「網走番外地」(その11) [映画(邦画)]
シリーズ第1作から順番に記してきた「網走番外地」シリーズも、今回が最終回である。今回はその最終作となった1972年のシリーズ第18作の「新網走番外地 嵐呼ぶダンプ仁義」である。(新シリーズの第8作でもある。)
作品データを記しておくと、1972年の東映東京の作品で、時間は105分である。原案は伊藤一、監督は降旗康男、脚本は村尾昭、撮影は飯村雅彦、美術は藤田博、音楽は八木正生である。そして出演は、高倉健、生田悦子、田中邦衛、南利明、宍戸錠、月亭可朝、太古八郎、団厳、水島道太郎、金子信雄、山本麟一、藤山浩二、長谷川弘、佐藤京一、北川恵一、小林稔侍、江波多寛児、小池朝雄、六本木お吉、丹波哲郎、たちである。
物語は北海道を舞台にしたもので、新シリーズのパターンを踏襲したものである。網走刑務所に入所した末広、北野、石松の3人の兄弟分。何かあると、古株の囚人である源治と対立する。で、仮釈放を間近にひかえた北野が源治に殺されてしまう。時が経って出所した末広と石松は北野の妻・冴子がいる北野土木を訪ね、末広は冴子に一目惚れ。また大沼土木が北野土木が請け負っているダム工事の妨害をすると知り、末広は冴子を助けるために北野土木で働くことにした。そんな中、大沼土木の妨害作業が露わになっていき、エスカレートしていく...
展開はいつもの通りであるが、運転免許を停止されてしまった末広が、馬車を使って土を運ぶということをするのは、ちょっと笑わせてくれる所でもある。で、末広の見方が殺されて、その仇を取るために、というのももう一捻り欲しい所である。
結局、本作がシリーズの最後と言うことになったが、最初から「ラスト」ということを念頭にしていたら、もっと良くなったであろうが、尻すぼみという形で自然に終わってしまったという感じであった。新シリーズの方は、3本目まで見ておけば、一応全ての監督作品を見ることが出来るので、「全作制覇」という目標がなければそれで十分かと...
ただ、'60's後半から'70's前半(というよりも「昭和40年代」と言った方が良いでしょう。)という時代ならではの作品であって、どこか無国籍アクション作品の世界を引きずっていて、そこに人情と渡世の仁義を絡めている物語は日本映画らしいところでもある。「新シリーズ」はともかく、第1作から第10作までの石井輝男監督作品の方は見ておいた方が良いでしょう。
↓やっぱりこちらのシリーズです。
キューティーハニーTHE LIVE #4 +その他のヒーロー作品 [特撮]
今週の4本もまともだったのは「C.ハニー」だけで、あとの3本は見るも無惨で、「特撮氷河期」をアピールしている状態でした。(今週は「銭形海」>「パセリ」>「チャーリーズ・エンジェル」>「Cハニー」>>>>>その他3本、と言ったところでした。)
「キューティーハニー THE LIVE」#4
前回の続きという物語で、大天寺病院の秘密を知ったハニーが退院した古林を追う。その古林が走ってきたバイクのお兄さんの前に立ち塞がるが、それが族のお兄さんというのはちょっと都合が良すぎる。だけど、ハニーの色んなコスプレがあるから、許せる...
