「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その18) [ケータイ刑事]
「ゲストキャラにおける類似点」の5回目となる今回のテーマは「使用人(執事)」です。尚、ここで言う使用人とは、会社の従業員や組織の使い走り(部下)、弟子や助手などを言うのではなく、富豪の使用人や執事のことを指すものとする。
「執事」と言えば大富豪とか名門の家柄が頭に浮かぶが、「007」においては、野望を抱く大富豪(=ボンドのターゲット)が何人かいる。一方、「ケータイ刑事」においては、ちょっと変な家柄の人間ということになる。(こういう対照的な関係になるのもまたおもしろい所である。)
「007」:オッドジョブ(「ゴールドフィンガー」)黒のモーニングとシルクハットという強烈な個性の持ち主である彼は、主人である大富豪・ゴールドフィンガーに仕えていて、通称「よろず屋」と呼ばれていて、執事であると同時に用心棒である。(用心棒は他の作品にも多数登場するが、執事として色々とゴールドフィンガーの世話をしていたので、「用心棒」ではなくて「執事」として扱う。)彼と言えば、何といっても鋼鉄製のツバをもつシルクハットを投げてフリスビーのように使いこなして人を殺すという技がある。(ゴルフ場で彫像の首を切り落としました。)用心棒としてもがっちりとした体格で、ボンドを窮地に陥れている。最期はボンドとの対決で感電死しました。
「007」:ニックナック(「黄金銃を持つ男」)黄金の銃を持つ殺し屋・スカラマンガに仕える彼は小柄な男(「恋日・ニュータイプ」の伝説の超能力者・みのる(の若い頃)を思わせる所があります。)であるが、実に忠実な執事として働いていた。料理が得意でスカラマンガの食事の世話をするだけでなく、主人に試練を与えるパートナーとしてもその役割を果たしていた。ピーナッツが大好きという彼は、主人(スカラマンガ)が倒された後も単独でボンドに挑んで主人の仇を取ろうとした忠実な男であった。(結局、小柄という体格で、ボンドに鞄の中に詰め込まれました...)
「007」:チャン(「ムーンレイカー」)人類抹殺と新人類による新世界を夢見る大富豪・ドラックスに仕える使用人である彼は、用心棒という役割も担っている。おかっぱ頭に口髭を蓄えたその風貌は武術の達人という雰囲気があり、実際、剣道の達人である。執事としてはティータイムのお茶を入れるというようにドラックスの日常生活の世話をしている。ボンドの始末を命じられ、結局は返り討ちにあって時計台から転落死したが、貴重なベネチアン・グラスのガラス製品を派手にぶっ壊していたのが印象に残ってます。
尚、不思議なことだが、ここで取り上げた3人はいずれもが東洋人である。(西欧では、東洋人と言えば使用人という感覚があるのでしょうか?)
「ケータイ刑事」:猫屋佐助(「愛・11話」)古くから続く二重橋家の執事である彼は、現在の当主である82代目の博胤(ひろつぐ)を幼い時から大切に育てた男であり、日常生活の世話をしていた。(しかも、屋敷から一歩も外に出さずに育てたというのは、ある意味凄いことでもある。)が、戦後の財閥解体以降、火の車である二重橋家の家系を内職をして支えていた。また、作る料理はミックステイストとはいうものの、お金を掛けずに高級料理もどきの料理を作るというのは、これもある意味では料理の腕があるということになる。公園で瀕死の状態で発見され、病院に搬送され、一命を取り留めたのが不幸中の幸いであった。
「執事」とは、事務を取り仕切る人、身分の高い人の家や寺社で家政や事務を執行する人のことである。尚、日本史を紐解いていくと、鎌倉/室町幕府には「執事」という役職があった。(詳しくは日本史を調べてみましょう。)
「007」の執事が全て東洋人だということで、「ケータイ刑事」の執事も日本人なので、全員が東洋人という共通点があるが、ここではそれは「共通点(類似点)」としては取り上げないことにする。(何せ、後発の「ケータイ刑事」の舞台が日本であることから、これは当然のことですから...)「執事」ということもあって、主人の身の回りの世話をしている、という共通点があるが、これは設定から当然である。が、奇しくも全員が食事(1人はティータイムですけど...)に関する世話までしているという共通点がある。そもそも、大富豪や名家であれば、執事以外にも料理人を抱えていてもおかしくなく、食事は料理人が作るというのが普通である。それが執事が料理までするということは、人員不足(これは秘密漏洩防止という目的があって多くの人員を使わない(「007」)のか、単にお金が無くて人を雇えない(「ケータイ刑事」)という事情の違いはありますけど...)だということでもある。(→この「料理まで」というのが「共通点/類似点」ということになる。まあ、キャスティングで人を絞らなければならないという事情もあるのでしょうけど...)
