MBSの「恋日・3rd.」と「銀河鉄道999」「宇宙戦艦ヤマト」放送枠変更 [ETC.(その他)]
4月の始めにスタートしたMBSでの「銀河鉄道999」の放送が、とんでもない形で一旦中断することになった。そして「恋日・3rd.」の放送日変更ということで、10月から突如始まった「宇宙戦艦ヤマト」の放送をどういうつもりで始めたのか、疑問に感じる。
「999」は4月のスタート時は毎週水曜の深夜27:00からの放送となっていて、最近は27:05からの放送で、「ヤマト」は「999」に続いて27:35からの放送となっていた。これが10/31は日本シリーズの放送が1時間10分伸びたことで、21時からの番組が繰り下がり、そのあおりで深夜番組の一部が放送休止ということになり、「999」は放送が繰り下がった形で一旦休止となることになった。(次回予告の時に「次回は1月以降に放送します」というテロップが出た。)で、「ヤマト」はこの日は急遽お休みに...
以前は、テレビ局の放送は、26時とか27時になると終了していたが、最近は24時間放送になっていて、深夜も休まずに番組が放送されている。(誰が見ているのだろうと思われる「TVショッピング」も多く、CSのニュースをそのまま流しているなど、手抜き放送の法子ですけれども...)そのため、夜の番組が繰り下がったら、翌日の朝の番組の放送開始までに全ての予定番組が放送できなくなるというスケジュールが組まれている。
1時間10分繰り下がったら、27:05開始予定の「999」は28:15のスタートとなり、「ヤマト」は28:45スタートになるが、朝の番組は5:00(=29:00)から始まる。よって、「ヤマト」を放送したら29:15まで時間が必要になるので、放送できなくなってしまったのである。(まあ、「ヤマト」は再放送であって、これまでにも何度も見ている作品なので、別に構わないと言えば構いませんが...)当然、「ヤマト」の後に予定されていた番組も休止となった。
で、来週はどうなるかと思ってEPGを見たら、今回休止となった5話ではなくて6話と言うことになっている。これでは一部のアニメ・ファンからは猛抗議が来るだけでしょう。→地上波はこういう酷いことをするから、視聴者は誰もがCSに走るのである。(また、DVD-BOXも売れるのである。)野球放送も同様で、放送の形が酷いから、地上波離れが起こるのである。(それを人気低落と勘違いしているのがバカな放送局の現状である。→SUNテレビのような何時になろうとも試合終了まで放送していると、信頼も得られてちゃんと指示されているではないか。)
で、「999」は、突如出たテロップによって、次回が来年1月以降になったのだが、11月の月刊TV誌(10/24発売)ではそういうことにはなっておらず、11月の毎週水曜深夜は「999」と「ヤマト」になっていたから、急遽だと分かる。→「999」は全114話なので、週1の放送では2年と少しという時間が必要になるが、スタート時に、長丁場となるだけに本当に最後まで放送するのか?という疑問が頭によぎったが、30話の時点でそれが早くも現実になるとはねぇ...(本当に再開するのか、完全に信用していない筆者である。)
そしてそして、火曜深夜26:25から放送されていた「恋する日曜日・3rd.」が、来週からは水曜深夜26:35に移動する。(来週は第7話の「ジャスト・ニート」です。)で、水曜深夜26:35からの「マクロス7」が30分繰り下がって27:05からの放送になり、その枠で放送されていた「999」がはじき出され、27:35からの「ヤマト」はそのままということになる。
で、こういうことをするのなら、一つ大きな疑問が生まれる。どうして10月から「ヤマト」の放送を始めたのだろうか?どうして「999」を2ヶ月という中途半端な期間の休止とするのであろうか?「ヤマト」は30分であるので、無理にこれを始めないで、最近の深夜番組ではやたらと多い「TVショッピング」を穴埋め的に流していれば良かったでしょうに...
それにしても、MBSの「恋日」は、放送しないよりはまし、とはいうものの、木曜深夜に放送していたのが水曜深夜に移動し、それが火曜深夜に移動したと思ったら、またも水曜深夜に移動ということになるが、あまりにも動かしすぎである。→こういうことをしているから、地上波放送には悪いイメージばかり生じるのである。
TBSでは「ケータイ刑事」で一部の物語を飛ばしたこともあるし、「恋日」(2nd.)は放送順を無視してバラバラに放送していたし、MBSも放送枠を動かしすぎである。こんな深夜の時間帯では、どうせ視聴者も録画していてオン・タイムで見ている人は殆どいないだろう、という甘い考えもあるのだろうが、そういう考えは視聴者離れを生むだけということにどうして気づかないのでしょうかねぇ?(BS-i製作ドラマはやはりBS-iを視聴できるようにして、そちらで見るべきである。)
野球もそうであるが、現在は地上波以外でもBS放送やCS放送が行われていて、チャンネル数も非常に多くなっている。面白くない放送局が淘汰されていくのは当然であるが、あまりにも酷い形の放送をしている放送局も淘汰されるのも当然である。伸び悩んでいるとはいうものの、CSに視聴者が移動していくというのも当然ですね。
しかも、本日はKBS京都の「ハリマオ」も競輪中継のためにお休みで、第二部の完結篇となる物語は来週までお預けということで...
↓放送に頼らなくても、ちゃんとDVDもリリースされていますし...
