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「CACTUS FLOWER」 [映画(洋画)]

表題の作品は1969年の映画「サボテンの花」である。この作品は、I.バーグマンの久々のアメリカ映画への出演作となったものであり、同時に、ゴールディ・ホーンという新しいコメディエンヌを生むことになったラブ・コメディ作品である。(G.ホーンのスクリーン・デヴュー作である。)元はヒットした舞台劇であり、その映画化作品である。

作品データを記しておくと、時間は103分、監督はジーン・サックス、脚本はI・A・L・ダイアモンド、撮影はチャールズ・ラング・Jr.、音楽はクインシー・ジョーンズである。そして出演は、ウォルター・マッソー、イングリッド・バーグマン、ゴールディ・ホーン、ジャック・ウェストン、リック・レンツ、ヴィトー・スコッティ、たちである。尚、ゴールディ・ホーンは本作でアカデミー助演女優賞を獲得している。

ニューヨークで歯科医を営んでいるプレイボーイのジュリアンは、独身なのに結婚していると嘘をついて、トニーという女性と付き合っていた。が、ある日、トニーが自殺未遂を起こす。このことからトニーとのことを真剣な考えるようになったジュリアンは、生真面目なオールドミスの看護婦・ステファニーを自分の妻ということにして、トニーを説得してもらって危機を脱そうとするが、ステファニーはそんな二人をくっつけようとして...

久しぶりのバーグマンも良いが、本作は何と言ってもゴールディ・ホーンの愛らしい魅力がいっぱいで、彼女に尽きる作品である。で、こうして新しいスター・コメディエンヌ・G.ホーンはここからコメディ作品のヒロインとして活躍していくことになった。彼女のキャリアを語る上でも、見ておかなければならない作品である。(それにしても、スクリーン・デヴュー作である本作でも、そのの血の作品でも、G.ホーンの大きな瞳とキュートな金髪は変わりませんね...)

 

サボテンの花

サボテンの花

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2007/01/24
  • メディア: DVD

サボテンの花

サボテンの花

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2005/09/28
  • メディア: DVD

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「BLACKMAIL」 [映画(洋画)]

表題の作品は1929年のイギリス映画で「恐喝(ゆすり)」(後に「ヒッチコックのゆすり」と改題された)である。この作品はヒッチコック監督がイギリス時代に撮った作品であるが、もう一つ大きな意味がある作品である。それは、イギリス初のトーキーということである。最初はサイレント映画として製作されることになっていて、既に撮影が始まっていたのだが、そこから方向転換が図られて、一部を作り替えて、イギリス初のトーキーになったのである。但し、日本では劇場では未公開であった。

作品データを記しておくと、時間は83分の白黒作品である。監督はアルフレッド・ヒッチコック、脚本はベン・レヴィ、撮影はジャック・コックス、音楽はキャンベル・コネリーである。そして出演は、アニー・オンドラ、サラ・オールグッド、チャールズ・ペイトン、ジョン・ロングデン、ドナルド・カルスロップ、シリル・リチャード、たちである。

ヒッチコック作品ということで期待はあるのだが、ヒッチコック監督もまだ若いということもあって、詰めが甘い所もある。しかし、後にヒッチコック・スタイルとなるような所はちゃんとあり、自らもチラッと出演しているということで、やっぱりヒッチコック作品だと言うことを感じる作品である。

雑貨商の娘・アリスは恋人の刑事・フランクと遊びに出るが、ちょっとしたしたことからケンカになり、誘われた男について行ってしまった。その男は画家であって、彼のアパートに行ったアリスは襲われそうになる。で、身を守るため画家をナイフで刺し殺してしまった。事件を担当することになったフランクは、遺留品から犯人がアリスだと知る。また、事件の真相を知った男がアリスたちを強請に来るが、彼は警察がマークしていた要注意人物であり、フランクは彼に罪をなすり付けようと企む...

