「THE AMITYVILLE HORROR」('05) [映画(洋画)]
表題の作品は、2005年に製作公開された映画「悪魔の棲む家」である。これは1979年の同作のリメイク作品である。オリジナル盤の方は、「実話を元にした」という所を強調したためか、セミ・ドキュメンタリーといった感じがして、ホラー作品としたら恐怖度が低かったが、リメイクである本作は、やはり「実話を元にした」という所は同じであるが、オリジナル・ストーリー(フィクション)を加え、更には幽霊をより強く意識させることで、恐怖度はぐぐーんと上昇している。ということで、「恐怖度」に関してはオリジナル作を越えたリメイク作品と言うことが出来る。しかし、CG技術の発達もあって、幽霊を登場させて特撮技術に頼りすぎていて、ストーリー展開においては訳が分からなくなってしまった所もあって、今ひとつ。(この点ではオリジナルに及ばない。)
作品データを記しておくと、時間は90分、原作はジェイ・アンソン、製作総指揮はデヴィッド・クロケットとテッド・フィールド、監督はアンドリュー・ダグラス、オリジナル脚本はサンドール・スターン('79年版の脚本です)、脚本はスコット・コーサー、撮影はピーター・ライオンズ・コリスター、音楽はスティーヴ・ジャブロンスキーである。そして出演は、ライアン・レイノルズ、メリッサ・ジョージ、ジェシー・ジェームズ、ジミー・ベネット、フィリップ・ベイカー・ホール、レイチェル・ニコルズ、イザベル・コナー、ブレンダン・ドナルドソン、アナベル・アーマー、リック・コメニック、デヴィッド・ギー、ダニー・マッカーシー、たちである。
物語は基本的にオリジナル盤と同じである。1974年11月、アメリカ・ニューヨーク州ロングアイランドのアミティヴィルのある邸宅で、一家の長男が両親と弟、妹を殺すという事件が発生。逮捕された長男は動機は「家が命じた」と証言した。それから1年後、その邸宅を破格の値段で購入したラッツ夫妻一家が引っ越してきた。しかし、それからラッツ家には恐ろしい現象が起こり始める...
良くも悪くも、21世紀になってからのホラー作品と言うことが出来る作品である。(ちょっと技術に頼りすぎている。)もう少しストーリー展開に工夫が欲しいと感じるが、怖い映画を見ようというのだったら(一応)悪くはないでしょう。(「実話を」と言うのなら、「怪談新耳袋」の方が遙かにクオリティが高いです。)
↓1979年のオリジナル版はこちら
THE AMITYVILLE HORROR('79)(SCORE) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1979年の映画「悪魔の棲む家」である。当時は「スター・ウォーズ」を発端とするSF映画がブームとなっていたが、'70'sが生み出したもう一つのヒット作品というのが、オカルト・ホラー系の作品群であった。本作はそんなブームに乗って、しかも1974年にロングアイランドのアミティヴィルで実際に起こった「実話を元にした」作品である。が、「ホラー作品」と言っているが、あんまり怖くない作品である。が、アメリカではこれが大ヒットを記録して、シリーズ化されて、全7作が製作され、しかも2005年には本作がリメイクされている。(日本では今ひとつヒットしなかったシリーズになっちゃいますが...)
作品データを記しておくと、時間は119分、原作はジェイ・アンソン、製作総指揮はサミュエル・A・アーコフ、監督はスチュアート・ローゼンバーグ、脚本はサンドール・スターン、撮影はフレッド・J・コーネカンプ、音楽はラロ・シフリンである。そして出演は、ジェームズ・ブローリン、マーゴット・キダー、ロッド・スタイガー、ドン・ストラウド、マーレイ・ハミルトン、マイケル・サックス、ヘレン・シェイヴァー、ジョン・ラーチ、エイミー・ライト、ジェームズ・トルカン、ナターシャ・ライアン、エディ・バース、ミーノ・ペルス、たちである。
1974年、アメリカ・ニューヨーク州ロングアイランドのアミティヴィルで起こった超常現象を題材にしたノンフィクションを映画化した物語である。1974年11月、雨の降る夜、一家の長男が両親と弟と妹を惨殺するという事件が発生。逮捕された長男は「家が命じた」と証言した。それから1年、ラッツ夫妻は殺戮があったことを知らずに破格の安さのその家を購入し、引っ越してきた。が、それからラッツ家には異変が起こり始める...
