「HALLOWEEN II」

表題の作品は1981年の映画「ブギーマン」である。が、原題から分かるように、1978年の「ハロウィン」の続編である。邦題を「ハロウィン2」としなかったのは、日本では前作があまりヒットしなかったためで、登場する殺人鬼の名前をタイトルにした。しかし、ビデオ化された時には「ハロウィンⅡ」という邦題になっている。（現在、8作が製作されているが、劇場公開時、邦題に「ハロウィン」の文字がないのは本作だけである。）ということで、配給会社の浅はかな所がここにもある...（現在では日本でも「ハロウィンⅡ」というタイトルで知られている。）

作品データを記しておくと、1981年の作品で時間は92分である。ジョン・カーペンターとデブラ・ヒルが製作、アーウィン・ヤブランスとジョセフ・ウルフが製作総指揮、監督はリック・ローゼンタール、脚本はジョン・カーペンターとデブラ・ヒルの2人、撮影はディーン・カンディ、音楽はジョン・カーペンターとアラン・ハワースの2人である。そして出演は、ジェイミー・リー・カーティス、ドナルド・プレザンス、チャールズ・サイファーズ、ランス・ゲスト、トニー・モラン、ジェフリー・クレイマー、パメラ・スーザン・シュープ、フォード・レイニー、たちである。

物語は前作のラストから始まるということで、完全にその続編である。前作で、銃弾の雨を喰らったマイケルだったが、いつの間にかその場から姿を消していた。ショックを受けたローリーはルーミスに助けられて病院に運び込まれたが、今度はその病院に甦ったマイケルが現れ、次々と殺戮を繰り返していく...

本作から、いよいよマイケルが殺人鬼として殺戮を繰り返すようになるのだが、本作公開の1981年には「13日の金曜日」シリーズの方も第2作が製作されて、ジェイソンが暴れ始めるようになるのと同じ年というのが面白い所である。そして「13金」と同様に残酷なシーンはエスカレートしていくことになる。前作のヒットで制作費の方も大幅に増えたことから、低予算作品ならではの優れたアイデアが影を潜めてしまったがのがちょっと残念な所である。しかし、お金をかけることが出来るようになって、映像のショッキング度は上がっている。心臓が弱い方は、本作は避けた方がいいですよ。（でも、あくまでもフィクションであって、残酷なシーンも作り物ですけど...）

 

ハロウィンII

• 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
• 発売日: 2003/10/23
• メディア: DVD

HALLOWEEN(SOUNDTRACK)

表題の作品は1978年の映画「ハロウィン」である。時期を考えたら、「ハロウィン」には少し早いが、現在まで8作が製作されているシリーズということを考えたら、全部を見ようと思ったら一ヶ月ぐらいはかかってしまうので、今から取り上げていくことにする。今回はその中から、シリーズ第1作です。（今回は、サントラ盤の方に注目ということで、「サントラ扱い」とします。）

その第1作は、ジョン・カーペンター監督の出世作であり、低予算映画として製作されたが、それが大ヒットを記録して、一躍彼の名前は有名になり、同時にシリーズ化されることになった。白いゴム製マスクをした殺人鬼・ブギーマン（マイケル・マイヤーズ）とルーミス医師の戦いが基本になっているが、そのルーミスを演じるD.プレザンスが亡くなった時点でシリーズが6作で一旦完結したが、第1作から20年となる1998年に新たな作品が生まれ、2002年にも1本が製作されている。'80'sになってからは「13日の金曜日」シリーズや「エルム街の悪夢」シリーズと共に、殺人鬼が暴れまくる人気ホラー・シリーズの代表的な作品になったのはご存知の通りである。

作品データを記しておくと、製作はアーウィン・ヤブランス、監督はジョン・カーペンター、脚本はジョン・カーペンターとデブラ・ヒルの2人、撮影はディーン・カンディ、音楽はジョン・カーペンターである。そして出演は、ドナルド・プレザンス、ジェイミー・リー・カーティス、ナンシー・キーズ、チャールズ・サイファーズ、トニー・モラン、P・J・ソールズ、カイル・リチャーズ、ピーター・グリフィス、たちである。

物語の方は、1963年のイリノイ州の小さな町を舞台にしたものである。10/31は子供たちの祭りの日である。6歳のマイケルはハロウィンの夜に姉を肉切り包丁で襲った。それから15年子の1978年のハロウィンの前夜、雨の中、マイケルの担当医であるルーミス医師はマイケルを病院から裁判所に移送するために病院にやってきた。が、マイケルはその時逃亡した。ルーミス医師は、マイケルは精神異常ではなく、悪霊の化身でハロウィンの夜に現れる伝説のブギーマンと断定していて、マイケルを殺すことを決意する。それからマイケルの足取りを追うルーミス、再び人を襲うマイケルは...