違いは、「007」の方は「用心棒」という主人のボディガードの役割も背負っているが「ケータイ刑事」ではそこまでは背負っていない。(そもそも、屋敷の中に閉じこめているので、ボディガードの役割をする者が必要ない...)→これは作品世界を考えたら当然ですけどね...
次回は、「ゲストキャラにおける類似点」の6回目となるが、ネタはたっぷりとありますから、何を取り上げるかは来週のお楽しみに。(このテーマでの連載はまだまだ続きます。)
↓参考まで
マンガ 日本の歴史〈18〉建武新政から室町幕府の成立へ (中公文庫)
- 作者: 石ノ森 章太郎
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1997/10
- メディア: 文庫
「THE HUSTLER」 [映画(洋画)]
表題の作品は1961年の映画「ハスラー」である。先頃、俳優としては引退すると発表したP.ニューマン主演の作品で、本編の2/3がビリヤードのゲーム・シーンということで、ビリヤード・ファンにとっては教科書の様な作品である。(また、ビリヤードがブームになった時も、バイブルのように扱われました。)本作はアカデミー撮影賞と美術監督賞を獲得しているが、助演男優賞にノミネートされたジョージ・C・スコットがノミネートを拒否したということの方が大きな話題となりました。また、本作から25年後の1986年になって、続編である「ハスラー2」が製作された。(が、そちらの評価は今ひとつである。)
作品データを記しておくと、1961年の白黒作品であり、時間は135分である。原作はウォルター・テヴィス 、製作、監督はロバート・ロッセン、脚本はロバート・ロッセンとシドニー・キャロルの2人、撮影はユージン・シャフタン、音楽はケニヨン・ホプキンスである。そして出演は、ポール・ニューマン、ジャッキー・グリーソン、パイパー・ローリー、ジョージ・C・スコット、マーレイ・ハミルトン、マイロン・マコーミック、マイケル・コンスタンティン、ジェイク・ラモッタ、たちである。
ビリヤードの世界で金を稼ぐプロのハスラーの姿を描いた原作小説の映画化作品であり、それが白黒という世界で「影」を巧みに使った演出が生きている。
プロのハスラーとしてビリヤードの世界で生きている男・エディは、ミネソタ・ファッツと呼ばれる名うてのハスラーに勝負を挑む。勝負は36時間という長丁場のポケット式玉突きで行われる。最初はエディが優勢に勧めていたが、図に乗ったエディは酒を飲みながら勝負を続け、後半になると次第に押されていき、結局は逆転敗けとなって文無しになってしまう。そんなエディは酒に走り、生活がすさんでいく。そんな中で、愛する女性に自殺されたことで、再びミネソタ・ファッツに挑んでいく...
人生の挫折と苦渋の日々を通して成長していく人間ドラマをビリヤードと絡めてうまく描いた作品である。(25年後の続編では、本作の主人公・エディのその後が描かれているが、ドラマとしての迫力、重みというものは本作の足元にも及ばない。)じっくりとドラマを堪能しましょう!