サイレント映画として制作を始めたが、途中でトーキーになったということで、サイレント的な演出と、トーキー的な演出が混在することになってしまい、統一感がないということになってしまったのは不幸であったが、ヒッチコック作品を見るというのであれば抑えておきたい1本である。

 

恐喝(ゆすり)/ふしだらな女

恐喝(ゆすり)/ふしだらな女

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 1999/11/25
  • メディア: DVD


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ケータイ刑事銭形海8話 [ケータイ刑事]

二段構成として記している「銭形海」、こちらの方は物語の中身を追っている長文&ネタバレたっぷり編です。今回から4回に渡って、7月に公演された舞台を放送すると言うことで、4話の枠を使って1つのエピソードとなるのはシリーズでも初めてである。(考えてみれば、4話分となると、主題歌や次回予告を除いた本編ドラマ部分の時間も95分を越える。(「銭形海」は23'50"、ちなみに同じ30分枠でも、一部の作品は主題歌や次回予告までを含めても23~24分というものがあるので、「ケータイ刑事」の本編時間は長いということになる。))

これだけの時間となると、劇場版映画1本分にほぼ匹敵する時間となる。それを4つに分けて、しかも4つのそれぞれの中でも上手くまとめる必要があるので、これは結構難しい。(2時間ドラマ(この本編は大抵90~93分)と時間的には同じであっても、連続して1本となる2時間ドラマよりも構成は難しくなる。)「起承転結」の「」はともかく、やはり「起承転」ぐらいまではそれぞれでも用意しておかなければならない。また、こういう構成では、どうしてもストーリー展開において、定期的にイベントが起こることで「起承転結」を進めていくことに陥る危険性もある。(4時間近い大作である映画「風と共に去りぬ」にこの傾向が出ていました。)そして、舞台公演はその場で見る、というライブ感、一体感が大きなポイントにもなる。それだけに、それが4回に分かれて放送というのは、気持ちを途中で切ってしまうだけに、舞台公演をON AIRすることでは常軌を逸した形であるとも言える。(分けたとしても、せいぜい前後編の2つが限界)が、「ケータイ刑事」では「M1」において、時間的な4等分ではないものの、これに近いことを経験しているし、新しい挑戦をアイデアで乗り越えてきただけに大丈夫とは思うものの、少しだけ不安が頭にあってのスタートでした。(が、始まったら、それは一気に吹き飛びましたけど...)

今回の第8話から第11話までのサブタイトルは「BS初! ついに舞台だ! ~超豪華!演劇者殺人事件」というもので、同じである。が、4話にまたがると言うことで、これに「事件編」と付く。(その後の3話は「捜査編」「混迷編」「解決編」と付きます。)また、放送されるのは2007/7/28(夜)の公演です。(→初日の佐藤二朗さんがスペシャルゲストの公演、千秋楽の早織ちゃんがスペシャルゲストの公演、そして放送される金剛地さんがスペシャルゲストの公演のいずれかが放送されると思いましたが、この3人の中では「ケータイ刑事」に最も長く関わっている金剛地さんということで、ON AIRされることになったのでしょうか???)

今回の物語は、主役は睦月いずみ(宝積さん)と高村さんと言った方が良く、ちゃんのポジションは高村さんの脇という感じでしたが、真の主役はここぞという時に見せつけてくれるものなので、こういう形であってもまあ良いでしょう。ということで、いつものようにネタバレありの長文で、本編に行きます。(尚、放送直後に記した「感想+次回予告」版はここをクリックして下さい。)

今回のケータイ刑事銭形海は舞台中継でお送りいたします」とマヤヤのナレーションが最初に入り、舞台開演のブザーが鳴る。(ということで、「・1st.9話」のフォーマットを踏襲している。)

公演がスタートすると、客席右側の扉から、警官たちと柴田さん、ちゃん、高村さんが入ってくる。ちゃんと高村さんの2人だけが舞台に立ち、高村さんが「レディース・アンド・ジェントルマン」と切り出して「警視庁捜査一課の高村一平です」と言って警察手帳を見せる。続いてちゃんが「同じく、銭形海です」と言って警察手帳を見せる。が、(お約束ということで)ちゃんが高村さんが示しているのを指さして「メンズ・エステティックサロン・葛飾店」と指摘する。(色が金色だったので、「ゴールドメンバー」ということは分かりますが、そこまでは言わないちゃんでした。1話では「メンズ・エステティックサロン・ハリウッド」でしたが、日本に戻ってきた高村さんは、以前通っていた葛飾店にまたも通い出したのですね。)これに高村さんも「君だって青葉台学園じゃないの」と指摘する。で、「あっ、いけない」と言うと二人は改めて警察手帳を見せた。高村さんは「以後、お見知りおきを」と言うとちゃんが「お見知りおきをお仕置きに変えないでくださいね」と返していた。