低予算作品であるが、だからこそ余計なものがないシンプルな構成が良い所を見せている。（大金を注ぎ込めばよい作品が生まれると言う訳ではなく、カメラワーク、構図、ストーリーのアイデアといい、色んな工夫が随所に見られ、それらが全て良い方に出ている。→「低予算作品もアイデア次第で大作を越える」ということです。）

また、本作の注目点の一つは、ジョン・カーペンター監督が音楽も担当しているということである。で、これがまた、作品の雰囲気を盛り上げるのにピッタリで、とても印象に残る音楽を聴かせてくれる。（低予算作品でも、ポイントをしっかりと抑えて製作すると、大金を注いだ下手な大作よりも遙かに内容のある作品になるという証である。）

そのサントラ盤に収録されているのは以下の全11曲である。『Halloween Theme』『Laurie's Theme』『Shape Escapes』『Meyers' House』『Michael Kills Judith』『Loomis And Shape's Car』『Haunted House』『Shape Lurks』『Laurie Knows』『Better Check The Kids』『Shape Stalks』。

ここで抑えておきたいのは『Halloween Theme』であるが、それ以外も作品の雰囲気を盛り上げるのにピッタリである。（時期的にはちょっと遅いが、真夏に怪談話をする時、BGMに使ったらいいような曲もあります。）しっかりとチェックしておきましょう!!（ただ、心臓の弱い方、ホラー作品に弱い方は深入りしない方がよろしいかと...）

 

Halloween: Original Motion Picture Soundtrack

• アーティスト: John Carpenter
• 出版社/メーカー: Varese Sarabande
• 発売日: 1990/10/25
• メディア: CD

↓映画DVDはこちら

ハロウィン

• 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
• 発売日: 1986/06/21
• メディア: DVD

ハロウィン Extended Edition

• 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
• 発売日: 2003/10/23
• メディア: DVD

BEST HIT USA 2007[2007/9/18]

今回は、繰り下がって放送と言うこともなく、いつもの23:00からの放送でした。一番早い放送となる火曜日夜のBS朝日での放送をチェックして、いつものように「TIME MACHINE」のコーナーの情報を中心にON AIR曲と共に記します。

最初は、「ヒップホップの世界では...」という話から始まり、映画「アイドルワイルド」の話へと繋がり、その映画で使われた曲が1曲目となりました。その曲はOUTKASTの『The Rooster』でした。（映画の紹介ビデオも一部流れました。）

話題のアーティストを紹介する「HOT MENU」のコーナーはお休みで、「COUNTDOWN USA」の20位から11位までの発表となり、その中から12位にランクインしたBOYS LIKE GIRLSについての紹介ということで、4人のインタヴューが流れ、『The Great Escape』のPVがON AIRされました。

CMを挟んでの「STAR OF THE WEEK」のコーナーは、2nd.アルバムを発表したばかり(9/18発売)のKT TUNSTALLということで、インタヴュー（2nd.アルバム「DRASTIC FANTASTIC」とシングル『Hold Onについて語っていました。）があって、シングル『Hold On』がON AIRされました。それに続いて「C/D USA」の10位から4位までの発表、CMを挟み、（筆者の目的の）「TIME MACHINE」のコーナーです。

今回の「TIME MACHINE」のコーナーは、9/18ということで、以下の4件が紹介されました。
1970年：JIMI HEMDRIXがロンドンで昏睡状態に陥り死亡、享年27、1971年：PINK FLOYDがモントルーのフェスで「ATOM HEART MOTHER」を演奏する、1975年：SPINNERSがアルバム「PICK OF THE LITTER」でゴールドレコードを獲得、2004年：BRITNEY SPEARSがロスでケビン・フェンダーラインと結婚した。

また、9/18が誕生日のアーティストとして紹介されたのは以下の3人でした。FRANKIE AVALON(1939年生まれ)、RAMONESのDEE DEE RAMONE(1952年生まれ)、RICKY BELL(1967年生まれ)。

このコーナーからのON AIR曲は、「今日はジミ・ヘンの命日です」（37年前になりますが、生きていたら64歳ですか...）ということで、ジミ・ヘンの特集で、DVD「ディック・キャヴェット・ショウ」からのインタヴューと、1969年のライブ（ウッドストック）から『Fire』がON AIRされました。（インタヴューはとても貴重なものです。）