「HALLOWEEN 5: THE REVENGE OF MICHAEL MYERS」 [映画(洋画)]
表題の作品は1989年の映画「ハロウィン5/ブギーマン逆襲」である。前作から1年、シリーズの第5作となった本作は、第4作の完全な続編である。ということで、殺人鬼・マイケル・マイヤーズがまたも殺戮を繰り返し、ルーミス医師が立ち向かっていく。が、本作は内容も今ひとつという評価であって、日本では劇場未公開であった。'80'sを代表する「13日の金曜日」と「エルム街の悪夢」は日本でもしっかりと劇場公開されたが、劇場未公開作があると、やっぱりシリーズものとしては辛い所があります。
作品データを記しておくと、1989年の作品で、時間は97分である。(シリーズ全8作の中では最も長時間の作品ということになる。)監督はドミニク・オセニン・ジラード、脚本はドミニク・オセニン・ジラード、マイケル・ジェイコブス、シェム・ビターマンの3人、撮影はロバート・トレーバー、音楽はアラン・ハワースである。そして出演は、ドナルド・プリーゼンス、ダニエル・ハリス、D・L・シャンクス、エリー・コーネル、ボー・スター、ウェンディ・カプラン、タマラ・グリン、たちである。
物語は、前作の続きで、ブギーマンに襲われたことが原因で、ジェイミーは失語症になり、小児病棟に入院していたが、またも甦ったマイケル・マイヤーズがジェイミーの前に現れて執拗にジェイミーを襲う。で、ルーミス医師は戦いを挑んでいくが...
何故、マイケルはジェイミーを襲うのか?ということがあるが、本作はパターンに填った典型的な作品ということで、傑作として名高い前作があるから生まれたと言っても良いでしょう。で、本作でシリーズが完結するのかと思ったら、そうはならず、6年後の1995年に新たな続編が制作されることになる。(設定は、本作の5年後となっている。)その第6作のために、結果的にはジェイミーの過去をより深く描いたということになった作品でもある。
尚、やはり本作にも言えることであるが、心臓が弱い方、ホラー映画を見るとおねしょをしてしまう、という方はご覧になるのは止めておいた方がよろしいかと...
↓DVDはありません。ビデオです。
- 出版社/メーカー: 20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
- 発売日: 1990/12/07
- メディア: ビデオ
JACKSON BROWNE『HOLD OUT』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1980年に発表された彼の6枚目のアルバムであり、彼のアルバムの中で唯一全米No.1の座を獲得したアルバムである。(1週間のみBillboardのアルバム・チャートで1位を獲得している。)本アルバムを発表した当時は、前年のスリーマイル島原発事故に抗議するコンサートを企画して社会問題に対してメッセージを発信するようになっていて、次のアルバム(「LAWYERS IN LOVE」、1983年)に向けて社会に対して色んな行動を起こすようになっていく時期であり、同時に作品の内容の方が...という時期に差し掛かる。1976年の名盤「THE PRETENDER」のような所が亡くなっているが、彼らしいセンスは聞かせてくれている。尚、本アルバムは全米No.1の座を獲得したものの、発売時期、No.1獲得の時期の関係もあって、1980年も1981年も、Billboardの年間アルバム・チャートのTOP 100にはランクインしていない。(だからといって、本アルバムの評価が下がるものではない。年間チャートでは何処かで区切らざるを得ないが、その区切りのため、チャート成績がほぼ二分されることになったために起こる悲劇である。→彼には何故か「悲劇」という言葉が似合ってしまう...)
収録曲は以下の全7曲である。『Disco Apocalypse』『Hold Out』『That Girl Could Sing』『Boulevard』『Of Missing Persons』『Call It A Loan』『Hold On Hold Out』。
この中からは、2曲のシングル・ヒットが生まれているが、いずれもBillboardの年間シングル・チャートのTOP 100にはランクインしていない。『Boulevard』が最高位19位、『That Girl Could Sing』が最高位22位を記録している。(年間チャートにランクインしていないからといって、評価が下がるものでもないのは言うまでもない。)
本アルバムからの筆者のお薦め曲は、8分を越える超大作である『Hold On Hold Out』、6分を越える大作である『Of Missing Persons』、5分半超のアルバム・タイトル・ナンバーである『Hold Out』、そしてシングル・ヒットした『Boulevard』(この曲が本アルバムの収録曲の中では最も時間が短い曲である。と言っても3分は越えていますけど...)をピックアップしておく。
流石に「THE PRETENDER」と比べると差があるものの、「アメリカの良心」と言われることもある彼らしいサウンドを聴かせてくれていて、'80'sという新しい時代でも存在感をアピールすることになった佳作である。また、彼のキャリアの中でも唯一の全米No.1となったアルバムでもあり、外さずにじっくりと聴いてもらいたいところである。
「OUR MAN FLINT」 [映画(洋画)]
表題の作品は1966年のアメリカ映画「電撃フリント GO!GO!作戦」である。1962年に「007/ドクター・ノオ」が公開されてから、それを真似たスパイ映画が雨後の筍の如く制作されたが、本作もそんな中の一つであるものの、コミカルな所を前に出して娯楽作品ということに徹した作品である。また、2年後に続編が制作されたことからも、「007」を真似したスパイ・アクション作品の亜流作が大量にある中で、本作はそれなりに成功した作品である。(とはいっても、本作も元ネタは「007」ですけど...)