ちゃんが「では本題に移らせて頂きます」と言うと、説明を始める。昨夜8時頃、世田谷区下北沢の路上で、劇団夢のムーミン社(お姉ちゃまは現在、フィンランドのムーミン谷署に勤務でしたね...)を主宰する劇作家の野口秀樹(のぐち・ひでき)さんが何者かによって刺殺された。(この名前は劇団「夢の遊民社」を主催する野田秀樹をいじった名前です。)そして野口の上着のポケットに犯人が入れたと思われるメモ書きが入っていて、「演劇関係者 あと二人殺す」と書かれていた。これは殺人予告であり、警視庁は国立劇場、歌舞伎座をはじめとする都内全ての劇場に警察官を配備、捜査を開始した。で、この赤坂レッドシアターはちゃんと高村さんが担当することになった。不審者を目撃したら高村さんかちゃんに一報してください、皆さんの安全は警視庁が責任を持って守る、ということを高村さんが言うと「よろしく御願いします」 と言って二人は敬礼する。で、左側最前列の席に移動するちゃんと高村さん。→実に分かりやすい前振りでした。

「お待たせいたしました。ただいまより「恋する日曜日 ひとり芝居・マーメイドの恋」を上演いたします。」とマヤヤの場内アナウンス。そして「尚、ケータイ刑事以外の方は携帯電話の電源をお切りくださいますよう、御願いいたします」という注意が続く。(これに高村さんは「イエス」と言っていました。)→劇場、映画館、コンサート等では(マナー・モードにするのではなく)携帯電話の電源を切るのはマナーです。

この枠は「ケータイ刑事」と「恋する日曜日」が交互に放送されているので、ここに「恋日」の名前が出てくるのも良いですね。(今後も「ケー刑事」と「恋日」のローテーションは続くでしょうが、両方とも更に期待します。)

舞台が始まる。(ここからしばらくは宝積さんの一人舞台です。)『けろっこデメタン』の主題歌をアレンジした曲が流れてくる。(「恋日・3rd.24話・きのこの恋」がこの曲をテーマ曲にした物語でしたし、26話にも21曲の中の1曲として出てきました。)主演女優・睦月いずみ(むつき・いずみ→当然、脚本家の渡邉睦月さんといずみ吉絋さんの名前をいじった名前です。演じるのは、我らがクイーン・宝積有香さん)が登場し、お芝居が始まる。で、睦月の台詞に高村さんがご丁寧に反応して返事をしていて、ちゃんがそれを突っ込んでいる。→「・1st.4話」の五代さんと同様の高村さん。やっぱり従兄弟ですね。また、ちゃんが突っ込んでいましたが、ちゃんと同じ次女緑リボンちゃんもしっかりと突っ込む所はやっぱり楽しい所です。

芝居では「かもめのジョナサン」を口にする睦月。で、落ちたジョナサンに「やっぱり鳥目は危ないわね」と言う台詞が出てくるが、「鳥目」とは「夜盲症」のことであり、これは明るい所から暗い所に移ると、初めは物がはっきりと見えないが、次第に見えるようになるという「暗順応」が出来なかったり、遅延する症状のことである。(ビタミンAの欠乏でこれになる恐れがあるので、しっかりとビタミンは取りましょう!)→何ともないネタの1つと思われたが、これが一応今回の高村さんの珍推理の鍵に繋がっていることを思えば、やっぱり無駄のないネタフリでした。

芝居は続くが、高村さんのツッコミは相変わらず続く。睦月の台詞に反応し、更には睦月が(芝居で)グラスにウイスキー(もしくはブランデー)を注ぐ時には「銭形くん、あれ麦茶」と言い、「次、煮干し入れる」と言う高村さん。(仕方なく)芝居で睦月は「煮干し」と言ってました。ちゃんも「言っちゃダメじゃないですか」とお小言を言うが、こういう五月蠅い観客はたたき出されても仕方ありませんよ。

