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「戦国自衛隊」 [映画(邦画)]

今週のWOWOWは角川映画の特集を放送しているが、今回は「戦国自衛隊」である。この作品は1979年の角川映画であるので、取り上げることにする。尚、2005年には、本作をベースにして新たに書き下ろされたストーリーで映画化されたのは記憶に新しい所である。現代の装備を持った自衛隊が戦国時代にタイムスリップして...という物語であるが、「スター・ウォーズ」から始まったSFブームも色んな方向に広がったものである。この後にアメリカ映画「ファイナル・カウントダウン」でも本作と同じように現代の装備を持った軍艦が第二次大戦時代にタイムスリップしたり、「フィラデルフィア・エクスペリメント」では第二次大戦中の時代から現代にタイムスリップするというように、タイム・スリップを題材にした作品がいくつか生まれることになったが、本作はその中で最も早い作品である。(更に「バック・トゥ・ザ・フューチャー」もこの後になる。)

作品データを記しておくと、時間は138分、原作は半村良、監督は斉藤光正、脚本は鎌田敏夫、撮影は伊佐山巌、美術は植田寛と筒井増男、音楽は羽田健太郎、特技監督は鈴木清である。そして出演は、千葉真一、中康治、江藤潤、速水亮、にしきのあきら、三浦洋一、かまやつひろし、倉石功、高橋研、渡瀬恒彦、河原崎建三、角野卓造、鈴木ヒロミツ、竜雷太、三上真一郎、辻萬長、伊藤敏孝、加納正、清水昭博、古今亭志ん駒、佐藤仁哉、小野みゆき、岡田奈々、夏木勲、大前均、工藤堅太郎、仲谷昇、成田三樹夫、中田博久、小池朝雄、田中浩、草刈正雄、勝野洋、岸田森、石橋雅史、真田広之、たちである。尚、薬師丸ひろ子が子供のような武士として顔を出しているが、これは角川映画らしいところでもある。

伊庭三尉率いる自衛隊一個小隊が、演習地に向かう途中の海岸で奇妙な閃光に包まれ、気がつくとそこは400年前の戦国時代だった。(タイムスリップしました。)そんな彼らの前に、武田信玄と戦うために川中島へ向かっていた戦国武将・長尾景虎が姿を現した。景虎は伊庭たちの持つ兵器と装備に興味を示し、友好関係を結ぼうとする。また、伊庭たちは元の世界に戻れるあても無いことから、この時代で生き抜く事を決意するが...

本作は'70'sの作品であるが、いかにも'80'sというなんでもありの時代を象徴している作品でもある。多少の強引な所は時代を考えたら、こういうのもありでしょう。それにしても、現代の兵器が有れば、戦国時代で天下を取ることは簡単だと思ってしまうが、落とし穴があって...、というのは、ある意味では反面教師でもある。現代文明の道具というのは、エネルギーが無ければただの箱、と誰かが言っていたが、正にピッタリですね。特に最近は「電気(電池)」が無ければただのガラクタですし...

大作指向の角川映画らしい作品であって、'70's終盤から何本か生まれた角川映画の中ではアクションが売りの作品であり、'80'sの角川映画を含めてもこういう作品は少ないので、一応チェックしておいた方がよろしいかと...(尚、2005年の「戦国自衛隊1549」の方は、はっきり言って本作よりも見所も無く、見るだけ時間の無駄です。)

 

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「宮本武蔵」(その4) [映画(邦画)]

懐かしの邦画ヒーローの第7弾「宮本武蔵」の4回目は、'60年代の東映製作の五部作の最初の1本である。このシリーズは、吉川英治の長編原作小説を忠実に映画化したとリーズであって、1961年から1965年にかけて、1年に1作のペースで製作された娯楽作品である。全5作のトータル時間は9時間半に達し、たっぷりと武蔵を堪能できる。主演の武蔵を演じたのは中村錦之助である。(現在の萬屋錦之介です。本作出演時は中村錦之助であったので、出演当時の名前で記すことにします。)このシリーズは、当時の看板シリーズであれば、年に3、4本は製作していたのだが、じっくりと時間を掛けて製作することで、内田監督の重厚な世界に拘った演出が成されていて、これぞというシリーズに仕上がっている。特に、第4作は傑作として知られている。