引っ越してきてから4週間で家を捨てたラッツ夫妻であるが、そのドキュメンタリーを見ているかのような作風(「実話がベース」という売り文句には、こういう方があっているのでしょうが...)となっていて、恐怖感はそれほど高くない。まあ、初心者向けと行った所でしょうか。(が、笑いがある訳でもなく、それなりに怖がらせてくれます...→2005年のリメイク作の方が恐怖度はずっと高い。)
こういう作品では音楽がより重要となり、音楽がどれだけ恐怖感を醸し出せるかと言うことが作品の評価に大きな影響を与えることになるが、音楽の方は恐怖感を盛り上げてくれる素晴らしいものである。(演出とドキュメンタリー・タッチがダメだったということになります。)
で、そのサントラ盤(スコア集です)に収録されているのは以下の全17曲である。『Amityville Horror Main Title』『Father Delaney』『One Year Later』『Screams』『The Windshield』『Kathy's Dream』『The Staircase』『The Babysitter』『At The Park』『The Window』『The Ghost』『The Wall』『Bledding Walls』『The Ax』『The Crucifix』『Postludium』『Amityville Horror End Credits』。
流石はラロ・シフリンといったところで、音楽のツボをしっかりと心得ていて、それに見合った音楽を提供してくれている。音楽だけの方が映画本編よりも恐怖があります。
本作を楽しむ場合は、最初にサントラ盤を聴いておいて、気分的に恐怖感を高めておき、それから本編を見るというのがよろしいかと...
Amityville Horror (Score) - O.S.T.
- アーティスト: Lalo Schifrin
- 出版社/メーカー: Aleph Records
- 発売日: 2002/10/22
- メディア: CD
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ケータイ刑事銭形海7話 [ケータイ刑事]
二段構成として記している「銭形海」、こちらの方は物語の中身を追っている長文&ネタバレたっぷり編です。今回の放送は、次から4話を使って7月に公演された舞台を放送すると言うことになっているが、色々と疲れているのでしょうか、粗が目立つことになりました。特に、次回予告において、サブタイトルのテロップに大きなミスがありました。→軽微な放送事故と言った所でしょうか?→この先、これをネタにした物語が出来るかも?(いや、ネタにするにはテロップの間違いだけだから、事件に繋ぐにはかなりの飛躍がないと難しいか...)
今回、第7話は「ダイエット界のカリスマ来日! ~インストラクター殺人事件」というものである。タイトルから分かるように、現在、通販などで話題となって、大きな売り上げを記録し、先日、来日したということも話題になった「ビリーズブートキャンプ」をネタにした物語です。(こういうネタを取り入れるのは「必殺シリーズ」と同様に上手い「ケータイ刑事」です。→地上波や再放送の時まで持つかどうかは分かりませんが... →「必殺仕事人IV」の第39話が必殺シリーズ通算600話となり、当時ブームとなっていたエリマキトカゲのネタを使ったのだが、再放送の時にはブームが去っていて、「エリマキトカゲ?そんなのいたなぁ」という状況になっちゃって... が、通算600話ということで名前は覚えられているけれど、エリマキトカゲの方は殆ど忘れられている... という実例があります。)
今回は、1話でウェットスーツ姿を見せた海ちゃんですが、エクササイズをするということで、トレーニングウェア姿を拝むことが出来、絢ちゃんが身体が柔らかいということも分かります。→サービス・ショットですね。(が、次回予告のミスを考えたら、そのお詫びという様にも感じられます。)
尚、「ケータイ刑事」で「ダイエット」と言えば「零・2nd.2話」を忘れることが出来ないが、あのインチキ・ダイエット水と同じ名前の「赤坂の雫」が「雷・1st.18話」に続いてしっかりと登場していました。→やっぱり中身はただの水道水じゃないの?