睦月はギャグ「おたふく風邪」(頬を膨らました宝積さん、なかなかキュートです)を披露するが、それが滑ると「もうちょっと笑うところなのよ、ここ」と言う睦月。(→誰とは言わないが某漫才師が使っているネタでもありますね。)そして「そこの草風邪正雄(くさかぜ・まさお)さん」と言って先ほどのお礼とばかりに突っ込む睦月。これに「ノーノーノー、お嬢さん」と言って立ち上がる高村さんは「草風邪正雄じゃないよ、高村一平だよ」と食いつきました。そして「僕、一つ何かしてあげようか」と言い「じゃあお願いしようかしら」と答えた睦月。ちゃんに「ティッシュ持ってる?」と尋ね、ティッシュをもらうと鼻をかむ高村さん。「擤み正雄」と言うと客席は大受けで拍手が起こるが、睦月は「拍手要らない」と必死にアピール。ちゃんも立ち上がって「も~う、舞台の邪魔しないの!」と高村さんを怒り、客席に向かって「すいません、すいません」と謝るが「また、これもやりたくないんだけど...」というと高村さんは「アイム・ソーリー、髭ソーリー」(で、再び拍手と「拍手要らない」と睦月)ということで、舞台をジャックしちゃった高村さんでした。睦月も「何これ、私の舞台よ」と不満を言ってました。→これは舞台と客席が近い小劇場だから出来ることであって、これが大劇場だったらこのようなことはまず出来ません。→場をしっかりと考えてネタを仕込んでいるのは流石は「ケータイ刑事」ですね。

脱線したものの、何とか芝居に戻る睦月は「プン太」の名前を口にした。で、ここでイルカのプン太が登場!「・2nd.13話」以来となる『プン太の歌』を歌う睦月(=宝積さん。「」の時に歌ったのは水月舞さんでした。)→「銭形雷」では渡邉睦月さんの愛犬・プン太が登場しましたが、その後の「恋日・ニュータイプ」では「金魚のプン太」として名前が登場し、「恋日・3rd.26話」のBS-iクラブからのお知らせでは名札を付けた犬として、そして「銭形海」では「イルカのプン太」になっちゃうのですから、「プン太」の名前は今ではBS-iの看板の一つになった...(?)

で、どん引きになる会場という自虐ネタへ。(ここまでは完全に宝積さんが主役になってます。)で、舞台の照明が消えると「止めてくれ!」と言う声がして悲鳴が聞こえる。これに「何、今の声?」と反応する睦月。高村さんが「明かり点けろ」と言い、証明が点くと、舞台の右の方に一人の男がいて、心臓を一突きにされたナイフを手にしていて、睦月に抱きつくように近づいていく。睦月は嫌がって男を振り払うと、男は舞台に倒れた。また、舞台奥からは、この舞台の関係者が顔を出し、飛び出してくる。「演出なの?」と尋ねる高村さんに「違うみたい」と言うちゃん。舞台に飛び出してきた平野田は男を見ると「死んでいる」と叫んだ。で、高村さんが「触らないで」と言い、ちゃんが舞台に出て「現場を保存します」と言う。(こういう素早い対応が出来るのも、歴代銭形&相棒と同じです。)そして、やはり舞台に上がってきた柴田さんは鑑識作業を始める。が、「動かないで」と舞台上の人たちに念を押し、「動いた奴にはしっぺをします」と言い、誰も動かないということで「丸」と言って両腕で輪を作る(某お酒のCMですね。)というように、たっぷりとネタをやることを忘れない。(まあ、この場は柴田さんに視線が集まる場ですからね。)そして、やっぱり「上から読んでも、下から読んでも」という名前自慢から逆立ちをすると「報告します」と報告を始める。

「ナイフで刺されたことによる失血死」と報告するが「見りゃあ分かるだろう」と突っ込む演出家のしじみ。「死亡推定時刻は...」と言うと「今、何時ですか?」としじみに尋ね、「19:15」という答えを得ると「その時間」と言い、相当疲れたようで逆立ちを終える。(これにて柴田束志コーナーは幕)

その間にちゃんは死体の上着のポケットにメモが入っているのを見つけると、それを手にして広げる。そこには、お馴染みの新聞の文字の切り貼りによる「劇団あとひとり」とあった。(あと二人殺すというストーリーと、芸人「劇団ひとり」とを掛けていますね。)そしてちゃんは「直ちにこの会場を封鎖します。誰一人会場の外には出さないでください」と指示を出す。(こういう所はやっぱり上司ですね。)で、高村さんは「ここにいるみなさんが、目撃者であり容疑者です」と告げる。

