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「TELEFON」 [映画(洋画)]

表題の作品は1977年の映画「テレフォン」である。(ビデオでは「チャールズ・ブロンソンのテレフォン」となっている。)先日、WOWOWがこの作品の放送を行ったが、これについて記すのはMBSの「恋日・ニュータイプ」第12話の放送と揃えた方が、よりいいと考えて、眠らせていました。(野球のため、「恋日・ニュータイプ」の放送が1日ずれて今晩になりましたが、まあ、いいでしょう。→「恋日・ニュータイプ・12話[改訂版]」は明日のお昼にUPの予定です。)

というのは、本作と「恋日・ニュータイプ・12話」は、作品世界は全く違っていて、舞台設定も全く違っているものの、「催眠術(後催眠暗示)」ということが共通している。(考えてみたら、どちらも恐ろしいものです。)

作品データを記しておくと、時間は103分、原作はウォルター・ウェイジャー、製作はジェームズ・B・ハリス、監督はドン・シーゲル、脚本はピーター・ハイアムズとスターリング・シリファントの2人、撮影はマイケル・C・バトラー、音楽はラロ・シフリンである。そして出演は、チャールズ・ブロンソン、リー・レミック、タイン・デイリー、パトリック・マギー、シェリー・ノース、ジョン・ミッチャム、ドナルド・プレザンス、アラン・バデル、たちである。

物語は、東西冷戦下のソ連。KGBが特殊な催眠術を掛けた多数の工作員を、アメリカ国内の主要基地の周辺に送り込んでいた。彼らはその地に住む人間になりすまして、普通の生活をしていた。そんな中、デンバーのあるハイウェイ沿いの自動車修理工場に1本の電話が入り、店主は電話で暗示を実行に移す言葉を聞かされると、隠していた爆弾を車に積んでアメリカ軍基地に突っ込んで自爆した。しかし、その基地はとうの昔に機能停止していた。更に、フロリダでは、小型機が海軍基地に突っ込もうとするが、これは未然に防がれた。そんな中、CIA部では、最近24人もの極論派のスターリン主義者が粛正されたことが分かった。

KGB本部では、ボルゾフ少佐が呼び出され、アメリカでの事件について説明を受ける。そのは「テレフォン作戦」というもので、後催眠暗示が掛けられた51人の工作員がアメリカ各地に送り込まれていて、あるキーワードを耳にすると破壊活動(自爆)するように仕込まれていたのだった。ボルゾフは今回の事件で工作員に指令を伝えているダルチムスキーを殺す任務を受けてカナダ・カルガリーへ。そこでKGBのバーバラと合流し、夫婦を装い行動開始。まもなく、ロサンゼルスでダルチムスキーによって暗示を呼び起こされた工作員による破壊活動のニュースを知ると、アメリカに入った...

物語はアメリカが舞台となっているが、全ての人間がソ連の人間が動いているという所がポイントである。また、工作員たちも催眠術が掛けられているが、本人だけでなく、その人物の周りの人間も誰一人としてその事実を知らないというのは、恐怖を与えてくれる。

寡黙の男・ブロンソンのアクションがあるものの、サスペンス仕立ての展開であり、緊張感もあって、なかなかの作品である。但し、30年も昔の作品なので、携帯電話もまだ存在していないが、これを現在のインフラの元でリメイクしたら、より緊迫感のあるサスペンスになると思うのだが、如何でしょうか?(ただ、ブロンソンのような寡黙な男を演じる俳優がいないか...)

 

本作はDVDもビデオも無いなんて...

チャールズ・ブロンソン―燃える男の体臭 (1976年)

  • 作者: 日野 康一
  • 出版社/メーカー: 芳賀書店
  • 発売日: 1976
  • メディア: -

↓参考まで

相手を思いのままに操る 催眠・術

相手を思いのままに操る 催眠・術

  • 作者: 守部 昭夫
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 1999/07
  • メディア: 文庫

催眠術―自己催眠・対人応用催眠・心身の健康

催眠術―自己催眠・対人応用催眠・心身の健康

  • 作者: 藤本 正雄
  • 出版社/メーカー: 三心堂出版社
  • 発売日: 1999/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


