SSブログ

KING ARTHUR(SCORE/SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は2004年の映画「キング・アーサー」である。アーサー王と円卓の騎士たちの物語はこれまでにもいくつかの映画作品がある。(アニメでも「円卓の騎士物語 燃えろアーサー」というものがありました。→この続編の「燃えろアーサー 白馬の王子」は水戸黄門風の物語になっちゃいましたけど...)本作はそのアーサー王の物語を新学説に基づいて描いた歴史スペクタクル作品である。但し、「パイレーツ・オブ・カリビアン」の関係者が多く名を連ねているということで、ちょっと違うかなぁ、という印象もある作品である。

作品データを記しておくと、時間は126分(ディレクターズ・カット版は142分)、製作はジェリー・ブラッカイマー、監督はアントワーン・フークア、脚本はデヴィッド・フランゾーニ、撮影はスワヴォミール・イジャック、音楽はハンス・ジマーである。そして出演は、クライヴ・オーウェン、キーラ・ナイトレイ、ヨアン・グリフィズ、ステラン・スカルスガルド、スティーヴン・ディレイン、マッツ・ミケルセン、ジョエル・エドガートン、ヒュー・ダンシー、レイ・ウィンストン、レイ・スティーヴンソン、ティル・シュヴァイガー、イヴァノ・マレスコッティ、ショーン・ギルダー、チャーリー・クリード・マイルズ、ケン・ストット、デヴィッド・ウィルモット、たちである。

物語は、西暦415年、ローマ帝国軍の司令官アーサーは、ブリトン人の反乱軍ウォードと、ブリトンの侵略を狙うサクソン軍の双方に包囲されたハドリアヌスの城壁の北の地から、ローマ人貴族マリウス一家を救出するという使命を受け、かの地に赴くが...

見所は、アーサーたち7人で追ってのサクソン軍数百を氷結した湖で迎え撃つところであろう。少人数が大人数の軍を相手にして、知力を尽くす戦いは圧巻である。その他でも、対峙する軍のぶつかり合いは、作衛がらしく、力が入っている。

そんな中、こういう作品はやっぱりサントラ盤の出来が良いので、じっくりと聴きたくなる。ハンス・ジマーのスケールの大きなサウンドが魅力的である。そのサントラ盤はスコアを集めたものであり、収録曲は以下の全7曲である。『Tell Me Now (What You See)』『Woad To Ruin』『Do You Think I'm Saxon?』『Hold The Ice』『Another Brick In Hadrian's』『Budget Meeting』『All Of Them!』。

尚、1曲目の『Tell Me Now (What You See)』が『Moya Brennan』に置き換わっているものもあるので、購入する場合はご注意を。

映画の方は、途中からはラブ・ストーリーの一面も強くなっていくが、もう少し、伝説の王・アーサーの魅力を描いてもらいたかった所もある。が、日本では、アーサー王と円卓の騎士の物語は今ひとつ知られていないということてからくる情報不足(勉強不足)があるのではないかと思われる。

娯楽歴史スペクタクルとして捉えると、部分的には「ちょっと?」という所もあるが、ハリウッド性の娯楽作品として捉えたら、なかなか良くできている作品である。(見方を変えると、結構評価は変わってくるものです。)

 

King Arthur (Original Score)

King Arthur (Original Score)

  • アーティスト: Hans Zimmer, Nick Glennie-Smith, Rupert Gregson-Williams, Moya Brennan
  • 出版社/メーカー: Hollywood Records
  • 発売日: 2004/07/27
  • メディア: CD

King Arthur (Zimmer)

King Arthur (Zimmer)

  • アーティスト: Original Soundtrack
  • 出版社/メーカー: Hollywood
  • 発売日: 2006/04/24
  • メディア: CD
 
↓映画DVDはこちら
キング・アーサー

キング・アーサー

  • 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
  • 発売日: 2006/04/19
  • メディア: DVD
キング・アーサー ディレクターズ・カット版

キング・アーサー ディレクターズ・カット版

  • 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
  • 発売日: 2005/01/21
  • メディア: DVD
キング・アーサーディレクターズ・カット版 (Blu-ray Disc)

キング・アーサーディレクターズ・カット版 (Blu-ray Disc)

  • 出版社/メーカー: ブエナ ビスタ ホーム エンターテイメント
  • 発売日: 2007/08/03
  • メディア: DVD

コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

「KEY LARGO」 [映画(洋画)]

表題の作品は1948年のアメリカ映画「キー・ラーゴ」である。原作は舞台劇であり、閉ざされた空間を舞台に、名優たちが息詰まる展開のドラマを見せてくれる。また、ボギーとL.バコールの夫婦共演作としては本作が最後である。