そこに「警視庁から入電中」と、ちゃんの携帯に事件を知らせる入電が入り、携帯を広げるちゃん。「港区赤坂の赤坂レッドシアターで殺人事件発生。直ちに現場に急行せよ。」(今回は、事件の映像は無く、マヤヤの声だけでした。(→今回第8話の公式HP、及び携帯にDL出来る入電ムービーの方では「港区赤坂の赤坂レッドシアターで舞台公演中に連続殺人事件発生。犯人は劇場内に潜んでいる模様。直ちに捜査を開始せよ」という別の物になっていて、ムービーは今回の予告が使われていました。→先週の月曜日には「入電ムービーはありません」となっていたのに、やっぱり寂しいということで、急遽追加したのでしょうね。でも、事件現場の様子ではないということで、今回は流石に警視庁撮影班も現場に到着できなかったようです。)

で、プロンプター(黒子)を務める2人の警官が横断幕「恋する日曜日 ひとり芝居・マーメイドの恋」を広げると、高村さんが「「恋する日曜日 マーメイドの恋」改め」と言い、ちゃんが「ケータイ刑事銭形海」と言うと、横断幕が裏返されて「BS初! ついに舞台だ! 超豪華! 演劇者殺人事件」となり、予告でも流れていたように、また「」のオペラの時と同様に、サブタイトルをみんなで歌うという形でサブタイトルが出ました。(ここでAパート終了。経過時間は14分弱ということで、Bパートは11分半強になります。→タイミングは良いけれど、やっぱりここは途中にCMを入れない形にしてもらいたかったところです。)

柴田さんが報告しにやってくる。「報告します」と言って敬礼すると「先ほどの被害者は、池袋サンシャインボーズ(「ボーイズ」かも...?)の劇作家・四谷幸喜(よつや・こうき)さんと断定されました」と続ける。(当然、劇団「東京サンシャインボーイズ」を旗揚げ(現在は充電期間中)し、脚本家としても知られる三谷幸喜をいじった名前です。)で、この舞台の関係者は舞台上にいる4人ということで、名前から尋ねていくことになる。

関係者は、この劇団を主宰している演出家のしじみ慶太(しじみ・けいた)、舞台監督の平野田洋三(ひらのだ・ようぞう)、マネージャーの横山フグ(よこやま・ふぐ)(マネージャーらしく、高村さん、ちゃん、柴田さんにしっかりと名刺を渡していました。)、そして睦月の4人だった。(いずれもが「ケー刑事」スタッフをいじった名前です。)

が、高村さんが睦月に名前を尋ねたら「私に名前を名乗れって?」とプライドが高い所を見せて、高村さんと睦月の独壇場に... 「世間では私のことを何と呼んでいると思ってるの。「クイーン」よ「クイーン女優」」と(ここは宝積さんならでは)自慢げに言う睦月は「まさか、私のこと、知らないなんてことはないわよね?」と高村さんに尋ねる。が、高村さんは「知らない」とあっさりと言い捨てる。で「ロス、パリ、ロシアと海外の住まいが多かったもんですからね...」と言い訳をする。(まあ、これは納得いく言い訳です。)すると睦月は「女優がね、自分の名前を言うほど屈辱的なことはないのよ」と言って「1回こっきりよ」と念を押す。そして「ミュージック・スタート!」で、流れ出したのはゆっくりとしたメロディでブルース調の『クイーンの歌』(正式な曲名タイトルは少し違うかも知れませんが...)。途中からはテンポ・アップしてロック調になりました。(最後の歌詞「その辺の女優と一緒にすると、チクチクしちゃうわよ!」というのは、やっぱり銭形愛ちゃんの口上の最後の部分をアレンジしているのでしょうね。)