早見も身体に異常が現れて、ハニーを襲ったが、本来の早見ならば、もっと下心を出すであろうが、そうならない所が記憶をリセットされているということで、上手くまとめていました。
ところで、パンサークローのオークションというのは、やっぱり誰でも参加できるという訳にはいかず、それなりのお金を持っているとか、何なりかの反社会的思想を持っていないとダメなのだろうが、顔の一部しか見えないというところはちょっとブキミ。目の色が色々とあったので、世界中からオークションに参加していることは分かるが、パンサークローって世界的な武器商人なんですね。
源さんと早見は、ゴミの中から賞味期限を1週間過ぎた幕ノ内弁当を発見。それを口に運ぶ源さんだったが、冷凍保存していたのならともかく、普通に保存していたものだったら腐っていて、口に入れるなんて出来ないと思うのだが、源さんの胃袋というのも化け物クラスということなんですかね。
そんな中、ここまで伏線として用意してきた早乙女ミキの物語が次回では大きく動くことになるが、女子更正施設ということで、「さそり」(「女囚さそり」)の松島ナミのようなクールな一面を見せてくれることに期待したいのだけれど...(まあ「さそり」のレベルには行かないとしても「不良少女とよばれて」のレベルには達していてもらいたいところである。)
やっぱり深夜枠ならではのお楽しみが詰まった本作である。前回に続いて、ナース姿のコスプレをはじめ、バイク・ライダー姿を披露してくれた今回。(「特訓」も前回に続いてあった。)物語の粗も確かにあるが、サービス・ショットでカバーするということで、大化けするのは確実になってきました。
ULTRASEVEN X #4
今回もセブンXが登場する必要は全くなかった物語である。→この作品、一番不要なキャラクターがセブンXとなっていて、セブンXが登場しないまま、「怪奇大作戦」や「ウルトラQ」のようにストーリーをまとめた方が遙かに内容も良くなるでしょう。もはや、「ウルトラセブン」の名前を汚すだけであって、全く価値のない駄作である。OV作品に留めておくべきでした。
ゲキレンジャー#35
今回は赤以外の4人はまたもタナボタという物語。本当にこれって5人の必要性が全くない。特に青と黄は何をしたの?ここまで酷い物語だったら、打ち切りしか道はない。
今週の「松元環季」
ここのところは開店休業状態で、今ひとつ彼女の魅力が発揮されていない。「悪貨は良貨を駆逐する」という言葉のように駆逐されてしまいそうなのが心配。(もっと活躍させてくれ!)来週は「大学駅伝」のためにお休みだし、MBSでは環季ちゃん主演の「恋する日曜日・3rd.」の8&9話「はじめての恋」の前後編の放送が近づいている(今のペースだと、11/13&20の深夜となる。)し...
↓「C.ハニー THE LIVE」の主題歌はまもなくリリースされます。
↓文中に記した他の作品
- 出版社/メーカー: アートポート
- 発売日: 2004/10/22
- メディア: DVD
↓これはまだ救いようがあるのに、作品の方は酷い...
- アーティスト: Pay money To my Pain, TVサントラ, 斎藤高広フィーチャリング菰口雄矢
- 出版社/メーカー: VAP,INC(VAP)(M)
- 発売日: 2007/10/24
- メディア: CD
チャーリーズ・エンジェル・1st.3話 [ドラマ]
第3話の今週は、TV大阪の「キューティーハニーTHE LIVE」と同時スタートの深夜26:05のスタートでした。物語は「絞殺魔!華麗なるファッション」(原題は「NIGHT OF THE STRANGLER」)である。今回の事件は、ケリーとそっくりのモデルが絞殺された殺人事件である。被害者と関係のあったデザイナーたちが容疑者として浮かぶが、犯人を特定できないままに次々と殺人事件が起こる、というものである。→「ケータイ刑事」でもこのような連続殺人事件はありますし、レギュラー陣とそっくりの人物が殺される、という事件も「愛・26話」でありましたね。→面白い作品というのは、やはり何処かで同じような所が出てくるものである。が、「ケータイ刑事」では『銭形とそっくりの被害者』というものは160本を越える物語の中にはありません。(やはり、一人二役となると、撮影も、ポスト・プロダクトでも大変になりますからね...)
今回は、ジルとケリーがモデルとして潜入し、ボスレーはレッカー移動のおっちゃんというコスプレがありました。(惚けたおっちゃんというところがボスレーらしいところでした。)
事件の方は、同じ手口の連続殺人事件へと発展するが、それぞれの事件では有力な容疑者はアリバイがあり、犯人が分からない。が、意外な所から犯人が分かり、3人の容疑者がグルだったということで、なかなか面白いトリックでした。(交換殺人を応用したような形でした。)→「ケータイ刑事」でも「交換殺人」をトリックにした事件は出来そうですが、これは二重、三重のアリバイを用意しないといけないので、脚本が重要になりますけど... まあ、今回の事件で使われた殺人方法(人形を使った絞殺)ならば、応用はいくらでも出来そうですけど。
※来週は5分繰り下がっての放送なので、時間で録画予約している方はご注意を。(EPG利用の番組指定予約だったら、自動修正してくれますけど...)