作品データを記しておくと、1965年の作品で、時間は107分である。原作はハル・フィンバーグ、製作はソウル・デヴィッド、監督はダニエル・マン、脚本はベン・スターとハル・フィンバーグの2人、撮影はダニエル・L・ファップ、特殊効果はL・B・アボット、音楽はジェリー・ゴールドスミスである。そして出演は、ジェームズ・コバーン、リー・J・コッブ、ギラ・ゴラン、エドワード・マルヘア、ベンソン・フォン、ジアンナ・セラ、ジェームズ・ブローリン、たちである。
物語は、理想社会を作ろうと企むギャラクシーという名の陰謀団を倒すために、国際連帯秘密諜報機構はスパイとしてフリントを送り込む。しかし、ギャラクシー団はこのことを知っていて、フリントを襲う何とか難を逃れたフリントは国際連帯秘密諜報機構のスパイとなる決心をしてギャラクシー団に立ち向かっていくが...
物語には多数の「007」をベースとしたネタが仕込んであり、ギャグの方も満載であるが、それでいてアクションの方もしっかりと見せてくれる。割り切る所はしっかりと割り切っているということを考えると、「007」はあくまでも王道を追求していったが、本作は娯楽性を追求していったということになる。流石に「007」シリーズには敵わないものの、本作も娯楽性を発揮して、'60'sに大ブームとなったスパイ・アクション作品の中ではAクラスに入る作品である。また、「オースティン・パワーズ」や「裸の銃を持つ男」などのコメディ・アクション作品に繋がる所も多分にあるが、J.コバーンのアクションもしっかりと堪能しましょう!
↓サントラ盤はこちら
In Like Flint / Our Man Flint: Original Motion Picture Soundtracks
- アーティスト: Jerry Goldsmith
- 出版社/メーカー: Varese Sarabande
- 発売日: 1998/06/16
- メディア: CD
「ISHTAR」 [映画(洋画)]
表題の作品は1987年の映画「イシュタール」である。フランスからI.アジャーニを招き、W.ベイティとD.ホフマンという2大スターを起用した冒険コメディ作品である。が、本作の出来は散々たるもので、この3人にとっては俳優人生において汚点となっている作品でもある。実際、本作はゴールデン・ラズベリー賞において、ワースト作品賞、ワースト監督賞、ワースト脚本賞にノミネートされて、その中からワースト監督賞を受賞することになった。また、当時はI.アジャーニとW.ベイティとの間に恋の噂が上がり、映画よりもそちらの話題の方で名前が知られることになった作品である。(9/25に最終回を迎えたTVドラマ「週刊赤川次郎」の内容がボロボロで救いようもない作品だったということで、この作品を思い出しました。)
映画データを記しておくと。時間は109分、製作はウォーレン・ベイティ、監督と脚本はエレイン・メイ、撮影はヴィットリオ・ストラーロ、音楽はデイヴ・グルーシンである。そして出演は、ウォーレン・ベイティ、ダスティン・ホフマン、イザベル・アジャーニ、チャールズ・グローディン、ジャック・ウェストン、テス・ハーパー、キャロル・ケイン、アーロン・イペール、アーサー・ブラウス、たちである。
I.アジャーニに取っては久しぶりのアメリカ映画への出演となり、本人は楽しんでいる様であるが、演出が彼女の良い所を引き出せていないのが残念でならない。
物語は、売れないシンガーとソングライターであるライルとチャックは儲け話に飛びついた。それはモロッコと国境を接したイシュタールという北アフリカの王国へ向かう。が、そこで二人を待っていたのは、謎の美女と、各国の諜報員たち、そして彼らを神の使者と勘違いした現地の首長たちであり、二人はスパイ合戦に巻き込まれてしまった...