それではネタバレ有りの長文で、本編に行きます。(尚、放送直後に記した「感想+次回予告」版はここをクリックして下さい。)
暑い中、自転車をこいでいる海ちゃん。そこに高村さんの声が届く。「Circle, Circle」(「回して 回して」とテロップあり。)それに気づいて自転車を停めた海ちゃんは高村さんの元に走っていく。(背中にしょった鞄には、イルカマークが6つになっています。)高村さんの側に行くと「何やってるんですか?」と問う。これに「見ての通りだよ」で「ブートキャンプですね」と返す海ちゃん。高村さんは今話題になっているダイエット運動をやっていた。で、「倍率500倍のプラチナ・チケットが当たった」と言ってそのチケットを海ちゃんに見せる高村さん。それはあの人から直接指導して貰えるというプライベート・レッスンの券だった。しかもペア・チケットということで海ちゃんを誘う高村さん。これに満面の笑みを浮かべる海ちゃん。が、高村さんはこういう時とばかりにしっかりと口撃することを忘れていない。「この際だから血行をよくして冷え性を治し給え。」これに「冷え性じゃないんですけど...」と海ちゃん。(今回は「セクハラ」とは言いませんでした。)で、「行くよ」と言って走り出す高村さん。(スプリンクラーのホースを飛び越えて行った)海ちゃんは「待って下さいよ」と言うと高村さんを追いかけて走り出すが、スプリンクラーのホースをしっかりと踏んでいきました。(水道の蛇口からホースが外れるというのは、後の物語を上手く暗示させていました。)→ホースを踏むというのはお約束ですよね。
レッスン会場(ホワイトボードに手書きで「プライベートレッスン会場」と書いてあり「1st STAGE」と扉に張ってある。→なんか怪しい...)にやってきた海ちゃんと高村さん。海ちゃんは「緊張してきた~」、高村さんは「滅茶滅茶混んでいるだろう」と呟き、気合いを入れて扉を開けて中に入る。が、そこは照明も点いておらず、誰もいない真っ暗な部屋だった。で「場所違うんですかねぇ?」と声に出す海ちゃんだったが、その時、突然部屋の照明が点き、スポットライトが当たる。で、あの人がポーズを決めているシルエットから出てくる。
出てきた男はトランクスを履いた黒人男性であって、(お馴染みのカメラ目線で)「やあ、日本のみんな、ベリー・トランクスだ」と挨拶をする。(勿論、ビリー・ブランクスが元ネタなのは容易に分かります。)これに「ベリー・トランクス?」と呆れる海ちゃんは「帰りましょう」、高村さんも「ダフ屋に騙された」と言って帰って行こうとする。(→「ダフ屋」って、「当たった」のじゃなかったの?)これにベリーは「はい、こっちこっち」と言って二人を引き留めると「そんな君たちに紹介しよう」と言って、一緒に出てきた二人を紹介する。まずは「娘のジュリーだ」とベリー。が「何?顔が似てないって?良い質問だ」と一人で突っ込むベリー。これに「何も言ってませんけど...」と呟く海ちゃん。そしてそれに勝手に答えるベリー。(死んだかみさんの連れ子で血縁関係はないということでした。)で、二人だけ盛り上がるベリーとジュリー。それを怪訝そうな目で見ていて首を傾ける海ちゃんでした。
ベリーはもう一人の男の側に来ると「彼が弟子のニックだ」と紹介する。(付け鼻の外人さんです。)ベリーは高村さんの横にやってくると「日本人が変装しているだけだと思っているだろう」と言う。これに頷く高村さんと海ちゃん。ベリーは続けて「それは気のせいだ」「奴はメキシカンだ」と説明する。(ニックはメキシカン・ハットを被っていて、手にはマラカス(「恋日・ニュータイプ」で多々野ユリが手にしていたマラカスと同色です。))を持ってパフォーマンスをちらりと披露し、ジュリーと恋仲という所を見せつけて盛り上がる。それに「こらこら、親の前だぞ。ほどほどにしろよ」とベリー。が、海ちゃんと高村さんは呆れていただけだった。で「やっぱり帰りましょう」と海ちゃん。そして立ち上がって帰ろうとする二人。それに気づいたベリーは「ちょっと待て」とまたも二人を止める。で「せっかくだから、我々のトレーニングを受けて行きなさい」と言う。これに海ちゃんが「トレーニングって、ブートキャンプですか?」と問うが、ジュリーが「ブー。私たちのは加圧トレーニングよ」と言う。すると「加圧トレーニング?」と何のことか分からない高村さんに説明する海ちゃん。で、ノリの良い3人のペースに乗せられて、海ちゃんと高村さんはトレーニングを受けることに...(目を丸くしている海ちゃんが良い味を出しています。)
着替えた海ちゃん(髪型もポニーテールに、ということで、これは貴重な姿です。)は足を前後に180度開いて準備運動をしているが、それを見た高村さんが「いやぁ、凄いじゃないか、銭形くん。ブラボーじゃないか」と感心している。(確かにこれは誰でも出来るものではありません。絢ちゃんの身体が柔らかいということです。→バックに『白鳥の湖』が流れているが、これだったら「BS初のバレエ」によるドラマというものも悪くないかも...)で、ニックが「これを付けて」と言って加圧ベルトと血圧計をみんなに配る。そしてベリーが説明をする。(それにいちいちハイテンションな反応をするジュリーとニック。ジュリーは逆立ちまで始める。→今回、ここまでは柴田束志も形無しです。)ベリーは海ちゃんに、左腕に装着した血圧計を見せて「どうだねカッコイイだろう」と言い、海ちゃんは一応それに触っていた。(カッコイイ血圧計って??)