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EASY RIDER(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1969年のアメリカ映画「イージー・ライダー」である。この映画はアメリカン・ニューシネマの代表作として広く知られるようになり、当時の時代にマッチした反体制的な人間を描いた多くの作品の中でもシンボル的な作品となった。また、本作が特筆されるのは、低予算作品でも、現実的な物語でも、優れた映画は広く受け入れられ、高く評価されると言うことを示した。受賞は出来なかったが、本作はアカデミー賞でも助演男優賞とオリジナル脚本賞にノミネートされている。

作品データを記しておくと、時間は95分、ピーター・フォンダが製作、監督はデニス・ホッパー、脚本はピーター・フォンダ、デニス・ホッパー、テリー・サザーンの3人、撮影はラズロ・コヴァックス、音楽はザ・バーズである。そして出演は、ピーター・フォンダ、デニス・ホッパー、アントニオ・メンドーサ、ジャック・ニコルソン、カレン・ブラック、ルーク・アスキュー、ロバート・ウォーカー・Jr.、ルアナ・アンダース、トニー・ベイジル、ホイト・アクストン、たちである。

物語の方は、マリファナ密売で儲けた大金をバイクのタンクに隠し、真のアメリカを求めて放浪の旅らでる2人のヒッピーの姿を描いたものである。当然、乗り物はオートバイである。ドラッグ・カルチャー、よそ者に対する排他的な姿、名ばかりの自由のアメリカというように、ベトナム戦争の泥沼化などの当時の時代を色濃く反映させて描き、大ヒットとなり、アメリカン・ニューシネマの代表作として認知されるようになったのはご存知の通りである。

当時の時代を反映させた作品であるが、取り上げた問題は原題でも相変わらずというところを考えると、技術は進歩しても、ハートの面では全く進歩していないということにもなり、これはこれでまた色々と考えさせられることになる。いずれにしても、青春映画としても、社会映画としても、見ておきたい作品である。

また、あまりにも有名な『Born To Be Wild』というヒット曲をはじめ、サントラ盤の方もしっかりと聴いてもらいたい所である。まさに'60'sの最後から'70's初頭を代表する曲ですからね。

そのサントラ盤の収録曲を最後に記しておく。(以下の全10曲である。)『Pusher』『Born To Be Wild』『Weight』『Wasn't Born To Follow』『If You Want To Be A Bird』『Don't Bogart Me [A/K/A Don't Bogart That Joint]』『If 6 Was 9』『Kyrie Eleison/Mardi Gras (When The Saints)』『It's Alright, Ma (I'm Only Bleeding)』『Ballad Of Easy Rider』。

 

Easy Rider: Music From The Soundtrack (1969 Film)

Easy Rider: Music From The Soundtrack (1969 Film)

  • アーティスト: Original Soundtrack
  • 出版社/メーカー: MCA International
  • 発売日: 2000/06/13
  • メディア: CD
イージー★ライダー

イージー★ライダー

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2006/12/20
  • メディア: DVD

イージー★ライダー コレクターズ・エディション

イージー★ライダー コレクターズ・エディション

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2005/12/16
  • メディア: DVD

イージー・ライダー 〔SUPERBIT(TM)〕

イージー・ライダー 〔SUPERBIT(TM)〕

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2004/02/06
  • メディア: DVD


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BEST HIT USA 2007[2007/9/4] [音楽(etc.)]

いつものように、一番早い放送となる火曜日夜のBS朝日での最初の放送で、で取り上げられた情報を中心にON AIR曲を記します、と書きたい所ですが、今週は「TIME MACHINE」のコーナー(誕生日のアーティストも含む)がお休みだったので、簡単な内容とON AIR曲のみとなります。(また、今週(火)はMBSの「恋する日曜日・ニュータイプ」もお休みなので、個人的には少し楽です...水曜深夜は放送有ります。)

最初は、「今日はいきなりゲストです」(「今日も」と言った方が良いと思うんですけどね... ここのところ、最初にゲストと言うのが多いですし...)ということで、スタジオに招いたのはTHE STRANGLERSのJEAN-JACQUES BURNEL。色々と語り、ON AIR曲は去年のフランスのフェスティバルの時のライブ映像で『Summat Outanowt』でした。(曲が終わった後もたっぷりと語っていました。)