「C/D USA」のTOP 3の発表があり、ラストのリクエストのコーナーへ。今週のリクエスト曲は1988年のWEIRD AL YANKOVICの『Fat』でした。とにかく、彼の一連のパロディ・ソングというのは面白いものでした。（パロディの場合、その元ネタも大ヒットしていて誰もが知っているということも重要です。）M. JACKSONの一連のヒット曲のパロディは、MTVという新しいメディアが定着して生まれた者でもありました。尚、彼はパロディ・ソングだけでなく、得意のポルカの方も楽しい曲がたくさんあります。

次回は、EPGによると、ゲストは世界のロック兄貴デイブ・グロール率いるFOO FIGHTERSが登場! ということです。

 

アイドルワイルド

• 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
• 発売日: 2007/09/13
• メディア: DVD

Idlewild

• アーティスト: OutKast
• 出版社/メーカー: LaFace/Zomba
• 発売日: 2006/08/22
• メディア: CD

Boys Like Girls

• アーティスト: Boys Like Girls
• 出版社/メーカー: Red Ink
• 発売日: 2007/04/03
• メディア: CD

Drastic Fantastic

• アーティスト: KT Tunstall
• 出版社/メーカー: Virgin
• 発売日: 2007/09/18
• メディア: CD

ディック・キャヴェット・ショウ

• 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
• 発売日: 2007/06/13
• メディア: DVD

ライブ・アット・ウッドストック

• 出版社/メーカー: MCAビクター
• 発売日: 1999/08/18
• メディア: DVD

 

Even Worse

• アーティスト: "Weird Al" Yankovic
• 出版社/メーカー: Scotti Bros.
• 発売日: 1991/03/12
• メディア: CD

 

↓ON AIRされていませんが、このアルバムは名盤です。

Atom Heart Mother

• アーティスト: Pink Floyd
• 出版社/メーカー: Capitol
• 発売日: 1990/10/25
• メディア: CD

HUEY LEWIS & THE NEWS『FORE!』

表題のアルバムは1986年に発表された彼らの4th.アルバムである。前年の1985年に映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の主題歌である『Power Of Love』が全米No.1ヒットとなってトップ・バンドの仲間入りを果たした彼らであるが、その勢いに乗った状態で発表したアルバムであって、大ヒットを記録している。Billboardのアルバム・チャートで1週だけだったとはいうものの、彼らとしては初のNo.1の座を獲得し、1987年の年間アルバム・チャートでも7位にランクインしている。

収録曲は以下の全11曲であるが、発表当時のUS盤は8曲目の『Power Of Love』は先に発表されていたこともあって、本アルバムには未収録で、全10曲の収録であった。（現在は収録されている。）収録曲は以下の通りである。『Jacob's Ladder』『Stuck With You』『Whole Lotta Lovin'』『Doin' It (All for My Baby)』『Hip To Be Square』『I Know What I Like』『I'll Never Walk Alone』『Power Of Love』『Forest For The Trees』『Naturally』『Simple As That』。

この中からは、追加収録となった『Power Of Love』を含めると3曲の全米No.1ソングが生まれ、5曲の全米TOP 10ヒット曲が生まれている。No.1ソングは『Power Of Love』（2週1位、1985年のBillboard年間シングル・チャートは15位）、『Stuck With You』（3週1位、1986年のBillboard年間シングル・チャートは21位）、『Jacob's Ladder』（1週1位、1987年のBillboard年間シングル・チャートは41位）である。また、『Doin' It (All for My Baby)』が1987年のBillboard年間シングル・チャートで93位、レギュラー・チャートで最高位6位、『Hip To Be Square』が1987年のBillboard年間シングル・チャートで49位、レギュラー・チャートで最高位3位を記録している。尚、『Simple As That』はイギリスだけでシングル・カットされて、最高位47位を記録している。

本アルバムからの筆者のお薦め曲は、『Stuck With You』『Jacob's Ladder』『Hip To Be Square』『I Know What I Like』『Simple As That』というところをピックアップしておく。尚、『Power Of Love』はオリジナル盤には収録されていなかったと言うことで外すことにするが、彼らの代表曲の1つであるので、別の意味のお薦め曲と言うことにする。

軽快でとても聴きやすいロック・ナンバーが集まっていて、聴いていると楽しくなるアルバムである。こういう楽しい所は'80'sサウンドらしいところであって、楽しんで聴きましょう。尚、購入する場合は、やっぱり『Power Of Love』が収録されているものを購入するべきですね。（UK盤やJP盤は最初から収録されていたので、US盤を買う場合はご注意を!）

 

Fore!

• アーティスト: Huey Lewis
• 出版社/メーカー: Alliance
• 発売日: 1997/02/26
• メディア: CD

↑11曲収録 ｜10曲収録 ↓

Fore!

• アーティスト: Huey Lewis and the News
• 出版社/メーカー: Chrysalis
• 発売日: 1990/10/25
• メディア: CD