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JFK(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1991年の映画「JFK」である。1963/11/22、テキサス州ダラスにて、ジョン・F・ケネディ大統領(当時)が暗殺されるという事件は余にも有名であり、それを取り上げた作品もいくつかあるが、本作は力の入った大作である。が、本作の内容も事実かどうかは分からず、「共同謀議説」に立った立場で描かれている。

作品データを記しておくと、時間は188分、一部はモノクロである。製作はAAキットマン・ホー、製作総指揮はアーノン・ミルチャン、監督はオリヴァー・ストーン、脚本はオリヴァー・ストーンとザカリー・スクラーの2人、撮影はロバート・リチャードソン、音楽はジョン・ウィリアムスである。そして出演は、ケヴィン・コスナー、シシー・スペイセク、ジョー・ペシ、ゲイリー・オールドマン、トミー・リー・ジョーンズ、ウォルター・マッソー、ジャック・レモン、エド・アズナー、ドナルド・サザーランド、ケヴィン・ベーコン、ブライアン・ドイル・マーレイ、サリー・カークランド、ジェイ・O・サンダース、マイケル・ルーカー、デイル・ダイ、ヴィンセント・ドノフリオ、グレン・フォード、ウェイン・ナイト、たちである。また、本作はアカデミー賞で、撮影賞と編集賞を獲得している。

物語の方は、ケネディ大統領暗殺事件の謎を解いていくというものであるが、本作はあくまでも1つの推論でしかない。(ニューオーリンズの地方検事・ジム・ギャリンソンの調査をベースにしたものである。)本作以外にも、ケネディ暗殺事件については作品があるので、色々と見比べるのも良いでしょう。が、本作は実際のニュース・フィルムを使っているなど、やたらと真実みを感じてしまう。3時間を越える長時間の作品であるが、それだけの時間を感じさせないところは、流石はO.ストーン監督である。

で、こういう作品の場合は、音楽の方も非常に難しいものになる。というのは、テーマがあまりにも有名な題材であり、1つの推論を語る物語のでるので、作品に向いている視聴者の意識を音楽に奪ってしまうような派手な音楽はNGであり、だからと言って当たり障りのないものになってしまうと、作品が味気ないものになってしまうので、そういう訳にもいかない。しっかりとした主張をしながらも、決して主役になってはいけないという、映画音楽の神髄を堪能することが出来るものになっている。(やっぱり、J.ウィリアムスの大作での経験が生きている。)

サントラ盤の収録曲は以下の全18曲である。『Prologue』『The Motorcade』『Drummer's Salute』『Theme From JFK』『Eternal Father, Strong To Save』『Garrisons Obsession』『On The Sunny Side Of The Street』『The Conspirators』『The Death Of David Ferrie』『Maybe September』『Garrison's Family Theme』『Ode To Buckwheat』『El Watusi』『The Witnesses』『Concerto #2 For Horns And Orchestra』『Arlington』『Finale』『Theme From JFK』。

派手な曲は1曲もないが、しっかりと音楽の方も存在を主張する内容のあるものであり、トランペットの奏でる音色がまた良い味となっている。映画とかけ離れて、BGMとして聴くのにも良い内容のサントラ盤である。

 

JFK

JFK

  • アーティスト: Original Soundtrack
  • 出版社/メーカー: Elektra
  • 発売日: 1992/01/21
  • メディア: CD

↓映画DVDはこちらです。

JFK 特別編集版

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2000/08/25
  • メディア: DVD

ディレクターズカット JFK  特別編集版

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2006/07/14
  • メディア: DVD

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2004/12/03
  • メディア: DVD


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「網走番外地」(その6) [映画(邦画)]

今回は、「網走番外地」としては最終作となる第10作の1本です。この後、シリーズは「新網走番外地」となって8本が製作されているが、とりあえずは一区切りとなる作品である。

第10作網走番外地 吹雪の斗争」(1967)。
まずは作品データから。1967年の東映東京の作品で、時間は88分である。原案は伊藤一、監督と脚本は石井輝男、撮影は中島芳男、美術は藤田博、音楽は八木正生である。そして出演は、高倉健、山本麟一、谷隼人、宮園純子、中谷一郎、沢彰謙、笈田敏夫、菅原文太、石橋蓮司、戸上城太郎、関山耕司、梅宮辰夫、安藤昇、相馬剛三、桐島好夫、久保比佐志、たちである。

物語は、昭和初期。極東貿易の社長だった橘真一の父は番頭の南海に裏切られ、ロシアのスパイという汚名を着せられて自殺した。少年であった真一は父を死に追いやった憲兵を殺して逃亡するも、15年後逮捕されて網走刑務所に送られた。牢内で、牢名主・デカ虎に殺されようとしていた吉を真一は助け、自ら牢名主になると宣言した。が、デカ虎は真一を殺そうと企むがいつも失敗していた。ある日、独房に入れられた真一は隣室への抜け穴を発見、瀕死の日系ロシア人と会い、死んだロシア人の棺に入って脱獄を試みて成功する。それから真一は、現在極東貿易の社長になった南海の支配する土地に現われ、父の仇を晴らそうとするが...