「OK、レディ・ゴー!」とベリーがトレーニングの開始を言うと、音楽が流れてきたトレーニング開始。最初は「生麦生米生卵」(早口言葉)を歌詞にした曲に乗せてのトレーニング。続いては「阿波踊り」(→「Bubble Dance」って、訳が間違っている...)となる。(→まあ、楽しく身体を動かすことが出来れば、歌詞は何でも良いですし、曲も関係ないでしょうし...)で、ベリーはしっかりと親父ギャグを発することも忘れなかった。トレーニングは続き、続いては「ドジョウすくい」、「金のシャチホコ」と続く。→「早口言葉」では岡野さんの滑舌(「雷・1st.14話」)を、「ドジョウすくい」では泪ちゃん&高村さんのゼスチャー(「泪・2nd.4話」)を、「金のシャチホコ」ではウラリによって死んで浮かび上がった金の鯱(「零・2nd.9&10話」)を思い出させてくれる。
トレーニングは続き、ベリーが「みんな、気分はどうだ?」と声を掛けて回る。高村さんに調子を聞くと、「なかなかいいね。これなら長く続けられそうだ」と、しっかりと宣伝要員(ユーザーの声)になっていた。で、ベリーは海ちゃんの横に行こうとするが、その時、胸の苦しみを感じた。それに気づいた海ちゃんはトレーニングを続けながらも怪訝そうな表情を見せる。そんなベリーは「ミス・銭形、気分はどう?」と尋ねる。海ちゃんは一応「ふぉーっ」と右手を突き上げるが、「元気がないぞ」とベリーに言われると、元気よく「ふぉーっ」と右手を突き上げる。(やっぱり、ノリが今ひとつ悪い海ちゃんです。)で、ベリーは「ここらで一旦休憩するとしよう」と言い、トレーニングは一旦休止となる。で、加圧ベルトを外すことを指示するベリー。が、加圧ベルトを外した途端、ベリーが倒れ、動かなくなる。
冗談と思ったジュリーは「そんなとこで寝てたら風邪ひくわよ」と言うが、ニックが近寄ってベリーの様子を確かめる。が、反応が無く「死んでる...」と言って腰を抜かす。ジュリーは「メキシカン・ジョーク、面白いわ」と言うがニックは震えている。海ちゃんがベリーに近づき、確かめると、高村さんの方を見て「本当に死んでいます」と言う。それを聞いたジュリーは「オー・マイ・ガッド」と口にするとよろめくが、(こういう所はいつもの通り)高村さんがジュリーを支えた。
そこに「警視庁から入電中」と事件を知らせる入電が入る。港区赤坂のタモンスタジオでカリスマ・インストラクターのベリー・トランクスが変死した模様。直ちに捜査を開始せよ。
制服姿に着替えた海ちゃんは捜査開始。そこに逆立ちをしながら柴田さんが海ちゃんと高村さんの所にやってくる。が、止まらずにそのまま通りすぎて行ってしまう。高村さんが「ちょっとちょっと、何処行くの?」と声を掛けると、逆立ちを止めて普通に立つ柴田さん。が、ゼエゼエと息を切らしていた。で、敬礼をして「死因は急性の心臓麻痺かと思われます」と報告する。「原因は?」と高村さんが尋ねると「おそらく、無理な運動がたたったのでしょう。加圧ベルトを外した途端、それまで抑えられた血液が一気に心臓に流れ込み...」で、風船(細長い風船なので、ピノキオの鼻の様に見えますが、ここは付け鼻風ということでよろしいかと...)を膨らませ始める柴田さん。が、高村さんに割られてしまい「あぼんです」と続ける。すると高村さんは「不慮の事故」と決めつける。が、「そうと決めつけるのはまだ早いです」と海ちゃん。ベリーはプロのインストラクターなので加圧トレーニングの危険は十分承知していたはずで、血圧計のチェックも怠るはずがない、というのがその理由だった。で、とりあえずジュリーとニックに話を聞くことにした。