地上最強の美女たち! チャーリーズ・エンジェル コンプリート1stシーズン DVD-BOX
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- 発売日: 2007/03/23
- メディア: DVD
↓レッカー移動ということで...
レッカーしゃベニー (スモールビルズこうじょうはおおさわぎ)
- 作者: ケレン・ラドロー, ウィリー・スマックス, 石津 ちひろ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1996/09
- メディア: 単行本
ケータイ刑事銭形海17話(2nd.4話・感想)+18話(2nd.5話)予告 [ケータイ刑事]
二段構成で記している「ケータイ刑事 銭形海」。放送後の最初は、いつものように簡単な感想と次回予告について思ったことを記しています。2nd.第4話となる今回の物語は「明日のスターを目指せ! ~芸能プロダクション社長殺人事件」というものである。(今回は、色々と調べてみたいことがあるので、こちらは簡単にして、火曜日の一番にUPする方で色々と述べることにします。ただ、都合によっては火曜日の昼、または夕方に遅れる可能性もあるかも...)
今回はなかなか楽しい物語でしたが、やっぱり「ケータイ刑事」最多登板監督である佐々木浩久監督の力量ですね。(ちょっとパワーダウンしていたが、やっぱり挽回しました。)ネタとしてはBS-iで放送されたドラマを色々と使っていましたが、絢ちゃんがお台場でスカウトされたということをネタにした所からスタートし、盛りだくさんでした。(が、分かる人は分かりますが、分からない人は全く分からない、という所もまたまた「ケー刑事」らしいところです。)。そして目玉は、海ちゃんのアイドル風の歌でした。(分家の姉妹は歌も歌ってくれますが、CDのリリースは?→「TVサントラ2」まで無理でしょうね...)
ゲストは、「銭形泪・2nd.22話」以来となり、佐々木浩久監督のホラー映画で名を馳せて、ホラーのクイーンとも言われる三輪ひとみさん(「仮面ライダーカブト」や「ハリケンジャー」もあるけれど、やっぱり今回の物語の監督が佐々木監督だから、「発狂する唇」や「血を吸う宇宙」です。「学校の階段」にも出演していました。)、更には佐々木監督の映画「学校の階段」にも出演していた神楽坂恵さん。また、お馴染みさんの一人である遠山俊也でした。
「OP主題歌」の海ちゃんバンドの客席にいる「ケー刑事」のお馴染みさんは、やっぱりクイーン・宝積さんと諏訪さんということで、このままいくようですね。
また、「鑑識メモ」の後の「私の碇で沈みなさい」の着ボイスDLのお知らせが、11/24に開催される「ケータイ刑事 ゴルゴダの森文化祭」の応募のお知らせになるものと思っていたら、そういうことはありませんでした。→ここで告知しないでどうするんでしょうか。いや、ファンはBS-iのHPで知っているから、その必要はないということか...
冒頭、町中で芸能プロダクションの人間にスカウトされる海ちゃんだが、絢ちゃんがお台場でスカウトされた、ということをベースにしているのは確実である。が、海ちゃんは興味がないようで相手にしなかったが、「TVに出たい!」と言って、TVカメラにVサインをしまくっていた愛ちゃんや、おじいちゃまの力を使ってまでTVに出ようとした泪ちゃんだったら、間違いなくスカウトの話に乗るでしょうが、それぞれのキャラクターが出ていて楽しい所です。
五代さんの妄想は突き進み、海ちゃんの芸能界デヴューを勧め、海ちゃんの歌(曲名などは出なかったが、丹羽Pの作詞で、作曲は遠藤さん、曲名は「恋の全国指名手配」でしょうね。絢ちゃんの作詞だったら、おそらくテロップで出すでしょうから...)とは言っても、「銭形雷」のOP/挿入曲もCD化されていないだけに、「海」のOP主題歌と同様に、この曲のCD化というのもいつになることやら...