ドタバタ・コメディとしての狙いは悪くないのだが、脚本自体に冴えが無く、出演者が空回りしていて、評価も散々なものになるのも良く分かってしまいます。特にドタバタ・コメディは、傑作と駄作が紙一重という所もあり、どっちに転ぶか分からないという所もあるとはいうものの、主役のコンビに冴えがないのは致命的ですね。一方、I.アジャーニは母国を離れてのびのびと楽しんでいて良い味を出そうとしているのだが、演出がそれについて行ってないのが残念でならない。
筆者はコメディ作品は結構好きな方であるが、本作は1回見たらもう十分というものであって、今更ながら改めてもう一度見ようという気にはなりません。「週刊赤川次郎」もそうであるが、こういう失敗作と言われる作品は、何処がダメだったのかを学ぶためにも、1回だけ見ておいたら、という作品である。(「週刊赤川次郎」に携わったスタッフには、本作からは学ぶ所はたくさんあります。)特に映画関係の道を目指しているという方には、本作を見ておいて学んでおいたら、後々役に立つのではないかと思いますよ。
↓DVDは無し、ビデオです。
↓I.アジャーニ出演のアメリカ映画と言えば、やっぱりこれです。
BEST HIT USA 2007[2007/9/25] [音楽(etc.)]
いつものように、一番早い放送となる火曜日夜のBS朝日での放送において、「TIME MACHINE」のコーナーの情報を中心にON AIR曲と共に記します。
最初は、「いきなりゲストです」と今回もゲストの登場でスタートです。「世界制覇を狙っています」ということで、US5の5人がスタジオに登場して色々と語ってました。(話の中で、バックストリート・ボーイズやDURAN DURANの名前が出てきたのにはちょっとオオッっ感じました。)更に、『As Good As It Gets』を生で歌い、PVのON AIR曲は『Rhythm Of Life』でした。
かなり時間が押したと言うこともあって、話題のアーティストを紹介する「HOT MENU」のコーナーは今回もお休みで、「COUNTDOWN USA」の20位から11位までの発表となり、CMを挟んでの「STAR OF THE WEEK」のコーナーは、2年ぶりに6枚目のアルバムを発表したFOO FIGHTERSということで、DAVEとMATEの2人がそのアルバム「ECHOES, SILENCE, PATIENCE & GRACE」について語るインタヴューがあり、ON AIR曲は『The Pretender』でした。
それに続いては「C/D USA」の10位から4位までの発表で、CMを挟んでから(筆者の目的の)「TIME MACHINE」のコーナーです。今回の「TIME MACHINE」のコーナーは、9/25ということで、以下の6件が紹介されました。
1965年:BEATLESのアニメ・シリーズがアメリカ・ABCテレビでプレミア・オンエアーされる。第1話のタイトルは「I WANT TO HOLD YOUR HAND」で、調査のために海に潜ったBEATLESのメンバーが恋煩いのタコに出会うという物語、1973年:STEVIE WONDERがボストン・ガーデンで行われたELTON JOHNのコンサートにゲスト出演し、8月の自動車事故以来一切の音楽活動を停止していたが久々にステージに姿を見せた、1975年:JACKIE WILSONがニュージャージー州チェリー・ヒルのクラブにおいて心臓発作で倒れた。昏睡状態に陥るも一命は取り留めた、1980年:LED ZEPPELINのジョン・ボーナムが急性アルコール中毒で死亡。(死因は窒息死)享年32歳、1990年:デイヴ・グロールがNIRVANAのオーディションを受け、即加入が決まり、NIRVANAのドラマーとなる、1993年:B-52'sのケイト・ピアソンがVOGUE誌のニューヨーク・オフィス前で「動物の毛皮を使ったファッションを推奨するのは許せないこと」として抗議の座り込みを決行し、逮捕された。
また、9/25が誕生日のアーティストとして紹介されたのは以下の2人でした。WILL SMITH(1968年生まれ)、T. I. (1980年生まれ)。
このコーナーからのON AIR曲は、1991年のNIRVANAの『Come As You Are』でした。
「C/D USA」のTOP 3の発表があり、ラストのリクエストのコーナーへ。今週のリクエスト曲は1989年のFINE YOUNG CANNIBALSの『She Drives Me Crazy』でした。ちょっとパンクが入っていたサウンドでしたけど、そんなにヒットしたというような気がしないのですけど...