ロビーで2人に話を聞いている海ちゃんと高村さん。ニックはベリーには心臓病の持病があったことを証言する。更に、ここ数年は小康状態で調子も良く、ドクターもきちんと気をつけていればトレーニングしても大丈夫だと言っていたこと、ジュリーもパパの健康には気をつけていた、と語る。で、高村さんは「やっぱり事故だ」と結論を出す。そこに「鑑識から入電中」と、海ちゃんの携帯に柴田さんから報告が入る。「解剖の結果が出ました」と言ってその結果を報告する柴田さん。「ベリーさんの身体から、メチル硫酸アメジニウムが検出されました。」高村さんは「メチル硫酸なんだって?」と聞き返すが、海ちゃんがこれについて説明してくれる。「交感神経を高めるノルアドレナリンという体内物質を増やす働きがあります」(補足すると、ノルアドレナリンの神経終末への再取り込みを抑制するとともに、神経終末においてノルアドレナリンの不活性化を抑制し交感神経機能を亢進させて血圧を上昇させる。高血圧の人や妊婦、授乳婦、高齢者は注意が必要な成分です。「リズミック」がこれを含んでいる薬です。)当然、何のことか分からない高村さん。で、海ちゃんが「血圧が上るんです。」と言って柴田さんに確認する。(「んだんだ」と頷く柴田さん。)つまり、ベリーは心臓にもの凄く負担のかかる薬を飲んでいたということで、「これは事故なんかじゃありません。歴とした殺人事件です」と結論を出した海ちゃんでした。
場所を変えて、再びニックに話を聞く海ちゃんと高村さん。(部屋の壁には「ケータイ刑事」の舞台のポスターが貼ってある。→しっかりと宣伝することを忘れていないが、既に舞台公演は終了している。→次回からは4回連続で舞台公演を放送するので、そちらの宣伝ということにもなる。)海ちゃんはベリーは殺されたと睨んでいると告げる。高村さんは「何か手掛かりになるようなことはありませんか?」と尋ねる。これにニックはドキッとした表情を見せ、海ちゃんが「何か?」と問うが「いいえ、何でもありません」と誤魔化す。海ちゃんは「失礼ですが、お手回り品を調べさせて下さい」と言い、ニックの持ち物を調べることになる。
テーブルの上にニックの持ち物が置かれている。(フリスビーやリング、タオルなど、トレーニング用と思われるものから、付け鼻やカツラ、覆面、マラカス、イルカの頭の着ぐるみまである。更にあのいかがわしいダイエット水「赤坂の雫」のペットボトルまであります。)これで全部だと確認すると海ちゃんは続いてジュリーのものを調べると告げる。ニックは「義理とはいえ父親を亡くしたばかりなんですよ。察してあげて下さいよ」と気遣いを見せた。
隣のジュリーの部屋に移動した海ちゃんたちは話を聞く。そこでジュリーはいきなり衝撃的な発言をする。「パパは徳島生まれだったの」(→ベリーはニューオーリンズ出身と嘘をついていて、日本人であり、アメリカに行ったこともなく、英語も全然しゃべれないのだった。で、あの見かけなので、せめて英検4級ぐらいは持っていなくてはと思って、徳島の英会話学校に通い始め、経営者だったジュリーの母と知り合ったのだった。→英検4級だったら、中学2年程度のレベルで出題されるので、まあ誰でも合格できると思いますが... →「○○4級」とくれば資格マニアの岡野さんを思い出します。)ジュリーは、勢いばかりの人だったが、殺されるほど人に恨まれることは何もないと証言すると泣き始める。で、鞄からタオルを取り出すが、その時、薬の瓶が鞄から転がり出てきた。その瓶には「メチル硫酸アメジニウム」と書かれてあった。しかしジュリーには全く覚えがなかった。高村さんは「ジュリーさん、事情は署で聞かせてください」と言う。「ヘルプ」とニックに助けを求めるジュリーだったが、ニックは「君がベリーを...」と突き放す。そこに警官がやってきて、高村さんはジュリーを連れて行く。海ちゃんはニックに「お母さんのことって?」と尋ねる。するとベリーがまだ食えない頃、ジュリーのお母さんには随分と苦労をかけたようで、ママが早死にしたのはそのせいだと口癖のように言っていて、ベリーを恨んでいたのは知っている、と語り、ジュリーのことを見損なったと言うと席を外した。それを聞いた海ちゃんは考え始めると「寄せる、悪のさざ波」(ここでAパート終了、経過時間は17分を過ぎた所でした。よってBパートは8分少しになります。)