歌が終わると「クイーン様、お名前を」と言って頭を下げる一同(但し、ちゃんを除く。)は、江戸時代の民が大名行列が通るときに頭を下げるのと同じですね。で「私の名前は、いずみ睦月いずみ」と言う睦月。高村さんは「ありがとうございます。クイーン女優・いずみ睦月」と確認する。が「違う!!睦月いずみ、いずみ睦月じゃない!今度間違えたら訴訟起こしちゃうからね」とオカンムリの睦月。これにマネージャーの横山が「よく間違えられるんです。つまり、カレーライスライスカレーみたいなもんですから」と流すが、睦月は「全然違うじゃない」と食いつき「脚本家の女女の脚本家医者の腰痛腰痛の医者金魚の餌餌の金魚、どれもはっきりした違いがあるでしょう」としっかりとアピールしていた。(まあ、確かに仰せの通りですけど...その頃、ちゃんは、端の方に座っていて、イルカのプン太と遊んでました。→こういう所はTVや映画と違って、全て分かる「舞台」ならではです。)

あまりにもクイーンが場をかっさらっていることに対してしじみは「こんな奴の名前なんかどうだっていいですから、早くここ開けてくださいよ」と言って、早く全員を安全な場所に避難させるよう求める。が「それは出来ません」と高村さん。そして(ようやく出番となった)ちゃんが、この会場の出入り口のドアは1ヶ所しか無く、しかも暗闇だったから、犯人が外に逃げたら明かりが漏れたはずと言うと、そのドアを警備している警官に指示をする。ドアが開くと確かに明かりが漏れてきた。が、明かりが漏れた形跡はなかったので、犯人はまだこの会場の何処かに潜んでいる。よって、出入り口のドアを開けることは出来ない、と説明する。これにしじみは「犯人はもう1人殺すって言ってるんだよ」と言って慌てだし、海ちゃんに食ってかかる。が、平野田がそんなしじみを宥め始める。(その好きにちゃんたちは捜査の打ち合わせを始め出す。)しじみが興奮する中、横山が頭のカツラを外して「陽は昇りまた沈む」という身を削った芸を披露していました。(これも諏訪さんだからの芸です。)

ちゃんが「高村さん、捜査を始めましょう」と言うと、柴田さんは検死の結果をということで本庁に戻り、ちゃんは四谷が座っていた座席を調べ始める。そこに高村さんがやってくると「つまり犯人はこの席の近くに潜んでいて、会場の明かりが消えたと同時に四谷さんの胸をナイフで一突きにしたってことだ」と語る。これにちゃんが「明かりが消えた瞬間なら周りの人たちもまだ暗闇に目が慣れていないから、誰も犯行には気づかない」と説明する。(→「鳥目」が繋がります)更に、「多分、犯人はずっと目をつぶっていたんだと思います。そしていずみさんの歌が終わって舞台の明かりが消えた瞬間に目を開ければ...」と犯人の使ったトリックを語った。(これに似たトリックは「・4話」でありましたね。その物語には林和義さんも出ていました。)ただ、どこで目をつぶって潜んでいたか、そして何処に隠れたかが問題だ、と言うちゃんだった。

高村さんは「ジャスト・モーネント」と突然声を上げた。これに「モーネントじゃなくてモーメント」と突っ込むちゃんだったが、高村さんはお構いなしに「凄いことに気づいた」と言い「犯人が分かった」と口にする。そして「この事件は錯覚トリックだ」と言うと「犯人は現場に最も近い場所にいる」と結論を出す。これに「さっぱり見えないんですけど...」と言って首を傾けるちゃん。高村さんは「聴きたい?」と尋ね、「カモン」というと、舞台中央へ移動していく。ちゃんは「いよいよ嫌な予感...」と呟く。で、いよいよお待ちかねのあの曲の登場です。(「」ではここまで歌えそうで歌えなかったですからね)「予感的中!」と言うちゃんですが、お姉ちゃまから色々と聴かされているのでしょうね...(でも、ちゃんは一緒になって楽しそうに踊っていましたけど...)そして『バーボン刑事のテーマ』が流れてきて気持ちよさそうに歌う高村さん。しかも「初めての試みだ!二番だ!」と言って二番まで歌ってくれました。バックにはちゃんとクイーン、そしてしじみ、平野田、横山がいて、豪華な顔での『バーボン刑事のテーマ』でした。

「二日酔いするぜ!」とラストを決めると、「犯人はあなただ」と言って、四谷が座っていた座席の隣にいた男を指さした。これに、サングラスをした背広姿の男(金剛地さん)が立ち上がり「Me?」と訳が分からない様子だった。

