さえようとする。で、首尾良く羽交い締めにした五代さんが仮面を剥いだ。すると、それは柳沢本人だった。で「どういうことだ?」と驚く五代さん。これに愛ちゃんが「ジキルとハイドですよ」と言うと、説明を始める。

「柳沢さんは二重人格者だったんですよ」そして愛ちゃんの追求が始まる。そして「重大な証拠を残してしまいました」と言って、梅干しの壺にポテトチップスのカス付いていたことから気づいたのだった。(少し強引ですけど...)「被害者と犯人が統一人物だなんて、普通考えませんからね」というのが全てです。

すると、ばれたことからジャンクフード仮面は開き直り、自然食品を愛し、ジャンクフードを毛嫌いする柳沢という人格を、ポテトチップス大好きのジャンクフード仮面という人格が抹殺しようとする。が、五代さんが何とか取り押さえる。で「どうするんだよ、銭形?」これに愛ちゃんは「ちょっと待っていてくださいね」と言うと何かを取りに走っていった

戻ってきた愛ちゃんが手にしていたのは、梅干しポテトチップスを入れた皿だった。「五代さん、押さえていてください」と言うと、愛ちゃんはジャンクフード仮面の人格に梅干しを食べさせた。すると柳沢の人格に戻る。すると今度はポテトチップスを食べさせる愛ちゃん。すると再びジャンクフード仮面の人格が出る。で、梅干しを。で、ここからは愛ちゃんは遊んでいるようになり、ジャンクフード仮面の人格が出ると梅干しを、柳沢の人格が出るとポテチを食べさせる、ということを繰り返していた。(それを見ていた五代さんはただ「凄い~」と漏らすだけだった。)

何とか元に戻った柳沢が語り始める。彼の母親というのがとても厳しい人であって、あれは体に悪い、これは食べちゃダメ、ととにかく食べ物に五月蠅かった。やがて、その母が亡くなり、ポテトチップスを堂々と食べられる時が来た。が、めちゃめちゃ食べたかったのに、どうしても口に入れることができなかった。そんな自分が情けなくて、憎らしくて、気付いた時にはジャンクフード仮面という人格と分離していたのだった。が、自分の存在に気づいて貰ったことに満足したジャンクフード仮面の人格は消えることを宣言した。で(持ちネタの)「あばよ」を口にすると消えていった。

夜が明けて、新宿副都心の歩道橋の上で愛ちゃんと五代さんが語っている。「ジャンクフード仮面もそんなに悪い人じゃなかったですね」愛ちゃんが言うと五代さんも「うん」と言うが、五代さんはPDAで何かを計算していて「おい、これ見てみろよ」と言って食品成分表で柳沢の食べていたものを分析していたのだった。そして「塩分計算したら、ポテチ食べてる方がまだ健康的かも知れないなぁ」と言う。で、愛ちゃんは「いくら健康食品でも食べすぎは良くないってことですよね」と、正にその通りですね。(何にでも「適量」というものがあります。「過剰」というのが悪いと言うことです。)で、愛ちゃんはこれからもポテチを食べることを宣言する。(「これが私の健康法ですから」と言ってました。)

そういう事をしていると、「何をやっているんだ、五代刑事」という柳沢の声が届いた。で、コート姿の柳沢のネタ(事件発生、警察無線、出動)をやる。で、五代さんは「付き合ってくる」と言うと、同じネタをしながら柳沢の後を追いかけて行った。愛ちゃんは笑顔でそれを見送り「五代さん、頑張れ!」

今回の物語は、ゲストに合わせたネタを盛り込んだ物語であり、他の人がゲストだったら出来ない物語でもありました。で、ゲストのキャラを活かした物語は、後のシリーズでも時々ありますが、「」では山下大将の水野先生でしょうし、「」以降ではもはや「ケータイ刑事」の看板の一つにまでなったクイーン・宝積さんでしょうね。→「銭形愛」は全ての基礎を固め、それを発展させたのが「銭形泪」という図式は本当にたくさんありますね。(「銭形泪」が基礎となった事もたくさんありますが...)

次回は第24話「白い麻雀牌殺人事件 ~死のダブル役満」という物語である。この物語は映画「麻雀放浪記」をモチーフとした物語であり、またも作風が違う物語です。それにしても、高校生の愛ちゃんも事件だから仕方がないにしろ、本来ならば近づくのには少し早すぎる所がありますね。(後に、雷ちゃんもホストクラブに事件だから行きましたが、未成年は言ってはダメな所に(仕事で)行きますし...)