ロビーで事件のことを一人考える海ちゃん。(ここで「地震速報」のテロップが入る。→「雷・1st.1話」の時は、冒頭、しかもOP主題歌の所に地震速報が出ましたが、分家シスターズはどうも地震に祟られているようですね...)そんな所に高村さんがやってきて「ジュリーさん、自供しないよ。絶対殺してないってきかないんだ」と語る。これに海ちゃんは「それはそうですよ。ジュリーさんは犯人じゃないんですから」と言う。すると高村さんは「誰が犯人なの?」と問う。が、海ちゃんはそれには答えず、どうしてベリーはちゃんと血圧計をチェックしていたのに、どうして無理な運動をし続けたのか、それを考えていた。そんなとき、高村さんが「ああっ、しまった」と声を上げた。これに「どうしたんですか急に?」と海ちゃんが問う。「6時から、めちゃめちゃ面白い番組、見逃しちゃったよ」と答える高村さん。(BS-iの番組とは言いませんでしたね...土曜の6時ということで「教えてからだのミカタ」のことでは無いかと...)が、壁の時計を見た海ちゃんは「まだ間に合うじゃないですか」と言って立ち上がると「ほら」と壁の時計を示す。(5:54を指していた。)これに高村さんは「あの時計、ずれているんだよ」と言って自分の腕時計を見せると6:47を指していた。(約50分もずれているというのはちょっと不自然な気もしないでもないですが...)これに海ちゃんは笑顔になって「そういうことか」から「謎は解けたよ、ワトソンくん」
ベリーのポスターがちぎられて床にばらまかれている。ニックは勝ち誇ったように「これで全ては終わりだ。ざまぁみろ」と笑っていた。そこに三味線の音が届いてくると、東映映画のOPの岩に激しく当たる白波から夜の闇に包まれるニック。「大波小波かき分けて。…」海ちゃんの口上が始まり「神奈川沖浪裏」をバックに「私の錨で沈みなさい!」(この時「この地震による津波の心配はありません」という地震速報のテロップが出ているが、「神奈川沖浪裏」の大波とシンクロしている所が(偶然とはいえ)絶妙のタイミングです。)そして錨が飛び、床に突き刺さると、錨に繋がった鎖がニックを拘束していた。海ちゃんが鎖を引くと、ニックは大回転からその場に倒れ込む。
海ちゃんを見上げたニックは「何するんだ」と口にするが、海ちゃんは「あなたが犯人ですね、ニックさん」と告げる。これに「何を藪から棒に?」と惚ける。すると海ちゃんは「あなたは血圧計を操作してベリーさんを死に追いやったんです」と告げ、説明を始める。海ちゃんたちが到着するより前に、ニックはベリーの血圧計に細工をして実際の心拍数より低く表示されるように設定した。で、ベリーは実際には運動を抑えなければならない心拍数に達していたにもかかわらず、まだ大丈夫と無理な運動を続けた。そして加圧ベルトを外した途端、抑えられていた血流が一気に心臓を直撃して心臓麻痺を起こした。
これに対してニックは「確かにそういうことは十分起こりえる」と認めるが「そんなことより、ベリーの血圧計を調べてみろよ。細工してあるかどうか」と言う。で、海ちゃんが高村さんに確かめる。「調べたけど、メーターは正常だった。細工の跡は見られなかった」と言う高村さん。するとニックは「だってさ、セニョリータ。どう説明する?」と海ちゃんに問う。が、海ちゃんは「細工の跡がないのは当然です。だって、ベリーさんが亡くなった直後、あなたは血圧計を取り替えたんですから」と言う。で、ニックの付けている血圧計はメーターが細工されているはずなので外すよう求める。が、ニックはそれを鼻で笑い、「とっくに設定を元に戻しているかも知れないぜ」と言って、血圧計を外す。で、柴田さんが血圧計を調べ始める。それで「そんなことしても無駄だ」と言うニック。柴田さんは血圧計を指紋検出用のポンポンで調べ、何かと照合している。で「出ました」と言う。これにニックは「何が?」と問う。すかさず「指紋です」と言う海ちゃん。そして「やっぱりあなたが犯人です」と続ける。