これにちゃんが「寄せる、間違いだらけの大波」と言うと、ようやくちゃんが主役らしく、OP主題歌を歌い、以下は次回へ。

次回・第9話の物語は、今回の続きで「BS初! ついに舞台だ! ~超豪華!演劇者殺人事件 捜査編」です。1つの事件においては「起承転結」の「承」の部分に相当する物語ですが、次回予告でも色々と歌が登場していたように、お楽しみが盛りだくさんですね。でも、公式HP(2007/8/27 23:00時点)を見たら、高村さんが指差したのは「サングラスをした女優の小出早織(本人)がいた。」とあるんですけど、早織ちゃんは次回予告には一切出てなくて、金剛地さんが映っていたのですけど...(金剛地さんが「小出早織」(例えば、こいではや・おり とでも読む?)と改名したとしても「女優」というのはおかしいですし...)→こういうツッコミが出来るのも、放送直後12時間以内ではなく、火曜一番にUPすることにしたからでもあります...

尚、次回の入電ムービーは「港区赤坂の赤坂レッドシアターで舞台公演中に連続殺人事件発生。被害者は劇作家の四谷幸喜。直ちに捜査を開始せよ」と、一部分変わっていましたが、映像の方はやっぱり第9話の次回予告でした。(流石の警視庁撮影班も今回は出番無しなんですね...)

鑑識メモ。赤坂レッドシアターの前に出ている「ケータイ刑事」の看板の前に立っている柴田束志さん。「ケータイ刑事の舞台、いよいよ始まりました」と言い、初日ということをアピールする。で「そろそろ開演の時間なので、私、急いで行かなければなりません」と行って劇場の中に入って行こうとする。が、「おっと、こんな所に舞台の台本が落ちてました。誰のだ?俺のだ!」と一人コントを言い、慌てて中に入って行こうとするが、扉を内側から引っ張って開かないようにする人影があった。「あんた誰だ。ジローさんだ」ということで、扉を押さえていたのは佐藤二朗さんでした。(初日・初回のスペシャルゲストです)

また、劇場の前には色々と花束が贈られていましたが、気になる名前はやっぱり「小池里奈」でしょう。彼女はこれまでに「恋日・2nd.」には出演しているが「ケータイ刑事」には出演していない。(「怪談新耳袋」も出演有り。)そんな彼女の名前の花がしっかりと映っていたということは、現在中2の彼女が高校生になるのを待っていて、ケータイ刑事襲名への布石の様な気が...(真希ちゃんは中3で、夏帆ポンは中1で襲名して演じたから、中学生の間であっても問題は無いのですけど...)→筆者は8代目だと思っているが、7代目の可能性も捨てられません。

今回の物語は、クイーン高村さんが主役と言う感じになっていました。(ちゃんの歌がおまけのように感じられました。)特に「・1st.5話」で「クイーン刑事」というのはどうですか?と売り込んでいた宝積さんにとったら、「来た!」という感じでしょうね。(それにしても「・1st.1話」に初登場した時には、クイーンがこのような看板にまで成るとは思わなかっただけに、これはこれでまた嬉しいことでもあります。)

いつものお約束の台詞や口上が無いというのは最初から分かっていましたが、それが無いと寂しいのだが、今回はそれを補うものがたっぷりとあって、寂しい所は吹き飛びました。また、最初に浮かんだ不安もあっという間に吹き飛びました。そして、ここぞという時はやっぱり銭形が持っていくシリーズですし、この後にちゃんにスポットが当たった時、一段と主役が栄えて輝くので、こういう回があってもよろしいかと...