本作では、刑務所内の物語と、シャバの物語がたっぷりと見られ、そこに長年の橘の恨みを晴らすべく、物語が進んでいって、なかなか見応えがある。また、時の流れの無情さもあって、これがドラマに重みを与えている。ここ数作はマンネリに陥って、辛い所があった物語であったが、本作は最後の一花を咲かしたと言っても良い内容になった。

次作からは、高倉健の主演は変わらないが、主人公が変わり、作風も少し変わると言うことで、本家「網走番外地」は本作で幕になるが、ここまでの10作は多少の波があるものの、石井輝男監督の代表作の一つとして、日本映画史に残るシリーズである。一度に見るのは辛い所があるが、一度は見ておきたい作品である。

 

網走番外地 吹雪の斗争

網走番外地 吹雪の斗争

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • 発売日: 2004/12/10
  • メディア: DVD


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BEST HIT USA 2007[2007/10/9] [音楽(etc.)]

いつものように、一番早い放送となる火曜日夜のBS朝日での放送において、「TIME MACHINE」のコーナーの情報を中心にON AIR曲と共に記します。

最初は、EAGLESの話で入り、1979年の「THE LONG RUN」以来28年ぶりにスタジオ収録アルバム(2枚組・「LONG ROAD OUT OF EDEN」)を発表した(ネットでは既に配信されているが、CDの発売はまもなくです。)EAGLESの新曲『How Long』がON AIRされました。(ツアーをやるという噂があるそうですが...)

久しぶりとなった話題のアーティストを紹介する「HOT MENU」のコーナーは、JENNIFER LOPEZが取り上げられて、新曲である『Do It Well』がON AIRされました。続いて「COUNTDOWN USA」の20位から11位までの発表があって、CMを挟んでの「STAR OF THE WEEK」のコーナーは、SUM 41ということで、3人のメンバー(CONE、STEVE、DERYCK)のインタヴューがあって、アルバムやシングル『Walking Disaster』について語り、ON AIRされたのはシングル曲である『Walking Disaster』でした。

それに続いては「C/D USA」の10位から4位までの発表があって、CMを挟んでから(筆者の目的の)「TIME MACHINE」のコーナーです。今回の「TIME MACHINE」のコーナーは、10/9ということで、以下の3件が紹介されました。

1961年:RAY CHARLESの『Hit The Road Jack』が全米1位を獲得(2週連続1位を獲得し、1961年のBillboard年間シングル・チャートでは19位にランクインしている。)彼の2曲目のNo.1ソングとなった、1965年:BEATLESの『Yesterday』が全米No.1を獲得(4週連続1位を獲得したが、1965年のBillboard年間シングル・チャートのTOP 100にはランクインしていない。→集計年度の変わり目の時期のNo.1ヒット曲は2年に成績が別れてしまうため、年間チャートがやたらと低い結果になってしまいます、珍しいことでもありません。)当初のタイトルは「スクランブル・エッグ、だったが、JOHNが「もっとロマンティックにしたら」と勧め、変更された、1980年:JOHN LENNONが5年の主夫業からカンバックして『(Just Like) Startin Over』を発表した。年末に5週連続1位を獲得する大ヒットになった。(その12/8に帰らぬ人になってしまいました。)この曲は1981年のBillboard年間シングル・チャートの4位にランクインしている。

また、10/9が誕生日のアーティストとして紹介されたのは以下の4人でした。JOHN LENNON(1940年生まれ、享年40)、JOHN ENTWISTLE(1944年生まれ、享年57)、JACKSON BROWNE(1948年生まれ)、SEAN LENNON(1975年生まれ)。

このコーナーからのON AIR曲は、PLASTIC ONO BANDの珍しいライブをということで、1969年のトロントでのライブから、ERIC CLAPTONとの共演の『Give Peace A Chance』がON AIRされ、更には1996年のライブであるBEASTIE BOYSの『Sabotage』がON AIRされました。(J. LENNONの誕生日と言うことで、「PEACE」繋がりですね。)