しかし「俺の指紋なんて付いていて当然じゃないか」と言うニック。これに「あなたの指紋じゃありません」と言う海ちゃん。「ベリーの指紋か?」と言うニックは、自分たちは普段血圧計を交代で使っているので、いつベリーの指紋が付いてもおかしくない、と言ってあざ笑う。これに「私が言っているのはベリーさんの指紋ではありません。私の指紋です」と言う。そして、トレーニングが始まる前にベリーの血圧計に触ったことを語る海ちゃん。そして、今日一日、ニックの血圧計には指一本触れていないと言い、これは血圧計を交換したという何よりの証拠だと言う海ちゃん。
するとニックは観念して膝をついた。で、高村さんが動機を尋ねる。するとニックはジュリーに近づいたのはベリーの財産目当てであり、ベリーがそれに気づき、昔の自分に似ている自分にジュリーを渡す訳にはいかないと父親面したことに恨みを持ったのだった。で、高村さんがニックに手錠を掛けて逮捕した。
事件解決後、タモンスタジオを後にした海ちゃんと高村さん。(高村さんはまだトレーニングのダンスを少しだけしていた。)「最初は陽気なだけの人たちかと思ったのに、中身はどうもまどろだったんですね」と漏らす海ちゃん。「トレーニングのし過ぎで血が濃くなっちゃったんだね。水分補給はちゃんとしないと」と返す高村さん。(確かに「水分補給」は重要ですけど...)すると海ちゃんは高村さんの腕が紫色になっていることに気づき、そのことを口にする。で、高村さんは片一方の加圧ベルトを外すのを忘れていたことに気づいた。で、それを外そうとする。すると慌てて海ちゃんが「急に外すと血流が心臓に...」と言って待ったを掛ける。で、高村さんは「どうしよう。マミー、死にたくないよ...ダディ、助けて...」と慌て始めた。海ちゃんはそんな高村さんのことをほったらかしにして、カメラ目線で「皆さんも加圧トレーニングをする時は、きちんとしたトレーナーについて正しく行って下さいね」と言うと笑顔で締めました。(こう言う所は雷お姉ちゃまと同じですね。何せ、この物語が放送される前のBS-iでの「銭形雷」の再放送は「1st.18話」であって、「エコしようね」と言った雷ちゃんを絶対に意識している海ちゃんです。)
次回・第8話の物語は4回に分けて放送される物語の第1回で、「BS初! ついに舞台だ! ~超豪華!演劇者殺人事件 事件編」です。金剛地さんの姿が予告にあったことから、これは千秋楽の前日(7/28)の公演ですね。尚、本放送の時に次回のサブタイトルのテロップのミスがあったが、その後にBS-iで流れている予告では、しっかりとサブタイトルは修正されていました。→本放送の時に録画した次回予告は、実に貴重なものとなりました。(いずれ発売されるDVD-BOXでは正しく修正されるでしょうね。但し、MBSの放送では、修正されずにそのままというような気がしないでもありません。また、BS-iでの再放送時はどうなるのか、ちょっと楽しみです。(修正されるとは思いますけど...))
ところで、次回は「入電ムービーはありません」ということで、毎回これを携帯にDLしている(これはDoCoMo携帯で無ければDL出来ません。やっぱりスポンサーがDoCoMoですからねぇ...)のですが、お楽しみが1つ無いのがちょっと残念...
(追記)その後アクセスしてみたら、入電ムービーは追加されていました。→月曜日のUPに間に合わなかっただけ?それとも急遽追加した?