それでは、東映五部作の第1作「宮本武蔵」です。

作品データを記しておくと、1961年の東映京都の作品であって、時間は110分である。原作は吉川英治、監督は内田吐夢、脚本は成沢昌茂と鈴木尚也の2人、撮影は坪井誠、美術は鈴木孝俊、音楽は伊福部昭である。そして出演は、中村錦之助、風見章子、入江若葉、木村功、浪花千栄子、阿部九州男、三国連太郎、花沢徳衛、坂東簑助、木暮実千代、丘さとみ、加賀邦男、宮口精二、赤木春恵、小笠原章二郎、大崎史郎、高松錦之助たちである。

物語は、関ヶ原の合戦から始まる。西軍に参加した武蔵だったが、西軍は敗れ、負傷して敗走する武蔵。そこからお甲とその養女朱実に救われるが、武蔵は豊臣方の残党として追われることになり、故郷・宮本村でも武蔵は追われていて、沢庵和尚との出会いがあり、武蔵に道を説く。やがて、姫路城に連れて行き、そこで学問に励む武蔵。その頃、宮本村からは、武蔵と共に消えたお通の成敗のために動く者がいた...

大長編小説を5部に分けて映像化されているということもあって、本作では物語の序章と言った感じであるが、今後の武蔵に大きな影響を与えることになる沢庵和尚エピソードはじっくりと描かれていて、たっぷりと見せてくれる。で、今後の物語の展開に大きな期待を抱かせてくれる。シリーズ作品は、まずは最初がしっかりしていなければ後が続かなくなるが、まずは合格点です。ただ、本作での武蔵はまだ剣の道には進んでいないという所が少し寂しい所でもありますけど...

 

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宮本武蔵 全8冊   吉川英治歴史時代文庫

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  • 出版社/メーカー: 講談社
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今週(8/16)の収穫 at 「おお振り/怪物王女」 [BS-TBS(BS-i)関連]

8/13の「iしたい。」で「M2」のDVD紹介(55秒バージョン)があったということで、その30秒バージョンが流れるのではないか、という期待があった今週のBS-iの深夜アニメ枠。今週は野球中継が延長となったため、55分繰り下がっての放送となりました。で、結果は...

今回は、「おお振り」の方では、日曜の再放送の「銭形雷」の予告(1st.19話・No.1ホスト)と、55秒バージョンの「iしたい。」の「銭形海」(使用映像は第1話)がありましたが、前者はいつものことですし、後者も見慣れたものなので、これという収穫はありませんでした。また、後半の「怪物王女」の方では、それ以上に収穫は有りませんでした。

今週は、「週間ECOキッズ!」の番組宣伝がヘビー・ローテで、都合3回登場上したが、「AIR」(ブルーレイ)と「Kanon」「おお振り」のDVD宣伝、「LOST シーズン2」の番組広告はそれぞれにおいてしっかりとありました。(「新機動戦記ガンダムW」「うさもち」もあり。)→これらは「収穫」とは言うことは出来ません。(消去するだけですから...)

ということで、今回は「銭形海」の次回予告もなく、ちょっと寂しいCMでした。また、期待した「ケータイ刑事THE MOVIE2」のDVD広告もなし。8/24の発売だから、発売後になったら結構流れるのではないかと思いますが、それでは「好評発売中」という文字になっているので、「8/24発売」という文字が入るのは今でないと...→来週は、カレンダーの上では8/24になってからの放送であるが、放送局の時間では、あくまでも8/23なので、発売前としては最後の機会ということになる。果たして流れるか...???やっぱり「iしたい。」の方に期待するしかないのかなぁ...

 

 ↓残念、この広告が目的だったのに...