最初が長かったということで、今回も話題のアーティストを紹介する「HOT MENU」のコーナーはお休みで、「COUNTDOWN USA」の20位から11位までの発表となり、CMを挟んでの「STAR OF THE WEEK」のコーナーはBEASTIE BOYSです。最近、インスト・アルバム「THE MIX UP」を発表したということで、これに関するインタヴューがあり、『The Rat Cage』がON AIRされました。(インタヴューが始まるまでのしゃべりが長かったです~。色々と喋りたいというのは分かりますけどね...)また、曲の後には25年以上のキャリアについて、色々と他のアーティストの名前が出ていました。

それに続いては「C/D USA」で、10位から4位までの発表があり、CMを挟んで、それが明けると、2つ目の「STAR OF THE WEEK」のコーナーとなり、今度はCYNDI LAUPERの登場となりました。インタヴューと共に、かつて(1984年)この番組のスタジオに来た時の貴重な映像が流れたのはお宝です。(当然、地上波で放送していた時のもので、その時はBS放送すらありませんでした。)ON AIR曲の方は、1986年のヒット曲『True Colors』でした。→来年、ニューアルバムを発表するとのことです。(これは楽しみですね。)

「TIME MACHINE」のコーナーはお休みで、「C/D USA」のTOP 3の発表があり、ラストのリクエストのコーナーへ。今週のリクエスト曲は、1984年のDON HENLEYの『The Boys Of Summer』でした。8月が終わり、この時期にこれを選ぶとは、時期的にはドンピシャ、という選曲です。また、このPVはモノクロームの映像として仕上げられていて、なかなか味のあるものでしたね。

次回は、EPGによると、ゲストは世界のセレブリティー、FERGIEが登場!またNYを代表するINTERPOLがスタジオに登場!、ということです。

 

Suite XVI

Suite XVI

  • アーティスト: The Stranglers
  • 出版社/メーカー: EMI
  • 発売日: 2006/11/07
  • メディア: CD
The Mix Up

The Mix Up

  • アーティスト: Beastie Boys
  • 出版社/メーカー: Toshiba EMI
  • 発売日: 2007/06/26
  • メディア: CD
グレイテスト・ヒッツ

グレイテスト・ヒッツ

  • アーティスト: シンディ・ローパー
  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックダイレクト
  • 発売日: 2004/03/24
  • メディア: CD

エッセンシャル・シンディ・ローパー

エッセンシャル・シンディ・ローパー

  • アーティスト: シンディ・ローパー
  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックダイレクト
  • 発売日: 2003/07/16
  • メディア: CD
Building the Perfect Beast

Building the Perfect Beast

  • アーティスト: Don Henley
  • 出版社/メーカー: Geffen
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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GENESIS『FOXTROT』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1972年に発表された彼らの4th.アルバムである。(フィル・コリンズが加入してからは2枚目のアルバムである。)本アルバムは彼らのキャリアにおいても新たなステップになったアルバムであり、アメリカではチャートインしていないが、イギリスではチャートンして、最高位12位を記録、彼らの名前を広く知らしめることになった。(それまでのアルバムもイギリスではチャートインしていたが、大きなヒットにはなっていなかった。)

収録曲は以下の全6曲である。『Watcher Of The Skies』『Time Table』『Get 'Em Out By Friday』『Can-Utility And The Coastliners』『Horizon's』『Supper's Ready』。

ところで、この中のラストの曲である『Supper's Ready』は7つのパートから構成される組曲であって、23分弱の超大作である。(当然、ストーリーがあります。)それぞれのパートのタイトルを記しておくと、以下の順番である。「Lover's Leap」「The Guaranteed Eternal Sanctuary Man」「Ikhnaton And Itsacon And Their Band Of Merry Men」「How Dare I Be So Beautiful?」「Willow Farm」「Apocalypse In 9/8」「As Sure As Eggs Is Eggs (Aching Men's Feet)」。

この中からは、やっぱり『Supper's Ready』を除外する訳にはいかないが、『Watcher Of The Skies』と『Get 'Em Out By Friday』という彼らの初期の名曲が収録されているということで、この2曲も外せない。いずれにしても、ピーター・ガブリエルの才能と奥深さがたっぷりと出ているアルバムであって、彼の芸術的なセンスが認められることになった記念すべきアルバムである。また、'80'sになって、フィル・コリンズが中心となったGENESISとは完全に別のバンドのサウンドを聴かせてくれる。じっくりと聴いてもらいたいアルバムである。

 

Foxtrot

Foxtrot

  • アーティスト: Genesis
  • 出版社/メーカー: Virgin
  • 発売日: 1994/10/04
  • メディア: CD


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