鑑識メモ。劇中にも登場したダイエット運動用のバランスボールの上に乗っかった柴田さんが登場。「柴田です」という挨拶から入ると「秋刀魚」と書かれたフリップを見せる。(「さかなへん」の漢字シリーズではなく、普通に「魚」の漢字シリーズになりました。)「これからの時期、脂が乗って美味しいですよね」と言うと、自分は余分な脂を落とすべく、日々トレーニングをしている、ということを口にする。で、バランスボールから立ち上がると「では、柴田束志の鑑識体操、始め!」と言うと、歌いながら体操を始める。が、腰を動かした所でギクッとなって「やっちゃったか...」(このオチ、「泪・2nd.18話」の鑑識メモで、柴田太郎さんが使ったネタですね...)
今回の物語は、本放送時の現在、流行しているものをネタにした物語でしたが、「テレビは時代を映す鏡」と言われるだけあって、本放送の時には誰もが分かるので良いのだが、地上波での放送や再放送を考えると、ちょっと厳しくなってしまう物語でした。半年経ったら、その流行は大抵下火になっていて、「そんなのあったっけ...」となってしまう危険が大いにあります。が、まあ、テレビ番組ということだったら、これでもまあ良いのかも知れませんが...(→やっぱり「ケータイ刑事」はBS-iの本放送の時に見るべきですね。)
また、今回の物語は海(海岸、湖、沼、川などの水辺)が舞台になることもなく、「ケータイ刑事」としたらオーソドックスな舞台設定の事件でした。登場キャラクターの勢いに任せたという形になって、海ちゃんの個性も埋没してしまったのがちょっと残念でした。(逆に、高村さんが絡むにはピッタリという感じの物語でした。)ベリーの親父ギャグ満載は、五代さんの復帰を匂わせてくれるのですけど、「銭形海」は1クールという説が急浮上し始めただけに...
まあ、マイナス・ポイントが多かった中で、身体の柔らかい絢ちゃんの制服姿以外を拝めたので、辛うじてマイナス・ポイントが相殺されたというところでしょうか。
今回の海ちゃんCMは、AパートとBパートの間のみで、前々回に初登場となった第3のバージョンの「おサイフケータイ編」の2度目の登場でした。(次回は「捜査会議編」で、9月になると、現時点では未放送の2つが登場することでしょうね。)それにしても、1分と1分半の(普通の)DoCoMoのCMがやたらと長く感じてしまいます。ミニ・ドラマになっていた3ミニッツ・ストーリーは長く感じなかったんですけどねぇ...)
↓今週発売です。
ケータイ刑事 THE MOVIE2 石川五右衛門一族の陰謀~決闘!ゴルゴダの森 プレミアム・エディション
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- 発売日: 2007/08/24
- メディア: DVD
ケータイ刑事 THE MOVIE2 石川五右衛門一族の陰謀〜決闘!ゴルゴダの森 スタンダード・エディション
- 出版社/メーカー: Tokyo Soft Inc.(SB)(D)
- 発売日: 2007/08/24
- メディア: DVD
↓文中に記した物語が収録されているDVD-BOX
↓一応これを
ビリーズ ブート キャンプ 7DAYS SUCCESS PLAN (DVD3本+ビリーバンドセット)
- 出版社/メーカー: Billy Blanks
- メディア: ヘルス&ビューティー
↓「ダイエット」「加圧トレーニング」関係
加圧トレーニング―成長ホルモン290倍でアンチエイジング&ダイエット!! (ブティック・ムック―健康 (no.602))
- 作者: 佐藤 義昭
- 出版社/メーカー: ブティック社
- 発売日: 2006/09
- メディア: 単行本
リージェント・ファーイースト NEWフレックスバルーン M 65cm サックス 39612
- 出版社/メーカー: リージェント・ファーイースト
- メディア: スポーツ
OMRON インテリセンス ファジィ オムロン自動血圧計 白 HEM-632
- 出版社/メーカー: オムロン
- 発売日: 2001/03/01
- メディア: ホーム&キッチン
National DIAGNOSTEC 上腕血圧計 青 EW3152-A
- 出版社/メーカー: National
- 発売日: 2004/08/01
- メディア: ホーム&キッチン
バイタルサインの見方・読み方―体温・脈拍・呼吸・血圧・意識 (看護学生必修シリーズ)
- 作者: 日野原 重明
- 出版社/メーカー: 照林社
- 発売日: 2004/12
- メディア: 大型本
徹底図解 不整脈と心臓病―動悸・息切れ・胸痛を解消する最新治療と生活 (目で見る医書シリーズ)
- 作者: 伊東 春樹
- 出版社/メーカー: 法研
- 発売日: 2004/02
- メディア: 単行本