↓この広告もありました。

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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その12) [ケータイ刑事]

今回は「他の組織の協力者」というテーマです。この部門は、「ケータイ刑事」は殆ど登場しないが、「007」の方はやたらと登場する。(全作とは言わないが、殆どの作品に何かと出てくる。)ということなので、前回の「同じ部署の同僚」と同様に比較が難しいところである。

ケータイ刑事:銭形は警視庁に所属しているので、「他の組織の協力者」となると、警視庁に所属していないキャラクターということになる。登場人物は選りすぐられていて、数が少ない作品であるが、そういうキャラが1人だけいる。それは「銭形零」に登場したパイ屋の遠州理津(えんしゅう・りつ)である。彼は警視庁には所属していない。(何か繋がりがありそうだが、もしも彼が警視庁に所属している人間であれば、公務員ということになり、公務員が副業をしている、と言うことになってしまうので、これは法律で禁じられているので、そういう訳にはいかない。→実は特命を帯びていて、カムフラージュのためにパイ屋を営んでいるという可能性もあるかも???)

「遠州理津の何処が協力者?」という声もあるだろうが、何だかんだでちゃんが事件のヒントを得ていたことを考えれば、1回、2回ならば「偶然」と言うことが出来るが、ああも何度もあったら、もはや偶然とは言えません。歴とした協力者である。本人にはパイを売ることとギャグを披露するいう意識はあるが、事件に協力するという気は無いだろうが、ことあるごとに零ちゃんが事件を解くヒントを与え続けていたので、警察から「感謝状」が出てもおかしくない。よって、完全に「他の組織(=パイ屋)の協力者」と言うことが出来る。

007:「他の組織の協力者」となると、ボンドがMI-6の所属であるので、それ以外の組織に所属していることになるが、その代表的なキャラクターはCIAフィリックス・ライターとなる。(彼は21作の中で8作に登場している。)そして同じくCIAのジャック・ウェイドが2作品に登場している。更に、それ以外でも、日本のタイガー田中、ボンドの義理の父となるユニオン・コルスのドラコ、ギリシャのミロス・コロンボたちがこれに該当する。また、ソ連のアニア・アマソワ少佐とは一緒に行動して任務を遂行したということで、彼女も他の組織の協力者と言うことも出来る。(彼女はボンドガールでもある。)

協力者の役回りは、ボンドの任務を影から支えて支援することが基本である。(時にはボンドと行動を共にして前線に出たこともありますが...)また、決着を付けるために応援部隊を派遣することもある。

類似点(共通点)は、主人公の任務遂行に力を貸しているということであるが、「協力者」として述べているのだから、これは当たり前である。(力を貸さないのであれば、それは「協力者」ということは出来ませんからね。)逆に、大活躍をする正義の味方であるボンドも銭形も、決して一人の力で任務を遂行していくのではなく、同じ組織の協力者だけでなく、協力者の力を借りながら任務を遂行していく、ということがよく分かる。(怪人や怪獣を相手にする変身ヒーローは、支援組織の力は借りても、組織外の人間の協力というのは殆ど無いですし、同じフィクションであっても全く違うところである。)

また、実はもう1点共通点がある。先に述べたのは分類上「類似点」としては当たり前のことであり、流石にこんな所には「共通点/類似点」は無いだろうと思われるが、実はちゃんとあります。(「人間です」というものではありません。)それは「死なない」ということである。特に「007」においては、協力者は死んでしまうと言うのが多いのだが、それは「同じ組織の協力者」であって、「他の組織の協力者」は死にません。(但し、応援部隊として派遣された兵士の中には死ぬ者もいますが...)また、遠州理津が死なないのは「一般市民だから」ということなんでしょうが、一般市民にしたら怪しすぎますけど...

相違点は、「ケータイ刑事」の方が1つのキャラしかいないということで、幾つでもあるが、一番大きいのは「007」の登場キャラは露骨に「ギャグ」を言わないと言う点でしょうかねぇ。(というよりも、遠州理津さんがギャグに走っているという特異なキャラだからなぁ~)

次回は、これも「他の組織の協力者」という大括りに一応含まれるが、少し見方を変えて、「他の組織」の協力者でもあり、ライバルでもあるキャラクターについて、の予定です。(一部は再登場するキャラクターもありますが...)尚、この連載は6/1から始めたので、次回が13回目=1クールということになるが、「最終回」とはなりません。(一体、いつまで続くのか、筆者もよく分かっていないのが実情でして...)

 

↓「遠州理津」が登場するシリーズはこちら

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ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX II

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007 アルティメット・エディション スペシャル・コレクターズBOX

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007 アルティメット・コレクション BOX

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