劇中に出てきたBS-iドラマのポスターは、「恋する日曜日」(1st.1&2話の「ウェディング・ベル」、1st.4&5話の「もう一度夜をとめて」等の初期の作品でした。→初期作品であるだけに、どれだけの人が分かったでしょうか?)、「恋する日曜日・文學の唄」「恋する日曜日・ニュータイプ」という「恋日」関係と、「怪談新耳袋」でした。(→「ケータイ刑事」はありませんでした。)そして、パロディ作品ということでは「恋した月曜日」(当然「恋する日曜日」をパロッている。)と「海・1st.8~11話」に出てきた「マーメイドの恋」、更に歌のポスターとして『赤坂海峡冬景色』(小板坂洋吉)、そして何故か「献血」のポスターがありました。(当然、『津軽海峡冬景色』をいじったものであるが、「赤坂海峡」って、港区赤坂にあるのでしょうが、やっぱり時空の歪みは拡大する一方ですね。いや、「雷・2nd.10話」の赤坂刑務所(日本のアルカトラズと言われた刑務所)を考えたら、赤坂に(潮流の激しい)海峡があるのは当然です。)
事件の凶器となったトロフィーだが、一応これはアカデミー賞のオスカー像をパロッたような形をしていましたね。こういう所もやっぱり「ケー刑事」らしい一面でもあります。
推理を語る海ちゃんの所で再現ドラマ風に事件の再現が行われるが、「海・1st.8~11話」の舞台や「愛・13話」を思い出させてくれました。
それにしても、やっぱり今回は三輪ひとみさんの怪演ぶりが光っていました。(やっぱり海王星団の首領とまでなっただけのことはありますね。)そして「怪談新耳袋」ばりの音楽が流れてきたところでは、(あり得ないにしても)霊が取り憑いて...というようなことを期待してしまいました。(動機の方は妬みからくるもので、珍しいものではありませんでしたけど...)
事件解決後のコントでは、五代さんは海ちゃんをCDデヴューさせて初ライブは武道館って、新人の最初のライブとしたら器が大きすぎると思いますけど... →やっぱり五代さんらしい所でした。
次回・第18話(2nd.5話)の物語は「おしどり夫婦の悲劇!? ~立てこもり殺人事件」です。次回予告では、事件の様子を中継するテレビ関係のレポーターの姿が映っていたけど、なんかまた派手な物語になりそうです。五代さんのギャグはパイレーツでしたし... で、ゲストは新谷真弓さんですが、「ケータイ刑事」は始めてとはいうものの、「スパイ道Ⅱ」の「死後のスパイ 茅島奈保子」と「京風ニキータ 女スパイ由紀子」で良い味を出していただけに、楽しみです。(詳しくは、月曜にUPされる公式HPで確認し、火曜日にUPする方でもう少し述べることにします。)
鑑識メモの方は、「鮪」という漢字が登場したが、「永遠のボーカリスト」と自分のことを言った柴田さんの頭にあるヘッドホンが両方とも耳に届いていないということで、頭が大きいということを改めて感じました。で、海ちゃんのように歌っていたけど、柴田さんの歌では100人いたら何人が最後まで聴くことでしょうか...???
↓今回はこれらを。
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック
- アーティスト: 黒川芽以, 小野綾子, CHINO, もろこし村青年団, 宮原永海, 草刈正雄, 金剛地武志, ドリマックスガール, サントラ, ナミ&チヨ
- 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
- 発売日: 2006/02/01
- メディア: CD
ケータイ刑事 THE MOVIE2 オリジナル・サウンドトラック・アルバム
- アーティスト: サントラ
- 出版社/メーカー: BS-i
- 発売日: 2007/02/28
- メディア: CD
↓芽以さんのようにCDデヴューは、絢ちゃんにはないでしょうね...