作品データを記しておくと、時間は101分のモノクロ作品である。原作はマックスウェル・アンダーソンで、監督はジョン・ヒューストン、脚本はリチャード・ブルックスとジョン・ヒューストンの2人、撮影はカール・フロイント、音楽はマックス・スタイナーである。そして出演は、ハンフリー・ボガート、ローレン・バコール、クレア・トレヴァー、エドワード・G・ロビンソン、ライオネル・バリモア、モンテ・ブルー、トーマス・ゴメス、ハリー・ルイス、ジョン・ロドニー、マーク・ローレンス、たちである。尚、クレア・トレヴァーは本作でアカデミー助演女優賞を獲得している。

物語は、フロリダ半島・キー・ラーゴ。第二次大戦の復員将校のフランクがやってくる。彼は戦友の遺族の見舞いにやってきたのだった。島で唯一のホテルにやってきたフランクだったが、ハリケーンが接近していた。客はブラウンという男をリーダーとする5人の怪しい男たちと、その連れの女・ゲイだけだった。フランクはブラウンの顔に覚えがあり、ブラウンは実は有名なギャングのロコだった。ハリケーンが接近すると、男たちは次第に狂暴になっていき、フランクは遂に立ち上がって一味と対決することになる。

ボギーの主演作らしく、ハードボイルド・タッチで描かれた作品であるが、こういう作品はやはりボギーならではである。ハリケーンの接近という限界の状況で本性を現していく男たちの姿と、騎士道精神を持った主人公の心理劇は見応えがある。しかも、モノクロ映像がそれを上手く描いている。男ならば見ておきたい作品である。

 

キー・ラーゴ

キー・ラーゴ

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2007/01/26
  • メディア: DVD

↓本作とは関係ないが、A.O.R.の名曲である同名タイトル曲が収録されたこのアルバムを思い出しました。

Key Largo

Key Largo

  • アーティスト: Bertie Higgins
  • 出版社/メーカー: Collectables
  • 発売日: 2003/09/16
  • メディア: CD


コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

KING CRIMSON『IN THE COURT OF THE CRIMSON KING』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1969年に発表された彼らの1st.アルバムであり、邦題は「クリムゾン・キングの宮殿」である。その特徴あるジャケット(やっぱりLPのサイズになると、存在感が違います。CDのジャケットでは小さくて存在感がない...)もあまりにも有名なアルバムである。プログレ(プログレッシブ・ロック)というジャンルが確実に広がり、ロックとは別のジャンルだということを確立せしめた歴史的名アルバムでもある。クラシックとロックとの融合ということで、PINK FLOYDをはじめ、いくつかのグループがやってきたことが'70'sという新しい時代を目の前にして花開くことになった。本アルバムは、イギリスでは高い評価を受け、全英チャートで最高位3位を獲得するヒットとなったが、アメリカではBillboardのアルバム・チャートで最高位28位、年間アルバム・チャートのTOP 100にはランクインしてないという平凡なヒットであった。(歴史的アルバムというのは、P. FLOYDの「THE DARK SIDE OF THE MOON」のようなモンスター的な記録を残すか、平凡すぎる記録を残すかという両極端なものである。)

収録曲は以下の全5曲である。『21st Century Schizoid Man』『I Talk To The Wind』『Epitaph』『Moonchild』『Court Of The Crimson King』。

最も短い曲でも6分、長い曲は12分を越える大作ばかりが収められたアルバムであり、シングル・カットされた曲は無いが、そもそも本アルバムはシングル曲になるようなものではなくて、アルバムとしての高い完成度を持ったものであり、シングル・カット曲がないのも当然である。

それぞの曲について、多くが語られてきているので、ここでは特に触れることはしないが、全5曲、時間にして44分弱(43'54")を1つの楽曲として捉え、それを聴くという聴き方が正しい聴き方である。→一気に聴くことが出来る、というのはCDのメリットであり、LPでは出来なかった芸当である。が、ジャケットの存在感はCDはあまりにも無いことを考えると、LPとCDは一長一短ということになる...

プログレを聴くという方は、本アルバムは当然聴いているでしょうから言う必要は無いでしょうが、プログレに興味を持ったという初心者の方は、迷わずに聴いておかなければならない名盤である。リマスター盤もリリースされているので、手元に置いておきましょう!


本アルバムを記したことで、カテゴリー「音楽(洋楽)」が遂に1000の大台に乗りました。ということを意識して、歴史的名アルバムをピックアップしました。

 

In the Court of the Crimson King

In the Court of the Crimson King

  • アーティスト: King Crimson
  • 出版社/メーカー: Virgin
  • 発売日: 2005/02/22
  • メディア: CD

↓複数あるので、30周年盤とアナログ盤もピックアップしておきます。

In The Court Of The Crimson King: 30th Anniversary Edition [Remastered]

In The Court Of The Crimson King: 30th Anniversary Edition [Remastered]

  • アーティスト: King Crimson
  • 出版社/メーカー: Virgin
  • 発売日: 1999/09/14
  • メディア: CD
In the Court of the Crimson King [12 inch Analog]

In the Court of the Crimson King [12 inch Analog]

  • アーティスト: King Crimson
  • 出版社/メーカー: Caroline
  • 発売日: 1989/09/18
  • メディア: LP Record


コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。