次回は、EPGの番組情報によると、ゲストは、UNDERWORLDのカールが登場!またダンスホールで話題のKAT DELUNAも登場!と言うことになっています。
Echoes, Silence, Patience & Grace
- アーティスト: Foo Fighters
- 出版社/メーカー: Sony / BMG Japan
- 発売日: 2007/09/25
- メディア: CD
IRON MAIDEN『KILLERS』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1981年に発表された彼らの2nd.アルバムである。本作からはデニス・ストラットンに代わってエイドリアン・スミスが加入し、同時に、この後にヒット・アルバムを連発することになる彼らの立役者の一人となるプロデューサのマーティン・バーチが参加することになったアルバムである。(その一方で、ボーカルのポール・ディアノは本アルバムを以て脱退することになりますけど...)ということで新布陣で制作した本アルバムはギンギラ・サウンドの王道を行くものとなって、ヒットを記録(Billboardのアルバム・チャートで最高位78位を記録。欧州では、イギリスとドイツで共に最高位12位を記録した。)して、認められることになった。特に、次作からボーカルが代わると言うことで、パンク色は本アルバムが最後と言っても良い。
収録曲は以下の全11曲である。『Ides Of March』『Wrathchild』『Murders In The Rue Morgue』『Another Life』『Genghis Khan』『Innocent Exile』『Killers』『Prodigal Son』『Purgatory』『Twilight Zone』『Drifter』。
この中からの筆者のお薦め曲は、初期の彼らの代表曲としてライブでもお馴染みの『Wrathchild』『Another Life』と、アルバム・タイトル・ナンバーである『Killers』、そして『Twilight Zone』というところをピックアップしておく。
彼らは、'80'sにおけるイギリス発の2つの大きな世界的なムーブメントの1つである「NWOBHM(NEW WAVE OF BRITISH HEAVY METAL)」の代表的なバンドとなって世界制覇を成し遂げることになるが、本アルバムはアメリカでも認められることになったアルバムでもあり、この後のHMを語る上でも忘れてはならないアルバムである。じっくりと堪能しましょう!
週刊赤川次郎#13[最終回] [ドラマ]
初回に見て、あまりの酷さに憤慨したこの作品が最終回ということで、少しは改善されたのかと思って一応チェックしてみました。(はっきり言って、怖いもの見たさという好奇心です。)が、やっぱり酷い内容でした。はっきり言って、エネルギーの無駄遣い、出演者も出演歴に汚点を残しただけで、時間潰しのために放送した失敗企画だったと言うことを最後にもしっかりとアピールしていました。(もし、こんなのをDVDをリリースしたら、岩田さゆりのファンはともかく、はっきり言って資源の無駄遣いでしかないですね。例えセットで100円でも高い...)