こういう歌がたくさん出てくる物語があると、やっぱり「ケータイ刑事 TVサントラ 完全版」をリリースしてもらいたい所です。(現時点でも、CDが4、5枚になっちゃうでしょうが、それも構いませんよ)

今回の海ちゃんCMは、AパートとBパートの間のみの登場で、第5のバージョンとなる「取調室編」でした。が、これは今までの4つのバージョンと大きく違う所があって、具体的なDoCoMoの割引サービスの名前が出てきました。(一部の機能的なものは出てきたものもあるが、サービスの名前は初めて。→これならば15秒CMとして地上波でも流したらいいのに...)取調室に容疑者がいる。ちゃんは携帯で話をしていて「何てことなの...」と言っていた。が、鋭い視線で容疑者の方を振り返る。そして机を叩くと「奥さんとファミ割MAXに入りなさい」と、口上の最後の「私の錨で沈みなさい!」の口調で言う。そして、ナレーション「銭形海、ファミ割MAX刑事」と、テロップ「ファミ割MAX刑事」と銭形海のロゴが出ました。

 

 ↓今回のフォーマットのベースの「泪・1st.4話」と「雷・2nd.12&13話」

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX I

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX I

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2004/10/22
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 3

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2007/05/25
  • メディア: DVD
↓「M1」と「M2」
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 スタンダード・エディション

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 スタンダード・エディション

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/08/25
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 プレミアム・エディション

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 プレミアム・エディション

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/08/25
  • メディア: DVD
↓「ケータイ刑事」のサントラ盤(完全版のリリースを期待したい所です)
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト: サントラ, ナミ&チヨ
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
  • 発売日: 2006/02/01
  • メディア: CD
ケータイ刑事 THE MOVIE2 オリジナル・サウンドトラック・アルバム

ケータイ刑事 THE MOVIE2 オリジナル・サウンドトラック・アルバム

  • アーティスト: 小出早織/松崎しげる
  • 出版社/メーカー: BS-i
  • 発売日: 2007/02/28
  • メディア: CD
↓「恋する日曜日」シリーズ(「ニュータイプ」と「3rd.」はソフト化されていません)
恋する日曜日 プレミアムDVD-BOX

恋する日曜日 プレミアムDVD-BOX

  • 出版社/メーカー: TBSビデオ
  • 発売日: 2004/11/05
  • メディア: DVD
恋する日曜日 ラブソング コレクション DVD BOX

恋する日曜日 ラブソング コレクション DVD BOX

  • 出版社/メーカー: キング
  • 発売日: 2007/02/07
  • メディア: DVD
恋する日曜日 文學の唄 ラブストーリーコレクション

恋する日曜日 文學の唄 ラブストーリーコレクション

  • 出版社/メーカー: KINGRECORDS.CO.,LTD(K)(D)
  • 発売日: 2007/09/05
  • メディア: DVD
 
↓渡邉睦月さん脚本作品
タイヨウのうた DVD-BOX

タイヨウのうた DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • 発売日: 2006/12/01
  • メディア: DVD
↓いずみ吉紘さん脚本作品
セーラー服と機関銃

セーラー服と機関銃

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • 発売日: 2007/02/14
  • メディア: DVD
day alone~マノーラと姫ちゃん~

day alone~マノーラと姫ちゃん~

  • 出版社/メーカー: エイベックス・トラックス
  • 発売日: 2005/03/24
  • メディア: DVD
恋する日曜日

恋する日曜日

  • 出版社/メーカー: キング
  • 発売日: 2007/01/11
  • メディア: DVD
↓警視庁はここにある都内全ての小劇場までフォローしたのでしょうか?

首都圏イベントスペースガイド―ホール・劇場、ミニシアター、スタジアム

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: CBS・ソニー出版
  • 発売日: 1989/11
  • メディア: 単行本
↓元ネタ(野田秀樹、三谷幸喜)関係

劇団夢の遊眠社 COLLECTOR' S BOX

  • 出版社/メーカー: アニプレックス
  • 発売日: 2003/12/17
  • メディア: DVD
THE 有頂天ホテル スタンダード・エディション

THE 有頂天ホテル スタンダード・エディション

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • 発売日: 2006/08/11
  • メディア: DVD
ラヂオの時間 スタンダード・エディション

ラヂオの時間 スタンダード・エディション

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • 発売日: 2005/12/23
  • メディア: DVD
↓名前を挙げたから、ピックアップしておきます。
小池里奈 里奈探しツアーご招待

小池里奈 里奈探しツアーご招待

  • 出版社/メーカー: 竹書房
  • 発売日: 2006/11/04
  • メディア: DVD
小池里奈写真集 『一年四組十九番』

小池里奈写真集 『一年四組十九番』

  • 作者: HIROKAZU
  • 出版社/メーカー: アスコム
  • 発売日: 2006/10/01
  • メディア: 大型本

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