銀河鉄道999 COMPLETE DVD-BOX 1 「永遠への旅立ち」
- 出版社/メーカー: エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
- 発売日: 2002/09/19
- メディア: DVD
銀河鉄道999 COMPLETE DVD-BOX 2「真紅の女海賊」
- 出版社/メーカー: エイベックス・トラックス
- 発売日: 2002/11/20
- メディア: DVD
銀河鉄道999 COMPLETE DVD-BOX 3「ワルキューレの魔女」
- 出版社/メーカー: エイベックス・トラックス
- 発売日: 2003/01/22
- メディア: DVD
銀河鉄道999 COMPLETE DVD-BOX 4「999の反乱」
- 出版社/メーカー: エイベックス・トラックス
- 発売日: 2003/03/19
- メディア: DVD
銀河鉄道999 COMPLETE DVD-BOX 5「時間城の海賊」
- 出版社/メーカー: エイベックス・トラックス
- 発売日: 2003/05/21
- メディア: DVD
銀河鉄道999 COMPLETE DVD-BOX 6「無限への旅立ち」
- 出版社/メーカー: エイベックス・トラックス
- 発売日: 2003/07/24
- メディア: DVD
「ジャコ万と鉄」 [映画(邦画)]
表題の作品は1949年の作品で、先日亡くなった谷口千吉監督の代表作の一つである。1964年に、本作の脚本を使って、深作欣二監督がリメイクしている(但し、タイトルは「ジャコ萬と鉄」になっていて、「万」という文字が変えられている。)デヴュー作も同じ谷口監督作(「銀嶺の果て」)だった三船敏郎が好演している。
作品データを記しておくと、1949年の東宝作品で、時間は91分、白黒作品である。原作は梶野悳三、製作は田中友幸、監督は谷口千吉、脚本は黒澤明と谷口千吉の2人、撮影は瀬川順一、美術は北辰雄、音楽は伊福部昭である。そして出演は、三船敏郎、月形龍之介、進藤英太郎、原泉子、藤原釜足、島田敬一、浜田百合子、松本光男、久我美子、英百合子、清川虹子、小杉義男、柳谷寛、長浜藤夫、花沢徳衛、松本平九郎、たちである。
物語は、ニシンの漁期が近づいた、ある北海道の港町。樺太から裸一貫で引揚げてきた網元・九兵衛は、給料を値切って集められるだけの漁夫を雇い、この勝負に賭けていた。その雇われ漁師の中に片目のジャコ万もいた。彼は九兵衛の弱みを握っていて、好き放題、やりたい放題の無法ぶり。しかし九兵衛は口出しできない。そんな所に、死んだと思われた九兵衛の息子で、正義感の強い鉄が帰ってきた...
太平洋戦争が終わってまだ間もない時代であるため、現在では色々と「?」と思ったりする部分が多々ある。また、ジャコ万と鉄の2人のキャラは好対照で実に魅力的である。それだけに、ラストの展開にはもう一捻り欲しかったと感じる。白黒映像であるのはこの時代であれば当然であるが、その映像の方は光の明と暗を上手く捉えている。
リメイク作の方と比べてみるのもまた面白いところであるが、やっぱり鉄は三船敏郎(リメイク作では高倉健)が良いですね。(ジャコ万は、本作の月形龍之介よりもリメイク作の丹波哲郎の方が筆者は良いかと思いますけど...)兎に角、若い三船敏郎を見るだけでも価値はあります。
↓原作
- 作者: 梶野 悳三
- 出版社/メーカー: 新小説社
- 発売日: 1951
- メディア: 文庫
↓本作はDVD化されていません。リメイク作です。
MEN AT WORK『TWO HEARTS』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1985年に発表された彼らの3rd.アルバムである。(と同時に、最後のスタジオ・アルバムでもある。)1982年に発表した1st.アルバム「BUSINESS AS USUAL」の大ヒットで一躍世界制覇を成し遂げた彼らであったが、メンバーの脱退もあって解体することになった。(本作を発表した後で活動を停止した。)彼らはMTVの登場という音楽シーンに激変をもたらせた'80's前半を象徴するバンドの一つであるが、MTVも定着し、開局からの勢いが一段落した頃に消えていくというのも、時代を象徴していますね。
収録曲は以下の全10曲である。『Man With Two Hearts』『Giving Up』『Everything I Need』『Sail To You』『Children On Parade』『Maria』『Stay At Home』『Hard Luck Story』『Snakes And Ladders』『Still Life』。
この中からは『Everything I Need』がシングル・カットされてヒットを記録しているが、Billboardのシングル・チャートでも最高位28位ということで、前2作から生まれたビッグ・ヒットと比べると強烈な印象が無いのが寂しい所である。
本アルバムからの筆者のお薦め曲は、『Man With Two Hearts』『Everything I Need』『Sail To You』『Stay At Home』『Hard Luck Story』という所をピックアップする。コリン・ヘイの独特のユーモアも健在であるが、やっぱり彼の存在は大きかったと言うことでもある。シンプルであり、それでいてサックスを使った彼ららしいサウンドであり、1st./2nd.アルバムに続いて本アルバムもしっかりとチェックしておきたい所である。('80's前半の音楽シーンでは、彼らを忘れることは出来ません。)
それにしても、MEN AT WORKは、スタジオ・アルバムを3枚、ライブ・アルバムを1枚発表されているが、ベスト盤はこれまでに5枚がリリースされている。(スタジオ/ライブ・アルバムの合計よりも多い。)これから考えても、それだけ時代に強烈なインパクトを与えたグループだったということでもあります。