物語は3つのオムニバスという形は初回から変わっていないが、その内の1つは初回にもあった「幽霊屋敷の電話番」、あとの2つは途中から始まった「夏休み」と「青春の決算」。そしてそれらの物語を繋ぐスネオヘアーのコーナーということで、酷いフォーマットは変わっていなかった。(少しは手を入れろよ、テレビ東京さんよ)
途中は見ていないが、「幽霊屋敷の電話番」はまだやっていたんですか?犯人の男が捕まって無事解決という、よくありふれた刑事ドラマみたいだったけど、ホラー・タッチの話ではなかったの?一応、前回は犯人の顔は出ていないで、今回、ようやく分かったということなんだろうけど、大体予想は付いちゃいます。そんな話を3ヶ月もかけていたなんて、実に時間の無駄でしたね。30分、または30分×2話でしっかりとまとめてしまうべきでしょう。
「夏休み」はギャグ・タッチの物語だけど、何が言いたいの?何がしたかったの?主役のキャラで見せようという狙いだろうけど、ギャグもないし、会社のOLに弄ばれる内容にしたら何も無い。「グランセイザー」のセイザーパイシーズ・魚住愛/「恋日・3rd.23話~おにぃの恋」の白鳥清美を演じた伊藤久美子さんが出ていたけれど、見せ場も何もなければ駄作としかいいようがありません。
「青春の決算」では南野陽子が女子高の制服を着ていたけど、話題性だけ?ということを感じてしまって、結末は誰にでも読めたんじゃないの?
ということで、「最終回だから」ということで見ることにしたけど、最初からダメ駄目と予想した通りの内容だったということで、「駄作は駄作だった」ということでした。とにかく、脚本と構成が素人レベルの作品を堂々と放送したテレビ東京の勇気は褒めてあげたい所だけど、テレビ東京の中にはこんなのは無謀な企画だと判断できるような人がいないのでしょうか?まあ、とんでもない傑作とどうしようもない駄作は紙一重とは言うものの、本作は誰が考えても「駄作」と判断しますよ...それよりも、「オムニバス作品はつまらない」という誤解を広めてしまう可能性があるということに危惧するところである。(オムニバスの「恋する日曜日」は内容もあって面白いですからね。)
↓原作はそれぞれ内容があるんだけど...
「HALLOWEEN 4: THE RETURN OF MICHAEL MYERS」 [映画(洋画)]
表題の作品は前作から5年ぶりとなった1988年年の映画「ハロウィン4/ブギーマン復活」である。尚、前作はマイケル・マイヤーズが登場しない番外編という内容だったことを考えると、1981年のシリーズ第2作以来と言っても良い。また、本作のヒットによって、更にシリーズは続いていくことになる。
まずは作品データを記しておく。1988年の作品で、時間は88分である。製作はポール・フリーマン、製作総指揮はムスタファ・アッカド、監督はドワイト・H・リトル、脚本はアラン・B・マッケルロイ、撮影はピーター・ライオンズ・コリスター、音楽はアラン・ハワースである。尚、ジョン・カーペンターのテーマ音楽は当然のことながら使われている。そして出演は、ドナルド・プレザンス、エリー・コーネル、ダニエル・ハリス、ジョージ・P・ウィルバー、マイケル・パタキ、ボー・スター、キャスリーン・キンモント、サッシャ・ジェンソン、ジーン・ロス、たちである。
物語は、(第2作で)焼死したはずの殺人鬼・ブギーマンことマイケル・マイヤーズがハロウィンの夜に甦り、故郷を目指す。標的は姪となる少女・ジェイミーだった。そして、こちらも戦いの傷跡が残るルーミス医師も、マイケルを倒すために執念を燃やして立ち向かっていく。
本作はシリーズの中でも最高傑作と言われているように、シリーズ第1作と第2作のノリがあり、更に恐怖度もアップしている。本作によってブギーマンことマイケル・マイヤーズも'80'sを代表する「13日の金曜日」シリーズのジェイソン、「エルム街の悪夢」シリーズのフレディと肩を並べる'80'sを代表するモンスターに名実共になったと言っても良い。本作はしっかりと見ておきたい所である。(しかし、心臓が弱い方や、ホラー映画を見るとおねしょをしてしまうというような方は、やはり避けた方が無難ですが...)尚、これから本シリーズを見ようという方は、本作が傑作だからと言ってもいきなり見るのではなく、まずはシリーズ第1作から見ましょう。(そして第2作を見て、第3作はパスして本作を見るというのが良いでしょうね。)
何で本作のDVDが無いのでしょうか?(一応、本作以前のシリーズ作をピックアップしておきます。)