- アーティスト: 黒川芽以, BANANA ICE, 斉藤英夫, 古澤衛, 遠藤浩二, 佐藤朋生, 平松愛理, 丹羽多聞アンドリウ, 矢野顕子
- 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
- 発売日: 2007/01/17
- メディア: CD
↓佐々木監督作品をいくつか
学校の階段 スペシャル・エディション (初回限定生産 スペシャル・フォトブック付)
- 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
- 発売日: 2007/10/26
- メディア: DVD
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 スタンダード・エディション
- 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
- 発売日: 2006/08/25
- メディア: DVD
ケータイ刑事銭形雷28話(2nd.2話)[裏ネタ編] [ケータイ刑事]
BS-iの再放送枠(毎週日曜日朝10時)に合わせて書いている「銭形雷[裏ネタ編]」であるが、今回の物語は2nd.2話(通算では28話)の「完璧な偶然! ~ノブヒロさん殺人事件」である。ということで、今回は「怪談新耳袋」についてと言いたい所であるが、「新耳」に関しては1st.2話の「[裏ネタ編]」で記しているので、「新耳」と共に名前が出てきた「恋する日曜日」とする。(一応、「新耳」については、それを記した時にはまだ放送前(DVDリリース前)であった「絶叫編」に関してのみ、追記という形で記しておきます。)
BS-iの本放送時に記した記事は「ここをクリック(本放送)」、MBS放送時に「[改訂版]」として記したものは「ここをクリック(改訂版)」して下さい。
「恋する日曜日」(ここで述べる「恋日」は劇場版についてである。TVシリーズは扱わない。)今回の物語に出てくる「恋する日曜日」は、2006年7月に劇場公開となった劇場版第1弾のことである。(現在まで劇場版は2作品ある。第2弾は2007年6月に公開となった「恋する日曜日 私。恋した」)
今回の「恋日」の作品データを記しておく。時間は89分、プロデューサは丹羽多聞アンドリウ、監督は廣木隆一、脚本はいずみ吉紘、撮影は村石直人、美術は小林慎典、音楽は遠藤浩二である。(BS-iのドラマではお馴染みの顔ぶればかりである。)そして主題歌は、RCサクセションの『君が僕を知っている』である。そして出演は、水橋貴己、若葉竜也、芳賀優里亜、佐々木和徳、水橋研二、小山田サユリ、石野真子、たちである。尚、この物語は、TVシリーズの「恋する日曜日」の第2シーズンの20~22話「君が僕を知っている」を劇場用にブラッシュアップしたものでもある。
物語は「恋日」らしいもので、幼なじみの高校生を主人公にした淡い青春ラブストーリーである。舞台は長野県上田市。父の仕事の都合で、終業式を機に転校することが決まっていた晶。幼なじみである直に密かな想いを寄せていた彼女は、転校前の最後の1日の送別会を2人だけで過ごしたいと考えていた。しかし、そんな晶の気持ちを知らない直は、送別会に付き合おうとしていた環を呼ぶ。晶、直、環の3人で送別会となるが、環に夢中の直の姿を見て、晶の不満が爆発。晶は直の気持ちを弄ぶ環の態度が許せず、送別会を飛び出してしまった。飛び出した晶の前には、弓道部の先輩であり、環の元彼である楽が現れて...
派手な所は一切ないのが「恋日」であるが、その通りであるが、高校生の青春ドラマとしたら、しっかりとしたストーリーである。(「恋日」シリーズは全ての作品がクオリティが高いですから。)主演の水橋貴己さんは、BS-iのドラマでは「さそり」「愛の道 チャイナロード」でも主演していて、お馴染みさんの一人であるが、「ケータイ刑事」へのゲスト出演は今のところ一度もありません。ちなみに、愛お姉ちゃまを演じた宮﨑あおいさんと同じ学年で、4ヶ月半ほどお姉さんです。
第2弾の「恋する日曜日 私。恋した」は劇場用オリジナル作品であり、今回の物語が放送された時点では、撮影前(準備は進んでいたでしょうが...)でもあったので、全く表に出ていなかった。一応、こちらの作品データも記しておく。2007年6月公開で、時間は97分、プロデューサーは丹羽多聞アンドリウ、監督は廣木隆一、脚本は渡辺千穂、撮影は水口智之、美術は桜井陽一、音楽は遠藤浩二である。主題歌は喜納昌吉の『花~すべての人の心に花を』である。そして出演は、「銭形舞」の堀北真希、窪塚俊介、岩本千波、若松武史、吹越満、高岡早紀、たちである。