 

ケータイ刑事マニアルBOOK

ケータイ刑事マニアルBOOK

  • 作者: テレビライフ編集部, 宮崎 あおい, 堀北 真希, 黒川 芽以, 夏帆
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2005/03
  • メディア: 単行本
ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2003/05/22
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/06/24
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX I

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX I

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2004/10/22
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX II

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX II

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/02/25
  • メディア: DVD

↓今回のネタ集

ジキルとハイド (洋販ラダーシリーズ)

ジキルとハイド (洋販ラダーシリーズ)

  • 作者: R.L. スティーヴンスン
  • 出版社/メーカー: アイビーシーパブリッシング
  • 発売日: 2006/08
  • メディア: 新書

ジキルとハイド

ジキルとハイド

  • 作者: ロバート・L. スチーブンソン
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1996/07
  • メディア: 単行本

子供たちは何を食べればいいのか―子供のからだは家族が守る!

子供たちは何を食べればいいのか―子供のからだは家族が守る!

  • 作者: 松田 麻美子
  • 出版社/メーカー: グスコー出版
  • 発売日: 2003/07
  • メディア: 単行本

健康食品・中毒百科

健康食品・中毒百科

  • 作者: 内藤 裕史
  • 出版社/メーカー: 丸善
  • 発売日: 2007/02/01
  • メディア: 大型本

ポテトチップス栄養学 (1985年)

  • 作者: 小池 五郎
  • 出版社/メーカー: は-べすたあ編集室
  • 発売日: 1985/04
  • メディア: -

ジャンク・フード―国際消費者運動の新しい波

  • 作者: A・ファザール, 日本消費者連盟
  • 出版社/メーカー: 学陽書房
  • 発売日: 1982/01
  • メディア: -
乳酸菌とヨーグルトの保健効果―長寿と健康

乳酸菌とヨーグルトの保健効果―長寿と健康

  • 作者: 細野 明義
  • 出版社/メーカー: 幸書房
  • 発売日: 2003/06
  • メディア: 単行本

究極のヨーグルト健康法―ここまでわかった乳酸菌パワー (講談社プラスアルファ新書)

究極のヨーグルト健康法―ここまでわかった乳酸菌パワー (講談社プラスアルファ新書)

  • 作者: 弁野 義己
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2003/03
  • メディア: 新書

完本 梅干と日本刀―日本人の知恵と独創の歴史

完本 梅干と日本刀―日本人の知恵と独創の歴史

  • 作者: 樋口 清之
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2000/02
  • メディア: 文庫

梅干し・漬け物・保存食―娘に伝えたいおいしい手作り (主婦の友生活シリーズ)

梅干し・漬け物・保存食―娘に伝えたいおいしい手作り (主婦の友生活シリーズ)

  • 作者: 脇 雅世
  • 出版社/メーカー: 主婦の友社
  • 発売日: 2004/04
  • メディア: 単行本

アロマテラピー図鑑―オイルとハーブの基本がすべてわかる (主婦の友ベストBOOKS)

アロマテラピー図鑑―オイルとハーブの基本がすべてわかる (主婦の友ベストBOOKS)

  • 作者: 佐々木 薫
  • 出版社/メーカー: 主婦の友社
  • 発売日: 2004/05
  • メディア: 単行本

JFK―ケネディ暗殺の真相を追って

JFK―ケネディ暗殺の真相を追って

  • 作者: オリヴァー ストーン, ザカリー スクラー
  • 出版社/メーカー: テンプリント
  • 発売日: 1993/11
  • メディア: 単行本

ケネディ―銃弾に倒れた若き大統領 (小学館版学習まんが人物館)

ケネディ―銃弾に倒れた若き大統領 (小学館版学習まんが人物館)

  • 作者: 平松 おさむ, 菅谷 淳夫
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1996/02
  • メディア: 単行本

ケネディ―理想を追求したアメリカの大統領   学習漫画 世界の伝記

ケネディ―理想を追求したアメリカの大統領 学習漫画 世界の伝記

  • 作者: 蛭海 隆志
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1996/11
  • メディア: 単行本

ジョン・F.ケネディ―フォト・バイオグラフィ

ジョン・F.ケネディ―フォト・バイオグラフィ

  • 作者: ギャレス ジェンキンズ
  • 出版社/メーカー: 原書房
  • 発売日: 2006/10
  • メディア: 単行本


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