そして「C/D USA」のTOP 3の発表があり、ラストのリクエストのコーナーは、1984年のRATTの『Round And Round』でした。このPVはなかなか面白いものとなっていましたが、サウンドの方は王道を行くハード・ロックということで、PVのイメージと曲のイメージがかけ離れていたということを思い出しました。

次回は、EPGの番組情報によると、GYM CLASS HEROESとKELLY SWEETがゲストで、19歳の歌姫KELLY SWEETがスタジオゲストに登場!、ということです。

 

Long Road Out of Eden

Long Road Out of Eden

  • アーティスト: Eagles
  • 出版社/メーカー: Polydor
  • 発売日: 2007/10/29
  • メディア: CD

ロング・ロード・アウト・オブ・エデン~デラックス・エディション

  • アーティスト: イーグルス
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
  • 発売日: 2007/11/28
  • メディア: CD
Brave

Brave

  • アーティスト: Jennifer Lopez
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 2007/10/09
  • メディア: CD

Underclass Hero

Underclass Hero

  • アーティスト: Sum 41
  • 出版社/メーカー: London
  • 発売日: 2007/07/24
  • メディア: CD
アンダークラス・ヒーロー リミテッド・エディション(DVD付)

アンダークラス・ヒーロー リミテッド・エディション(DVD付)

  • アーティスト: SUM 41
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
  • 発売日: 2007/07/18
  • メディア: CD
スウィート・トロント

スウィート・トロント

  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2002/12/11
  • メディア: DVD

ジョン・レノン:スウィート・トロント~プラスティック・オノ・バンドfeat.エリック・クラプトン【リマスター版】

  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2007/12/05
  • メディア: DVD
フリー・チベット~チベタン・フリーダム・コンサート1996

フリー・チベット~チベタン・フリーダム・コンサート1996

  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2007/08/22
  • メディア: DVD
Out of the Cellar

Out of the Cellar

  • アーティスト: Ratt
  • 出版社/メーカー: Atlantic
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD

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KISS『UNMASKED』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1980年に発表された彼らの14枚目のアルバムである。アメコミを意識した漫画チックなジャケットが印象的なアルバムである。本アルバムは、初期メンバーでは最後のアルバムということで、彼らの集大成的な所があるアルバムであるが、評判は良くないアルバムでもある。それは、外部のライターに書いてもらった曲が多く、メンバーが全員が参加していない曲が多いということが挙げられる。が、サウンドの方は如何にもKISSらしさがポップな方向に向かい、とても聴きやすいものに仕上がっている。尚、本アルバムは、Billboardのレギュラー・チャートで最高位35位を記録している。(年間アルバム・チャートのTOP 100にはランクインしていない。→'70's後半の勢いにも翳りが出ていました。)

収録曲は以下の全11曲である。『Is That You?』『Shandi』『Talk To Me』『Naked City』『What Makes The World Go 'Round』『Tomorrow』『Two Sides Of The Coin』『She's So European』『Easy As It Seems』『Torpedo Girl』『You're All That I Want』。

この中からは『Shandi』がシングル・カットされてヒットを記録していて、Billboardのチャートでは最高位47位を記録している。(年間シングル・チャートのTOP 100にはランクインしていない。)

本アルバムからの筆者のお薦め曲は、とても聴きやすいナンバーであり、シングル・ヒットを記録した『Shandi』は少し毛色が違うが、やっぱり本アルバムからということでは書かすことは出来ません。それ以外では、『Talk To Me』『Tomorrow』『Two Sides Of The Coin』『Torpedo Girl』という所をピックアップしておくが、いずれもがKISSらしい骨のあるサウンドを聴かせてくれている。確かに、'70's終盤のヒットを連発していた頃と比べると、少しおとなしくなり、纏まってしまった感もするが、ポールの雄叫びもしっかりとあります。円熟味が出て、サウンドの点ではクオリティも高いが、やっぱりライティングのことがケチを付けているのでしょうかねぇ?

もっと高く評価されても良いアルバムだと思うんですけどねぇ~。とにかく、じっくりと聴いて、自分で判断してみた下さい。少なくとも酷評されるようなアルバムではないですよ。

 

Unmasked

Unmasked

  • アーティスト: KISS
  • 出版社/メーカー: Polygram International
  • 発売日: 1997/10/07
  • メディア: CD


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