こちらは、DVDがまもなく(11/21)発売になります。また、BS-iでも放送されるでしょうが、第1弾のことから考えると、2008年の夏になるかと思われます。
ところで、「恋する日曜日」の名前のある劇場版作品は上記の2本であるが、「恋日」の名前こそタイトルに付いていないが、「恋日」シリーズの劇場版作品という位置づけの作品がある。それは2004年の「さよならみどりちゃん」である。TVの「恋日」第1シーズンの後半で南Q太原作の物語が3本映像化された(「丘を越えて」「ゆらゆら」「猫」)が、この作品も南Q太原作の映画化である。切なさのある純愛ストーリーであり、主題歌は荒井由美の名曲「14番目の月」(歌っているのは奥村愛子)ということで、「恋日の名前をつけても良いだけの内容の作品である。
作品データを記しておくと、2004年の作品で、時間は90分である。原作は南Q太の同名漫画である。プロデューサーは丹羽多聞アンドリウ、監督は古厩智之、脚本は渡辺千穂、撮影は池内義浩、美術は須坂文昭、音楽は遠藤浩二である。そして出演は、星野真里、西島秀俊、松尾敏伸、岩佐真悠子、佐藤二朗、おかやまはじめ、綾貴士、諏訪太朗、藤沢大悟、中村愛美、戸田昌宏、にわつとむ、今井祐子、千葉哲也、小山田サユリ、佐々木すみ江、たちである。(二朗さんや諏訪さん、戸田さんたちは「ケー刑事・ファミリー」ですが、主演の星野さんも「M2」で「ケー刑事・ファミリー」の仲間入りを果たしました。)
「恋する日曜日」は「ケータイ刑事」と同じ枠で、交互に製作放送されているシリーズなので、いずれ第4シリーズが、ということになるでしょうね。また、「東京少年/東京少女」の劇場版公開が控えているが、「恋日」の劇場版第3弾もいずれ生まれるものと思われる。
「怪談新耳袋」(追記)「銭形雷・2nd.」の放送が始まった2006年7月、BS-iはでテレビシリーズの第5弾が放送されるということになり、また劇場版第3弾で、今回の物語のサブタイトルにも名前が出てきている「怪談新耳袋 ノブヒロさん」が劇場公開されるという時期であったが、この後、2007年夏に「怪談新耳袋 絶叫編」として50分の中編が2作品製作され、BS-iでは放送され、DVDもリリースされている。(「[改訂版]」の方にはこのことも記しているが、放送前だったので、今回追記する。)
それらの2本は、「牛おんな」(監督は村上賢司、脚本は向井康介)と、「黒い男たち」(監督は三宅隆太、脚本は鈴木卓爾)である。主演は「銭形雷」の早織ちゃんということで、歴代銭形では舞、泪に続いて3人目の「新耳」への出演となった。
「牛おんな」は、DVD「怪談新耳袋 絶叫編 右」に収録されている。物語は何でもありという「新耳」の中では怖さを感じるもので、なかなか怖さを感じる物語となっている。また、早織ちゃんがイメージを壊すようなちょっと嫌な女子大生を演じているところがポイントである。BS-i作品でお馴染みさんの一人である諏訪太朗さん、「零・1st.13話」の長宗我部陽子さん(「零」出演時は「長曽我部蓉子」)という「ケータイ刑事」でお馴染みの人も出演している。
「黒い男たち」は、DVD「怪談新耳袋 絶叫編 左」に収録されている。こちらはホラー作品というよりも超常現象を扱った「Xファイル」のような雰囲気のある物語である。(それなりに怖い所もありますが...)こちらには、クイーン女優の宝積有香さんと、佐々木浩久監督夫人で「ケータイ刑事」でも多数出演している滝本ゆにさん、更に、「銭形海・1st.4話」にゲスト出演することになる尹うりさんが「ケータイ刑事」関係者として出演している。
「怪談新耳袋」(TVシリーズ)は1話5分のショート作品ということで、これまで5シリーズが製作され、劇場版第1弾の1編を4話に分けたものと合わせて全99話として完結したが、「絶叫編」のように「新耳スペシャル」として更に製作されたり、劇場版第4弾以降が登場することがあるかもしれません。そうなると、6代目・海の絢ちゃんの主演が有力ということになるのか?
(10/28 12:00追記)
BS-iの再放送では、MBSやTBSの放送の時にはカットされた「鑑識メモ」もしっかりと流れました。しかし「この番組は2006年7月に放送されたものです。」とテロップが出ました。ということで、地上波で「鑑識メモ」がカットされた理由は、やはり「新耳・ノブヒロさん」と「恋日」の劇場公開が終了しているためでした。現在なら両作ともDVDがリリースされています。
↓「恋日」関係
(劇場版関係)